JP2753884B2 - ハニカム形状板による地中の貯溜・浸透工法 - Google Patents
ハニカム形状板による地中の貯溜・浸透工法Info
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- JP2753884B2 JP2753884B2 JP2139924A JP13992490A JP2753884B2 JP 2753884 B2 JP2753884 B2 JP 2753884B2 JP 2139924 A JP2139924 A JP 2139924A JP 13992490 A JP13992490 A JP 13992490A JP 2753884 B2 JP2753884 B2 JP 2753884B2
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、ハニカム形状板により雨水等の排水を地中
に貯溜・浸透せしめる工法に関する。
に貯溜・浸透せしめる工法に関する。
[従来の技術] 従来、地中における貯溜・浸透工法としては、第4図
に示すように、道路等の側溝から浸透トレンチ溝に雨水
等の排水を流入せしめ、該浸透トレンチ溝から地中に浸
透させるものがある。
に示すように、道路等の側溝から浸透トレンチ溝に雨水
等の排水を流入せしめ、該浸透トレンチ溝から地中に浸
透させるものがある。
しかし、上記従来の工法は、浸透トレンチ溝による有
効浸透面積が少ないので、地中への浸透能力が低いばか
りでなく、貯溜能力が殆ど無い等の問題点があった。
効浸透面積が少ないので、地中への浸透能力が低いばか
りでなく、貯溜能力が殆ど無い等の問題点があった。
また従来、第5図に示すように、道路等の側溝と排水
管と浸透トレンチ溝により連絡して、該浸透トレンチ溝
の上に大空間構造物を敷設したものがあった。
管と浸透トレンチ溝により連絡して、該浸透トレンチ溝
の上に大空間構造物を敷設したものがあった。
しかしながら、上記従来の工法は、路面上から大空間
構造物内に浸透した排水は、そのまま該構造物を透過し
て地中に排出されるため、大空間構造物の中に雨水等の
排水を貯溜することは不可能であって、排水量の抑制効
果は殆どなかった。また、地表面が目詰まりを起こす
と、構造物の大空間を有効利用できない欠点があった。
さらに、側溝からの流入水を上記大空間構造物内に貯溜
させることができない等の問題点があった。
構造物内に浸透した排水は、そのまま該構造物を透過し
て地中に排出されるため、大空間構造物の中に雨水等の
排水を貯溜することは不可能であって、排水量の抑制効
果は殆どなかった。また、地表面が目詰まりを起こす
と、構造物の大空間を有効利用できない欠点があった。
さらに、側溝からの流入水を上記大空間構造物内に貯溜
させることができない等の問題点があった。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は、上記従来の問題点を解決するためになされ
たもので、その目的とするところは、大量の排水を一時
的に貯溜することができると共に、地中に効果的に浸透
せしめることにより排水量を抑制することができ、また
土地の有効利用を図ることができるハニカム形状板によ
る貯溜・浸透工法を提供することにある。
たもので、その目的とするところは、大量の排水を一時
的に貯溜することができると共に、地中に効果的に浸透
せしめることにより排水量を抑制することができ、また
土地の有効利用を図ることができるハニカム形状板によ
る貯溜・浸透工法を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 本発明のハニカム形状板による貯溜・浸透工法は、路
盤の側部に排水用側溝を沿設し、該排水用側溝の適宜位
置に集水桝を配置し、該集水桝から上記路盤の下部を横
断するように浸透トレンチを設け、該浸透トレンチの下
側に、ハニカム構造体と透水シートから構成されたハニ
カム形状板を敷設したことを特徴とするものである。
盤の側部に排水用側溝を沿設し、該排水用側溝の適宜位
置に集水桝を配置し、該集水桝から上記路盤の下部を横
断するように浸透トレンチを設け、該浸透トレンチの下
側に、ハニカム構造体と透水シートから構成されたハニ
カム形状板を敷設したことを特徴とするものである。
[実施例] 以下、本発明の一実施例について図面を参照しながら
説明する。
説明する。
第1図において、1は道路の路盤であって、その上に
必要に応じてコンクリートやアスファルト等の舗装路面
2が施工される。
必要に応じてコンクリートやアスファルト等の舗装路面
2が施工される。
上記路盤1の両側には排水用側溝3が沿設されてい
る。該排水用側溝3は、その底部が透水性の構造となっ
ていても良い。該排水用側溝3の途中の適宜位置には、
集水桝4が配置されており、上記排水用側溝3内に入っ
た雨水等の排水が該集水桝4内に流れ込むようになって
いる。路盤1の両側の2つの集水桝4は、砕石等を充填
した浸透トレンチ5により相互に連絡されている。この
ように、該浸透トレンチ5は道路を横断するように適宜
間隔を隔てて並列状に配置されている。
る。該排水用側溝3は、その底部が透水性の構造となっ
ていても良い。該排水用側溝3の途中の適宜位置には、
集水桝4が配置されており、上記排水用側溝3内に入っ
た雨水等の排水が該集水桝4内に流れ込むようになって
いる。路盤1の両側の2つの集水桝4は、砕石等を充填
した浸透トレンチ5により相互に連絡されている。この
ように、該浸透トレンチ5は道路を横断するように適宜
間隔を隔てて並列状に配置されている。
上記路盤1および浸透トレンチ5の下側にはハニカム
形状板6が敷設されている。該ハニカム形状板6は、第
2図に示すように、厚板状のハニカム構造体6aと、該ハ
ニカム構造体6aを上下からサンドイッチ状に挟むように
付設されている透水シート6bから構成されている。上記
ハニカム構造体6aは、厚み方向、すなわち垂直方向に六
角柱状の貫通ハニカム室を多数形成するように硬質プラ
スチック等により成型加工したハチの巣状の剛構造体で
あって、特に厚み方向(垂直方向)に対する十分な耐圧
縮強度を有すると共に軽量で大容量の空隙を有する。
形状板6が敷設されている。該ハニカム形状板6は、第
2図に示すように、厚板状のハニカム構造体6aと、該ハ
ニカム構造体6aを上下からサンドイッチ状に挟むように
付設されている透水シート6bから構成されている。上記
ハニカム構造体6aは、厚み方向、すなわち垂直方向に六
角柱状の貫通ハニカム室を多数形成するように硬質プラ
スチック等により成型加工したハチの巣状の剛構造体で
あって、特に厚み方向(垂直方向)に対する十分な耐圧
縮強度を有すると共に軽量で大容量の空隙を有する。
一方、上記透水シート6bは、例えばジオテキスタイル
のような合成樹脂製の不織布から成り、雨水等の排水は
透過させるが、泥等の細かい粒子の浸透は阻止する構造
となっている。
のような合成樹脂製の不織布から成り、雨水等の排水は
透過させるが、泥等の細かい粒子の浸透は阻止する構造
となっている。
尚、上記ハニカム形状板6は、製造・運搬・施工等の
都合上、適宜大きさに作られ、敷設現場において必要な
面積や厚みに接続または積み重ねられる。7は路床であ
る。
都合上、適宜大きさに作られ、敷設現場において必要な
面積や厚みに接続または積み重ねられる。7は路床であ
る。
次に、上記実施例の構造の機能について説明する。
道路の舗装路面2等から排水用側溝3内に流れ込んだ
雨水等の排水の一部は、集水桝4を通って、浸透トレン
チ5内に流入する。
雨水等の排水の一部は、集水桝4を通って、浸透トレン
チ5内に流入する。
排水用側溝3内および浸透トレンチ5内に流入した排
水は、その下方に敷設されているハニカム形状板6の透
水シート6bを透過してハニカム構造体6a内に流入する。
該ハニカム構造体6aは、大容量の空隙を有するので、流
入した排水は、ここに一時的に貯溜される。
水は、その下方に敷設されているハニカム形状板6の透
水シート6bを透過してハニカム構造体6a内に流入する。
該ハニカム構造体6aは、大容量の空隙を有するので、流
入した排水は、ここに一時的に貯溜される。
上記ハニカム構造体6aの下側にも透水シート6bが設け
られているので、ハニカム構造体6a内に一時的に貯溜さ
れた排水は、該透水シート6bを透過して下方の路床7内
に浸透して地下水となる。
られているので、ハニカム構造体6a内に一時的に貯溜さ
れた排水は、該透水シート6bを透過して下方の路床7内
に浸透して地下水となる。
本発明のハニカム形状板は、上記板状のものに限ら
ず、厚みの大きいブロック状のものであってもよい。
ず、厚みの大きいブロック状のものであってもよい。
[発明の効果] (1)雨水等の排水を一時的に大量に地中に貯溜するこ
とで、洪水の抑制を図ることができ、調整池の敷地面積
や容量を低減せしめたり、撤去することが可能となる。
とで、洪水の抑制を図ることができ、調整池の敷地面積
や容量を低減せしめたり、撤去することが可能となる。
(2)強度の大きいハニカム構造体を地中に埋設するた
め、道路以外に公園・グランド・駐車場・調整池等の地
上構造物を構築して土地の有効利用を図ることができ
る。
め、道路以外に公園・グランド・駐車場・調整池等の地
上構造物を構築して土地の有効利用を図ることができ
る。
(3)ハニカム板上の地表面の浸透性に関係なく貯溜を
図ることができるばかりでなく、ハニカム板の底面から
地盤に排水を効果的に浸透させて、地下水の凾養を図る
ことができる。
図ることができるばかりでなく、ハニカム板の底面から
地盤に排水を効果的に浸透させて、地下水の凾養を図る
ことができる。
(4)ハニカム構造体が軽量であるため、地盤の沈下を
防止することができる。
防止することができる。
第1図は本発明の一実施例を示す構造説明図、第2図は
ハニカム形状板の部分切欠き斜視図、第3図は作用の説
明図、第4図および第5図は各々従来の工法の説明図で
ある。 1……路盤、2……舗装、3……排水用側溝、4……集
水桝、5……浸透トレンチ溝、6……ハニカム形状板、
6a……ハニカム構造体、6b……透水シート、7……路
床。
ハニカム形状板の部分切欠き斜視図、第3図は作用の説
明図、第4図および第5図は各々従来の工法の説明図で
ある。 1……路盤、2……舗装、3……排水用側溝、4……集
水桝、5……浸透トレンチ溝、6……ハニカム形状板、
6a……ハニカム構造体、6b……透水シート、7……路
床。
Claims (1)
- 【請求項1】路盤の側部に排水用側溝を沿設し、該排水
用側溝の適宜位置に集水桝を配置し、該集水桝から上記
路盤の下部を横断するように浸透トレンチを設け、該浸
透トレンチの下側に、ハニカム構造体と透水シートから
構成されたハニカム形状板を敷設したことを特徴とする
ハニカム形状板による地中の貯溜・浸透工法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2139924A JP2753884B2 (ja) | 1990-05-31 | 1990-05-31 | ハニカム形状板による地中の貯溜・浸透工法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2139924A JP2753884B2 (ja) | 1990-05-31 | 1990-05-31 | ハニカム形状板による地中の貯溜・浸透工法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0434142A JPH0434142A (ja) | 1992-02-05 |
JP2753884B2 true JP2753884B2 (ja) | 1998-05-20 |
Family
ID=15256834
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2139924A Expired - Lifetime JP2753884B2 (ja) | 1990-05-31 | 1990-05-31 | ハニカム形状板による地中の貯溜・浸透工法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2753884B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10317471A (ja) * | 1997-05-21 | 1998-12-02 | Toa Doro Kogyo Kk | 地面地中構造 |
JP4583215B2 (ja) * | 2005-03-29 | 2010-11-17 | 積水化学工業株式会社 | 雨水流出抑制排水路構造 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3122103U (ja) * | 2006-03-22 | 2006-06-01 | 東京サイレン株式会社 | ガンタイプ噴霧ノズル |
-
1990
- 1990-05-31 JP JP2139924A patent/JP2753884B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0434142A (ja) | 1992-02-05 |
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