JP3186992B2 - 道路橋の排水施設、伸縮装置、伸縮継手及び排水装置 - Google Patents

道路橋の排水施設、伸縮装置、伸縮継手及び排水装置

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JP3186992B2
JP3186992B2 JP03887197A JP3887197A JP3186992B2 JP 3186992 B2 JP3186992 B2 JP 3186992B2 JP 03887197 A JP03887197 A JP 03887197A JP 3887197 A JP3887197 A JP 3887197A JP 3186992 B2 JP3186992 B2 JP 3186992B2
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重一 山内
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日本伸縮装置工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、道路橋(高架道路
や橋梁)の排水施設に関する。
【0002】
【従来の技術】道路に透水性舗装を施せば、路面におけ
る雨水の跳ね返りやハイドロプレーニング現象等を防止
できることが知られている。この透水性舗装は、通常の
アスファルト合材(アスファルト、粗骨材、砂等の細骨
材等よりなる)のうちの細骨材を少なくして添加剤を混
入してなる舗装材によって形成されたものであって、細
骨材が少なくなっている分、表面が粗くなり、また、骨
材間の空隙が多くなって透水性が高くなっている。
【0003】このように透水性舗装の場合、表面が粗い
から、表面が密で平滑である場合よりも降雨時の雨の跳
ね上がりが少なくなる。このため、雨が激しいときに、
この雨の飛沫によって路面から10〜60cmの高さに
生じていた煙幕(雨の飛沫によって生ずる霧状のもの)
の発生が防止される。また、透水性が高いから、降雨量
が少ない場合には雨水が当該透水性舗装内に浸透し、ハ
イドロプレーニング現象(自動車のタイヤが路面の水の
層の上を高速で通過するときに路面に対するタイヤのグ
リップが得られず、一種の水上スキーのようなすべり抵
抗が少なくなる現象)が防止される。さらに、透水性舗
装は、自動車のタイヤから発する音やエンジン音を吸収
するため、騒音を低減する効果がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図1及び図2
に示すように、道路橋Aの場合は、縱断勾配や横断勾配
があるだけでなく、舗装Bの下に床版コンクリートCが
あって、これが不透水層になっているとともに、道路橋
の継目部に伸縮継手Dが設けられている。この伸縮継手
Dは、橋体の伸縮その他の変形を許容し交通を円滑にす
るためのものであって、不透水性の継手部材がコンクリ
ートによって床版コンクリート等に定着されている。こ
の伸縮継手Dのコンクリート部も不透水性である。
【0005】従って、道路橋に透水性舗装を施した場合
は、該舗装に浸透した雨水が床版コンクリートC上を地
下水となって縱断勾配の下り方向に流れ、また、横断勾
配によって路端側に寄せられた状態で縱断方向に流れ
る。しかし、上記伸縮継手Dのコンクリート部がダムの
ように流水を塞き止める働きをして、道路橋継目部にお
いて縱断方向の流れが妨げられ、そこで透水性舗装にお
ける浸透水の流水レベルが上昇し(いわばダムアップさ
れ)、図1に斜線で示す部分において路面に滲み出るこ
とになり、上述のハイドロプレーニング現象を生ずるこ
とが懸念される。さらに、寒冷地では道路橋継目部にお
いて路面に滲み出た雨水が冬期に凍ることになるが、こ
のような凍結は路面全体ではなく、道路橋継目周辺部分
のみに生ずることになるから、自動車の運転を難しく
し、特に問題である。
【0006】また、上記透水性舗装の雨水が排水されな
いで舗装内に溜まった状態が続くと、該舗装のアスファ
ルトと骨材との接着力を著しく減じ、該舗装の早期破損
を招く結果となる。さらに、冬期には透水性舗装内に溜
まった雨水が凍り、その際の体積膨張によって該舗装が
破壊される、という問題もある。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は、上記
課題を解決すべく、透水性舗装に浸透した雨水が道路橋
継目部を横切って道路橋の縱断方向に流れることができ
るようにしたものである。
【0008】すなわち、この出願の発明は、道路橋継目
部に不透水性の伸縮継手が設置され、該伸縮継手を挾む
道路橋縱断勾配の高位置側と低位置側の道路面のうち少
なくとも高位置側の道路面が透水性舗装によって形成さ
れている道路橋の排水施設であって、上記伸縮継手を横
切って該高位置側の透水性舗装から上記低位置側の道路
に排水をする排水路が形成されていることを特徴とす
る。
【0009】これによれば、上記高位置側の透水性舗装
に浸透して道路橋縱断方向に流れてきた雨水は該透水性
舗装から排水路に流れこみ、伸縮継手を横切って上記低
位置側の道路に排水されることになり、道路橋継目部の
手前で透水性舗装に雨水が溜まったままの状態になった
り、路面に滲み出ることを避けることができる。
【0010】この場合、上記排水路の上流端に、沈泥部
を有する集水桝を設けることが好適である。すなわち、
透水性舗装の雨水が上記排水路に流入する際に、土砂や
塵芥も同時に流入してこれを閉塞するおそれがある。こ
れに対して、上記集水桝を設けた場合には、土砂や塵芥
を沈降させて排水路に流入することを避けることができ
る。
【0011】また、上記縱断勾配高位置側の道路に、雨
水を上記集水桝に導く排水路を形成するようにすれば、
排水を円滑なものにするうえで有利になる。そのような
排水路としては、側溝を採用することができ、また、道
路橋横断方向に延びて上記集水桝又は上記側溝に続く横
排水路であってもよい。
【0012】さらに、上記縱断勾配低位置側の道路にそ
の縱断勾配によって排水をする排水路を設けて、その上
流端を上記伸縮継手を横切る排水路に接続する一方、そ
の下流端に集水桝に接続することが好適である。すなわ
ち、これによって、縱断勾配低位置側の道路面が高位置
側から排水された雨水によって例えば冠水してしまうこ
とを防止することができる。
【0013】上述のように、伸縮継手を横切る排水路を
設ける場合において、縱断勾配の低位置側の道路面は透
水性舗装によって形成されていても、実質的に不透水性
の舗装によって形成されていてもよい。
【0014】上記低位置側の道路面を透水性舗装によっ
て形成する場合には、該低位置側の道路に上述の如き集
水桝に続く排水路を設けることもできるが、伸縮継手を
横切る排水路の下流端を低位置側の透水性舗装に接続す
るようにしてもよい。この場合は、高位置側の透水性舗
装から低位置側の透水性舗装に排水がされることにな
る。
【0015】上記伸縮継手が、継目長手方向に延び且つ
橋軸方向に伸縮自在な溝を有する継手部材と、該継手部
材の両側に打設された不透水性のコンクリート部とを備
えてなり、該両側のコンクリート部の上面が路面を形成
しているような道路橋継目部構造においては、上記高位
置側の道路本体から高位置側の上記コンクリート部を横
切って上記継手部材の伸縮溝に至る第1水路と、該伸縮
溝と、該伸縮溝から低位置側の上記コンクリート部を横
切って低位置側の道路本体に至る第2水路とによって、
排水路を形成すればよい。
【0016】これにより、高位置側の透水性舗装→第1
水路→継手部材の伸縮溝→第2水路→低位置側の道路本
体という順で排水を行なうことができる。
【0017】第1水路の上流端に集水桝を設けた場合の
排水順は、高位置側の透水性舗装→集水桝→第1水路→
(以下同じ)となり、高位置側の道路本体に排水路を設
けた場合の排水順は、高位置側の透水性舗装→排水路→
集水桝→第1水路→(以下同じ)となる。また、低位置
側の道路本体に排水路及び集水桝を設けた場合の排水順
は、第2水路→排水路→集水桝となる。
【0018】上記第1水路及び第2水路については、こ
れを上記コンクリート部に埋設されたパイプによって形
成し、該パイプの端を上記継手部材の伸縮溝の両側部に
形成された切欠き又は貫通孔によって上記継手部材の伸
縮溝に臨ませるようにすることができる。また、上記第
1水路及び第2水路については、上記コンクリート部及
び継手部材に溝を設けることによって形成することもで
きる。このようにすれば、排水路の構成が簡単になり、
施工の面で有利になる。コンクリート部の溝については
溝部材を設けることによって形成することができる。
【0019】上記伸縮継手が、継手部材と、該継手部材
の両側に打設された不透水性のコンクリート部とを備え
てなり、この両側のコンクリート部が、上記継手部材の
下方において当該道路橋継目部の遊間を存して橋軸方向
に相対しているとともに、該コンクリート部の上面が路
面を形成している道路橋継目部構造においては、上記継
手部材の下方を横切るパイプによって上記排水路を形成
するようにすればよい。すなわち、そのパイプは、中央
部が上記継手部材の下方において上記遊間を渡り両側部
が上記両側のコンクリート部を貫通している、というも
のである。
【0020】これによれば、高位置側の透水性舗装から
雨水を上記パイプによって継手部材の下方へ導き低位置
側の道路に流すことができる。この場合、パイプの上記
遊間を渡る部分は、蛇腹状その他の伸縮性構造として橋
体の伸縮を許容するようにし、あるいはパイプの遊間を
渡る部分を可撓性にして撓ませることによって橋体の伸
縮や上下動を許容するようにすればよい。
【0021】上記伸縮継手が、継手部材と、該継手部材
の両側に打設された不透水性のコンクリート部とを備え
てなり、該両側のコンクリート部の上面が路面を形成し
ている道路橋継目部構造において、上述の伸縮継手を横
切る排水路は、幅員方向に間隔をおいて数本ないしは数
十本配置することもできるが、路面の横断勾配における
下った側の路端部に1本、又は数本を集中して配置し、
高位置側の透水性舗装に浸透した雨水を路頂側から路端
側へ導く横水路を設けるようにすることが好適である。
【0022】このように排水路を路端部に配置する理由
は、横断勾配によって雨水が路端部に集まるからであ
り、また、路端部で排水を集中して行なう方が効率が良
いからである。しかし、透水性舗装は自動車のタイヤの
通る部分のみが輪荷重によって締め固められて透水性が
低下する。その場合、透水性舗装に浸透した雨水は、横
断勾配があっても上記透水性が低下した部分で路端側へ
の流れが妨げられ、路端部に配置した排水路を利用した
排水を行なうことができなくなる。そこで、横水路によ
って路頂側から路端側へ雨水を導くようにし、上記透水
性の部分的な低下の問題を解決しているものである。
【0023】上記横水路については、上記コンクリート
部と透水性舗装との境界部の路面下に、幅員方向に延び
る水路構成部材を埋設して形成すればよく、該横水路の
透水性舗装側の壁に該透水性舗装に浸透した雨水を該横
水路に導入する多数の孔を形成すればよい。
【0024】また、上記伸縮継手を、道路橋の遊間を跨
ぐゴム製継手部材によって形成する場合、このゴム製継
手部材の表面に該継手部材を横切る溝を形成することに
よって上記排水路を構成するようにすることもできる。
【0025】この出願の他の発明は、道路橋の橋体同士
の継目部又は橋体と橋台との継目部に伸縮継手が設置さ
れ、該一方の橋体が縱断勾配の高位置にあり且つ該橋体
の路面が透水性舗装によって形成されている道路橋の排
水施設であって、上記伸縮継手が、互いに隙間を存して
噛合する一対のくし形フェイスプレートと、該両フェイ
スプレートの両側に打設された不透水性のコンクリート
部とを備えてなり、上記両側のコンクリート部の上面が
路面を形成しており、上記フェイスプレートの下方に幅
員方向に延びる排水樋が設けられ、上記一方の橋体の透
水性舗装から上記コンクリート部を横切って橋軸方向に
延び上記排水樋に接続された排水管を備えていることを
特徴とする。
【0026】このものによれば、一方の橋体の透水性舗
装から上記排水管を介してフェイスプレート下の排水樋
に導くことができる。
【0027】
【発明の効果】従って、この出願の発明によれば、道路
橋の透水性舗装に浸透して道路橋縱断方向に流れる雨水
を道路橋継目部で堰止めることなく排水路によって伸縮
継手を横切ってさらに流すことができ、道路橋継目部の
手前で雨水が路面に滲み出てハイドロプレーニング現象
等の不具合を招くことを防止することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】−実施形態1− 本実施形態については図3〜図8に示されている。図3
(平面図)及び図4(縦断面図)において、1は道路橋
の継目部に設置された伸縮継手、2a,2bは不透水性
の床版コンクリート3,3の上に施された透水性舗装、
4は地覆部、5は高欄、6は排水施設である。この排水
施設6は、伸縮継手1の両側の透水性舗装2a,2bを
結んで道路橋縱断勾配の高位置側の透水性舗装2aから
低位置側の透水性舗装2bに排水をするためのものであ
る。
【0029】伸縮継手1は、継手部材7と、該継手部材
7を床版コンクリート3に定着させる不透水性のコンク
リート部8a,8bとよりなる。継手部材7は、継目長
手方向にジグザグに曲折して延び波形の遊間を存して相
対する一対の竪型波板11,11と、該両波板11,1
1の対向する内面に両側部が結合されたU字状のシール
部材12とを備えている。
【0030】床版コンクリート3,3の継目遊間13を
存して相対する橋端部には切欠段部14,14が形成さ
れている。この両切欠き段部14,14間の中央部に上
記継手部材7が配置されており、該継手部材7の両側の
切欠段部14,14に上記コンクリート部8a,8bが
打設されている。このコンクリート部8a,8bは、そ
の上面が道路橋継目部の路面を形成しているとともに、
各々その背部の上記透水性舗装2a,2bに続いてい
る。
【0031】波板11の背部にはアンカー15が突出
し、また波板11の凸部の下端には底板が設けられてい
る。シール部材12はゴム製であって、そのU字状の溝
に砂等の粒状物が入れられ、その上がゴム材によって覆
われている。この実施形態では、シール部材12の上が
橋軸方向に伸縮自在な伸縮溝16に形成されている。
【0032】図3に示すように、上記波板11,11
は、路端側(地覆部近傍)において継目長手方向に直線
状に延びる直板11a,11bに続いている。そして、
この直板11a,11bを存して相対するコンクリート
部8a,8bの各々に橋軸方向に延びる複数の縦排水管
17a,17bが継目長手方向に間隔をおいて設けられ
ている。また、縱断勾配の高位置側のコンクリート部8
aには、透水性舗装2aとの境界面に沿って継目長手方
向(道路橋横断勾配の方向)に延びる横排水路構成部材
18,19が設けられている。
【0033】縦排水管17a,17bは、図5に示すよ
うに上面を路面に一致させてコンクリート部8a,8b
に埋設されており、第1水路及び第2水路を形成してい
る。高位置側の縦排水管17aは、その上流端が上記横
排水路構成部材18に接続され、その下流端が高位置側
の直板11aに接続されている。低位置側の縦排水管1
7bは、その上流端が低位置側の直板11bに接続さ
れ、その下流端はキャップ20を介して低位置側の透水
性舗装2bに接続されている。キャップ20には縦排水
管17bから雨水を透水性舗装2bに流出させるための
複数の微小孔20aが形成されている。
【0034】継手部材7と縦排水管17a,17bとの
関係について説明する。継手部材7のシール部材12
は、波板11,11に結合された部分ではその上縁が波
板11,11の上縁に沿って延びているが、図6に示す
ように、上記直板11a,11bの部分ではその上縁が
該直板11a,11bの上縁よりも概ね舗装厚さに匹敵
する深さだけ低くなるように全体が下がっている。そし
て、直板11a,11bの低くなったシール部材12の
上側に矩形状の切欠き21が継目長手方向に間隔をおい
て形成されており、上記縦排水管17a,17bはその
端部がこの切欠き21に嵌められて直板11a,11b
に溶接されている。この場合、縦排水管17a,17b
は、少し長めのパイプを準備し、施工現場で寸法合わせ
を行なって不要部分を切断除去するようにすればよい。
【0035】直板11a,11bの末端部は、地覆部4
の部位で立ち上がっており、これに対応して、シール部
材12も末端部は路面よりも立ち上がっている。これ
は、伸縮溝16に流入した雨水が地覆部4ないしは高欄
5の継目(隙間)から橋下へ洩れることを防止するため
である。
【0036】横水路構成部材18,19については図7
に示されている。この両水路構成部材18,19は、板
状のものであって、互いに相手側へ突出した不連続の多
数の突起18a,19aを備えており、この突起を互い
に相手側へ当接している。そして、両構成部材18,1
9間の隙間が雨水を路頂側から路端側の上記縦排水管1
7aに導く横水路22を形成している。
【0037】コンクリート部8a側に配置された横水路
構成部材18にはアンカー23が設けられている。ま
た、この構成部材18の路端部に貫通孔24が形成され
ており、上記縦排水管17aはこの貫通孔24の部位で
該構成部材18に接続されているものである。従って、
横水路22から貫通孔24を介して縦排水管17aに雨
水が流入することになる。また、他方の横水路構成部材
19は、透水性舗装2aに接しているとともに、透水性
舗装2aから雨水を横水路22に導入するための多数の
微小孔25が全面にわたって形成されている。
【0038】縦排水管17a,17bは、断面矩形状で
あり、その周面には微小凹凸が全面にわたって形成され
ている。この場合、上面の微小凹凸は路上を通行する交
通機関のすべり止めの働きをし、側面及び底面の微小凹
凸はコンクリート部8a,8bとの結合を強める働きを
する。
【0039】従って、降雨時において、縱断勾配の高位
置側の透水性舗装2aに降った雨水は該透水性舗装2a
に浸透する。しかし、当該道路橋に縱断勾配及び横断勾
配があるため、この雨水は床版コンクリート3の上を地
下水のようになって該透水性舗装2a内を伸縮継手1へ
向かって流れるとともに、路端側へも流れる。そして、
この透水性舗装2aから横水路22に流入する。路頂側
で横水路22に流入した雨水は、該横水路22を横断勾
配によって路端側に流れることになる。
【0040】そうして、上記横水路22に流入した雨水
は、路端側において縦排水管17aに流入し、さらに、
この縦排水管17aから継手部材7の伸縮溝16に入
り、低位置側の縦排水管17bに流出し、該縦排水管1
7bから低位置側の透水性舗装2bに流出する。
【0041】このため、上記コンクリート部8aが不透
水性であっても、高位置側の透水性舗装2aに浸透した
雨水がコンクリート部8aの手前で路面に滲み出ること
がなくなる。また、仮に透水性舗装2a内での雨水の路
端側への流れが悪い場合でも、透水性舗装2aから一旦
横水路22に流入し該横水路22を路端側に流れて縦排
水管17aに流入するため、上述の雨水の路面への滲み
出しは防がれる。
【0042】また、以上から明らかなように、伸縮継手
1の伸縮溝16は排水施設6の排水路の一部を構成して
いる。
【0043】なお、図3に鎖線で示すように、縦排水管
17aを延長して透水性舗装2aの内に突出した延長部
17cを設け、透水性舗装2aから雨水を導入するよう
にしてもよい。また、横水路22の端に同様の2枚合わ
せの板18b,19bによる縦水路22bを接続し、路
端側から縦水路22bを介して横水路22に雨水を導く
ようにしてもよい。
【0044】また、高位置側の縦排水管17aの上流端
部に集水桝を設けてこれに該高位置側橋体の側溝等を接
続することがあり、また、低位置側の縦排水管17bを
低位置側橋体の集水桝に対し排水路によって接続するこ
とがある。これらの事項については後述する実施形態で
説明する。
【0045】また、上記例では横排水路構成部材18に
は貫通孔24を形成したが、直板11aに形成されてい
るような切欠きを形成して、該切欠きに縦排水管17a
を接続してもよい。
【0046】図8には横水路の他の例が記載されてい
る。このものは、断面L形板26と平板27とを結合し
て断面三角形状の横水路28を形成してなる。L形板2
6と平板27との間の上下の中間位置には補強リブ29
が継目長手方向に間隔をおいて配設されている。コンク
リート部8a側に配置されるL形板26にはアンカー2
3が突設され、透水性舗装2a側に配置される平板27
には多数の微小孔30が形成されている。この横水路構
成部材26,27も先の横水路構成部材18,19と同
様に透水性舗装2aとコンクリート部8aとの境界部に
配置することになる。
【0047】−実施形態2− 本実施形態は、実施形態1の変形例であり、図9乃至図
12に示されている。
【0048】縦排水管31a,31bは、コンクリート
部8a,8bに埋設された断面円形のパイプであり、第
1水路を形成している。高位置側の縦排水管31aは、
実施形態1と同様にその上流端が上記横排水路構成部材
18に接続され、その下流端が高位置側の直板11aに
接続されている。低位置側の縦排水管31bは、その上
流端が低位置側の直板11bに接続され、その下流端は
キャップ32を介して低位置側の透水性舗装2bに接続
されている。このキャップ32には縦排水管31bから
雨水を透水性舗装2bに流出させるための複数の微小孔
が形成されている。
【0049】継手部材7と縦排水管31a,31bとの
関係について説明する。継手部材7のシール部材12
は、波板11,11に結合された部分ではその上縁が波
板11,11の上縁に沿って延びているが、図11に示
すように、上記直板11a,11bの部分ではその上縁
が該直板11a,11bの上縁よりも概ね舗装厚さに匹
敵する深さだけ低くなるように全体が下がっている。そ
して、直板11a,11bの低くなったシール部材12
の上方部位に複数の貫通孔33が継目長手方向に間隔を
おいて形成されており、上記縦排水管31a,31bは
この貫通孔33の部位で直板11a,11bに接続され
ている。
【0050】横水路構成部材18,19は実施形態1の
ものと同じである。図12に示すように、この構成部材
18の路端部に貫通孔34が形成されており、上記縦排
水管31aはこの貫通孔34の部位で該構成部材18に
接続されている。従って、横水路22から貫通孔34を
介して縦排水管31aに雨水が流入する。
【0051】なお、先の実施形態1では、直板11a,
11b及びシール部材12の末端を路面より立ち上げた
が、液状シールゴムをシール部材12の末端に充填した
り、あるいは地覆部の継目(隙間)に充填することによ
ってシール部材12の末端の止水を行なうようにするこ
とができる。
【0052】また、高位置側の縦排水管31aの上流端
部に集水桝を設けてこれに該高位置側橋体の側溝等を接
続することがあり、また、低位置側の縦排水管31bを
低位置側橋体の集水桝に対し排水路によって接続するこ
とがある。これらの事項については後述する実施形態で
説明する。
【0053】−実施形態3− 本実施形態については図13乃至図17に示されてい
る。伸縮継手1は実施形態1と実質的には同じ構成であ
るが、排水路の構成が先の形態とは異なる。
【0054】図13に示すように、透水性舗装2a,2
bの側端には車道外側線35が引かれていて、その外側
に不透水性の街渠36が続いている。コンクリート部8
aの路端部には橋軸方向に延びる2本の縦排水溝37
a,37aが平行に設けられ、同じくコンクリート部8
aの路端部にも2本の縦排水溝37b,37bが平行に
設けられている。また、縱断勾配の高位置側の街渠36
には、橋軸方向に延び上記縦排水溝37a,37aにつ
ながる2本の縦排水溝38,38が形成されているとと
もに、この縦排水溝38,38を結ぶように横方向に延
び内端が上記透水性舗装2aにつながる多数の横排水溝
39が橋軸方向に間隔をおいて形成されている。
【0055】図14及び図15に示すように、伸縮継手
1の直板11a,11bには切欠き41が形成されてい
て、上記縦排水溝37a,37bはこの切欠き41に続
いている。伸縮継手1のシール部材12は、直板11
a,11bに切欠き41を形成するために、実施形態1
と同様に該直板11a,11bに結合した部分が下げら
れている。また、図14及び図16に示すように、縦排
水溝37a,37b,38及び横排水溝39には、砕石
(又は透水性布)42が詰められ、その上が砂43によ
って覆われており、雨水は砕石や砂の粒子間隙を通過可
能である。これらの溝の断面形状は逆台形状であって側
壁にテーパが形成されている。このテーパは溝開口縁の
欠けを防止するとともに、異物が溝に嵌まった際に取れ
易くするためのものである。
【0056】従って、この実施形態の場合は、縱断勾配
の高位置側の透水性舗装2aに浸透した雨水は、該透水
性舗装2a内を横断勾配によって街渠36側に流れて横
排水溝39より縦排水溝38に流入し、該縦排水溝38
からコンクリート部8aの縦排水溝37a,37aを通
り、直板11aの切欠き41を越えて伸縮溝16に入
る。そして、この伸縮溝16から直板11bの切欠き4
1を経て低位置側コンクリート部8bの縦排水溝37b
に流出し、そこから低位置側の透水性舗装2bに流れ出
ることになる。
【0057】上記実施形態ではコンクリート部8a等に
排水溝を形成したが、図17に示す格子状の鋼板製溝部
材44を形成して、これを上記コンクリート部及び街渠
に配置するようにしてもよい。その場合、コンクリート
部や街渠は鋼繊維入りのコンクリートや樹脂モルタルに
よって成形することが好適である。
【0058】また、低位置側の縦排水溝37bを低位置
側橋体の集水桝に対し排水路によって接続することがあ
る。これらの事項については後述する実施形態で説明す
る。
【0059】−実施形態4− 本実施形態については図18乃至図20に示されてい
る。実施形態1の縱断勾配高位置側に配設されている縦
排水路及び横排水路を連続するL形管51によって形成
した点に特徴がある。
【0060】すなわち、図18に示すように、L形管5
1は、コンクリート部8aを橋軸方向に延びる縦排水部
51aと、該縦排水部51aの基端よりコンクリート部
8aを透水性舗装2aとの境界に沿って横方向に延びる
横排水部51bとよりなる。縱断勾配低位置側のコンク
リート部8bには橋軸方向に直線状に延びる縦排水管5
2が設けられている。
【0061】図19に示すように、継手部材7の直板1
1aにはL形管51の断面形状に対応する切欠き53が
形成されていて、L形管51の縦排水部51aの下流端
は切欠き53において直板11aに結合されている。低
位置側の縦排水管52の上流端も直板11bに対して切
欠き53の部位で結合されている。この低位置側の縦排
水管52の下流端は透水性舗装2bに接している。ま
た、継手部材7のシール部材12は直板11a,11b
においては切欠き53の下を通るように下げられてい
る。
【0062】図20に示すように、L形管51の横排水
部51bにはコンクリート部8aに埋設するアンカー5
5が設けられているとともに、透水性舗装2aに接する
面には多数の微小孔56が全面にわたって形成されてい
る。L形管51の上面は、路面に露出しており、該上面
には自動車のタイヤのすべり止めのための微小凹凸が全
面にわたって形成されている。このすべり止めは縦排水
管52にも同様に形成されている。
【0063】従って、この実施形態の場合は、縱断勾配
高位置側の透水性舗装2aに浸透した雨水は、L形管5
1の横排水部51bに微小孔56から入り、縦排水部5
1aから継手部材7の直板11aの切欠き53を経て伸
縮溝16に入る。そして、雨水は、この伸縮溝16から
直板11bの切欠き53より低位置側の縦排水管52に
入り、キャップ54の微小孔から低位置側の透水性舗装
2bに流出することになる。
【0064】なお、高位置側のL形管51の縦排水部5
1aの上流端部に集水桝を設けてこれに該高位置側橋体
の側溝等を接続することがあり、また、低位置側の縦排
水管52を低位置側橋体の集水桝に対し排水路によって
接続することがある。これらの事項については後述する
実施形態で説明する。
【0065】−実施形態5− 本実施形態については図21乃至図23に示されてお
り、実施形態3の変形例であって、コンクリート部等に
溝を形成する代わりに蓋付排水溝を設けた点に特徴があ
る。
【0066】すなわち、図21に示すように、縱断勾配
高位置側の透水性舗装2aの路端部からコンクリート部
8aの路端部にわたって橋軸方向に延びる蓋付排水溝6
1が設けられ、縱断勾配低位置側のコンクリート部8b
にも同様に路端部を橋軸方向に延びる蓋付排水溝62が
設けられている。
【0067】図22に示すように、蓋付排水溝61は、
溝部材63と、該溝部材63の溝に嵌められた蓋部材6
4とによって排水路を形成したものである。溝部材63
は、床版コンクリート3に固定された底板と該底板の上
に立設された左右の側板とによって形成されている。蓋
部材64は、天板部と、左右の脚板部と、天板部の下面
より突出した補強リブ65とを備えてなる。
【0068】溝部材63の路頂側(車道中央側)の側板
と、蓋部材64の同じく路頂側の脚板部とには、微小孔
66,67がそれぞれ全面にわたって形成されている。
蓋部材64の補強リブ65は、橋軸方向に間隔をおいて
複数設けられており、該補強リブ65の下部には排水を
円滑にするための切欠きが形成されている。また、脚板
部の下端は内側に曲げられていて、蓋部材34が溝部材
63から離脱しないように脚板部の曲げられた部分が溝
部材63の底板にボルトで結合されている。この結合の
ために、蓋部材64の天板にはボルト締付孔70が形成
されている。蓋部材64の上面には実施形態3のものと
同様のすべり止め用凹凸が形成されている。縱断勾配低
位置側の蓋付溝部材62も同様の構成であるが、上記微
小孔66,67は形成されていない。
【0069】上記蓋付排水溝61,62の各々は継手部
材7の直板11a,11bに結合されており、該直板1
1a,11bには図23に示すように蓋付排水溝61,
62の各々の排水路に通ずる多数の貫通孔68が形成さ
れている。また、縱断勾配低位置側の蓋付排水溝62の
下流端には微小孔を有するキャップ69が嵌められてい
て、該キャップ69が透水性舗装2bに接している。
【0070】従って、この実施形態の場合は、縱断勾配
高位置側の透水性舗装2aに浸透した雨水は、蓋付排水
溝61の微小孔66,67からその内部に入って継手部
材7に向かって流れ、その直板11aの貫通孔68から
伸縮溝16に入る。そして、雨水は、この伸縮溝16か
ら直板11bの貫通孔68より低位置側の蓋付排水溝6
2に入り、キャップ69の微小孔から低位置側の透水性
舗装2bに流出することになる。
【0071】なお、高位置側の蓋付排水溝(側溝)61
の途中に、例えば、コンクリート部8aの部位に集水桝
を設けることがあり、また、低位置側の蓋付排水溝62
を低位置側橋体の集水桝に対し排水路によって接続する
ことがある。これらの事項については後述する実施形態
で説明する。
【0072】−実施形態6− 本実施形態については図24に示されており、実施形態
5の変形例であって、蓋付排水溝61,62に代えて透
水性ブロック71,72を用いた点に特徴がある。
【0073】すなわち、透水性ブロック71,72は、
床版コンクリート3にアンカーによって固定されたベー
スプレート73と、該ベースプレート73に定着した透
水性コンクリート部74とによって構成されている。透
水性コンクリート部74は、透水性舗装2a,2bより
も透水係数が高い材料によって形成されており、ベース
プレート73にジベル筋75によって結合されている。
また、透水性コンクリート部74にはアンカーにベース
プレート73をナットによって締め付けるためのナット
用取付穴76が形成されている。継手部材7の直板11
a,11bには実施形態4と同様の貫通孔77が形成さ
れている。
【0074】従って、この実施形態の場合は、縱断勾配
高位置側の透水性舗装2aに浸透した雨水は、該透水性
舗装2aより透水性ブロック71の透水性コンクリート
部74の内部に流入して継手部材7に向かって流れ、直
板11aの貫通孔から伸縮溝16に入る。そして、雨水
は、この伸縮溝16から直板11bの貫通孔より低位置
側の透水性ブロック72に入り、そこから低位置側の透
水性舗装2bに流出することになる。
【0075】−実施形態7− 本実施形態は、実施形態4乃至実施形態6に記載されて
いる縱断勾配高位置側の排水設備に接続する横排水設備
についての他の形態であり、図25に示されている。
【0076】すなわち、この横排水設備は、ベースプレ
ート81と、その上面に結合した断面門形のプレート8
2とによって横排水路83が形成されたものであって、
透水性舗装2aに埋設されている。ベースプレート81
は床版コンクリート3にアンカー84によって固定され
ている。門形プレート82の上壁及び伸縮継手1とは反
対側の側壁には透水性舗装2aに浸透した雨水を横排水
路83に導入するための微小孔85が全面にわたって多
数形成されている。また、ベースプレート81と門形プ
レート82との間には橋軸方向に延びる垂直のリブプレ
ート86が介設されていて、これには雨水を継目長手方
向に通す貫通孔87及び切欠き88が形成されている。
【0077】従って、この実施形態の場合は、透水性舗
装2aに浸透した雨水は、門形プレート82の微小孔8
5から横排水路83に流入し、この横排水路83を横断
勾配によって路端側へ流れ、実施形態3等に記載されて
いる排水設備に流れて、縱断勾配低位置側の透水性舗装
2bに流出することになる。
【0078】−実施形態8− 本実施形態も実施形態7と同様に横排水設備に関するも
のであって、図26に示されている。この横排水設備
は、縦部が垂直に形成されたL型プレート91と、縦部
が傾斜した異形L型プレート92の各々の縦部を向かい
合わせることによって床版コンクリート3の上に横排水
路93を形成したものである。L型プレート91の垂直
になった縦部に透水性舗装2aの雨水を横排水路93に
導入する微小孔94が全面にわたって形成されている。
両L型プレート91,92は各々の水平部が床版コンク
リート3にアンカー95によって固定されている。
【0079】従って、この実施形態の場合も先の実施形
態6と同様の効果が得られる。
【0080】−実施形態9− 本実施形態も実施形態7と同様に横排水設備に関するも
のであって、図27に示されている。この横排水設備の
場合、ベースプレート96は実施形態6のものと同様で
あるが、これに山型プレート97を重ねて横排水路98
を形成したものである。山形プレート97はその中央部
が高くなっていて、その両側のフランジがベースプレー
ト96と共に床版コンクリート3にアンカー99によっ
て固定されている。山形プレート97には透水性舗装2
aから雨水を導入する多数の微小孔100が山形部の全
面にわたって形成されている。
【0081】従って、この実施形態の場合も先の実施形
態7と同様の効果が得られる。
【0082】−実施形態10− 本実施形態については図28〜図31に示されており、
車道部で縱断勾配高位置側の透水性舗装2aから縱断勾
配低位置側の舗装2bへの排水を行なうようにした点に
特徴がある。
【0083】すなわち、図28に示すように、高位置側
のコンクリート部8aには橋軸方向に延び透水性舗装2
aから継手部材7の伸縮溝16に雨水を導く複数の高位
置側排水溝101aが継目長手方向に間隔をおいて形成
されている。一方、低位置側のコンクリート部8bには
橋軸方向に延び継手部材7の伸縮溝16から透水性舗装
2aに雨水を導く複数の低位置側排水溝101bが継目
長手方向に間隔をおいて形成されている。
【0084】図29及び図30に示すように、上記排水
溝101a,101bは、断面U字状の溝部材102に
よって形成されていて、該溝部材102は、上端を路面
に一致させて橋軸方向に延びており、アンカー103に
よってコンクリート部8a,8bに固定されている。図
31にも示すように、継手部材7の波板11の上端部に
は複数のU字状の切欠き104が継目長手方向に間隔を
おいて形成されており、各溝部材102はその端部がこ
の切欠き104に嵌められて波板11に溶接されてい
る。高位置側排水溝101aの上流端は透水性舗装2a
に接続され、低位置側排水溝101bの下流端は透水性
舗装2bに接続されている。
【0085】従って、この実施形態の場合、高位置側透
水性舗装2aに浸透した雨水は、排水溝101aに流入
して伸縮溝16に流れ込み、該伸縮溝16から低位置側
の排水溝101bに流れて透水性舗装2bに流出するこ
とになる。
【0086】−実施形態11− 本実施形態については図32に示されており、伸縮継手
1の内部を横切って、具体的にはシール部材12の下側
を通って縱断勾配高位置側の透水性舗装2aから低位置
側の透水性舗装2bに排水をするようにした点に特徴が
ある。
【0087】すなわち、継手部材7の波板11,11の
シール部材12よりも下方の位置には相対する貫通孔1
11,111が継目長手方向に間隔をおいて複数形成さ
れている。この波板11,11の各々の背面にはコンク
リート部8a,8bに埋設して水平に設けられたスリー
ブ112,112が上記貫通孔111に筒穴を合致させ
て結合されている。この両スリーブ112,112には
両波板11,11間を横切って水平に設けられた連結管
113が挿入されている。この連結管113はスリーブ
112に対してOリング(シール)を介して水密に且つ
摺動自在に嵌められている。そして、両スリーブ11
2,112と透水性舗装2a,2bとがコンクリート部
8a,8bに埋設した排水管114,114によって接
続されている。当該排水設備は継目長手方向に間隔をお
いて複数設けられる。
【0088】従って、この実施形態の場合、雨水は、高
位置側の透水性舗装2aから排水管114に流入し、ス
リーブ112、連結管113、スリーブ112及び排水
管114を通って低位置側の透水性舗装2bに流出する
ことになる。道路橋の伸縮は連結管113がスリーブ1
12を摺動することによって許容される。
【0089】なお、高位置側の排水管114の上流端に
集水桝を設けてこれに高位置側橋体の側溝等を接続する
ことがあり、また、低位置側の排水管114を低位置側
橋体の集水桝に対し排水路によって接続することがあ
る。これらの事項については後述する実施形態で説明す
る。
【0090】−実施形態12− 本実施形態は、実施形態11の変形例であり、図33及
び図34に示されている。すなわち、波板11,11に
は相対する大径の貫通孔111,111が形成されてお
り、中央に蛇腹部121を有する排水管122が、蛇腹
部121を波板11,11間に配置し、貫通孔111,
111に通してコンクリート部8a,8bに埋設されて
いる。排水管122の両端は透水性舗装2a,2bに接
続されている。
【0091】上記蛇腹部121の構造は図34に示され
ている。すなわち、蛇腹部121は排水管本体部122
a,122aとは別体であって、該本体部122a,1
22aの端部に蛇腹部121の両端部が外嵌されてい
る。
【0092】従って、この実施形態の場合、雨水は、高
位置側の透水性舗装2aから排水管122に流入し、蛇
腹部121を通って低位置側の透水性舗装2bに流出す
ることになる。道路橋の伸縮及び桁端の支承を中心とす
る回転(波板11,11の相対的な上下動となって現わ
れる)は蛇腹部121の変形によって許容される。な
お、上記排水管122は角パイプであっても丸パイプで
あってもよい。
【0093】−実施形態13− 本実施形態は図35に示されており、実施形態12の排
水設備を異なる形式の伸縮継手131に適用したもので
ある。
【0094】同図に示す伸縮継手131において、13
2は板状のゴム製継手部材であって、中央にV字状の撓
み部を有し、両側部の下面にベースプレート133,1
33が固着している。この継手部材132は、中央に撓
み部を有するシール板134の両側部上にベースプレー
ト133,133が重ねられてアンカーボルト135に
よってコンクリート部8a,8bに固定されている。継
手部材132の上面は路面に一致している。上記継手部
材132の下方ではコンクリート部8a,8bが遊間1
36を存して相対している。
【0095】排水設備は、中央に蛇腹部137を有する
排水管138によって形成されている。排水管138
は、蛇腹部137が上記継手部材132の下方の遊間1
36に配置され、その両側部がコンクリート部8a,8
bに埋設され、両端がキャップ139を介して透水性舗
装2a,2bに接続されている。上記蛇腹部137の構
造は図34に示すものと同様である。
【0096】従って、本実施形態の場合も実施形態11
と同様の効果が得られる。
【0097】−実施形態14− 本実施形態は図36及び図37に示されており、伸縮継
手141が先の実施形態とは異なるとともに、排水設備
も異なる。
【0098】すなわち、伸縮継手141の継手部材14
2は、ウェブプレート143の上端に両歯型のフェイス
プレート144を有する一対のT型部材と、該両T型部
材の相対するウェブプレート144,144を連結する
シール部材145とによって構成されている。ウェブプ
レート143の背面及びフェイスプレート144の後方
突出部の下面にはアンカー146,147が突設されて
いて、コンクリート部8a,8bに埋設されている。
【0099】そうして、上記ウェブプレート143,1
43には上記シール部材145の下方位置で相対する貫
通孔148,148が形成されており、この両貫通孔1
48,148に通した排水管149の両端が透水性舗装
2a,2bに接続されている。この排水管149は、上
記ウェブプレート143,143間に配置された中央部
に撓み部149aを有し、両側部はコンクリート部8
a,8bに埋設され、両端には微小孔を有するキャップ
150,150が被せられている。
【0100】上記排水管149には電気抵抗によって発
熱するヒータ線151を通し、冬期にはヒータ線に適宜
通電し、排水管149の内部で雨水が凍ることを防止す
るようにする。
【0101】なお、本実施形態に限らず、他の実施形態
においても、排水施設の凍結し易い部位に電気ヒータを
設けることが好適である。
【0102】−実施形態15− 本実施形態は、実施形態11の変形例であって、図38
に示されており、高位置側のコンクリート部8aに埋設
された小径の排水管152が、波板11,11間を横切
って、低位置側のコンクリート部8bに埋設された大径
の排水管153の端部に摺動自在に挿入されて、波板1
1,11間の伸縮を許容するようにしたものである。小
径排水管152の下流端には、外方へ突出した複数の環
状リップを有するシール管154が外嵌され、該シール
管154によって小径排水管152と大径排水管153
との間のシールがなされている。
【0103】−実施形態16− 本実施形態は、実施形態12の変形例であって、図39
に示されており、中央が外方へ全周にわたって突出した
ゴム製連結管155によって両側の排水管本体122
a,122aを連結したものである。排水管本体122
a,122a及び連結管155は断面丸形でも角形であ
ってもよい。
【0104】−実施形態17− 本実施形態は、図40に示されている。伸縮継手161
は、ウェブプレート163の上端に片歯型のフェイスプ
レート162を有する一対の逆L型部材によって構成さ
れていて、ウェブプレート163の背部に透水性舗装2
a,2bが施されている(コンクリート部がない)。両
側のウェブプレート163,163には相対する貫通孔
164,164が形成されていて、この両貫通孔16
4,164の間が可撓性の連結管165によって繋がれ
ている。縱断勾配高位置側のウェブプレート163の背
部には横水路構成板166が設けられ、この横水路構成
板166には多数の貫通孔が形成されているとともに、
ウェブプレート側に突出した多数の突起を有し、この突
起をウェブプレート163に当てて設けられ、これによ
ってこのウェブプレート163と横水路構成板166と
の間に横水路167が形成されている。
【0105】−実施形態18− 本実施形態については図41乃至図43に示されてお
り、集水桝を利用した排水施設に関する。
【0106】図41に示すように、実施形態1と同様
に、継手部材7の両側のコンクリート部8a,8bには
縦排水管17a,17bが設けられている。縱断勾配の
高位置側の縦排水管17aの上流端は高位置側コンクリ
ート部8aに設けた集水桝171に接続されている。こ
の高位置側集水桝171には高位置側橋体の側溝172
と横水路22とが接続されている。縱断勾配の低位置側
に設けられた縦排水管17bの下流端は低位置側橋体の
側溝174に接続され、該側溝174は該橋体の集水桝
175に接続され、該集水桝175からドレン管176
が地上に向かって延びている。
【0107】図42に示すように、高位置側集水桝17
1は、沈泥桝177と蓋178とからなる。沈泥桝17
7の背面は横水路構成部材18に接しており、横水路2
2と集水桝171とは、連通孔179によって繋がれて
いる。集水桝171の前壁には切欠き181が形成され
ていて、この切欠き181と継手部材7の直板11aの
切欠き21とに縦排水管17aが嵌められて、横水路2
2と伸縮溝(図3等に示す伸縮溝16)とが縦排水管1
7aによって接続されている。蓋178には貫通孔18
2が形成されていて、路上からも雨水を集めることがで
きるようになっている。低位置側の集水桝175も高位
置側のものと実質的には同じ構造である。
【0108】図43に示すように、側溝172は溝部材
183と蓋部材184とからなる。溝部材183には透
水性舗装2aの雨水を導入する多数の貫通孔が側面の全
面にわたって形成されている。蓋部材184には路上の
雨水を導入するための貫通孔が形成されている。また、
蓋部材184の下面には複数の脚板185が長手方向に
間隔をおいて設けられている。脚板185は左右の脚部
間に水路用の開口を有するものであり、下端が溝部材1
83の底に当接していて、蓋部材184に加わる上から
の荷重を支えるようになっている。また、脚板185の
両側縁と溝部材183の両側壁との間隔は微小になって
いる。これは、蓋部材184の溝部材183に対する着
脱を可能にしながら、蓋部材184に荷重が加わったと
きに該蓋部材184が横方向にずれないようにするため
である。蓋部材184の上面にはすべり止め用の凹凸が
付されている。低位置側の側溝174も高位置側のもの
と実質的には同じ構造である。
【0109】そうして、上記側溝172は上記横水路2
2の構成部材19に背面から接続されていて、この構成
部材19には側溝172から雨水を導入するための貫通
孔が形成されている(図示省略)。
【0110】従って、縱断勾配高位置側の透水性舗装2
aに浸透した雨水は、側溝172に入り横水路22を経
て集水桝171に、あるいは横水路22に直接入って集
水桝171に流入する。また、側溝172には路上の雨
水が蓋部材184の貫通孔から直接流入する。集水桝1
71には土砂や塵芥も流入することがあるが、これらは
集水桝171において沈降し、上澄みが排水管17aに
流入する。このため、該排水管17aが土砂等で閉塞す
ることが避けられる。
【0111】上記排水管17aから伸縮溝16を経て低
位置側の排水管17bに流れた雨水は、そこから側溝1
74に流入し、さらに集水桝175及びドレン管176
を経て排除される。よって、低位置側の路面が冠水する
ことはない。
【0112】なお、先の各実施形態においても本実施形
態に倣って上記集水桝171,175を設けることがで
きる。
【0113】−実施形態19− 本実施形態は、図44乃至図46に示されており、ゴム
製伸縮継手の表面に排水路を形成した点に特徴がある。
【0114】図44に示すように、本形態の伸縮継手
は、道路橋の遊間190を跨ぐゴム製継手部材191に
よって形成されている。そして、このゴム製継手部材1
91の上面には、図45にも示すように該上面の左右の
部位を該継手部材長手方向に平行に延び道路橋の伸縮等
を許容するための2本の伸縮溝192,192が形成さ
れているとともに、この両伸縮溝192,192に交差
して橋軸方向に延びる多数の排水専用溝193が継目長
手方向に間隔をおいて平行に設けられている。この排水
専用溝193の両端は当該継手部材191の両側面に開
口している。
【0115】上記ゴム製継手部材191の両側には該継
手部材191を橋体に定着するためのコンクリート部8
a,8bが打設されている。このコンクリート部8a,
8bの上面はゴム製継手部材191と同じく路面に一致
している。このコンクリート部8a,8bの上面には上
記排水専用溝193に続く排水溝194a,194bが
形成されていて、縱断勾配高位置側の排水溝194aの
上流端は透水性舗装2aに接続され、低位置側の排水溝
194bの下流端は透水性舗装2bに接続されている。
【0116】従って、本実施形態の場合、高位置側の透
水性舗装2aに浸透した雨水は、上記コンクリート部8
aの排水溝194aを通って、ゴム製継手部材191の
排水溝193及び伸縮溝192に流れ込み、排水溝19
3より低位置側のコンクリート部8bの排水溝194b
を経て低位置側の透水性舗装2bに流れる。よって、高
位置側透水性舗装2aが冠水することが避けられ、ハイ
ドロプレーニング現象が防止される。
【0117】図46に示すように、ゴム製継手部材19
1の排水専用溝193の上流端に2枚の横水路構成部材
195,196によって横水路197を形成し、透水性
舗装2aからこの横水路197に雨水を一旦導入して、
そこから上記排水専用溝193に排水をするようにして
もよい。ゴム製継手部材191側の横水路構成部材19
5は排水専用溝193に対応する切欠きを有するもので
あり、他方の横水路構成部材196は、実施形態1の横
水路構成部材19と同様のものである。横水路構成部材
195としては、ゴム製継手部材191の側端部でL字
状に立ち上がった補強プレートを利用してもよい。
【0118】−実施形態20− 本実施形態は、図47及び図48に示されており、実施
形態14と同様の伸縮継手141において、その排水樋
201を利用したものである。
【0119】すなわち、縱断勾配高位置側のウェブプレ
ート143に継目長手方向に延びる排水樋201が固定
されている一方、低位置側のウェブプレート143には
フェイスプレート144,144の隙間から落下する雨
水を排水樋201に導く導水板202が固定されてい
る。上記排水樋201には排水管203が接続されてい
る。
【0120】高位置側のコンクリート部8aには実施形
態1で説明した縦排水管17a及び横排水路構成部材1
8,19が埋設されている。高位置側のウェブプレート
143及びフェイスプレート144はその一部が切り欠
かれており、該切欠き部に上記縦排水管17aが嵌めら
れて該ウェブプレート143及びフェイスプレート14
4に溶接されている。この縦排水管17aの端は上記切
欠き部から上記排水樋201に臨んでいる。
【0121】従って、本実施形態の場合、高位置側の透
水性舗装2aに浸透した雨水は横配水路22から縦排水
管17aに入り、そこから排水樋201に排出されるこ
とになる。
【0122】なお、以上の実施形態は伸縮継手の両側の
路面が透水性舗装によって形成されている例であるが、
縱断勾配の高位置側の路面のみが透水性舗装によって形
成されている場合でも、上記実施形態に倣って本発明を
実施することができる。その場合、例えば、実施形態1
であれば、縱断勾配低位置側の縦排水管17bは不要で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】高架道路橋のランプ部を示す斜視図。
【図2】道路橋の断面図。
【図3】実施形態1の排水施設の平面図。
【図4】図3のA−A線断面図。
【図5】図3のB−B線断面図。
【図6】同実施形態の波板の端部の正面図。
【図7】同実施形態の排水設備の一部を示す分解斜視
図。
【図8】同実施形態における横配水路構成部材の他の例
を示す斜視図。
【図9】実施形態2の排水施設の平面図。
【図10】図9のC−C線断面図。
【図11】同実施形態の波板の端部の正面図。
【図12】同実施形態の排水設備の一部を示す分解斜視
図。
【図13】実施形態3の排水施設の平面図。
【図14】図13のD−D線断面図。
【図15】同実施形態の波板の端部の正面図。
【図16】図13のE−E線断面図。
【図17】同実施形態の溝部材の斜視図。
【図18】実施形態4の排水施設の平面図。
【図19】同実施形態の波板の端部の正面図。
【図20】同実施形態のL形管の斜視図。
【図21】実施形態5の排水施設の平面図。
【図22】図21のF−F線断面図。
【図23】同実施形態の波板の端部の正面図。
【図24】実施形態6の排水施設を一部断面にして示す
斜視図。
【図25】実施形態7の排水設備を一部断面にして示す
斜視図。
【図26】実施形態8の排水設備を一部断面にして示す
斜視図。
【図27】実施形態9の排水設備を一部断面にして示す
斜視図。
【図28】実施形態10の排水施設の平面図。
【図29】同実施形態の波板の正面図。
【図30】図28のG−G線断面図。
【図31】図28のH−H線断面図。
【図32】実施形態11の排水施設の断面図。
【図33】実施形態12の排水施設の断面図。
【図34】同形態の蛇腹部分の断面図。
【図35】実施形態13の排水施設の断面図。
【図36】実施形態14の排水施設の平面図。
【図37】図36のI−I線断面図。
【図38】実施形態15の排水施設の一部を示す断面
図。
【図39】実施形態16の排水施設の一部を示す断面
図。
【図40】実施形態17の排水施設の一部を示す断面
図。
【図41】実施形態18の排水施設の全体構成を示す一
部断面にしてた斜視図。
【図42】同形態の排水施設の一部を示す分解斜視図。
【図43】同形態の側溝を示す断面図。
【図44】実施形態19の排水施設の断面図。
【図45】同形態の排水施設の平面図。
【図46】同形態に利用する横水路を示す斜視図。
【図47】実施形態20の排水施設の平面図。
【図48】図47のJ−J線断面図。
【符号の説明】
1 伸縮継手 2a,2b 透水性舗装 3 床版コンクリート 4 地覆部 5 高欄 6 排水施設 7 継手部材 8a,8b コンクリート部 11 波板 11a,11b 直板 12 シール部材 16 伸縮溝 17a,17b 縦排水管 18,19 横排水路構成部材 21 切欠き 22 横水路 24 貫通孔 25 微小孔 31a,31b 縦排水管 36 街渠 37a,37b 縦排水溝 38 縦排水溝 39 横排水溝 51a 縦排水部 51b 横排水部 52 縦排水管 61,62 蓋付排水溝 71,72 透水性ブロック 83 横排水路 93 横排水路 98 横排水路 101a, 101b 排水溝 102 溝部材 112 スリーブ 113 連結管 114 排水管 121 蛇腹管 122 排水管 131 伸縮継手 132 ゴム製継手部材 136 遊間 137 蛇腹管 138 排水管 141 伸縮継手 142 継手部材 143 ウェブプレート 144 フェイスプレート 149 排水管 171 集水桝 172 側溝 174 側溝 175 集水桝 176 ドレン管 193 排水溝 201 排水樋

Claims (20)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 道路橋継目部に不透水性の伸縮継手が設
    置され、該伸縮継手を挾む道路橋縱断勾配の高位置側と
    低位置側の道路面のうち少なくとも高位置側の道路面が
    透水性舗装によって形成されている道路橋の排水施設で
    あって、 上記伸縮継手を横切って該高位置側の透水性舗装から上
    記低位置側の道路に排水をする排水路が形成されている
    ことを特徴とする道路橋の排水施設。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載されている道路橋の排水
    施設において、 上記排水路の上流端に、沈泥部を有する集水桝が設けら
    れていることを特徴とする道路橋の排水施設。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載されている道路橋の排水
    施設において、 上記縱断勾配高位置側の道路に、雨水を上記集水桝に導
    く排水路が形成されていることを特徴とする道路橋の排
    水施設。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載されている道路橋の排水
    施設において、 上記縱断勾配低位置側の道路に、上記伸縮継手を横切る
    排水路に接続され該道路の縱断勾配によって排水をする
    排水路が設けられ、該排水路の下流端が該道路に設けら
    れた集水桝に接続されていることを特徴とする道路橋の
    排水施設。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載されている道路橋の排水
    施設において、 上記高位置側の道路面と低位置側の道路面の各々が透水
    性舗装によって形成されていて、上記排水路が上記伸縮
    継手を横切って上記両側の透水性舗装を結んでいること
    を特徴とする道路橋の排水施設。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載されている道路橋の排水
    施設において、 上記伸縮継手が、継目長手方向に延び且つ橋軸方向に伸
    縮自在な溝を有する継手部材と、該継手部材の両側に打
    設された不透水性のコンクリート部とを備えてなり、 上記両側のコンクリート部の上面が路面を形成してお
    り、 上記排水路が、上記高位置側の道路本体から該高位置側
    の上記コンクリート部を横切って上記継手部材の伸縮溝
    に至る第1水路と、該伸縮溝と、該伸縮溝から低位置側
    の上記コンクリート部を横切って該低位置側の道路本体
    に至る第2水路とによって形成されていることを特徴と
    する道路橋の排水施設。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載されている道路橋の排水
    施設において、 上記第1水路及び第2水路が、上記コンクリート部に埋
    設されたパイプによって形成されていて、該パイプの端
    が上記継手部材の伸縮溝の両側部に形成された切欠き又
    は貫通孔によって上記継手部材の伸縮溝に臨んでいるこ
    とを特徴とする道路橋の排水施設。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載されている道路橋の排水
    施設において、 上記伸縮継手が、継手部材と、該継手部材の両側に打設
    された不透水性のコンクリート部とを備えてなり、 上記両側のコンクリート部は、上記継手部材の下方にお
    いて当該道路橋継目部の遊間を存して橋軸方向に相対し
    ているとともに、その上面が路面を形成しており、 上記排水路が、中央部が上記継手部材の下方において上
    記遊間を渡り両側部が上記両側のコンクリート部を貫通
    するパイプによって形成されていることを特徴とする道
    路橋の排水施設。
  9. 【請求項9】 請求項1に記載されている道路橋の排水
    施設において、 上記伸縮継手が、継手部材と、該継手部材の両側に打設
    された不透水性のコンクリート部とを備えてなり、 上記両側のコンクリート部の上面が路面を形成してお
    り、 上記排水路が、路面の横断勾配における下った側の路端
    部に配置されていて、 上記縱断勾配高位置側のコンクリート部と透水性舗装と
    の境界部に、幅員方向に延び路頂側から上記路端側へ排
    水をするための横水路が水路構成部材によって形成され
    ており、該横水路の透水性舗装側の壁に該透水性舗装に
    浸透した雨水を該横水路に導入する多数の孔が形成され
    ていることを特徴とする道路橋の排水施設。
  10. 【請求項10】 請求項1に記載されている道路橋の排
    水施設において、 上記伸縮継手が、道路橋の遊間を跨ぐゴム製継手部材に
    よって形成され、 上記排水路が、上記ゴム製継手部材の表面に形成された
    溝であることを特徴とする道路橋の排水施設。
  11. 【請求項11】 道路橋の橋体同士の継目部又は橋体と
    橋台との継目部に伸縮継手が設置され、該一方の橋体が
    縱断勾配の高位置にあり且つ該橋体の路面が透水性舗装
    によって形成されている道路橋の排水施設であって、 上記伸縮継手が、互いに隙間を存して噛合する一対のく
    し形フェイスプレートと、該両フェイスプレートの両側
    に打設された不透水性のコンクリート部とを備えてな
    り、 上記両側のコンクリート部の上面が路面を形成してお
    り、 上記フェイスプレートの下方に幅員方向に延びる排水樋
    が設けられ、 上記一方の橋体の透水性舗装から上記コンクリート部を
    横切って橋軸方向に延び上記排水樋に接続された排水管
    を備えていることを特徴とする道路橋の排水施設。
  12. 【請求項12】 道路橋継目部を挾む道路橋縱断勾配の
    高位置側と低位置側の道路面のうち少なくとも高位置側
    の道路面が透水性舗装によって形成されている道路橋の
    当該継目部に構築される伸縮装置であって、 継目長手方向に延び且つ橋軸方向に伸縮自在な溝を有す
    る道路橋継手部材と、 上記高位置側の道路から上記溝に排水するための排水パ
    イプと、 上記溝から上記低位置側の道路に排水するための排水パ
    イプとを備えていることを特徴とする道路橋の伸縮装
    置。
  13. 【請求項13】 道路橋継目部を挾む道路橋縱断勾配の
    高位置側と低位置側の道路面のうち少なくとも高位置側
    の道路面が透水性舗装によって形成されている道路橋の
    当該継目部に構築される伸縮装置であって、 継目長手方向に延び且つ橋軸方向に伸縮自在な溝を有す
    る道路橋継手部材と、 上記高位置側の道路から上記溝に排水するための排水溝
    を形成する溝部材と、 上記溝から上記低位置側の道路に排水するための排水溝
    を形成する溝部材とを備えていることを特徴とする道路
    橋の伸縮装置。
  14. 【請求項14】 道路橋継目部を挾む道路橋縱断勾配の
    高位置側と低位置側の道路面のうち少なくとも高位置側
    の道路面が透水性舗装によって形成されている道路橋の
    当該継目部に構築される伸縮装置であって、 継目長手方向に延びる道路橋継手部材と、 上記道路橋継手部材の下方を通って上記高位置側の道路
    と低位置側の道路とを結び該高位置側の道路から低位置
    側の道路に排水するための排水パイプとを備えているこ
    とを特徴とする道路橋の伸縮装置。
  15. 【請求項15】 道路橋の継目長手方向に延び且つ橋軸
    方向に伸縮自在な溝を有する道路橋継手部材であって、 上記伸縮溝の側壁の上端に雨水を該伸縮溝に導入するた
    めの切欠きが形成されていることを特徴とする道路橋継
    手部材。
  16. 【請求項16】 道路橋の継目長手方向に延び且つ橋軸
    方向に伸縮自在な溝を有する道路橋継手部材であって、 上記伸縮溝の側壁に雨水を該伸縮溝に導入するための貫
    通孔が形成されていることを特徴とする道路橋継手部
    材。
  17. 【請求項17】 道路橋継目部に構築されるゴム製伸縮
    継手であって、 路面を形成する上面を備え、該上面に道路橋継目部を挟
    む一方の道路から他方の道路に排水をするための排水路
    が形成されていることを特徴とする道路橋のゴム製伸縮
    継手。
  18. 【請求項18】 道路橋継目部の伸縮継手と透水性舗装
    との間に路面を形成するように打設される不透水性コン
    クリート部に設けられる道路橋継目部の排水装置であっ
    て、 上記伸縮継手と透水性舗装を結んで上記不透水性コンク
    リート部を横切るように設けられ、一端に上記透水性舗
    装からの雨水を受け入れる流入口が形成され、該雨水を
    上記伸縮継手に向かって排出する流出口が他端に形成さ
    れている排水管を備えていることを特徴とする道路橋継
    目部の排水装置。
  19. 【請求項19】 道路橋継目部の伸縮継手と透水性舗装
    との間に路面を形成するように打設される不透水性コン
    クリート部に設けられる道路橋継目部の排水装置であっ
    て、 道路橋横断方向の横水路を形成するように上記透水性舗
    装に沿って幅員方向に延び該透水性舗装側の壁に該透水
    性舗装に浸透した雨水を導入する多数の孔が形成されて
    いる横水路構成部材と、 上記伸縮継手と横水路構成部材とを結んで上記不透水性
    コンクリート部を横切るように設けられ、一端に上記横
    水路に連通し該横水路から雨水を受け入れる流入口が形
    成され、該雨水を上記伸縮継手に向かって排出する流出
    口が他端に形成されている排水管とを備えていることを
    特徴とする道路橋継目部の排水装置。
  20. 【請求項20】 道路橋継目部の伸縮継手と透水性舗装
    との間に路面を形成するように打設される不透水性コン
    クリート部に設けられる道路橋継目部の排水装置であっ
    て、 道路橋横断方向の横水路を形成するように上記透水性舗
    装に沿って幅員方向に延び該透水性舗装側の壁に該透水
    性舗装に浸透した雨水を導入する多数の孔が形成されて
    いる横水路構成部材と、 上記横水路構成部材に上記横水路から雨水を導入するよ
    うに接続された沈泥桝と、 上記伸縮継手と沈泥桝とを結んで上記不透水性コンクリ
    ート部を横切るように設けられ、一端に上記沈泥桝に連
    通し該沈泥桝から雨水を受け入れる流入口が形成され、
    該雨水を上記伸縮継手に向かって排出する流出口が他端
    に形成されている排水管とを備えていることを特徴とす
    る道路橋継目部の排水装置。
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