JP2778138B2 - 針棒釈放装置付ミシンの針位置反転装置 - Google Patents

針棒釈放装置付ミシンの針位置反転装置

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JP2778138B2 JP19329089A JP19329089A JP2778138B2 JP 2778138 B2 JP2778138 B2 JP 2778138B2 JP 19329089 A JP19329089 A JP 19329089A JP 19329089 A JP19329089 A JP 19329089A JP 2778138 B2 JP2778138 B2 JP 2778138B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は、針棒の釈放装置を備えたミシンにおける針
の停止位置を上位置と下位置とで反転する針位置反転装
置に関する。特に、釈放状態で停止している場合におい
ても、1回の指令で針位置を反転させるように改良され
た装置に関する。
【従来技術】
従来、クラッチ機構により主軸との結合を解除して針
棒の上下運動を停止させ、停止期間において加工布の送
りのみを行うことができるようにした針棒釈放装置が知
られている。その針棒釈放装置に関しては、特願平1−
52203号出願(本出願人による平成1年3月3日にされ
た出願)及び実公昭61−25752号公報に記載されてい
る。 又、針が下位置又は上位置で停止している時に、作業
者により針位置反転指令が与えられると、主軸を次の所
定の停止位置である上位置又は下位置に対応した所定位
相(以下、この位相を停止位相といい、特に、上位置に
対応する位相を上停止位相、下位置に対応する位相を下
停止位相という)になるまで回転させることにより、針
の停止位置を反転させる装置が知られている。
【発明が解決しようとする課題】
ところで、送り歯の上下運動と針の上下運動が共に主
軸の回転力によって行われるミシンでは、両運動の同期
をとるために針の上下運動は主軸の位相と同期がとれて
いる必要がある。 又、針の釈放期間中に加工布の送りが実行できるよう
に、針の釈放期間中の停止位置は所定の上位置でなけれ
ばならない。 このため、針が釈放状態で停止している状態から結合
状態として上下運動を開始させるタイミングや結合状態
から釈放状態にして針を停止させるタイミングは、主軸
の上停止位相に同期させる必要がある。 釈放装置は以上の特性を示すように設計されており、
このクラッチ機構の実際の切断又は結合が主軸の上停止
位相に同期して行われる構造となっている。 ところで、針が釈放状態の場合には、加工布の送り運
動等が行われるために、針位置反転指令が与えられた時
に主軸の位相が上停止位相にあるとは限らない。従っ
て、針の結合指令を付与しても、主軸が所定の位相(以
下、「結合位相」という)になるまで、針は実際には結
合状態とはならない。尚、結合位相は上停止位相に等し
い。 このため、針が釈放状態の上位置で停止している時
に、作業者により針位置反転指令が与えられても、主軸
は次の所定の停止位相まで回転するだけであるので、主
軸位相がその停止位相になるまでに、結合位相を迎える
とは限らない。この結果、針位置反転指令を与えても針
は上位置に停止したままで落針しない場合が発生する。
すると、針位置が反転しないのであるから、作業者は再
度2回目の反転指令を与えることになるが、この場合に
おいても、主軸が結合位相を通過して下停止位相になる
とは限らず、落針しない場合が発生する。この結果、
又、作業者は再度3回目の反転指令を与えることにな
る。この3回の反転指令により主軸は1回転以上回転す
ることになり、必ず結合位相を通過して、針が現実に結
合状態となり、その結合位相から下降して所定の下位置
で停止する。このように、反転指令を付与しても、主軸
が空回りして、落針しないという問題がある。又、落針
までに最悪の場合には3回の反転指令を付与しなければ
ならないという操作上の問題もある。
【課題を解決するための手段】
本発明は、第1図に全体の構成を示すように、制御信
号に応答して、ミシンモータにより駆動される主軸の所
定位相において接続又は切断されるクラッチ機構を有
し、そのクラッチ機構の接続又は切断により前記主軸の
回転力を針棒上下動機構に伝達又は遮断して、針を主軸
の所定位相に同期して上下動を開始又は停止させる針棒
釈放装置を有するミシンにおける停止中の針の停止位置
を上位置と下位置とで反転する針位置反転装置におい
て、 主軸の回転位相を検出する検出手段X1と、針の現在の
停止位置を、ミシンベット面に対する上位置と下位置と
で反転することを指定する反転指令手段X2と、クラッチ
機構が接続状態にあるか切断状態にあるかを判定する判
定手段X3と、判定手段X3によりクラッチ機構が切断状態
にあると判定された場合において、反転指令手段X2によ
り針停止位置の反転指令が付与された時には、クラッチ
機構を接続状態とする制御信号を釈放装置に出力し、検
出手段X1の検出する主軸の位相がクラッチ機構が接続状
態となる位相までミシンモータを回転させ、さらに、針
停止位置である下位置に対応する所定位相で主軸が停止
するようにミシンモータを回転させる制御手段X4とを備
えたことを特徴としている。
【作用】
検出手段X1により主軸の回転位相が検出され、反転指
令手段X2により針の現在の停止位置をミシンベット面に
対する上位置と下位置とで反転することが指令され、判
定手段X3によりクラッチ機構が接続状態にあるか切断状
態にあるかが判定される。クラッチ機構が切断状態にあ
る時に、反転指令が付与されると、制御手段X4によりク
ラッチ機構を接続状態とする制御信号が出力され、検出
手段X1の検出する主軸の位相がクラッチ機構が接続状態
となる位相までミシンモータが回転され、さらに、針停
止位置である下位置に対応する所定位相で主軸が停止す
るようにミシンモータが回転される。この結果、クラッ
チ機構を接続状態とする制御信号が出力された後主軸は
結合位相を通過するので、針は主軸と結合され主軸の回
転に同期して下降運動を開始する。そして、主軸は結合
位相を越えてさらに下停止位相まで回転することにな
り、針は所定の下位置で停止する。このように、針が釈
放状態にあり、主軸がどのような位相で停止していても
1回の針位置反転指令だけで針位置を反転させることが
できる。
【実施例】
以下、本発明を具体的な一実施例に基づいて説明す
る。 第2図は本発明の具体的な実施例に係るミシンの全体
の構成を示したブロックダイヤグラムである。 サブCPU2にはD/A変換器71を介してミシンモータ73を
駆動するドライバ72が接続されており、CPU2からの制御
信号によりミシンモータ73が指令された速度で駆動され
て、主軸(上軸)74が指令速度で回転する。主軸74には
主軸の回転速度を検出するための回転角センサ75が配設
されており、その出力信号はCPU2に入力されている。 主軸74の回転力は、送り歯上下運動変換機構76により
上下運動力に変換されて送り歯91に伝達され、送り歯91
は主軸74の回転に同期してベッド面に対して上下方向に
駆動される。又、主軸74の回転力は、送り歯縦方向水平
運動変換機構86により、縦方向水平運動力に変換され送
り歯91に伝達されて、送り歯91は主軸74の回転に同期し
て縦方向の前後に駆動される。又、主軸74には針上下運
動変換機構77が接続されており、その機構により主軸74
の回転力が針棒92の上下駆動力に変換されて、針棒92が
主軸74の回転に同期して上下運動する。又、主軸74には
伝達機構78が接続されており、その機構により主軸74の
回転力は下軸79に伝達され、その下軸79の回転力により
カマ90が主軸74の回転と同期して回転する。 CPU2にはマニュアルにより縫製速度、縦方向の送り
量、横方向の送り量、針振り量等を設定するマニュアル
設定ボリューム群81とミシンの起動及び停止を指令する
起動/停止スイッチ82が接続されている。更に、CPU2に
は、主軸74に配設され、針93の上下位置を検出する針位
置センサ56の出力信号が入力され、各種の運転状態を表
示する表示器54が接続されている。 一方、メインCPU1には針位置の反転指令を付与するた
めの針位置反転スイッチ25、縫製模様を選択するための
模様選択スイッチ52、各種の操作入力を行うための操作
スイッチ群53、各種の操作状況を表示する表示器54が接
続されている。更に、第5図に示すように、一つの模様
毎に、主軸74の1サイクル毎の縦方向送り量と横方向送
り量と針穴の中心からの針振り量と針棒釈放指令とから
成るデータ群を記憶した縫目データメモリ51が接続され
ており、CPU1はアドレス信号を出力してそれらの1ブロ
ックの縫製データを読み取ることが出来る。又、CPU1に
は各種のデータを記憶するためのRAM50が接続されてお
り、そのRAM50には、縫製データにより釈放指令が付与
されているか否かを記憶する釈放指令フラグA、針が実
際に釈放状態にあるか否かを記憶する釈放状態フラグ
B、次の縫製データブロックの読出を禁止するための読
出禁止フラグCが形成されている。又、RAM50はCPU2か
らもアクセスできるように接続されている。又、CPU1に
は針位置センサ56と、主軸74に配設されその主軸の特別
な回転角位相においてタイミング信号を出力するタイミ
ングセンサ55が接続されている。 CPU1の出力ポートにはパルスモータ駆動回路57、58、
59及びソレノイド駆動回路60が接続されている。パルス
モータ駆動回路57には送り歯91の縦方向の送り量を可変
的に規制する送り量調整機構17を駆動するための縦送り
量調整用パルスモータ16が接続されている。その送り量
調整機構17は、送り歯縦方向水平運動変換機構86に作用
して、送り歯91の水平方向の運動範囲を変化させる。
又、パルスモータ駆動回路58には、送り歯横送り運動変
換機構19を介して送り歯91を横水平方向の左右に直接駆
動する横送り用パルスモータ18が接続されている。又、
パルスモータ駆動回路59には針振り用パルスモータ20が
接続されており、針振り用パルスモータ20は針振り運動
変換機構21を介して針棒92を横方向に揺動駆動させる。 又、ソレノイド駆動回路60にはソレノイド22が接続さ
れており、そのソレノイド22により針棒釈放機構24にお
いてクラッチの接続及び切断を行うためのピン23が駆動
される。そして、ピン23が突出した状態で、主軸74の位
相が釈放位相(結合位相に等しい)を越えると、針棒釈
放機構24のクラッチは切断状態となり、針棒92の上下運
動がその釈放位相において停止される。又、ピン23が後
退した状態で、主軸74の位相が結合位相を越えると、針
棒釈放機構24のクラッチは接続状態となり、針棒92の上
下運動がその結合位相から開始される。 尚、上記の機械的機構は公知のものであり、本発明を
説明する上で不可欠ではないのでその説明を省略する。
詳しくは、本出願人の平成1年3月3日に出願した特願
平1−52203号の明細書に詳しく記載されている。 次に、本ミシンの作動を次に説明する。 ミシンの電源が投入されて起動/停止スイッチ82がオ
ンとなる、CPU2の制御によりミシンモータ73が回転さ
れ、主軸74が回転し縫製運動が開始される。尚、電源が
投入された時には、初期設定としてソレノイド22がオフ
とされた後主軸74が結合位相まで回転されて針93は結合
状態とされる。又、釈放指令フラグA、釈放状態フラグ
B、読出禁止フラグCが共ににオフに初期設定される。
その後、CPU1は第3図のプログラムを繰り返し実行す
る。 ステップ100では、主軸74の多数の所定位相で信号を
出力する針位置センサ56、タイミングセンサ55から信号
を入力して、主軸74の回転位相が検出される。次のステ
ップ102では、ミシンモータ73が停止中であり、かつ、
針位置反転スイッチ25が操作されたか否かが判定され
る。その結果がNOの場合にはステップ106以下の処理手
順に従って縫製運動が制御される。 ステップ106では、主軸74の位相が縫目データメモリ5
1から縫製データを読出すタイミングである読出位相152
度か否かが判定される。そして、主軸位相がその読出位
相152度であると判定されると、ステップ108へ移行して
後述するように針位置反転制御において設定される読出
禁止フラグCがオンか否かが判定される。針位置反転指
令が付与されない場合では、読出禁止フラグCはオフで
あるので、ステップ112へ移行して第5図のように縫製
データを記憶した縫目データメモリ51から1つのデータ
ブロックが読み出される。その読出された縫製データは
縦送り量、横送り量、針振り量、針棒釈放指令に分解さ
れてRAM50の所定の領域に設定される。そして、各パル
スモータ16,18,20は後述するようにその領域に設定され
た値に基づいて、主軸の所定位相において駆動される。
このデータの読出においては、縫製模様が選択された時
に対応する縫製データの先頭アドレスが指定され、主軸
の1回転毎に順次次のデータブロックが読み出され、1
つの縫製データの最終データブロックが読出されると、
その縫製データの先頭アドレスが再度指定されるように
構成されている。 主軸位相が読出位相152度からその読出された縫製デ
ータに基づく制御が開始されるが、その152度から1回
転の範囲を以下、制御サイクルという。 そして、ステップ114において、ステップ112で読出さ
れた縫製データの所定ビットが「1」(オン)か「0」
(オフ)を判定することで、制御サイクルは針棒を釈放
状態とする釈放サイクルか、針棒を結合状態とする結合
サイクルかが判定される。そして、釈放サイクルである
場合には、そのことを記憶するために、ステップ116で
釈放指令フラグAがオンに設定される。又、現制御サイ
クルが結合サイクルである場合には、ステップ118へ移
行して、釈放指令フラグAがオフとされ、次のステップ
120でソレノイド22の通電を遮断(オフ)して、ピン23
を後退させる。その後、主軸74の回転位相が結合位相31
度となった時に、針棒釈放機構24のクラッチ機構は実際
に接続状態となり、針棒92はその位相から上下運動を開
始する。次に、ステップ122へ移行して、この読出位相1
52度において縦送り量の設定が可能であるので、縦送り
量調整用パルスモータ16の駆動を開始する。そして、ス
テップ142を経て、ステップ100に戻る。 又、ステップ106において、主軸74の位相が読出位相1
52でないと判定された場合には、ステップ124へ移行し
て主軸74の位相が260度か否かが判定される。位相260度
は針棒92を釈放するためにソレノイド22に通電(オン)
してピン23を突出させるタイミングである。主軸位相が
260度の場合には、ステップ126へ移行して釈放指令フラ
グAがオンか否かにより、現制御サイクルが釈放サイク
ルであるか否かが判定され、釈放サイクルと判定されれ
ばステップ128へ移行して、ソレノイド22をオンとする
ための制御信号がソレノイド駆動回路60に出力される。
そして、ソレノイド22がオンすることにより、ピン23が
突出した後、主軸74の位相が釈放位相31度になった時
に、針棒釈放機構24のクラッチ機構が実際に切断状態と
なり、針棒92はその位相で停止する。一方、現制御サイ
クルが釈放サイクルでない場合には、ソレノイド22をオ
ンさせることなく、ステップ142へ移行する。 又、ステップ124の判定結果がNOの場合には、ステッ
プ130へ移行して、主軸位相が結合位相31度か否かが判
定され、判定結果がYESの場合には、ステップ132へ移行
して、釈放指令フラグAの値が釈放状態フラグBに設定
される。この釈放状態フラグBは、ソレノイド22がオン
の状態で主軸が釈放位相31度を迎えた時にオンに設定さ
れ、ソレノイド22がオフの状態で主軸が結合位相31度を
迎えた時にオフに設定されるのであるから、釈放状態フ
ラグBは釈放機構24のクラッチ機構が現実に切断状態か
接続状態か、即ち、針93が現実に釈放状態となっている
か結合状態になっているかを示すことになる。この釈放
状態フラグBは後述するように針位置反転指令時に針93
が現実に釈放状態にあるか否かの判断に用いられる。 ステップ130の判定がNOの場合には、ステップ134へ移
行して、主軸74の位相が287度か否かが判定される。主
軸位相が287度の場合には針振りが可能な位相であるの
で、ステップ136へ移行して、RAM50に設定されているデ
ータに従って、針振り用パルスモータ20の駆動指令が出
力される。 又、ステップ134の判定結果がNOの場合には、ステッ
プ138へ移行して、主軸位相が350度か否かが判定され
る。主軸位相が350度の場合には、送り歯91による横送
り動作が可能な位相であるので、ステップ140へ移行し
て、RAM50に設定されたデータに基づいて横送り用パル
スモータ18が駆動される。 以上のようにして、縫製データに従って主軸74の回転
位相に同期して、第6図に示すように、縫製運動が実行
される。 次に針93が結合、釈放、結合と変化する様子を第7図
に従って説明する。 結合状態において、読出位相152度で縫製データによ
り釈放指令が与えられると、同位相で釈放フラグAがオ
ンとされ、次の260度でソレノイド22がオンとされ、次
の結合位相31度で針93は釈放状態となり、釈放状態フラ
グBはオンとされる。そして、針93が上停止位置で停止
したまま、主軸位相が読出位相152度を迎え、同位相で
次の縫製データにより結合指令が与えられると、同位相
で釈放指令フラグAがオフ、ソレノイド22がオフとさ
れ、次の結合位相31度で釈放状態フラグBはオフとさ
れ、針93が結合状態となってその位相から主軸の回転に
伴って下降し始める。 次に、針位置反転指令が与えられた場合について説明
する。 ステップ102において、主軸が停止状態で且つ針位置
反転スイッチ25が操作されたと判定された場合には、第
4図のプログラムが実行される。 I結合状態で反転指令が付与されるとき (a)主軸の停止位相が正回転方向にとって152度から2
87度の範囲に存在するとき(以下、位相範囲は正回転方
向にとられるものとする)。 針93が結合状態の場合には、上述したように釈放状態
フラグBはオフに設定されているので、ステップ200の
判定がNOとなり、ステップ202へ移行して、主軸74の位
相が287度から152度の範囲に存在するか否かが判定され
る。即ち、針93は結合状態であるので針93が上領域か否
かが判定される。針93が下領域で停止している場合に
は、ステップ204において、主軸74を上停止位相(結合
位相)31度まで回転させる指令をサブCPU2に出力して本
プログラムを終了し、第3図のステップ106へ戻る。す
ると、主軸74は上停止位相31度まで回転するが、その間
も第3図のプログラムは繰り返し実行されており、読出
位相152度毎に読出される縫製データに従った縫製運動
の制御が行われている。しかし、第8図に示すように、
結合位相31度までは縫製データに釈放指令が含まれてい
ても針93は釈放状態にはならず、現在の結合状態が維持
されるので、針93は主軸74の回転に伴って運動し、結合
位相31度に対応した上位置で停止する。 (b)主軸の停止位相が287度から152度の範囲に存在す
るとき この場合は、結合状態であるので針93が上領域で停止
している場合である。この場合、第9図に示すように、
縫製データに基づく制御により、釈放指令フラグAとソ
レノイド22がオンになっている場合が存在する。この場
合において、主軸74が現在の停止位相から正方向に下停
止位相180度まで回転する間に結合位相31度を横切る場
合があるので、針93が釈放状態になる可能性がある。こ
のため、ステップ206で釈放指令フラグAをオフにし、
ステップ208でソレノイド22をオフとした後にステップ2
10へ移行して、主軸74を下停止位相180度まで回転させ
る指令をサブCPU2に出力して本プログラムを終了し、第
3図のステップ106へ戻る。すると、主軸74は下停止位
相180度まで回転するが、第9図に示すように、針93は
結合状態が保存されるので主軸74の回転に伴って下降し
180度に対応した下位置に位置決めされて、針位置が反
転する。 尚、主軸74の現在の停止位相が結合位相31度を既に越
えている場合には、釈放指令ソレノイドAとソレノイド
22は当然オフになっている。従って、改めて、オフにす
る必要はないが、たとえオフにしたとしても、次の縫製
データが読出される前の状態であるので問題は生じな
い。 II釈放状態で反転指令が付与されるとき (a)主軸の停止位相が152度から31度の範囲に存在す
るとき この場合には、ステップ200,212の判定が共にYESとな
り、ステップ214以下が実行される。 この場合には、針93は上位置で停止しているので下位
置に反転する必要があるが、そのためには、針93を結合
状態とした後、主軸74を下停止位相180度に位置決めす
る必要がある。この場合には第10図に示すように、主軸
74の停止位相は読出位相152度を既に経過しているの
で、その縫製データに基づく制御サイクルが既に開始さ
れている。従って、その制御サイクルが釈放サイクルで
ある場合には、釈放指令フラグA及びソレノイド22は引
き続いてオン状態を維持する。このような場合にも、結
合位相31度で結合状態とするために、ステップ214で釈
放指令フラグAがオフに、ステップ216でソレノイド22
がオフにされる。 そして、ステップ218において、主軸74が結合位相31
度を通過した後の最初の下停止位相180度で停止するよ
うにCPU2に回転指令が出力される。そして、主軸74が回
転して、主軸位相が結合位相31度になると、初めて針93
は結合状態となり、その後主軸74の回転に伴って下降
し、下停止位相180度に対応した下位置に位置決めされ
て、反転動作が完了する。 (b)主軸の停止位相が31度から152度の範囲に存在す
るとき この場合には、ステップ200の判定がYES、ステップ21
2の判定がNOとなり、ステップ220以下が実行される。 この状態で停止している場合には、針93を下位置とす
るためには、主軸74は、読出位相152、結合位相31度、
下停止位相180度と回転させる必要がある。この間、針9
3は上位置から下位置へと約180度変化するだけである
が、この回転の間に主軸74は読出位相152度を2回通過
する。即ち、主軸74は1回空転したことになるので、最
初の読出位相152度では、縫製データを読込まず、その
位相から始まる制御サイクルでは縦送り、横送り共に実
行しない方が望ましい。 従って、ステップ220で読出禁止フラグCがオンに設
定され、ステップ222でRAM50の所定領域の縦送り量、横
送り量の値が0にされる。次に、ステップ224で釈放指
令フラグAがオフとされ、ステップ226でソレノイド22
がオフとされる。そして、ステップ218へ移行して、主
軸74が結合位相31度を通過した後の最初の下停止位相18
0度で停止するようにCPU2に回転指令が出力される。そ
して、第11図に示すように、主軸74が回転して、主軸位
相が読出位相152度となっても、読出禁止フラグCがオ
ンに設定されているので第3図のステップ108の判定がY
ESとなりステップ110が実行されるので、縫製データの
読出は行われない。従って、釈放指令フラグAがオンに
変化することもない。そして、読出位相152度から送り
量0で縫製運動が制御され、結合位相31度を迎えるが、
ソレノイド22はオフのままであるので、針93はその結合
位相31度で結合状態となり、その後主軸74の回転に伴っ
て下降し、下停止位相180度に対応した下位置に位置決
めされて、反転動作が完了する。尚、最初の読出位相15
2度で、縫製データの読出が行われなかった後、ステッ
プ110で読出禁止フラグCがオフとされるので、次の読
出位相152度では縫製データの読出は実行される。 尚、上記実施例においては、クラッチ機構が接続状態
が切断状態かを判定するのに、釈放指令フラグAの値と
結合位相31度との関係で決定しているが、クラック機構
の状態をホトカップラ等で直接検出するようにしても良
い。 又、上記実施例では、釈放状態にある針の針位置を反
転させる時に何れも正回転方向に主軸74を回転する。し
かし、結合指令を付与した後、負回転方向の方が結合位
相31度に近いなら、縫製データの読出を禁止して、負回
転方向に結合位相31度まで回転させて、その後、縫製デ
ータの読出禁止を解除して正回転方向に下停止位相180
度まで回転させるように制御しても良い。このような制
御によれば、主軸74の回転量を少なくすることができ反
転時間を短くすることができる。 尚、請求項の検出手段はタイミングセンサ55により、
反転指令手段は針位置反転スイッチ25により、判定手段
はRAM50に記憶されている釈放状態フラグB及びCPU1と
主としてその実行ステップ130、ステップ132、ステップ
200により、制御手段はCPU1と主としてその実行ステッ
プ102、104、200、212〜226で構成されている。
【発明の効果】
本発明は、クラッチ機構が切断状態にある時に、針停
止位置の反転指令が付与された時には、クラッチ機構を
接続状態とする制御信号を釈放装置に出力し、主軸の位
相がクラッチ機構が接続状態となる位相までミシンモー
タを回転させ、さらに、針停止位置である下位置に対応
する所定位相で主軸が停止するように前記ミシンモータ
を回転させる制御手段を特に設けているので、釈放状態
にあっても、1回の針位置反転指令を付与することで、
確実に針位置を反転させることができる。従って、ミシ
ンの操作性が向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の全体の構成を示したブロック図、第2
図は本発明の具体的な一実施例に係るミシンの構成を示
したブロック図、第3図、第4図は実施例のミシンに使
用されたCPUの処理手順を示したフローチャート、第5
図は縫目データメモリに記憶されている縫製データの構
成を示した説明図、第6図は実施例のミシンの動作特性
を示した特性図、第7図はミシンの釈放結合制御におけ
る状態の変化を示した特性図、第8図乃至第11図は実施
例に係る針位置反転動作における状態の変化を示した特
性図である。 50……RAM、51……縫目データメモリ 16……縦送り量調整用パルスモータ 18……横送り用パルスモータ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】制御信号に応答して、ミシンモータにより
    駆動される主軸の所定位相において接続又は切断される
    クラッチ機構を有し、そのクラッチ機構の接続又は切断
    により前記主軸の回転力を針棒上下動機構に伝達又は遮
    断して、針を主軸の所定位相に同期して上下動を開始又
    は停止させる針棒釈放装置を有するミシンにおける停止
    中の針の停止位置を上位置と下位置とで反転する針位置
    反転装置において、 前記主軸の回転位相を検出する検出手段と、 前記針の現在の停止位置を、ミシンベット面に対する上
    位置と下位置とで反転することを指令する反転指令手段
    と、 前記クラッチ機構が接続状態にあるか切断状態にあるか
    を判定する判定手段と、 前記判定手段により前記クラッチ機構が切断状態にある
    と判定された場合において、前記反転指令手段により針
    停止位置の反転指令が付与された時には、前記クラッチ
    機構を接続状態とする制御信号を前記釈放装置に出力
    し、前記検出手段の検出する主軸の位相が前記クラッチ
    機構が接続状態となる位相まで前記ミシンモータを回転
    させ、さらに、針停止位置である下位置に対応する所定
    位相で主軸が停止するように前記ミシンモータを回転さ
    せる制御手段と を備えることを特徴とする針位置反転装置。
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