JPH07148377A - ミシンの制御装置 - Google Patents

ミシンの制御装置

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Publication number
JPH07148377A
JPH07148377A JP32612393A JP32612393A JPH07148377A JP H07148377 A JPH07148377 A JP H07148377A JP 32612393 A JP32612393 A JP 32612393A JP 32612393 A JP32612393 A JP 32612393A JP H07148377 A JPH07148377 A JP H07148377A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
actuator
sewing
sewing machine
air cylinder
chuck
Prior art date
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Pending
Application number
JP32612393A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Horimoto
浩 堀本
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Juki Corp
Original Assignee
Juki Corp
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Publication date
Application filed by Juki Corp filed Critical Juki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 設定通りにアクチュエータの速度調整ができ
ミシン毎のアクチュエータの動作時間のバラツキをなく
すと共に、駆動するアクチュエータの組合せを考慮する
ことなくアクチュエータ動作時の他の機構部分との干渉
を防止する。 【構成】 操作パネル53の縫製ステップ毎に分けられ
たスイッチにより、選択された縫製ステップのアクチュ
エータをその縫製ステップの順序で動作させると共に、
このアクチュエータの動作と同時にタイマー80をスタ
ートさせ、該アクチュエータの動作終了をセンサ30,
40により検知して該アクチュエータの動作時間をタイ
マー80から読み取り、このアクチュエータの実際の動
作時間と予め設定されたアクチュエータの標準動作時間
とを表示手段53Xに表示させる第3の制御手段26a
を具備してなるもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、平ボタン、シャンクボ
タン、マーブルボタンを容易に縫着できるボタン付けミ
シンの制御装置、さらに詳しくはミシンの各機構に連結
し作用する複数のアクチュエータを動作させるミシンの
制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ボタン付けミシンには、ミシン
の各機構に連結し作用する複数のアクチュエータとし
て、例えばエアーシリンダが備えられており、各エアー
シリンダを所定の順序で連続的に動作させて縫製に関す
る一連の作業を行っている。ボタン付けミシンにあって
は、例えばボタンチャック角度を切り替えるエアーシリ
ンダが設けられており、一連の作業の中でエアーシリン
ダ駆動用電磁弁の作動によってそのボタンチャック角度
を切り替えるエアーシリンダを各所定角度に動かすよう
になされている。そして、テスト時や保守時に、こうし
たチャック角度を切り替えるエアーシリンダ等の駆動用
電磁弁をオンオフすることにより、上記一連の作業の中
の単一動作のみを実行させることができるようになって
いる。
【0003】しかしながら、上記装置にあっては、単一
動作のみを実行させようとしても、エアーシリンダはミ
シンの後部や下部に取り付けられている場合が多く、ま
た時にはミシン筐体内に覆い隠されている場合があり、
作業者は席を立つ等してミシン前面から離れて作業を行
わなければならず、操作性が悪いといった問題があっ
た。
【0004】そこで、上記問題点を解決する提案が特開
平4−17894号公報になされている。この特開平4
−17894号公報記載のミシンの制御装置は、ミシン
の各機構に連結し作用する複数のアクチュエータから1
または複数を選択指示する選択指示手段を操作パネルに
設けると共に、該選択指示手段にて選択指示されたアク
チュエータだけを動作させる特定アクチュエータ制御手
段を備えており、操作パネルの選択指示手段により1ま
たは複数のアクチュエータを選択指示して動作させるこ
とができるので、ミシンの一連の作業の中の単一動作の
みを実行させようとする場合の操作性の向上が図られて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開平4−17894号公報記載のミシンの制御装置にお
いては、以下の問題点がある。すなわち、テスト時や保
守時にエアーシリンダの動作時間の調整を行うが、その
調整は作業者の主観で行うために、ミシン毎にエアーシ
リンダの動作時間のバラツキが生じ、そのバラツキは装
置の振動・騒音の増加する要因となると共に、縫製能率
にも影響する。
【0006】また、エアーシリンダの調整を行う場合、
調整するエアーシリンダのみを動かしたのでは他の機構
部分と干渉することが多々あり、従ってこの干渉を回避
すべく、オンするエアーシリンダの組合せを考慮しなけ
ればならないといった問題もある。
【0007】また、実際の縫製には必要とされないスイ
ッチをエアーシリンダ選択スイッチとして通常のスイッ
チとは別に操作パネルに各々設けなければならず、しか
もミシンには多数のシリンダが設けられていることから
多数のエアーシリンダ選択スイッチが必要であり、従っ
て、操作パネルに十数個のエアーシリンダ選択スイッチ
を設けなければならず、操作パネルが大型化及び高コス
ト化するといった問題もある。
【0008】そこで本発明は、設定通りにアクチュエー
タの速度調整がなされ、ミシン毎にアクチュエータの動
作時間のバラツキが生じることがないミシンの制御装置
を提供する。
【0009】また、駆動するアクチュエータの組合せを
考慮することなく、アクチュエータ動作時の他の機構部
分との干渉が防止されるミシンの制御装置を提供するこ
とを第1の目的とする。
【0010】また、上記第1の目的が達成されるミシン
の制御装置を提供することを第2の目的とする。
【0011】また、操作パネルを大型化及び高コスト化
することなく、上記第1〜第2の目的が達成されるミシ
ンの制御装置を提供することを第3の目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1及び請求項2
は、上記第1の目的を達成するために、ミシンの各機構
に連結し作用する複数のアクチュエータを動作させるミ
シンの制御装置において、操作パネルのスイッチによ
り、選択されたアクチュエータを動作させると共に、こ
のアクチュエータの動作と同時にタイマーをスタートさ
せ、該アクチュエータの動作終了をセンサにより検知し
て該アクチュエータの動作時間を前記タイマーから読み
取り、このアクチュエータの実際の動作時間と予め設定
されたアクチュエータの標準動作時間とを表示手段に表
示させる第1の制御手段を具備してなる。
【0013】また、ミシンの各機構に連結し作用する複
数のアクチュエータを動作させるミシンの制御装置にお
いて、操作パネルの縫製ステップ毎に分けられたスイッ
チにより、選択された縫製ステップのアクチュエータを
その縫製ステップの順序で動作させる第2の制御手段を
具備してなることを特徴としている。
【0014】請求項3は、上記第2の目的を達成するた
めに、ミシンの各機構に連結し作用する複数のアクチュ
エータを動作させるミシンの制御装置において、操作パ
ネルの縫製ステップ毎に分けられたスイッチにより、選
択された縫製ステップのアクチュエータをその縫製ステ
ップの順序で動作させると共に、このアクチュエータの
動作と同時にタイマーをスタートさせ、該アクチュエー
タの動作終了をセンサにより検知して該アクチュエータ
の動作時間を前記タイマーから読み取り、このアクチュ
エータの実際の動作時間と予め設定されたアクチュエー
タの標準動作時間とを表示手段に表示させる第3の制御
手段を具備してなることを特徴としている。
【0015】請求項4は、上記第3の目的を達成するた
めに、上記請求項1または2または3に加えて、アクチ
ュエータ動作用のスイッチ、表示手段を、保守モードが
選択されると、操作パネル上の通常モード時に用いられ
るスイッチ及び表示手段に代えて機能させる第4の制御
手段を具備したことを特徴としている。
【0016】
【作用】このような請求項1及び2におけるミシンの制
御装置によれば、操作パネルのスイッチにより動作させ
たいアクチュエータを選択すると、この選択されたアク
チュエータが動作すると共に動作開始と同時にタイマー
がスタートし、該アクチュエータの動作が終了したらこ
の動作終了をセンサが検知して該アクチュエータの動作
時間がタイマーより読み取られ、このアクチュエータの
実際の動作時間と予め設定されたアクチュエータの標準
動作時間とが表示手段に表示されるようになり、この実
際の動作時間を標準動作時間に合わせるようにアクチュ
エータの速度調整を行えば、アクチュエータの動作時間
を設定通りのアクチュエータの動作時間とすることがで
きる。
【0017】また、操作パネルの縫製ステップ毎に分け
られたスイッチにより動作させたい縫製ステップを選択
すると、この選択された縫製ステップのアクチュエータ
がその縫製ステップの順序で動作するようになり、動作
させるアクチュエータの組合せを考慮しなくとも、アク
チュエータ動作時に他の機構部分と干渉することはな
い。
【0018】また、請求項3におけるミシンの制御装置
によれば、操作パネルの縫製ステップ毎に分けられたス
イッチにより動作させたい縫製ステップを選択すると、
この選択された縫製ステップのアクチュエータがその縫
製ステップの順序で動作すると共に動作開始と同時にタ
イマーがスタートし、該アクチュエータの動作が終了し
たらこの動作終了をセンサが検知して該アクチュエータ
の動作時間がタイマーより読み取られ、このアクチュエ
ータの実際の動作時間と予め設定されたアクチュエータ
の標準動作時間とが表示手段に表示されるようになる。
従って、動作させるアクチュエータの組合せを考慮しな
くとも、アクチュエータ動作時に他の機構部分と干渉す
ることはなく、しかも実際の動作時間を標準動作時間に
合わせるようにアクチュエータの速度調整を行えば、ア
クチュエータの動作時間を設定通りのアクチュエータの
動作時間とすることができる。
【0019】また、請求項4におけるミシンの制御装置
によれば、保守モードが選択されると、操作パネル上の
従来の通常モード時に用いられているスイッチ及び表示
手段の機能が請求項1または2または3のアクチュエー
タ動作用のスイッチ、表示手段として機能するようにな
り、従来の操作パネルを大型化及び高コスト化すること
なく、請求項1または2または3が達成され得る。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。先ず、本発明のミシンの制御装置が適用された単
環根巻きボタン付けミシンの構成について、図5乃至図
19を参照しながら説明する。
【0021】この単環根巻きボタン付けミシンは、ボタ
ンに設けられた糸通し孔へ落下して布を貫通し、単糸環
縫目を形成してボタンを縫着する縫い針1と、X方向、
Y方向に移動し得る移動テーブル2と、移動テーブル2
のフレーム3に回動可能に支持されたタング4と、布地
Fを二つ折りに支持する移動テーブル2に固定された布
押え下板5と、布押え下板5に対向してボタンを保持
し、フレーム3に回転可能に支持されたチャック6とに
より構成されている。
【0022】タング4は、フレーム3(図5には一つし
か示していないが、両側にある)に取付けられている回
動軸7に腕8を介して固定されており、矢印で示すよう
に回動することができる。そして、タング4は、矢印方
向に回動する際に、布押え下板5と共働して、布地Fを
二つ折りにし、支持する。また、タング4の先端には、
縫い針1の貫通する切欠き部が形成されている。なお、
符号9は回動軸7を回転させタング4を固定、開放する
ためのタング固定、開放エアーシリンダである。
【0023】布押え下板5は、図15に示す根巻き用の
もの5Aと、図16に示すベタ縫い用のもの5Bとがあ
り、それぞれ根巻きをする場合、しない場合に応じて移
動テーブル2にねじによって選択的に固定される。その
際、図12に示す制御部10のスイッチ10Aによって
根巻き又はベタ縫いの信号が選択される。更に、図12
に示す制御部では、ボタン選定スイッチ10Bを操作す
ることによって、図13に示す平ボタン、シャンクボタ
ンの様々なボタン付けを選択し、その内の一つを随意読
出し書込みメモリー(RAM)27よりなる記憶装置に
設定することができる。同時に、そのボタン縫製の針
数、針落ち位置データーも記憶装置27に記憶されるの
で、平ボタン、シャンクボタンに係わらず、16種類の
ボタン縫製を選択することができる。
【0024】即ち、制御部のスイッチ操作により、ボタ
ン縫製の種類及びそれに対応する針数、針落ち位置のデ
ーターを記憶装置に記憶させ、各種ボタンの縫製を行う
ことができる。
【0025】また、ボタン縫製のデーターを記憶装置2
7に記憶させた後には、図11に示される操作パネル5
3の表示手段としての液晶53Xによってその縫製内容
が示される。ここで、符号53eは縫いパターンを、5
3fは縦のボタン孔ピッチ(図においては3.6mm)
を、53gは横のボタン孔ピッチ(図においては3.6
mm)を、53hはボタン付け針数(図においては8
針)及び根巻針数(図においては10針)を、53iは
根巻の有無(図においては有)を、53jはパターン番
号をそれぞれ示している。従って、ボタン縫製の種類の
選定ミスを防止することができる。
【0026】また手動時には、操作パネル53のキー5
3q,53rを投入する度毎に移動テーブル2をX−Y
移動することができ、針落ち位置の移動が可能となる。
ここで、符号53qは1針送りスイッチを、53rは飛
ばし送りスイッチをそれぞれ示している。従って、従来
のもののように、手でプーリーを1回転させたり、ペダ
ルを踏んでモーターを1回転させることなく、針落ち位
置、即ち、縫製位置を確認することができる。
【0027】その後、キー53a〜53cを操作するこ
とにより、縫製データー(ピッチ)を変更することがで
きる。このとき、移動テーブル2が移動すると共に液晶
53Xに表示される。更に、手動操作に設定したとき
に、スイッチ53a〜53cの操作を繰返すことによっ
て設定したボタンの縫製に対応する針落ちを順に液晶5
3Xに表示することもできる。
【0028】なお、符号53kは縫いパターン選択開始
スイッチを、53mは縦寸法変更スイッチを、53nは
横寸法変更スイッチを、53pは針数変更スイッチを、
53sはリセットスイッチを、53dはクリアスイッチ
をそれぞれ示している。
【0029】即ち、この単環根巻きボタン付けミシンに
おいては、布押え下板5を根巻き用のもの5A又はベタ
縫い用のもの5Bに選択し、同時に制御部10のスイッ
チ10Aによって根巻き縫い又はベタ縫いに設定するこ
とにより、根巻き又はベタ縫いが選択可能である。な
お、根巻き用の布押え下板5Aは、バネ22によって取
付け側に常時引っ張られており、回動前進時のタング4
の先端部と対向する垂直部5A’を有している。また、
両布押え下板とも、縫い針1の貫通する穴が形成されて
いる。また、11は針板である。
【0030】チャック6は、タング4の先端の回動終端
近傍にあり、両側からボタンを保持するものである。そ
の保持部分は、図7及び図8に示すような平ボタン及び
シャンクボタンに適合する形状をしている。平ボタンB
の場合は、ボタン付け時には、図9(1)に示すよう
に、水平状態で保持され、根巻き時には、図9(2)に
示すように、垂直状態に保持される。また、裏面に縫製
突出部を有するシャンクボタンB’のセット時は、図1
0(2)に示すように、縫製突出部が水平状態に保持さ
れる。なお、平ボタンの縫製順序は、ボタン付け(水平
姿勢)、糸切り(水平姿勢)、根巻き(垂直姿勢)、糸
切り(傾斜姿勢)であり、シャンクボタンの縫製順序
は、ボタン付け(垂直姿勢)、根巻き(垂直姿勢)、糸
切り(傾斜姿勢)である。
【0031】チャック6は、このようにボタンの姿勢を
水平又は垂直にしなければならないので、その支持軸で
あるチャック反転軸12はフレーム3に90度回転可能
に支持される。このチャック反転軸12には、図5に示
すように、連結部材13、二股ナックルジョイント14
を介してチャック角度を切り替えるためのチャック反転
エアーシリンダ15が連結されている。チャック反転エ
アーシリンダ15でチャック反転軸12を回転させる機
構自体は、平ボタン専用機で周知のものであり、チャッ
ク反転エアーシリンダ15にはロッド15aの伸長度を
3段階に変え得るデュアルシリンダーが用いられる。ロ
ッド15aを最大限に伸長すると、チャック6、即ち、
ボタンが水平になり、ロッド15aを最大限に引き込む
と、チャック6及びボタンが垂直になる。ロッド15a
はその中間にも止めることができ、その状態でチャック
6及びボタンは傾斜姿勢をとり、糸切りメスの動作が可
能になる。
【0032】即ち、この単環根巻きボタン付けミシンに
おいては、チャック反転エアーシリンダ15のロッド1
5aの位置を検知するシリンダセンサ30からの信号に
基づいて中央処理装置26の指示によりチャック6の姿
勢を水平、垂直及び傾斜姿勢に変更可能であるので、平
ボタン、シャンクボタンの縫製が可能となる。
【0033】図5、図7、図8に示すように、チャック
反転軸12の端部には摺動枠12aが固定されており、
摺動枠12aにはチャック土台16が摺動可能に取り付
けられ、その相対位置は止めねじ17によって固定され
る。また、チャック土台16にはチャック部18が固定
されており、チャック6はその先に取り付けられる。
【0034】チャック土台16には、チャック土台16
の面の方向にチャック部18を摺動させる根巻き高さダ
イヤル19が取り付けられている。これは、図9(2)
における針板11とボタンBとの間隔、即ち、平ボタン
付けにおける根巻き高さを調節するときに用いられる。
この機構そのものは公知である(特開平3−11809
1号公報参照)ので、説明を省略する。なお、その調節
量はあまり大きなものではない。
【0035】ところで、シャンクボタンは裏面の縫製突
出部が非常に長いので、根巻き高さダイヤル19の小さ
な調節量では、セットすることすら不可能である。そこ
で前記したチャック土台16の摺動機構が重要になる。
即ち、チャック土台16とチャック部18の各面は互い
に直角になっており、チャック部18、即ち、チャック
6が垂直になっているときに、止めねじ17をゆるめ
て、図10(2)に示すように、チャック土台16を後
方に摺動させると、チャック6は針落ち位置に対して後
退することができ、シャンクボタンB’をチャック6に
セットすることができる。なお、平ボタンBをチャック
6にセットしたときのチャック土台16と摺動枠12a
との位置関係は、図10(1)に示すようになってい
る。
【0036】即ち、チャック反転軸12に対してチャッ
ク6を摺動可能に保持することにより、シャンクボタン
B’をチャック6にセットが可能となり、且つ、チャッ
ク6は平ボタン及びシャンクボタンB’に対して共通使
用が可能である。
【0037】更に、チャック反転軸12は、図5に示す
ように、その軸心C1が平ボタンにおけるチャック中心
(ボタン芯)C2とわずかに(約1mm)ずらされてい
ることが重要である。
【0038】図9はいずれも平ボタン縫製時における平
ボタンB、針1及び針板11の位置関係を示す側面図で
ある。(1)、(2)はチャック反転軸12の軸心C1
とチャック中心C2がずれているこの発明のもの、ま
た、(1)はボタン付け時のものであり、(2)は根巻
き時のものである。これの図によると、(2)における
平ボタンBと針板11の間隔L2は、根巻き時の平ボタ
ンBから布Fまでの距離であるが、(2)においては、
針板垂直面からチャック反転軸12の軸心C1までの距
離L3と両軸C1、C2間の距離L4を加えたもの、即
ち、針板垂直面からチャック中心C2までの距離L2で
ある。即ち、チャックがチャック反転軸12の軸心C1
を中心にして90度回転し、ボタン付けから根巻きに移
るときに、従来のものにおいては、布までの距離がボタ
ン付け時における距離L0より増して布が引っ張られ、
縫製不良となるが、この発明のものにおいては、布まで
の距離L2が距離L0より縮まって糸がゆるむので、き
れいに根巻きをすることができる。なお、シャンクボタ
ンB’を縫製するときはチャック6を垂直にし、チャッ
ク6の支軸に対して後退させて行う。
【0039】即ち、チャック反転軸12の軸心C1をチ
ャック中心C2に対してわずかに偏心させることによ
り、平ボタン、シャンクボタンの根巻きが可能となる。
【0040】図5における20は、下部にすくい量調節
カム21を有するすくいダイヤルである。ところで、図
15に示した根巻き用の布押え下板5は、前述したよう
に、バネ22によって常時引っ張られているので、その
セット時には、すくい量調節カム21に当接して止まる
ことになる。そこですくいダイヤル20を回すと、すく
い量調節カム21も回り、それに当接している布押え下
板5は、前進又は後退し、すくい量が変化する。シャン
クボタンを縫製するときには、すくいダイヤル20の目
盛りを0とし、運針変更を行うことですくい量を0.2
mmピッチで調整することができる。その場合の微調整
はすくいダイヤル20(0.05mmピッチ)で行うこ
とができる。
【0041】即ち、すくいダイヤル20を操作すること
によって、平ボタン又はシャンクボタンの微調整が可能
となる。
【0042】図8において、フレーム3に固定されたス
トッパー板24とチャック土台16に突設されたストッ
パー25は、シャンクボタンのセットに際し、前述した
ように、チャック6をチャック反転軸12に対して後退
させることに起因し、チャック6と針1とがぶつかって
破損することを防止する安全装置を構成するものであ
る。両者は、図14(2)に示すシャンクボタンの縫製
においては、チャック6をチャック反転軸12に対して
後退させ、傾斜状態(糸切り時)としたときに0.5〜
1mmの間隙を設けて対向する位置関係がとられてい
る。
【0043】即ち、シャンクボタンの縫製においては、
チャック土台16は後退した状態にあり、図14(2)
の実線に示す位置にあるときにボタン付け及び根巻きが
なされ、一点鎖線で示す傾斜位置で糸切りがなされる
が、このときチャック土台16は矢印方向へ回動し、ス
トッパー25はストッパー板24とわずかな間隙を設け
て停止する。この状態で、図12に示す制御部のボタン
選定スイッチ10Bを誤ってシャンクボタンから平ボタ
ンに変更しても、ストッパー25がストッパー板24に
当り、チャック土台16、チャック6はそれ以上には回
転せず、チャック6が針1に当たることを避けることが
できる。そして、ストッパー25がストッパー板24に
当ったときに、チャック反転エアーシリンダ15に取り
付けられているロッド15aの位置を検知するシリンダ
ーセンサ30からの信号によってアラームを発すること
ができる。
【0044】即ち、チャック土台16が後退し、糸切り
位置に傾斜した状態で安価で簡単なストッパー板24と
ストッパー25をわずかな間隔を設けて対向させること
により、確実に部品の損傷を防ぐことができる。
【0045】一方、平ボタンの縫製においては、図14
(1)に示すように、チャック土台16は後退しておら
ず、点線で示す傾斜位置でのストッパー板24とストッ
パー25の位置がずれている。従って、チャック土台1
6がボタン付け時の実線に示す位置、根巻き時の一点鎖
線で示す位置及び糸切り時の傾斜位置の間で回動するに
際して全く支障はない。
【0046】なお、上記単環根巻きボタン付けミシンに
おいては、アクチュエータとしてタング固定、開放エア
ーシリンダ9及びチャック反転エアーシリンダ15しか
説明していないが、実際には、各縫製動作を実行させる
ための種々のエアーシリンダやエアー装置が付設されて
いる。すなわち、図5に示されるように、縫い始めに糸
端を押えるための糸端押えエアーシリンダ68、根巻時
に糸端を巻き込ませるためのエアーブロー67、ミシン
ベッドMに内蔵されるシリンダピストンの摺動に伴って
不図示の糸切り連結板を介して動メスを持つ動メス支持
板が回動して動メスと固定メスとの間で糸を切断させる
ための糸切りエアーシリンダ66や、また図6に示され
るように、チャック6を上下するためのチャック上下エ
アーシリンダ61、布を押えるための布押えエアーシリ
ンダ63、チャック6を固定、開放するためのチャック
固定、開放エアーシリンダ60が備えられている。
【0047】また、図18、図19に示されるように、
縫いを行う時に、ピストンの摺動に連動させて糸繰り出
し部材41を螺子42を中心として矢印方向に回動さ
せ、糸を繰り出すようにした糸繰り出しエアーシリンダ
65や、図19に示されるような、ボタン付、根巻に応
じて糸調子72a,72bを切り替える糸調子切替エア
ーシリンダ62も備えられている。なお、40は糸繰り
出しエアーシリンダ65のロッドの位置を検出する糸繰
り出しセンサである。
【0048】さらにまた、図示していないが、シャンク
ボタンを押えるエアーシリンダ64や、ボタンローダー
用としてボタンをボタンチャック6に運ぶエアーシリン
ダ69及びボタンキャリアを上下するエアーシリンダ7
0並びにボタンキャリアを水平にするエアーシリンダ7
1等も備えられている。
【0049】以上、単環根巻きボタン付けミシンについ
て説明してきたが、各部の制御は、図1にブロック回路
で示す制御装置によってなされる。なお、図1における
符号26は中央処理装置(CPU)、27,28は該中
央処理装置26にデータ等を送信する記憶装置たるRA
M、ROMをそれぞれ示しており、中央処理装置26
は、上述の通常モードにおける制御(図11に示す操作
パネル53の操作による通常の縫いを行わせるための制
御)を行うための通常モード制御手段26Xと、後述の
この発明に関する保守モード(図4に示す操作パネル5
3により選択された縫製ステップ毎に動作する各エアー
シリンダの調整制御)における制御を行うための保守モ
ード制御手段26Yとを具備しており、操作パネル53
のスイッチ53a〜53d,53k〜53s(保守モー
ド時には図4に示すカーソル左右移動スイッチ53c,
53dにより選択される縫製ステップ毎のスイッチa〜
iも含む)、ペダルスイッチ39、シリンダセンサ30
(保守モード時には糸繰り出しセンサ40等も含む)、
制御部のスイッチ群10(10A,10B)からの信号
及びシンクロナイザー43からの針位置信号43aを、
入力回路44を介して受信し、スイッチ53a〜53
d,53k〜53sの機能有効時に点灯するスイッチ表
示灯53Y(保守モード時にはスイッチ53a〜53d
が点灯する)を点灯させる表示灯ドライバ45、各エア
ーシリンダ9,15,60〜71のオンオフを制御する
各サブ電磁弁ドライバ9a,15a,60a〜71a、
各サブ電磁弁ドライバ9a,15a,60a〜71aの
元となるメイン電磁弁ドライバ46、Xモーター、Yモ
ーターを駆動するステップモータドライバ47、ミシン
のモータドライバ48を制御するミシンモータ制御回路
49に、出力回路55を介して信号を送出するよう構成
されており、また操作パネル53の液晶53Xに液晶制
御回路56を介して信号を送出するよう構成されてい
る。なお、例えばチャック反転エアーシリンダ15、糸
切りエアーシリンダ66、ボタン運搬エアーシリンダ6
9等には、必要に応じて各ロッドの位置を検出する各シ
リンダセンサ30が設けられ、負荷が比較的軽く作動速
度を速くすることができるシリンダにあっては、シリン
ダセンサを付設しなくても良い。
【0050】そして、中央処理装置26では、通常モー
ド制御手段26Xにより、記憶装置27,28の出力デ
ーターに基づいて各駆動部に必要な指令がなされる。例
えば、縫製データーに基づき、縫い針1の上下動と同期
して移動テーブル2の駆動部であるXモーター、Yモー
ターにステップモータドライバ47を介して駆動指令が
出される。ミシンモーターの制御を中央処理装置26で
行うようにしても良い。また、この発明の単環根巻きボ
タン付けミシンにおける通常モード時の各縫製動作の詳
細は、図17のフローチャートに示すとおりである。
【0051】ところで、本実施例においては、上述のよ
うに、中央処理装置26には通常モード制御手段26X
の他に、上記操作パネル53にて保守モードが選択され
ると、出力回路55を介して、上記各エアーシリンダ
9,15,60〜71のオンオフを制御する各サブ電磁
弁ドライバ9a,15a,60a〜71a、各サブ電磁
弁ドライバ9a,15a,60a〜71aの元となるメ
イン電磁弁ドライバ46、表示灯ドライバ45にそれぞ
れ信号を送出すると共に、液晶制御回路56及びタイマ
80との間で信号のやり取りを行う第3及び第4の制御
手段26a,26bが備えられている。
【0052】第3の制御手段26aは、図4に示す操作
パネル53の縫製ステップ毎に分けられたスイッチa〜
iをカーソル左右移動スイッチ53c,53dにより、
選択された縫製ステップのエアーシリンダをその縫製ス
テップの順序で動作させると共に、このエアーシリンダ
の動作と同時にタイマー80をスタートさせ、該エアー
シリンダの動作終了をセンサ30,40…により検知し
て該エアーシリンダの動作時間をタイマー80から読み
取り、このエアーシリンダの実際の動作時間と予め設定
されたエアーシリンダの標準動作時間とを表示手段とし
ての液晶53Xに表示させるよう構成されており、第4
の制御手段26bは、保守モードにおけるエアーシリン
ダ動作用のスイッチ、液晶を、保守モードが選択される
と、上記操作パネル53の通常モード時に用いられるス
イッチ53a〜53d及び液晶53Xに代えて機能させ
るよう構成されている。
【0053】そして、上記記憶装置27,28には、上
記第3及び第4の制御手段26a,26bの機能が達成
できるプログラム及び各設定値やデータテーブルが記憶
処理される。記憶装置に書き込まれたプログラムをフロ
ーチャートで示すと、図2、図3のようになる。
【0054】以下、プログラムに従い、本装置の保守モ
ード時の動作について説明する。先ず、図示しない電源
ボックスのCPU基板に搭載されているディップスイッ
チをオンかオフにする。すなわち、電源が投入される
と、ステップ1において、ディップスイッチオフで通常
モードが、ディップスイッチオンで保守モードの選択が
なされ、通常モードが選択された場合には、通常モード
のルーチンに移行して、上記通常モード制御手段26X
により上述の通常モードの動作が行われる。
【0055】一方、保守モードが選択された場合には、
ステップ2に進み、操作パネル53の液晶53X及びス
イッチの一部53a〜53dを保守モードに切り替え
る。すなわち、液晶53Xには、図4に示されるよう
に、エアーシリンダを動作させた時の実際の動作時間を
表示するシリンダ動作時間表示部81と、予め設定され
たエアーシリンダの標準動作時間を表示する標準設定時
間表示部82と、エアーシリンダの中で必要に応じて付
設されているシリンダセンサ(例えば、シリンダセンサ
30,40…)からの信号がオンであるか、オフである
かを点灯の有無にて表示するシリンダセンサの状態表示
部83と、縫製ステップ毎に分けられた各スイッチa〜
iと、各スイッチa〜iの何れを選択するかを決めるた
めにスイッチ群a〜i上に移動可能に設けられたカーソ
ル84と、が凡そ表示される。
【0056】また、液晶53X横のスイッチ53a〜5
3dは、53cが上記カーソル84を右移動させるため
のスイッチに、53dが該カーソル84を左移動させる
ためのスイッチに、53aが電磁弁オフスイッチに、5
3bが電磁弁オンスイッチに、それぞれ機能変更され
る。
【0057】そして、ステップ3へ進み、ステップ3に
おいて、カーソル右移動スイッチ53cがオンされたか
否かを判定し、オンされていない場合には、ステップ4
へ進み、一方オンされた場合には、ステップ5へ進み、
ステップ5において、カーソル右移動スイッチ53cが
オンされている間カーソルを右に移動してステップ4へ
進み、ステップ4において、今度はカーソル左移動スイ
ッチ53dがオンされたか否かを判定し、オンされてい
ない場合には、ステップ6へ進み、一方オンされた場合
には、ステップ7へ進み、ステップ7において、カーソ
ル左移動スイッチ53dがオンされている間カーソルを
左に移動してステップ6へ進み、ステップ6において、
電磁弁オンスイッチ53bがオンされたか否かを判定す
る。
【0058】ここで、電磁弁オンスイッチ53bがオン
されていない場合には、ステップ8へ進み、一方オンさ
れた場合には、ステップ12へ進み、ステップ12にお
いて、現在の各電磁弁ドライバ(メイン及びサブ)4
6,9a,15a,60a〜71aのオンオフ状態を元
データとして保持する(最初は各電磁弁ドライバ46,
9a,15a,60a〜71aは全てオフ)。そして、
ステップ13へ進み、ステップ13において、カーソル
84の位置の判別を行う。
【0059】ここで、最初はメイン電磁弁ドライバ46
をオンすべくカーソル84が縫製ステップaの位置に設
定されているので、電源投入後において、電磁弁オンス
イッチ53bをオンすると、ステップ13において、縫
製ステップaを選択したと判定されて、ステップ14へ
進み、ステップ14において、メイン電磁弁ドライバ4
6をオンしてステップ3へリターンする。すなわち、電
源投入後において、電磁弁オンスイッチ53bをオンす
ると、メイン電磁弁ドライバ46がオンされてステップ
3へリターンする。
【0060】そして、今度は、例えば縫製ステップbを
選択すべくステップ3においてカーソル右移動スイッチ
53cをオンし、ステップ5において、このカーソル右
移動スイッチ53cがオンされている間カーソルを右に
移動してカーソルを縫製ステップbにて停止し、ステッ
プ4を介してステップ6へ進み、ステップ6において、
電磁弁オンスイッチ53bをオンしてステップ12に進
み、ステップ12において、現在の各電磁弁ドライバ
(メイン及びサブ)46,9a,15a,60a〜71
aのオンオフ状態を元データとして保持する、すなわち
メイン電磁弁ドライバ46のオンを保持したまま、ステ
ップ13へ進み、ステップ13において、カーソル84
が縫製ステップbを選択したのを判別する。
【0061】すると、今度は縫製ステップbのフローに
入り、ステップ15において、糸繰り出しエアーシリン
ダ65、チャック反転エアーシリンダ15、チャック上
下エアーシリンダ61に対応する各サブ電磁弁ドライバ
65a,15a,61aを、縫製ステップbの順序でオ
ンして、糸繰り出し、チャック水平、チャック上げ動作
をそれぞれ行わしめて、ステップ16へ進み、ステップ
16において、タイマ80を作動させてカウントを開始
して、ステップ17に進み、ステップ17において、糸
繰り出しエアーシリンダ65に付設されたセンサ40か
らのオン信号、すなわち動作終了信号が受信されたか否
かを判定し、オン信号が受信されない場合には、オン信
号が受信されるまで同様な判定を繰り返し、一方オン信
号が受信された場合には、ステップ18へ進み、ステッ
プ18において、タイマ80を停止する。
【0062】そして、ステップ19に進み、ステップ1
9において、この糸繰り出しエアーシリンダ65の実際
の動作時間をシリンダ動作時間表示部81に表示してス
テップ20へ進み、ステップ20において、予め設定さ
れた糸繰り出しエアーシリンダ65の標準動作時間を標
準設定時間表示部82に表示して、ステップ3へリター
ンする。
【0063】また、ステップ13において、縫製ステッ
プcを選択したと判定した場合には、ステップ21へ進
み、ステップ21において、タング固定、開放エアーシ
リンダ9、チャック固定、開放エアーシリンダ60、布
押えエアーシリンダ63に対応する各サブ電磁弁ドライ
バ9a,60a,63aを、縫製ステップcの順序でオ
ンして、タング4の固定、チャック6の固定、布押え動
作をそれぞれ行わしめる。ここで、縫製ステップcの場
合には、各エアーシリンダ9,60,63にセンサが付
設されていないので、シリンダの実際の動作時間及び標
準動作時間の表示は行われない。そして、ステップ3へ
リターンする。
【0064】また、ステップ13において、縫製ステッ
プdを選択したと判定した場合には、ステップ22へ進
み、ステップ22において、糸繰り出しエアーシリンダ
65、チャック反転エアーシリンダ15、チャック上下
エアーシリンダ61に対応する各サブ電磁弁ドライバ6
5a,15a,61aを、縫製ステップの順序でオフし
て、糸繰り出し、チャック水平、チャック上げ動作をそ
れぞれ終りにして、ステップ23へ進み、ステップ23
において、チャック反転エアーシリンダ15、糸端押え
エアーシリンダ68、エアーブロー67に対応する各サ
ブ電磁弁ドライバ15a,68a,67aを、縫製ステ
ップの順序でオンして、チャック垂直、糸端押え、エア
ーブロー動作をそれぞれ行わしめて、ステップ24へ進
み、ステップ24において、タイマ80を作動させてカ
ウントを開始して、ステップ25に進み、ステップ25
において、チャック反転エアーシリンダ15に付設され
たシリンダセンサ30からのオン信号、すなわち動作終
了信号が受信されたか否かを判定し、オン信号が受信さ
れない場合には、オン信号が受信されるまで同様な判定
を繰り返し、一方オン信号が受信された場合には、ステ
ップ26へ進み、ステップ26において、タイマ80を
停止する。
【0065】そして、ステップ27に進み、ステップ2
7において、このチャック反転エアーシリンダ15の実
際の動作時間をシリンダ動作時間表示部81に表示して
ステップ28へ進み、ステップ28において、予め設定
されたチャック反転エアーシリンダ15の標準動作時間
を標準設定時間表示部82に表示して、ステップ3へリ
ターンする。
【0066】そして、ステップ3へリターンしたら、上
記ステップ3〜ステップ6を同様に実行し、ステップ6
において、電磁弁オンスイッチ53bがオンされていな
い場合には、ステップ8へ進み、ステップ8において、
電磁弁オフスイッチ53aがオンされたか否かを判定
し、オンされた場合には、ステップ9に進み、ステップ
9において、各電磁弁ドライバ(メイン及びサブ)4
6,9a,15a,60a〜71aを元の状態に戻して
ステップ10へ進み、一方ステップ8において、オンさ
れていないと判定された場合には、ステップ9をスキッ
プしてステップ10へ進み、ステップ10において、シ
リンダセンサ30,40・・・の状態を全て読み込む、
すなわちシリンダセンサ30,40・・・がオンかオフ
かを読み込んでステップ11へ進み、ステップ11にお
いて、シリンダセンサの状態表示部83において、オン
状態のシリンダセンサに対応する番号部分を点灯し、オ
フ状態のシリンダセンサに対応する番号部分を消灯し、
ステップ3へリターンする。
【0067】なお、縫製ステップを選定するスイッチと
しては、上記a〜dの他にも、糸メス動作を行わせる縫
製ステップe、ローダー動作を行わせる縫製ステップf
等を含めて他にもg〜iまであるが、他の縫製ステップ
e〜iにおいても、選択された縫製ステップe〜iのエ
アーシリンダをその縫製ステップの順序で動作させ、エ
アーシリンダにシリンダセンサが付設されている場合に
は、このエアーシリンダの動作と同時にタイマー80を
スタートさせ、該エアーシリンダの動作終了をシリンダ
センサにより検知して該エアーシリンダの動作時間をタ
イマー80から読み取り、このエアーシリンダの実際の
動作時間と予め設定されたエアーシリンダの標準動作時
間とを液晶53Xに表示させるという点は変わらないの
で、ここでの説明は省略する。
【0068】このように、本実施例においては、上述の
ように、第3の制御手段26aにより、操作パネル53
の縫製ステップ毎に分けられたスイッチa〜iにより動
作させたい縫製ステップを選択すると、この選択された
縫製ステップのエアーシリンダがその縫製ステップの順
序で動作すると共に動作開始と同時にタイマー80がス
タートし、該エアーシリンダの動作が終了したらこの動
作終了をシリンダセンサが検知して該エアーシリンダの
動作時間がタイマー80より読み取られ、このエアーシ
リンダの実際の動作時間と予め設定されたエアーシリン
ダの標準動作時間とが液晶53Xに表示されるようにな
っているので、動作させるエアーシリンダの組合せを考
慮しなくとも、エアーシリンダ動作時に他の機構部分と
干渉することはなく、しかも実際の動作時間を標準動作
時間に合わせるようにエアーシリンダの速度調整を行え
ば、エアーシリンダの動作時間を設定通りのエアーシリ
ンダの動作時間とすることができるようになっており、
ミシン毎にエアーシリンダの動作時間のバラツキが生じ
るということはなくなっている。
【0069】また、第4の制御手段26bにより、保守
モードが選択されると、操作パネル53の従来の通常モ
ード時に用いられているスイッチ53a〜53d及び液
晶53Xの機能が保守モード時のエアーシリンダ動作用
のスイッチ、液晶として機能するようになっているの
で、従来の操作パネルを大型化及び高コスト化すること
なく、上記効果を奏することができるようになってい
る。
【0070】以上本発明者によってなされた発明を実施
例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施例に
限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で
種々変形可能であるというのはいうまでもない。例え
ば、上記第3の制御手段26aを、操作パネル53のス
イッチにより、選択されたエアーシリンダを動作させる
と共に、このエアーシリンダの動作と同時にタイマー8
0をスタートさせ、該エアーシリンダの動作終了をシリ
ンダセンサにより検知して該エアーシリンダの動作時間
をタイマー80から読み取り、このエアーシリンダの実
際の動作時間と予め設定されたエアーシリンダの標準動
作時間とを液晶53Xに表示させる第1の制御手段に代
えても、エアーシリンダの動作時間を設定通りのエアー
シリンダの動作時間とするという効果を得ることができ
る。
【0071】また、上記第3の制御手段26aを、操作
パネル53の縫製ステップ毎に分けられたスイッチa〜
iにより、選択された縫製ステップのエアーシリンダを
その縫製ステップの順序で動作させる第2の制御手段に
代えても、動作させるエアーシリンダの組合せを考慮し
なくとも、エアーシリンダ動作時に他の機構部分と干渉
することはないという効果を得ることができる。
【0072】また、操作パネル53を多少大型化及び高
コスト化しても良いというのであれば、上記第4の制御
手段26bはなくても良い。
【0073】また、上記実施例においては、アクチュエ
ータとして、例えばエアーシリンダを用いているが、エ
アーシリンダに限定されるものではなく、また表示手段
も液晶に限られるものではない。
【0074】さらにまた、上記実施例においては、単環
根巻きボタン付けミシンに対する適用例が述べられてい
るが、本発明のミシンの制御装置は他のミシンに対して
も適用できるというのはいうまでもない。
【0075】
【発明の効果】以上述べたように請求項1及び2のミシ
ンの制御装置によれば、操作パネルのスイッチにより、
選択されたアクチュエータを動作させると共に、このア
クチュエータの動作と同時にタイマーをスタートさせ、
該アクチュエータの動作終了をセンサにより検知して該
アクチュエータの動作時間を前記タイマーから読み取
り、このアクチュエータの実際の動作時間と予め設定さ
れたアクチュエータの標準動作時間とを表示手段に表示
させる第1の制御手段を具備したので、操作パネルのス
イッチにより動作させたいアクチュエータを選択する
と、この選択されたアクチュエータが動作すると共に動
作開始と同時にタイマーがスタートし、該アクチュエー
タの動作が終了したらこの動作終了をセンサが検知して
該アクチュエータの動作時間がタイマーより読み取ら
れ、このアクチュエータの実際の動作時間と予め設定さ
れたアクチュエータの標準動作時間とが表示手段に表示
されるようになる。また、操作パネルの縫製ステップ毎
に分けられたスイッチにより、選択された縫製ステップ
のアクチュエータをその縫製ステップの順序で動作させ
る第2の制御手段を具備した。
【0076】従って、この実際の動作時間を標準動作時
間に合わせるようにアクチュエータの速度調整を行え
ば、アクチュエータの動作時間を設定通りのアクチュエ
ータの動作時間とすることができ、ミシン毎にアクチュ
エータの動作時間のバラツキが生じるということはな
く、縫製能率が向上する。また、操作パネルの縫製ステ
ップ毎に分けられたスイッチにより動作させたい縫製ス
テップを選択すると、この選択された縫製ステップのア
クチュエータがその縫製ステップの順序で動作するよう
になり、動作させるアクチュエータの組合せを考慮しな
くとも、アクチュエータ動作時に他の機構部分と干渉す
ることはない。
【0077】また、請求項3のミシンの制御装置によれ
ば、操作パネルの縫製ステップ毎に分けられたスイッチ
により、選択された縫製ステップのアクチュエータをそ
の縫製ステップの順序で動作させると共に、このアクチ
ュエータの動作と同時にタイマーをスタートさせ、該ア
クチュエータの動作終了をセンサにより検知して該アク
チュエータの動作時間を前記タイマーから読み取り、こ
のアクチュエータの実際の動作時間と予め設定されたア
クチュエータの標準動作時間とを表示手段に表示させる
第3の制御手段を具備したので、操作パネルの縫製ステ
ップ毎に分けられたスイッチにより動作させたい縫製ス
テップを選択すると、この選択された縫製ステップのア
クチュエータがその縫製ステップの順序で動作すると共
に動作開始と同時にタイマーがスタートし、該アクチュ
エータの動作が終了したらこの動作終了をセンサが検知
して該アクチュエータの動作時間がタイマーより読み取
られ、このアクチュエータの実際の動作時間と予め設定
されたアクチュエータの標準動作時間とが表示手段に表
示されるようになる。従って、動作させるアクチュエー
タの組合せを考慮しなくとも、アクチュエータ動作時に
他の機構部分と干渉することはなく、しかも実際の動作
時間を標準動作時間に合わせるようにアクチュエータの
速度調整を行えば、アクチュエータの動作時間を設定通
りのアクチュエータの動作時間とすることができ、ミシ
ン毎にアクチュエータの動作時間のバラツキが生じると
いうことはなく、縫製能率が向上する。
【0078】また、請求項4のミシンの制御装置によれ
ば、上記請求項1または2または3に加えて、アクチュ
エータ動作用のスイッチ、表示手段を、保守モードが選
択されると、操作パネル上の通常モード時に用いられる
スイッチ及び表示手段に代えて機能させる第4の制御手
段を具備したので、保守モードが選択されると、操作パ
ネル上の従来の通常モード時に用いられているスイッチ
及び表示手段の機能が上記請求項1または2または3の
アクチュエータ動作用のスイッチ、表示手段として機能
するようになり、従来の操作パネルを大型化及び高コス
ト化することなく、上記請求項1または2または3の効
果を達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すミシンの制御装置のブ
ロック図である。
【図2】図1の記憶装置に記憶された保守モード時のプ
ログラムのフローチャートである。
【図3】図2に続くフローチャートである。
【図4】保守モード時における操作パネルを表した操作
パネルの正面図である。
【図5】本発明のミシンの制御装置を適用した単環根巻
きボタン付けミシンの斜視図である。
【図6】図5を左側方から見た図である。
【図7】単環根巻きボタン付けミシンの要部の平面図で
ある。
【図8】単環根巻きボタン付けミシンの要部の斜視図で
ある。
【図9】平ボタン縫製時におけるボタン、針、針板の位
置関係を示す側面図であり、(1)はボタン付け時のも
の、(2)は根巻き時のものである。
【図10】ボタンセット状態を示す図であり、(1)は
平ボタンセット時、(2)はシャンクボタンセット時の
ものである。
【図11】通常モード時における操作パネルを表した操
作パネルの正面図である。
【図12】制御部の正面図である。
【図13】ボタン縫製の種類を示す図である。
【図14】ストッパー板とストッパーとの関係を示す側
面図であり、(1)は平ボタン縫製時のもの、(2)は
シャンクボタン縫製時のものである。
【図15】根巻き用布押え下板の斜視図である。
【図16】ベタ縫い用布押え下板の斜視図である。
【図17】図1の記憶装置に記憶された通常モード時の
プログラムのフローチャートである。
【図18】糸繰り出しエアーシリンダ及びその近傍部分
の側面図である。
【図19】図18の糸繰り出しエアーシリンダに連動す
る糸繰り出し部材と、糸調子及び糸調子切替エアーシリ
ンダを表した斜視図である。
【符号の説明】
9,15,60〜71 アクチュエータ 26a 第1の制御手段、第2の制御手段、第3の制御
手段 26b 第4の制御手段 30,40 センサ 53 操作パネル 53X 表示手段 80 タイマー a〜i 縫製ステップ毎に分けられたスイッチ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ミシンの各機構に連結し作用する複数の
    アクチュエータを動作させるミシンの制御装置におい
    て、 操作パネルのスイッチにより、選択されたアクチュエー
    タを動作させると共に、 このアクチュエータの動作と同時にタイマーをスタート
    させ、該アクチュエータの動作終了をセンサにより検知
    して該アクチュエータの動作時間を前記タイマーから読
    み取り、 このアクチュエータの実際の動作時間と予め設定された
    アクチュエータの標準動作時間とを表示手段に表示させ
    る第1の制御手段を具備してなるミシンの制御装置。
  2. 【請求項2】 ミシンの各機構に連結し作用する複数の
    アクチュエータを動作させるミシンの制御装置におい
    て、 操作パネルの縫製ステップ毎に分けられたスイッチによ
    り、選択された縫製ステップのアクチュエータをその縫
    製ステップの順序で動作させる第2の制御手段を具備し
    てなるミシンの制御装置。
  3. 【請求項3】 ミシンの各機構に連結し作用する複数の
    アクチュエータを動作させるミシンの制御装置におい
    て、 操作パネルの縫製ステップ毎に分けられたスイッチによ
    り、選択された縫製ステップのアクチュエータをその縫
    製ステップの順序で動作させると共に、 このアクチュエータの動作と同時にタイマーをスタート
    させ、該アクチュエータの動作終了をセンサにより検知
    して該アクチュエータの動作時間を前記タイマーから読
    み取り、 このアクチュエータの実際の動作時間と予め設定された
    アクチュエータの標準動作時間とを表示手段に表示させ
    る第3の制御手段を具備してなるミシンの制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項1または2または3記載のミシン
    の制御装置において、アクチュエータ動作用のスイッ
    チ、表示手段を、保守モードが選択されると、操作パネ
    ル上の通常モード時に用いられるスイッチ及び表示手段
    に代えて機能させる第4の制御手段を具備したことを特
    徴とするミシンの制御装置。
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JP2002177679A (ja) * 2000-12-13 2002-06-25 Juki Corp 根巻きボタン付けミシンおよびミシンの糸調子装置
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CN102733099A (zh) * 2011-04-15 2012-10-17 大和缝纫机制造株式会社 钉扣方法及钉扣缝纫机

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