JPS6024730B2 - プレス加工用複合型 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ワーク緑部に対して縦方向の折曲げ加工を施
すと共にその縦曲げ部分の下部にトリミング加工を施す
ためのプレス加工用複合型に関するものでである。

ワーク縁部に対し縦方向の折曲げ加工を施した場合、縦
曲げ部分の下部は不揃となるため、寸法に合せてトリミ
ング加工を施す必要がある。

従来は上記折曲げ工程とトリミング工程を別々に行つて
いるので作業能率が悪いという欠点がある。本発明は、
上記欠点に鑑みて提案されたもので、１つの型に縦曲げ
用パンチおよびトリミング用パンチを備え、１回の工程
でワークに対し縦方向の折曲げ加工とその縦曲げ部分の
下部のトリミング加工を連続的に施し、作業能率を向上
し得るプレス加工用複合型を提供することを目的とする
。以下、図面により本発明の−実施例について説明する
と、第１図において、１は上下動可能な上型で、それの
下方に位置固定の下型２が配認されている。

両型１，２の間において、下型２の突出部３にワーク折
曲げ兼トリミング用ダィ４が固定されている。上誌上型
１は下面中央凹部５内に複数本（図には１本のみ示す）
の圧縮コイルばね６によって押下されたパッド７と、そ
のパッド７の外側に固定された縦曲げ用パンチ８と、そ
のパンチ８の外側に所定の間隔をとって固定されたドラ
イブカム９を有する。縦曲げ用パンチ８下部の折曲げ加
工部１川まダーィ側面１１に対し所定の間隔、即ちワー
クの厚さ分だけ外側に逃がして上型１に対し位置決めさ
れている。上記縦曲げ用パンチ８の下方において、トリ
ミング用パンチ１２がダーィ４に対して進退可能に設け
られている。

トリミング用パンチ１２の前部上縁にはせん断刃１３が
形成され、ダィ側面１１の下縁に形成されたせん断刃１
４と協働してワークに対してトリミング加工を施すもの
である。トリミング用パンチのせん断刃１３の後部上面
は段を付けて凹み１５が形成されており、後述するよう
に縦曲げ用パンチ８の逃げとして作用する。トリミング
用パンチ１２の後方にドリプンカム１６がダィ４に対し
て進退可能に下型２に設けられている。ドＩＪブンカム
１６は下部にコ字形溝１７を有し、それにトリミング用
パンチ後部の突出部１８を摺動可能に鉄合してある。ま
たトリミング用パンチ１２に形成した段付貫通孔１９に
ガイドボルト２０を挿通してねじ部２１をドリブンカム
１６に螺合してある。ドリブンカム１６の後方には一対
のガイドバー２２，２２が固定され、それらを下型２の
ガイド部材２３，２３に挿通し、各突出端２４，２４と
ガイド部材２３，２３との間に圧縮コイル戻し‘まね２
５，２５が続設されている。

前記ドライブカム９は、それの下部から縦曲げ用パンチ
８に向けて昇り煩向の煩斜カム面２６を有し、またその
カム面２６と対向してドリブンカム１６は、それの上面
に同方向に昇り額向の煩斜カム面２７を有する。

両傾斜カム面２６，２７は常時係合しており、上型１が
下動するとカム面相互の摺動によってドライブカム９に
よりドリブンカム１６がダィ４に勾けて前進し、ドリプ
ンカム１６が一定量前進すると、それの下部前端面２８
がトリミング用パンチ１２の後端面２９に当接してトリ
ミング用パンチ１２を前進させるものである。上型１が
上勤すると、それに伴いドライブカム９が上勤するので
戻し‘まね２５によってドリブンカム１６が後退し、ガ
イドボルト２０の頭部３０が貫通孔１９の段部３１に当
接するとトリミング用パンチ１２が後退を開始する。こ
のようにトリミング用パンチ１２は前進、後退を行うも
ので、その前進時において縦曲げ用パンチ８による縦方
向の折曲げ加工が終了する前にワークに対してトリミン
グ加工を行い、また加工後においてはワークからパッド
７および縦曲げ用パンチ８が離間した後トリミング用パ
ンチ１２が後退を開始するように、各煩斜カム面２６，
２７の角度、ドリプンカム２７の前端面２８とトリミン
グ用パンチ１２の後端面２９との間隔およびガイドボル
ト頭部３０の貫通孔段部３１から突出量が決められてい
る。

上記ドライブカム９、ドリブンカム１６、ガイドボルト
２０、戻し‘まね２５および貫通孔１９の段部３１等に
より上型１とトリミング用パンチ１２との間の連動機構
されている。

非加工時には、上型１は下型２から上方へ離間し、パッ
ド７および縦曲げ用パンチ８とダイ４との間にワークを
着脱するに十分な空間が形成される。

ドライブカム９の煩斜カム面２６の下方の一部はドリブ
ンカム１６の倭斜カム面２７から離間し、そのドリプン
カム１６の後退は下型２の上面に固定したストッパ２ａ
によって一定位置に規制される。またガイドボルト２０
の頭部３０はトリミング用パンチ１２の貫通孔段部３１
に係合してトリミング用パンチ１２をダィ４に対して後
退させている。加工に際しては、ワークＷをダィの上面
４に載せて被加工部分Ｗ，を縦曲げ用パンチ８の下方へ
突出させ、上型１を下動させてパッド７によってワーク
Ｗをダィ上面に固定する。

この被加工部分Ｗ，の突出長はダィ側面１１の長さより
長い。引続く上型１の下動によって、第３図ａに示すよ
うにワークＷの複加工部分Ｗ，が縦曲げ用パンチ８の新
曲げ加工部１０１こよりダィ側面１１に沿って下方、即
ち縦方向への折曲げが開始される。上記縦曲げ用パンチ
８による折曲げ加工が終了する前に、第３図ｂに示すよ
うに、ドライブカム９によ・つてドリブンカム１６を介
してトリミング用パンチ１２がダィ４に向けて前進し、
ダィ４およびトリミング用パンチ１２のせん断刃１４，
１３によって未完成の縦曲げ部分Ｗ２の下部をせん断ず
る。Ｗ３はスクラップである。その後第３図ｃ、第４図
に示すように縦曲げ用パンチ８がトリミング用パンチ１
２上面の凹み１５まで下動して縦曲げ加工を終了する。
第３図ｄのように上型１を上動させると、それと共にパ
ッド７、縦曲げ用パンチ８およびドライブカム９が上動
する。

これによりドリブンカム２７は戻いまね２５によって後
退するが、ガイドボルト２０の頭部３０がトリミング用
パンチ１２の貫通孔段部３１に孫合するまでトリミング
用パンチ１２は後退しない。第３図ｅに示すようにパッ
ド７および縦曲げ用パンチ８がワークＷから離間するま
で上勤すると、ドリブンカム１６の後退がガイドボルト
２０を介してトリミング用パンチＩ２に伝達され、それ
を後退させる。このときトリミング用パンチ１２のせん
断刃１３の上面がワークＷの縦曲げ部分Ｗ２の下縁に当
援するが、既にワークＷからパッド７、縦曲げ用パンチ
８が離間しているので、第３図ｅに示すようにワークＷ
が上方へ押上げられて移動し、ワークＷの変形が防止さ
れる。以上のように本発明によれば、１つの型に縦曲げ
用パンチとトリミング用パンチを備え、１回の工程でワ
ークに対し縦方向の折曲げ加工およびその縦曲げ部分の
下部のトリミング加工を施すので、作業能率を向上させ
ることができる。

またトリミング用パンチをパッドおよび縦曲げ用パンチ
がワークから離間した後後退させるので、トリミング用
パンチが加工後のワーク縦曲げ部分に当接してもワーク
がダィから浮上がるだけで、変形するようなことはない
。

【図面の簡単な説明】 第１図は本発明の一実施例の正面図、第２図は下型の部
分平面図、第３図ａないしｅおよび第４図は工程説明図
である。 １・・・・・・上型、２・・・・・・下型、４・・・・
・・ダィ、７・・・・・・パッド、８・・・・・・縦曲
げ用パンチ、９・・・・・・運動機構を構成するドライ
ブカム、１２・・・・・・トリミング用パンチ、１６・
・・・・・連動機構を構成するドリブンカム。 第１図 第２図 第３図 第４図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 上下動可能な上型と、位置固定の下型と、両型の間
   に設けられたワーク折曲げ兼トリミング用ダイとを備え
   、前記上型に前記ダイにワークを押圧固定するパツドと
   前記ダイとの協働により前記ワークに縦方向の曲げ加工
   を施す縦曲げ用パンチを設け、前記下型に、前記ダイと
   の協働により前記ワークにトリミング加工を施すトリミ
   ング用パンチを前記ダイに対して進退可能に設け、前記
   上型と前記トリミング用パンチとの間に、前記上型を下
   動させた場合において、前記縦曲げ用パンチによる縦方
   向の曲げ加工が終了する前に前記トリミング用パンチを
   前進させて前記ワークの未完成な縦曲げ部分の下部をト
   リミングし、且つ前記上型を上動させた場合において、
   前記パツドおよび前記縦曲げ用パンチが前記ワークから
   離間した後前記トリミング用パンチを後退させる連動さ
   せる連動機構を介装してなる、プレス加工用複合型。