JPH08323428A - プレス加工型およびプレス加工方法 - Google Patents

プレス加工型およびプレス加工方法

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JPH08323428A
JPH08323428A JP13386795A JP13386795A JPH08323428A JP H08323428 A JPH08323428 A JP H08323428A JP 13386795 A JP13386795 A JP 13386795A JP 13386795 A JP13386795 A JP 13386795A JP H08323428 A JPH08323428 A JP H08323428A
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flange
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cutting
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Noriaki Kawauchi
範明 川内
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フランジ部周縁のワークの不要部分の切断加
工を、全周にわたりクリーンに行ってワークの品質感を
向上させるとともに、この切断加工を上型側のフランジ
ポンチと共働して行う下型側の下型可動ダイの強度低下
を防止する。 【構成】 上型19の下降により、上型19に設けたフ
ランジポンチ35の切刃35aと下型17に設けた上下
動可能な下型可動ダイ23の切刃23bとでフランジ部
F周縁の不要部分を切断加工する。上型19がさらに下
降することにより、フランジポンチ35の曲げ加工部3
5bと下型17に設けた下型固定ダイ27の曲げ加工部
27bとでフランジ部Fを曲げ加工しつつ、上型19に
設けた上型ポンチ33と下型固定ダイ27の切刃とでフ
ランジ部F以外のワークW周縁の不要部分を切断加工す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、板状のワークが載置
される下型と、この下型に対して上下動可能な上型とを
有し、前記ワーク周縁の不要部分を切断加工するととも
に、この切断によって残されるワーク周縁から突出する
フランジ部を曲げ加工するプレス加工型およびプレス加
工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のプレス加工型(例えば実
開昭61−58924号公報参照)によってプレス加工
される加工後のワークとしては、例えば図8に示すよう
に、ワークWの周縁の一部に形成されるフランジ部Fが
下方に曲げられたものがある。このようなワークWの加
工方法としては、以下に示すように三つ考えられる。
【0003】図9は、第1の方法を示しており、(a)
でワークWの周縁の不要部分を切断加工してフランジ部
Fを形成するトリム加工を施した後、(b)でこのフラ
ンジ部Fを別工程として曲げ加工を施す。つまり、トリ
ム型によってフランジ部Fを形成した後、フランジ型に
よって曲げ加工を行う。
【0004】図10は、第2の方法の型構造を示してお
り、(a)がプレス加工時での断面図で、(b)が
(a)のA矢視図である。この場合、下型1上に載置し
たワークWに対し、上型3に固定したポンチ5の下降に
より、フランジ部Fを曲げ加工しつつフランジ部Fの周
縁の不要部分を切断加工する。フランジ部F以外のワー
クWの周縁の不要部分は、上型3に形成された切刃3a
と、下型1に設けた図示しない切刃とにより切断加工す
る。切刃3aによる切断加工は、ポンチ5による曲げ加
工が終了するとほぼ同時に終了する。図11(a)〜
(c)は、図10に示したプレス加工型による加工過程
を示すワークWの斜視図である。
【0005】図12は、第3の方法の型構造を示してお
り、(a)がプレス加工時での断面図で、(b)が
(a)のB矢視図である。この場合の加工過程を図13
(a)〜(d)に基づき説明する。図13(a)のよう
に下型7上に載置したワークWに対し、上型9の下降に
より、図13(b)のように上型9に設けた切刃9aと
下型7に設けた上下動可能な可動ダイ11の切刃11a
とで、ワークWのフランジ部F周縁の不要部分を切断加
工するとともに、前記切刃9aと下型7に設けた図示し
ない切刃とで、フランジ部F以外のワークW周縁の不要
部分を切断加工し、前記図9(a)のようなトリム加工
を施してフランジ部Fを形成する。
【0006】次に、図13(c)のように上型9がさら
に下降すると、上型9に固定されたポンチ13が可動ダ
イ11を押し下げつつフランジ部Fに対して曲げ加工を
行う。曲げ加工終了後、上型9が上昇すると、可動ダイ
11がスプリング15により上方に押し戻され、このと
き可動ダイ11に形成された切欠部11bがフランジ部
Fの逃げ部となってフランジ部Fの変形を防止する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記三
つの方法では以下のような不具合がある。
【0008】図9の第1の方法では、トリム型を用いて
フランジ部を形成する工程と、フランジ型を用いて曲げ
加工を行う工程とが、それぞれ別工程として必要である
ことから、加工コストが高くなる上、工程が別れるため
に加工精度が悪いものとなる。
【0009】図10および図11の第2の方法では、第
1の方法におけるような2工程を必要としないものの、
フランジ部F周縁の不要部分の切断加工については、上
型3側のポンチ5のみで行う、いわゆるダイレスによる
ものであることから、フランジ部全周にわたりムリ切り
の状態で加工することになってクリーンな加工ができ
ず、特にフランジ部Fの両側縁部FS からフランジ部F
以外のワークWの周縁にわたる、図11(c)に示すC
部にバリやカスが発生し、品質感が低下するものとな
る。
【0010】図12および図13の第3の方法では、フ
ランジ部F周縁の不要部分の切断加工は、上型9と可動
ダイ11との共働により行うので、第2の方法における
ような不具合が解消されるものの、可動ダイ11に切欠
部11bが存在するために、フランジ部F周縁の不要部
分を切断加工する際にバリが発生して品質感が低下する
ばかりでなく、可動ダイ11の強度が低下するものとな
る。
【0011】そこで、この発明は、加工後のワークの品
質感を向上させるとともに、下型に設けた可動ダイの強
度低下を防止することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、この発明は、第1に、板状のワークが載置される下
型と、この下型に対して上下動可能な上型とを有し、前
記ワーク周縁の不要部分を切断加工するとともに、この
切断によって残されるワーク周縁から突出するフランジ
部を曲げ加工するプレス加工型において、前記フランジ
部周縁の不要部分を切断する切刃およびフランジ部を曲
げ加工する曲げ加工部をそれぞれ有するフランジポンチ
と、このフランジポンチに一体化してその切刃より上方
に位置し、前記フランジ部以外のワーク周縁の不要部分
を切断する切刃を有する上型ポンチとを前記上型にそれ
ぞれ設け、前記上型ポンチと共働して前記フランジ部以
外のワーク周縁の不要部分を切断する切刃および、前記
フランジポンチと共働して前記フランジ部を曲げ加工す
る曲げ加工部をそれぞれ有する下型固定ダイと、前記フ
ランジポンチと共働して前記フランジ部周縁の不要部分
を切断する切刃を有する上下可能な下型可動ダイとを前
記下型にそれぞれ設けたプレス加工型としてある。
【0013】第2に、第1の構成において、下型可動ダ
イは、所定の弾性力を備えた弾性手段によって上方に付
勢されており、フランジ部における曲げ加工部分の周縁
の全長をL、ワークの引張強さをP、ワークの板厚を
T、加工速度係数をKとして、L×P×T×Kにより算
出される前記弾性手段の付勢力を、上型が下降する際の
加工速度を所定値を越える値としたとき、前記加工速度
係数Kを1未満として設定したプレス加工型としてあ
る。
【0014】第3に、第2の構成において、加工速度が
100mm/sのとき、加工速度係数Kを0.5として
弾性手段の付勢力を設定したプレス加工型としてある。
【0015】第4に、第2の構成または第3の構成にお
いて、フランジポンチは、下型可動ダイと共働してフラ
ンジ部周縁の不要部分を切断する切刃が、水平面に対し
傾斜して形成されているプレス加工型としてある。
【0016】第5に、板状のワークが載置される下型
と、この下型に対して上下動可能な上型とを有し、前記
ワーク周縁の不要部分を切断加工するとともに、この切
断によって残されるワーク周縁から突出するフランジ部
を曲げ加工するプレス加工方法において、前記上型の下
降により、この上型に設けたフランジポンチの切刃と下
型に設けた上下動可能な下型可動ダイの切刃とで前記フ
ランジ部周縁の不要部分を切断加工し、前記上型がさら
に下降することにより、前記フランジポンチの曲げ加工
部と前記下型に設けた下型固定ダイの曲げ加工部とで前
記フランジ部を曲げ加工しつつ、前記上型に設けた上型
ポンチと前記下型固定ダイの切刃とで前記フランジ部以
外のワーク周縁の不要部分を切断加工するプレス加工方
法としてある。
【0017】
【作用】第1の構成または第5の方法によれば、上型が
下降することにより、フランジポンチと下型可動ダイと
によりフランジ部周縁の不要部分が切断加工されるの
で、フランジ部周縁の切断をバリやカスが発生すること
なくクリーンに行え、また下型可動ダイはフランジポン
チの外側に位置しているので、下型可動ダイに、上昇時
におけるフランジ部の逃げ部となる切欠部を必要とせ
ず、下型可動ダイの強度は所望に確保される。
【0018】第2の構成によれば、弾性手段の付勢力が
小さくて済み、コンパクトな型構造の設計が可能とな
る。
【0019】第3の構成によれば、弾性手段の付勢力が
半分で済み、極めてコンパクトな型構造の設計が可能と
なる。
【0020】第4の構成によれば、弾性手段の付勢力が
さらに小さくて済み、よりコンパクトな型構造の設計が
可能となる。
【0021】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づき説明
する。
【0022】図1は、この発明の一実施例を示すプレス
加工型の断面図、図2は図1のプレス加工型における下
型の斜視図、図3は同下型の平面図である。このプレス
加工型は、ワークWが載置された下型17に対し、上型
19が上下動可能に設けられており、前記図8に示した
ワークWと同様に、ワークWの周縁をトリム加工してフ
ランジ部Fを形成するとともに、このフランジ部Fを下
方に曲げ加工するものである。
【0023】下型17は、図示しない基台上に固定設置
された下ホルダ21と、下ホルダ21に対し上下動可能
に設けられ、ワークWのフランジ部Fの周縁の不要部分
を切断する下型可動ダイ23と、下ホルダ21上に固定
され、下型可動ダイ23が上下動可能に挿入される摺動
孔25aを備えたブロック25と、ブロック25上に固
定されてワークWが載置され、曲げ加工されるフランジ
部F以外のワークWの周縁の不要部分を切断する下型固
定ダイ27とからなる。下型可動ダイ23は、下ホルダ
21内に収容された弾性手段としてのスプリング29に
より上方に付勢されており、下端に形成された平板状の
ストッパ23aにより上方への移動が規制されている。
図2は、下型可動ダイ23が最上端位置にある場合を示
しており、このとき下型可動ダイ23の上面は下型固定
ダイ27の上面と同一面を形成している。
【0024】一方、上型19は、下ホルダ21の上方に
おいて上下動可能な上ホルダ31と、上ホルダ31の下
面に固定され、前記下型固定ダイ27と共働して、曲げ
加工されるフランジ部F以外のワークW周縁の不要部分
を切断する上型ポンチ33と、前記下型可動ダイ23と
共働してフランジ部Fの周縁の不要部分を切断加工する
とともに、前記下型固定ダイ27と共働してフランジ部
Fを曲げ加工するフランジポンチ35と、下型固定ダイ
27上に載置されたワークWを押さえ付けるパッド37
とからなる。このパッド37と上ホルダ31との間に
は、パッド37を下型17側に付勢するスプリング39
が介装されている。フランジポンチ35は、上型ポンチ
33の側面に固定され、先端(下端)が上型ポンチ33
より下方に突出している。
【0025】下型17の下型可動ダイ23は、フランジ
部F周縁の不要部分を切断する切刃23bを有し、同下
型固定ダイ27は、曲げ加工されるフランジ部F以外の
ワークWの周縁を切断する切刃27aと、フランジ部F
の基部側を曲げ加工する曲げ加工部27bとをそれぞれ
有する。一方、上型19の上型ポンチ33は、下型固定
ダイ27の切刃27aと共働して切断加工を行う図示し
ない切刃を有し、フランジポンチ35は、下型可動ダイ
23の切刃23bと共働して切断加工を行う切刃35a
と、下型固定ダイ27の曲げ加工部27bと共働して曲
げ加工を行う曲げ加工部35bとをそれぞれ有する。
【0026】上記のように構成されたプレス加工型にお
ける加工動作を、図4(a)〜(d)の加工過程図に基
づき説明する。上型19が下降することで、図4(a)
に示すように、パッド37がワークWを下型固定ダイ2
7との間で固定した後、図4(b)に示すように、フラ
ンジポンチ35がワークWに接触して切刃35aと下型
可動ダイ23の切刃23bとで、フランジ部F周縁の不
要部分を切断加工する。このとき、曲げ加工部35bと
下型固定ダイ27の曲げ加工部27bとでフランジ部F
の基部側での曲げ加工が開始される。フランジ部F周縁
の不要部分に対する切断加工時でのフランジポンチ35
の下型可動ダイ23に及ぼす下方への力は、スプリング
29による上方への付勢力より弱く、したがってこの切
断加工時での下型可動ダイ23は、図4(a)の状態を
ほぼ確保している。図5(a)は、上記切断加工後のワ
ークWの加工状態を示している。
【0027】上型19がさらに下降すると、これに伴う
フランジポンチ35の下降によりワークWのフランジ部
Fの曲げ加工が徐々になされる。図5(b)は、このと
きの曲げ加工途中のワークWの状態を示している。さら
に、上型19が下降すると、図4(c)に示すように、
フランジポンチ35により曲げ加工が終了し、この曲げ
加工動作に伴って上型ポンチ33の切刃と下型固定ダイ
27の切刃27aとで、曲げ加工されるフランジ部F以
外のワークWの不要部分を切断加工する。このとき、上
型ポンチ33は、切断後のワークW周縁の不要部分を下
型可動ダイ23との間に挟持しつつ下型可動ダイ23を
スプリング29の力に抗して押し下げ、この切断後にお
ける上型ポンチ33の切刃の、下型固定ダイ27の切刃
27aに対する下方への食い込み量は、1mm〜2mm
程度である。
【0028】図5(c)は、フランジ部Fが曲げ加工さ
れた最終的なワークWの状態を示している。フランジ部
Fが図5(c)のように曲げ加工された後は、図4
(d)に示すように、上型19が上昇するとともに、下
型可動ダイ23がスプリング29に押されて上昇し、次
のワークに対する加工に備える。
【0029】上記したようなプレス加工型によるワーク
Wに対するトリム加工および曲げ加工では、フランジ部
F周縁の不要部分の切断加工には、曲げ加工前のフラン
ジ部Fの周縁全周に沿って、下型可動ダイ23の切刃2
3bとフランジポンチ35の切刃35aとがそれぞれ存
在し、これらによってなされるので、この切断はバリな
ど発生することなくクリーンになされ、加工後のワーク
Wの品質感が向上する。また、下型可動ダイ23は、フ
ランジ部Fの外周側にて上下動する構成であることか
ら、曲げ加工終了後上昇する際に、前記図12の従来例
で示した切欠部11bに相当するようなフランジ部Fの
逃げ部が不要であり、このため下型可動ダイ23の強度
は充分確保されている。
【0030】下型可動ダイ23を上方に付勢するスプリ
ング29の付勢力Fは、フランジ部Fにおける曲げ加工
部分の周縁の全長をL、ワークWの引張強さをP、ワー
クWの板厚をT、加工速度係数をKとして、L×P×T
×Kにより算出されるが、図6の上型19の下降時にお
ける加工速度Vと加工速度係数Kとの相関図で示される
ように、ここでは加工速度Vを100mm/sとした場
合、加工速度係数Kが0.5でよいことが判明した。加
工速度係数Kについては、従来では加工速度Vを100
mm/sの場合1.0としてあり、したがって、上記実
施例のプレス加工型によれば、加工速度Vを100mm
/sとした場合には、スプリング29の付勢力は最小で
従来に比べて半分で済み、この結果加工型全体のコンパ
クト化が達成されることになる。
【0031】なお、図6からわかるように、加工速度V
が100mm/sに限らず、所定速度である25mm/
sを越える値であれば、加工速度係数Kが1.0未満と
してスプリング29の付勢力を設定できるので、加工型
全体のコンパクト化は可能である。
【0032】また、フランジポンチ35の切刃35a
を、図1のD矢視図である図7に示すように、中央部に
凹部が形成されるよう左右両端から中央部にかけて、水
平面に対して傾斜して形成される傾斜切刃35cとする
ことで、スプリング29の付勢力をさらに小さくするこ
とができ、加工型をさらにコンパクトに設計可能とな
る。この場合、左右一対の傾斜切刃35c相互の接合点
Pと切刃35bとの間の寸法tは、ワークWの板厚Tに
等しいものとする。この場合のスプリング29の付勢力
Fは、L×P×T×K×0.8として設定される。すな
わち、加工速度Vを100mm/sとした場合、加工速
度係数Kが0.5であることから、従来(加工速度V=
100mm/s、加工速度係数K=1.0)に対し、
0.5×0.8=2/5で済むことになる。
【0033】
【発明の効果】以上説明してきたように、第1の発明ま
たは第5の発明によれば、上型が下降することにより、
フランジポンチと下型可動ダイとによりフランジ部周縁
の不要部分が切断加工されるので、フランジ部周縁の切
断をバリやカスが発生することなくクリーンに行うこと
ができ、また下型可動ダイはフランジポンチの外側に位
置しているので、下型可動ダイに、上昇時におけるフラ
ンジ部の逃げ部となる切欠部を必要とせず、下型可動ダ
イの強度を所望に確保することができる。
【0034】第2の発明によれば、弾性手段の付勢力が
小さくて済み、コンパクトな型構造の設計が可能とな
る。
【0035】第3の発明によれば、弾性手段の付勢力が
半分で済み、極めてコンパクトな型構造の設計が可能と
なる。
【0036】第4の発明によれば、弾性手段の付勢力が
さらに小さくて済み、よりコンパクトな型構造の設計が
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示すプレス加工型の断面
図である。
【図2】図1のプレス加工型における下型の斜視図であ
る。
【図3】図1のプレス加工型における下型の平面図であ
る。
【図4】図1のプレス加工型における加工動作を示す加
工過程図である。
【図5】図1のプレス加工型における加工動作によるワ
ークの加工状態を示す斜視図である。
【図6】図1のプレス加工型における加工速度と加工速
度係数との相関図である。
【図7】図1のプレス加工型のD矢視図である。
【図8】ワーク周縁の一部に形成されるフランジ部が下
方に曲げられた加工後のワークの要部を示す斜視図であ
る。
【図9】図8のワークを加工するための従来の第1の方
法を示すワークの斜視図である。
【図10】図8のワークを加工するための従来の第2の
方法を示すもので、(a)が加工時でのプレス加工型の
断面図、(b)が(a)のA矢視図である。
【図11】図10のプレス加工型におけるワークの加工
状態を示すワークの斜視図である。
【図12】図8のワークを加工するための従来の第3の
方法を示すもので、(a)が加工時でのプレス加工型の
断面図、(b)が(a)のB矢視図である。
【図13】図12のプレス加工型における加工動作を示
す加工過程図である。
【符号の説明】
W ワーク F フランジ部 17 下型 19 上型 23 下型可動ダイ 23b,27a,35a 切刃 27 下型固定ダイ 27b,35b 曲げ加工部 29 スプリング(弾性手段) 33 上型ポンチ 35 フランジポンチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B21D 35/00 B21D 35/00

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板状のワークが載置される下型と、この
    下型に対して上下動可能な上型とを有し、前記ワーク周
    縁の不要部分を切断加工するとともに、この切断によっ
    て残されるワーク周縁から突出するフランジ部を曲げ加
    工するプレス加工型において、前記フランジ部周縁の不
    要部分を切断する切刃およびフランジ部を曲げ加工する
    曲げ加工部をそれぞれ有するフランジポンチと、このフ
    ランジポンチに一体化してその切刃より上方に位置し、
    前記フランジ部以外のワーク周縁の不要部分を切断する
    切刃を有する上型ポンチとを前記上型にそれぞれ設け、
    前記上型ポンチと共働して前記フランジ部以外のワーク
    周縁の不要部分を切断する切刃および、前記フランジポ
    ンチと共働して前記フランジ部を曲げ加工する曲げ加工
    部をそれぞれ有する下型固定ダイと、前記フランジポン
    チと共働して前記フランジ部周縁の不要部分を切断する
    切刃を有する上下可能な下型可動ダイとを前記下型にそ
    れぞれ設けたことを特徴とするプレス加工型。
  2. 【請求項2】 下型可動ダイは、所定の弾性力を備えた
    弾性手段によって上方に付勢されており、フランジ部に
    おける曲げ加工部分の周縁の全長をL、ワークの引張強
    さをP、ワークの板厚をT、加工速度係数をKとして、
    L×P×T×Kにより算出される前記弾性手段の付勢力
    を、上型が下降する際の加工速度を所定値を越える値と
    したとき、前記加工速度係数Kを1未満として設定した
    ことを特徴とする請求項1記載のプレス加工型。
  3. 【請求項3】 加工速度が100mm/sのとき、加工
    速度係数Kを0.5として弾性手段の付勢力を設定した
    ことを特徴とする請求項2記載のプレス加工型。
  4. 【請求項4】 フランジポンチは、下型可動ダイと共働
    してフランジ部周縁の不要部分を切断する切刃が、水平
    面に対し傾斜して形成されていることを特徴とする請求
    項2または3記載のプレス加工型。
  5. 【請求項5】 板状のワークが載置される下型と、この
    下型に対して上下動可能な上型とを有し、前記ワーク周
    縁の不要部分を切断加工するとともに、この切断によっ
    て残されるワーク周縁から突出するフランジ部を曲げ加
    工するプレス加工方法において、前記上型の下降によ
    り、この上型に設けたフランジポンチの切刃と下型に設
    けた上下動可能な下型可動ダイの切刃とで前記フランジ
    部周縁の不要部分を切断加工し、前記上型がさらに下降
    することにより、前記フランジポンチの曲げ加工部と前
    記下型に設けた下型固定ダイの曲げ加工部とで前記フラ
    ンジ部を曲げ加工しつつ、前記上型に設けた上型ポンチ
    と前記下型固定ダイの切刃とで前記フランジ部以外のワ
    ーク周縁の不要部分を切断加工することを特徴とするプ
    レス加工方法。
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