JPH01287324A - アスファルト舗装コンクリート床版の排水構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は高架道路、橋梁等の道路橋その他のアスファル
ト舗装コンクリート構造物の排水構造に関し、鉄筋コン
クリート床版上にアスファルト舗装した路面等において
、アスファルト舗装に浸透した水も効率よく排水しうる
排水構造に関するものである。

〔従来の技術〕

高架道路、橋梁等の道路橋において、路面に降った雨水
等を排水するための排水構造は、路面の側方にＬ字形側
溝及び排水桝を設け、路面を流れる水のみを排水桝の上
面の蓋の流入孔から排水桝に流入せしめるようになって
いる。

〔発明が解決しようとする問題点〕

上記従来の道路橋の排水桝は路面を流れる水のみを集水
して排水するものであるが、表面をアスファルト舗装し
た鉄筋コンクリート床版では、舗、　装面のアスファル
トはかなり多孔質であり若干透水性があるため、雨水の
一部は舗装アスファルト層内に浸透する。このアスファ
ルト層内に浸透した雨水は更にコンクリート床版内に浸
透し、この浸透水により、コンクリート床版内部の鉄筋
や鋼材が腐食されるばかりでな（、コンクリートの劣化
、特に繰り返し荷重が作用する床版コンクリートの劣化
が促進される。その結果、床版の耐荷力、耐久性に極め
て重大な影響を及ぼす虞がある。

従って、本発明は路面を流れる水だけでなく、舗装面の
アスファルトに浸透した水をも排水して、その浸透水が
更に鉄筋コンクリート床版に浸透するのを防止しうる新
規な排水構造を提供することを目的とする。

〔問題点を解決するための手段〕

上記目的を達成すべく、本発明者は鋭意研究を重ねた結
果、舗装アスファルト層とその下の床版の鉄筋コンクリ
ートの間に水を透過しない不遇層を設け、その上のアス
ファルト層の一部にアスファルト層より水を透過し易い
層よりなり、排水桝に連通ずる通水層を設けることによ
り、アスファルト層に浸透した水を、通水層を通じて排
水桝に排水することができることを見いだし、本発明を
完成するに至った。

即ち、本発明は鉄筋コンクリート床版上にアスファルト
舗装した構造物において、舗装アスファルト層とコンク
リート床版の界面に水の透過性の小さい不浸透層を設け
ると共に、該構造物上面に開口して構造物表面の流水を
流入せしめる流入孔を有する蓋を上端に有し下端を排水
管に接続した排水桝を該構造物上面に埋設し、該排水桝
の側面部の該不浸透層の上面に接する位置に通水孔を設
け、該コンクリート床版上の一部に、該不浸透層の上面
に接して該通水孔に連通ずる多孔性の透水材よりなる通
水層を設けてなるアスファルト舗装コンクリート床版の
排水構造を要旨とする。

次に本発明の内容を図面により詳細に説明する。

第１図及び第２図は本発明のアスファルト舗装コンクリ
ート床版の排水構造を備えた道路橋の一例の正面断面図
及び平面図、第３図及び第４ＦＩ！Ｊは同ＡＡ断面図及
びＢＢ断面図である０図面において（１１はコンクリー
ト床版であって、その上をアスファルト層（２）により
舗装しである。コンクリート床版ｉｌｌとアスファルト
層（２）の界面には不透水性アスファルト、合成樹脂等
の不透水材よりなる不透水層（３）を設ける。（４）は
排水桝であって、鋳鉄等よりなり、上面に格子状その他
の水の流入孔（５）を有する蓋（６）を嵌合する。

排水桝（４）の側面部の不透水ｊｉｉ　（３１の上面に
接する位置に通水孔（７）を設け、この通水孔（７）に
接して、排水桝（４）の周囲の不透水層（３）より上の
部分に透水性アスファルト等の透水性材料よりなる通水
層（８）を設ける。（９）は通水層（８）を上部からの
荷重に対して保護する支持枠（９）であって、鋼板等に
より格子状に構成され、その格子状の鋼板には適宜通水
用の切欠きαＤを設けである。

支持枠（９）の上面は鋼板よるなる被覆波頭で覆い、被
覆板θψ上面が路面と同一面になるように仕上げる。

通水層（８）としては、アスファルト層（２）より透水
性の大なる透水性アスファルト、砂と結合剤よりなる多
孔性材料、多孔性樹脂、その他任意の多孔性の透水性材
料を用いることができる。

第５図は本発明のアスファルト舗装コンクリート床版の
排水構造の他の実施態様の一部を切欠いた斜視図である
。この実施態様の排水構造では、通水層（８）は道路の
側端の地覆部Ｑ３に沿って細長く連続して設けられ、排
水桝（４）の通水層（８）に連通ずる。この細長い通水
層（８）は第６図の断面図に示すように、不透水層（３
）の平面上に設けるのが、効率よく集水するためには好
ましい。

更に第５図に示すように、道路の幅方向に平行に適当な
間隔で、細長い通水層０濁を伸縮継手付近に設け、その
通水層Ｑ３１のそれぞれの末端を地覆部θ乃に沿う通水
層（８）に連通ずれば、路面の中央部でアスファルト層
（２）に浸透した水も、速やかに通水層αＪ及び通水層
（８）を経て、排水桝（４）に集めることができる。

第５図に示す細長い通水層（８）、α蕩は第１〜４図に
示す排水桝（４）を平面状に囲む通水層（８）と併用し
てもよいし、第１〜４図の平面状通水層（８）に代えて
用いてもよい。

地覆部θり近くの不透水層（３）はコンクリート床版（
１１の平面全面にわたって設けると、更に集水性能が向
上する。　　′ 本発明のアスファルト舗装コンクリート床版の排水構造
は、道路橋だけでな（アスファルト舗装したあらゆるコ
ンクリート構造物に通用することができる。

〔作用〕

本発明のアスファルト舗装コンクリート床版の排水構造
によれば、アスファルト舗装された道路上に降った雨水
はアスファルト層（２）に浸透し、コンクリート床版ｆ
ｌ）の傾斜に沿って流れ、通水ｆｆ１ｏ１及び通水層（
８）に入る。この通水層（８）は多孔性で通水性に冨む
ため、水は速やかに通水層（８）に沿って流れ、排水桝
（４）の通水孔（７）から排水桝（４）に流入して排水
される。

〔発明の効果〕

本発明のアスファルト舗装コンクリート床版の排水構造
によれば、道路橋の路面からアスファルト層（２）に浸
透し、コンクリート床版（１１とアスファルト層（２）
の界面に達した水は直ちに通水層（８）を経て排水桝（
４）に流入して排水され、長時間その界面上に滞留しな
いため、コンクリート床版（１）内への浸透水は最小に
抑えられる。その結果、コシクリート床版（１１内の鉄
筋や鋼材の腐食を防止すると共に、床版の耐荷力、耐久
力の低下を防止することができる。

従来の路面の排水構造では排水桝の周辺の舗装部が重車
両通行の振動等により破損する場合が多いが、排水桝の
周囲に通水層を設け、その上を鋼板等の被覆板で被覆す
れば、この部分の損傷がなくなり、道路の維持管理が容
易となる。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は本発明のアスファルト舗装コンクリ
ート床版の排水構造の一例の正面断面図及び平面図、第
３図及び第４図は同ＡＡ断面図及びＢＢ断面図である。 第５図は本発明のアスファルト舗装コンクリート床版の
排水構造の他の実施態様の一部を切欠いた斜視図、第６
図は角断面図である。 （１）・−コンクリート床版、＋２１−　アスファルト
層、＋３）−不透水層、　　　　＋４１−排水桝、＋５
）−流入孔、　　　　　（６）・−蓋、（７）−通水孔
、　　　　　（８）、α湯−・−通水層、＋９）−支持
枠、　　　　　αの−被覆板、αυ・−切欠き、　　　
　　αａ−・地覆部。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）鉄筋コンクリート床版上にアスファルト舗装した
   構造物において、舗装アスファルト層とコンクリート床
   版の界面に水の透過性の小さい不浸透層を設けると共に
   、該構造物上面に開口して構造物表面の流水を流入せし
   める流入孔を有する蓋を上端に有し下端を排水管に接続
   した排水桝を該構造物上面に埋設し、該排水桝の側面部
   の該不浸透層の上面に接する位置に通水孔を設け、該コ
   ンクリート床版上の一部に、該不浸透層の上面に接して
   該通水孔に連通する多孔性の透水材よりなる通水層を設
   けたことを特徴とするアスファルト舗装コンクリート床
   版の排水構造。
2. （２）該排水桝を囲む一定の面積部分の該アスファルト
   層の代わりに該通水層を設け、その通水層上に鋼板等よ
   りなる被覆板を被覆した請求項１記載のアスファルト舗
   装コンクリート床版の排水構造。
3. （３）該構造物が道路橋であって、該通水層を道路側端
   の地覆部に沿って細長く設けた請求項１又は２記載のア
   スファルト舗装コンクリート床版の排水構造。