JPS5913233B2 - 縫製装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は複数の縫製工程に対応したプログラムを入力
することにより一連の縫製作業を行なわしめるようにし
たものにおいて、異常縫製時に自由縫いを実行し得るよ
うにした縫製装置に関するものである。

以下この発明を図の実施例に基づいて説明する。

第１図はこの発明に使用される装置の概略構成図を示し
１図において、１はミシン本体、２はミシンを駆動する
ための可変速モータ、３は上記可変速モータ２を制御す
るためのモータ制御装置。

４は上記モータ制御装置３を介してモータ２を駆動する
ためのペダル、５は上記ミシンの主軸に設けられたミシ
ンプーリ、６は上記ミシンの針位置検出装置、７は上記
ミシンの主軸の回転数を検出する速度検出装置、８は上
記針位置検出装置６並びに速度検出装置７の信号に応動
し上記モータ制御装置３を制御するプログラム制御装置
で、該プログラム制御装置は予め、入力されるミシンの
縫製工程に対応した入力装置９により制御されるもので
ある。

次にこの発明の作用を第２図、第３図に基づいて説明す
る。

先ず、第２図に示す布１０にポケット１１を縫製する場
合にはペダル４を踏込み、ミシンを駆動すると中速駆動
命令信号により中速駆動して１１ ａ ｙ １ Ｉ ｂ
部の縫製を実行するとともに。

１１ａ、１１ｂ部の縫製工程終了時（ｔ、ｓｔ２時）に
終了命令信号を発生し、１１ｄ部の縫製終了時に返しソ
レノイドが付勢されて１１ ａ ＊ １ ｉ ｂ部の縫
製作業を完了する。

次に上記１１ｂ部の縫製工程終了とともにミシンは変速
駆動命令信号により変速駆動されて低速駆動されて１１
ｅ部の直線縫い工程を終了し１時刻ｔ３時に押え上げソ
レノイドを付勢して布押えを上げ縫製者が布の縫製方向
を転換する。

更に１１ｄ、１１ｅ、１１ｆ部は上述した１１ｅ部の動
作に準じて縫製が行なわれ。

時刻１４時において返しソレノイドか付勢されると布１
０の縫製方向か逆転し１１ｇ部の縫製を行ない１時刻ｔ
、において糸切りソレノイド信号により、ソレノイドが
付勢されて糸切り動作を行ない、押え上はソレノイド信
号により布押えを上げて一連の縫製工程を終了する。

ところで、上述した一連の縫製工程の途中において、伺
らかの原因により、上糸が切れたり、規定の方向で縫製
ができなかったり、或いは下糸が欠除したりして異常縫
製状態となった場合、ミシンは上述したプログラムに基
づいて縫製すると誤縫製されることになる。

そこで、この発明は上記異常縫製状態において縫製者が
自由に縫製し得るようにしたもので以下第４図、第５図
に基づいて説明する。

第４図はこの発明のプログラム制御装置の一例を示すブ
ロック図で１図において１２は上述した針目数記憶部１
２ａと出力指令部１２ｂとから成るメモリ、１３は出力
指令部１２ｂからの出力により、ラッチングし、シーケ
ンス制御回路１４に止め縫い、押え上げ、返し縫い、糸
切りの各種指令を出力するとともに１表示部１５に各種
指令を表示するラッチ回路、１６は上記メモリ１２の針
目数記憶部に記憶された針目数をカウントするカウンタ
、１７はミシンモータ制御装置３からの針同期信号によ
り針目数に応じたカウントパルスを発生するパルス発生
回路、１８は上記カウントパルス発生回路の発生パルス
に応じた針目数がメモリ１２によ・つて設定された針目
数と一致した時にシーケンス制御回路１４に一致信号を
送る一致回路、１９は上記メモリ１２を歩進させるプロ
グラムカウンタ、２０は例えば第１図に示すペダル４の
操作により割込信号を発生してゲート２１゜２２を閉成
する割込信号発生回路である。

即ち、第４図、第５図において、各工程における縫い長
さに応じた針目数と各種の動作指令とを予めメモリ１２
に入力し１通常縫製時においては。

割込信号発生回路２０からは割込信号が与えられていな
いためゲートは開放しており、この状態では所定の工程
において、カウンタ１６により設定された針目数とパル
ス発生回路１７に相当する針目数とが一致した時、換言
すれば所定の縫い長さの縫製を終了した時に一致回路１
８を介してシーケンス制御回路１４に一致検出信号を入
力し、シーケンス制御回路１４からの制御信号によりプ
ログラムカウンタ１９によりメモリ１２を歩進させて次
の縫製工程に移行するものである。

さて、第５図に示すタイムチャートで、１１０部の縫製
する第３工程実行中の時刻ｔ６において。

上糸が切れた場合について説明すると、縫製者が上糸が
切れたことにより異常を検知して時刻ｔ７において第１
図に示すペダル４を操作して割込信号発生回路２０を付
勢して割込信号を発生すると。

ゲート２２．２１は閉成されてメモリ１２に記憶された
プログラムの内容はミシンのモータ制御装置３並びにプ
ログラムカウンタ１９に伝達されないことになり、従っ
て、上記割込信号によりミシンはプログラム縫いから自
由縫いに切換えられ。

縫製者はプログラム内容に拘らず上糸切れに対して復旧
作業を進めることができ、その後の縫製工程は自由縫い
により実行することができる。

また、上記異常縫製時に発生させる割込信号と同時に（
時刻ｔ’ｒ）第３工程の終了信号を発成し。

該工程におけるプログラムの内容をキャンセルして、そ
の後例えば時刻ｔ８においてプログラム復帰スイッチを
投入して復帰信号を与えるまでは自由縫いが実行可能と
なる。

以上のように、この発明によれば、複数の縫製工程に対
応したプログラムを入力することにより一連の縫製作業
を行なうものにおいて、上糸の切断、誤縫製や下糸の欠
除等異常縫製状態となった時に、上記プログラムの一部
を無効とし得るように構成したので、縫製者は上記異常
縫製時においてプログラム内容に関係なく作業を遂行す
ることができ、実用面で優れた装置を得ることができる
。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明装置に係る概略構成図、第２図、第３
図は夫々この発明を説明するための縫製態様を示すため
の波形図、第４図はこの発明装置の要部を示す構成図、
第５図はこの発明に係る装置の動作説明用波形図である
。 図において％１はミシン、２は可変速モータ。 ３はモータ制御装置、４はペダル、８はプログラム制御
装置、９は入力装置、１２はメモリ、１３はラッチ回路
、１４はシーケンス制御回路、１６はカウンタ、１７は
針目数カウントパルス発生回路、２０は割込信号発生回
路、２１．２２はゲートである。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 縫製装置駆動用モータを制御するモータ制御装置と
   、複数の縫製工程に応じた複数のプログラムを入力し、
   このプログラムに沿って上記モータ制御装置に制御信号
   を送るプログラム制御装置とを備えて上記複数の縫製工
   程作業を完了し得るようにしたものにおいて、上記プロ
   グラム制御装置を針目数記憶部と出力指令部からなるメ
   モリ、このメモリの出力指令部からの指令を上記モータ
   制御装置にシーケンス制御信号として送るシーケンス制
   御回路、モータ制御装置からの針同期信号により針目数
   に応じたパルスを発生するパルス発生回路、上記針目数
   記憶部の針目数とこのパルス発生回路からのパルスが一
   致したとき一致信号を上記シーケンス制御回路へ送る一
   致回路、上記シーケンス制御回路からの信号により上記
   メモリを歩進させ１次の縫製工程に移行させるプログラ
   ムカウンタから構成するとともに異常縫製時に割込信号
   を発生させる回路と、上記シーケンス制御回路と上記モ
   ータ制御装置との間ならびに同シーケンス制御回路とプ
   ログラムカウンタとの間にそれぞれゲートを設け、上記
   割込信号によりこのゲートを閉成してシーケンス制御か
   らの信号を停止させることを特徴とする縫製装置。