JPS5949028B2 - 縫製装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、所定のプログラムによりミシンを運転させ
る縫製装置に関するものである。

通常、縫製者がミシンを運転して所定長さだけ縫製する
場合、とくに被縫製物の端縁近くで縫製を止める場合、
ミシンは４０００ｒ −ｐ−ｍ程度の高速度で運転され
ているのでモータの慣性などにより端縁を越えて縫製し
てしまったり、あるいは所定長さに達する手前でミシン
が止められたりしてそのミシン停止のタイミングが難し
く、相当熟練した縫製者を要する欠点があった。

この発明は上記欠点を除去すべくなされたもので、以下
この発明の一実施例について説明する。

第１図において、１はミシン本体、２はミシン１を駆動
するための可変速モータ、３は上記可変速モータ２を制
御するためのモータ制御装置、４は上記モータ制御装置
３を介してモータ２を駆動するための足踏みペダル、５
は上記ミシンの主軸に設けられたミシンプーリ、６は上
記ミシン主軸と共に回転し、針上位置および針下位置に
同期した信号を出力する針位置検出装置、７は上記ミシ
ンの主軸の回転数を検出する速度検出装置、８は上記針
位置検出装置６並びに速度検出装置７の信号に応動し、
上記モータ制御装置３を制御するプログラム制御装置で
、このプログラム制御装置は予め入力されるミシンの縫
製工程に対応した入力装置９により制御されるものであ
る。

つぎに作用について説明する。

第４図に示すように２枚の被縫製物１０を重ねた状態で
所定位置から被縫製物１０の端縁１０ａ近くまでの所定
長さく１）を縫製する場合、まず、縫製者が被縫製物１
０をセットし、所定長さく１）だけ試縫する。

この試縫中には、第２図に実線矢印で示すように針位置
検出装置６が針上位置を検出し、検出の毎にプログラム
制御装置８中の針目数カウントパルス発生器１１へ信号
を出力する。

この発生器１１においては入力信号を波形成形し、１人
力信号に対して１加算パルス信号を加減算カウンタ１２
へ出力すると共にこのカウンタ１２を介して入力装置９
の表示部１３ヘ力ウント表示する。

従って、第４図に示すように所定の縫製長さく１）に対
応する針目数、例えば図においては９針目数が自動的に
カウント表示されることになる。

一方、縫製者は表示された針目数を確認して入力指令ス
イッチ１４を操作し、加減算カウンタ１２へ入力された
針目数を入出力ゲート回路１５を介して記憶回路１６へ
記憶させ、針目数プログラムを構成してセットすると共
にリセット回路１７により加減算カウンタ１２の針目数
を消去する。

ついで、縫製作業を行なうときは図中点線矢印で示すよ
うに記憶回路１６から記憶した針目数を入出力ゲート回
路１５を介して加減算カウンタ１２へ移すと共に表示部
１３へ針目数を表示する。

このようにプログラムをセットした状態で縫製者が足踏
みペダル４を踏込むと第３図に示すように上記ペダル４
の８１スイツチが作動してミシン１が運転を開始し、例
えば４０００ｒ −ｐ−ｍ程度の高速度で続行する。

この運転による針目数を針位置検出装置６が検出して針
目数カウントパルス発生回路１１が１針目数に対して１
減算パルス信号をカウンタ１２へ出力し、このカウンタ
１２では予じめ記憶回路１６から移された針目数から運
転針目数を減算すると共に減算した針目数を表示部１３
へ表示する。

そして、残りの運転針目数が例えば３針目数になると、
比較回路１８がこれを検出して第３図に示すように時間
（ｔｌ）で出力し、出力指令回路１９がモータ制御装置
３へ低速駆動指令を出力して可変速モータ２が例えば１
７５ｒ−ｐ・ｍに減速される。

この状態で縫製が続行され、残りの運転針目数が「０」
になると比較回路１８が同図に示すように時間（ｔ２）
でプログラム終了指令を出力し、この信号を受けた出力
指令回路１９がブレーキ信号をモータ制御装置３へ出力
して可変速モータ２は予じめ設定された針目数、すなわ
ち、所定の縫製長さく１）で確実して運転を停止する。

この時針位置検出装置６によりミシン針は針下位置にあ
り、さらに針上位置まで上昇する間に糸切り装置（図示
しない）が動作して縫糸を切断する。

なお、上記実施例では試縫によりカウントした針目数を
そのま・入力する場合について述べたが、試縫時の縫す
ぎ、縫不足に応じてカウントした針目数値を修正して入
力するようにしても同様である。

以上のようにこの発明では、被縫製物を所定長さだけ試
縫し、この試縫はカウントした針目数と同一または近似
の針目数を入力して所定のプログラムを構成するように
しているので、縫製者が所定長さに対応する針目数を１
つ１つカウントする必要もなく、またプログラムに組ま
れた針目数でミシンの運転を確実に停止でき、被縫製物
の縫すぎ、あるいは縫不足が解消されるため、未熟練者
でも一定の品質で縫製することができる効果を奏する。

また、表示装置にカウント針目数を表示するとともに、
この針目数を、運転による針目数だけ減じて行くように
しているので、使用者に縫製の進行状態を刻々知らせる
ことができ、次の縫製工程の準備等を手際よくこなすこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例を示す概略構成図、第２図
は同じく要部構成図、第３図はこの発明の詳細な説明す
る動作説明用波形図、第４図はこの発明による被縫製物
の縫製態様を示す説明図である。 図中、１はミシン、２は可変速モータ、３はモータ制御
装置、６は針位置検出装置、８はプログラム制御装置、
９は入力装置、１１は針目数カウントパルス発生回路、
１２は加減算カウンタ、１４は入力指令スイッチ、１６
は記憶回路、１８は比較回路、１９は出力指令回路であ
る。 なお、図中同一符号は同一または相当部分を示す。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 被縫製物を縫製するミシン、このミシンにより被縫
   製物を所定長さだけ試縫したとき、上記所定長さに対応
   する針目数と同一、または近似の針目数を入力し所定の
   プログラムを構成する装置を備え、上記ミシンを上記プ
   ログラムによる針目数だけ運転して所定長さの縫製を行
   うようにしたものにおいて、上記針目数をカウントする
   装置によるカウント針目数を表示する表示装置を設け、
   かつこの表示装置の針目数を、上記プログラムを構成す
   る装置にプログラムされている針目数から、上記ミシン
   の針上位置信号または針下位置信号を検出することによ
   って運転による針目数を減じて行く手段を設けて成るこ
   とを特徴とする縫製装置。