JPS5949031B2 - 縫製装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は予め一連の縫製工程をプログラムに設定し、
そのプログラムに従って縫製工程を自動的に行なう縫製
装置に関するものである。

従来の縫製装置例えばミシンは被縫製物をミシンベッド
にセットし、ペダルスイッチによりミシンモータの駆動
・停止を行って縫製作業を行なうものであるため、特に
縫製工場等高速度でミシンを駆動させる場合は縫い終り
の位置で正しく停止させるのがむずかしく縫い過ぎたり
、縫い足りなかったり、或いはこれらを防止するため縫
い終り位置近くになると駆動速度を落したりしていた。

縫い過ぎた場合は手直ししても被縫製物にミシン穴がで
きて体裁が悪くなり商品としての価値が下がり、また縫
い足りなかったり、駆動速度を落したりすることは作業
能率が落ちて芳しいものでなかった。

この発明は上記の点に鑑みてなされたもので予め一連の
縫製工程を設定しておき、この設定通りにミシンを駆動
させることにより、正しい位置で縫い終ることができる
とともに、スイッチを動作させたときこの縫製工程の途
中で一時停止を可能にしたものである。

以下図示実施例に従いこの発明の詳細について説明する
。

即ち第１図において、１はミシン本体、２はこのミシン
本体に設けられた主軸をプーリ３を介して駆動させる可
変速の駆動用モータ、４はこの駆動用モータの制御器、
５はこの駆動用モータ制御器を動作させるプログラム制
御装置、６はこのプログラム制御装置に一連の縫製工程
プログラムを設定する入力部ならびにプログラム制御装
置の動作状態を表示する表示部を有する操作部、７はミ
シン針の上位置あるいは下位置を検出して針の動作毎に
パルスを発生し、その出力を上記プログラム制御装置５
に入力する針位置検出装置、８はミシン主軸の速度検出
装置でこの出力もプログラム制御装置５に入力される。

９は踏み込みおよび踏み込み量によりこの装置をオンオ
フならびに速度調整を行うペダルスイッチである。

第２図により上記プログラム制御装置についてさらに説
明する。

１０は操作部６の入力部１１を操作することにより止め
縫い、直線縫い止め縫い、糸切りなど一連の縫製工程プ
ログラムを記憶する記憶部で各工程の縫製距離は針目数
により定めている。

１２はこの記憶部１０がらのプログラム内容を読み出す
とともに針位置検出装置７がらの針数パルスをカウント
し、プログラム内容と比較して動作指令を制御する指令
装置部で、この指令装置部からの出力は実行中の縫製工
程の順番とその針目数とを操作部６の表示部１３に表示
する。

１４はこの指令装置部からの出力により出力指令を出す
出力指令回路部、４は上述のように出力指令回路部の出
力により駆動用モータを各種モードに制御する制御器、
１５はペダルスイッチ９がオフされると停止命令信号を
発生する停止命令信号回路部である。

以上のように構成された装置にあって予め入力部１１に
より一連の縫製工程を記憶部１０に記憶させておく。

そして被縫製物をミシンベッドにセットしてペダルスイ
ッチ９をオンすると記憶部１０からのプログラム内容に
よって、指令装置部１２からの指令により第３図ａに示
すように縫い始めの止め縫いイから直線縫い口、および
縫い終りの止め縫い八までの一連の工程をモータ２を第
３図すに示すように高速度で駆動し、縫い終ると指令装
置部１２からの信号ｄにより出力指令回路部１４から停
止命令信号ｅが出力し駆動用モータ２を停止する。

なおこのときペダルスイッチ９は第３図Ｃに示すように
オンにしている。

ところがこの一連の縫製工程中に上糸あるいは下糸の糸
切れ或いは縫製部分の間違いなどの理由により一時停止
をしたい場合が生じる。

そのときペダルスイッチ９をオフすると第４図に示すよ
うに停止命令信号回路部１５が動作し、第４図ｄに示す
ように出力指令回路部１４から停止命令信号が出て駆動
用モータ２を停止する。

なおこの時プログラム制御装置５の他の部分は停止時の
状態をそのま・保持するようになっているため再び装置
をペダルスイッチ９により駆動すると残りの工程を自動
的に行い縫い終り時に指令装置部１２からの信号Ｃによ
り出力指令回路部１４から停止命令信号が出て駆動用モ
ータ２を停止する。

なおこの図でミシン速度ａ即ち駆動用モータ２の速度は
ペダルスイッチ９の踏み込み量ｄによって可変速にでき
ることを示している。

以上述べたように、この発明はプログラム制御装置の記
憶部に対して止め縫いゃ直線縫い等の縫製条件を設定し
入力する入力部を設けた構成であるから、この入力部か
ら縫製作業に応じて縫製工程をプログラムすることがで
き、広範囲のプログラムを予め設定することができる。

このためそのプログラムに従って一連の縫製工程を自動
的に行わせることができる。

また縫製工程の途中で停止させたいときは一時停止を行
なうこともできるので、糸切れや間違って縫製したとき
は一時停止させて手直しし、再びプログラムに従って自
動作業を行わせることができるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例を示す概略構成図、第２図
はプログラム制御装置のブロック図、第３図、第４図は
ともにその動作を示すタイミングチャート図である。 図中同一符号は同一部分を示し、１はミシン本体、２は
駆動用モータ、４はモータ制御器、５はプログラム制御
装置、６は操作部、７は針位置検出装置、９はペダルス
イッチである。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 被縫製物を縫製するミシン本体と、このミシン本体
   に一連の縫製工程を行わせるプログラムが設定できると
   ともに、その設定されたプログラムに従ってミシン本体
   を動作させるプログラム制御装置とからなるものにおい
   て、上記プログラム制御装置はプログラムを設定、入力
   する入力部を有する操作部と、この入力部で入力された
   プログラムを記憶する記憶部、この記憶部からのプログ
   ラム内容を読み出すとともに針位置検出装置からの信号
   と比較し動作指令出力を出す指令装置部、この指令装置
   部からの出力によりモータ制御器への制御出力を出す出
   力指令回路部とからなり、このプログラム制御装置によ
   り動作中のミシン本体を一時停止させるとき動作される
   スイッチと、このスイッチの動作により停止命令信号を
   発生して、出力指令回路部に送り、モータ制御器へ停止
   指令を出力させる停止命令信号回路とを有してなること
   を特徴とする縫製装置。