JP2003025908A - 車両用方向指示装置 - Google Patents

車両用方向指示装置

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JP2003025908A
JP2003025908A JP2001216664A JP2001216664A JP2003025908A JP 2003025908 A JP2003025908 A JP 2003025908A JP 2001216664 A JP2001216664 A JP 2001216664A JP 2001216664 A JP2001216664 A JP 2001216664A JP 2003025908 A JP2003025908 A JP 2003025908A
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JP
Japan
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lever
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neutral position
neutral
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JP2001216664A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Naito
浩之 内藤
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Tokai Rika Co Ltd
Original Assignee
Tokai Rika Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 操作フィーリングを低下させることなく、操
作レバーを中立位置で止まりやすくする。 【解決手段】 操作レバー6に節度を与える節度機構に
おける第1の節度面8の中立位置用谷部11の近傍に、
操作レバー6と共に移動する節度ピース15が当たる山
形の凸部19を設ける。操作レバー6が左折指示位置或
いは右折指示位置に位置された状態から中立位置へ戻さ
れる際に、その中立位置付近において、節度ピース15
が凸部19に当たることにより操作レバー6の勢いが弱
められる。このため、節度ピース15が中立位置用谷部
11で止まりやすくなり、操作レバー6が中立位置付近
において振動するびびりが減衰しやすくなり、よって操
作レバー6が中立位置で止まりやすくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、操作レバーを中立
位置、左折指示位置及び右折指示位置に選択的に位置さ
せるための節度機構を備えた車両用方向指示装置に関す
る。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】車両用の方向指示装置
においては、次のような構成となっている。ターン方向
指示用の操作レバーは、ケースに対して、ブラケットと
一体に中立位置を中心として左折指示位置と右折指示位
置との間で回動操作されるようになっている。ケース側
には、節度機構の節度面が設けられている。この節度面
は、二つの斜面によって挟まれた中立位置用谷部、並び
にこの中立位置用谷部の両側に左折指示位置用保持部及
び右折指示位置用保持部を有している。上記ブラケット
の先端部には、ばねにより節度面側に付勢された節度ピ
ースが軸方向に移動可能に設けられていて、操作レバー
の回動操作に伴い、その節度ピースが節度面を移動する
構成となっている。これら節度面と節度ピースとばねと
により、操作レバーの節度機構を構成している。
【0003】この場合、節度ピースが、節度面における
中立位置用谷部、左折指示位置用保持部及び右折指示位
置用保持部に選択的に保持されることに伴い、操作レバ
ーが中立位置、左折指示位置及び右折指示位置に選択的
に保持されるようになる。そして、操作レバーが左折指
示位置或いは右折指示位置に位置された状態でステアリ
ングホイールがその指示方向と反対方向へ操作されるこ
とに伴い、操作レバーにこれを中立位置へ戻す方向への
操作力を付与するキャンセル機構が設けられている。
【0004】このような車両用の方向指示装置におい
て、操作レバーの操作フィーリングの向上を狙って、操
作レバーを操作する際の操作力を低減させると、操作レ
バーが左折指示位置或いは右折指示位置に位置された状
態から中立位置へ戻される際に、操作レバーが戻る際の
勢いが強く、当該操作レバーが中立位置で止まり難くな
るという問題がある。これは、操作レバーと共に移動す
る節度ピースが、節度面を移動する際に中立位置用谷部
で止まり難くなり、操作レバーが中立位置付近において
振動する、いわゆるびびりが発生し、そのびびりが減衰
し難くなるためである。
【0005】本発明は上記した事情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、操作フィーリングを低下させる
ことなく、操作レバーを中立位置で止まりやすくできる
車両用方向指示装置を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1の発明は、中立位置を中心として左折指
示位置と右折指示位置との間で回動操作されるターン方
向指示用の操作レバーと、二つの斜面によって挟まれた
中立位置用谷部、並びにこの中立位置用谷部の両側に左
折指示位置用保持部及び右折指示位置用保持部を有する
節度面と、この節度面に圧接するように付勢されると共
に、前記操作レバーの回動操作に伴い前記節度面を移動
するように設けられ、前記中立位置用谷部、左折指示位
置用保持部及び右折指示位置用保持部に選択的に保持さ
れることに伴い前記操作レバーを前記中立位置、左折指
示位置及び右折指示位置に選択的に位置させる節度ピー
スと、前記操作レバーが前記左折指示位置或いは右折指
示位置に位置された状態でステアリングホイールがその
指示方向と反対方向へ操作されることに伴い、前記操作
レバーにこれを前記中立位置へ戻す方向への操作力を付
与するキャンセル機構とを備えた車両用方向指示装置に
おいて、前記操作レバーが前記左折指示位置或いは右折
指示位置に位置された状態から前記中立位置へ戻される
際に、その中立位置付近において、前記操作レバーと共
に動く部材に対しその移動方向と交差する方向から抵抗
を付与して操作レバーの勢いを弱めるレバー減衰手段を
設けたことを特徴とする。
【0007】上記した手段によれば、操作レバーが左折
指示位置或いは右折指示位置に位置された状態から中立
位置へ戻される際に、その中立位置付近において、レバ
ー減衰手段により操作レバーの勢いが弱められるため、
操作レバーと共に移動する節度ピースが節度面の中立位
置用谷部で止まりやすくなり、操作レバーが中立位置付
近において振動するびびりが減衰しやすくなり、よって
操作レバーが中立位置で止まりやすくなる。
【0008】この場合、レバー減衰手段は、操作レバー
と共に動く部材に対しその移動方向と交差する方向から
抵抗を付与することによるものであり、しかも、それは
中立位置付近のみであるから、操作レバーを操作する際
に、中立位置から外れれば上記レバー減衰手段による影
響はなくなる。よって、操作フィーリングをほとんど低
下させることはない。
【0009】レバー減衰手段としては、節度ピースが当
接する山形の凸部とすることが好ましい(請求項2の発
明)。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1実施例につい
て図1〜図9を参照して説明する。まず、図1及び図2
において、ケース1は、自動車の図示しないステアリン
グコラム部分に設置されるものであり、上ケース2と、
ミドルケース3とを結合して構成されている。このケー
ス1の内部には、ブラケット4が、第1の軸5を中心と
して図2に示す矢印A1,A2方向へ回動可能に設けら
れている。ブラケット4にはレバー収容部4aが形成さ
れていて、このレバー収容部4aに、ターン方向指示用
の操作レバー6の一端部が挿入されている。この操作レ
バー6は、ブラケット4に、上記第1の軸5と交差する
第2の軸7を中心として、図1に示す矢印B1,B2方
向へ回動可能に設けられていて、他端部がケース1から
外側方へ突出している。また、この操作レバー6は、ブ
ラケット4と共に、ターンの指示方向である上記矢印A
1,A2方向へも回動されるようになっている。
【0011】上記ミドルケース3の上面側には、図4及
び図5にも示すように、ターン用の節度面を構成する第
1の節度面8を有する節度面部材9が設けられている。
この節度面部材9は、上記ブラケット4の先端部と対向
する部位に配置されている。第1の節度面8には、二つ
の斜面10,10によって挟まれた中立位置用谷部11
と、この中立位置用谷部11の両側に位置した左折指示
位置用保持部12及び右折指示位置用保持部13とが形
成されている。左折指示位置用保持部12と斜面10と
の間、及び右折指示位置用保持部13と斜面10との間
には、それぞれなだらかな突出部12a,13aが形成
されている。
【0012】ブラケット4の先端部には、図3にも示す
ように、矩形状の節度ピース収容部14が形成されてい
て、この節度ピース収容部14に、節度ピース15、及
びこの節度ピース15を節度面8側へ付勢する圧縮コイ
ルばねからなるばね16が収容されている。節度ピース
15の先端部は、節度ピース収容部14から第1の節度
面8側へ突出していて、第1の節度面8に圧接するよう
になっている。節度ピース収容部14は、節度ピース1
5の先端部が若干上下方向へ移動できるように、隙間1
7(図3参照)が形成されるようになっている。
【0013】この場合、ブラケット4ひいては操作レバ
ー6は、節度ピース15が中立位置用谷部11、左折指
示位置用保持部12及び右折指示位置用保持部13に選
択的に保持されることにより、図2に示す「中立」位
置、「左折」指示位置、及び「右折」指示位置に選択的
に保持されるようになる。なお、ブラケット4ひいては
操作レバー6の矢印A1方向及びA2方向への回動は、
ミドルケース3に設けられたストッパ3a,3b(図2
参照)によって規制されている。ここで、第1の節度面
8と、節度ピース15と、ばね16とにより、ターン用
の節度機構を構成している。
【0014】ミドルケース3の上面には、第1の節度面
8における中立位置用谷部11の近傍に位置させて、図
3に示すように、左右両側に斜面19aを有する山形の
凸部19が形成されている。この凸部19は、レバー減
衰手段を構成するもので、ブラケット4ひいては操作レ
バー6が「左折」指示位置或いは「右折」指示位置から
「中立」位置へ戻る際に、節度ピース15の先端部の下
面が斜面19aに当たる構成となっている。
【0015】ブラケット4の上記レバー収容部4aの内
面には、ディマ/パッシング用の第2の節度面20が形
成されている。この第2の節度面20には、ロービーム
用谷部21と、パッシング用斜面22と、ハイビーム用
谷部23とが形成されている。これに対して、レバー収
容部4aに収容された操作レバー6の端部には、節度ピ
ース収容部24が形成されていて、この節度ピース収容
部24に、節度ピース25、及びこの節度ピース25を
第2の節度面20側へ付勢する圧縮コイルばねからなる
ばね26が収容されている。節度ピース25の先端部
は、第2の節度面20に圧接するようになっている。
【0016】この場合、操作レバー6は、節度ピース2
5がロービーム用谷部21に保持されることにより、図
1に示す「ロー」ビーム位置に保持されている。操作レ
バー6が矢印B1方向へ回動操作されると、節度ピース
25がパッシング用斜面22を上り、操作レバー6は
「パッシング」位置に位置され、そして矢印B1方向へ
の操作力が解除されると、節度ピース25がもとのロー
ビーム用谷部21に戻ると共に、操作レバー6も「ロ
ー」ビーム位置へ戻るようになる。また、操作レバー6
が矢印B2方向へ回動操作され、節度ピース25がハイ
ビーム用谷部23に保持されると、操作レバー6は「ハ
イ」ビーム位置に保持されるようになる。ここで、第2
の節度面20と、節度ピース25と、ばね26とによ
り、ディマ/パッシング用の節度機構を構成している。
【0017】ブラケット4の上面部には、キャンセル機
構30の各部品が配設されている。このキャンセル機構
30は、操作レバー6がブラケット4と共に矢印A1方
向或いはA2方向へ回動操作されて「左折」指示位置或
いは「右折」指示位置に保持された状態で、図示しない
ステアリングホイールがその指示方向と反対方向へ回転
操作(戻し操作)されることに伴い、操作レバー6及び
ブラケット4を「中立」位置方向へ戻すためのものであ
り、その部品には、周知のようにラチェット31や、こ
のラテェット31を、ステアリングホイールと共に回転
される図示しないキャンセルカム側に付勢するスプリン
グ32、戻し時にラチェット31が係合するバックプレ
ート33、このバックプレート33を弾性保持するスプ
リング34などがある。
【0018】上記ミドルケース3の裏側には配線基板3
5が配設されていて、これらミドルケース3と配線基板
35との間にコンタクトホルダ36が配設されている。
このコンタクトホルダ36には、図4に示すように十字
状をなす可動コンタクト37が取り付けられている。こ
のコンタクトホルダ36は、この場合、第1の軸5を中
心としてブラケット36の移動方向と同じ矢印A1,A
2方向へ移動が可能であると共に、それと直交する矢印
C1,C2方向へも移動が可能となっている。可動コン
タクト37は4個の接点部37a〜37dを有してい
て、コンタクトホルダ36の移動に伴い、これら接点部
37a〜37dが配線基板35上を摺動するようになっ
ている。
【0019】コンタクトホルダ36の上面には、一対の
アーム部36a,36aが突設されていて、これら両ア
ーム部36aが、ミドルケース3に形成された開口部3
cからブラケット4側に挿入されている。両アーム部3
6aは、上記第2の節度面20を挟むように位置されて
いる。また、操作レバー6の先端部には、両アーム部3
6a間に位置し、かつ第2の節度面20を挟むようにし
て一対の突出片6aが突設されている。これら両突出片
6aの外側の側面には、詳細には示されてはいないが、
突起38が突設されていて、これら両突起38が、両ア
ーム部36aの内面部に形成された斜状のガイド溝39
に摺動可能に挿入されている。従って、このコンタクト
ホルダ36は、ブラケット4と共に矢印A1,A2方向
へ移動されると共に、操作レバー6が矢印B1,B2方
向へ回動されることに伴い、上記突起38とガイド溝3
9の作用により矢印C1,C2方向へ移動されるように
なっている。
【0020】上記配線基板35の上面には、図4に示す
ように、6個の固定接点41〜46が設けられている。
この場合、6個の固定接点41〜46のうち、矢印A
1,A2方向に並ぶ3個の固定接点41〜43と、これ
らに接離する可動コンタクト37とによりターンシグナ
ルスイッチを構成し、また、矢印C1,C2方向に並ぶ
3個の固定接点44〜46と、これらに接離する可動コ
ンタクト37とによりディマ/パッシングスイッチを構
成している。
【0021】次に上記構成の作用を説明する。いま、操
作レバー6が、図1及び図2に示すように「中立」位置
でかつ「ロー」ビーム位置に位置された状態では、ブラ
ケット4先端の節度ピース15が第1の節度面8におけ
る中立位置用谷部11に入り込むと共に、操作レバー6
先端の節度ピース25が第2の節度面20におけるロー
ビーム用谷部21に入り込んでいる。このとき、節度ピ
ース15の下面は、レバー減衰用の凸部19の頂上に当
接している(図3参照)。また、この状態では、コンタ
クトホルダ36は図4に示す位置に位置されていて、可
動コンタクト37の接点部37aは固定接点41と42
の間に位置し、接点部37bは固定接点41と43の間
に位置し、接点部37cは固定接点44に接触し、接点
部37dは固定接点45と46の間に位置されている。
【0022】この状態で、操作レバー6を例えば矢印A
1方向へ回動操作すると、当該操作レバー6は、ブラケ
ット4と共に第1の軸5を中心に同方向へ回動され、ま
た、コンタクトホルダ36も同方向へ回動される。この
とき、ブラケット4先端の節度ピース15は、第1の節
度面8における斜面10を移動すると共に、凸部19か
ら離間するようになる。
【0023】操作レバー6が「右折」指示位置まで回動
されると、図6に示すように、ブラケット4がストッパ
3bに当接して矢印A1方向への回動が規制されると共
に、ブラケット4先端の節度ピース15は、第1の節度
面8における斜面10を上り、突出部13aを乗り越え
て右折指示位置用保持部13に保持されるようになる
(図5の二点鎖線参照)。このとき、キャンセル機構の
ラチェット31の先端部が、図示しないキャンセルカム
の回転軌跡内に進入した状態となる。また、コンタクト
ホルダ36に保持された可動コンタクト37の接点部3
7aが固定接点42に接触すると共に、接点部37bが
固定接点41に接触した状態となり、ターンシグナルス
イッチとしては右折指示状態となる。
【0024】操作レバー6が「右折」指示位置に位置さ
れた状態で、ステアリングホイールがその指示方向と反
対方向である左方向へ回転操作(戻し操作)されると、
ステアリングホイールと同方向に回転されたキャンセル
カムにより、ラチェット31が図6中矢印D1方向へ回
動され、このラチェット31の後端部がバックプレート
33を矢印A2方向へ押圧し、これに伴いブラケット4
及び操作レバー6が矢印A2方向へ回動される。
【0025】すると、ブラケット4先端の節度ピース1
5は、突出部13aを乗り越えて斜面10を下るように
移動し、中立位置用谷部11に入り込むようになり、こ
れに伴いブラケット4及び操作レバー6は「中立」位置
に復帰される。このとき、節度ピース15が中立位置用
谷部11側へ向かって移動する際に、当該節度ピース1
5の下面が、下方に存する凸部19の斜面19aに当た
り、節度ピース15はその凸部19により上方へ持ち上
げられるようになる(図7参照)。これにより、操作レ
バー6及びブラケット4の勢いが弱められるため、操作
レバー6と共に移動する節度ピース15が中立位置用谷
部11で止まりやすくなり、よって操作レバー6が「中
立」位置で止まりやすくなる。
【0026】なお、操作レバー6が「中立」位置に戻る
と、コンタクトホルダ36も同様に移動し、可動コンタ
クト37も図4の中立状態に戻る。
【0027】操作レバー6が「中立」位置にある状態か
ら、操作レバー6が上記矢印A1とは反対の矢印A2方
向へ回動操作された場合には、上記した矢印A1方向へ
回動操作した場合と同様な動作となるため、簡単に説明
する。操作レバー6が「左折」指示位置まで操作される
と、ブラケット4先端の節度ピース15は、第1の節度
面8における左折指示位置用保持部12に保持され、コ
ンタクトホルダ36に保持された可動コンタクト37の
接点部37aが固定接点41に接触すると共に、接点部
37bが固定接点43に接触した状態となり、ターンシ
グナルスイッチとしては左折指示状態となる。
【0028】操作レバー6が「左折」指示位置に位置さ
れた状態で、ステアリングホイールがその指示方向と反
対方向である右方向へ回転操作(戻し操作)されると、
ステアリングホイールと同方向に回転されたキャンセル
カムにより、ラチェット31が矢印D1とは反対方向へ
回動され、このラチェット31の後端部がバックプレー
ト33を矢印A1方向へ押圧し、これに伴いブラケット
4及び操作レバー6が矢印A1方向へ回動され「中立」
位置へ復帰されるようになる。このときも、節度ピース
15が中立位置用谷部11側へ向かって移動する際に、
当該節度ピース15の下面が、下方に存する凸部19の
斜面19aに当たり、節度ピース15はその凸部19に
より上方へ持ち上げられるようになり、操作レバー6及
びブラケット4の勢いが弱められるため、操作レバー6
と共に移動する節度ピース15が中立位置用谷部11で
止まりやすくなり、よって操作レバー6が「中立」位置
で止まりやすくなる。
【0029】図9には、上記したターン操作の際の操作
力の変化を示している。この図9において、「中立」位
置にある操作レバー6を例えば「右折」指示位置に投入
する場合には、操作力としては、節度ピース15が中立
位置用谷部11を脱出する際に次第に大きくなり(P1
参照)、斜面10を上る際にほぼ一定となり(P2参
照)、突出部13aを乗り越える際に再度大きくなり
(P3参照)、そして突出部13aを乗り越えると小さ
くなる。そして、「右折」指示位置にある操作レバー6
を「中立」位置へ戻す場合には、節度ピース15が突出
部13aを乗り越える際に大きな操作力が必要となり
(P4参照)、突出部13aを乗り越え斜面10を下る
際にほぼ一定となる(P5参照)。
【0030】このとき、本実施例においては、「中立」
位置の直前において、節度ピース15が凸部19に当接
することにより、操作レバー6の勢いが弱められ、その
分小さくなる(P6参照)。ちなみに、凸部19が設け
られていない従来構成においては、「中立」位置直前ま
でほぼ一定である(図10の点線部分のP7参照)。従
って、本実施例においては、従来にくらべて、斜線で示
す分のエネルギーを減少させることができる。なお、
「中立」位置にある操作レバー6を「右折」指示位置或
いは「左折」指示位置へ投入する場合には、節度ピース
15は凸部19から直ぐに離れるようになるため、操作
フィーリングにはほとんど影響することはない。
【0031】一方、操作レバー6が、図1及び図2に示
すように「ロー」ビーム位置に位置された状態で、図示
しないライトスイッチがオン操作されると、ヘッドライ
トはロービーム状態で点灯される。
【0032】そして、「ロー」ビーム位置にある操作レ
バー6を矢印B1方向へ操作した場合には、当該操作レ
バー6は、ブラケット4に対して第2の軸7を中心に同
方向へ回動される。このとき、操作レバー6先端の節度
ピース25は、第2の節度面20におけるパッシング用
斜面22を移動するようになる。また、操作レバー6の
矢印B1方向への回動に伴い、操作レバー6の突起38
とコンタクトホルダ36のガイド溝39の作用により、
コンタクトホルダ36が矢印C1方向へ移動される。操
作レバー6が「パッシング」位置へ移動されると、可動
コンタクト37の接点部37cが固定接点44に接触し
たままで、接点部37dが固定接点45に接触するよう
になり、ディマ/パッシングスイッチとしてはパッシン
グ状態となり、ライトスイッチがオン状態でもオフ状態
でもヘッドライトは一時的にハイビーム状態となる。
【0033】そして、操作レバー6に対する矢印B1方
向への操作力を解除すると、節度ピース25がパッシン
グ用斜面22を下るように移動することに伴い、操作レ
バー6はもとの「ロー」ビーム位置へ戻され、コンタク
トホルダ36及び可動コンタクト37も図4の位置へ戻
される。
【0034】また、操作レバー6が「ロー」ビーム位置
に位置された状態で、操作レバー6を矢印B1とは反対
の矢印B2方向へ操作した場合には、当該操作レバー6
は、ブラケット4に対して第2の軸7を中心に同方向へ
回動される。このとき、操作レバー6先端の節度ピース
25は、第2の節度面20におけるロービーム用谷部2
1を抜けてハイビーム用谷部23側へ移動するようにな
る。また、操作レバー6の矢印B2方向への回動に伴
い、操作レバー6の突起38とコンタクトホルダ36の
ガイド溝39の作用により、コンタクトホルダ36が矢
印C2方向へ移動される。
【0035】操作レバー6が「ハイ」ビーム位置まで操
作されると、操作レバー6先端の節度ピース25は、第
2の節度面20におけるハイビーム用谷部23に保持さ
れるようになる。また、可動コンタクト37の接点部3
7cが固定接点44に接触したままで、接点部37dが
固定接点46に接触するようになり、ディマ/パッシン
グスイッチとしてはハイビーム状態となり、ライトスイ
ッチがオン操作されている場合には、ヘッドライトはハ
イビーム状態となる。
【0036】そして、「ハイ」ビーム位置にある操作レ
バー6を矢印B1方向へ戻し操作すると、節度ピース2
5がハイビーム用谷部23を抜けてロービーム用谷部2
1側へ移動し、これに伴い、操作レバー6はもとの「ロ
ー」ビーム位置へ戻され、コンタクトホルダ36及び可
動コンタクト37も図4の位置へ戻される。
【0037】上記した第1実施例によれば、次のような
効果を得ることができる。すなわち、操作レバー6が
「左折」指示位置或いは「右折」指示位置に位置された
状態から「中立」位置へ戻される際に、その「中立」位
置付近において、ブラケット4先端の節度ピース15の
下面が、レバー減衰手段を構成する凸部19に当接する
ことにより、操作レバー6の勢いが弱められるようにな
る。このため、操作レバー6と共に移動する節度ピース
15が第1の節度面8における中立位置用谷部11で止
まりやすくなり、操作レバー6が「中立」位置付近にお
いて振動するびびりが減衰しやすくなり、よって操作レ
バー6が「中立」位置で止まりやすくなる。
【0038】この場合、レバー減衰手段を構成する凸部
19は、操作レバー6と共に動く節度ピース15に対し
その移動方向(矢印A1,A2)と交差する下方向から
抵抗を付与することによるものであり、しかも、それは
「中立」位置付近のみであるから、操作レバー6を操作
する際に、「中立」位置から外れれば上記凸部19によ
る影響はなくなる。よって、操作フィーリングをほとん
ど低下させることはない。
【0039】図10及び図11は本発明の第2実施例を
示したものであり、この第2実施例は、上記した第1実
施例とは次の点が異なっている。すなわち、ブラケット
4先端の節度ピース15の下面に下向きの突部50を形
成すると共に、ミドルケース3の上面に、レバー減衰手
段を構成する山形の凸部51を形成している。その凸部
51の高さは、第1実施例の凸部19よりも低くなって
いる。
【0040】このような構成と第2実施例においても、
操作レバー6が「左折」指示位置或いは「右折」指示位
置に位置された状態から「中立」位置へ戻される際に、
その「中立」位置付近において、ブラケット4先端の節
度ピース15の突部50が、レバー減衰手段を構成する
凸部51に当接することにより、操作レバー6の勢いが
弱められるようになる。このため、操作レバー6と共に
移動する節度ピース15が第1の節度面8における中立
位置用谷部11で止まりやすくなり、操作レバー6が
「中立」位置で止まりやすくなる。
【0041】本発明は、上記した各実施例にのみ限定さ
れるものではなく、次のように変形または拡張すること
ができる。第1及び第2実施例においては、節度ピース
15が、レバー減衰手段を構成する凸部19,51に当
たった際に、節度ピース15が上方へ動き得る構成とし
たが、凸部19,51が下に沈み込む構成とすることも
できる。
【0042】レバー減衰手段により抵抗を与える部材と
しては、操作レバー6と共に矢印A1,A2方向へ移動
する部材であれば、節度ピース15に限らず、ブラケッ
ト4、可動コンタクト36、或いは可動コンタクト37
とすることもできる。
【0043】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の車両用方向指示装置によれば、操作レバーが左折指示
位置或いは右折指示位置に位置された状態から中立位置
へ戻される際に、その中立位置付近において、操作レバ
ーと共に動く部材に対しその移動方向と交差する方向か
ら抵抗を付与して操作レバーの勢いを弱めるレバー減衰
手段を設けたことにより、操作フィーリングを低下させ
ることなく、操作レバーを中立位置で止まりやすくでき
るという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す縦断側面図
【図2】破断平面図
【図3】要部の縦断正面図
【図4】配線基板の固定接点と可動コンタクトの接点部
との関係を示す平面図
【図5】要部の横断平面図
【図6】操作レバーを右折指示位置へ回動操作した状態
の図2相当図
【図7】要部の縦断正面図
【図8】要部の縦断側面図
【図9】ターン操作の際の操作力の変化を示す図
【図10】本発明の第2実施例を示す図7相当図
【図11】図8相当図
【符号の説明】
図面中、4はブラケット、5は第1の軸、6は操作レバ
ー、7は第2の軸、8は第1の節度面(節度面)、10
は斜面、11は中立位置用谷部、12は左折指示位置用
保持部、13は右折指示位置用保持部、15は節度ピー
ス、16はばね、19は凸部(レバー減衰手段)、19
aは斜面、30はキャンセル機構、31はラチェット、
33はバックプレート、35は配線基板、36はコンタ
クトホルダ、37は可動コンタクト、37a〜37dは
接点部、41〜46は固定接点、50は突部、51は凸
部(レバー減衰手段)を示す。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中立位置を中心として左折指示位置と右
    折指示位置との間で回動操作されるターン方向指示用の
    操作レバーと、 二つの斜面によって挟まれた中立位置用谷部、並びにこ
    の中立位置用谷部の両側に左折指示位置用保持部及び右
    折指示位置用保持部を有する節度面と、 この節度面に圧接するように付勢されると共に、前記操
    作レバーの回動操作に伴い前記節度面を移動するように
    設けられ、前記中立位置用谷部、左折指示位置用保持部
    及び右折指示位置用保持部に選択的に保持されることに
    伴い前記操作レバーを前記中立位置、左折指示位置及び
    右折指示位置に選択的に位置させる節度ピースと、 前記操作レバーが前記左折指示位置或いは右折指示位置
    に位置された状態でステアリングホイールがその指示方
    向と反対方向へ操作されることに伴い、前記操作レバー
    にこれを前記中立位置へ戻す方向への操作力を付与する
    キャンセル機構とを備えた車両用方向指示装置におい
    て、 前記操作レバーが前記左折指示位置或いは右折指示位置
    に位置された状態から前記中立位置へ戻される際に、そ
    の中立位置付近において、前記操作レバーと共に動く部
    材に対しその移動方向と交差する方向から抵抗を付与し
    て操作レバーの勢いを弱めるレバー減衰手段を設けたこ
    とを特徴とする車両用方向指示装置。
  2. 【請求項2】 前記レバー減衰手段は、前記節度ピース
    が当接する山形の凸部であることを特徴とする請求項1
    記載の車両用方向指示装置。
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Cited By (5)

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