JP5955752B2 - 溶接構造物の疲労損傷抑制方法および打撃痕形成用工具 - Google Patents

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Description

本発明は、鋼橋などの溶接構造物の溶接部に疲労き裂などの疲労損傷が発生するのを抑制する方法と打撃痕形成用工具に関する。
近年、鋼橋の老朽化に伴い腐食や疲労に伴う損傷事例の報告が増加している。これらの防止には、まず検査体制を確立することが必要であるが、特に疲労損傷の場合は、通過車両などの作用外力を軽減したり、設計製作の面から溶接品質を向上させたりすることが重要である。
鋼橋などの溶接構造物では、割れなどの欠陥が溶接部に生じたり、溶接ビードの形状が不適で応力集中が溶接ビードの止端近傍に発生したりすると、繰り返し応力による影響と溶接残留応力の影響が重畳して疲労き裂が溶接部に発生しやすくなり、疲労破壊をもたらす場合がある。
このような疲労破壊を抑制するため、特許文献1〜3には、溶接ビードの止端部に圧縮残留応力を導入して溶接部の疲労強度を向上させる方法が記載されている。しかしながら、特許文献1に記載の方法は、溶接ビードの止端部に圧縮残留応力を導入する手段として、チップを超音波振動させて溶接ビードの止端部に特定寸法の溝を加工する装置を用いるため、従来の空気圧でチップを駆動する装置と比較すると高価で入手も困難という問題点がある。
また、特許文献2に記載の方法は、溶接ビードの止端部に圧縮残留応力をレーザ衝撃ピーニングにより導入する方法であるため、素材の前処理が必要で、且つ装置が高価で大きく、鋼橋などの大形溶接構造物に適用することが難しいという問題点がある。
特許文献3に記載の方法は、溶接ビードの止端部に圧縮残留応力をハンマーピーニングにより導入する方法であるが、先端の曲率半径が2〜10mmの打撃ピンを母材表面に溶接金属に触れないように押し当てて圧縮残留応力を導入する方法であるため、圧縮残留応力を導入することが難しいという問題点がある。
なお、非特許文献1には、ハンマーピーニングを施すと疲労強度が低下する場合があるため、溶接止端の応力集中や残留応力を低減させる新たなハンマーピーニング法について検討した結果が記載されているが、ハンマーピーニングは、通常、作業者がピーニング工具を工具先端が溶接ビードの止端部に斜め上方から当たるように持って行われる。このため、図2に示すように、母材1の表面上にリブ2を直立させた面外ガセット継手にハンマーピーニングを施した場合、溶接ビード3の止端4に応力集中となる深い溝が形成され、溶接ビード3の止端4の近傍から疲労き裂が発生するおそれがある。
特開2006−175512号公報 特開2006−159290号公報 特開2010−29897号公報
IMPROVING FATIGUE STRENGTH OF WELD JOINTS BY HAMMER PEENING TIG−DRESING:Kengo ANAMI、Chitoshi MIKI、Hideki TANI、Haruhito YAMAMOTO,Structual Eng./Earthquake Eng.、JSCE、VoL.7、No.1、57s−68s、2000 April
本発明は、上述した問題点に鑑みてなされたものであり、鋼橋などの溶接構造物の溶接部に疲労き裂などの疲労損傷が発生することを確実に抑制することのできる溶接構造物の疲労損傷抑制方法と打撃痕形成用工具を提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するために、請求項1の発明は、溶接構造物の溶接部に疲労損傷が発生するのを抑制する方法であって、前記溶接部の溶接ビードと隣接する母材表面に打撃痕をハンマーピーニングまたは超音波衝撃ピーニングによって形成する打撃痕形成用工具として、前記溶接ビードを直角に横切る方向に沿って1mm以上5mm以下の曲率半径で円弧状に湾曲し、かつ前記溶接ビードに沿って互いに平行な2つの端面のうち一方の端面側に曲率中心を偏らせた打撃痕形成面を先端に有する打撃痕形成用工具を用い、該打撃痕形成用工具により最大深さが0.2mm以上の打撃痕を前記溶接ビードに沿って連続的に形成して前記溶接部の疲労損傷を抑制することを特徴とする。なお、円弧状の定義として、長径/短径の比が、1〜1.1であれば、円弧として使用できる。長径の向きは、特に規定しない。
請求項2の発明は、請求項1に記載の溶接構造物の疲労損傷抑制方法において、前記打撃痕形成用工具として、前記溶接ビードに沿う前記打撃痕形成面の長さが1mm以上10mm以下の打撃痕形成用工具を用いて前記溶接部の疲労損傷を抑制することを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1または2に記載の溶接構造物の疲労損傷抑制方法において、前記打撃痕形成用工具として、前記端面に対して直角な2つの側面を有し、該側面の形状が前記打撃痕形成面に対してレの字形に形成された打撃痕形成用工具を用いて前記溶接部の疲労損傷を抑制することを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項3に記載の溶接構造物の疲労損傷抑制方法において、前記打撃痕形成用工具として、前記打撃痕形成面と前記側面との境界部に0.15mm以上0.30mm以下の曲率半径で円弧状に湾曲する円弧面を有する打撃痕形成用工具を用いて前記溶接部の疲労損傷を抑制することを特徴とする。
請求項5の発明は、溶接構造物の溶接ビードと隣接する母材表面に打撃痕をハンマーピーニングまたは超音波衝撃ピーニングによって形成するときに用いられる打撃痕形成用工具であって、前記溶接ビードを直角に横切る方向に沿って1mm以上5mm以下の曲率半径で円弧状に湾曲し、かつ前記溶接ビードに沿って互いに平行な2つの端面のうち一方の端面側に曲率中心を偏らせた打撃痕形成面を先端に有することを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項5に記載の打撃痕形成用工具において、前記打撃痕形成面の溶接ビードに沿う長さが1mm以上10mm以下であることを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項5または6に記載の打撃痕形成用工具において、前記端面に対して直角な2つの側面を有し、該側面の形状が前記打撃痕形成面に対してレの字形に形成されていることを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項7に記載の打撃痕形成用工具において、前記打撃痕形成面と前記側面との境界部に0.15mm以上0.30mm以下の曲率半径で円弧状に湾曲する円弧面を有することを特徴とする。
本発明によれば、溶接ビードの止端に300MPaを超える圧縮残留応力を導入することが可能となるので、鋼橋などの溶接構造物の溶接部に疲労き裂などの疲労損傷が発生することを確実に抑制することができる。
本発明を実施するときに用いられる打撃痕形成用工具の一例を示す図である。 図1に示す打撃痕形成用工具により母材の表面に形成された打撃痕を示す図である。 先端が球面状に形成された打撃痕形成用工具を示す図である。 先端が平面状に形成された打撃痕形成用工具を示す図である。
図1〜図4は本発明に係る溶接構造物の疲労損傷抑制方法と打撃痕形成用工具を説明するための図であり、本発明を実施するときに用いられる打撃痕形成用工具6(図1参照)は、SM570等の高強度鋼から形成されているとともに、溶接ビード3(図2参照)と隣接する母材1の表面に打撃痕5を形成するための打撃痕形成面7を有している。この打撃痕形成面7は溶接ビード3を直角に横切る方向(図1のX方向)に沿って1mm以上5mm以下の曲率半径rで円弧状に湾曲しているとともに、溶接ビード3に沿う長さLが1mm以上10mm以下の寸法で打撃痕形成用工具6の先端に形成されている。
また、打撃痕形成用工具6は溶接ビード3に沿って互いに平行な2つの端面8a,8bを有し、これらの端面8a,8bのうち一方の端面側(例えば端面8a側)に曲率中心rを偏らせて打撃痕形成面7が打撃痕形成用工具6の先端に形成されている。
さらに、打撃痕形成用工具6は端面8a,8bに対して直角な2つの側面9a,9bを有し、これら側面9a,9bの形状は打撃痕形成面7に対してレの字形に形成されている。
また、打撃痕形成用工具6は0.15mm以上0.30mm以下の曲率半径で円弧状に湾曲する2つの円弧面10a,10bを有し、これらの円弧面10a,10bは打撃痕形成面7と側面9a,9bとの境界部に形成されている。
このような打撃痕形成用工具6を用いて本発明を実施する場合は、打撃痕形成用工具6の端面8bが溶接ビード3の止端4と隣接するように打撃痕形成用工具6の位置を調整した後、打撃痕形成用工具6の打撃痕形成面7を母材1の表面に押し当て、溶接ビード3と隣接する母材1の表面に最大深さが0.2mm以上の打撃痕5をハンマー衝撃ピーニング法あるいは超音波衝撃ピーニング法により形成する。
次に、打撃痕形成用工具6の打撃痕形成面7を母材1の表面から引き離した後、打撃痕形成用工具6を溶接ビード3に沿って所定距離だけ移動させる。そして、再び打撃痕形成用工具6の打撃痕形成面7を母材1の表面に押し当て、母材1の表面に打撃痕5を溶接ビード3に沿って連続的に形成する。
ここで、打撃痕形成面7の曲率半径rを1mm以上5mm以下とした理由は以下の理由からである。すなわち打撃痕形成面7の曲率半径rが1mm未満では、打撃痕5の幅が狭くなり過ぎ、溶接ビード3の止端4に荷重が負荷されたときに応力集中が打撃痕5に発生しやすくなって疲労き裂の発生原因となる。また、打撃痕形成面7の曲率半径rが5mmを超えると打撃痕形成面7の面積が大きくなり過ぎ、最大深さが0.2mm以上の打撃痕5を母材1の表面に形成することが困難となるため、打撃痕形成面7の曲率半径rを1mm以上5mm以下とした。
また、溶接ビード3に沿う打撃痕形成面7の長さLを1mm以上10mm以下とした理由は以下の理由からである。すなわち打撃痕形成面7の長さLが1mm未満では、溶接ビード3に沿う打撃痕5の長さが1mm未満となり、安定した形状の打撃痕5を母材1の表面に形成することが困難となる。また、打撃痕形成面7の長さLが10mmを超えると打撃痕形成面7の面積が大きくなり過ぎ、最大深さが0.2mm以上の打撃痕5を母材1の表面に形成することが困難となるため、打撃痕形成面7の溶接ビード3に沿う長さLを1mm以上10mm以下とした。
また、円弧面10a,10bの曲率半径を0.15mm以上0.30mm以下とした理由は以下の理由からである。すなわち円弧面10a,10bの曲率半径が0.15mm未満では、打撃痕5の長手方向端部に応力集中が発生しやすい状態となる。また、円弧面10a,10bの曲率半径が0.30mmを超えると母材1の表面に接触する打撃痕形成面7の接触面積が大きくなり過ぎ、最大深さが0.2mm以上の打撃痕5を母材1の表面に形成することが困難となるため、円弧面10a,10bの曲率半径を0.15mm以上0.30mm以下とした。
図1に示した打撃痕形成用工具6を用いて溶接ビード3と隣接する母材1(例えば、厚さ:12mm厚×100mm×300mmの鋼板)の表面に打撃痕5を溶接ビード3に沿って100mmの長さにわたり連続的に形成した場合の実施例1〜4を比較例1〜5と共に表1に示す。ここで表1のRaは打撃痕の最大深さを示す。
Figure 0005955752
実施例1は、打撃痕形成面7の曲率半径rが1mm、打撃痕形成面7の長さLが4mm、端面8aと側面8bとの間隔Bが3mmの打撃痕形成用工具6を用いて溶接ビード3と隣接する母材1の表面に最大深さRaが0.2mm以上の打撃痕5を形成した場合を示している。
また、実施例2〜4は打撃痕形成面7の曲率半径rが3mm、5mm、打撃痕形成面7の長さLが5mm、6mm、端面8aと側面8bとの間隔Bが4mm、5mmの打撃痕形成用工具6を用いて母材1の表面に最大深さRaが0.2mm以上の打撃痕5を形成した場合をそれぞれ示している。実施例1〜4の打撃痕形成面7と端面9a,9bとの境界部には、曲率半径が0.15mm〜0.30mmの円弧面を設けた。
一方、比較例1〜3は、図3に示す打撃痕形成用工具11の先端に球面状の打撃痕形成面12(直径D:2mm、3mm、4mm、曲率半径r:1.5mm、2mm、4mm)が形成されたものを用いて母材1の表面に最大深さRaが0.2mm以上の打撃痕5を形成した場合をそれぞれ示している。
また、比較例4、5は、図4に示す打撃痕形成用工具13の先端に平面状の打撃痕形成面14が正方形状(1辺の長さLが3mm、5mm)に形成されたものを用いて母材1の表面に最大深さRaが0.2mm以上の打撃痕5を形成した場合をそれぞれ示している。
表1の残留応力は、母材1の表面に形成された打撃痕5から1mm離れた位置に直径1mmのX線を照射して残留応力を測定した結果を示している。なお、実施例1〜4及び比較例1〜5では、打撃痕形成用工具によるハンマーピーニングを空気圧:約6kg/cm、周波数:90Hz、移動速度:0.25mm/秒の条件で行った。
実施例1〜4と比較例1〜5を比較すると、比較例1〜5では打撃痕5により溶接ビード3の止端4の近傍に導入される圧縮残留応力が230MPa〜270MPaであるのに対し、実施例1〜4では打撃痕5により溶接ビード3の止端4の近傍に導入される圧縮残留応力が330MPa〜340MPaとなることがわかる。
したがって、実施例1〜4のように、溶接ビード3と隣接する母材1の表面に打撃痕5をハンマーピーニングまたは超音波衝撃ピーニングによって形成する打撃痕形成用工具として、溶接ビード3を直角に横切る方向に沿って1mm以上5mm以下の曲率半径rで円弧状に湾曲し、かつ溶接ビード3に沿って互いに平行な2つの端面8a,8bのうち一方の端面側に曲率中心rを偏らせた打撃痕形成面7を先端に有する打撃痕形成用工具6を用い、この打撃痕形成用工具6により最大深さが0.2mm以上の打撃痕5を溶接ビード3に沿って連続的に形成することで、溶接ビード3の止端4の近傍に300MPaを超える圧縮残留応力を導入することが可能となるので、鋼橋などの溶接構造物の溶接部に疲労き裂などの疲労損傷が発生することを確実に抑制することができる。
また、溶接ビード3に沿って互いに平行な2つの端面8a,8bのうち一方の端面側に打撃痕形成面7の曲率中心rを偏らせたことで、端面8a,8bに対して直角な2つの端面9a,9bの形状がレの字形状となるので、溶接ビード3の止端4が見えにくい箇所や狭い空間でも溶接ビード3と隣接する母材1の表面に打撃痕5を正確に形成することができる。
さらに、実施例1〜4のように、打撃痕形成面7と端面9a,9bとの境界部に0.15mm以上0.30mm以下の曲率半径で円弧状に湾曲する円弧面10a,10bを有する打撃痕形成用工具6を用いることで、打撃痕5の長手方向端部に応力集中が発生することを防止することができる。
1…母材
2…リブ
3…溶接ビード
4…止端
5…打撃痕
6,11,13…打撃痕形成用工具
7,12,14…打撃痕形成面
8a,8b…端面
9a,9b…側面
10a,10b…円弧面

Claims (8)

  1. 溶接構造物の溶接部に疲労損傷が発生するのを抑制する方法であって、
    前記溶接部の溶接ビードと隣接する母材表面に打撃痕をハンマーピーニングまたは超音波衝撃ピーニングによって形成する打撃痕形成用工具として、前記溶接ビードを直角に横切る方向に沿って1mm以上5mm以下の曲率半径で円弧状に湾曲し、かつ前記溶接ビードに沿って互いに平行な2つの端面のうち一方の端面側に曲率中心を偏らせた打撃痕形成面を先端に有する打撃痕形成用工具を用い、
    該打撃痕形成用工具により最大深さが0.2mm以上の打撃痕を前記溶接ビードに沿って連続的に形成して前記溶接部の疲労損傷を抑制することを特徴とする溶接構造物の疲労損傷抑制方法。
  2. 前記打撃痕形成用工具として、前記溶接ビードに沿う前記打撃痕形成面の長さが1mm以上10mm以下の打撃痕形成用工具を用いて前記溶接部の疲労損傷を抑制することを特徴とする請求項1に記載の溶接構造物の疲労損傷抑制方法。
  3. 前記打撃痕形成用工具として、前記端面に対して直角な2つの側面を有し、該側面の形状が前記打撃痕形成面に対してレの字形に形成された打撃痕形成用工具を用いて前記溶接部の疲労損傷を抑制することを特徴とする請求項1または2に記載の溶接構造物の疲労損傷抑制方法。
  4. 前記打撃痕形成用工具として、前記打撃痕形成面と前記側面との境界部に0.15mm以上0.30mm以下の曲率半径で円弧状に湾曲する円弧面を有する打撃痕形成用工具を用いて前記溶接部の疲労損傷を抑制することを特徴とする請求項3に記載の溶接構造物の疲労損傷抑制方法。
  5. 溶接構造物の溶接ビードと隣接する母材表面に打撃痕をハンマーピーニングまたは超音波衝撃ピーニングによって形成するときに用いられる打撃痕形成用工具であって、
    前記溶接ビードを直角に横切る方向に沿って1mm以上5mm以下の曲率半径で円弧状に湾曲し、かつ前記溶接ビードに沿って互いに平行な2つの端面のうち一方の端面側に曲率中心を偏らせた打撃痕形成面を先端に有することを特徴とする打撃痕形成用工具。
  6. 前記溶接ビードに沿う前記打撃痕形成面の長さが1mm以上10mm以下であることを特徴とする請求項5に記載の打撃痕形成用工具。
  7. 前記端面に対して直角な2つの側面を有し、該側面の形状が前記打撃痕形成面に対してレの字形に形成されていることを特徴とする請求項5または6に記載の打撃痕形成用工具。
  8. 前記打撃痕形成面と前記側面との境界部に0.15mm以上0.30mm以下の曲率半径で円弧状に湾曲する円弧面を有することを特徴とする請求項7に記載の打撃痕形成用工具。
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