JP3413140B2 - プレス機による追い抜き加工方法 - Google Patents

プレス機による追い抜き加工方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、プレス機による追
い抜き加工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】プレス機で金属板からなるワークを切断
する場合、従来はシャーリングによる追い切り切断や、
ホイールシャーによる回転切断により行っていた。
【0003】また、ワークから所望の形状のものを打ち
抜き加工する場合、次のような2つの打ち抜き方法があ
った。第1は、所望の形状と同じ形状のパンチと、これ
にマッチしたダイとの間にワークを挟んで打ち抜く方法
である。この方法は、所望の形状のものを一度に打ち抜
くことができるが、大きなものになると、大型のプレス
機が必要になり、小型のプレス機では打ち抜けない。
【0004】第2の方法は、追い抜き加工という方法で
ある。これは、図6に示すように、比較的小型のパンチ
1とダイ2との間にワーク3を挿入し、図7に示すよう
に所望の形状線4に沿ってパンチで四角の孔5を開け、
ワーク3を少しづつ移動させながらパンチングを繰り返
す方法である。パンチの長さをLとし、一回のパンチン
グで移動する距離をPとすると、L>Pとして、L−P
だけ重複するようにパンチングして四角の孔2を重ねな
がら打ち抜き、最終的に所望の形状のものを得る方法で
ある。図7には形状線4として直線のみ示したが、ワー
ク3の移動方向を途中で直角に変更することを3回繰り
返せば、大きな四角の孔が打ち抜かれる。また、円形の
パンチを使用すれば、大きな円い孔を打ち抜くことがで
き、これらを組み合わせることで、複雑な形状を打ち抜
くことができる。したがって、この方法によれば、小型
のプレス機でも、大きなものを打ち抜くことができるの
である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
シャーリングやホイールシャーによる切断の場合、ワー
クの一端から他端に向けて切断していく際に、加工歪み
が発生し易く、切断の精度を保てない、という問題があ
った。
【0006】また、図7に示す追い抜き加工方法では、
次のような問題があった。まず、図8(a),(b)の
ようにパンチで四角の孔5を打ち抜くと、その周辺に上
部ではダレ9ができ、下部にはバリ8が形成される。バ
リ8ができると、外観不良となり、これを解消するバリ
取り作業が必要となって作業能率が低下する。
【0007】また、図8に示すように、四角の孔5の周
辺にはダレ9ができるが、角部10はダレが小さい。そ
して、図9に示すように、四角の孔5を少しづつ重ねて
追い抜き加工していくと、角部10のダレの小さい部分
がワークの表面に現れ、外観を悪くしていた。これが、
追い抜きマークと言われるものである。
【0008】本発明は、このような事実から考えられた
もので、追い抜き加工時に表面に発生する追い抜きマー
クを表面上に発生させない追い抜き加工方法を提供する
ことを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、プレス機による追い抜き加工方法におい
て、ワーク上の打ち抜きされる形状線上にピンチロール
を押しつけて転がして溝を形成し、該溝上をプレス機に
設けられたパンチとダイとによって連続的にパンチング
して追い抜き加工することを特徴としている。
【0010】また、上記溝をV溝としたり、上記溝を、
ワークの上下両面に形成したり、上記溝を、追い抜き加
工を行うパンチと同じ幅で2本平行に形成することとし
り、上記ワークが、表面に化粧シートを有し、上記溝
を形成する際に、該化粧シートを上記ピンチロールで切
断するようにしたり、上記追い抜き加工が、少なくとも
その一部にジョイント部を形成することとしたりするこ
とができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施例について図
面を用いて説明する。図1は、本発明の特徴であるワー
クに溝を形成する状態を示す図である。
【0012】図1では、金属板からなるワーク3に、2
組のV型の尖ったピンチロール11,12を上下から押
しつけながら、ワーク3上を転がすことによって、上下
各2本の溝13,14を形成している。
【0013】溝13,14の間隔Wは、追い抜き加工す
るパンチの幅D(図7参照)と一致させておく。溝1
3,14の形状はU型等任意の形状でよいが、V型が最
も好ましい。特に、ワーク3の表面にビニール製等の化
粧シートを貼付している場合、V溝であると、化粧シー
トを簡単に切断でき、化粧シートの切断不良によるトラ
ブルを効果的に防止できる。
【0014】また、溝13,14は1本づつ形成しても
よいが、4本を一度に形成することも可能であり、その
方が効率的である。ピンチロール11,12も上下2対
としたが、1つのピンチロールに2つの山を形成した形
状としてもよい。
【0015】図2は溝13,14が形成されたワーク3
の上面図である。この溝13の方をワークの切断が予定
されている形状線4上に重ね、溝14は溝13と平行に
する。図示の実施例における溝13,14は直線となっ
ているが、ピンチロールとワーク3との相対移動を曲線
的に行えば曲線の溝となる。そのとき、ピンチロール1
1,12の直径を適当に選択することによって、曲率半
径の小さい曲線でも自由に形成することが可能になる。
【0016】さらには、ピンチロール11,12の上下
の距離を変更できるようにし、角部ではピンチロール1
1,12を一旦ワーク3から離反させ、ワーク又はピン
チロールの向きを変更して再びワークに押しつけ、ワー
クの移動方向を変更すれば、直角に曲がった溝や、矩形
状に囲う溝を形成することも可能で、多様な形状線に追
従できる。
【0017】図3は、このようにしてV溝が形成された
ワーク3を追い抜き加工用のパンチ1とダイ2との間に
セットした状態を示す図である。溝13,14の間隔
は、この図に示すように、パンチ1の幅と一致した間隔
であり、かつ、溝13,14はワーク3の上下の両面に
形成されている。
【0018】図3の状態でパンチ1が降下すると、ワー
ク3は上下の溝の底をつなぐ点線の位置で切断されるこ
とになる。この後、ワーク3を少しづつ移動させてパン
チ1で図7に示すような追い抜き加工を行う。このと
き、ワーク3の切断される上下の位置にV溝13,14
があるので、追い抜きマークは溝13,14の底に発生
するようになって、外観を損なう有害な追い抜きマーク
が形成されなくなる。また、通常、裏側(下側)にでき
るバリも、溝13,14の底に発生するので、裏面には
達せず、有害なバリにはならない。すなわち、溝13,
14はピンチロールで仕上げられた状態なので、ワーク
の表面を損なうマークやバリの発生を防止できることに
なる。
【0019】なお、ピンチロール11,12で溝13,
14を形成したとき、溝の両側に膨らみが形成される
が、その後のパンチングや追い抜き加工によって矯正さ
れ、最終的には膨らみの無い状態に戻る。
【0020】上記の実施例は、パンチ1が矩形の場合
で、かつ、形状線4乃至溝13,14が直線の場合であ
るが、溝13,14がゆるいカーブであれば、矩形のパ
ンチを使用しても切断可能である。パンチ1を矩形では
なく円形や楕円形等にすれば、任意の形状に追い抜き加
工することも可能となる。さらに、パンチとダイのセッ
トを複数取り付けられるタレットプレス機に使用すれ
ば、複雑な形状の打ち抜き加工も行えるようになる。ま
た、ワークの角部にミクロジョイントを形成する打ち抜
き方法を使用した場合でも、本発明の方法を適用するこ
とができる。
【0021】溝13,14を形成する方法としては、ピ
ンチロール11,12に代えて図4に示すパンチとダイ
とを使用する方法がある。上記の追い抜き加工で形状を
打ち抜くパンチ1、ダイ2と区別するために、溝形成パ
ンチ15及び溝形成ダイ17ということにする。この溝
形成パンチ15は、その先端にV型のリブ16を有し、
ダイ17は、パンチ側と同様の形状をしたリブ18を有
しており、パンチング動作を連続的に行うことで、上下
の溝13,14を形成するのである。図4の溝形成パン
チ15と溝形成ダイ17とには、リブ16,18がそれ
ぞれ一本づつであるが、2本づつ形成すれば、上下の溝
13,14を一度に形成することができる。溝形成ダイ
17の方のリブ18を形成せずに、平面にすれば、ワー
クの上側にのみ溝を形成できることになる。なお、溝1
3,14の深さの調整は、パンチの下死点又は上死点を
設定することで任意の深さに設定可能である。
【0022】図5は、本発明の追い抜き加工方法の他の
実施例を示す図である。この実施例では、角が丸くなっ
た四角形をした図のクロスハッチングされた部分が製品
となる。このような製品を本発明の追い抜き加工で形成
するには、まず、形状線21と、それよりパンチの幅だ
け離れた外側線22との上にピンチロール11,12で
溝を形成する。そして、ジョイント部23,24を残し
て追い抜き加工をおこない、ワークのジョイント部2
3,24以外は打ち抜く。ジョイント部23,24には
ピンチロールによる溝21aが形成されているので、こ
の部分で折り曲げ、折り返しを繰り返せば、ミクロジョ
イントの場合と同様に簡単に分断できる。しかし、ミク
ロジョイントに比べて幅の広いジョイント部となってい
るので、追い抜き加工時に製品がブレることがなく、正
確な形状にパンチングでき、切り離した後の仕上げも不
要となる。なお、溝22aの部分は形成しない方が望ま
しいが、形成した場合であっても、1カ所余分に分断す
ればよいだけである。
【0023】上記実施例では、V溝を上下に2本づつ合
計4本形成している。しかしながら、4本に限定される
ものではなく、ワークの材質や板厚等の条件によって
は、上面だけの2本にしたり、形状線に沿った上下一対
の2本にしたり、形状線に沿った上面のV溝13のみの
1本にするなど、種々に変更することも可能である。
【0024】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明は、プレ
ス機による追い抜き加工方法において、ワークの打ち抜
きされる形状線上に溝を形成し、該溝の上を追い抜き加
工することとしたので、有害な追い抜きマークを溝の底
にのみ止めることができ、ワークの表面にできるのを防
止することができる。また、溝がワークの下面にも形成
される構成とすれば、ワークの裏面上に突出していたバ
リを、溝の底部にできるように変更できるので、外観を
悪化させることを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプレス機による追い抜き加工方法を説
明する図で、ワークに溝を形成する状態を示す図であ
る。
【図2】溝が形成されたワークの上面図である。
【図3】溝が形成されたワークをパンチで抜く状態を示
す図である。
【図4】溝形成パンチと溝形成ダイスの図で、(a)は
正面図、(b)は側面図である。
【図5】本発明の他の実施例を示す上面図である。
【図6】従来のワークをパンチで抜く状態を示す図であ
る。
【図7】追い抜き加工を説明する図である。
【図8】追い抜きマークの説明をする図である。
【図9】従来のワークの打ち抜き後の断面図である。
【符号の説明】
1 パンチ 2 ダイ 3 ワーク 4 形状線 11,12 ピンチロール 13,14 溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21D 28/00 - 28/36 B21D 22/08 B21D 35/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プレス機による追い抜き加工方法におい
    て、ワーク上の打ち抜きされる形状線上にピンチロール
    を押しつけて転がして溝を形成し、該溝上をプレス機に
    設けられたパンチとダイとによって連続的にパンチング
    して追い抜き加工することを特徴とするプレス機による
    追い抜き加工方法。
  2. 【請求項2】 上記溝がV溝であることを特徴とする請
    求項1記載のプレス機による追い抜き加工方法。
  3. 【請求項3】 上記溝を、ワークの上下両面に形成する
    ことを特徴とする請求項1又は2記載のプレス機による
    追い抜き加工方法。
  4. 【請求項4】 上記溝を、追い抜き加工を行うパンチと
    同じ幅で2本平行に形成することを特徴とする請求項1
    から3のいずれかに記載のプレス機による追い抜き加工
    方法。
  5. 【請求項5】 上記ワークが、表面に化粧シートを有
    し、上記溝を形成する際に、該化粧シートを上記ピンチ
    ロールで切断することを特徴とする請求項1から4のい
    ずれかに記載のプレス機による追い抜き加工方法。
  6. 【請求項6】 上記追い抜き加工が、少なくともその一
    部にジョイント部を形成することを特徴とする請求項1
    から5のいずれかに記載のプレス機による追い抜き加工
    方法。
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