JP2675949B2 - 車両用方向指示装置 - Google Patents

車両用方向指示装置

Info

Publication number
JP2675949B2
JP2675949B2 JP15644992A JP15644992A JP2675949B2 JP 2675949 B2 JP2675949 B2 JP 2675949B2 JP 15644992 A JP15644992 A JP 15644992A JP 15644992 A JP15644992 A JP 15644992A JP 2675949 B2 JP2675949 B2 JP 2675949B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cam
bracket
rotated
cancel
ratchet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP15644992A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH068772A (ja
Inventor
治美 道家
隆司 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokai Rika Co Ltd
Original Assignee
Tokai Rika Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokai Rika Co Ltd filed Critical Tokai Rika Co Ltd
Priority to JP15644992A priority Critical patent/JP2675949B2/ja
Priority to US08/051,549 priority patent/US5406253A/en
Priority to DE69311842T priority patent/DE69311842T2/de
Priority to EP93106864A priority patent/EP0568029B1/en
Publication of JPH068772A publication Critical patent/JPH068772A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2675949B2 publication Critical patent/JP2675949B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60QARRANGEMENT OF SIGNALLING OR LIGHTING DEVICES, THE MOUNTING OR SUPPORTING THEREOF OR CIRCUITS THEREFOR, FOR VEHICLES IN GENERAL
    • B60Q1/00Arrangement of optical signalling or lighting devices, the mounting or supporting thereof or circuits therefor
    • B60Q1/26Arrangement of optical signalling or lighting devices, the mounting or supporting thereof or circuits therefor the devices being primarily intended to indicate the vehicle, or parts thereof, or to give signals, to other traffic
    • B60Q1/34Arrangement of optical signalling or lighting devices, the mounting or supporting thereof or circuits therefor the devices being primarily intended to indicate the vehicle, or parts thereof, or to give signals, to other traffic for indicating change of drive direction
    • B60Q1/40Arrangement of optical signalling or lighting devices, the mounting or supporting thereof or circuits therefor the devices being primarily intended to indicate the vehicle, or parts thereof, or to give signals, to other traffic for indicating change of drive direction having mechanical, electric or electronic automatic return to inoperative position
    • B60Q1/42Arrangement of optical signalling or lighting devices, the mounting or supporting thereof or circuits therefor the devices being primarily intended to indicate the vehicle, or parts thereof, or to give signals, to other traffic for indicating change of drive direction having mechanical, electric or electronic automatic return to inoperative position having mechanical automatic return to inoperative position due to steering-wheel position, e.g. with roller wheel control
    • B60Q1/425Arrangement of optical signalling or lighting devices, the mounting or supporting thereof or circuits therefor the devices being primarily intended to indicate the vehicle, or parts thereof, or to give signals, to other traffic for indicating change of drive direction having mechanical, electric or electronic automatic return to inoperative position having mechanical automatic return to inoperative position due to steering-wheel position, e.g. with roller wheel control using a latching element for resetting a switching element

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Lighting Device Outwards From Vehicle And Optical Signal (AREA)
  • Mechanisms For Operating Contacts (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、セルフキャンセル機能
を備えた車両用方向指示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両例えば自動車用の方向指示装置の従
来構成を図10に示す。このものにおいては、ベース1
に、ステアリングホイールと一体に回転されるキャンセ
ルカム2が設けられていると共に、このキャンセルカム
2を囲繞するような枠状をなすブラケット3が軸3aを
介して揺動可能に設けられている。このブラケット3の
右側にはターンレバー4が設けられ、左側には、ブラケ
ット3を中立位置及び左折,右折指示位置に選択的に保
持するための節度機構5が設けられている。
【0003】また、ブラケット3の左側には、キャンセ
ルカム2側に付勢するようにしてラチェット6が設けら
れている。そのラチェット6の両端部には係合部7,8
が形成されており、両係合部7,8には、被押圧面7
a,8aと、係合面7b,8bとが形成されている。
【0004】而して、ブラケット3が中立位置に保持さ
れた図10の状態から、ターンレバー4によりブラケッ
ト3を例えば図11に示すように左折指示位置へ回動さ
せると、図12にも示すようにラチェット6の一方の係
合部7がキャンセルカム2におけるカム凸部2aの回転
軌跡内に侵入した状態となる。
【0005】この状態で、キャンセルカム2をターンレ
バー4の指示方向と同一の左方向(矢印A方向)へ回転
させた場合には、係合部7の被押圧面7aがカム凸部2
aにより押圧されてラチェット6が矢印B方向へ逃げる
ことでキャンセルカム2の回転を許容し、一方、キャン
セルカム2をターンレバー4の指示方向とは反対の右方
向(矢印C方向)へ回転させた場合には、カム凸部2a
が係合部7の係合面7bに係合して回転することで、ブ
ラケット3をターンレバー4ごと中立位置へ戻す(キャ
ンセルする)ようになっている。
【0006】また、図示はしないがブラケット3を右折
指示位置へ回動させた場合には、ラチェット6の他方の
係合部8がキャンセルカム2におけるカム凸部2aの回
転軌跡内に侵入した状態となる。そして、この状態で、
キャンセルカム2を指示方向と同一の右方向へ回転させ
た場合には、係合部8の被押圧面8aがカム凸部2aに
より押圧されてラチェット6が逃げることでキャンセル
カム2の回転を許容し、一方、キャンセルカム2をター
ンレバー4の指示方向とは反対の左方向へ回転させた場
合には、カム凸部2aが係合部8の係合面8bに係合し
て回転することで、ブラケット3をターンレバー4ごと
中立位置へ戻すようになっている。
【0007】ここで、図10ないし図12に示した例で
は、キャンセル性能を向上させるために、特にターンレ
バー4の自重の方向を考慮して、ラチェット6における
一方の係合部7の係合面7bと他方の係合部8の係合面
8bとは、図10に示すように、基準線O(キャンセル
カム2の中心と節度機構5における節度壁5aの中立位
置とを結ぶ線)に対して対称ではなく、その基準線Oに
対する角度(以下、すくい角αと称する)が異なるよう
に設定している(O´は基準線の平行線)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
装置においては、次に示すようなキャンセル性能の諸項
目ができるだけ発生しないことが、キャンセル性能を向
上させる条件となっている。
【0009】キャンセル性能の諸項目(わかりやすくす
るため、図10ないし図12で使用した符号を付してい
る) 1)オーバーキャンセル:ブラケット3が左折若しくは
右折の指示位置にある状態で、キャンセルカム2が指示
方向とは反対のキャンセル方向へ回転されたときに、ブ
ラケット3が中立位置を越えて反対側の指示位置まで回
動されてしまうこと。
【0010】2)キャンセルミス:ブラケット3が左折
若しくは右折の指示位置にある状態で、キャンセルカム
2が指示方向とは反対のキャンセル方向へ回転されたと
きに、ブラケット3が中立位置へ戻らないこと。
【0011】3)順キャンセルミス:ブラケット3が左
折若しくは右折の指示位置にある状態で、キャンセルカ
ム2が指示方向と同一方向へ回転されたときに、キャン
セルカム2のカム凸部2aがラチェット6における係合
部7(若しくは8)の被押圧面7a(8a)を越えて係
合面7b(8b)を摺動することに伴い、ブラケット3
に中立位置側への回動力が作用してブラケット3が中立
位置へ戻ってしまうこと。
【0012】4)ターンレバーのぴくつき:ブラケット
3が左折若しくは右折の指示位置にある状態で、キャン
セルカム2が指示方向と同一方向へ回転されたときに、
キャンセルカム2のカム凸部2aがラチェット6におけ
る係合部7(若しくは8)の被押圧面7a(8a)を越
えて係合面7b(8b)を摺動することに伴い、ブラケ
ット3に中立位置側への回動力が作用してターンレバー
4が瞬間的に揺動すること。
【0013】5)ラチェットの逃げ音:ブラケット3が
左折若しくは右折の指示位置にある状態で、キャンセル
カム2が指示方向と同一方向へ回転されたときに、キャ
ンセルカム2のカム凸部2aがラチェット6における係
合部7(若しくは8)の被押圧面7a(8a)を越える
ことに伴い、ラチェット6が一旦逃げた状態から付勢力
で元に戻った際にブラケット3の支持部3bに当たって
発生する音のこと。
【0014】このようなキャンセル性能の諸項目は、種
々の要素(例えばラチェット6の上記すくい角αのほ
か、ステアリングホイールひいてはキャンセルカム2の
回転速度、ブラケット3やターンレバー4の自重、ブラ
ケット3やラチェット6の摩擦力、或いは節度機構5の
保持力など)と関係があるが、その中でも特にすくい角
αが重要な要素となっている。
【0015】そのすくい角αと上記したキャンセル性能
の諸項目との間には図9に示すような関係がある。
【0016】すなわち、オーバーキャンセルについて
は、すくい角αが大きい程起こりにくく(良)、小さい
程起こりやすい(悪)、という傾向がある。
【0017】キャンセルミスについては、オーバーキャ
ンセルの場合とは反対に、すくい角αが小さい程起こり
にくく(良)、大きい程起こりやすい(悪)、という傾
向がある。
【0018】順キャンセルミスについては、一定の領域
内で起こりやすく(悪)、それ以外では起こりにくい
(良)、という傾向がある。
【0019】また、レバーのぴくつきについては、順キ
ャンセルミスの場合と略同様に、一定の領域内でぴくつ
き量が大きくなり(大)、それ以外では起こりにくい
(良)、若しくは小さくなる(小)、という傾向があ
る。
【0020】さらに、ラチェットの逃げ音については、
すくい角αが大きい程音圧が小さくなり(小)、小さい
程音圧が大きくなる(大)、という傾向がある。
【0021】このように、すくい角αと、キャンセル性
能の諸項目とは密接な関係があるのであるが、すくい角
αが最適となるように設定しても、上述のような諸項目
をすべて満足させるには限界があり、使用者の要求を十
分には満足させることができないものであった。
【0022】そこで、本発明の目的は、キャンセル性能
を一層向上させることができ、ひいては使用者の要求を
十分に満たすことが可能な車両用方向指示装置を提供す
るにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の手段は、
上記の目的を達成するために、外周部にカム凸部を有し
ステアリングホイールと一体に回転されるキャンセルカ
ムと、このキャンセルカムを囲繞する状態でベースに揺
動可能に設けられたブラケットと、このブラケットの一
方側に該ブラケットを回動操作するように設けられたタ
ーンレバーと、前記ブラケットを左折,右折指示位置及
び中立位置に選択的に保持するように設けられた節度機
構と、両端部に係合部を有して前記ブラケットの他方側
に前記キャンセルカム側に付勢して設けられ、前記ブラ
ケットが左折若しくは右折の指示位置に回動されたとき
に一方の係合部がキャンセルカムのカム凸部の回転軌跡
内に侵入するラチェットとを具備し、前記ブラケットが
左折若しくは右折の指示位置に回動された状態で、キャ
ンセルカムがその指示方向と同方向に回転されたときに
はラチェットがカム凸部により押圧されることに伴い変
位してカム凸部の通過を許容すると共に、カム凸部が通
過することに伴いラチェットがキャンセルカム側に復帰
し、キャンセルカムが指示方向とは反対のキャンセル方
向に回転されたときにはラチェットの係合部にカム凸部
が係合してブラケットを中立位置に回動させるように構
成された車両用方向指示装置において、前記ラチェット
の両係合部のうち少なくとも一方の係合部を、前記ブラ
ケットが左折若しくは右折の指示位置に回動された状態
で前記キャンセルカムがその指示方向と同方向に回転さ
れたときに前記カム凸部により押圧される第1の面と、
カム凸部が第1の面を通過してさらに同方向に回転され
たときに摺動する第2の面と、ブラケットが左折若しく
は右折の指示位置に回動された状態でキャンセルカムが
キャンセル方向に回転されたときにカム凸部が係合する
第3の面とを有する構成とし、かつこれら第1,第2及
び第3の面を、基準線に対する角度がそれぞれ異なるよ
うに設定したことを特徴とするものである。
【0024】本発明の第2のの手段としては、上記ラチ
ェットにおける係合部の第1ないし第3の面のうち、第
2及び第3の面を、キャンセルカム側に突出する一つの
円弧面となるように設定しても良い。
【0025】
【作用】ブラケットが左折若しくは右折の指示位置に回
動された状態で、キャンセルカムがその指示方向と同方
向に回転されたときと、キャンセルカムが指示方向とは
反対のキャンセル方向に回転されたときとでは、ラチェ
ットの係合部に対してキャンセルカムのカム凸部が当た
る部分が異なる。
【0026】すなわち、キャンセルカムがブラケットの
指示方向と同方向へ回転される場合(非キャンセル時)
には、カム凸部は、係合部のまず第1の面に当たってラ
チェットを押圧変位させ、そして第1の面を通過すると
ラチェットがキャンセルカム側に復帰することに伴い第
2の面を摺動し、この後係合部に対して離間するように
なる。
【0027】これに対して、キャンセルカムがキャンセ
ル方向へ回転される場合(キャンセル時)には、カム凸
部は、係合部の第3の面に係合してラチェットを介して
ブラケットにこれを中立位置へ復帰させる方向の回動力
を付与し、これらラチェット及びブラケットを中立位置
へ復帰させながら係合部から離間するようになる。
【0028】ここで、キャンセル時にカム凸部が係合す
る第3の面は、キャンセル性能の諸項目のうちの、特に
オーバーキャンセルとキャンセルミスとに関係し、ま
た、非キャンセル時にカム凸部が摺動する第2の面は、
特に順キャンセルミスと、レバーのぴくつきと、ラチェ
ットの逃げ音とに関係する。
【0029】従って、従来構成において一つの直線状の
係合面となっていた部分を、第2の面と第3の面との2
つに分け、これら第2の面と第3の面の基準線に対する
角度(従来のすくい角α)を適宜設定することにより、
上記したキャンセル機能の諸項目を一層バランスよく満
足させることが可能となる。
【0030】また、第2のの手段のように、上記ラチェ
ットにおける係合部の第1ないし第3の面のうち、第2
及び第3の面を、キャンセルカム側に突出する一つの円
弧面となるように設定することで、結果的に第1の手段
と同様に第2の面と第3の面の基準線に対する角度が異
なることになり、第1の手段と同様な作用効果を得るこ
とができるようになる。
【0031】
【実施例】以下、本発明の一実施例につき図1ないし図
7、及び図9を参照して説明する。なお、ラチェットを
除く基本的な構成は図10ないし図12の従来構成と同
様である。
【0032】まず図2において、合成樹脂製のベース1
1の中央部にはステアリングシャフト(図示せず)が貫
通する筒部12が形成されており、この筒部12の外周
に、外周部に2個のカム凸部13a,13aを有するキ
ャンセルカム13が回転自在に嵌合されている。このキ
ャンセルカム13は、ステアリングシャフトに取着され
るステアリングホイールと一体に回転されるようになっ
ている。
【0033】合成樹脂により形成されたブラケット14
は、キャンセルカム13を囲繞するような枠状をなし、
図中右側の軸15を介してベース11に揺動可能に設け
られている。このブラケット14の一方側である右側に
はターンレバー16が設けられ、他方側である左側に収
納部17が設けられている。収納部17には付勢手段と
しての圧縮コイルばね18及び節度用ピース19が収納
され、その節度用ピース19の先端部が、ベース11に
形成された節度壁20に圧接している。
【0034】これら圧縮コイルばね18、節度用ピース
19、及び節度壁20により節度機構21を構成してお
り、この節度機構21により、ブラケット14ひいては
ターンレバー16を、中立位置、左折及び右折の指示位
置に選択的に保持する構成となっている。
【0035】ラチェット22は、これも合成樹脂により
形成されたものであり、両端部がブラケット14に形成
された支持部23,23に移動可能に支持されると共
に、中央部が上記圧縮コイルばね18によりキャンセル
カム13側に付勢された状態で取り付けられている。そ
して、このラチェット22の両端部には、キャンセルカ
ム13側に突出する係合部24,25が一体に形成され
ている。
【0036】ここで、両係合部24,25のうち上部側
の係合部24は、図1に示すように、外側から順に第1
の面24a、第2の面24b、及び第3の面24cを有
するように構成されていると共に、各面の間に第1及び
第2の変曲点24d,24eが設定されていて、それら
第1ないし第3の面24a,24b,24cは、基準線
O(キャンセルカム13の中心と節度機構21における
節度壁20の中立位置20aとを結ぶ線)に対する角度
β1,β2,β3がそれぞれ異なるように設定されてい
る(O´は基準線Oの平行線)。
【0037】この場合、各角度は、同図1に示すように
β1>β2>β3の関係となるように設定している。な
お、第3の面24cの角度β3は、基準線Oに対してマ
イナス方向となっている(β3<0)。
【0038】また、下部側の係合部25については、図
1に相当する拡大図は示していないが、上記した上部側
の係合部24と同様に、外側から順に第1の面25a、
第2の面25b、及び第3の面25cを有するように構
成されていると共に、各面の間に第1及び第2の変曲点
25d,25eが設定されていて、それら第1ないし第
3の面25a,25b,25cは、基準線Oに対する角
度がそれぞれ異なるように設定されている。
【0039】次に上記構成の作用について説明する。ブ
ラケット14ひいてはターンレバー16が図2に示すよ
うに中立位置に保持された状態では、ラチェット22の
両係合部24,25がキャンセルカム13におけるカム
凸部13aの回転軌跡範囲から外れた位置にあり、ステ
アリングホイールによってキャンセルカム13が左右ど
ちらの方向へ回転されても、ラチェット22とキャンセ
ルカム13とが当たることはない。
【0040】この中立位置の状態からターンレバー16
によりブラケット14を例えば図3に示すように左折指
示位置へ回動させると、ラチェット22の上部側の係合
部24がキャンセルカム13におけるカム凸部13aの
回転軌跡内に侵入した状態となる。
【0041】この状態で、キャンセルカム13がターン
レバー16の指示方向と同一の左方向(矢印D方向)へ
回転された場合(非キャンセル時)には、図4に示すよ
うにカム凸部13aが係合部24の第1の面24aに当
たってこれを押圧するが、この場合にはラチェット22
が矢印E方向へ逃げることでキャンセルカム13の回転
が許容される。
【0042】そして、カム凸部13aが第1の変曲点2
4dを越えると、ラチェット22は圧縮コイルばね18
の付勢力により矢印Eとは反対方向へ変位するようにな
り、これに伴い図4に二点鎖線で示すように、カム凸部
13aは係合部24の第2の面24bを摺動し、この後
係合部24から離間するようになる。
【0043】これに対して、ブラケット14が左折指示
位置に保持された状態で、キャンセルカム13が指示方
向とは反対のキャンセル方向(矢印F方向)へ回転され
た場合(キャンセル時)には、図5に示すように、カム
凸部13aは、係合部24の第3の面24cに係合して
ラチェット22を介してブラケット14にこれを中立位
置へ復帰させる方向の回動力を付与し、これらラチェッ
ト22及びブラケット14を中立位置へ復帰させながら
係合部24から離間するようになる。
【0044】ここで、キャンセル時にカム凸部13aが
係合する第3の面24cは、キャンセル性能の諸項目の
うちの、特に1)オーバーキャンセルと2)キャンセル
ミスとに関係し、また、非キャンセル時にカム凸部23
aが摺動する第2の面24bは、特に3)順キャンセル
ミスと、4)レバーのぴくつきと、5)ラチェットの逃
げ音とに関係する。
【0045】すなわち、 1)オーバーキャンセル:第3の面24cに関係 2)キャンセルミス :第3の面24cに関係 3)順キャンセルミス :第2の面24bに関係 4)レバーのぴくつき :第2の面24bに関係 5)ラチェットの逃げ音:第2の面24bに関係 している。
【0046】而して、本実施例においては、第2の面2
4bの角度β2は大きく設定し、第3の面24cの角度
β3は小さく設定しているから(この場合、β3<
0)、キャンセル性能の諸項目1)〜5)に関係するす
くい角は、 1)オーバーキャンセル:小(β3から) 2)キャンセルミス :小(β3から) 3)順キャンセルミス :大(β2から) 4)レバーのぴくつき :大(β2から) 5)ラチェットの逃げ音:大(β2から) となる。
【0047】このことを図9の関係に当てはめてみる
と、キャンセル性能の諸項目のうち、2)〜5)につい
ては向上できることがわかる。
【0048】このとき、1)オーバーキャンセルについ
ては、図9の関係だけをみると悪くなるのであるが、斯
様な装置においては、次の事実が存在する。
【0049】すなわち、図9の関係については、図6に
示すように(従来例で使用した符号を付す)、係合面7
bが1つの従来タイプにおいてすくい角αのみを変えた
ときの傾向である。
【0050】ここで、すくい角αを一定とした場合にお
いて、キャンセル時にキャンセルカム2のカム凸部2a
がラチェット6の係合部7に接触する初期位置Pと変曲
点Qとの間の距離Lとオーバーキャンセルとの間には図
7に示す関係がある。
【0051】すなわち、オーバーキャンセルは、距離L
が小さい程起こりにくく(良)、大きい程起こりやすく
なる(悪)、という傾向がある。
【0052】本実施例では、図5に示したように、キャ
ンセル時にカム凸部13aがラチェット22の係合部2
4に接触する初期位置と変曲点24eとの間の距離が十
分に小さいため、オーバーキャンセルについても向上で
きるようになり、よってキャンセル性能の諸項目1)〜
5)のすべてについて向上させることが可能となる。従
って、キャンセル機能の諸項目を一層バランスよく満足
させることが可能となり、これにより使用者の要求を十
分に満たすことが可能となる。
【0053】なお、図示はしないが、ブラケット14が
右折指示位置に保持された状態で、キャンセルカム13
が指示方向と同方向及び反対のキャンセル方向に回転さ
れた場合も、上述の場合と方向が逆方向になる他は同様
な動作となる。
【0054】なお、本実施例では、ラチェット22の両
係合部24,25とも第1ないし第3の面24a〜24
c、及び25a〜25cを有する構成としたが、キャン
セル時のターンレバー16の自重の方向を考慮すると、
少なくとも上部側の係合部24を本実施例の構成とし、
下部側の係合部は必ずしも本実施例の構成を適用する必
要はない。
【0055】一方、図8は本発明の異なる実施例を示し
たもので、上記した実施例とは次の点が異なる。なお、
この図8ではラチェット22における上部側の係合部2
6部分のみを示している。
【0056】すなわち、上部側の係合部26は、外側か
ら順に第1の面26a、第2の面26b、及び第3の面
26cを有するように構成されていると共に、第1の面
26aと第2の面26bとの間には変曲点26dが設定
されている。そして、第2の面26bと第3の面26c
とは、キャンセルカム13側に突出する、比較的曲率が
大きな一つの円弧面となるように設定している。この場
合、第2の面26bと第3の面26cとの中間に位置す
る中間部26eが、上記実施例の変曲点24eに相当し
ている。
【0057】斯様な構成とした場合も、結果的に前述の
実施例と同様に、第1,第2及び第3の面26a、26
b、26cは、基準線Oに対する角度がそれぞれ異なる
ことになり、前述の実施例と同様な作用効果を得ること
ができるようになる。
【0058】
【発明の効果】請求項1に記載の車両用方向指示装置に
よれば、ラチェットの両係合部のうちの少なくとも一方
の係合部を、非キャンセル時にキャンセルカムのカム凸
部により押圧される第1の面と、カム凸部がその第1の
面を通過した時に摺動する第2の面と、キャンセル時に
カム凸部が係合する第3の面とを有する構成とし、かつ
これら第1,第2及び第3の面を、基準線に対する角度
がそれぞれ異なるように設定することにより、キャンセ
ル性能を一層向上させることができ、ひいては使用者の
要求を十分に満たすことが可能となるという優れた効果
を奏するものである。
【0059】また、請求項2に記載の車両用方向指示装
置によれば、ラチェットの両係合部のうちの少なくとも
一方の係合部を、非キャンセル時にキャンセルカムのカ
ム凸部により押圧される第1の面と、カム凸部がその第
1の面を通過した時に摺動する第2の面と、キャンセル
時にカム凸部が係合する第3の面とを有する構成とし、
かつこれらのうち第2及び第3の面を、キャンセルカム
側に突出する一つの円弧面となるように設定することに
より、上記請求項1の場合と同様な作用効果を奏するも
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す要部の拡大横断平面図
【図2】ブラケットが中立位置にある状態の横断平面図
【図3】ブラケットが左折指示位置にある状態の図2相
当図
【図4】作用を説明するための図1相当図
【図5】異なる作用を説明するための図1相当図
【図6】作用を比較するための比較例を示す図5相当図
【図7】距離Lとオーバーキャンセルとの関係を示す図
【図8】本発明の異なる実施例を示す要部の拡大平面図
【図9】すくい角αとキャンセル性能の諸項目との関係
を示す図
【図10】従来構成を示す図2相当図
【図11】図3相当図
【図12】図4相当図
【符号の説明】
11はベース、13はキャンセルカム、13aはカム凸
部、14はブラケット、16はターンレバー、18は圧
縮コイルばね、21は節度機構、22はラチェット、2
4,25は係合部、24a,25aは第1の面、24
b,25bは第2の面、24c,25cは第3の面、2
6は係合部、26aは第1の面、26bは第2の面、2
6cは第3の面を示す。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周部にカム凸部を有しステアリングホ
    イールと一体に回転されるキャンセルカムと、このキャ
    ンセルカムを囲繞する状態でベースに揺動可能に設けら
    れたブラケットと、このブラケットの一方側に該ブラケ
    ットを回動操作するように設けられたターンレバーと、
    前記ブラケットを左折,右折指示位置及び中立位置に選
    択的に保持するように設けられた節度機構と、両端部に
    係合部を有して前記ブラケットの他方側に前記キャンセ
    ルカム側に付勢して設けられ、前記ブラケットが左折若
    しくは右折の指示位置に回動されたときに一方の係合部
    がキャンセルカムのカム凸部の回転軌跡内に侵入するラ
    チェットとを具備し、 前記ブラケットが左折若しくは右折の指示位置に回動さ
    れた状態で、キャンセルカムがその指示方向と同方向に
    回転されたときにはラチェットがカム凸部により押圧さ
    れることに伴い変位してカム凸部の通過を許容すると共
    に、カム凸部が通過することに伴いラチェットがキャン
    セルカム側に復帰し、キャンセルカムが指示方向とは反
    対のキャンセル方向に回転されたときにはラチェットの
    係合部にカム凸部が係合してブラケットを中立位置に回
    動させるように構成された車両用方向指示装置におい
    て、 前記ラチェットの両係合部のうち少なくとも一方の係合
    部を、前記ブラケットが左折若しくは右折の指示位置に
    回動された状態で前記キャンセルカムがその指示方向と
    同方向に回転されたときに前記カム凸部により押圧され
    る第1の面と、カム凸部が第1の面を通過してさらに同
    方向に回転されたときに摺動する第2の面と、ブラケッ
    トが左折若しくは右折の指示位置に回動された状態でキ
    ャンセルカムがキャンセル方向に回転されたときにカム
    凸部が係合する第3の面とを有する構成とし、かつこれ
    ら第1,第2及び第3の面を、基準線に対する角度がそ
    れぞれ異なるように設定したことを特徴とする車両用方
    向指示装置。
  2. 【請求項2】 外周部にカム凸部を有しステアリングホ
    イールと一体に回転されるキャンセルカムと、このキャ
    ンセルカムを囲繞する状態でベースに揺動可能に設けら
    れたブラケットと、このブラケットの一方側に該ブラケ
    ットを回動操作するように設けられたターンレバーと、
    前記ブラケットを左折,右折指示位置及び中立位置に選
    択的に保持するように設けられた節度機構と、両端部に
    係合部を有して前記ブラケットの他方側に前記キャンセ
    ルカム側に付勢して設けられ、前記ブラケットが左折若
    しくは右折の指示位置に回動されたときに一方の係合部
    がキャンセルカムのカム凸部の回転軌跡内に侵入するラ
    チェットとを具備し、 前記ブラケットが左折若しくは右折の指示位置に回動さ
    れた状態で、キャンセルカムがその指示方向と同方向に
    回転されたときにはラチェットがカム凸部により押圧さ
    れることに伴い変位してカム凸部の通過を許容すると共
    に、カム凸部が通過することに伴いラチェットがキャン
    セルカム側に復帰し、キャンセルカムが指示方向とは反
    対のキャンセル方向に回転されたときにはラチェットの
    係合部にカム凸部が係合してブラケットを中立位置に回
    動させるように構成された車両用方向指示装置におい
    て、 前記ラチェットの両係合部のうち少なくとも一方の係合
    部を、前記ブラケットが左折若しくは右折の指示位置に
    回動された状態で前記キャンセルカムがその指示方向と
    同方向に回転されたときに前記カム凸部により押圧され
    る第1の面と、カム凸部が第1の面を通過してさらに同
    方向に回転されたときに摺動する第2の面と、ブラケッ
    トが左折若しくは右折の指示位置に回動された状態でキ
    ャンセルカムがキャンセル方向に回転されたときにカム
    凸部が係合する第3の面とを有する構成とし、かつこれ
    らのうち第2及び第3の面を、キャンセルカム側に突出
    する一つの円弧面となるように設定したことを特徴とす
    る車両用方向指示装置。
JP15644992A 1992-04-30 1992-06-16 車両用方向指示装置 Expired - Fee Related JP2675949B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15644992A JP2675949B2 (ja) 1992-04-30 1992-06-16 車両用方向指示装置
US08/051,549 US5406253A (en) 1992-04-30 1993-04-26 Direction-indicating device for a vehicle
DE69311842T DE69311842T2 (de) 1992-04-30 1993-04-28 Richtungsanzeigegerät für Fahrzeuge
EP93106864A EP0568029B1 (en) 1992-04-30 1993-04-28 Direction-indicating device for a vehicle

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11131892 1992-04-30
JP4-111318 1992-04-30
JP15644992A JP2675949B2 (ja) 1992-04-30 1992-06-16 車両用方向指示装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH068772A JPH068772A (ja) 1994-01-18
JP2675949B2 true JP2675949B2 (ja) 1997-11-12

Family

ID=26450739

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15644992A Expired - Fee Related JP2675949B2 (ja) 1992-04-30 1992-06-16 車両用方向指示装置

Country Status (4)

Country Link
US (1) US5406253A (ja)
EP (1) EP0568029B1 (ja)
JP (1) JP2675949B2 (ja)
DE (1) DE69311842T2 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2734079B1 (fr) * 1995-05-09 1997-08-01 Magneti Marelli France Ensemble de commutation electrique pour la commande des indicateurs de changement de direction d'un vehicule automobile
US5808546A (en) * 1996-03-28 1998-09-15 Kabushiki Kaisha Tokai Rika Denki Seisakusho Cancel mechanism of turn indicator
JP4139027B2 (ja) * 1999-11-18 2008-08-27 株式会社東海理化電機製作所 ターンシグナルのキャンセル装置
US6384351B1 (en) * 2000-03-23 2002-05-07 Valeo Electrical Systems, Inc. Switch apparatus for actuating a plurality of electrical circuits
DE10037586C2 (de) * 2000-08-02 2003-06-18 Valeo Schalter & Sensoren Gmbh Rückstellvorrichtung für einen Blinkerschalter in Kraftfahrzeugen
KR20030018651A (ko) * 2001-08-30 2003-03-06 현대자동차주식회사 자동차용 방향지시신호 자동 해제 장치
US7187274B2 (en) * 2004-08-03 2007-03-06 Franklin D Clark Vibrating device for the turn signals in motorized vehicles
DE102005014111A1 (de) * 2005-03-22 2006-09-28 Valeo Schalter Und Sensoren Gmbh Schalteinrichtung mit einem Schalthebel, insbesondere für ein Fahrzeug
CN113675015B (zh) * 2021-07-16 2023-11-21 上海宝临防爆电器有限公司 开关手柄

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3852543A (en) * 1970-12-28 1974-12-03 Tokai Rika Co Ltd Direction indicator automatic return device
JPS558661Y2 (ja) * 1975-10-27 1980-02-26
US4351991A (en) * 1979-11-22 1982-09-28 Kabushiki Kaisha Tokai Rika Denki Seisakusho Direction indicator blinker light switching arrangement
DE3507921C1 (de) * 1985-03-06 1986-10-16 Leopold Kostal GmbH & Co KG, 5880 Lüdenscheid Lenkstockschalter zur Fahrtrichtungsanzeige an Kraftfahrzeugen
US4859816A (en) * 1988-02-22 1989-08-22 Metro Denso Kabushiki Kaisha Self canceller for a turn signal indicator

Also Published As

Publication number Publication date
EP0568029A3 (ja) 1994-08-03
US5406253A (en) 1995-04-11
EP0568029B1 (en) 1997-07-02
EP0568029A2 (en) 1993-11-03
DE69311842D1 (de) 1997-08-07
JPH068772A (ja) 1994-01-18
DE69311842T2 (de) 1998-02-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2675949B2 (ja) 車両用方向指示装置
JPH048033Y2 (ja)
JP4139027B2 (ja) ターンシグナルのキャンセル装置
JP4360078B2 (ja) 小型ジョイスティック
JP3570758B2 (ja) ターンシグナルスイッチのキャンセル装置
JP7323500B2 (ja) セレクタユニット
JP3581172B2 (ja) 車両用方向指示装置
JP3493674B2 (ja) ターンシグナルスイッチのキャンセル装置
JPH10203234A (ja) ターンシグナルキャンセル機構
JPS609138U (ja) 方向指示器
JP2003127764A (ja) コンビネーションスイッチのキャンセル構造
JP3888713B2 (ja) レバースイッチ装置
JP2565628Y2 (ja) ターンシグナルのキャンセル装置
JPS592577Y2 (ja) 車両用レバ−操作装置
JPH09161610A (ja) 車両用方向指示器のターンキャンセル機構
JP2003025908A (ja) 車両用方向指示装置
JPS644599Y2 (ja)
JPH0541967U (ja) 車両用方向指示操作レバーの戻し装置
JPH0671296U (ja) ターンシグナルのキャンセル装置
JP2006347447A (ja) 車両用方向指示装置
JP3187768B2 (ja) Atシフトレバー装置
JP2550255Y2 (ja) 車両用方向指示装置
JP2005170128A (ja) 車両用方向指示装置
JPH10236225A (ja) 車両用ターンレバースイッチ装置のキャンセル機構
JPH0540038U (ja) 車両用方向指示装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees