JP2559319Y2 - 道路側溝ブロック体 - Google Patents

道路側溝ブロック体

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栄一 中尾
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羽田コンクリート工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 本考案は道路側溝ブロック体に関し、更に詳しくは歩
車道境界ブロックを一体化したボックス型の道路側溝ブ
ロック体に関する。
《従来の技術》 道路排水施設に用いる従来の道路側溝は、U字型の側
溝にモルタル等で蓋を固定したもの、又その2体構造に
歩車道境界ブロックを取付けた3体取付け側溝が一般的
であるがら、歩車道境界ブロックの設置作業を省略する
ために歩車道境界ブロックを一体化したL字型側溝蓋が
さかんに用いられるようになり、最近、歩車道境界ブロ
ックを一体化したU字型の側溝も提案されている(実開
昭58-59879号)。
しかしながら、上記従来の道路側溝はなお側溝蓋の取
付け手間を要する上、大型車両の走行による衝撃荷重で
側壁にヒビが入ったり、側溝の上を走行した場合には側
壁や蓋が破壊されることがあり、そこからの浸出水によ
って道路が陥没したり、蓋が破壊された場合には二輪車
等の通行上甚だ危険なものとなった。
このような大型車両の通過による衝撃荷重や載荷重に
耐え得る側溝としてボックス型の側溝があり、ボッス型
の側溝に車両乗入れ用の傾斜を設けたものも開示されて
いる(実開昭61-173584号)が、このボックス型側溝は
側溝蓋の取付け手間を省略することはできるものの歩車
道境界ブロックの設置は従来と同様別途行わなければな
らなかった。
一方、従来の道路排水施設は主に路面に降った雨水を
排水するためのものであり、道路の歩車道境界線に沿っ
て設置された歩車道境界ブロックと蓋付の側溝からな
る。路面に降った雨水は歩車道境界ブロックに沿って側
溝蓋の上を流れ、一定の間隔を置いて配置された格子状
の鋼蓋を有する集水桝に流がれ落ちて側溝内に入り、直
接又は他の排水施設を通って河川に運ばれる。
本来、地上に降った雨水は地下に浸透しながら河川に
流れるので河川へ到達する雨水は実際に降った雨の量よ
りも少ないものであるが、従来の道路排水施設は前記し
た如く路面に降った雨水は全く河川へと流出させるの
で、河川や他の排水施設の排水能力を上回り洪水を招く
という二次災害的要因をもたらした。
このような状況の中で最近、上記の問題に対応すべく
路面に降った雨水を地下に浸透せしめるための排水孔を
有する多孔式U字道路側溝(『貯溜型浸透システム/吸
集水システム』貯溜浸透施設協会パンフレット)が提案
されているが、本体がU字型の道路側溝であるために前
記の場合と同様、施行性及び耐久性の点で欠点を有して
いた。
《考案が解決しようとする課題》 本考案者は、上記の欠点を解決すべく鋭意検討を重ね
た結果、ボックス型の道路側溝ブロック体の天版部に歩
車道境界ブロックを一体化し、必要に応じて側溝内の水
を排出し得る排水孔を歩道側側壁部に設けることによ
り、歩車道境界ブロック及び側溝蓋を施行する工程を省
略し、側溝本体を設置する工程のみで歩車道を区分する
と共に、道路排水施設又は地下貯溜浸透型道路排水施設
を設置することができ、又大型車両等の衝撃荷重及び載
荷重にも耐えることができる道路側溝ブロック体とする
ことができることを見出し本考案に到達した。
従って、本考案の目的は、歩車道境界ブロックや側溝
蓋の設置作業を省略することができると共に、車道側の
路盤に影響を及ぼすことなく雨水を地下に浸透排水せし
めることのできる道路側溝ブロック体を提供することに
ある。
《課題を解決するための手段》 本考案の上記の諸目的は、少なくとも底版部、歩道側
側壁部、車道側側壁部及び天版部からなる一体成形され
たボックス型の道路側溝ブロック体であって、前記天版
部の歩道側端部に歩車道境界ブロック部を有すると共
に、歩道側側壁部のみに側溝内の水を排出し得る排水孔
が設けられていることを特徴とする道路側溝ブロック体
によって達成された。
以下、本考案の道路側溝ブロック体の実施例を図に基
づいて詳述する。
第1図(A)は、本考案の道路側溝ブロック体の断面
図である。
第1図(B)は、底版部に集水枡取付け用孔を天版部
に雨水導入孔を有する場合の本考案の道路側溝ブロック
体の断面図である。
第2図は、歩道側側壁のみに排水孔を設けた本考案の
道路側溝ブロック体の歩道側から眺めた斜視図である。
図中、符号(1)は底版部、符号(2)は歩道側側壁
部、符号(3)は車道側側壁部及び符号(4)は天版部
であり、天版部(4)には、歩車道境界ブロック部
(5)が一体に設けられている。
本考案の道路側溝ブロック体の断面形状は、少なくと
も上記の底版部(1)、両側壁部(2)及び(3)、歩
車道境界ブロック部(5)が一体となった天版部(4)
からなる形状であれば良く、各部の寸法は通常の道路側
溝の設計により決定されること、及び、ブロック内にエ
ンドレスの環状鉄筋が埋め込まれることは当然である。
本考案の道路側溝ブロック体の長さは任意であるが、
運搬や施工の容易性等の観点から約2m程度が好ましい。
又、クレーン等の吊り上げ機械のフックを引っ掛けるた
めの吊り下げ筋(図示しない)や第4図に示した如く道
路側溝ブロック体の接続面に設置時及び設置後に各々ブ
ロック体がずれるのを防止するための嵌合部(7)を設
けることもできる。
本考案の道路側溝ブロック体は通常の道路排水施設に
使用することができるが、側溝内の水を排出するための
排水孔(6)を設ければ雨水地下浸透型排水施設に使用
することができる。排水孔(6)は、車道側の路盤の沈
下を防止する観点から歩道側側壁部(2)にのみ設け
る。排水孔(6)の形状は任意であるが、第2図の如く
底版部(1)から天版部(4)方向に縦溝を設けること
が、低水位時から高水位時までを連続して排水せしめる
ことがでいるので好ましく、又第3図に示した如く排水
孔(6)の流路を呑口側から吐口側に広がる形状とすれ
ば土砂による目詰まりを防止することができるので好ま
しい。
第1図(A)の本考案の道路側溝ブロック体を使用し
て道路排水施設を施工する場合には、通常道路側溝の20
〜40m置きに設置される集水桝を別途施工する必要があ
るが、第1図(B)の本考案の道路側溝ブロック体と組
み合わせて施工すれば、集水桝(8)との接続が容易に
なり施工性を向上せしめることができる。
第1図(B)は底版部(1)に集水桝取付け用孔(2
0)を有すると共に、天版部(4)にグレーチング
(9)を取付けることができる雨水導入孔(21)を有す
る本考案の道路側溝ブロック体である。集水桝取付け用
孔(20)は、底版部(1)に側溝内に流入する土砂を沈
澱させ道路排水施設の維持管理を容易にするための集水
桝(8)を取り付けるための孔であり、集水桝(8)は
第4図において一点鎖線で示した如く取り付けられる。
この場合には歩道側側壁(2)に第4図の如く排水孔
(6)を設けても良いことは当然である。
雨水導入孔(21)は、路面に降った雨水を側孔内に落
下させるための孔であり、通常は、格子状の鋼蓋(所謂
グレーチング)(9)が取付けられる。
第5図は、歩道側側壁部のみに排水孔を有する本考案
の道路側溝ブロック体を使用した雨水地下浸透型道路排
水施設の断面図である。
図中、符号(10)は本考案の道路側溝ブロック体であ
り、従来の工法により設置することができるが、歩道側
の埋め戻し材料として砕石等を使用することにより、排
水孔(6)の目詰まりを防止することができると共に、
砕石の間隙に雨水を一時貯溜するための雨水貯溜部(1
1)とすることができる。
又、本考案の道路側溝ブロック体(10)の基礎(12)
を砕石等により施工した場合には、歩道側に排出した雨
水が側溝の基礎(12)を通過して道路側に流れ込むおそ
れがあるので、例えば砕石基礎の上に捨てコンクリート
をして砕石の間隙を埋たり、土質によって簡易鋼矢板等
による止水壁を設けることが好ましい。
《作用》 路面に降った雨水等は本考案の道路側溝ブロック体
(10)上部の歩車道境界ブロックに沿って側溝の天版上
を落下し、雨水導入孔(21)から集水桝(8)内に落ち
る。集水桝(8)に流れ落ちた雨水等は各集水桝毎に土
砂を沈澱せしめつつ側溝内を流下する。更に、第5図に
示した如く歩道側側壁(2)のみに排水孔(6)を設け
た本考案の道路側溝ブロック体(10)を使用した場合に
は、排水孔(6)が設けられた部分にまで水位が上昇す
ると雨水は排水孔(6)より歩道側のみに排出され地下
に自然浸透するので、これにより地下水が養われ、地盤
の沈下が防止される。又歩道に植栽帯を設けた道路の場
合にはこの側溝排水が植物への給水手段となり、植物の
成育に貢献することになる。
又、側溝の排水能力を上回る記録的な大雨が降った場
合には、雨水貯溜部(11)には雨水が一時貯溜されるの
で従来の道路排水施設よりも路面浸水の発生が減少する
ことになる。
《考案の効果》 以上詳述した如く、本考案の道路側溝ブロック体は、
歩車道境界ブロックが一体化されたボックス型の側溝で
あるので、歩車道境界ブロックや側溝蓋の設置作業をブ
ロック体の据え付け工程のみで行えるので、人的作業を
減らし工事期間を短縮することができ、しかも大型車両
等の走行による衝撃荷重及び載荷重にも耐え得る強靱な
道路側溝とすることができる。
又、歩道側側壁のみに排水孔を設けて歩道側に雨水貯
溜部を有する道路排水施設とすれば、雨水は歩道側にの
み排水されるので車道の路面沈下を起こすことがなく、
道路側溝の排水能力を上回る大雨が発生しても路面への
浸水を防止することができると共に側溝から河川への雨
水の流入量を軽減せしめて河川の氾濫を抑制することが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図(A)は、本考案の道路側溝ブロック体の断面図
である。 第1図(B)は、集水桝及び雨水導入孔を有する本考案
の道路側溝ブロック体の断面図である。 第2図は、歩道側側壁に排水孔を設けた本考案の道路側
溝ブロック体の歩道側から眺めた斜視図である。 第3図は、第2図の歩道側側壁に設けた排水孔(6)の
断面図である。 第4図は、第1図(B)の歩道側側壁部側の側面図であ
る。 第5図は、歩道側側壁部に排水孔を有する本考案の道路
側溝ブロック体を使用した雨水地下浸透型道路排水施設
の断面図である。 1……底版部 2……歩道側側壁部 3……車道側側壁部 4……天版部 5……歩車道境界ブロック部 6……排水孔 7……嵌合部 8……集水桝 9……グレーチング 10……道路側溝ブロック体 11……雨水貯溜部 12……基礎 20……集水桝取付け用孔 21……雨水導入孔

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも底版部(1)、歩道側側壁部
    (2)、車道側側壁部(3)及び天版部(4)からなる
    一体成形されたボックス型の道路側溝ブロック体であっ
    て、前記天版部(4)の歩道側端部に歩車道境界ブロッ
    ク部(5)を有すると共に、前記歩道側側壁部のみに、
    側溝内の水を排出し得る排水孔(6)を有することを特
    徴とする道路側溝ブロック体。
  2. 【請求項2】底版部(1)に集水桝取付け用孔(20)を
    有すると共に、天版部(4)にグレーチング(9)を取
    付け得る雨水導入孔(21)を有する請求項1に記載の道
    路側溝ブロック体。
  3. 【請求項3】クレーンによって吊り下げるための吊り下
    げ筋を有する請求項1又は2に記載の道路側溝ブロック
    体。
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