JP2676493B2 - 側溝用ブロック及び道路の構造 - Google Patents
側溝用ブロック及び道路の構造Info
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- JP2676493B2 JP2676493B2 JP6270185A JP27018594A JP2676493B2 JP 2676493 B2 JP2676493 B2 JP 2676493B2 JP 6270185 A JP6270185 A JP 6270185A JP 27018594 A JP27018594 A JP 27018594A JP 2676493 B2 JP2676493 B2 JP 2676493B2
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、道路の側溝を施工する
ための側溝用ブロック、及びこのブロックを用いた道路
の構造に関するものである。
ための側溝用ブロック、及びこのブロックを用いた道路
の構造に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、最も普通の道路構造は、表面に不
透水層、例えばアスファルト舗装の層を形成し、長さ方
向に沿って又は幅方向に側溝を設けるもので、雨水は道
路表面を流れて側溝内に導かれる。また、近年は透水性
の舗装が行われるようになり、表面に透水層を形成した
場合は、雨水の一部は地中に浸透することとなる。
透水層、例えばアスファルト舗装の層を形成し、長さ方
向に沿って又は幅方向に側溝を設けるもので、雨水は道
路表面を流れて側溝内に導かれる。また、近年は透水性
の舗装が行われるようになり、表面に透水層を形成した
場合は、雨水の一部は地中に浸透することとなる。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】従来の通常のアスファ
ルト舗装を行った道路において、多量の雨が降ると、雨
水はすべて道路上を流れて側溝に導かれるから、道路上
に流水層が形成されることとなり、車のスリップ事故の
原因となるばかりか、通行する車両が水を跳ね上げた
り、歩行者にとっても通行しにくい状態となる。透水性
の舗装を行うと、道路上を流れる流水量を減少させるこ
とができるが、軟弱地盤や崖縁の道路などでは、雨水を
地中に浸透させることができないから、このような舗装
を用いることができない。
ルト舗装を行った道路において、多量の雨が降ると、雨
水はすべて道路上を流れて側溝に導かれるから、道路上
に流水層が形成されることとなり、車のスリップ事故の
原因となるばかりか、通行する車両が水を跳ね上げた
り、歩行者にとっても通行しにくい状態となる。透水性
の舗装を行うと、道路上を流れる流水量を減少させるこ
とができるが、軟弱地盤や崖縁の道路などでは、雨水を
地中に浸透させることができないから、このような舗装
を用いることができない。
【０００４】本発明は、上記の課題を解決するもので、
多量の雨が降った場合に道路上を流れる流水量を減少さ
せ、しかも、雨水を地中に浸透させないことができる側
溝用ブロック及び道路の構造である。
多量の雨が降った場合に道路上を流れる流水量を減少さ
せ、しかも、雨水を地中に浸透させないことができる側
溝用ブロック及び道路の構造である。
【０００５】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、第１
に、上面の開口部の少なくとも１側に多数の孔を穿設し
た金属製の起立板部を立設したことを特徴とする側溝用
ブロックであり、第２に、雨水排水施設として長さ方向
に沿って又は幅方向に横断して上記の側溝用ブロックを
配置し、表面に透水層を形成してその端部を起立板部に
接触させるとともに、その下部に不透水層を形成したこ
とを特徴とする道路の構造である。
に、上面の開口部の少なくとも１側に多数の孔を穿設し
た金属製の起立板部を立設したことを特徴とする側溝用
ブロックであり、第２に、雨水排水施設として長さ方向
に沿って又は幅方向に横断して上記の側溝用ブロックを
配置し、表面に透水層を形成してその端部を起立板部に
接触させるとともに、その下部に不透水層を形成したこ
とを特徴とする道路の構造である。
【０００６】
【作用】本発明の側溝用ブロックを、雨水排水施設とし
て道路の長さ方向に沿って又は幅方向に横断して配置
し、表面に透水層を形成してその端部を起立板部に接触
させるとともに、その下部に不透水層を形成すること
で、道路上に降った雨は透水層を通過して不透水層の上
に至り、透水層の内部を流れて端部の起立板部に至り、
起立板部に穿設された多数の孔から側溝内に流れ込むこ
ととなる。したがって、道路上を流れる流水量が減少す
る。また、起立板部は透水層を形成する際の定規として
利用されるので、舗装作業を容易に行うことができる。
て道路の長さ方向に沿って又は幅方向に横断して配置
し、表面に透水層を形成してその端部を起立板部に接触
させるとともに、その下部に不透水層を形成すること
で、道路上に降った雨は透水層を通過して不透水層の上
に至り、透水層の内部を流れて端部の起立板部に至り、
起立板部に穿設された多数の孔から側溝内に流れ込むこ
ととなる。したがって、道路上を流れる流水量が減少す
る。また、起立板部は透水層を形成する際の定規として
利用されるので、舗装作業を容易に行うことができる。
【０００７】
【実施例】以下、図面を参照しつつ本発明を詳細に説明
する。図１は本発明の実施例の側溝用ブロック１を用い
た本発明の道路の構造の説明図、図２は他の実施例の側
溝用ブロック１０の断面図である。
する。図１は本発明の実施例の側溝用ブロック１を用い
た本発明の道路の構造の説明図、図２は他の実施例の側
溝用ブロック１０の断面図である。
【０００８】図１に示す道路は、中央の車道Ａの両側に
歩道Ｂが形成されており、車道Ａと歩道Ｂの間に雨水排
水施設として側溝が形成されている。側溝は、工場生産
された側溝用ブロック１を長さ方向に多数連結敷設する
ことにより施工される。また、図中９は歩車道ブロック
である。
歩道Ｂが形成されており、車道Ａと歩道Ｂの間に雨水排
水施設として側溝が形成されている。側溝は、工場生産
された側溝用ブロック１を長さ方向に多数連結敷設する
ことにより施工される。また、図中９は歩車道ブロック
である。
【０００９】側溝用ブロック１は、いわゆる卵形管で、
上面の中央にスリット状の開口部２が全長にわたって形
成され、その１側（車道側）に起立板部が立設されてい
る。起立板部３は、断面がＬ字形のいわゆる山形鋼の１
辺に水を通すための多数の孔４を穿設し、他辺に側溝用
ブロックに取り付けるためのボルト孔を穿設してある。
ブロックを製造する際に上面の取付位置にインサートナ
ット５を埋め込んでおき、ブロックの製造完了後に、そ
のインサートナット５に山形鋼をボルト６止めして取り
付ける。
上面の中央にスリット状の開口部２が全長にわたって形
成され、その１側（車道側）に起立板部が立設されてい
る。起立板部３は、断面がＬ字形のいわゆる山形鋼の１
辺に水を通すための多数の孔４を穿設し、他辺に側溝用
ブロックに取り付けるためのボルト孔を穿設してある。
ブロックを製造する際に上面の取付位置にインサートナ
ット５を埋め込んでおき、ブロックの製造完了後に、そ
のインサートナット５に山形鋼をボルト６止めして取り
付ける。
【００１０】車道の表面は透水層７が形成されている。
これは、公知の透水性舗装である。図１に示すように、
透水層７の端部は起立板部３に接している。透水層７の
下部には不透水層８が形成されている。透水層７及び不
透水層８の表面には側溝に向かって水勾配がつけられて
いる。不透水層８は本実施例の場合アスファルト舗装で
あるが、アスファルトの薄い層を形成したり、ビニルシ
ートのようなシート状のものでもよい。不透水層は、必
ずしも１００％水を通さないものである必要はなく、許
容範囲において１部の水が浸透するものであっても差し
支えない。
これは、公知の透水性舗装である。図１に示すように、
透水層７の端部は起立板部３に接している。透水層７の
下部には不透水層８が形成されている。透水層７及び不
透水層８の表面には側溝に向かって水勾配がつけられて
いる。不透水層８は本実施例の場合アスファルト舗装で
あるが、アスファルトの薄い層を形成したり、ビニルシ
ートのようなシート状のものでもよい。不透水層は、必
ずしも１００％水を通さないものである必要はなく、許
容範囲において１部の水が浸透するものであっても差し
支えない。
【００１１】車道Ａ上に降った雨水は、１部は透水層７
表面を流れて側溝に至るが、大部分は透水層７から浸透
して不透水層８表面に至り、不透水層８表面にそって透
水層７中を流れ、起立板部３の孔４から側溝に至る。こ
のため、大雨のときでも道路表面を流れる水の量が少な
く、また、地中に浸透することもないから軟弱地盤の土
地等にも適用することができる。
表面を流れて側溝に至るが、大部分は透水層７から浸透
して不透水層８表面に至り、不透水層８表面にそって透
水層７中を流れ、起立板部３の孔４から側溝に至る。こ
のため、大雨のときでも道路表面を流れる水の量が少な
く、また、地中に浸透することもないから軟弱地盤の土
地等にも適用することができる。
【００１２】側溝用ブロックは、もちろん卵形管のみに
限らず、あらゆるタイプのものに適用できる。図２に示
すブロック１０は、一般的なＵ字溝に、その全長にわた
って起立板部１１を立設した例である。上面の開口部１
４の１側に起立板部１１が立設されている。起立板部１
１は、やはり山形鋼を加工したもので、１辺に多数の孔
１２を穿設し他の１辺にアンカー１３を突設しておき、
ブロックを製造する際に、製造用型枠に取り付けること
でブロックに打ち込んでしまっているので、ブロックを
製造したときには既に起立板部１１が立設されているわ
けである。このほかにも円形側溝、勾配可変型の側溝等
あらゆる側溝に適用できる。なお、側溝の上面の開口
は、必ずしも全長にわたって形成されている必要はな
い。また、起立板部は必ずしも山形鋼である必要はな
く、例えばフラットバー等でもよい。
限らず、あらゆるタイプのものに適用できる。図２に示
すブロック１０は、一般的なＵ字溝に、その全長にわた
って起立板部１１を立設した例である。上面の開口部１
４の１側に起立板部１１が立設されている。起立板部１
１は、やはり山形鋼を加工したもので、１辺に多数の孔
１２を穿設し他の１辺にアンカー１３を突設しておき、
ブロックを製造する際に、製造用型枠に取り付けること
でブロックに打ち込んでしまっているので、ブロックを
製造したときには既に起立板部１１が立設されているわ
けである。このほかにも円形側溝、勾配可変型の側溝等
あらゆる側溝に適用できる。なお、側溝の上面の開口
は、必ずしも全長にわたって形成されている必要はな
い。また、起立板部は必ずしも山形鋼である必要はな
く、例えばフラットバー等でもよい。
【００１３】側溝が道路の中央付近に設けられる場合
や、道路の幅方向に横断して設けられるような場合は、
側溝の両側に舗装がなされるわけであるから、起立板部
はブロック上面の開口部の両側に立設されることとな
る。
や、道路の幅方向に横断して設けられるような場合は、
側溝の両側に舗装がなされるわけであるから、起立板部
はブロック上面の開口部の両側に立設されることとな
る。
【００１４】
【発明の効果】本発明の側溝用ブロックを用いて道路側
溝を形成し、道路の表面には透水層を形成してその端部
を起立板部に接触させるとともに、その下部に不透水層
を形成することで、道路上に降った雨は透水層を通過し
て不透水層の上に至り、不透水層の表面に沿って透水層
の内部を流れて端部の起立板部に至り、起立板部に穿設
された多数の孔から側溝内に流れ込むこととなる。した
がって、大雨のときに道路上を流れる流水量が減少し、
通行車両のスリップ、水跳ねを防ぎ、歩行者も通行しや
すくなる。また、起立板部は透水層を形成する際の定規
として利用されるので、舗装作業を容易に行うことがで
きる。
溝を形成し、道路の表面には透水層を形成してその端部
を起立板部に接触させるとともに、その下部に不透水層
を形成することで、道路上に降った雨は透水層を通過し
て不透水層の上に至り、不透水層の表面に沿って透水層
の内部を流れて端部の起立板部に至り、起立板部に穿設
された多数の孔から側溝内に流れ込むこととなる。した
がって、大雨のときに道路上を流れる流水量が減少し、
通行車両のスリップ、水跳ねを防ぎ、歩行者も通行しや
すくなる。また、起立板部は透水層を形成する際の定規
として利用されるので、舗装作業を容易に行うことがで
きる。
【図１】実施例の側溝用ブロック１を用いた実施例の道
路の構造の説明図である。
路の構造の説明図である。
【図２】他の実施例の側溝用ブロック１０の断面図であ
る。
る。
Ａ 車道 Ｂ 歩道 １ 側溝用ブロック ２ 開口部 ３ 起立板部 ４ 孔 ５ インサートナット ６ ボルト ７ 透水層 ８ 不透水層 ９ 歩車道ブロック １０ 側溝用ブロック １１ 起立板部 １２ 孔 １３ アンカー １４ 開口部
Claims (2)
- 【請求項１】 上面の開口部の少なくとも１側に多数の
孔を穿設した金属製の起立板部を立設したことを特徴と
する側溝用ブロック - 【請求項２】 雨水排水施設として長さ方向に沿って又
は幅方向に横断して請求項１の側溝用ブロックを配置
し、表面に透水層を形成してその端部を起立板部に接触
させるとともに、その下部に不透水層を形成したことを
特徴とする道路の構造
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6270185A JP2676493B2 (ja) | 1994-10-11 | 1994-10-11 | 側溝用ブロック及び道路の構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6270185A JP2676493B2 (ja) | 1994-10-11 | 1994-10-11 | 側溝用ブロック及び道路の構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08109673A JPH08109673A (ja) | 1996-04-30 |
| JP2676493B2 true JP2676493B2 (ja) | 1997-11-17 |
Family
ID=17482713
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6270185A Expired - Fee Related JP2676493B2 (ja) | 1994-10-11 | 1994-10-11 | 側溝用ブロック及び道路の構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2676493B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN111663628A (zh) * | 2020-06-05 | 2020-09-15 | 济南市市政工程设计研究院（集团）有限责任公司 | 一种卵型排水沟总成、市政雨水系统及施工方法 |
Families Citing this family (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4704874B2 (ja) * | 2004-09-28 | 2011-06-22 | 山形新興株式会社 | Ｕ字溝を備えた舗装路の構造 |
| JP5785049B2 (ja) * | 2011-10-26 | 2015-09-24 | ケイコン株式会社 | 側溝用ブロック |
| JP2016199916A (ja) * | 2015-04-10 | 2016-12-01 | 株式会社アムラックス | 舗装構造、舗装方法、道路用透水ブロックおよびその製造方法 |
| CN105926408A (zh) * | 2016-04-29 | 2016-09-07 | 广州华苑园林股份有限公司 | 一种园林生态雨水给排系统 |
| CN107975124A (zh) * | 2017-11-30 | 2018-05-01 | 西安理工大学 | 海绵城市砂井排水系统 |
| CN110205898A (zh) * | 2019-06-03 | 2019-09-06 | 东莞市颐和园林建设工程有限公司 | 一种市政道路排水结构 |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0646008U (ja) * | 1992-11-20 | 1994-06-24 | 株式会社アルファー・コーポレーション・テクノロジー | 透水性セメント縁石 |
| JP3334947B2 (ja) * | 1993-06-11 | 2002-10-15 | 新井 元之助 | 透水性舗装用街渠の構造及び街渠用ブロック |
| JP3042886U (ja) * | 1996-06-26 | 1997-11-04 | 敏光 鈴木 | ラベルインデックス部付きメモ用紙用ファイルバインダー |
-
1994
- 1994-10-11 JP JP6270185A patent/JP2676493B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN111663628A (zh) * | 2020-06-05 | 2020-09-15 | 济南市市政工程设计研究院（集团）有限责任公司 | 一种卵型排水沟总成、市政雨水系统及施工方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH08109673A (ja) | 1996-04-30 |
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