JPH0752166Y2 - 床版遊水導水機構 - Google Patents

床版遊水導水機構

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JPH0752166Y2
JPH0752166Y2 JP1993008925U JP892593U JPH0752166Y2 JP H0752166 Y2 JPH0752166 Y2 JP H0752166Y2 JP 1993008925 U JP1993008925 U JP 1993008925U JP 892593 U JP892593 U JP 892593U JP H0752166 Y2 JPH0752166 Y2 JP H0752166Y2
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JP
Japan
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water
boat
curb
floor slab
steel
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Application number
JP1993008925U
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English (en)
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JPH0663612U (ja
Inventor
信三 伊藤
Original Assignee
株式会社サンケンスチール
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、高速道路等の道路橋構
造物の床版の天端を流れる床版遊水の導水機構に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に道路橋路面の雨水等の水は、側部
に設けられた縁石下の排水溝に排水されるが、近年、排
水溝と縁石を兼ねた鋼製の排水溝兼縁石が本考案者によ
り、実公昭48−45443号、同50−30106
号、同51−51167号、同52−7920号、同5
4−14664号、同57−9449号、特公昭57−
8922号等で提案され、これらが多く採用されるに至
っている。
【0003】しかしながら、これまでの排水溝は、いず
れも路面の雨水等を排除する機能を有していても、床版
の天端を流れる水を排除する機能を有するものではなか
った。道路橋における舗装層は通常は水を通すのが普通
であり、そのため舗装層を通過した床版遊水は、床版の
天端を流れ、伸縮継手の手前に溜まり凍結事故の原因と
もなっていた。
【0004】そこで、普通に考えられる対策としては、
路面水の排水機構とは別に床版遊水の排水パイプを設け
ることである。しかしながら、床版遊水の排水パイプを
設けるということは、別に工事をしなければならず、必
ずしも実行に欠ける面があり、また、実行されても道路
構造をいたずらに複雑にし、工事等に余計な負担を強い
るようになる。
【0005】本考案者は、かかる点に鑑み、先に、鋼製
の排水溝兼縁石に床版遊水の導水機構を結び付けること
により、床版天端の遊水を排除し、導水機構を鋼製の排
水溝兼縁石の施工時に施工できるようにした考案を平成
1年実用新案公開第90808号で提案した。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
考案は、鋼製排水溝兼縁石と舟底との間に空隙を持たせ
ることが特徴であるため、施工時に誤って土やその他の
不必要な物をこの空隙に押し入れることがある。そこ
で、施工後にこれらを除去するための作業が必要にな
る。本考案はこのような欠点を除去せんとするものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記問題点を
解決するため、落し筒を一体とした鋼製の舟底を床版コ
ンクリート打設時に舟底の上縁が床版天端と面一又は低
めになるように埋設するとともにその舟底の上方に落し
口を有する鋼製の排水溝兼縁石を舟底との間に空隙を形
成して位置せしめてなる床版遊水導水機構の舟底の道路
側に通水孔を開孔した仕切り板を位置させて、道路側の
立ち上り部との間に区画を形成し、この区画に合成樹脂
製のひも状物又は糸状物からなるろ過体を充填するとい
うものである。
【0008】
【作用】区画に合成樹脂製のひも状物又は糸状物等によ
るろ過体が充填されており、これが目立つため、作業時
には気を付け、ここに土等を押し込むこともなくなる。
また、区画は仕切り板が通水穴を有しているので遊水に
対する支障はない。
【0009】
【実施例】つぎに、本考案の実施例を図面に基いて説明
する。図1は鋼製の舟底を埋設した状態を示す断面図、
図2は舟底の斜視図、図3は斜視図である。なお、図3
に示した鋼製排水溝兼縁石は図1に示したのとは異なる
鋼製排水溝兼縁石を用いている。
【0010】図面において1は舟底、2は排水溝兼縁石
である。舟底1は、底部1aと立ち上り部1bを有し、
底部1aに落し筒3を有し、底部の道路側の立ち上り部
の内側に通水穴7を開孔した仕切り板6を固着し、区画
8を形成してなり、区画8には合成樹脂製のひも状物又
は糸状物等からなるろ過体9が充填されている。そし
て、床版コンクリートAの打設時に立ち上り部1bの上
縁が天端A1と面一又は低めの位置になるようにして埋
設される。なお、ここで、ろ過体は目立つように着色さ
れているとよい。
【0011】排水溝兼縁石2は、内部を排水路2aと
し、前面をオートガード部2bとし、図示されていない
が、背面がアンカーにより床版側壁A2に固定され、舟
底1との間に空隙4が形成されて舟底1の上方に位置せ
しめられている。図3に示した鋼製排水溝兼縁石は、図
示のようにオートガード部2bが開閉可能となってい
る。なお、2cは落し口、2dは路面水の集水孔であ
る。5は必要に応じて充填されたシール材又は敷モルタ
ルである。
【0012】このようにして全体として床版遊水導水機
構が形成されるが、かかる考案によれば、雨水等はつぎ
のように排除される。
【0013】まず、路面上の雨水等の多くの水Cは、排
水溝兼縁石2の集水穴2dに集水されて排水路2aを通
って落し口2cより排水される。このとき、舗装層Dを
通って床版天端A1を流れる水Bは、排水溝兼縁石2の
下方に舟底1が空隙4を設けてその上縁が床版天端A1
と面一又は低めになるような位置で埋設されているの
で、舟底1の立ち上り部1b上方に誘導され、区画8の
ろ過体9、通水穴7を経て、落し筒3から排水される。
【0014】
【考案の効果】本考案は上述のようにしてなるのでつぎ
の効果を有する。まず、一般的な効果としてコンクリー
ト打設時に、鋼製の舟底の上縁が、床版天端と面一又は
低めになるように埋設し、その上方に鋼製の排水溝兼縁
石を空隙を設けて位置せしめてなるので、この空隙に天
端を流れる遊水を容易に導水することができ、ひいて
は、滞留する水の凍結による事故等を防止できる。ま
た、排水溝兼縁石の設置と舟底工事を一緒に行えるの
で、別々に排水パイプを設ける煩わしさを避けることが
でき、さらには道路構造を複雑にしないですむ。
【0015】つぎに、本考案の特有の効果として道路側
の立ち上り部の内側に通水穴を開孔した仕切り板を位置
させて区画を形成し、この区画に合成樹脂製のひも状物
又は糸状物からなるろ過体を充填したので、舟底の施工
作業時に空隙に土等を押し込んでしまうことがなくな
り、床版遊水の排水に支障を来すことが少なくなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】鋼製の舟底を埋設した状態を示す断面図。
【図2】舟底の斜視図。
【図3】設置状態を示す斜視図。
【符号の説明】
1 舟底 2 排水溝兼縁石 3 落し筒 4 空隙 6 仕切り板 7 通水穴 8 区画 9 ろ過体

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 落し筒を一体とした底部の道路側の立ち
    上り部の内側に通水穴を開孔した仕切り板を位置させ
    て、道路側の立ち上り部との間に区画を形成してなる鋼
    製の舟底を床版コンクリート打設時に舟底の上縁が床版
    天端と面一又は低めになるように埋設し、その舟底の上
    方に、落し口を有する鋼製の排水溝兼縁石を舟底との間
    に空隙を持たせて位置せしめ、前記区画には合成樹脂製
    のひも状物又は糸状物からなるろ過体を充填してなるこ
    とを特徴とする床版遊水導水機構。
JP1993008925U 1993-02-10 1993-02-10 床版遊水導水機構 Expired - Lifetime JPH0752166Y2 (ja)

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JP1993008925U JPH0752166Y2 (ja) 1993-02-10 1993-02-10 床版遊水導水機構

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Publication Number Publication Date
JPH0663612U JPH0663612U (ja) 1994-09-09
JPH0752166Y2 true JPH0752166Y2 (ja) 1995-11-29

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ID=11706241

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55159006A (en) * 1979-05-28 1980-12-10 Japan National Railway Water exhausting apparatus for high structure
JPH0612012Y2 (ja) * 1987-11-30 1994-03-30 株式会社サンケンスチール 床版遊水導水機構

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JPH0663612U (ja) 1994-09-09

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