JP2674479B2 - ミシン制御装置及びミシン制御方法 - Google Patents

ミシン制御装置及びミシン制御方法

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JP2674479B2
JP2674479B2 JP5230246A JP23024693A JP2674479B2 JP 2674479 B2 JP2674479 B2 JP 2674479B2 JP 5230246 A JP5230246 A JP 5230246A JP 23024693 A JP23024693 A JP 23024693A JP 2674479 B2 JP2674479 B2 JP 2674479B2
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    • DTEXTILES; PAPER
    • D05SEWING; EMBROIDERING; TUFTING
    • D05BSEWING
    • D05B69/00Driving-gear; Control devices
    • D05B69/22Devices for stopping drive when sewing tools have reached a predetermined position

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電動機等の駆動装置
により駆動されるミシン制御装置及びミシン制御方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】図62は、例えば特公平3−14479
号公報に開示された従来のミシン制御装置を示す構成図
で、この図において、1はミシン、2は電動機、3はミ
シン1の針位置を検出する針位置検出手段としての針位
置検出器、4はミシンプーリ、5は電動機プーリ、6は
ミシンプーリ4と電動機プーリ5にかけられたベルト
で、電動機2の回転をミシン1に伝達するものである。
7は電動機2の固定子、8は電動機2の回転子、9は電
動機2を停止させるためのブレーキである。10はミシ
ン1を操作する足踏みペダル、11は足踏みペダル10
の作動を検出するレバーユニット、12はミシン針の定
位置停止、自動糸切り、止め縫い等の制御を行なうミシ
ン制御手段としてのミシン制御回路、13は電動機2及
びブレーキ9を制御して足踏みペダル10の操作指令等
により、任意の縫製速度を得るための電動機速度制御手
段としての電動機速度制御回路である。
【0003】また、S1は縫製開始信号、S2は糸切り
開始信号、S3は針上げ信号、VCは速度指令信号、S
RTは運転信号、BKはブレーキ信号、LLKOは低速
指令信号、IMCOは中速指令信号、Rは逆転信号であ
る。なお、縫製開始信号S1、糸切り開始信号S2はレ
バーユニット11からミシン制御回路12への入力信号
であり、速度指令信号VCはレバーユニット11から電
動機速度制御回路13への入力信号であり、運転信号S
RT、ブレーキ信号BK、低速指令信号LLKO、中速
指令信号IMCO、逆転信号Rはミシン制御回路12か
ら電動機速度制御回路13への指令信号である。
【0004】従来装置は上記のように構成されており、
次に、その動作について説明する。動作のタイミングチ
ャートを図63に示す。足踏みペダル10を踏み込むこ
とによって、縫製開始信号S1がオンとなり、ミシン制
御回路12から電動機速度制御回路13へ運転信号SR
Tが出力されて、電動機2の固定子7が励磁され、回転
子8が回転し、電動機プーリ5、ベルト6、ミシンプー
リ4を経て、ミシン1が駆動される。
【0005】次に、足踏みペダル10の踏み込み量を変
化させることにより、レバーユニット11の速度指令信
号VCと、ミシン1に取り付けられた針位置検出器3の
位置検出信号FGとに基づき電動機速度制御回路13か
ら電動機2の固定子7に加えられる電圧、電流、周波数
が制御され、足踏みペダル10の踏み込み量に応じた任
意の速度にミシン1の回転数が制御される。
【0006】また、足踏みペダル10が中立位置にもど
されると、ミシン制御回路12により位置決め用の低速
指令信号LLKOが出力され、かつ、これと同時に針位
置検出器3の位置検出信号(UPまたはDN)に基づ
き、ミシン1の針上または、針下を検出してブレーキ信
号BKが出力され、電磁ブレーキ9が励磁されて、ミシ
ン1の駆動が停止される。
【0007】更に足踏みペダル10のけり返し、即ち踏
み込みの方向と逆方向に回転させた状態では、糸切り開
始信号S2がオンになり、ミシン制御回路12は運転信
号SRT及び中速指令信号IMCOを出力し、後ろ止め
縫いを行なう。後ろ止め縫い終了後、中速指令信号IM
COをオフにすると共に、低速指令信号LLKOをオン
にして、糸切り出力を出力し、ミシン糸の切断が行なわ
れる。
【0008】針位置検出器3からはミシン針の位置を表
わす針上位置信号UP及び針下位置信号DNが出力さ
れ、この針位置検出器3及びレバーユニット11の出力
が夫々電動機2の速度制御ならびにミシン1の各種ソレ
ノイド(図示せず)の制御を行なうミシン制御回路12
に供給される。
【0009】電動機速度制御回路13はインバータを有
し、位相の切り替えによって電動機2を逆転させるが、
これは、次の理由によるものである。即ち、通常、ミシ
ン1における自動糸切り機構は、ミシン針が縫製物から
離れて上昇し、最も高い位置である上死点に至った後、
ミシン主軸の回転を利用したミシン糸の切断を行なうた
めに、ミシン糸を切断してから針位置を検出し、制御を
かけて停止する位置は前記上死点より相当に低い位置に
なる。このため、正転のみでは、ミシン針がこの低い位
置で停止した場合、例えば縫製物を出し入れするのにミ
シン針に引っかかってしまうので、ペダル10を操作し
て糸切り動作をさせてミシン糸を切断してから針位置を
検出し、制動をかけて停止することにより、ミシン針が
低い位置に停止したとしても、さらに電動機2を逆転さ
せてミシン針を上死点付近に戻して停止させるようにし
ており、これにより例え厚い縫製物を縫製する場合にも
ミシン針が縫製物に引っかかることがない。なお、ミシ
ン針が上位置にない場合は、針上げ信号S3により、正
転させてミシン針を上位置へ回転させている。また、電
源オン時は、針上げ信号S3がなくても、ミシン針が上
位置にない場合は、正転させて、ミシン針を上位置へ回
転させている。
【0010】次に、図64に基づいてミシン制御回路1
2の動作について説明する。ミシン制御回路12は、C
PU、ROM、RAM、I/Oポート等のマイクロコン
ピュータ回路(図示せず)からなり、ソフトウエアによ
り動作がコントロールされる。ペダル10を踏み込み、
縫製開始信号S1が運転信号入力回路301に加わる
と、運転制御回路300を経由して回転・停止指令回路
305より運転信号SRTを電動機速度制御回路13へ
出力することにより、電動機2は回転を始める。
【0011】次に、ペダル10を中立にもどすと、運転
制御回路300は、速度指令回路304を経由して低速
指令信号LLKOを電動機速度制御回路13に出力する
ことにより、電動機2は低速で回転するように制御され
る。
【0012】ミシン1の回転数が、一定速度以下になっ
たことを針上下位置入力回路302を経由して針下位置
信号DNのパルス幅より検知し、針下位置信号DNが来
たことを検知したとき、運転制御回路300は、回転・
停止指令回路305を経由して運転信号SRTをオフ
し、ブレーキ信号BKを一定時間オンする。
【0013】次に、ペダル10を逆踏みし、糸切り開始
信号S2をオンすると、運転制御回路300、速度指令
回路304を経由して、中速指令信号IMCOを出力す
ることにより、電動機2は中速で回転して止め縫いを行
なった後、中速指令信号IMCOをオフにし、更に、低
速指令信号LLKOをオンにする。すると、電動機2は
低速となり、針下位置信号DNがオンになったとき、糸
切り出力Tをソレノイド制御回路303より出力し、ミ
シン1の自動糸切りを行ない、針上位置信号UPを検知
したとき、回転・停止指令回路305を経由して運転信
号SRTをオフし、ブレーキ信号BKを一定時間オンに
し、ソレノイド制御回路303は糸切り出力Tをオフに
し、ワイパ出力Wを一定時間オンにし、天秤上死点に停
止する。なお、天秤上死点とはミシン1の上糸を繰り出
す天秤(図示せず)が最上点の位置にあることを言い、
糸を一番繰り出した状態で次の縫い始めにミシン針から
抜けない状態にある。
【0014】ブレーキ信号BKを一定時間励磁後、逆転
信号Rをオンにし、運転信号SRTをオンにすることに
より、電動機2は逆転し、針上死点を針上位置信号UP
により検出すると、運転信号SRTをオフにすると共
に、ブレーキ信号BKを一定時間オンにし、針上死点に
停止し、ブレーキ信号BKをオフにした後、糸切り開始
信号S2がオンのとき、ソレノイド制御回路303よ
り、押え上げ出力FUを出力し、押え(図示せず)を上
昇させる。
【0015】図65は針棒モーションの例で、縦軸が針
板上面(0ミリメートル)を基準にミシン針の高さを表
わし、横軸は、ミシン1の上軸(図示せず)の回転角度
を表わしている。ミシン1の上軸が回転するのにつれ
て、ミシン針の高さが変化する。
【0016】例えば、図65の0度の位置は、ミシン針
が上死点にあり、縫製物よりミシン針がぬけているので
縫製物をとり出すことができる。180度の位置がミシ
ン針の下死点で縫い方向をかえるために縫製物の方向を
変えたいとき、この状態でミシン針が止っていると、縫
製物をずれることなく回転させることができる。
【0017】90度の位置で縫製物にミシン針がささ
り、100度の位置で縫製物がおかれる針板(図示せ
ず)の位置となり、また260度でミシン針は針板面を
抜け270度の位置で縫製物を抜ける。
【0018】また、ミシン針の上位置信号UPは、天秤
上死点の手前(40度)でオンとなり、ミシン針の下位
置信号DNは、針下位置の手前(160度)でオンにな
り、この2つの信号に基づいた針上位置または針下位置
に、ミシン針は定位置停止する様に制御される。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】従来のミシン制御装置
は、以上の様に構成されているので、ミシン針が、糸切
り後等で、上位置停止している場合、次に運転を行った
ときに、ミシン針が下位置にあったときからスタートす
るのに比べて、ミシン針が縫製物をつき刺すとき、ミシ
ン1のスピードが上っておらず慣性力がないため、厚手
の縫製物あるいは皮製品等にミシン針がつき刺さらない
という問題点があった。
【0020】このため、ミシンプーリを手で逆転させ
て、針下位置付近まで持って行ってから運転をするとい
う方法がとられており、縫い始めに片手で縫製物を保持
しなければならず、作業性が悪く、また、ミシンプーリ
をさわるため危険であるという問題点があった。
【0021】例えば皮製品の様に縫い目に大きな穴があ
く材質の場合、その穴の位置が皮のへりより正確な位置
でないと、縫い目がきたなく、品質が低下するため、手
でミシンプーリを回してミシン針を縫製物の直前まで持
って行ってから、皮製品のミシン針の穴のあく位置を決
めた後、運転を行なうため、縫製物を片手で保持する必
要がある。このため、作業性が悪く、また、ミシンプー
リを手で回すため、誤まってミシンプーリを手で回して
いる途中でペダルを足で踏んでしまった場合にミシンが
回転し、ミシンプーリとベルト等に手をはさまれて危険
であるという問題点があった。
【0022】また、一度ミシン針を縫製物の直前へ持っ
て行っても、そのミシン針が一度で縫製物のミシン針の
ささるべき位置にくるとは限らず、何度か手でミシンプ
ーリを正方向あるいは逆方向に回して位置を決める必要
があるため、さらに作業性が悪いという問題点があっ
た。
【0023】また、縫製を開始する際に、スイッチを手
でオンするが、この時に手は縫製物を押さえながらスイ
ッチをオンするので、この時に縫製物が動いてしまい、
何度もやり直す必要があるという問題点があった。
【0024】また、寸動角度を設定するのに、その寸動
角度を角度設定手段で設定しては、寸動信号を入力して
寸動角度回転させ、縫製物とミシン針の間の距離を見
て、不足時、行き過ぎ時は何度も角度設定をやり直す必
要があった。
【0025】また、縫製物が変わった場合に、角度を再
設定しては、寸動信号を入力して、寸動角度回転させ、
縫製物とミシン針の間の距離を見て、不足時、行き過ぎ
時は何度も角度設定をやり直す必要があった。
【0026】この発明は、上記のような問題点を解決す
るためになされたもので、電動機等の駆動装置の回転に
よりミシン針を縫製物の直前で停止させて、縫製物に刺
さる位置をあらかじめ微調整できると共に、逆転させて
ミシン針を戻し、厚い縫製物でも突き刺すことができる
安全なミシン制御装置及びミシン制御方法を得ることを
第1の目的とする。
【0027】また、すくい縫いミシンに使用する場合に
逆転針上げができると共に、止め縫いを行ないたい場合
は、止め縫い後逆転針上げを行なうことができるミシン
制御装置及びミシン制御方法を得ることを第2の目的と
する。
【0028】また、針上げを行なう場合にも、縫製物に
目ができてしまったり、指を刺したりすることのない作
業性の良い安全なミシン制御装置及びミシン制御方法を
得ることを第3の目的とする。
【0029】また、ミシン針が上位置に停止した時に、
次に糸切り信号を入力し、運転開始時に、縫製物の突き
刺し力を増し、厚い縫製物でも突き刺すことができると
共に、ミシンプーリを手で回す必要がないミシン制御装
置及びミシン制御方法を得ることを第4の目的とする。
【0030】また、糸切り後に次の糸切り開始信号を入
力し、運転開始時に、縫製物の突き刺し力を増し、厚い
縫製物でも突き刺すことができると共に、ミシンプーリ
を手で回す必要がないミシン制御装置及びミシン制御方
法を得ることを第5の目的とする。
【0031】また、糸切り後にミシンプーリを手で回さ
なくても、ミシン針の刺さる位置を決めるのが容易であ
り、作業性がよく、縫製時間の短縮が図れると共に、ミ
シンプーリを手で触れる必要のないミシン制御装置及び
ミシン制御方法を得ることを第6の目的とする。
【0032】また、手でスイッチを押す際に、縫製物が
ずれて、何度もやり直すことがなくなるので、作業性が
よく、縫製時間を短縮できるミシン制御装置及びミシン
制御方法を得ることを第7の目的とする。
【0033】また、縫製物が変わり、その厚さが変化し
たとき、縫製物の直前停止位置を変更する必要があり、
寸動角度の設定が必要であるが、この寸動角度の設定を
容易にするミシン制御装置及びミシン制御方法を得るこ
とを第8の目的とする。
【0034】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係るミシン
制御装置は、ミシンを駆動するミシン駆動手段と、前記
ミシン駆動手段を制御する制御手段と、前記ミシンの針
位置を検出する針位置検出手段と、前記ミシンの寸動角
度を設定する寸動角度設定手段と、前記制御手段へ寸動
信号を入力することにより、前記寸動角度設定手段に設
定された寸動角度で前記ミシンを正転させる寸動角度回
転手段とを備えたものである。
【0035】第2の発明に係るミシン制御装置は、寸動
信号により、設定された寸動角度でミシンを正転させた
後、縫製開始信号を加えることにより、前記寸動角度の
逆転を行なわせる手段を備えたものである。
【0036】第3の発明に係るミシン制御装置は、寸動
信号により、設定された寸動角度でミシンが正転及び逆
転を交互に繰り返す手段を備えたものである。
【0037】 第4の発明に係るミシンの制御方法は、
寸動信号により、設定された寸動角度でミシンを正転さ
て停止した後、縫製開始信号を加えることにより、前
記寸動角度の逆転を行なわせ、その後、正転でミシンの
運転を行うものである。
【0038】 第5の発明に係るミシンの制御方法は、
寸動信号により、設定された寸動角度でミシンを正転さ
て停止した後、縫製開始信号を加えることにより、前
記寸動角度の逆転を行なわせ、その後、一定時間遅延後
に正転でミシンの運転を行うものである。
【0039】第6の発明に係るミシン制御方法は、寸動
信号を加えずに、縫製開始信号を加えた場合、ミシンは
逆転せず、正方向回転するものである。
【0040】第7の発明に係るミシン制御方法は、縫製
開始信号によって運転後に寸動信号を加えた場合は、縫
製開始信号の入力前に、正転での停止後か、逆転での停
止後かによらず、正転の寸動を行なうものである。
【0041】 第8の発明に係るミシンの制御装置は、
ミシンを駆動するミシン駆動手段と、前記ミシン駆動手
段を制御する制御手段と、前記ミシンの針位置を検出す
る針位置検出手段と、前記ミシンの逆転角度を設定する
逆転角度設定手段と、前記制御手段へ逆転信号を入力す
ることにより、前記逆転角度設定手段に設定された逆転
角度で前記ミシンを逆転させると共に、ミシン針を上昇
させる逆転角度回転手段とを備えたものである。
【0042】第9の発明に係るミシン制御装置は、後止
縫いのミシン針数を設定する後止め縫い針数設定手段
と、糸切り開始信号により後止め縫いを設定された針数
行ない、針下位置を検出した後、設定された逆転角度で
前記ミシンを逆転させる手段とを備えたものである。
【0043】第10の発明に係るミシン制御装置は、ミ
シンを駆動するミシン駆動手段と、前記ミシン駆動手段
を制御する制御手段と、前記ミシンの針位置を検出する
針位置検出手段と、針上げ信号により、正転方向で前記
ミシンの針位置が下位置から上位置の間で、かつ上位置
を外れてミシンが停止している時は上位置まで正転して
停止し、正転方向で前記ミシンの針位置が上位置から下
位置の間で、かつ上位置を外れてミシンが停止している
時は上位置まで逆転して停止する手段とを備えたもので
ある。
【0044】第11の発明に係るミシン制御装置は、電
源投入時にミシンの針位置が上位置を外れている場合に
おいて、前記ミシンの正転方向における針位置が、下位
置から上位置の間で停止している時は正転して上位置で
停止させ、前記ミシンの正転方向における針位置が、上
位置から下位置の間で停止している時は逆転して上位置
で停止させる手段を備えたものである。
【0045】第12の発明に係るミシン制御装置は、糸
切り動作後の停止中にのみ寸動信号を有効にする手段を
備えたものである。
【0046】 第13の発明に係るミシンの制御装置
は、ミシンを駆動する逆転可能なミシン駆動手段と、前
記ミシン駆動手段を制御する制御手段と、前記ミシンの
針位置を検出する針位置検出手段と、前記ミシンの寸動
角度を設定する寸動角度設定手段と、糸切り開始信号を
入力することにより、前記ミシンが糸切りを行うと共
に、前記ミシンの針位置が上位置に到達後、前記寸動角
度設定手段で設定された寸動角度の正転を行なう手段
備えたものである。
【0047】 第14の発明に係るミシンの制御装置
は、寸動角度設定手段で設定された寸動角度を正転した
後、前記ミシンをブレーキで停止させる手段とを備えた
ものである。
【0048】 第15の発明に係るミシンの制御装置
は、寸動角度設定手段で設定された寸動角度を正転した
後、運転信号をオフすると共に、前記ミシンをブレーキ
で停止させる手段とを備えたものである。
【0049】第16の発明に係るミシン制御装置は、ミ
シンを駆動する逆転可能なミシン駆動手段と、前記ミシ
ン駆動手段を制御する制御手段と、前記ミシンの針位置
を検出する針位置検出手段と、前記ミシンの寸動角度を
設定する寸動角度設定手段と、前記ミシンを一旦運転さ
せた後に、糸切り開始信号を入力することにより糸切り
を行ない、針上位置に停止し、その後寸動信号を入力す
ることにより、前記寸動角度設定手段で設定された寸動
角度で前記ミシンを正転させた後、ミシン針を縫製物の
直前に停止させる手段を備えたものである。
【0050】第17の発明に係るミシン制御装置は、寸
動信号を入力することにより、設定された寸動角度で正
転してミシン針を縫製物の直前に停止させ、その後再度
寸動信号を入力することにより、設定された寸動角度で
逆転して前記ミシンの針位置を上位置に停止させる手段
を備えたものである。
【0051】第18の発明に係るミシン制御装置は、ミ
シンを駆動する逆転可能なミシン駆動手段と、前記ミシ
ン駆動手段を制御する制御手段と、前記ミシンの針位置
を検出する針位置検出手段と、前記ミシンの回転角度を
設定する回転角度設定手段と、糸切り開始信号を入力す
ると、糸切りを行ない、針上位置を検出時に、前記ミシ
ンを一旦停止させて糸払いを行ない、一定時間経過後に
前記ミシンの運転を再開して前記回転角度設定手段によ
り設定された寸動角度正転して停止させる手段とを備え
たものである。
【0052】第19の発明に係るミシン制御装置は、ミ
シンを駆動するミシン駆動手段と、前記ミシン駆動手段
を制御する制御手段と、前記ミシンの針位置を検出する
針位置検出手段と、前記ミシンの回転角度を設定する回
転角度設定手段と、前記制御手段へ角度記憶信号を入力
することにより、前記ミシンの針位置検出手段に基づい
て前記ミシンの回転角度の計測を開始すると共に、前記
ミシンを回転させ、再度前記角度記憶信号を入力するこ
とにより、計測したミシンの回転角度を前記回転角度設
定手段に転送する手段とを備えたものである。
【0053】第20の発明に係るミシン制御装置は、糸
切り後の、ミシン針上位置停止時に、針位置検出手段に
基づいてミシンの回転角度の計測を開始すると共に、前
記ミシンを回転させ、角度記憶信号を入力することによ
り、計測したミシンの回転角度を回転角度設定手段に転
送する手段を備えたものである。
【0054】第21の発明に係るミシン制御装置は、ミ
シンを駆動するミシン駆動手段と、前記ミシン駆動手段
を制御する制御手段と、前記ミシンの針位置を検出する
針位置検出手段と、前記ミシンの回転角度を設定する回
転角度設定手段と、前記制御手段へ角度記憶信号を入力
することにより、前記ミシンの針位置検出手段に基づい
て前記ミシンの回転角度の計測開始すると共に、前記ミ
シンを回転させ、寸動信号入力したときに、前記ミシン
の回転角度の計測値が一定値未満の場合は、設定された
寸動角度正転して停止し、前記ミシンの回転角度の計測
値が一定値以上の場合は、計測した前記ミシンの回転角
度を前記回転角度設定手段に転送する手段とを備えたも
のである。
【0055】第22の発明に係るミシン制御装置は、ミ
シンを駆動するミシン駆動手段と、前記ミシン駆動手段
を制御する制御手段と、前記ミシンの針位置を検出する
針位置検出手段と、前記ミシンの回転角度を設定する回
転角度設定手段と、前記制御手段へ超低速入力信号を入
力することにより、前記ミシンを超低速駆動すると共
に、前記ミシンの回転角度の計測を行ない、前記超低速
入力信号を遮断したとき、計測した前記ミシンの回転角
度を前記回転角度設定手段に転送する手段とを備えたも
のである。
【0056】第23の発明に係るミシン制御装置は、ミ
シンを駆動するミシン駆動手段と、前記ミシン駆動手段
を制御する制御手段と、前記ミシンの針位置を検出する
針位置検出手段と、前記制御手段へ超低速入力信号を入
力することにより、前記ミシンを正転で超低速駆動する
と共に、前記ミシンの針位置検出手段に基づいて前記ミ
シンの回転角度の正方向の計測を行ない、超低速逆転入
力信号を入力することにより、前記ミシンを逆転で超低
速駆動すると共に、前記ミシンの回転角度の逆方向の計
測を行ない、合計したミシンの回転角度を前記回転角度
設定手段に転送する手段とを備えたものである。
【0057】第24の発明に係るミシン制御方法は、ミ
シン運転中に、速度指令信号と針位置検出手段からの位
置検出信号よりミシンの速度を得て、その偏差のミシン
一回転当りのピーク値のあるミシン角度から、前記ミシ
ンの回転角度を設定する回転角度設定手段で設定された
回転角度回転して停止した時の縫製物、ミシン針間角度
を減算し、前記回転角度設定手段に転送するものであ
る。
【0058】第25の発明に係るミシン制御方法は、ピ
ーク値のあるミシン角度を、針上位置から、針下位置の
間に設定したことを特徴とする請求項24記載のミシン
制御方法。
【0059】
【作用】第1の発明に係る寸動角度回転手段は、制御手
段へ寸動信号を入力することにより、寸動角度設定手段
に設定された寸動角度でミシンを正転させる。
【0060】第2の発明に係る寸動角度の逆転を行なわ
せる手段は、寸動信号により、設定された寸動角度でミ
シンを正転させた後、縫製開始信号を加えることによ
り、逆転させる。
【0061】第3の発明に係るミシンに正転及び逆転を
交互に繰り返えさせる手段は、寸動信号により、設定さ
れた寸動角度でミシンに正転及び逆転を交互に繰り返え
させる。
【0062】 第4の発明に係るミシンの制御方法は、
寸動信号により、設定された寸動角度でミシンを正転さ
て停止した後、縫製開始信号を加えることにより、前
記寸動角度の逆転を行なわせ、その後、正転でミシンの
運転を行う。
【0063】 第5の発明に係るミシンの制御方法は、
寸動信号により、設定された寸動角度でミシンを正転さ
て停止した後、縫製開始信号を加えることにより、前
記寸動角度の逆転を行なわせ、その後、一定時間遅延後
に正転でミシンの運転を行う。
【0064】第6の発明に係るミシン制御装置方法は、
寸動信号を加えずに、縫製開始信号を加えた場合、ミシ
ンを逆転させず、正方向回転させる。
【0065】第7の発明に係るミシン制御装置方法は、
縫製開始信号によって運転後に寸動信号を加えた場合
は、縫製開始信号の入力前に、正転での停止後か、逆転
での停止後かによらず、正転の寸動を行なう。
【0066】 第8の発明に係る逆転角度回転手段は、
制御手段へ逆転信号を入力することにより、前記逆転角
度設定手段に設定された逆転角度で前記ミシンを逆転さ
せると共に、ミシン針を上昇させる。
【0067】第9の発明に係るミシンを逆転させる手段
は、糸切り開始信号により後止め縫いを設定された針数
行ない、針下位置を検出した後、設定された逆転角度で
ミシンを逆転させる。
【0068】第10の発明に係るミシンを停止させる手
段は、針上げ信号により、正転方向でミシンの針位置が
下位置から上位置の間で、かつ上位置を外れてミシンが
停止している時は上位置まで正転して停止し、正転方向
で前記ミシンの針位置が上位置から下位置の間で、かつ
上位置を外れてミシンが停止している時は上位置まで逆
転して停止させる。
【0069】第11の発明に係るミシンを停止させる手
段は、電源投入時にミシンの針位置が上位置を外れてい
る場合において、ミシンの正転方向における針位置が、
下位置から上位置の間で停止している時は正転して上位
置で停止させ、ミシンの正転方向における針位置が、上
位置から下位置の間で停止している時は逆転して上位置
で停止させる。
【0070】第12の発明に係る寸動信号を有効にする
手段は、糸切り動作後の停止中にのみ寸動信号を有効に
する。
【0071】 第13の発明に係る寸動角度の正転を行
う手段は、糸切り開始信号を入力することにより、前記
ミシンが糸切りを行うと共に、前記ミシンの針位置が上
位置に到達後、前記寸動角度設定手段で設定された寸動
角度の正転を行なわせる。
【0072】 第14の発明に係るブレーキで停止させ
る手段は、寸動角度設定手段で設定された寸動角度を正
転した後、ミシンを停止させる。
【0073】 第15の発明に係るブレーキで停止させ
る手段は、寸動角度設定手段で設定された寸動角度を正
転した後、運転信号をオフすると共に、ミシンを停止さ
せる。
【0074】第16の発明に係るミシン針を縫製物の直
前に停止させる手段は、ミシンを一旦運転させた後に、
糸切り開始信号を入力することにより糸切りを行ない、
針上位置に停止し、その後寸動信号を入力することによ
り、寸動角度設定手段で設定された寸動角度でミシンを
正転させた後、ミシン針を縫製物の直前に停止させる。
【0075】第17の発明に係るミシンの針位置を上位
置に停止させる手段は、寸動信号を入力することによ
り、設定された寸動角度で正転してミシン針を縫製物の
直前に停止させ、その後再度寸動信号を入力することに
より、設定された寸動角度で逆転してミシンの針位置を
上位置に停止させる。
【0076】第18の発明に係る寸動角度正転して停止
させる手段は、糸切り開始信号を入力すると、糸切りを
行ない、針上位置を検出時に、ミシンを一旦停止させて
糸払いを行ない、一定時間経過後にミシンの運転を再開
して回転角度設定手段により設定された寸動角度正転し
て停止させる。
【0077】第19の発明に係る回転角度設定手段に転
送する手段は、制御手段へ角度記憶信号を入力すること
により、ミシンの針位置検出手段に基づいてミシンの回
転角度の計測を開始すると共に、ミシンを回転させ、再
度前記角度記憶信号を入力することにより、計測したミ
シンの回転角度を回転角度設定手段に転送する。
【0078】第20の発明に係るミシンの回転角度を回
転角度設定手段に転送する手段は、糸切り後の、ミシン
針上位置停止時に、針位置検出手段に基づいてミシンの
回転角度の計測を開始すると共に、ミシンを回転させ、
角度記憶信号を入力することにより、計測したミシンの
回転角度を回転角度設定手段に転送する。
【0079】第21の発明に係るミシンの回転角度を回
転角度設定手段に転送する手段は、制御手段へ角度記憶
信号を入力することにより、ミシンの針位置検出手段に
基づいてミシンの回転角度の計測開始すると共に、ミシ
ンを回転させ、寸動信号入力したときに、ミシンの回転
角度の計測値が一定値未満の場合は、設定された寸動角
度正転して停止し、ミシンの回転角度の計測値が一定値
以上の場合は、計測したミシンの回転角度を回転角度設
定手段に転送する。
【0080】第22の発明に係るミシンの回転角度を回
転角度設定手段に転送する手段は、制御手段へ超低速入
力信号を入力することにより、ミシンを超低速駆動する
と共に、ミシンの回転角度の計測を行ない、超低速入力
信号を遮断したとき、計測したミシンの回転角度を回転
角度設定手段に転送する。
【0081】第23の発明に係るミシンの回転角度を回
転角度設定手段に転送する手段は、制御手段へ超低速入
力信号を入力することにより、ミシンを正転で超低速駆
動すると共に、ミシンの針位置検出手段に基づいてミシ
ンの回転角度の正方向の計測を行ない、超低速逆転入力
信号を入力することにより、ミシンを逆転で超低速駆動
すると共に、ミシンの回転角度の逆方向の計測を行な
い、合計したミシンの回転角度を前記回転角度設定手段
に転送する。
【0082】第24の発明に係るミシン制御方法は、ミ
シン運転中に、速度指令信号と針位置検出手段からの位
置検出信号よりミシンの速度を得て、その偏差のミシン
一回転当りのピーク値のあるミシン角度から、前記ミシ
ンの回転角度を設定する回転角度設定手段で設定された
回転角度回転して停止した時の縫製物、ミシン針間角度
を減算し、前記回転角度設定手段に転送する。
【0083】第25の発明に係るミシン制御方法は、ピ
ーク値のあるミシン角度を、針上位置から、針下位置の
間に設定する。
【0084】
【実施例】
実施例1.以下、第1の発明の一実施例を図について説
明する。図1は、この実施例に係わるミシン制御装置の
構成図で、図1において、30は寸動角度を設定する寸
動角度設定手段としての寸動角度設定回路、520は図
2にその詳細を示すミシン制御回路、S4はミシン制御
回路520へ入力される寸動信号である。また、針位置
検出器3からの位置検出信号FGは、電動機速度制御回
路13へ入力されると共に、ミシン制御回路520へも
入力されるように構成されている。なお、その他の構成
については、図62の従来例と同様であり、説明を省略
する。
【0085】次に、この実施例装置の動作について説明
する。寸動角度設定回路30で寸動角度を例えば90度
に設定し、寸動信号S4をミシン制御回路520に加え
ると、ミシン1は設定された寸動角度だけ正転し、ミシ
ン針は縫製物の直前で停止する。
【0086】寸動信号S4がオンになると、図2の運転
信号入力回路301を経由して、運転制御回路330、
回転・停止指令回路305を経由して運転信号SRTを
オンするので、電動機2は正転を始める。この時、角度
設定回路30で設定した寸動角度と、針位置検出器3か
らの位置検出信号FGから、針位置入力回路312に入
力されるミシン1の回転角度とを角度比較回路311で
比較し、設定された寸動角度以上回転したとき、運転制
御回路330は、回転・停止指令回路305より運転信
号SRTをオフにし、ブレーキ信号BKをオンにし、ミ
シン1を設定された寸動角度回転したところで停止させ
る。
【0087】上記動作を図3のフローチャートに基づい
て説明する。電源オン時、及び、糸切り後は、寸動信号
S4が、オンであることを記憶するためのフラグS4O
NF=0、運転信号SRT=OFF、ブレーキ信号BK
=OFFにクリアされている。ステップ40よりスター
トし、ステップ41ではまだフラグS4ONF=0であ
るのでステップ42へ進む。ステップ42で寸動信号S
4がオフからオンに変化するまではステップ43で運転
信号SRT=OFFとして停止したままであるが、ステ
ップ42で寸動信号S4がオフからオンに変化したとき
はステップ44へ進み、ブレーキタイマ中でないのでス
テップ45へ進む。ここでは寸動信号S4が一旦オンに
なったことを記憶するためのフラグS4ONFを1とす
る。また、運転を開始するので、運転信号SRTをオン
にする。ステップ46では寸動角度に達したかどうか判
断し、達していない場合は回転を続ける。
【0088】ステップ46で寸動角度回転したと判断し
たときは、ステップ47で運転信号SRTをオフし、ス
テップ48でブレーキ信号BKをオンし、ステップ49
でブレーキを出力する時間分のブレーキタイマを設定す
る。ステップ55のエンドよりステップ40のスタート
へ戻り、今度はフラグS4ONF=1なので、ステップ
44へ移行する。ステップ44ではブレーキタイマ中な
のでステップ50へ移行し、ブレーキタイマをカウント
アップする。ステップ51ではブレーキタイマが一定時
間を越えたかどうか判定し、ブレーキタイマが終了して
いないとき、ステップ52でブレーキ信号BKをオン
し、ブレーキタイマが終了したときは、ステップ53で
ブレーキ信号BKをオフし、ステップ54でフラグS4
ONFを0にクリアする。このときの動作のタイミング
チャートを図4に示す。
【0089】寸動信号S4がオンになると運転信号SR
Tがオンとなり逆転信号Rは0なのでミシン1は正転を
始める。針位置検出器30の位置検出信号FGより設定
した寸動角度(例えば90度)回転したことを検出し、
運転信号SRTをオフし、ブレーキ信号BKをオンし、
ミシン針は縫製物の直前の位置で停止する。ブレーキ信
号BKは一定時間経過後オフとなる。作業者はこの位置
で縫製物を動かして、ミシン針が刺さるべき縫製物の位
置を決める。ミシン針が刺さるべき縫製物の位置が確認
されたら、作業者は、足踏みペダル10を踏み込むこと
によって、縫製開始信号S1がミシン制御回路520に
入力され、前記従来例と同様に、電動機速度制御回路1
3へ運転信号SRTが出力され、ミシン1は所定の動作
を行なう。また、糸切り動作が必要の場合においても、
足踏みペダル10をけり返すことにより、ミシン1は前
記従来例と同様も動作を行ない、ミシン糸の切断が行な
われる。なお、この実施例装置によれば、寸動角度を設
定し、電動機2により布の直前停止が行なえるので、ミ
シンプーリ4を手で回す必要がなく、安全で作業能率が
向上する。
【0090】実施例2.次に、第2の発明の一実施例に
ついて説明する。図5に基づいてこの実施例装置の動作
を実現しているミシン制御回路520のフローチャート
について説明する。なお、ミシン制御装置としての構
成、動作については、このミシン制御回路520の動作
を除いては実施例1と同様であり、その説明を省略す
る。電源オン時、及び、糸切り後は、寸動信号S4がオ
ンであることを記憶するためのフラグS4ONF=0、
逆転フラグRFLAG=0、運転信号SRT=OFF、
ブレーキ信号BK=OFF、逆転信号R=OFFに初期
化されている。
【0091】ステップ40よりスタートし、ステップ4
1ではまだフラグS4ONF=0であるので、ステップ
42へ進む。ステップ42で寸動信号S4がオフからオ
ンに変化するまでは、ステップ43で運転信号SRT=
OFFとして停止したままである。ステップ42で寸動
信号S4がオフからオンに変化したときはステップ60
に進み、逆転フラグRFLAGが0のときはステップ6
1へ進み、逆転信号R=OFFとなるので正転し、ステ
ップ60で逆転フラグRFLAGが1のときはステップ
62へ進み、逆転信号R=ONとなり逆転する。
【0092】次にステップ44に進むが、ブレーキタイ
マ中でないのでステップ45へ進む。ステップ45で
は、フラグS4ONF=1として、寸動信号S4が一旦
入ってくると、それを保持し寸動角度回転するまで保持
する。
【0093】また、ステップ45では、運転信号SRT
=ONとするのでミシン1は回転を始める。ステップ4
6ではミシン1の針位置検出器3の位置検出信号FGよ
りミシン1が設定された寸動角度回転したか判定し、ま
だのときはミシン1は回転を続ける。設定された寸動角
度回転したときはステップ47で運転信号SRTをオフ
し、ブレーキ信号BKをオンし、ブレーキタイマをスタ
ートさせる。その後、ステップ44ではブレーキタイマ
中なので、ステップ50のブレーキタイマのカウントア
ップを行ない、ステップ51でブレーキ時間が一定時間
経過したことを判定し、まだのときはステップ52でブ
レーキ信号BKをオンしつづける。ブレーキ時間が経過
した後は、ステップ53でブレーキ信号BKをオフし、
ステップ54でフラグS4ONF=0とし、ミシン1は
停止する。このとき、ステップ63において逆転フラグ
RFLAGを1との排他的論理和をとり、値を反転させ
る。1回目の正転の終了後は、逆転フラグRFLAGは
1となる。
【0094】これによって、次に寸動信号S4が入った
ときは、ステップ60で逆転フラグRFLAGが1なの
で、ステップ62で逆転信号Rをオンにし、ミシン1は
逆転する。そして、寸動角度逆転すると、運転信号SR
Tをオフし、ブレーキ信号BKをオンし、ミシン1は停
止する。このとき逆転フラグRFLAG=0となる。
【0095】この動作は図6に示す通りであるが、その
詳細説明は図を参照することにより省略する。なお、縫
製物の直前でミシン針を止めたときに、運転信号SRT
により正転の縫製を行なう場合に、縫製物に突き刺さる
までの距離が短く、縫製物に突き刺さるときに速度が上
っておらず、慣性力が小さいので、縫製物を突き刺すの
に必要なトルクが出ずミシンが止まってしまうが、この
実施例装置によれば、寸動信号を再度、一旦、ミシン針
を縫製物より離れた寸動角度分回転させて、その後運転
信号SRTにより正転させることができ、縫製物に突き
刺さるまでの距離が大きく、縫製物に突き刺さる時の速
度が上っているため慣性力が大となるので、縫製物を突
き刺すことが容易にできる。
【0096】実施例3.次に、第3の発明の一実施例に
ついて説明する。実施例2において説明したミシン制御
装置において、寸動信号S4を更に入力すると、逆転フ
ラグRFLAGは0なのでミシン1は正転する。停止後
は逆転フラグRFLAGは反転し1となる。さらに寸動
信号S4を入力するとRFLAGは1なので逆転する。
従って寸動信号S4を入力するごとに、ミシン1は正転
と逆転を繰り返す。このときの動作は図7のタイミング
チャートとなる。なお、この実施例によれば、ミシン針
の縫製物に刺さる位置を合わせ直すことができるので、
作業能率が向上する。
【0097】実施例4.次に、第4の発明の一実施例に
ついて説明する。縫製開始信号S1を加えたときの動作
を図8により説明する。ステップ70で一旦、縫製開始
信号S1がオンされたことを記憶するフラグS1Fが0
のときはステップ71へ進む。ステップ71で縫製開始
信号S1がオフのときステップ41へ進み、図7で示す
実施例3と同様の動作を行なう。ステップ71で縫製開
始信号S1がオフからオンになったときステップ72に
進み、運転信号SRTをオンにすると共にフラグS1F
を1とする。ステップ73では逆転フラグRFLAGが
1かどうか判定し、1のときはステップ74で逆転信号
R=ONとし、ミシン1は逆転する。ステップ73で逆
転フラグRFLAGが0のときは、ミシン1は逆転せ
ず、正転する。ステップ75では、設定された寸動角度
逆転したかどうかを判定し、寸動角度に達していないと
きは、ステップ77へ進む。設定された寸動角度に達し
たときは、逆転フラグRFLAGを0にするとともに、
逆転信号Rをオフし、ミシン1は正転する。ステップ7
7では、縫製開始信号S1がオンからオフになったかど
うか監視しており、オンからオフになったときは、ステ
ップ78の停止処理を行ない、ステップ79で停止処理
が完了したときは、ステップ69でフラグS1Fを0に
する。
【0098】これにより、一旦、寸動信号S4により寸
動角度正転し、90度の位置に停止しているとき、縫製
開始信号S1をオンすると、ミシン1は寸動角度逆転し
た後、正転し、縫製を行なう。従って、縫製物の直前に
停止している場合は、縫製開始信号S1を加えたとき、
一旦、逆転してから運転を行なうので、縫製物を突き刺
せなくて止まるという問題はなくなる。
【0099】また、寸動信号S4を加えなかったか、ま
たは偶数回入力し、ミシン針が針上位置すなわち0度に
止まっているときは、逆転フラグRFLAGが0のた
め、一旦、逆転せず正転を行なうので、余分な逆転がな
く、作業効率がよい。このときの動作タイミングチャー
トを図9に示す。
【0100】実施例5.次に、第5の発明の一実施例に
ついて説明する。この実施例に係わるミシン制御回路5
20の動作を図10のフローチャートにより説明する。
ステップ70で縫製開始信号S1がオンされたことを記
憶するフラグS1Fが0のときステップ71へ進む。ス
テップ71で縫製開始信号S1がオフからオンになった
かを判定し、オフからオンになったときはステップ80
へ進む。ディレイタイマ中でないとき、ステップ72へ
進み、運転信号SRTをオンし、フラグS1Fを1にす
る。
【0101】ステップ73では、逆転フラグRFLAG
が1かどうか判定し、1のときステップ74へ進み、逆
転信号Rをオンし、逆転させる。逆転フラグRFLAG
が0のときは、逆転信号Rをオフし、正転させる。ステ
ップ75では、設定された寸動角度回転したか判定し、
まだのときは、逆転を継続する。設定された寸動角度逆
転したときは、運転信号SRTをオフし、ブレーキ信号
BKをオンし、逆転フラグRFLAGを0にクリアする
と共にブレーキタイマ、及び、一旦、停止している時間
を決めるディレイタイマをスタートさせる。
【0102】次に、ステップ80でディレイタイマ中な
ので、ステップ83で運転信号SRTはオフとなり、ス
テップ84でディレイタイマをカウントアップする。ス
テップ85でディレイタイマのカウントアップが終了し
たかどうかを判定し、終了していないときはステップ8
6へ進む。ディレイ時間経過していたときは、ステップ
72へ進み、運転を開始する。ステップ73では逆転フ
ラグRFLAGが0なので、ステップ81へ進み、逆転
信号Rをオフし、正転を行なう。ステップ86ではブレ
ーキタイマをカウントアップし、ステップ87では、ブ
レーキ時間経過したかどうか判定し、まだのときは、ス
テップ88でブレーキ信号BKをオン、逆転信号Rもオ
ンとし、停止している。ブレーキ時間経過後は、ステッ
プ89でブレーキ信号BKをオフし、逆転信号Rもオフ
する。次にディレイタイマが完了したので、ステップ8
0ではステップ72へ進み、正転を行なう。
【0103】従って、縫製開始信号S1によって逆転し
た後は、一旦停止した後、正転を行なう。このときの動
作タイミングチャートを図11に示す。この実施例によ
れば、直接、逆転から正転に移行することがなく、ミシ
ン糸のおどりによる目とび等の発生を防止できる。
【0104】実施例6.次に、第6の発明の一実施例に
ついて説明する。実施例5において説明したミシン制御
方法において、寸動信号S4を加えなかった時の動作を
図12に示す。縫製開始信号S1を入力すると、運転信
号SRTがオンとなり、逆転信号Rがオフなので正転を
行なう。これは、図10で、寸動信号S4を加えなかっ
たとき、ステップ63の逆転フラグRFLAGの反転を
行なわないため、逆転フラグRFLAGが0なので、ス
テップ73で逆転フラグRFLAGの判定が0となり、
ステップ81で逆転信号Rをオフとするため、正転より
スタートし、従って作業能率が向上する。
【0105】実施例7.次に、第7の発明の一実施例に
ついて説明する。図13は実施例5において説明したミ
シン制御方法において、縫製開始信号S1により運転後
に、寸動信号S4が入力されたときは、必ず正転から始
まることを示した図で、縫製開始信号S1の入力前か、
一旦、正転にて寸動した後か、逆転にて寸動した後かに
よらず、寸動信号S4をオンすると正転で寸動する。こ
れは、図10で縫製開始信号S1の入力時は、逆転フラ
グRFLAGがステップ82でクリアされるため、次の
寸動信号S4がオンとなったとき、ステップ60で逆転
フラグRFLAGが0なので、ステップ61で逆転信号
Rをオフにするためである。この実施例装置によれば、
寸動信号S4の入力により、必ず正方向の寸動角度回転
するので、作業能率が向上する。
【0106】実施例8.次に、第8の発明の一実施例に
ついて説明する。図14はこの実施例に係わるミシン制
御装置の構成図で、32は逆転角度設定手段としての逆
転角度設定回路、S5は逆転信号、521は図16にそ
の詳細を示すミシン制御回路である。例えば、すくい縫
いミシンで図15のような縫製物98を縫う場合、縫製
開始信号S1により、箇所90では前止め縫いを行な
い、箇所91では第1の直線縫いを行ない、縫製開始信
号S1をオフすると、箇所92では、一旦、針下位置停
止するが、縫製物の向きを変えるとき、すくい縫いミシ
ンでは、逆転針上げをしないと向きが変えられない。従
って、箇所92の位置で、逆転信号S5をオンし、逆転
針上げする。なお、逆転針上げとは、逆転させながらミ
シン針を上昇させることを言う。
【0107】同様に、箇所93、箇所95、箇所97
は、それぞれ第2、第3、第4の直線縫いである。箇所
94、箇所96では、箇所92の位置と同様に、縫製物
の向きをかえるために、逆転針上げを行なう。糸切り開
始信号S2により、箇所99では、後ろ止め縫いを行な
い、継続して箇所200では、逆転針上げを行なわない
とミシン1から縫製物98をとり出せないので、逆転針
上げを行なう。従って、逆転信号S5では逆転針上げ
を、寸動信号では後止め縫い、及び、逆転針上げを行な
う。
【0108】次に、図16のブロック図に基づいてミシ
ン制御回路521の動作を説明する。逆転信号S5がオ
ンになると、運転信号入力回路301を経由して運転制
御回路310は運転信号SRTをオンし、逆転信号Rを
オンするので、電動機1は逆転を始める。
【0109】この時、逆転角度設定回路32で設定した
逆転角度と、針位置検出器3からの針位置検出信号FG
から針位置入力回路312に入力されるミシン1の回転
角度とを、角度比較回路311で比較し、設定された逆
転角度以上逆転した時、運転制御回路310は、回転・
停止指令回路305より、運転信号SRTをオフにし、
ブレーキ信号BKをオンにし、ミシン1を停止させる。
【0110】図17は、前記逆転針上げを行うためのソ
フトウェアのフローチャートである。図17において、
S5ONFは、逆転信号S5が、一旦、オンになったこ
とを記憶するフラグである。ステップ100では、フラ
グS5ONFが1か0か判定し、0のときは、ステップ
101へ進み、逆転信号S5がオフからオンにならない
ときは、ステップ43で運転信号SRTをオフし、停止
している。ステップ101で、逆転信号S5がオフから
オンになったときはステップ44へ進む。ブレーキタイ
マ中でないときはステップ102へ進み、フラグS5O
NFを1とし、逆転信号Rをオンとし、運転信号SRT
をオンし、逆転する。ステップ46では設定された逆転
角度逆転したかどうか判定し、まだのときは逆転を行な
い、設定された逆転角度逆転したときはステップ47へ
進み、運転信号SRTをオフし、ブレーキ信号BKをオ
ンし、ステップ49でブレーキタイマをスタートさせ
る。
【0111】ステップ44では、ブレーキタイマ中なの
でステップ50へ進み、ブレーキタイマをカウントアッ
プし、ステップ51でブレーキ時間経過したかどうか判
定し、まだのときはステップ52でブレーキ信号BKを
オンし、ブレーキ時間経過後は、ステップ53でブレー
キ信号BKをオフし、ステップ103でフラグS5ON
Fを0にし、ステップ104で逆転信号Rをオフする。
これにより、逆転信号S5により、設定された逆転角度
逆転し、停止する。そのタイミングチャートを図18に
示す。逆転角度設定回路32で設定された逆転角度逆転
させた後、作業者は、足踏みペダル10を踏み込むこと
によって、縫製開始信号S1がミシン制御回路520に
入力され、前記従来例と同様に、電動機速度制御回路1
3へ運転信号SRTが出力され、ミシン1は所定の動作
を行なう。また、糸切り動作が必要の場合においても、
足踏みペダル10をけり返すことにより、ミシン1は前
記従来例と同様も動作を行ない、ミシン糸の切断が行な
われる。この実施例装置によれば、すくい縫いミシンで
縫製物の向きを変えるときに、逆転針上げの動作をさせ
ることができ、作業能率が向上する。
【0112】実施例9.次に、第9の発明の一実施例に
ついて説明する。図19は実施例9に係わるミシン制御
回路521のソフトウェアのフローチャートである。こ
れは、主に図15の箇所99及び箇所200の部分の処
理を表わしている。ステップ110では、運転中か判定
し、運転中は、逆転信号S5による動作を行なわない。
停止中はステップ111へ進み、一旦、運転後の停止中
かどうかを判定し、違うときはステップ118へ進み、
逆転信号S5が入力されたときは、逆転針上げ処理を行
なう。一旦、運転停止中のときはステップ100へ進
み、逆転信号S5が一旦オンになったことを記憶するフ
ラグS5ONF=1のときはステップ113へ、フラグ
S5ONF=0のときはステップ101へ進む。逆転信
号S5がオフからオンに変化しなかったときはステップ
118へ進み、逆転信号S5がオフからオンに変化した
ときは、ステップ112でフラグS5ONFを1にす
る。ステップ113では、後ろ止め縫いが終了したかど
うか判定し、まだのときはステップ114へ進み、後ろ
止め縫い処理を行なう。ステップ113で、後止め縫い
が終了していたときはステップ115へ進み、逆転針上
げが終了したかどうか判定し、まだのときは逆転針上げ
を行ない、終了していたときはフラグS5ONFを0に
する。
【0113】以上により、逆転信号S5がオン時は、後
止め縫いを行い、継続して逆転針上処理を行ない、停止
後、縫製物を抜き出すことができる。図20は、そのタ
イミングチャートを示したものである。この実施例装置
によれば、逆転針上げ、並びに後止め縫いと逆転針上げ
の両者ができるようになり、作業能率が向上する。
【0114】実施例10.次に、第10の発明の一実施
例について説明する。図21はこの実施例に係わるミシ
ン制御装置で、第2の針上げ信号により、動作を行なう
ものである。この第2の針上げ信号とは、前記従来装置
の針上げ信号S3とは異なり、ミシン針の回転方向に関
係せず、その位置より上方にミシン針を上げる信号のこ
とを言い、詳細については後述する。この図において、
522は図22にその詳細を示すミシン制御回路、S6
は第2の針上げ信号である。その他の部分は図64に示
す従来装置と同様であるので、その説明を省略する。な
お、ミシン制御回路522は、図64の従来例と比較し
て、運転制御回路320の動作シーケンスが異ってい
る。
【0115】図23はミシン制御回路522のソフトウ
ェアのフローチャートを示したもので、S6ONFは、
第2の針上げ信号S6が一旦オンになったかどうかを記
憶するフラグである。ステップ120で、フラグS6O
NFが0のとき、ステップ121へ進む。第2の針上げ
信号S6がオフからオンになったとき、ステップ122
へ進み、針上位置信号UPがオンかどうか判定し、オン
でないときはステップ123で運転信号SRTをオン
し、ステップ124でフラグS6ONFを1にセットす
る。ステップ125でミシン針が正転方向で上位置から
下位置の間にあるとき、すなわち、図24の領域Aで
は、ステップ126で逆転信号Rをオンとし、ミシン針
が正転方向で、下位置から上位置の間にあるとき、すな
わち、図24の領域Bではステップ127で逆転信号R
をオフとする。ステップ124で、フラグS6ONFが
1なので、次にステップ120ではステップ44へ進
み、ブレーキタイマ中でないので、ステップ128へ進
み、上位置信号UPがオンになるまでは、ステップ12
6及びステップ127で設定した逆転信号Rに基づき回
転する。
【0116】図25は、ミシン針が正転方向で上位置と
下位置にあるときのタイミングチャートである。即ち、
図24の領域Aにあるときは、ステップ126で逆転信
号Rがオンとなるので、ミシン針は逆転して上位置に停
止する。また、図26は、ミシン針が正転方向で、下位
置と上位置にあるときのタイミングチャートである。即
ち、図24の領域Bにあるときは、ステップ127で逆
転信号Rがオフとなるので、ミシン針は正転して上位置
に停止する。ミシン針を上位置に停止させた後に、例え
ば縫製を開始させる場合、作業者は、足踏みペダル10
を踏み込むことによって、縫製開始信号S1がミシン制
御回路520に入力され、前記従来例と同様に、電動機
速度制御回路13へ運転信号SRTが出力され、ミシン
1は所定の動作を行なう。また、糸切り動作が必要の場
合においても、足踏みペダル10をけり返すことによ
り、ミシン1は前記従来例と同様も動作を行ない、ミシ
ン糸の切断が行なわれる。この実施例装置によれば、縫
製物にミシン針が刺さる前は逆転針上げ、縫製物にミシ
ン針が刺さった後は正転針上げとなり、縫製物に縫い目
ができたり縫製物に穴があいてしまうことがなくなる。
【0117】実施例11.次に、第11の発明の一実施
例について説明する。図27は実施例11に係わるミシ
ン制御回路522のソフトウェアのフローチャートで、
電源オン時、電源オン直後に針上げを終えたかどうかを
示すフラグPONFは0に初期化されている。ステップ
130でフラグPONFが最初0なので、ステップ12
2へ進み、針上位置信号UPがオンのときは、ステップ
131でフラグPONFを1とし、針上げ処理をせず、
針上げ処理が完了したとみなされる。
【0118】ステップ122で針上位置にないときは、
ステップ123で運転信号SRTをオンし、フラグS6
ONFを1にする。ステップ125では、ミシン針が正
転方向で上位置から下位置の間にあるときは、ステップ
126で逆転信号Rをオンし、逆転方向で針上げする。
また、ミシン針が正転方向で、下位置から上位置の間に
あるときは、ステップ127で逆転信号Rをオフし、正
転方向で針上げする。針上げ処理終了後は、ステップ1
32でフラグPONFを1として、電源オン直後の針上
げを完了したことを記憶し、以後は、第2の針上げ信号
S6による針上げしか受けつけなくする。この実施例装
置によれば、電源オン時に、縫い目ができてしまった
り、縫製物に穴があくというようなことがなくなる。
【0119】実施例12.次に、第12の発明の一実施
例について説明する。図28は実施例12に係わるミシ
ン制御装置522のソフトウエアのフローチャートで、
ステップ140で糸切り後の停止時かどうかを判定し、
糸切り後の停止時にのみ、寸動信号S4を有効としたも
ので、その他の部分については、図3で説明した実施例
1と同様である。この実施例装置によれば、縫製物直前
停止の必要のないときは、誤って寸動信号S4のスイッ
チにさわっても、ミシン針は回転せず、従って不注意で
寸動回転させることがなくなる。
【0120】 実施例13.次に、の発明の一実施例
について説明する。図29は、この実施例に係わるミシ
ン制御装置の構成図で、この図において、523は図3
0にその詳細を示すミシン制御回路である。図29、図
30において、縫製開始信号S1をオンすると、運転信
号入力回路301を経由して運転制御回路340は運転
信号SRTをオンし、逆転信号Rをオンするので、電動
機2は逆転を始める。このとき、逆転角度設定回路32
で設定した逆転角度と、針位置検出器3からの位置検出
信号FGが針位置入力回路312に入力されるとことに
より得られるミシン1の回転角度とを、角度比較回路3
11で比較し、設定された逆転角度以上逆転したとき、
運転制御回路340は回転・停止指令回路305より、
逆転信号Rをオフするので、電動機2は正転に切り替わ
る。
【0121】図31は、そのタイミングチャートで、ミ
シン針は40度、すなわち、天秤上死点に停止してい
る。このとき、縫製開始信号S1をオンすると、運転信
号SRTがオンとなり、ミシン1は回転を開始する。こ
のとき、逆転信号Rがオンとなり、ミシン1は、逆転角
度設定回路32で設定した逆転角度(例えば90度)を
一定の速度で逆転する。設定角度逆転後、逆転信号Rは
オフとなり、ミシン1は、正方向に回転する。このとき
の正方向の回転速度は、ペダル10の踏み込みに応じた
速度指令信号VCに対応する速度となる。
【0122】図32は、実施例13に係わるミシン制御
回路523のソフトウエアのフローチャートである。ミ
シン1が停止時は、運転中フラグS1Fは0になってい
る。ステップ38のスタートより、このルーチンの処理
を開始する。ステップ39で逆転角度設定回路32より
逆転角度を読み込む。ステップ40で停止時は、運転中
フラグS1Fは0なので、ステップ41へ進む。ステッ
プ41では、縫製開始信号S1がオンになるのを待って
おり、オンにならないときは、ステップ42で逆転フラ
グRFLAGを1にセットする。ステップ41で、縫製
開始信号S1がオンになったとき、ステップ43へ進
む。ステップ43で、ミシン針が上位置に停止時かどう
か判定し、上位置にないときは、ステップ54へ進み、
逆転フラグRFLAGを0にクリアする。ステップ44
では、運転信号SRTをオンにするので、ミシン1は回
転を開始する。また、運転中フラグS1Fも1にセット
する。
【0123】ステップ45では、逆転フラグRFLAG
が0なので、ステップ48で逆転信号Rをオフにするの
で、逆転せず、正方向に回転する。ステップ43で、ミ
シン針が上位置に停止しているときは、ステップ45で
逆転フラグRFLAGが1であり、ステップ46へ進
み、逆転信号Rをオンにするので、逆方向に回転する。
ステップ47で、設定された逆転角度逆転したか判定
し、設定された逆転角度を逆転するまでは、ステップ4
9へ進み、逆転を続ける。
【0124】ステップ47で設定された逆転角度を逆転
したときは、ステップ48へ進み、逆転フラグRFLA
Gを0にするとともに、逆転信号Rをオフするので、ミ
シン1は、逆転から正転に回転方向を変えて回転する。
ステップ49で、縫製開始信号S1がオンのままのとき
は、運転を継続する。ステップ49で、縫製開始信号S
1がオフになると、ステップ50で停止処理を行ない、
針上位置または針下位置が来るまで回転し、ステップ5
1で針位置に到達し、停止処理が終了時、ステップ52
で運転信号SRTをオフし、運転中フラグS1Fを0に
リセットし、ミシン1は停止する。ステップ53で、こ
のルーチンを終了し、再度、ステップ38からスタート
する。この実施例装置によれば、針上位置停止時、また
は糸切り後に、設定された逆転角度逆転させてから正転
させるので、縫製物の突き刺し時の速度を上げることが
できる。
【0125】 実施例14.次に、の発明の一実施例
について説明する。実施例14のミシン制御装置に係わ
る構成図は、前記実施例13で説明した図29及び図3
0と同様であるので、その説明を省略する。図33は、
実施例14に係わるミシン制御装置のソフトウェアのフ
ローチャートである。この図において、ミシン1が停止
中は、運転中フラグS1Fは0になっている。ステップ
38のスタートより、このルーチンの処理を開始する。
ステップ39で、逆転角度設定回路32より逆転角度を
読み込む。ステップ40で、停止時は、運転中フラグS
1Fは0なのでステップ41へ進む。ステップ41で
は、縫製開始信号S1がオンになるのを待っており、オ
ンにならないときは、ステップ42で逆転フラグRFL
AGを1にセットする。ステップ41で、縫製開始信号
S1がオンになったときステップ60へ進む。
【0126】ステップ60で、糸切り後かどうか判定
し、糸切り後でない場合はステップ54へ進み、逆転フ
ラグRFLAGを0にクリアする。ステップ44では、
運転信号SRTをオンするので、ミシン1は回転を開始
する。また、運転中フラグS1Fも1にセットする。ス
テップ45では、逆転フラグRFLAGが0であり、ス
テップ48で、逆転信号Rをオフにするので、ミシン1
は逆転せず、正方向に回転する。ミシン針が上位置に停
止しているときは、ステップ45で逆転フラグRFLA
Gが1なので、ステップ46へ進み、逆転信号Rをオン
にするので、ミシン1は逆方向に回転する。
【0127】ステップ47で設定された逆転角度を逆転
したか判定し、設定された逆転角度を逆転するまでは、
ステップ49へ進み、逆転を継続する。ステップ47で
設定された逆転角度を逆転したときはステップ48へ進
み、逆転フラグRFLAGを0にするとともに、逆転信
号Rをオフするので、ミシン1は逆転から正転に回転方
向を変えて回る。
【0128】ステップ49で、縫製開始信号S1がオン
のままのときは、運転を継続する。ステップ49で、縫
製開始信号S1がオフになると、ステップ50で停止処
理を行ない、ミシン針の針上位置または針下位置がくる
まで回転し、ステップ51で針上位置または針下位置に
到達し、停止処理が終了時、ステップ52で運転信号S
RTをオフし、運転中フラグS1Fを0にリセットし、
ミシン1は停止する。ステップ53で、このルーチンを
終了し、再度、ステップ38からスタートする。この実
施例装置によれば、ミシン針を縫製物の直前に停止させ
ることができ、ミシンプーリ4を手で回す必要がなくな
る。
【0129】 実施例15.次に、第13から15の発
明の一実施例について説明する。図34はこの実施例に
係わるミシン制御装置の構成図で、この図において、5
24は、図35に素の詳細を説明するミシン制御回路、
S4は糸切り開始信号である。なお、その他の部分につ
いては図1で示す実施例1と同様であり、その説明を省
略する。図35に示すブロック図に基づいてミシン制御
回路524の動作を説明する。糸切り開始信号S4がオ
ンになると、運転信号入力回路301を経由して、運転
制御回路350は、運転信号SRTをオンし、ミシン1
は回転を始め、ソレノイド制御回路303により糸切り
出力Tを出力する。
【0130】ミシン1が針位置検出器3の針上位置信号
UPを針上下位置入力回路302から検出した時点よ
り、角度設定回路30で設定した寸動角度(例えば35
度)と、針位置検出器3の位置検出信号FGから針位置
入力回路312を経由して入力されるミシン1の回転角
度とを、角度比較回路311で比較し、設定された寸動
角度以上回転したとき、運転制御回路350は、回転・
停止指令回路305より運転信号SRTをオフにし、ブ
レーキ信号BKをオンにし、ミシン1を設定された寸動
角度回転したところで停止させる。
【0131】次に、動作について図36のタイミングチ
ャートに基づき説明する。糸切り開始信号S2をオンす
ると、運転信号STRが出力され、ミシン1が回転を開
始すると共に、糸切り出力Tを出力し、糸切りを行な
う。針上位置信号UPがオンになると、糸切り出力Tを
オフし、寸動指令フラグS4ONFを1とし、寸動を開
始する。設定された寸動角度だけ回転すると、運転信号
SRTをオフし、ブレーキ信号BKを一定時間出力して
停止を行なうと共に、寸動指令フラグS4ONFを0と
する。
【0132】これにより、糸切り後、自動的に、ミシン
針は針上位置から寸動角度設定回路30で設定された寸
動角度正方向に回転し、停止する。停止後、押えを上昇
させ、縫製の終った縫製物を取り出し、次に縫うべき縫
製物を入れると、ミシン針が縫製物の直前にあるため、
次に縫製物を縫い始めるべき位置が明確になる。
【0133】次に、図37のフローチャートに基づい
て、動作を説明する。ステップ60よりスタートし、ス
テップ61で一旦運転後かどうか判定し、一旦運転後で
なければ、ステップ79のエンドで何も処理をせず、終
了する。ステップ61で、一旦、運転後の場合ステップ
62へ進み、糸切り中フラグTRIMFが1のときは、
ステップ64へ進む。ステップ62で糸切り中フラグT
RIMFが0のときはステップ63へ進み、糸切り開始
信号S2がオンになっているかどうかを判定する。糸切
り開始信号S2がオフのときは何もせずステップ79の
エンドへ進む。寸動信号S4がオンのときは、ステップ
64へ進み、糸切り中フラグTRIMFを1にセットす
る。
【0134】ステップ65では、糸切り処理を行ない、
糸切り出力Tを出力すると共に、針上位置までミシン1
を回転させる。ステップ66では、一旦、ミシン針が上
位置へ来たかどうかを判定し、上位置がまだ来ていない
状態では、糸切り処理を継続する。ステップ66で、一
旦、ミシン針が上位置へ来た場合はステップ67へ進
み、ブレーキタイマ中でないとき、ステップ68へ進
む。ここでは、寸動処理に入ったことを記憶するための
フラグS4ONFを1とする。
【0135】また、運転信号SRTをオンにし、ミシン
1は運転を開始する。ステップ69では寸動角度に達し
たかどうか判断し、達していない場合は回転を続ける。
ステップ69で寸動角度回転したと判断したときは、ス
テップ70で運転信号SRTをオフし、ステップ71で
ブレーキ信号BKをオンし、ステップ72でブレーキを
出力する時間分のブレーキタイマを設定する。ステップ
79のエンドよりステップ60のスタートへ戻り、今度
は糸切り中フラグTRIMF=1なので、ステップ64
へ移行し、ステップ66ではミシン針は、一旦、上位置
に来ているので、ステップ67へ移行する。ステップ6
7ではブレーキタイマ中なのでステップ73へ移行し、
ブレーキタイマをカウントアップする。ステップ74で
はブレーキタイマが一定時間を越えたかどうか判定し、
ブレーキタイマが終了していないとき、ステップ75で
ブレーキ信号BKをオンし、ブレーキタイマが終了した
ときは、ステップ76でブレーキ信号BKをオフし、ス
テップ77でフラグS4ONFを0にクリアし、ステッ
プ78で糸切り中フラグTRIMFを0にクリアする。
なお、縫製開始時あるいは糸切り開始時については、前
記従来例で説明したのと同様であり、ここでの説明は省
略する。
【0136】実施例16.次に、第16および第17の
発明の一実施例について説明する。実施例装置の構成に
おいては実施例15と同様であり、その説明を省略す
る。図38は実施例16に係るミシン制御装置の動作を
説明するもので、この図は糸切りを終了し、針上位置に
停止している状態からの動作を示している。
【0137】この状態より、糸切り開始信号S2をオン
すると、運転信号SRTがオンとなり、逆転信号Rは、
正転側なので、ミシン1は正転を始める。このとき、寸
動指令フラグS4ONFは1なので、寸動角度設定回路
30により設定された寸動角度(例えば35度)正方向
に回転すると、運転信号SRTをオフし、逆転フラグR
FLAGを1に反転させ、ブレーキ信号BKをオンし、
縫製物の直前の位置に停止させる。作業者は、この位置
で縫製物を動かして、ミシン針が刺さるべき縫製物の位
置を決める。
【0138】さらに、糸切り開始信号S2を再度オンす
ると、運転信号SRTがオンとなり、逆転信号Rは、逆
転フラグRFLAGが1なので、逆転側となり、ミシン
1は、逆転を始める。このとき、寸動指令フラグS4O
NFは1なので、寸動角度設定回路30により、設定さ
れた角度(図では90°)逆方向に回転すると、運転信
号SRTをオフし、逆転フラグRFLAGを0に反転さ
せ、ブレーキ信号BKをオンし、針上位置まで逆転させ
て、停止する。
【0139】縫製物の直前でミシン針を止めたときに、
縫製開始信号S1で正転の縫製を行なう場合に、縫製物
に突き刺さるまでの距離が短く、縫製物に突き刺さると
きに速度が上がっておらず、慣性力が小さいので、縫製
物を突き刺すのに必要なトルクが出ずミシンが止まって
しまう。このため糸切り開始信号S2を再度、一旦、ミ
シン針を縫製物より離れた寸動角度分回転させて、その
後、縫製開始信号S1により正転させれば縫製物に突き
刺さるまでの距離が大きく、縫製物に突き刺さる時の速
度が上がっているため慣性力が大となるので、縫製物を
突き刺すことができる。
【0140】次に、図39に基づいてこの動作を実現し
ているミシン制御回路524のフローチャートについて
説明する。電源オン時、及び、糸切り後は、寸動処理に
入ったことを記憶するためのフラグS4ONF=0、逆
転フラグRFLAG=0、運転信号SRT=OFF、ブ
レーキ信号BK=OFF、逆転信号R=OFFに初期化
されている。
【0141】ステップ80よりスタートし、ステップ8
1で糸切り後かどうか判定し、糸切り後でないときはス
テップ103へ進む。糸切り後の場合、ステップ82で
はまだS4ONF=0であるので、ステップ83へ進
む。ステップ83で糸切り開始信号S2がオフからオン
に変化するまでは、ステップ84で運転信号SRT=O
FFとして停止したままである。ステップ85で、糸切
り開始信号S2がオンのときは、ステップ86で押え上
げ上昇処理を、ステップ85で、糸切り開始信号S2
オフのときは、ステップ87で押え上げ下降処理を行な
う。また、ステップ83で糸切り開始信号S2がオフか
らオンに変化したときはステップ88に進み、逆転フラ
グRFLAGが0のときはステップ89へ進み逆転信号
R=OFFとなるので正転し、ステップ88で逆転フラ
グRFLAG1のときはステップ90へ進み逆転信号R
=ONとなり逆転する。
【0142】次に、ステップ91に進むが、ブレーキタ
イマ中でないのでステップ92へ進む。ステップ92で
は、フラグS4ONF=1として、糸切り開始信号S2
が一旦入ってくると、それを保持し寸動角度回転するま
で保持する。
【0143】また、ステップ92では、運転信号SRT
=ONとするのでミシン1は回転を始める。ステップ9
3では、ミシン1の針位置検出器3の位置検出信号FG
より、ミシン1が設定された寸動角度回転したか判定
し、まだのときはミシン1は回転を続ける。設定された
寸動角度回転したときはステップ94で運転信号SRT
をオフし、ブレーキ信号BKをオンし、ブレーキタイマ
をスタートさせる。その後ステップ91ではブレーキタ
イマ中なので、ステップ97のブレーキタイマのカウン
トアップを行ない、ステップ98でブレーキ時間が一定
時間経過したことを判定し、まだのときはステップ99
でブレーキ信号BKをオンしつづける。ブレーキ時間が
経過した後は、ステップ100でブレーキ信号BKをオ
フし、ステップ101でフラグS4ONF=0とし、ミ
シン1は停止する。このとき、逆転フラグRFLAGを
1との排他的論理和をとり、値を反転させる。1回目の
正転の終了後は、逆転フラグRFLAGは1となる。
【0144】これによって、次に糸切り開始信号S2
入ったときは、ステップ88で逆転フラグRFLAGが
1なので、ステップ90で逆転信号Rをオンにし、ミシ
ン1は逆転する。そして、寸動角度だけ逆転すると、運
転信号SRTをオフし、ブレーキ信号BKをオンし、ミ
シン1は停止する。このとき逆転フラグRFLAGは0
となる。
【0145】さらに、糸切り開始信号S2を入力する
と、逆転フラグRFLAGは0なので正転する。停止後
は逆転フラグRFLAGは反転し1となる。さらに糸切
り開始信号S2を入力すると逆転フラグRFLAGは1
なので正転する。従って糸切り開始信号S2を入力する
ごとに、正転と逆転を繰り返す。これにより、ミシン針
の縫製物に刺さる位置を合わせ直すことができる。
【0146】ステップ103では、糸切り開始信号S2
が入力されたかどうかを判定し、入力されていないとき
は、何もせずステップ105のエンドで終了し、糸切り
開始信号S2が入力されているときは、ステップ104
で糸切り処理を行なう。
【0147】実施例17.次に第18の発明の一実施例
について説明する。実施例装置の構成においては、前記
実施例16と同様であり、その説明を省略する。図34
の寸動角度設定回路30で寸動角度、例えば35度に設
定されているとし、図40のタイミングチャートに基づ
いて説明する。なお、糸切り開始信号S2をオンする
と、運転信号SRTが出力され、ミシン1が回転を開始
すると共に、糸切り出力Tを出力し、糸切りを行なう。
針上位置信号UPがオンになると、糸切り出力Tをオフ
し、運転信号SRTをオフし、ブレーキ信号BKを一定
時間出力すると共に、糸払い用のワイパ出力Wを一定時
間出力する。ブレーキ信号BKが一定時間経過後オフと
なると、運転信号SRTをオンし、寸動指令フラグS4
ONFを1とし、寸動を開始する。設定された寸動角度
だけ回転すると、運転信号SRTをオフし、ブレーキ信
号BKを一定時間出力して停止を行なうと共に、寸動指
令フラグS4ONFを0とする。
【0148】これにより、糸切り後、一定時間停止し、
糸払いを行なうと共に、自動的に、ミシン針は、針上位
置から寸動角度設定回路30で設定された寸動角度正方
向に回転し、停止する。停止後、押えを上昇させ、縫製
の終った縫製物を取り出し、次に縫うべき縫製物を入れ
ると、ミシン針が縫製物の直前にあるため、次に縫製物
を縫い始めるべき位置が明確になる。
【0149】次に、図41のフローチャートに基づい
て、動作を説明する。ステップ60よりスタートし、ス
テップ61で一旦運転後かどうか判定し、一旦運転後で
なければ、ステップ79のエンドで何も処理をせず、終
了する。ステップ61で、一旦、運転後の場合ステップ
62へ進み、糸切り中フラグTRIMFが1のときは、
ステップ64へ進む。ステップ62で糸切り中フラグT
RIMFが0のときはステップ63へ進み、糸切り開始
信号S2がオンになっているかどうかを判定する。糸切
り開始信号S2がオフのときは何もせずステップ79の
エンドへ進む。
【0150】糸切り開始信号S2がオンのときは、ステ
ップ64へ進み、糸切り中フラグTRIMFを1にセッ
トする。ステップ65では、糸切り処理を行ない、糸切
り出力Tを出力すると共に、針上位置までミシン1を回
転させる。ステップ66では、一旦、ミシン針が上位置
へ来たかどうかを判定し、上位置がまだ来ていない状態
では、糸切り処理を継続する。ステップ66で、一旦、
上位置へ来た場合はステップ400へ進み、1回目のブ
レーキタイマ中かどうかを判定し、1回目のブレーキタ
イマ中の場合はステップ401へ進み、ワイパ期間中か
どうかチェックし、ワイパ期間中のときステップ402
へ進み、ワイパ出力Wをオン、ワイパ期間中でないとき
はステップ403へ進み、ワイパ出力をオフし、ステッ
プ73へ進む。1回目のブレーキ時間が終了すると、ス
テップ67へ進む。2回目のブレーキタイマ中でないと
き、ステップ68へ進む。ここでは、寸動処理に入った
ことを記憶するためのフラグ、S01ONFを1とす
る。
【0151】また、運転信号SRTをオンにし、ミシン
1は運転を開始する。ステップ69では寸動角度に達し
たかどうか判断し、達していない場合は回転を続ける。
ステップ69で寸動角度回転したと判断したときは、ス
テップ70で運転信号SRTをオフし、ステップ71で
ブレーキ信号BKをオンし、ステップ72でブレーキを
出力する時間分のブレーキタイマを設定する。ステップ
79のエンドよりステップ60のスタートへ戻り、今度
は糸切り中フラグTRIMFが1なので、ステップ64
へ移行し、ステップ66では一旦、上位置に来ているの
で、ステップ67へ移行する。ステップ67ではブレー
キタイマ中なのでステップ73へ移行し、ブレーキタイ
マをカウントアップする。ステップ74ではブレーキタ
イマが一定時間を越えたかどうか判定し、ブレーキタイ
マが終了していないとき、ステップ75でブレーキ信号
BKをオンし、ブレーキタイマが終了したときは、ステ
ップ76でブレーキ信号BKをオフし、ステップ77で
寸動指令フラグS4ONFを0にクリアし、ステップ7
8で糸切り中フラグTRIMFを0にクリアする。この
実施例装置によれば、ワイパを有する場合、ミシン針・
縫製物直前停止後にワイパで糸を払うと、ワイパが、ミ
シン針に当ってしまうため、一旦針上位置に停止させ
て、ワイパを作動させ、再度、寸動角度回して、ミシン
針を縫製物直前位置にとめるので、ワイパがミシン針に
当たらず、かつ、次の縫製物の針落ち位置が容易に合わ
すことができる。
【0152】実施例19. 次に、第19の発明の一実施例について説明する。図4
2は、この実施例に係わるミシン制御装置の構成図で、
この図において、300は角度設定手段としての角度設
定回路、525はミシン制御回路、S7は角度記憶信号
である。なお、その他の部分は前記実施例と同様であ
り、その説明を省略する。
【0153】図43は、前記ミシン制御回路525を示
すブロック図、図44は、ミシン制御回路525の中に
組み込まれたソフトウェアのフローチャートで、角度記
憶信号S7が入力されたときは、このフローチャートに
基づいて制御が行なわれる。なお、図45は動作のタイ
ミングチャートを示している。この実施例において、角
度記憶信号S7をオンすることによって、角度計測回路
362は、角度計測を開始し、ミシンプーリ4を手で回
すことにより、角度をカウントする。再度、角度記憶信
号S7をオンすることによって、角度計測を終了し、角
度設定回路300へ角度計測回路362より、計測され
た角度を転送し、記憶させる。
【0154】次に、動作について、図44のフローチャ
ート及び、図45のタイミングチャートに基づいて説明
する。ステップ500よりスタートし、ステップ501
で、角度記憶信号S7がオンになったかどうか判定し、
オフのときは、ステップ505へ進み何もしない。ステ
ップ501で角度記憶信号S7がオンのとき、ステップ
502へ進み、回転角度の計測を行なう。さらにステッ
プ503では、再度、角度記憶信号S7がオンになった
かどうか判定し、オンになっていないとき、ステップ5
05へ進む。また、オンになったとき、ステップ504
へ進み、計測した回転角度を角度設定回路300に転送
し、記憶させる。この実施例装置によれば、ミシン針を
縫製物直前位置に下げた後、再度、縫製物の位置を変え
たり、縫製物を変更したい時に、ミシン針が逆転して上
に戻るので、縫製物の位置をずらしたり、縫製物を変更
するのが容易となる。なお、縫製開始時あるいは糸切り
開始時の動作については、前記従来例で説明したのと同
様であり、ここでの説明は省略する。
【0155】実施例19.次に、第20発明の一実施例
について説明する。この実施例装置の構成においては、
実施例18と同様であり、その説明を省略する。糸切り
開始信号S2により、糸切りを行った後は、ミシン1の
回転角度の計測モードとなり、ミシンプーリ4が手で回
された角度を計測する。角度記憶信号S7がオンになっ
たとき、その計測した回転角度を角度設定回路300に
転送し、記憶させる。
【0156】次に、この実施例19に係わる装置の動作
について、図46のフローチャート、及び、図47のタ
イミングチャートに基づいて説明する。ステップ510
よりスタートし、ステップ511で糸切り後かどうか判
定し、糸切り後でない場合は、ステップ515のエンド
へ進み、何も行なわない。ステップ511で糸切り後の
場合、ステップ512で回転角度を計測し、ステップ5
13で角度記憶信号S7がオンになったとき、計測した
回転角度を、角度設定回路300に転送し、記憶させ
る。ステップ513で、角度記憶信号S7がオンになっ
ていないときは、ステップ515に進み、記憶しない。
この実施例装置によれば、ミシンプーリ4を手で回し、
ミシン針を縫製物直前停止位置まで実際に持ってきて、
その位置を記憶させるので、何度も角度設定をやり直す
必要がなくなる。
【0157】実施例20.次に、第21の発明の一実施
例について説明する。この実施例装置の構成も、前記実
施例19と同じく実施例18と同様であり、その説明を
省略する。この実施例において、糸切り開始信号S2に
より、糸切りを行った後は、ミシン1の回転角度の計測
モードとなり、ミシンプーリ4が手で回された角度を計
測する。寸動信号S4がオンになったとき、計測された
回転角度を一定値と比較し、一定値未満のときは、角度
設定回路300によって設定された寸動角度だけ、正転
して停止する。計測された回転角度が一定値以上のとき
は、計測して、回転角度を角度設定回路300に転送し
て記憶する。
【0158】次に、この実施例20に係わる装置の動作
について、図48のフローチャート、及び図49、図5
0のタイミングチャートに基づいて説明する。ステップ
520よりスタートし、ステップ521では、糸切り後
かどうか判定し、糸切り後でないときは、ステップ52
7のエンドへ進み、何もしない。
【0159】ステップ521で糸切り後のときは、ステ
ップ522へ進み、回転角度の計測を開始する。ステッ
プ523では、寸動信号S4がオンになったかどうか判
定し、オンになっていないときは、ステップ527のエ
ンドへ進む。ステップ523で、寸動信号S4がオンに
なったときは、ステップ524へ進み、ミシン1の回転
角度が一定値以上かどうか判定し、一定値未満のとき
は、ステップ526へ進み、角度設定回路300で設定
した寸動角度だけ、図49のタイミングチャートで示す
様に、正転して停止する。ステップ524で一定値以上
のときは、図50のタイミングチャートで示す様に、ス
テップ525へ進み、計測した回転角度を角度設定回路
300に転送し、記憶させる。この実施例装置によれ
ば、実施例19に係わる装置より逆転信号S5の入力回
数が減り、作業時間が短縮できる。
【0160】実施例21.次に、第22の発明の一実施
例について説明する。図51はこの実施例によるミシン
制御装置の構成図で、図において、526は図52にそ
の詳細を示すミシン制御回路、S8は超低速入力信号、
S9は超低速逆転入力信号を各々示している。この実施
例において、図51で、超低速入力信号S8を入力する
と、従来のミシンの低速回転数(100〜300回転/
秒)よりも低い超低速(0.1〜50回転/秒)で正転
すると共に、回転角度を計測し、超低速入力信号S8を
オフしたとき、計測した回転角度を、角度設定回路30
0に転送し、記憶させる。
【0161】次に、この実施例装置の動作について、図
52のブロック図に基づいて説明する。超低速入力信号
S8をミシン制御回路526の運転信号入力回路301
に入力すると、運転制御回路370を経由して、速度指
令回路304から、超低速指令信号VLKOが出力さ
れ、さらに、回転・停止指令回路305よりは、運転信
号SRTが出力され、電動機2は、超低速で回転する。
それと共に、運転制御回路370からは、角度計測回路
362に角度の計測を指令する。それによって、角度の
計測を開始する。
【0162】超低速入力信号S8をオフすると、運転信
号入力回路301から、運転制御回路370を経由し
て、速度指令回路304にて、超低速指令信号VLKO
を0とし、回転・停止指令回路305は、運転信号SR
Tをオフし、一定時間ブレーキ信号BKを出力し、ミシ
ン1を停止する。それと共に、運転制御回路370か
ら、角度計測回路362に、角度の計測を中止するとと
もに、計測した角度を角度設定回路300へ転送するよ
うに制御を行ない、角度設定回路300に寸動角度が記
憶される。次に、縫製開始信号S1が入力されると、角
度設定回路300に記憶された寸動角度だけミシン1は
回転し、停止する。
【0163】図53のフローチャートに基づいて、この
実施例装置の動作を説明する。ステップ600よりスタ
ートし、ステップ601では、超低速入力信号S8がオ
ンからオフになったかどうか判定し、なっていないとき
は、ステップ603に進み、超低速入力信号S8がオン
かどうか判定する。超低速入力信号S8がオンのとき
は、ステップ604に進み、超低速指令信号VLKOを
1とし、運転信号SRTをオンすることにより、ミシン
1は超低速で回転を行なうと共に、ステップ605で回
転角度の計測を行なう。
【0164】ステップ601で、超低速入力信号S8が
オンからオフになったとき、ステップ602で、超低速
指令信号VLKOを0とし、運転信号SRTをオフし、
ブレーキ信号BKを一定時間オンし、ミシン1は停止す
ると共に、計測した回転角度を角度設定回路300に転
送し、記憶させる。
【0165】図54のタイミングチャートにおいて、超
低速入力信号S8をオンすると、運転信号SRT、及び
超低速指令信号VLKOを出力し、ミシン1は、超低速
で回転すると共に、動きはじめてからの回転角度を計測
する。超低速入力信号S8をオフすると、運転信号SR
T、及び超低速指令信号VLKOをオフし、ブレーキ信
号BKを一定時間オンすると共に、測定した角度を角度
設定回路300に転送し、記憶させる。目的とする縫製
物直前位置まで針先が来ていないとき、再度、超低速入
力信号S8をオンすると、同様に、超低速回転すると共
に、回転角度を前回の角度に追加でカウントする。超低
速入力信号S8をオフすると、同様に停止し、測定した
角度を、角度設定回路300に転送し、記憶させる。
【0166】実施例22.次に、第23の発明の一実施
例に係るミシン制御装置について説明する。この実施例
において、ミシン制御装置の構成は図51、図52の実
施例21と同様であり、その説明を省略する。図51に
おいて、超低速入力信号S8を入力すると、超低速で正
転すると共に、回転角度を計測し、超低速入力信号S8
をオフしたとき、計測した回転角度を、角度設定回路3
00に転送し、記憶させる。超低速逆転入力信号S9を
入力すると、超低速で逆転するとともに、回転角度を計
測し、超低速逆転入力信号S9をオフしたとき、正転と
逆転の差し引きし、計測した回転角度を角度設定回路3
00に転送し、記憶させる。
【0167】次に、この実施例装置の動作について、図
52のブロック図に基づいて説明する。図52におい
て、超低速入力信号S8を入力したときの動作は、実施
例21の場合と同じである。超低速逆転入力信号S9を
ミシン制御回路526の運転信号入力回路301に入力
すると、運転制御回路370を経由して、速度指令回路
304から、超低速指令信号VLKOが出力され、さら
に、回転・停止指令回路305より運転信号SRTが出
力され、逆転信号Rがオンとなり、ミシン1は、超低速
で逆方向に回転する。
【0168】それと共に、運転制御回路370からは、
角度計測回路362に角度の計測を指令する。それによ
って、角度の計測を開始する。超低速逆転入力信号S9
をオフすると、運転信号入力回路301から、運転制御
回路370を経由して、速度指令回路304では、超低
速指令信号VLKOをオフし、回転・停止指令回路30
5は、運転信号SRT、逆転信号Rをオフにし、一定時
間ブレーキ信号BKを出力し、ミシン1は停止する。
【0169】それと共に、運転制御回路370から角度
計測回路362に、角度の計測を中止するとともに、計
測した角度を角度設定回路300へ転送するように制御
を行ない、角度設定回路300に寸動角度が記憶され
る。次に、寸動信号S4が入力されると、角度設定回路
300に記憶された寸動角度だけ、ミシン1は回転し、
停止する。
【0170】図55のフローチャートに基づいて、実施
例22で示す装置の動作を説明する。ステップ610よ
りスタートし、ステップ611では、超低速入力信号S
8がオンからオフになったかどうか判定し、なっていな
いときは、ステップ613に進み、超低速入力信号S8
がオンかどうか判定する。超低速入力信号S8がオンの
ときは、ステップ614に進み、超低速指令信号VLK
Oをオンとし、運転信号SRTをオンし、逆転信号Rを
オフにすることにより、ミシン1は、超低速で正転を行
なうと共に、ステップ615で回転角度の計測を行な
う。
【0171】ステップ611で超低速入力信号S8がオ
ンからオフになったとき、ステップ612で超低速指令
信号VLKOをオフし、運転信号SRTをオフし、ブレ
ーキ信号BKを一定時間オンし、ミシン1は停止すると
共に、計測した回転角度を角度設定回路300に転送
し、記憶させる。
【0172】ステップ616では、超低速逆転入力信号
S9がオンからオフになったかどうか判定し、なってい
ないときは、ステップ618に進み、超低速逆転入力信
号S9がオンかどうか判定する。超低速逆転入力信号S
9がオンのときは、ステップ618へ進み、超低速指令
信号VLKOをオンとし、運転信号SRTをオンし、逆
転信号Rを1にすることにより、ミシン1は超低速で逆
転を行なうと共に、ステップ620で回転角度の計測を
行なう。
【0173】ステップ616で、超低速逆転入力信号S
9がオンからオフになったとき、ステップ617で超低
速指令信号VLKOをオフとし、運転信号SRTをオフ
し、ブレーキ信号BKを一定時間オンし、ミシン1は停
止すると共に、計測した回転角度を角度設定回路300
に転送し、記憶させる。
【0174】図56のタイミングチャートにおいて、ま
ず、超低速入力信号S8をオンすると、運転信号SR
T、及び超低速指令信号VLKOをオンに、逆転信号R
をオフにすることにより、ミシン1は、超低速で正転す
ると共に、動き始めたばかりの回転角度を計測する。
【0175】超低速入力信号S8をオフすると、運転信
号SRT、及び超低速指令信号VLKOをオフし、運転
信号SRTをオフし、ブレーキ信号BKを一定時間オン
すると共に、測定した角度を角度設定回路300に転送
し、記憶させる。目的とする縫製物直前位置以上に針先
が下っているとき、超低速逆転入力信号S9をオンする
と、超低速で、逆転すると共に、回転角度を前回の角度
に追加で減算する。超低速逆転入力信号S9をオフする
と、同様に停止し、測定した角度を角度設定回路300
に転送し、記憶する。この実施例装置によれば、ミシン
プーリ4にふれることなく実際に超低速入力信号でミシ
ン1を回転して、ミシン針の先と縫製物の直前位置に合
わせることができ、安全な装置が得られる。
【0176】実施例23.次に、第24の発明の一実施
例に係るミシン制御装置について説明する。図57は、
この実施例に係るミシン制御装置を説明する構成図で、
図において、527はミシン制御回路で、図58にその
詳細を説明する。この実施例において、図58で、縫製
開始信号S1を運転信号入力回路301に入力すると、
運転制御回路380を経由して、回転・停止指令回路3
05より運転信号SRTを出力し、ミシン1はペダル1
0の踏み込み加減に応じた速度指令信号VCに基づいた
速度で回転する。
【0177】ミシン1の回転中に、速度指令信号VC
と、針位置検出器3の位置検出信号FGを針位置入力回
路312を経由して、速度検出回路381で変換したミ
シン1の回転速度とを、偏差演算回路382で速度偏差
を演算し、速度偏差が大きいとき、即ち、ミシン1の負
荷が大きくなったとき、ピークトルク、即ち、縫製物つ
き差し時を、ピーク検出回路383により検出する。ピ
ーク検出回路383で、ピークトルクを検出したとき、
角度計測回路362により、ピークトルクが来た回転角
度を計測する。このピークトルクが来た回転角度から、
角度設定回路300内に設定された縫製物直前停止時の
縫製物・ミシン針間角度を減算し、角度設定回路300
内の寸動角度に格納する。
【0178】ミシン針が上位置に停止後、寸動信号S4
を入力すると、格納された、寸動角度回転し、ミシン1
の針先は、縫製物の直前位置に停止する。図59はこの
実施例によるミシン制御装置527の動作のフローチャ
ートである。ステップ700からスタートし、ステップ
701では、縫製開始信号S1がオンかどうか判定す
る。縫製開始信号S1がオンのとき、ステップ702へ
進み、運転信号SRTをオンし、ミシン1は運転を開始
する。ステップ703では、速度指令信号VCと速度フ
ィードバックVFの差、すなわち、速度偏差VDを演算
する。
【0179】ステップ704では、速度偏差VDのピー
クを検出し、ピークトルクが来たとき、ステップ705
で、ピークトルクが来たときのミシン1の回転角度、す
なわち、縫製物をつき刺すときの角度から、縫製物直前
停止時の縫製物・針間角度を減算し、ステップ706で
角度設定回路300に転送し、記憶させる。ステップ7
01で、縫製開始信号S1がオンでないとき、運転信号
SRTをオフし、ミシン1を停止させる。
【0180】図60が動作を示すタイミングチャート
で、ペダル10を踏み込むと、縫製開始信号S1がオン
になり、ペダル10の踏み込み量に応じて、速度指令信
号VCが増加するのに伴ない、速度制御回路13は電動
機2を回転し、ミシン1の速度が速度指令信号VCと一
致するようにフィードバック制御を行なう。
【0181】ミシン針の先が縫製物の上面に来たとき、
ピークトルクが発生し、速度フィードバック信号VFが
わずかに低下する。この低下した速度フィードバック信
号VFと、速度指令信号VCとの速度偏差VDは、縫製
物にミシン針が刺さるときにピークとなり、このときの
角度を角度計測回路362から、角度設定回路300内
の縫製物直前停止時の縫製物・ミシン針間角度を減算
し、角度設定回路300の寸動角度に転送し、記憶させ
る。この実施例装置によれば、縫製物の厚さが変わって
も縫製物・針間角度を設定しておけば、縫製物直前停止
位置を合わせなおす必要がなくなる。なお、縫製開始時
あるいは糸切り開始時の動作については、前記従来例で
説明したのと同様であり、ここでの説明は省略する。
【0182】実施例24.次に、第25の発明の一実施
例に係るミシン制御装置について説明する。この実施例
において、ミシン制御装置の構成図は実施例23の図5
7と同様であり説明を省略する。この実施例24におい
て、図58で、縫製開始信号S1を運転信号入力回路3
01に入力すると、運転制御回路380を経由して、回
転・停止指令回路305より運転信号SRTを出力し、
ミシン1は、ペダル10の踏み込み加減に応じた運転信
号SRTに基づいた速度で回転する。
【0183】ミシン1の回転中に、速度指令信号VC
と、針位置検出器3の位置検出信号FGを針位置入力回
路312を介して、速度検出回路381で変換したミシ
ン1の回転速度とを、偏差演算回路382で速度偏差を
演算し、速度偏差が大きいとき、即ち、ミシン1の負荷
が大きくなったとき、ピークトルク、すなわち、縫製物
つき差し時を、ピーク検出回路383により検出する。
ピーク検出回路383で、ピークトルクを検出したと
き、かつ、針上位置から針下位置の間にあるとき、角度
計測回路362により、ピークトルクが来た回転角度を
計測する。このピークトルクが来た回転角度から、角度
設定回路300内に設定された縫製物直前停止時の縫製
物・ミシン針間角度を減算し、角度設定回路300内の
寸動角度に格納する。
【0184】ミシン針が上位置に停止後、寸動信号S4
を入力すると、格納された、寸動角度回転し、ミシン1
の針先は、縫製物の直前位置に停止する。図61は、こ
の実施例24のミシン制御装置527の動作のフローチ
ャートである。ステップ710からスタートし、ステッ
プ711では、縫製開始信号S1がオンかどうか判定す
る。縫製開始信号S1がオンのときステップ712へ進
み、運転信号SRTをオンし、ミシン1は運転を開始す
る。ステップ713では、速度指令信号VCと速度フィ
ードバック信号VFの差、すなわち、速度偏差VDを演
算する。ステップ714では、針上位置と針下位置の間
にあるか判定し、間のときはステップ715へ、そうで
ないときは、ステップ718へ進む。
【0185】ステップ715では、速度偏差VDのピー
クを検出し、ピークトルクが来たとき、ステップ716
で、ピークトルクが来たときのミシン1の回転角度、す
なわち、縫製物をつき刺すときの角度から、縫製物直前
停止時の縫製物・ミシン針間角度を減算し、ステップ7
17で角度設定回路300に転送し、記憶させる。ステ
ップ711で、縫製開始信号S1がオンでないとき、運
転信号SRTをオフし、ミシン1を停止させる。
【0186】図60が、動作を示すタイミングチャート
で、ペダル10を踏み込むと、縫製開始信号S1がオン
になり、ペダル10の踏み込み量に応じて、速度指令信
号VCが増加するのに伴ない、速度制御回路13は、電
動機2を回転し、ミシン1の速度が、速度指令信号VC
と一致するようにフィードバック制御を行なう。
【0187】ミシン針の先が縫製物の上面に来たとき、
ピークトルクが発生し、速度フィードバック信号VFが
わずかに低下する。この低下した速度フィードバック信
号VFと、速度指令信号VCとの速度偏差VDは、縫製
物にミシン針が刺さるときにピークとなり、このときの
角度を角度計測回路362から、角度設定回路300内
の、縫製物直前停止時の縫製物・ミシン針間角度を減算
し、角度設定回路300の寸動角度に転送し、記憶させ
る。
【0188】ピークトルクが、縫製物つき差し時以外に
ミシン針が上昇するときに、ミシン糸をひっぱるが、こ
のときのトルクを誤認識しない様に、針上位置から針下
位置の間にあるときのフラグUDFを設け、フラグUD
Fが1のときのみピークトルク時の角度を読み込むよう
にしている。この実施例装置によれば、ピークトルク
が、縫製物にミシン針の刺さる位置以内にきてもノイズ
として除去されるので、確実に布上面位置が検出でき
る。
【0189】実施例25.前記各実施例においては、ミ
シン1の回転角度を検出する針位置検出器3はミシン軸
に設けたが、これに限定されるものでなく、例えば、電
動機軸に設け、プーリ比により、ミシン軸の角度を算出
してもよい。また、電動機2とミシン1はベルト6を介
して駆動される構成としたが、直結してもよい。更に
又、針上位置信号UPと針下位置信号DNは2つの信号
を用いたが、針位置検出器3の位置検出信号FGによ
り、算出するようにし、1つにしてもよい。また、針棒
の寸動角度または逆転角度は1つであったが、正方向回
転と逆方向回転との別々に設けてもよい。また、寸動角
度、逆転角度はそれぞれ、設定するようにしたが、針位
置検出器3に停止位置を示す別の信号を設けてもよい。
また、逆転角度を設定する様にしたが、針上位置信号U
P、または、針下位置信号DNまたは針位置信号を用い
てもよい。寸動角度または逆転角度は1つの場合を示し
たが、それぞれ複数個の設定を可能とし、設定されたも
のから選択する選択手段を設けてもよい。寸動角度設定
回路または逆転角度設定回路は、7セグメントLEDと
スイッチにより構成してもよく、また、寸動角度設定回
路または逆転角度設定回路は、可変抵抗器を用いるよう
にしてもよい。
【0190】
【発明の効果】以上のように、第1の発明によれば、寸
動角度を設定し、ミシン駆動装置により、縫製物の直前
停止が行なえるので、ミシンプーリを手で回さなくても
よいので安全であり、作業能率が向上するという効果が
ある。
【0191】また、第2の発明によれば、寸動信号を加
えることにより、ミシン針を逆転させて、縫製物より離
れた位置にもってこれるので、次の縫い始めの縫製物の
突き刺し時の速度が上っており、慣性力により、縫製物
が突き刺せずに止まってしまうということがなく、作業
効率が向上する。また、ミシン駆動装置のトルクが小さ
くてすむので安価に装置が構成できるという効果があ
る。
【0192】また、第3の発明によれば、寸動信号を加
えることにより、正転、逆転を交互に行なうので、ミシ
ン針の縫製物に刺さる位置を合わせ直すのが容易になる
という効果がある。
【0193】 また、第4の発明によれば、寸動角度正
して停止した後、縫製開始信号を加えたとき、自動的
に一旦逆転後、正転するので、縫製物の直前停止が行
え、ミシンプーリを手で回さなくてもよくなり安全で、
寸動信号を加える必要がなくなり作業効率が向上すると
いう効果がある。
【0194】また、第5の発明によれば縫製開始信号に
より、逆転し、一旦停止後、正転するので、直接、逆転
から正転に移行すると、糸のおどりにより、目とび等発
生していたが、糸のおどりがおさまってから、正転する
ので、目とびが防止できるという効果がある。
【0195】また、第6の発明によれば、寸動信号を加
えて寸動角度だけ正転しなかった時は、縫製開始信号に
より、逆転せず、正転からスタートする様にしたので、
作業能率が向上するという効果がある。
【0196】また、第7の発明によれば、縫製開始信号
による運転後は、寸動信号により、必ず正方向の寸動角
度を回る様にしたので、作業能率が向上するという効果
がある。
【0197】また、第8の発明によれば、すくい縫いミ
シンで縫製物の向きをかえるときに、逆転針上げできる
様にしたので、ミシンプーリを手で回さなくてもよくな
り、作業能率が向上した。
【0198】また、第9の発明によれば、逆転信号によ
り、逆転針上げを、糸切り開始信号により、後止め縫い
と逆転針上げができる様にしたので、作業能率が向上す
るという効果がある。
【0199】また、第10の発明によれば、ミシン針が
縫製物に刺さる前は、逆転針上げを、縫製物に刺さった
後は正転針上げとしたので、従来の様に必ず正転してい
たのに比べて、縫製物に縫い目ができたり、縫製物に穴
があいてしまったりしないという効果がある。また、必
ずミシン針は上方向に動くので、手がミシン針の下にあ
っても指を縫う危険性がなく、安全になるという効果も
ある。
【0200】従来、電源入力時には、自動的に正方向に
針上げをしていたので、縫い目が出きてしまったり、縫
製物に穴があいてしまうが、第11の発明によれば、上
記のようなことがなくなる効果がある。また、指を刺し
たりしないという効果もある。
【0201】また、第12の発明によれば、糸切り動作
後のみ、寸動角度を回転する様にしたので、糸切り前に
通常下位置に止っており、縫製物直前停止の必要のない
ときは、誤まって、寸動信号のスイッチにさわってしま
っても、回転せず、例えば、不注意で寸動回転させてし
まった場合でも、ミシン針は下位置を外れてしまい、ミ
シン針が縫製物から抜けた位置に停止し、縫製物の向き
をかえる場合、縫製物がずれてしまうという問題がなく
なり、美しい縫い目が得られるとともに、不要な動きを
しないので、時間短縮ができ、作業効率が向上するとい
う効果がある。
【0202】 また、第13から第15の発明によれ
ば、糸切り後、自動的に、ミシン針は針上位置から寸動
角度設定手段で設定された寸動角度正方向に回転し、停
止するので、押えを上昇させ、縫製の終わった縫製物を
取り出し、次に縫うべき縫製物を入れると、ミシン針が
縫製物の直前にあるため、次に縫製物を縫い始める位置
が明確になるという効果がある。
【0203】また、第16の発明によれば、寸動角度を
設定し、ミシン駆動装置により、ミシン針を縫製物の直
前に停止が行なえるので、ミシンプーリを手で回さなく
てもよいので安全であり、作業能率が向上するという効
果がある。
【0204】また、第17の発明によれば、一旦、ミシ
ン針を縫製物直前位置に下げた後、再度、縫製物位置を
かえたり、縫製物を変更したいときに、寸動信号を入れ
るだけで、ミシン針が逆回転して上にもどるので、縫製
物の位置をずらしたり、縫製物を変更するのが容易に行
なえる。
【0205】また、第18の発明によれば、ワイパを有
する場合、ミシン針・縫製物直前停止後にワイパで糸を
払うと、ワイパが、ミシン針に当ってしまうため、一旦
針上位置に停止させて、ワイパを作動させ、再度、寸動
角度回して、ミシン針を縫製物直前位置にとめるので、
ワイパがミシン針に当たらず、かつ、次の縫製物の針落
ち位置が容易に合わすことができる。
【0206】また、第19の発明によれば、ミシンプー
リを手で回し、縫製物直前停止位置まで実際に持って来
て、その位置を記憶させるので、何度も角度設定をやり
直す必要がなくなる。
【0207】また、第20の発明によれば、逆転信号の
スイッチを押す回数が減り、作業時間が短縮される。
【0208】また、第21の発明によれば、逆転信号用
スイッチを省略できるので、装置が安価に構成できる。
【0209】また、第22の発明によれば、ミシンプー
リをさわらず、実際に、超低速信号でミシンを回して、
ミシン針の先と縫製物の直前位置を合わせるので、安全
でかつ、何度も合わせる必要がなく、作業時間が短縮さ
れる。
【0210】また、第23の発明によれば、超低速でミ
シンを回しても、行き過ぎたとき、角度記憶信号により
もどすことができ、縫製物の直前位置を合わせる時間が
短縮される。
【0211】また、第24の発明によれば、縫製物の厚
さがかわっても、縫製物とミシン針の角度を設定してお
けば、縫製物直前停止位置を合わせ直す必要がないの
で、作業時間が短縮できる。
【0212】また、第25の発明によれば、ピークトル
クが、縫製物にミシン針が刺さる位置以内に来ても、ノ
イズとして除去されるので、確実に縫製物上面位置が検
出できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明の一実施例を説明するミシン制御装
置の構成図である。
【図2】図1のミシン制御回路の詳細図である。
【図3】第1の発明の動作を説明するフローチャートで
ある。
【図4】第1の発明のタイミングチャートを示す図であ
る。
【図5】第2の発明の動作を説明するフローチャートで
ある。
【図6】第2の発明のタイミングチャートを示す図であ
る。
【図7】第3の発明のタイミングチャートを示す図であ
る。
【図8】第4の発明の動作を説明するフローチャートで
ある。
【図9】第4の発明のタイミングチャートを示す図であ
る。
【図10】第5の発明の動作を説明するフローチャート
である。
【図11】第5の発明のタイミングチャートを示す図で
ある。
【図12】第6の発明のタイミングチャートを示す図で
ある。
【図13】第7の発明のタイミングチャートを示す図で
ある。
【図14】第8の発明の一実施例を説明するミシン制御
装置の構成図である。
【図15】第8の発明の縫製パターンを示す図である。
【図16】図14のミシン制御回路の詳細図である。
【図17】第8の発明の動作を説明するフローチャート
である。
【図18】第8の発明のタイミングチャートを示す図で
ある。
【図19】第9の発明の動作を説明するフローチャート
である。
【図20】第9の発明のタイミングチャートを示す図で
ある。
【図21】第10の発明の一実施例を説明するミシン制
御装置の構成図である。
【図22】図21のミシン制御回路の詳細図である。
【図23】第10の発明の動作を説明するフローチャー
トである。
【図24】第10の発明の針棒モーション図である。
【図25】第10の発明の逆回転針上げ時のタイミング
チャートを示す図である。
【図26】第10の発明の正回転針上げ時のタイミング
チャートを示す図である。
【図27】第11の発明の動作を説明するフローチャー
トである。
【図28】第12の発明の動作を説明するフローチャー
トである。
【図29】 の発明の一実施例を説明するミシン制御
装置の構成図である。
【図30】図29のミシン制御回路の詳細図である。
【図31】第13のタイミングチャートを示す図であ
る。
【図32】 の発明の動作を説明するフローチャート
である。
【図33】 の発明の動作を説明するフローチャート
である。
【図34】 第13から第15の発明の一実施例を説明
するミシン制御装置の構成図である。
【図35】図34のミシン制御回路の詳細図である。
【図36】 第13から第15の発明のタイミングチャ
ートを示す図である。
【図37】 第13から第15の動作を説明するフロー
チャートである。
【図38】第16及び第17の発明のタイミングチャー
トを示す図である。
【図39】第16及び第17の発明の動作を説明するフ
ローチャートである。
【図40】第18の発明のタイミングチャートを示す図
である。
【図41】第18の発明の動作を説明するフローチャー
トである。
【図42】第19の発明の一実施例を説明するミシン制
御装置の構成図である。
【図43】図42のミシン制御回路の詳細図である。
【図44】第19の発明の動作を説明するフローチャー
トである。
【図45】第19の発明のタイミングチャートである。
【図46】第20の発明の動作を説明するフローチャー
トである。
【図47】第20の発明のタイミングチャートである。
【図48】第21の発明の動作を説明するフローチャー
トである。
【図49】第21の発明のミシンプーリを一定角度以上
回したときのタイミングチャートである。
【図50】第21の発明のミシンプーリを一定角度未満
しか回さなかったときのタイミングチャートである。
【図51】第22の発明の一実施例を説明するミシン制
御装置の構成図である。
【図52】図51のミシン制御回路の詳細図である。
【図53】第22の発明の動作を説明するフローチャー
トである。
【図54】第22の発明のタイミングチャートである。
【図55】第23の発明の動作を説明するフローチャー
トである。
【図56】第23の発明のタイミングチャートである。
【図57】第24の発明の一実施例を説明するミシン制
御装置の構成図である。
【図58】図57のミシン制御回路の詳細図である。
【図59】第24の発明の動作を説明するフローチャー
トである。
【図60】第25の発明のタイミングチャートである。
【図61】第25の発明の動作を説明するフローチャー
トである。
【図62】従来のミシン制御装置の構成図である。
【図63】従来の動作のタイミングチャートを示す図で
ある。
【図64】図62のミシン制御回路の詳細図である。
【図65】ミシンの針棒モーションの一例を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 ミシン 2 電動機 3 針位置検出器 4 ミシンプーリ 12、520〜527 ミシン制御回路 13 電動機速度制御回路 30 寸動角度設定回路 32 逆回転角度設定回路 300 角度設定回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 郷田 勅 名古屋市東区矢田南五丁目1番14号 三 菱電機株式会社 名古屋製作所内 (56)参考文献 特開 平2−119895(JP,A) 特開 昭53−132729(JP,A) 特開 昭56−3097(JP,A) 特開 昭60−5191(JP,A) 特開 昭63−212396(JP,A) 特開 昭62−44292(JP,A) 実開 昭62−76981(JP,U)

Claims (25)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ミシンを駆動するミシン駆動手段と、前
    記ミシン駆動手段を制御する制御手段と、前記ミシンの
    針位置を検出する針位置検出手段と、前記ミシンの寸動
    角度を設定する寸動角度設定手段と、前記制御手段へ寸
    動信号を入力することにより、前記寸動角度設定手段に
    設定された寸動角度で前記ミシンを正転させる寸動角度
    回転手段とを備えたことを特徴とするミシン制御装置。
  2. 【請求項2】 寸動信号により、設定された寸動角度で
    ミシンを正転させた後、縫製開始信号を加えることによ
    り、前記寸動角度の逆転を行なわせる手段を備えたこと
    を特徴とする請求項1記載のミシン制御装置。
  3. 【請求項3】 寸動信号により、設定された寸動角度で
    ミシンが正転及び逆転を交互に繰り返す手段を備えたこ
    とを特徴とする請求項1記載のミシン制御装置。
  4. 【請求項4】 寸動信号により、設定された寸動角度で
    ミシンを正転させて停止した後、縫製開始信号を加える
    ことにより、前記寸動角度の逆転を行なわせ、その後、
    正転でミシンの運転を行うことを特徴とするミシン制御
    方法。
  5. 【請求項5】 寸動信号により、設定された寸動角度で
    ミシンを正転させて停止した後、縫製開始信号を加える
    ことにより、前記寸動角度の逆転を行なわせ、その後、
    一定時間遅延後に正転でミシンの運転を行うことを特徴
    とするミシン制御方法。
  6. 【請求項6】 寸動信号を加えずに、縫製開始信号を加
    えた場合、ミシンは逆転せず、正方向回転することを特
    徴とする請求項4記載のミシン制御方法。
  7. 【請求項7】 縫製開始信号によって運転後に寸動信号
    を加えた場合は、縫製開始信号の入力前に、正転での停
    止後か、逆転での停止後かによらず、正転の寸動を行な
    うことを特徴とする請求項4記載のミシン制御方法。
  8. 【請求項8】 ミシンを駆動するミシン駆動手段と、前
    記ミシン駆動手段を制御する制御手段と、前記ミシンの
    針位置を検出する針位置検出手段と、前記ミシンの逆転
    角度を設定する逆転角度設定手段と、前記制御手段へ逆
    転信号を入力することにより、前記逆転角度設定手段に
    設定された逆転角度で前記ミシンを逆転させると共に、
    ミシン針を上昇させる逆転角度回転手段とを備えたこと
    を特徴とするミシン制御装置。
  9. 【請求項9】 後止縫いのミシン針数を設定する後止め
    縫い針数設定手段と、糸切り開始信号により後止め縫い
    を設定された針数行ない、針下位置を検出した後、設定
    された逆転角度で前記ミシンを逆転させる手段とを備え
    たことを特徴とする請求項8記載のミシン制御装置。
  10. 【請求項10】 ミシンを駆動するミシン駆動手段と、
    前記ミシン駆動手段を制御する制御手段と、前記ミシン
    の針位置を検出する針位置検出手段と、針上げ信号によ
    り、正転方向で前記ミシンの針位置が下位置から上位置
    の間で、かつ上位置を外れてミシンが停止している時は
    上位置まで正転して停止し、正転方向で前記ミシンの針
    位置が上位置から下位置の間で、かつ上位置を外れてミ
    シンが停止している時は上位置まで逆転して停止する手
    段とを備えたことを特徴とするミシン制御装置。
  11. 【請求項11】 電源投入時にミシンの針位置が上位置
    を外れている場合において、前記ミシンの正転方向にお
    ける針位置が、下位置から上位置の間で停止している時
    は正転して上位置で停止させ、前記ミシンの正転方向に
    おける針位置が、上位置から下位置の間で停止している
    時は逆転して上位置で停止させる手段を備えたことを特
    徴とする請求項10記載のミシン制御装置。
  12. 【請求項12】 糸切り動作後の停止中にのみ寸動信号
    を有効にする手段を備えたことを特徴とする請求項1記
    載のミシン制御装置。
  13. 【請求項13】 ミシンを駆動する逆転可能なミシン駆
    動手段と、前記ミシン駆動手段を制御する制御手段と、
    前記ミシンの針位置を検出する針位置検出手段と、前記
    ミシンの寸動角度を設定する寸動角度設定手段と、糸切
    り開始信号を入力することにより、前記ミシンが糸切り
    を行うと共に、前記ミシンの針位置が上位置に到達後、
    前記寸動角度設定手段で設定された寸動角度の正転を行
    なう手段を備えたことを特徴とするミシン制御装置。
  14. 【請求項14】 前記寸動角度設定手段で設定された寸
    動角度を正転した後、前記ミシンをブレーキで停止させ
    る手段とを備えたことを特徴とする請求項13に記載の
    ミシン制御装置。
  15. 【請求項15】 前記寸動角度設定手段で設定された寸
    動角度を正転した後、運転信号をオフすると共に、前記
    ミシンをブレーキで停止させる手段とを備えたことを特
    徴とする請求項13に記載のミシン制御装置。
  16. 【請求項16】 ミシンを駆動する逆転可能なミシン駆
    動手段と、前記ミシン駆動手段を制御する制御手段と、
    前記ミシンの針位置を検出する針位置検出手段と、前記
    ミシンの寸動角度を設定する寸動角度設定手段と、前記
    ミシンを一旦運転させた後に、糸切り開始信号を入力す
    ることにより糸切りを行い、針上位置に停止し、その後
    糸切り開始信号を入力することにより、前記寸動角度設
    定手段で設定された寸動角度で前記ミシンを正転させた
    後、ミシン針を縫製物の直前に停止させる手段を備えた
    ことを特徴とするミシン制御装置。
  17. 【請求項17】 糸切り開始信号を入力することによ
    り、設定された寸動角度で正転してミシン針を縫製物の
    直前に停止させ、その後再度糸切り開始信号を入力する
    ことにより、設定された寸動角度で逆転して前記ミシン
    の針位置を上位置に停止させる手段を備えたことを特徴
    とする請求項16記載のミシン制御装置。
  18. 【請求項18】 ミシンを駆動する逆転可能なミシン駆
    動手段と、前記ミシン駆動手段を制御する制御手段と、
    前記ミシンの針位置を検出する針位置検出手段と、前記
    ミシンの回転角度を設定する回転角度設定手段と、糸切
    り開始信号を入力すると、糸切りを行ない、針上位置を
    検出時に、前記ミシンを一旦停止させて糸払いを行な
    い、一定時間経過後に前記ミシンの運転を再開して前記
    回転角度設定手段により設定された寸動角度正転して停
    止させる手段とを備えたことを特徴とするミシン制御装
    置。
  19. 【請求項19】 ミシンを駆動するミシン駆動手段と、
    前記ミシン駆動手段を制御する制御手段と、前記ミシン
    の針位置を検出する針位置検出手段と、前記ミシンの回
    転角度を設定する回転角度設定手段と、前記制御手段へ
    角度記憶信号を入力することにより、前記ミシンの針位
    置検出手段に基づいて前記ミシンの回転角度の計測を開
    始すると共に、前記ミシンを回転させ、再度前記角度記
    憶信号を入力することにより、計測したミシンの回転角
    度を前記回転角度設定手段に転送する手段とを備えたこ
    とを特徴とするミシン制御装置。
  20. 【請求項20】 糸切り後の、ミシン針上位置停止時
    に、針位置検出手段に基づいてミシンの回転角度の計測
    を開始すると共に、前記ミシンを回転させ、角度記憶信
    号を入力することにより、計測したミシンの回転角度を
    回転角度設定手段に転送する手段を備えたことを特徴と
    する請求項19記載のミシン制御装置。
  21. 【請求項21】 ミシンを駆動するミシン駆動手段と、
    前記ミシン駆動手段を制御する制御手段と、前記ミシン
    の針位置を検出する針位置検出手段と、前記ミシンの回
    転角度を設定する回転角度設定手段と、前記制御手段へ
    角度記憶信号を入力することにより、前記ミシンの針位
    置検出手段に基づいて前記ミシンの回転角度の計測開始
    すると共に、前記ミシンを回転させ、寸動信号入力した
    ときに、前記ミシンの回転角度の計測値が一定値未満の
    場合は、設定された寸動角度正転して停止し、前記ミシ
    ンの回転角度の計測値が一定値以上の場合は、計測した
    前記ミシンの回転角度を前記回転角度設定手段に転送す
    る手段とを備えたことを特徴とするミシン制御装置。
  22. 【請求項22】 ミシンを駆動するミシン駆動手段と、
    前記ミシン駆動手段を制御する制御手段と、前記ミシン
    の針位置を検出する針位置検出手段と、前記ミシンの回
    転角度を設定する回転角度設定手段と、前記制御手段へ
    超低速入力信号を入力することにより、前記ミシンを超
    低速駆動すると共に、前記ミシンの回転角度の計測を行
    ない、前記超低速入力信号を遮断したとき、計測した前
    記ミシンの回転角度を前記回転角度設定手段に転送する
    手段とを備えたことを特徴とするミシン制御装置。
  23. 【請求項23】 ミシンを駆動するミシン駆動手段と、
    前記ミシン駆動手段を制御する制御手段と、前記ミシン
    の針位置を検出する針位置検出手段と、前記制御手段へ
    超低速入力信号を入力することにより、前記ミシンを正
    転で超低速駆動すると共に、前記ミシンの針位置検出手
    段に基づいて前記ミシンの回転角度の正方向の計測を行
    ない、超低速逆転入力信号を入力することにより、前記
    ミシンを逆転で超低速駆動すると共に、前記ミシンの回
    転角度の逆方向の計測を行ない、合計したミシンの回転
    角度を前記回転角度設定手段に転送する手段とを備えた
    ことを特徴とするミシン制御装置。
  24. 【請求項24】 ミシン運転中に、速度指令信号と針位
    置検出手段からの位置検出信号よりミシンの速度を得
    て、その偏差のミシン一回転当りのピーク値のあるミシ
    ン角度から、前記ミシンの回転角度を設定する回転角度
    設定手段で設定された回転角度回転して停止した時の縫
    製物、ミシン針間角度を減算し、前記回転角度設定手段
    に転送することを特徴とするミシン制御方法。
  25. 【請求項25】 ピーク値のあるミシン角度を、針上位
    置から、針下位置の間に設定したことを特徴とする請求
    項24記載のミシン制御方法。
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