JPS5949026B2 - 縫製装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、所定のプログラムによりミシンを運転させ
る縫製装置に関するものである。

通常、縫製者がミシンを運転して所定長さだけ縫製する
場合、とくに被縫製物の端縁近くで縫製を止める場合、
ミシンは４０００ｒｐｍ程度の高速度で運転されている
のでモータの慣性などにより端縁を越えて縫製してしま
ったり、あるいは所定長さに達する手前でミシンが止め
られたりしてそのミシン停止のタイミングが難しく、相
当熟練した縫製者を要する欠点があった。

この発明は上記欠点を除去すべくなされたもので、以下
この発明の一実施例について説明する。

第１図において、１はミシン本体、２はミシン１を駆動
するための可変速モータ、３は上記可変速モータ２を制
御するためのモータ制御装置、４は上記モータ制御装置
３を介してモータ２を駆動するための足踏みペダル、５
は上記ミシンの主軸に設けられたミシンプーリ、６は上
記ミシンの針位置検出装置、７は上記ミシンの主軸の回
転数を検出する速度検出装置、８は上記針位置検出装置
６並びに速度検出装置７の信号に応動し、上記ミシン制
御装置３を制御するプログラム制御装置で、このプログ
ラム制御装置は予め入力されるミシンの縫製工程に対応
した入力装置９ （例えばキー人力）により制御される
ものである。

つぎに作用について説明する。

第４図に示すように２枚の被縫製物１０を重ねた状態で
所定位置から被縫製物１０の端縁１０ａ近くまでの所定
長さく１）を縫製する場合、まず、縫製者がそれを試縫
して所定の縫製長さく１）に対応する針目数、すなわち
、図において９針目数を縫製者がカウントする。

このカウントした針目数を第２図に示す人力装置９のプ
ログラム入力回路１１を介して入力し、その針目数をプ
ログラム制御装置８中の記憶回路１２に記憶させ、針目
数プログラムを構成してセットする。

このとき記憶した針目数をプログラム制御装置８中のカ
ウンタ１３に移すと共に入力装置９に設けられた表示部
（図示しない）に表示する。

このようにプログラムをセットした状態で縫製者が足踏
ペダル４を踏込むと第３図に示すように上記ペダル４の
８１スイツチが作動してミシン１が運転を開始し、例え
ば４０００ｒｐｍ程度の高速度で続行する。

この運転による針目数を針位置検出装置６が検出してプ
ログラム制御装置８中の針目数カウントパルス発生回路
１４が１針目数に対して１パルス信号をカウンタ１３へ
出力し、このカウンタ１３では予じめ記憶回路１２から
移された針目数から運転針目数を減算する。

そして、残りの運転針目数が例えば３針目数になると、
プログラム制御装置８中の比較回路１５がこれを検出し
て第３図に示すように時間（ｔｌ）で出力し、出力指令
回路１６がモータ制御装置３へ低速駆動指令を出力して
可変速モータ２が例えば１７５ｒｐｍに減速される。

この状態で縫製が続行され、残りの運転針目数が「０」
になると比較回路１５が同図に示すように時間（ｔ２）
でプログラム終了指令を出力し、この信号を受けた出力
指令回路１６がブレーキ信号をモータ制御装置３へ出力
して可変速モータ２は予じめ設定された針目数、すなわ
ち、所定の縫製長さで確実に運転を停止する。

この時針位置検出装置６によりミシン針は針下位置にあ
り、さらに針上位置まで上昇する間に糸切り装置（図示
しない）が動作して縫糸を切断する。

なお、上記実施例では書込み、読出し両用のメモリ （
ＲＡＭ）を用いた場合について述べたが、読出し専用の
メモリ （ＲＯＭ）を用いて予じめプログラムを設定し
ておいても同様である。

以上のようにこの発明ではミシンの運転針目数を記憶さ
せて所定のプログラムを構成して、このプログラムによ
り所定長さの縫製を行なわせるようにしたので、プログ
ラムに組まれた針目数でミシンの運転を確実に停止する
ことができ、従来のように被縫製物の端縁を越えたり、
あるいは手前すぎたりすることもなくなり、さらにキー
人力等で構成される表示部を有する入力装置を構えたこ
とにより、任意にかつ簡単に所望の針目数を入力するこ
とができ、さらには入力した針目数が表示部に示される
ので、針目数を入力する際の入力ミスを防止することも
でき、未熟練者でも一定の品質で縫製することができる
効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例を示す概略構成図、第２図
は同じく要部構成図、第３図はこの発明の詳細な説明す
る動作説明用波形図、第４図はこの発明による被縫製物
の縫製態様を示す説明図である。 図中、１はミシン、２は可変速モータ、３はモータ制御
装置、８はプログラム制御装置、９は入力装置、１１は
プログラム入力回路、１２は記憶回路、１３はカウンタ
、１４は針目数カウントパルス発生回路、１５は比較回
路、１６は出力指令回路である。 なお、図中同一符号は同一または相当部分を示す。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 被縫製物を縫製するミシン、このミシンを運転させ
   る所望の針目数を入力する人力装置、および入力された
   針目数を記憶して所定のプログラムを構成するプログラ
   ム制御装置を備え、 上記入力装置は、上記プログラム制御装置中の記憶回路
   に所望の針目数を記憶させるプログラム入力回路と、上
   記プログラム制御装置中のカウンタの内容を表示する表
   示部とを含み、 上記プログラム制御装置は、運転中の針目数に応じてパ
   ルスを発生する針目数カウントパルス発生回路と、上記
   所望の針目数を記憶する上記記憶回路と、この記憶回路
   に記憶された上記所望の針目数が入力され、さらに上記
   針目数カウントパルス発生回路が発生するパルスに応じ
   てカウントダウンをおこなう上記カウンタと、このカウ
   ンタの内容を検出して上記ミシンに所定の指令を与える
   比較回路を含み、 もって上記ミシンを上記プログラムによる針目数だけ運
   転して所望の長さの縫製を行うようにした縫製装置。