JP2679284B2 - 天井走行車 - Google Patents

天井走行車

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JP2679284B2
JP2679284B2 JP1205346A JP20534689A JP2679284B2 JP 2679284 B2 JP2679284 B2 JP 2679284B2 JP 1205346 A JP1205346 A JP 1205346A JP 20534689 A JP20534689 A JP 20534689A JP 2679284 B2 JP2679284 B2 JP 2679284B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は工場あるいは倉庫などの建物の天井に配置し
た走行レールに沿って走行し、バケットをステーション
からステーションへと搬送する天井走行車に関するもの
である。
(従来の技術) 天井走行車は第8図に示すように走行レール1に沿っ
て走行する。天井走行車2は走行レール1の凹部3に沿
って走行する駆動走行車体4と従動走行車体5、これら
2つの走行車体4,5の下部に連結吊下された車体部6、
およびこの車体部6の下位に位置し、車体部6内の昇降
機能により昇降する昇降台7とからなっている。
昇降台7には、バケット把持装置7aによりバケット8
が保持され、運搬されている。駆動走行車体4には図示
しない駆動モータにより駆動される駆動軸9が設けられ
ており、従動走行車体5には従動輪10が設けられてい
る。
以上のような天井走行車2を用いてボルトやナットの
ような細かい物品をバケットに入れて搬送することがあ
る。
その際には、まず搬出ステーションにおいて昇降台7
を下降させ、バケット把持装置7aにより物品を入れたバ
ケット8を把持して昇降台7を上昇させ、天井走行車で
搬送して、搬入ステーションで昇降台7を降ろし、バケ
ット把持装置7aを解放してバケット8を降ろす。物品の
入ったバケット8は搬入ステーションのコンベア等によ
って搬入ステーションに隣接する次工程などの目的地に
運ばれる。
さらに、物品の入ったバケット8を降ろした天井走行
車2は、目的地において物品が出され、搬入ステーショ
ンに送り返されてきた空バケットを把持して再び元の搬
出ステーションへと戻り、空バケットを降ろすという過
程により物品を搬送していた。
(発明が解決しようとする課題) 以上のような従来のものによると、天井走行車は搬送
ステーションにおいて物品の入ったバケットを降ろした
後、空バケットが運ばれてくるまで待機していなければ
ならず、あるいは他の搬入ステーションへ移動して空バ
ケットを受け取って戻ってこなければならなかった。よ
って搬送効率を悪化させ、搬送システムの制御を複雑な
ものにしていた。
本発明の目的は、搬入ステーションにおいてバケット
から物品を直接降ろすことにより、効率的な搬送システ
ムを実現することにある。
(課題を解決するための手段) 本発明は、以上のような目的を達成するために次のよ
うな天井走行車におけるバケット反転装置を提供するも
のである。
すなわち、昇降台にバケットを運搬するバケット運搬
装置を備えている天井走行車において、一側方にバケッ
トが出入りする入口を有し、バケットを収納して保持す
る籠型フレームを、反転中に入口が下を向かないように
反転させるための駆動機構を設け、該駆動機構は、昇降
台の下降時に昇降台に対して相対的に上昇し、上昇時に
昇降台に対して相対的に下降するラック杆と、ラック杆
と噛合し、籠型フレームの回動軸に取り付けられている
ピニオンとを含むことを特徴とする天井走行車である。
(作用効果) 本発明の天井走行車によれば、天井走行車により運搬
されているバケットは籠型フレームを反転させることに
より反転させることができるので、細かい物品をバケッ
トに入れて搬送し、搬入ステーション位置では保持して
いるバケットを反転すると、物品は重力によって籠型フ
レームの枠の間から搬入ステーションの上に落下し、バ
ケットを保持したまま空にして搬出ステーションに戻る
ことができる。その際籠型フレームは、その一側方に設
けられた入口が下を向かないように回転するので、籠型
フレームの入口からバケット自体が落下することはな
い。この籠型フレームを反転させるための駆動機構は、
昇降台の下降時に昇降台に対して相対的に上昇し、上昇
時に昇降台に対して相対的に下降するラック杆と、ラッ
クに噛合し、籠型フレームの回転軸に取り付けられてい
るピニオンとを含む。昇降台を下降させるとラック杆が
昇降台に対して相対的に上昇することによりピニオンが
回転して籠型フレームが反転する。昇降台を上昇させる
とラック杆が昇降台に対して相対的に下降することによ
りピニオンが逆回転し、籠型フレームをもとの姿勢に戻
す。
よって、天井走行車が搬入ステーションで待機する時
間を節約できるので搬送効率を高めることができ、搬送
システムの制御が簡素化されるほか、搬入ステーション
と搬入ステーションに隣接する搬送目的地との間でバケ
ットを往復運搬するためのローラコンベア等の運搬設
備、及びバケットから物品を取り出す設備を省略できる
ので、搬入ステーション近辺の装置の簡素化、移載時間
の節約を図ることができるという特徴がある。
また、籠型フレームは昇降台の昇降により回転・逆回
転するので、籠型フレームを反転させるための専用のア
クチュエータも、アクチュエータへのエネルギーの供給
も不要であり、シンプルに構成することができる。
(実施例) 以下図面を参照しつつ、本発明の実施例について説明
する。
第1、2図は本考案に係る天井走行車の一実施例の昇
降部を示す図である。
各図において、昇降台7と一体なコ字形ハンガー15に
は軸16が軸架され、軸16は籠型フレーム21の横フレーム
17に取り付けられている。籠型フレーム21には上面開放
形のバケット8が収納されている。
バケット8は、複数の櫛歯型フレーム20の上に載置さ
れ、その前方には入口枠18がある。第3図に示すよう
に、櫛歯型フレーム20、入口枠18は、ローラコンベア14
のローラ14の間に入り込んで、バケット8の受渡を行な
う。入口枠18の敷居18aは、運搬時のバケット8の落下
を防止するために、櫛歯型フレーム20の構成するバケッ
ト載置面よりも多少高くなっている。19はバケット8の
回転時にバケット8を保持するための枠である。
第4図は本実施例におけるバケット反転機構を示す図
である。ハンガー15には第4図に示すガイド22,23が取
り付けられており、ロッド24はこのガイド22,23に沿っ
て上下動する。
ロッド24の上下端は後述する搬入ステーションのドッ
グと走行車体とに当接するので、その際上下動を円滑に
行なわしめるためのローラ25,26が設けられている。ま
たロッド24にはラック杆27が固定されており、これと噛
合するピニオン28は軸16に取付けられている。
籠型フレーム21及び籠型フレーム21に収納されたバケ
ット8は、ハンガー15に対して回転動作を行ない、搬入
ステーションのホッパ12上で反転することにより、バケ
ット8中にれられた物品をホッパ12に落として移載する
ことができる。以下、第5図の動作説明図を参照しつ
つ、その動作について説明する。なお、第6図は本実施
例に係る天井走行車を含む搬送システムを示す全体概略
図であって、物品の入ったバケット8は自動倉庫11から
ローラコンベア14である搬出ステーションを介して天井
走行車2に移載され、天井走行車2は走行レール1に沿
って走行し、搬入ステーションであるホッパ12の上で停
止し、物品を降ろす。物品はホッパ12から近接する次工
程等に送られる。
第5図(イ)に示すように、物品の入ったバケット8
を保持した天井走行車2は、昇降台7を上昇させた状態
で走行して搬入ステーションのホッパ12上に停止し、車
体部6から昇降台7を下降させ、ホッパ12近くまでバケ
ット8を降ろす。
昇降台7を降ろしていくと、ロッド24のローラ26が、
第5図(ロ)に示すように搬入ステーションに設けられ
たドッグ29に突き当たり、ハンガー15に対して相対的に
ロッド24が上昇する。ロッド24に固定されたラック杆27
によってピニオン28が回動し、籠型フレーム21及び籠型
フレーム21に収納されたバケット8を回転させ、バケッ
ト8から物品Wはホッパ12に投入される。その際、物品
Wは籠型フレーム21の枠19の間を通ってバケット8の上
面開放部から放出される。
ホッパ12に物品を投入し終ると、第5図(ハ)に示す
ようにバケット8が反転したまま昇降台7が上昇し、上
方に持ち上げられていたロッド24のローラ25が車体部6
に第6図(ニ)のように突き当たり、ロッド24がハンガ
ー15に対して相対的に下降させられるので、ラック杆27
によりピニオン28が逆回転し、籠型フレーム21とバケッ
ト8とをもとの姿勢に戻す。
各図に示すように、反転のための回転及び逆回転の各
過程において、籠型フレーム21の入口枠18が下向きにな
ることがないように回転方向が選択され、バケット18自
体が入口を通って落下しないようになっている。
もとの状態に戻ったバケット8はホッパ12のある搬入
ステーションから自動倉庫11の搬出ステーションに戻さ
れ、ローラコンベア14で再びバケット8の受渡を行な
う。
なお、天井走行車の走行中にバケット8が反転しない
ように、安全装置を設けることができる。
第7図は安全装置の一例を示す。第7図において、ロ
ック板30はハンガー15に取付けられる。ロック板30には
矩形状のロック孔31と円形のフリー孔32とを設けられて
いる。ロック板30は、軸16の矩形部をロックするロック
孔31と係合する位置に向かって附勢されており、ロック
板30がステーションのドッグ29によって上方にスライド
すると、相対的に軸16がフリー孔32に向かって移動し、
軸16の回転が自由になり、籠型フレーム21が回動できる
ようになっている。
この安全装置によると、ステーション位置においてバ
ケット8を反転させる以外の搬送時には、バケット8が
反転しないように籠型フレーム21をロックすることがで
きる。
以上のように本発明の実施例によれば、天井走行車に
バケットを保持したまま、物品を投下してバケットを空
にし、そのまま搬出ステーションに戻ることができる。
よって、天井走行車が搬入ステーションで待機するこ
とがなく、搬送効率が高められ、搬送システムの制御も
簡単になり、ステーション近辺の設備や移載時間を節約
することが可能である。
またバケットを籠型フレームに収納し保持しているの
で、バケットをチャックするための機構が不要であると
ともに、籠型フレームに入るものであれば、大きさの異
なるバケットであっても運搬し、反転させることができ
る。
以上本発明の実施例について説明したが、本発明は上
記実施例によって限定されるものではなく、本発明の要
旨の範囲内において適宜変形実施可能であることは言う
までもない。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図は本発明に係る天井走行車のバケット把
持機構部分の第1実施例を示す斜面図、第3図は第1実
施例のローラコンベアとの間におけるバケットの受渡の
状態を示す図、第4図は第1実施例の反転駆動機構を示
す図、第5図は第1実施例の動作を説明する図、第6図
は第1実施例の搬送システム全体を示す図、第7図は安
全装置の説明図、第8図は従来の天井走行車を示す正面
図である。 1……走行レール、2……天井走行車、6……車体部、
7……昇降台、8……バケット、12……ホッパ、16……
軸、22,23……ガイド、24……ロッド、27……ラック
軸、28……ピニオン、33……モータ、35,36……プー
リ、34……タイミングベルト

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】昇降台にバケットを運搬するバケット運搬
    装置を備えている天井走行車において、一側方にバケッ
    トが出入りする入口を有し、バケットを収納して保持す
    る籠型フレームを、反転中に入口が下を向かないように
    反転させるための駆動機構を設け、該駆動機構は、昇降
    台の下降時に昇降台に対して相対的に上昇し、上昇時に
    昇降台に対して相対的に下降するラック杆と、ラック杆
    と噛合し、籠型フレームの回動軸に取り付けられている
    ピニオンとを含むことを特徴とする天井走行車。
JP1205346A 1989-08-08 1989-08-08 天井走行車 Expired - Fee Related JP2679284B2 (ja)

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