JP3328241B2 - プレス機による打ち抜き加工方法 - Google Patents

プレス機による打ち抜き加工方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、プレス機による打
ち抜き加工方法に関し、特に、プレス機の能力を越えた
大型の打ち抜き加工が可能な方法に関する。
【0002】
【従来の技術】プレス機による打ち抜き加工は、打ち抜
き形状と同じ形状のパンチと、このパンチが若干のクリ
アランスを保って進入できる孔を備えたダイとの間に金
属板等のワークを挿入し、パンチングすることによって
行われる。
【0003】パンチングに必要な荷重は、打ち抜き長
さ、板厚等により決定されるが、それぞれのプレス機は
加えられる荷重に限界があり、したがって、個々のプレ
ス機には、打ち抜き可能な大きさに限度があることにな
る。
【0004】一方、タレットプレス機には、プレス機の
限度を越える大きなものを打ち抜くために、ニブリング
機構を付加したものが知られている。これは、ワークを
移動しながら打ち抜き部分を部分的に重ねて連続的に打
ち抜き加工をするもので、ニブリング加工又は追い抜き
加工と言われている。
【0005】図6,図7はニブリング加工の従来例を示
す。図6に示す小さな円2は、ワーク1に開けられたパ
ンチによる孔を示す。この後、パンチがワークに対して
矢印の方向に移動するように、ワーク1を少しづつ移動
してパンチングを繰り返すと、三日月形にワークを次々
に打ち抜いて、最終的に仮想線で示す大きな円形の孔1
aを得ることができる。このとき、一度のパンチングで
ワークを移動する量が小さいほど綺麗に打ち抜けるの
で、このような場合は送り量P1を少なくする。
【0006】これに対し、図7に示すように、打ち抜く
形状線3が直線の場合は、四角のパンチで四角孔4を打
ち抜き、ワークをずらしながら孔開け加工を繰り返し行
うことになる。このとき、四角のパンチの一辺の長さを
L、送りピッチをP2とすると、P2≒Lまで送りを大
きくすることができる。実際には、L>P2とし、若干
の重複部分(L−P2)ができるようにしている。
【0007】図6のような送り量の小さい場合をニブリ
ング加工といい、図7のように大きい場合を追い抜き加
工と言って区別する場合もあるが、ここでは、便宜上、
両者を総称してニブリング加工と称することにする。そ
して、このようなニブリング加工を行うことによって、
小さなプレス機でも大きなものを打ち抜くことが可能に
なる訳である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
ニブリング加工では、パンチング1回ごとのパンチング
痕がワークの切断面に形成される。また、曲線の場合、
送り量を小さくしても、パンチングとパンチングとの間
に小さな突起状のパンチング痕ができ、このパンチング
痕が波のように孔1a全体に形成されることになる。そ
のため、このパンチング痕を無くす仕上げ作業が必要が
あり、パンチングが完了したワークの打ち抜き面を研削
や研磨等によって仕上げるという、余分な作業に長時間
を要していた。
【0009】本発明は、このような事実から考えられた
もので、プレス機の打ち抜き限度より大きな形状を打ち
抜くことができるとともに、打ち抜き加工後の仕上げ作
業を省略できる打ち抜き加工方法を提供することを目的
としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、パンチとダイとを用いたプレス機による
打ち抜き加工方法において、ニブリング加工によりワー
クの最終形状ラインより僅かにずらして打ち抜き加工
し、その後、最終形状を有する総型パンチ・ダイセット
により仕上げ打ち抜きを行うことを特徴としている。
【0011】また、上記ニブリング加工が、ワークの最
終形状ラインより僅かに小さいラインに沿って行われる
こととすることができる。
【0012】上記ニブリング加工を行うパンチ・ダイセ
ットと、最終形状ラインをパンチングする総型パンチ・
ダイセットとを1つのタレットプレス機に設け、連続的
な加工を行うこともできる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施例について、
図面を用いて説明する。本発明のプレス機による打ち抜
き加工方法は、ニブリング加工と、通常の打ち抜き加工
とを組み合わせたものである。
【0014】図1で、仮想線で示す最終形状ライン11
は、ワーク10に開けられる孔の仕上げ形状を示す線
で、半円部12と矩形部13とからなっている。
【0015】本発明では、半円部12の部分は、円形の
切断刃を有するパンチ・ダイセットを用いてワークを細
かなピッチで円弧に沿って移動して三日月形の抜きカス
12aを形成しながらニブリング加工を行い、矩形部分
13は矩形のパンチ・ダイセットに変更して矩形の抜き
カス13aを形成しながら、比較的送り量の大きいニブ
リング加工を行う。そして、これらの加工は、最終形状
ライン11よりも少し内側にずらして行われる。
【0016】このようにニブリング加工が終了したら、
図2のようなワークとなる。最終形状ライン11はニブ
リング加工によって形成された孔のライン14より若干
外側にある。
【0017】次に、プレス機に最終形状ライン11と同
じ形状の総型パンチと、このパンチに合ったダイとから
なる総型パンチ・ダイセットを取り付ける。そして、図
3に示すように、最終形状ライン11上を一回のパンチ
ングにより打ち抜く。この総型パンチ・ダイセットは、
ニブリング加工を行ったタレットプレス機に予めセット
しておき、タレットを回転して加工位置に移動しても良
いし、異なるプレス機にセットしておき、ワークを移動
して行うこととしてもよい。ただし、タレットプレス機
に予めセットしておけば、ワークを移動する時間が不要
となり、作業効率を向上させることができる。
【0018】一般に、プレス加工の際の剪断抵抗は、打
ち抜くラインの長さとワークの板厚とによって決まるの
で、上記のように最終形状ライン11でパンチングする
場合は、ニブリング加工の有無に拘わらず剪断抵抗が同
じになり、打ち抜きに要する荷重は減少しないように思
える。
【0019】しかし、上記の剪断抵抗は、打ち抜きライ
ンである最終形状ライン11の内側にワークがある場合
と無い場合とでは、無い場合の方が大幅に低下すること
が分かった。これは、次の理由からであると考えられ
る。
【0020】パンチングするとき、まず、打ち抜きライ
ンに沿ってワークに歪みが生じ、これが増大してやがて
切断されることになるが、ワークが切断される前に生じ
る歪みは、ワークの打ち抜きラインの内側の部分全体を
変形させる。そして、この変形に要するエネルギが弾性
変形であるか塑性変形であるかに関わりなく切断の際の
大きな抵抗力となっている。
【0021】しかし、ニブリング加工等をしておくと、
打ち抜きライン(最終形状ライン11)の内側に孔のラ
イン14ができ、最終形状ライン11の内側部分の大半
が無くなっているので、この部分を変形させる必要が無
くなる。そのため、抵抗力のかなりの部分が削減される
こととなって、小さい荷重でパンチングできることにな
るものと思われる。
【0022】上記の実施例は、最終形状ライン11の内
側をニブリング又は追い抜き加工している。したがっ
て、半円形と矩形とが合わさった最終形状ライン11の
内側部分は、抜きカスとなる部分である。
【0023】図4は、上記と反対に、最終形状ライン2
1の少し外側をニブリング加工する例である。まず、ニ
ブリング加工によるパンチングで、図5(a)に示す形
状のワーク25’を取り出す。その後、最終形状ライン
21と一致した総型パンチ・ダイセットで仕上げの打ち
抜きを行い図5(b)に示す最終形状25を得る。
【0024】この場合は、最終形状ライン21の外側が
ニブリング加工により無くなっているので、この部分を
変形させる抵抗力が無くなり、打ち抜きの荷重が減少す
る。したがって、この場合でも、通常のプレス機の能力
以上の大きさの形状を打ち抜くことが可能となる。
【0025】
【発明の効果】以上に説明したように本発明によれば、
パンチとダイとを用いたプレス機による打ち抜き加工方
法において、ニブリング加工によりワークの最終形状ラ
インより僅かにずらして打ち抜き加工し、その後、最終
形状を有する総型パンチ・ダイセットにより仕上げ打ち
抜きを行うようにしたので、最終形状を打ち抜く際の荷
重を減少させることができ、プレス機の限度以上の大き
さの打ち抜き加工が可能になった。また、最終形状を一
度に打ち抜けるので、ニブリング加工によるパンチング
痕が残らなくなり、仕上げ加工が不要になった。さら
に、荷重が減少したことによって、パンチング音が小さ
くなった。
【0026】なお、打ち抜き荷重が減少することから、
パンチとダイとの間のクリアランスを通常よりも小さく
することができ、打ち抜き加工した面の仕上げ状態を向
上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプレス機による打ち抜き加工方法にお
けるニブリング加工の状態を示す図である。
【図2】ニブリング加工により形成された孔の図であ
る。
【図3】総型パンチ・ダイセットで打ち抜き加工した状
態を示す図である。
【図4】本発明の他の実施例で、ニブリング加工した内
側を使用する例を示す図である。
【図5】(a)は図4のニブリング加工により取り出さ
れたワークを示す図、(b)は総型パンチ・ダイセット
で打ち抜いた状態を示す図である。
【図6】従来のニブリング加工で円形を打ち抜く例を示
す図である。
【図7】従来のニブリング加工で直線を打ち抜く例を示
す図である。
【符号の説明】
10 ワーク 11 最終形状ライン 14 ニブリング加工により形成されたライン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21D 28/00 - 28/36

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パンチとダイとを用いたプレス機による
    打ち抜き加工方法において、ニブリング加工によりワー
    クの最終形状ラインより僅かにずらして打ち抜き加工
    し、その後、最終形状を有する総型パンチ・ダイセット
    により仕上げ打ち抜きを行うことを特徴とするプレス機
    による打ち抜き加工方法。
  2. 【請求項2】 上記ニブリング加工が、ワークの最終形
    状ラインより僅かに小さいラインに沿って行われること
    を特徴とする請求項1記載のプレス機による打ち抜き加
    工方法。
  3. 【請求項3】 上記ニブリング加工を行うパンチ・ダイ
    セットと、最終形状ラインをパンチングする総型パンチ
    ・ダイセットとを1つのタレットプレス機に設け、連続
    的な加工を行うことを特徴とする請求項1又は2記載の
    プレス機による打ち抜き加工方法。
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