JP2009201930A - 自動糸切りミシンの制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 縫製工程の途中で糸切り操作を行なうときの終り自動返し縫いをスキップさせたい場合に行っていた手動のスイッチ操作を不要とし、返し縫いの実行・非実行を自動で判別して縫製作業の効率改善を実行できるとともに、仕上がりの縫製状態も良好なものとすることができる自動糸切りミシンの制御装置を提供すること。
【解決手段】 予め設定された縫製針数Aで縫製を行なうとともに、その縫製の糸切り前には所定の返し縫いを行なう制御を可能とされた自動糸切りミシンの制御装置であって、前記糸切り操作の指令が出された場合に、前記縫製針数Aと前記糸切り操作の指令までの実縫製針数Eとの差の針数Rを勘案し、前記返し縫いの実行・非実行を決定する制御手段25を備える。
【選択図】 図3

Description

本発明は、縫製工程の縫製途中における糸切操作に伴って実行される返し縫いの実行・非実行を自動判断する自動糸切りミシンの制御装置であって、特に、縫製工程毎に予め設定された針数で縫製を行なう、いわゆる定寸縫いを行なう際に有効な自動糸切りミシンの制御装置に関する。
従来より、ミシンには、縫い始めや縫い終わりに返し縫いを行なうためのバックタックソレノイド、縫製工程終了時に布押えを自動上昇させるための押え上げソレノイド、糸を切断するための糸切りソレノイド、切断された糸を払うワイパーソレノイド、糸押えの皿を浮かす皿浮かしソレノイド等、多数のソレノイドからなるアクチュエータが設けられている。これらのソレノイドは、制御部により、例えば、ミシン主軸の回転角度検知手段によって検知されるミシン主軸の回転角度やミシン針の針位置に基づいて駆動が制御されたり、各アクチュエータの動作と連動させて駆動が制御されている(特許文献1参照。)そして、この制御の1つに、縫製工程毎に予め設定された針数で縫製する、いわゆる定寸縫いを行なう際の駆動制御がある。
この定寸縫いの制御について説明すると、例えば、図7に示すように、矩形のワッペンを被縫製物に縫い付ける縫製作業の場合、その縫製工程は、図中に丸数字で示すように、矩形のワッペンの辺数と同数である4工程となる。よって、作業者は縫製作業の開始前に、第1工程から第4工程までのそれぞれの工程で形成する針数を制御部の記憶手段に入力しておく。また、一般には、縫い初めと縫い終りには解れ止めとして返し縫いが行われる。その縫い初めと縫い終わりの返し縫いの針数も予め制御部の記憶手段に入力し、設定しておく。
前記制御部の制御手段は、作業者のペダル操作による回転指令を受けると、ミシンモータを駆動させ、ミシン主軸を回転させるとともに、バックソレノイドの駆動を制御して、針数をカウントしながら予め設定された縫い初めの返し縫い(以下、初め自動返し縫いという)を行なった後、針数をカウントしながら第1工程の設定針数の縫製を行い、ミシン針を針下位置で停止させる。そのとき、制御手段の制御により、押え上げソレノイドを駆動させ、布押えを自動上昇させる。作業者は、縫製物とワッペンを、針下位置で止まっているミシン針を中心に90°回転させ、再び、ペダル操作を行なう。この一連の操作を繰り返し、第4工程の所定の針数を縫い終えると、前記制御手段は、糸切り操作前に、バックソレノイドの駆動を制御して、針数をカウントしながら予め設定された縫い終りの返し縫い(以下、終り自動返し縫いという)を行なう。そして、押え上げソレノイドを駆動させて布押えを自動上昇させ、続いて、糸を切断するための糸切りソレノイド、切断された糸を払うワイパーソレノイド、糸押えの皿を浮かす皿浮かしソレノイド等を駆動させて、縫製に供した上糸および下糸を切断し、4工程からなる一続きの縫製作業を終了させる。
ところで、縫製作業中に、上糸あるいは下糸のいずれかの供給切れや、上糸あるいは下糸のいずれかの糸が何らかの原因によって切断される糸切れなどの不具合(以下、「糸切れ」という)が発生すると、作業者はミシンモータの駆動を停止させ(自動停止制御の場合を含む)、糸切りソレノイドを駆動させて被縫製物およびワッペンに繋がっている残りの糸を切断し、縫い目を解いて、再度、最初から縫製作業を進めている。
その場合において、前述したように、糸切りソレノイドを駆動させる前に必ず終り自動返し縫いが実行されてしまうと、縫い目を解く作業が大変になったり、被縫製物等に不要な針穴を形成してしまうといった不具合が生じる。
そこで、従来の定寸縫いの制御においては、最終工程以外の工程中に糸切れが生じた場合には、前記終り自動返し縫いをせず(非実行)、最終工程中に糸切れが生じた場合にのみ、前記終り自動返し縫いを実行するように設定しておくとともに、さらに、最終工程においてもこの終り自動返し縫いをしたくない場合には、ミシンに設けたスイッチの手動操作により、終り自動返し縫いをスキップさせて、糸切り操作のみを行なうようにしていた。
特開平6−205888号公報
しかしながら、このような手動による操作は、作業者が被縫製物から手や視線を離さなければならないため、作業性の効率化が図れないという問題があった。
本発明は、そのような問題点に鑑み、縫製工程の途中で糸切り操作を行なうときの終り自動返し縫いをスキップさせたい場合に行っていた手動のスイッチ操作を不要とし、返し縫いの実行・非実行を自動で判別して縫製作業の効率改善を実行できるとともに、仕上がりの縫製状態も良好なものとすることができる自動糸切りミシンの制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の請求項1に係る自動糸切りミシンの制御装置は、予め設定された縫製針数で縫製を行なうとともに、その縫製の糸切り操作前には所定の返し縫いを行なう制御を可能とされた自動糸切りミシンの制御装置であって、前記糸切り操作の指令があった場合に、前記縫製針数と前記糸切り操作の指令までの実縫製針数との差の針数を勘案し、前記返し縫いの実行・非実行を決定する制御手段を備えたことを特徴とする。
具体的には、本発明の請求項2に係る自動糸切りミシンの制御装置のように、前記縫製針数および返し縫いを実行するか否かの判断基準とする基準残針数を記憶する記憶手段と、実縫製針数を計数する計数手段とを備え、前記制御手段は、前記縫製針数と前記実縫製針数との差の針数である残針数が、前記基準残針数より多い場合は前記返し縫いを非実行として糸切り操作のみを行ない、前記基準残針数より少ない場合は前記返し縫いを実行した後、糸切り操作を行なうように制御する。
さらには、本発明の請求項3に係る自動糸切りミシンの制御装置のように、返し縫いを実行するか否かの判断基準とする縫製針数に対する針数の割合を前記記憶手段に記憶するとともに、前記縫製針数と前記割合とにより前記基準残針数を算出する算出手段を備え、前記記憶手段はこの算出手段により算出された基準残針数を記憶するようにしてもよい。
本発明の自動糸切りミシンの制御装置によれば、縫製工程の途中で糸切り操作を行なうときの終り自動返し縫いの制御をスキップさせたい場合の手動のスイッチ操作を不要とし、返し縫いの実行・非実行を自動で判別して縫製作業の効率改善を実行できるとともに、仕上がりの縫製状態も良好なものとすることができる。
以下、発明の自動糸切りミシンの制御装置の実施形態を図1乃至図5に基づいて具体的に説明する。
本発明のミシン1は、図1の外観図に示すように、作業台2の上にミシン本体3を搭載している。この作業台2の下部には、ミシンモータ4及びミシン制御装置であるコントローラ5が配置されており、ミシンモータ4とミシン本体3とは、ミシンモータ4の回転軸に設けたプーリ6とミシン本体3の主軸に取り付けられたミシンプーリ7との間に掛け渡たされたベルト8によって連結されている。
さらに、作業台2の下方には作業者が足で操作するミシンペダル10が回動可能に設けられ、その踏み込み量がリンクロッド12を介してペダルセンサ11に伝達される。ペダルセンサ11は、CCDセンサあるいはインクリメンタルエンコーダ等によってその踏み込み量を検出し、そのデータを図示しないコネクタを介して制御装置としてのコントローラ5へ送出する。なお、ミシンペダル10は、前踏みで通常の縫製(前進)、後踏みで返し縫い(後進)の縫製を行うようになっているものとする。
また、ミシン本体3内には、布押え上げ、ワイパー、バックタック、皿浮かし等を駆動する各アクチュエータとして、糸切りソレノイド14、押え上げソレノイド15、ワイパーソレノイド16、バックタックソレノイド17等が設けられており、それぞれコントローラ5によって所定のタイミングで駆動制御される。
そして、ミシン本体3の正面には液晶表示装置などからなる表示器18と、定寸縫いとフリー縫いの選択設定や、定寸縫いの場合の縫製作業における縫製工程毎の縫製針数、糸切りソレノイドの駆動前にバックタックソレノイドを駆動させて返し縫いを行なう終り自動返し縫いの有効・無効の別、有効とする場合の終り自動返し縫いの縫製針数、前記終り自動返し縫いを実行するか否かの判断基準とする基準残針数等を入力し、設定する入力手段としての設定操作パネル(図1中には不図示)が設けられている。
また、ミシン本体3の不図示のミシン主軸に取付けられたミシンプーリ7には、針位置検出手段としての針位置検出器20が設けられている。針位置検出器20としては、例えば、ミシンプーリ7の内側に固定されてミシンプーリ7と一体に回転する磁石と、この磁石と対向するようにミシン本体3に固定された磁気検出素子とで構成される磁石式の針位置検出器を例示することができ、前記ミシン主軸の回転により上下動されるミシン針が基準位置より上方に位置している状態を検出し、その検出結果に応じて針位置検出信号を出力する。
また、ミシンモータ4の回転軸には回転信号出力手段としてのモータエンコーダ21が設けられている。モータエンコーダ21は、ミシンモータ4により駆動されるミシン主軸の回転角度に応じた回転信号としてのエンコーダパルスを出力する。そして、コントローラ5は、これらのペダルセンサ11、モータエンコーダ21、ミシンの針位置検出器22等からのデータあるいは検出信号をもとにミシンモータ4の回転及び前記各ソレノイドの駆動を制御している。
図2は、このミシン1の制御系を前記コントローラ5の内部構成と共に示すブロック図である。
ミシン1の各部材やミシンモータ4の駆動を制御するコントローラ5は、リードオンリーメモリ(ROM)22、ランダムアクセスメモリ(RAM)23、イーイーピーロム(EEPROM)24等の外部の記憶手段を接続させ、制御手段としてのCPU25を備えたマイクロコンピュータによって構成されている。
前記CPU25は、ミシンモータ4の回転駆動により上下動するミシン針による実縫製針数を計数する計数手段を備えている。
また、前記CPU25のEEPROM24には、縫製作業における縫製工程毎に設定される縫製針数Aを記憶し、管理する工程針数管理手段、前記定寸縫い・フリー縫いの選択設定や定寸縫いの場合の返し縫いの縫製針数を記憶し、管理する返し縫い管理手段、そして、前記返し縫い管理手段において定寸縫いが選択されている場合において、前記終り自動返し縫いを実行するか否かの判断基準とする基準残針数Eを記憶し、管理する基準残針数管理手段を備えている。
そして、コントローラ5の出力側には、CPU25から送出される駆動制御信号によってミシンモータ4を回転駆動させるミシンモータ駆動回路31、ミシン本体3の正面に配設された表示器18を駆動させる表示器駆動回路32、糸切りソレノイド14を駆動させる糸切り駆動回路33、押え上げソレノイド15を駆動させる押え上げ駆動回路34、ワイパーソレノイド16を駆動させるワイパー駆動回路35、バックタックソレノイド17を駆動させるバックタック駆動回路36等の各アクチュエータ駆動回路が接続されている。
一方、入力側には、前述したモータエンコーダ21、ペダルセンサ11、針位置検出器20、設定操作パネル19等が接続されている。
モータエンコーダ21は、ミシンモータ4の回転軸が一定角度(例えば1°)回転する毎にエンコーダパルスを発生するものであり、そのエンコーダパルスはミシンモータ4の回転速度検知や位相検知、及びミシン主軸角度の検知に用いられる。
ペダルセンサ11からのミシンペダル10の踏み込み量のデータは、コントローラ5からミシンモータ駆動回路31を介して、ベルト8を介在させてミシン主軸を回転させるミシンモータ4の回転・停止及び回転速度を制御するのに用いられる。
針位置検出器20から出力される針上位置の検出信号は、針数のカウントの他、前述のように計数手段26がエンコーダパルスを計数する際の基準として用いられる。
前記設定操作パネル19は、様々な設定をするための入力手段として用いられる。例えば、この設定操作パネル19により、前述の縫製作業における縫製工程毎の縫製針数A、定寸縫い・フリー縫いの別、終り自動返し縫いの制御の有効・無効の別、終り自動返し縫いの縫製針数、前記終り自動返し縫いを実行するか否かの判断基準とする基準残針数E等を設定することができる。また、押え上げソレノイド15、バックタックソレノイド17等の各アクチュエータの駆動タイミングをミシン主軸の回転角度単位で設定することも可能である。
そして、コントローラ5のCPU25においては、前述のモータエンコーダ21、ペダルセンサ11、針位置検出器20等の入力信号をもとに、表示器18の表示やアクチュエータとしての各ソレノイド及びミシンモータ4の駆動を制御する。
本実施形態の自動糸切りミシン1の制御装置においては、該ミシンの基本設定事項を前記設定操作パネル19から入力することにより設定する。この基本設定事項には、縫製工程途中で糸切り操作の指令があった場合に、終り自動返し縫いを実行するか否かの基準とする針数(基準残針数E)が含まれる。また、その縫製開始前には、縫製作業における縫製工程毎の縫製針数Aや、定寸縫い・フリー縫いの別、終り自動返し縫いの制御の有効・無効の別、終り自動返し縫いの縫製針数等を前記設定操作パネル19から入力することにより設定する。これらの入力設定事項は、前述の通り、コントローラ5の記憶手段としてのEEPROM24に記憶される。
そして、このように前記縫製針数Aおよび返し縫いを実行するか否かの判断基準とする基準残針数Eが記憶手段としてのEEPRPOM24に記憶され、実縫製針数Nを計数する計数手段が備えられた環境下において、本実施形態の自動糸切りミシンの制御装置におけるCPU25は、定寸縫いの最終縫製工程途中で前記糸切り操作の指令があった場合に、前記縫製針数Aと前記糸切り操作の指令までの実縫製針数Nとの差の針数(残針数)Rを勘案し、前記返し縫いの実行・非実行を決定する。
すなわち、作業者がミシンペダル10を操作し、ミシンモータ4を回転駆動させることで、所望の縫製作業が実行される。その際、前記CPU25は、定寸縫いにおいては、最終縫製工程における縫製途中で糸切れ等の不具合が生じ、糸切り操作の指令があった場合に、その縫製工程の残針数Rによって終り自動返し縫いを行なうか否かを判別し、前記バックタックソレノイド17の駆動を制御した後、糸切りを行なうように制御する。つまり、前記CPU25は、定寸縫いの最終縫製工程以外の縫製工程において糸切れ等の不具合が生じた場合、糸切りは行なうが、返し縫いは行わず、また、最終縫製工程において不具合が生じた場合であっても、糸切り操作に伴う返し縫いを実行するか否かを残針数Rによって自動判別する。
この自動糸切りミシン1の定寸縫いにおける駆動制御について、図3乃至図5のフローチャートを用いてさらに具体的に説明する。
先ず、制御手段としてのCPU25は、図3に示すように、電源投入時においては先ず作業者がミシン1の基本設定事項を設定するためのモード設定を選択しているか否かを判断する(ST1)。本実施形態において、モード設定を選択する場合には、ミシン本体3に配設された不図示の設定スイッチを押し下げつつ電源を投入することで切換え可能とする。
前記CPU25は、この操作がなされた場合(ST1のYES)は、作業者がモード設定を選択していると判断し、設定モードに移行する。
そして、前記設定モードにおいては、図4のフローチャートに示すように、少なくとも、前記残基準針数を設定操作パネル19から入力し(ST101)、一旦、電源を落とす(ST103)。
電源投入時に設定スイッチが押し下げ操作されていない場合には、ユーザがモード設定を選択していないと判断し(ST1のNO)、現設定状態でスルーさせる。続いて、縫製データの設定操作を行なう(ST2)。この縫製データの設定操作においては、定寸縫いを有効とするか、あるいは定寸縫いを無効としてフリー縫いを行なうかの別、定寸縫い(あるいはフリー縫い)の場合の縫製パターン、定寸縫いの縫製パターンの縫製工程数とその縫製工程毎の縫製針数、終り自動返し縫いの制御の有効・無効の別を設定する。なお、この縫製データの設定操作は、特に変更が加えられない場合には、現設定状態でスルーさせる。
続いて、前記縫製データの設定が定寸縫いの設定であるか(逆を返せば、フリー縫いであるか)を判断し、フリー縫いの設定がされた場合(ST3のNO)、フリー縫いの制御を行なう。フリー縫いの制御については後述する。
また、定寸縫いの設定である場合(ST3のYES)には、ミシンの回転指令が出されているか否かをペダルセンサ11からのデータの入力の有無により判断し(ST4)、回転指令が出されていないOFF状態であれば(ST4のNO)、そのままミシン針を針下位置としてミシン1の駆動を停止した状態で(ST5)、ST4の回転指令があるまで待機する。
また、回転指令が出されているON状態であれば(ST4のYES)、ミシンモータ駆動回路31を介してミシンモータ4を回転駆動させるとともに、回転中は針位置検出器20からの針上、針下位置信号をカウント更新する(ST6)。このカウントは針数の上下動のカウントであるため、実縫製針数Nの計数を意味するものとなる。
よって、縫製針数Nのカウントが記憶手段に管理されている現縫製工程の縫製針数Aとなったか否かを判断する(ST7)。つまり、最初は第1縫製工程に設定されている縫製針数Aと実縫製針数Nとを比較することになる。
実縫製針数Nが前記第1の縫製工程の縫製針数Aでない(満たない)場合(ST7のNO)は、糸切り操作の指令が出されているか否かを判断し(ST8)、糸切り操作の指令が出されていないOFF状態であれば(ST8のNO)、ST4へ戻り、ミシンモータの回転駆動を継続させ、縫製作業を継続させる。
一方、何かのトラブルにより糸切り操作の指令が出されているON状態であれば(ST8のYES)、終り自動返し縫いをするか否かを判断すべく、現在の縫製が最終縫製工程であるか否かを確認する(ST9)。最終縫製工程であるか否かは、例えば、前回の糸切り操作後の実縫製針数と、記憶手段に管理されている各縫製工程の縫製針数の累計とを対比させることで判断することができる。また、各縫製工程の縫製針数をクリアした段階で、縫製工程数を1からカウントアップさせることで、縫製工程数を管理してもよい。そして、現縫製工程が最終縫製工程でない場合(ST9のNO)には、そのまま、ST14へ進み、糸切り駆動回路33を介して糸切りソレノイド14を駆動させて糸切りを行ない(ST14)、ミシン針を針上位置としてミシン1を停止させた状態でST2へ戻り、再び、第1の縫製工程から縫製を開始するべく、待機する。
また、現縫製工程が最終縫製工程であった場合(ST9のYES)には、CPU25は、残針数Rを算出し(ST10)、この残針数Rが記録手段に管理されている基準残針数Eより大きいか否かを判断する(ST11)。なお、図6には、終り自動返し縫いを実行するか否かの判断の概念図を示す。
この図6のケース1に示すように、残針数Rが基準残針数Eよりも大きい場合(ST11のYES)には、そのまま終り自動返し縫いをして縫製作業を終了させてしまうと、縫い残しが大きく、所望の縫製状態を得ることができないので、ST14へ進み、糸切り駆動回路33を介して糸切りソレノイドを駆動させて糸切りを行ない(ST14)、ミシン針を針上位置としてミシン1を停止させた状態でST2へ戻り、再び、第1の縫製工程から縫製を開始するべく、待機する。
また、この図6のケース2に示すように、残針数Rが基準残針数Eよりも小さい場合(ST11のNO)には、そのまま終り自動返し縫いをして縫製作業を終了させることも可能であるので、縫製データの設定が、終り自動返し縫いを有効として設定されているか否かを確認し(ST12)、終り自動返し縫いを有効に設定されていない場合(ST12のNO)には、ST14へ進み、糸切りソレノイドを駆動させて糸切りを行ない(ST14)、ミシン針を針上位置としてミシン1を停止させた状態でST2へ戻り、再び、第1の縫製工程から縫製を開始するべく、待機する。
また、終り自動返し縫いを有効とする設定である場合(ST12のYES)には、設定モードで設定されている終り自動返し縫いの内容に従い、バックタック駆動回路36を介してバックタックソレノイドを駆動させて終り自動返し縫いを実行し(ST13)、糸切り駆動回路33を介して糸切りソレノイドを駆動させて糸切りを行なう(ST14)。
一方、縫製針数Nのカウントが前記第1の縫製工程の設定針数Aとなったか否かを判断し(ST7)、縫製針数Nが前記第1の縫製工程の設定針数Aとなった場合(ST7のYES)には、現在の縫製が最終縫製工程であるか否かを確認する(ST15)。
最終縫製工程である場合(ST15のYES)には、縫製データの設定が、終り自動返し縫いを有効として設定されているか否かを確認し(ST12)、終り自動返し縫いを有効に設定されていない場合(ST12のNO)には、ST14へ進み、糸切りソレノイドを駆動させて糸切りを行ない(ST14)、ミシン針を針上位置としてミシン1を停止させた状態でST2へ戻り、再び、第1の縫製工程から縫製を開始するべく、待機する。
また、終り自動返し縫いを有効とする設定である場合(ST12のYES)には、設定モードで設定されている終り自動返し縫いの内容に従い、バックタック駆動回路36を介してバックタックソレノイドを駆動させて終り自動返し縫いを実行し(ST13)、糸切り駆動回路33を介して糸切りソレノイドを駆動させて糸切り操作を行なう(ST14)。
そして、最終縫製工程ではない場合(ST15のNO)には、ミシン針を針下位置としてミシン1を停止させ(ST16)、ST4に戻って回転指令を待機する。
なお、ST2においてフリー縫いが設定された場合には、ST3において、フリー縫いが選択されていることを判断し、フリー縫いの制御を行なう。
このフリー縫いは、図5のフローチャートに示すように、先ず、ペダル操作によって回転指令が出されているか否かをペダルセンサ11からのデータの入力の有無により判断し(ST201)、回転指令が出されていない、OFF状態であれば(ST201のNO)、そのままミシン1の駆動を停止した状態で(ST202)、ST201の回転指令があるまで待機する。
また、回転指令が出されている、ON状態であれば(ST201のYES)、ミシンモータ駆動回路31を介してミシンモータ4を回転駆動させ、所望の縫製作業を行う(ST203)。そして、所望の縫製が終了し、糸切り操作の指令があるかどうかを判断し(ST204)、糸切り操作の指令が無い場合(ST204のNO)には、再びST201に戻って回転指令を待機する。
また、糸切り指令がある場合(ST204のYES)には、終り自動返し縫いを実行する設定になっているか否かを判断し(ST205)、終り自動返し縫いを有効としない設定である場合(ST205のNO)には、そのまま、糸切りソレノイドを駆動させて糸切りを行ない、ミシン針を針上位置としてミシン1を停止させた状態(ST207)で、再び、メインルーチンのST2へに戻る。また、終り自動返し縫いを有効とする設定である場合(ST205のYES)には、その内容に従い、所定の針数の終り自動返し縫いを実行し(ST206)、糸切りソレノイドを駆動させて糸切りを行ない、ミシン針を針上位置としてミシン1を停止させた状態(ST207)で、再び、メインルーチンのST2へに戻る。
このように、本実施形態の自動糸切りミシンにおいては、前述のST7乃至ST14のように、定寸縫いモードで駆動する際の、糸切り操作時における終り自動返し縫いを実行するか否かを、糸切り操作の指令があったときの縫製量を基準に自動的に判断する。
よって、縫い目を解かなければならないような場合にも、糸切り操作に先立って終り自動返し縫いがされてしまい、前記縫い目を解く作業量が増えたり、また、被縫製物等に不要な針穴を形成してしまうといった不具合を回避することができる。
さらに、最終縫製工程における縫製量、即ち、実縫製針数が、設定された縫製針数に満たない場合であっても、許容範囲内、即ち、残針数が基準残針数以内であれば、糸切り操作前に終り自動返し縫いを所定の終り自動返し縫いの縫製針数で実行することで、遜色のない仕上がりの縫製状態を得ることができる。
なお、前述の実施形態においては、ミシンの基本設定事項として、設定操作パネルから基準残針数を直接入力していたが、具体的な針数で入力せずに、その縫製工程の縫製針数に対する、返し縫いを実行するか否かの判断基準とする針数の割合を、例えば百分率で入力し、前記記憶手段路したがってのEEPROMに記憶させるとともに、前記縫製針数と前記割合とにより前記基準残針数を算出する算出手段をCPU25に備え、前記記憶手段はこの算出手段により算出された基準残針数Eを記憶するようにしてもよい。
その場合、縫製データの設定操作により、最終縫製工程の縫製針数Aに変更が加えられた場合であっても、随時、前記CPU25の算出手段により、変更された縫製針数毎に前記基準残針数を求めるので、縫製針数Aを変更するたびに前記基準残針数も設定し直すという手間を省くことができる。
本実施形態の自動糸切りミシンの制御装置が配設されるミシンの要部外観図 本実施形態の自動糸切りミシンの制御系をコントローラの内部構成と共に示すブロック図 本実施形態の自動糸切りミシンの制御装置における終り自動返し縫いの制御を示すメインフローチャート 前記メインフローチャートのサブルーチンであるモード設定の制御を示すフローチャート 前記メインフローチャートのサブルーチンであるフリー縫いの制御を示すフローチャート 本実施形態の自動糸切りミシンの制御装置における終り自動返し縫いを実行するか否かの判断の概念図 定寸縫いの縫製工程と返し縫いを示す説明図
符号の説明
1 ミシン
2 作業台
3 ミシン本体
4 ミシンモータ
5 コントローラ
6 プーリ
7 ミシンプーリ
8 ベルト
10 ミシンペダル
11 ペダルセンサ
12 リンクロッド
14 糸切りソレノイド
15 押え上げソレノイド
16 ワイパーソレノイド
17 バックタックソレノイド
18 表示器
19 設定操作パネル
20 針位置検出器
21 モータエンコーダ
22 ROM
23 RAM
24 EEPROM
25 CPU
31 ミシンモータ駆動回路
32 表示器駆動回路
33 糸切り駆動回路
34 押え上げ駆動回路
35 ワイパー駆動回路
36 バックタック駆動回路

Claims (3)

  1. 予め設定された縫製針数で縫製を行なうとともに、その縫製の糸切り前には所定の返し縫いを行なう制御を可能とされた自動糸切りミシンの制御装置であって、糸切り操作の指令が出された場合に、前記縫製針数と前記糸切り操作の指令までの実縫製針数との差の針数を勘案し、前記返し縫いの実行・非実行を決定する制御手段を備えたことを特徴とする自動糸切りミシンの制御装置。
  2. 前記縫製針数および返し縫いを実行するか否かの判断基準とする基準残針数を記憶する記憶手段と、実縫製針数を計数する計数手段とを備え、
    前記制御手段は、前記縫製針数と前記実縫製針数との差の針数である残針数が、前記基準残針数より多い場合は前記返し縫いを非実行として糸切りのみを行ない、前記基準残針数より少ない場合は前記返し縫いを実行した後、糸切りを行なうように制御することを特徴とする請求項1に記載の自動糸切りミシンの制御装置。
  3. 返し縫いを実行するか否かの判断基準とする縫製針数に対する針数の割合を前記記憶手段に記憶するとともに、前記縫製針数と前記割合とにより前記基準残針数を算出する算出手段を備え、前記記憶手段はこの算出手段により算出された基準残針数を記憶することを特徴とする請求項2に記載の自動糸切りミシンの制御装置。
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