JPH079102B2 - 床版用排水桝 - Google Patents
床版用排水桝Info
- Publication number
- JPH079102B2 JPH079102B2 JP63117912A JP11791288A JPH079102B2 JP H079102 B2 JPH079102 B2 JP H079102B2 JP 63117912 A JP63117912 A JP 63117912A JP 11791288 A JP11791288 A JP 11791288A JP H079102 B2 JPH079102 B2 JP H079102B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- drainage
- drainage basin
- floor slab
- hole
- slab
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Road Paving Structures (AREA)
- Bridges Or Land Bridges (AREA)
- Sink And Installation For Waste Water (AREA)
- Sewage (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は高架道路、橋梁等の道路橋の側溝の排水桝に関
し、鉄筋コンクリート床版上にアスファルト舗装した路
面において、アスファルト舗装に浸透した水も排水しう
る床版用排水桝に関するものである。
し、鉄筋コンクリート床版上にアスファルト舗装した路
面において、アスファルト舗装に浸透した水も排水しう
る床版用排水桝に関するものである。
高架道路、橋梁等の道路橋において、路面に降った雨水
等を排水するために、路面の側方にＬ字形側溝及び排水
桝を設け、路面を流れた水は排水桝の上面の蓋の流入孔
から排水桝に流入するようになっている。
等を排水するために、路面の側方にＬ字形側溝及び排水
桝を設け、路面を流れた水は排水桝の上面の蓋の流入孔
から排水桝に流入するようになっている。
上記従来の道路橋の排水桝は主として路面を流れる水の
みを集水して排水するものであるが、表面をアスファル
ト舗装した鉄筋コンクリート床版は、舗装面のアスファ
ルトはかなり多孔質であり若干透水性があるため、雨水
の一部はアスファルト舗装内に浸透する。このアスファ
ルト舗装面に浸透した雨水は更にコンクリート床版内に
浸透し、この浸透水により、コクリート床版内部の鉄筋
や鋼材が腐食されるばかりでなく、コンクリートの劣
化、特に繰り返し荷重が作用する床版コンクリートの劣
化が促進される。その結果、床版の耐荷力、耐久性に極
めて重大な影響を及ぼす虞がある。
みを集水して排水するものであるが、表面をアスファル
ト舗装した鉄筋コンクリート床版は、舗装面のアスファ
ルトはかなり多孔質であり若干透水性があるため、雨水
の一部はアスファルト舗装内に浸透する。このアスファ
ルト舗装面に浸透した雨水は更にコンクリート床版内に
浸透し、この浸透水により、コクリート床版内部の鉄筋
や鋼材が腐食されるばかりでなく、コンクリートの劣
化、特に繰り返し荷重が作用する床版コンクリートの劣
化が促進される。その結果、床版の耐荷力、耐久性に極
めて重大な影響を及ぼす虞がある。
従って、本発明は路面を流れる水だけでなく、舗装面の
アスファルトに浸透した水をも排水して、その浸透水が
更に鉄筋コンクリート床版に浸透するのを防止しうる新
規な排水桝を提供することを目的とする。
アスファルトに浸透した水をも排水して、その浸透水が
更に鉄筋コンクリート床版に浸透するのを防止しうる新
規な排水桝を提供することを目的とする。
上記目的を達成すべく、本発明者は鋭意研究を重ねた結
果、舗装アスファルトとその下の床版の鉄筋コンクリー
トの間には透水性に差があり、アスファルトに浸透した
水はコンクリート床版上に暫く滞留するため、排水桝の
側面の鉄筋コンクリート床版とアスファルト舗装の界面
にあたる部分に水抜孔を設けることにより、その浸透水
がコンクリート床版に浸透する前に、排水桝に集めて排
水しうることを見いだし、本発明を完成するに至った。
果、舗装アスファルトとその下の床版の鉄筋コンクリー
トの間には透水性に差があり、アスファルトに浸透した
水はコンクリート床版上に暫く滞留するため、排水桝の
側面の鉄筋コンクリート床版とアスファルト舗装の界面
にあたる部分に水抜孔を設けることにより、その浸透水
がコンクリート床版に浸透する前に、排水桝に集めて排
水しうることを見いだし、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は上面に路面流水の流入孔を設けた蓋を有
し、下端を排水管に接続する床版用排水桝において、排
水桝本体又は排水桝本体の上部開口内に嵌合する蓋受枠
の側面に水抜孔を設けると共に、該排水桝本体を排水管
に対して、又は該蓋受枠を排水桝本体に対して上下に摺
動調節可能に配設し、その摺動位置固定手段を備え、該
水抜孔がコンクリート床版とその上に設けられるアスフ
ァルト舗装の界面に位置するように調節固定して設置す
るようにしたことを特徴とする床版用排水桝を要旨とす
る。
し、下端を排水管に接続する床版用排水桝において、排
水桝本体又は排水桝本体の上部開口内に嵌合する蓋受枠
の側面に水抜孔を設けると共に、該排水桝本体を排水管
に対して、又は該蓋受枠を排水桝本体に対して上下に摺
動調節可能に配設し、その摺動位置固定手段を備え、該
水抜孔がコンクリート床版とその上に設けられるアスフ
ァルト舗装の界面に位置するように調節固定して設置す
るようにしたことを特徴とする床版用排水桝を要旨とす
る。
次に本発明の内容を図面により詳細に説明する。第１図
及び第２図は本発明の床版用排水桝の一例の正面及び側
面断面図である。図面において（１）は排水桝本体であ
って、鋳鉄等よりなり、筒状部（２）とその上部に連続
し、筒状部（２）よりも口径が大きく上部が開口する拡
径部（３）よりなる。拡径部（３）の開口の内側には蓋
受枠（４）を上下に摺動可能に嵌合する。蓋受枠（４）
の上面には水の流入孔（５）を有する蓋（６）を嵌合す
る。蓋受枠（４）の側面には、本発明の要部をなす、縦
長の長孔よりなる水抜孔（７）を複数個設ける。排水桝
本体（１）の上端面より垂直にねじ孔を穿孔し、複数の
調節ボルト（８）を螺合する。調節ボルト（８）の高さ
により、水抜孔（７）がコンクリート床版（９）とアス
ファルト舗装（10）の界面（11）に位置するように調節
する。排水桝本体（１）の筒状部（２）の下部は図示し
ない排水管に接続する。
及び第２図は本発明の床版用排水桝の一例の正面及び側
面断面図である。図面において（１）は排水桝本体であ
って、鋳鉄等よりなり、筒状部（２）とその上部に連続
し、筒状部（２）よりも口径が大きく上部が開口する拡
径部（３）よりなる。拡径部（３）の開口の内側には蓋
受枠（４）を上下に摺動可能に嵌合する。蓋受枠（４）
の上面には水の流入孔（５）を有する蓋（６）を嵌合す
る。蓋受枠（４）の側面には、本発明の要部をなす、縦
長の長孔よりなる水抜孔（７）を複数個設ける。排水桝
本体（１）の上端面より垂直にねじ孔を穿孔し、複数の
調節ボルト（８）を螺合する。調節ボルト（８）の高さ
により、水抜孔（７）がコンクリート床版（９）とアス
ファルト舗装（10）の界面（11）に位置するように調節
する。排水桝本体（１）の筒状部（２）の下部は図示し
ない排水管に接続する。
第３図及び第４図は本発明の床版用排水桝の他の実施態
様の正面及び側面断面図である。この例では、筒状部
（２）とその上部に続く拡径部（３）よりなる排水桝本
体（１）の側面に直接、縦長の長孔よりなる水抜孔
（７）を設けてある。排水桝本体（１）の筒状部（２）
の下部は配水管（12）に摺動可能に嵌合し、固定用ねじ
（13）により排水桝本体（１）を任意の高さに調節、固
定しうるようになっている。排水桝本体（１）の上部に
直接流入孔（５）を有する蓋を嵌合する。第５図に示す
ように、水抜孔（７）上部の壁面から突出して水抜孔
（７）を覆うように庇（14）を設け、排水桝本体（１）
上部からの流入水が、水抜孔（７）から外へ流出しない
ようにするのが望ましい。
様の正面及び側面断面図である。この例では、筒状部
（２）とその上部に続く拡径部（３）よりなる排水桝本
体（１）の側面に直接、縦長の長孔よりなる水抜孔
（７）を設けてある。排水桝本体（１）の筒状部（２）
の下部は配水管（12）に摺動可能に嵌合し、固定用ねじ
（13）により排水桝本体（１）を任意の高さに調節、固
定しうるようになっている。排水桝本体（１）の上部に
直接流入孔（５）を有する蓋を嵌合する。第５図に示す
ように、水抜孔（７）上部の壁面から突出して水抜孔
（７）を覆うように庇（14）を設け、排水桝本体（１）
上部からの流入水が、水抜孔（７）から外へ流出しない
ようにするのが望ましい。
本発明の床版用排水桝を設置するには、コンクリート床
版（９）のコンクリート打設に先立って、排水桝本体
（１）の水抜孔（７）がコンクリート床版（９）のコン
クリート打設面の高さに調節して取付け、コンクリート
を打設する。蓋受枠（４）の水抜孔（７）を設ける場合
には、コンクリート打設後にその高さに合わせて、水抜
孔（７）の高さを調節することができる。
版（９）のコンクリート打設に先立って、排水桝本体
（１）の水抜孔（７）がコンクリート床版（９）のコン
クリート打設面の高さに調節して取付け、コンクリート
を打設する。蓋受枠（４）の水抜孔（７）を設ける場合
には、コンクリート打設後にその高さに合わせて、水抜
孔（７）の高さを調節することができる。
本発明の床版用排水桝によれば、路面に降った雨水の大
部分は路面を流れ、排水桝上部の蓋（６）の流入孔
（５）から排水桝内に流入する。残りの雨水はアスファ
ルト舗装（10）に浸透して、アスファルト舗装（10）と
コンクリート床版（９）の界面（11）に達し、界面（1
1）上を流れ、排水桝本体（１）又は蓋受枠（４）の側
面の水抜孔（７）から排水桝に流入する。
部分は路面を流れ、排水桝上部の蓋（６）の流入孔
（５）から排水桝内に流入する。残りの雨水はアスファ
ルト舗装（10）に浸透して、アスファルト舗装（10）と
コンクリート床版（９）の界面（11）に達し、界面（1
1）上を流れ、排水桝本体（１）又は蓋受枠（４）の側
面の水抜孔（７）から排水桝に流入する。
更に、道路橋の施工中、コンクリート床版のコンクリー
ト打設後、アスファルト舗装までの間に降水があれば、
排水桝の水抜孔（７）はコンクリート面の排水用孔とし
て作用する。
ト打設後、アスファルト舗装までの間に降水があれば、
排水桝の水抜孔（７）はコンクリート面の排水用孔とし
て作用する。
本発明の床版用排水桝によれば、道路橋の路面からアス
ファルト舗装（10）に浸透し、コンクリート床版（９）
とアスファルト舗装（10）の界面に達した水は直ちに水
抜孔（７）より排水桝内に流入して、長時間その界面
（11）上に滞留しないため、コンクリート床版（９）内
への浸透水は最小に抑えられる。その結果、コンクリー
ト床版（９）内の鉄筋や鋼材の腐食を防止すると共に、
床版の耐荷力、耐久力の低下を防止することができる。
また排水桝本体（１）又は蓋受枠（４）を上下に摺動可
能で且つ任意の位置に調節固定しうるため、水抜孔
（７）の高さをコンクリート床版（９）とアスファルト
舗装（10）の界面（11）に正確に一致させるように、容
易に調節することができる。
ファルト舗装（10）に浸透し、コンクリート床版（９）
とアスファルト舗装（10）の界面に達した水は直ちに水
抜孔（７）より排水桝内に流入して、長時間その界面
（11）上に滞留しないため、コンクリート床版（９）内
への浸透水は最小に抑えられる。その結果、コンクリー
ト床版（９）内の鉄筋や鋼材の腐食を防止すると共に、
床版の耐荷力、耐久力の低下を防止することができる。
また排水桝本体（１）又は蓋受枠（４）を上下に摺動可
能で且つ任意の位置に調節固定しうるため、水抜孔
（７）の高さをコンクリート床版（９）とアスファルト
舗装（10）の界面（11）に正確に一致させるように、容
易に調節することができる。
第１図は本発明の床版用排水桝の正面断面図、第２図は
同側面断面図である。第３図は本発明の床版用排水桝の
他の実施態様の正面断面図、第４図は同側面断面図、第
５図は同一部拡大断面図である。 （１）……排水桝本体、（２）……筒状部、 （３）……拡径部、（４）……蓋受枠、 （５）……流入孔、（６）……蓋、 （７）……水抜孔、（８）……調節ボルト、 （９）……コンクリート床版、（10）……アスファルト
舗装、 （11）……界面、（12）……排水管、 （13）……固定用ねじ、（14）……庇。
同側面断面図である。第３図は本発明の床版用排水桝の
他の実施態様の正面断面図、第４図は同側面断面図、第
５図は同一部拡大断面図である。 （１）……排水桝本体、（２）……筒状部、 （３）……拡径部、（４）……蓋受枠、 （５）……流入孔、（６）……蓋、 （７）……水抜孔、（８）……調節ボルト、 （９）……コンクリート床版、（10）……アスファルト
舗装、 （11）……界面、（12）……排水管、 （13）……固定用ねじ、（14）……庇。
Claims (1)
- 【請求項１】上面に路面流水の流入孔を設けた蓋を有
し、下端を排水管に接続する床版用排水桝において、排
水桝本体又は排水桝本体の上部開口内に嵌合する蓋受枠
の側面に水抜孔を設けると共に、該排水桝本体を排水管
に対して、又は該蓋受枠を排水桝本体に対して上下に摺
動調節可能に配設し、その摺動位置固定手段を備え、該
水抜孔がコンクリート床版とその上に設けられるアスフ
ァルト舗装の界面に位置するように調節固定して設置す
るようにしたことを特徴とする床版用排水桝。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63117912A JPH079102B2 (ja) | 1988-05-13 | 1988-05-13 | 床版用排水桝 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63117912A JPH079102B2 (ja) | 1988-05-13 | 1988-05-13 | 床版用排水桝 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH01287325A JPH01287325A (ja) | 1989-11-20 |
| JPH079102B2 true JPH079102B2 (ja) | 1995-02-01 |
Family
ID=14723253
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP63117912A Expired - Fee Related JPH079102B2 (ja) | 1988-05-13 | 1988-05-13 | 床版用排水桝 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH079102B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0218567U (ja) * | 1988-07-21 | 1990-02-07 | ||
| WO1991014838A1 (en) * | 1990-03-21 | 1991-10-03 | Robert James Woods | A floor waste fitting support |
| JPH0596112U (ja) * | 1992-05-29 | 1993-12-27 | 秩父産業株式会社 | コンクリート床版水抜パイプ |
| JP2016156243A (ja) * | 2015-02-26 | 2016-09-01 | 株式会社コーセイ | 側溝排水装置 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS4820943U (ja) * | 1971-07-21 | 1973-03-09 |
-
1988
- 1988-05-13 JP JP63117912A patent/JPH079102B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH01287325A (ja) | 1989-11-20 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US4333281A (en) | Basement wall draining molding | |
| JP2006118265A (ja) | 雨水排水システムにおける浸透管、浸透管付き取水桝及び排水システム | |
| US7670080B2 (en) | Catch basin system | |
| KR100933637B1 (ko) | 교량용 이중 우수 배수구 | |
| US4192625A (en) | Precast concrete catch basin with form for gutter inlet | |
| JPH079102B2 (ja) | 床版用排水桝 | |
| JP4125834B2 (ja) | 側溝、側溝の蓋部材、および境界ブロック | |
| JPH05214760A (ja) | 複合機能型側溝 | |
| JP3145674B2 (ja) | 橋梁用ｆｒｐ製排水桝 | |
| JPH0784758B2 (ja) | アスファルト舗装コンクリート床版の排水構造 | |
| US20070214732A1 (en) | Catch Basin System | |
| JPS6235734Y2 (ja) | ||
| JP3676497B2 (ja) | 中空スラブ用ボイド管支持方法 | |
| JPH05339978A (ja) | 複合機能型側溝 | |
| KR102571397B1 (ko) | 높이조절이 가능한 집수구 및 그 시공방법 | |
| KR101054310B1 (ko) | 배수용 교량 구조물 및 그 시공방법 | |
| JPH0612012Y2 (ja) | 床版遊水導水機構 | |
| KR200419448Y1 (ko) | 과도한 상향 수압을 수용하기 위한 배수 구조체 | |
| JP2515465B2 (ja) | 雨水流出調整桝 | |
| JP2000328641A (ja) | 縁石付き蓋版を備えた側溝 | |
| JP2559319Y2 (ja) | 道路側溝ブロック体 | |
| JP3605537B2 (ja) | 排水性舗装路面の排水構造 | |
| KR20190010513A (ko) | 배수시스템 | |
| CN220550445U (zh) | 一种防积水沥青路面结构 | |
| JPH0960104A (ja) | 底面に自由な排水勾配を持つｕ型断面側溝 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |