JP2673710B2 - 誤字修正液 - Google Patents

誤字修正液

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、誤字あるいは図面等の修正隠蔽を目的とす
る誤字修正液に関し、特にあらゆる筆記跡を修正隠蔽で
き得るいわゆる万能型修正液に関する。
(従来の技術) 万能型修正液に関しては、従来より、二酸化チタンを
隠蔽剤とし、これに塗膜形成用樹脂であるメタクリル酸
エステル樹脂、溶剤である1,1,1−トリクロロエタンお
よび脂環系溶剤、二酸化チタンを分散させる分散剤等か
らなる修正液(特開昭59−59754)あるいは、スチレン
ブタジエン共重合樹脂を脂環系溶剤に溶解させて塗膜用
バインダーを形成させたもの(特開昭59−24764)ある
いは、エチレン酢酸ビニル共重合体を1,1,1,−トリクロ
ロエタンに溶解させて塗膜用バインダーを形成させたも
の(特開昭60−8376)などが知られている。
(本発明が解決しようとする課題) 従来より、万能型修正液と言われるものは、たしかに
水性、油性を問わず、ほとんど全ての筆記跡の修正隠蔽
が可能であった。しかしながら、間接複写原稿の修正は
修正液中に含有される溶剤成分が、複写用トナー中に含
まれるスチレン樹脂を容易に溶解してしまうため、トナ
ー中のカーボンブラック粒子が表面に浮き出て良好な修
正ができなかった。
また、用いられる樹脂の極性が、一般的に極めて低い
ため、紙面との密着性が劣り、再筆記中に修正面がはけ
るという欠点を有していた。
更に、修正面が光タクを有するため、言い換えるなら
ば、隠蔽剤である二酸化チタン粒子を、樹脂が完全に被
覆してしまい、修正面表面が用いた樹脂によって完全に
被覆されているため、再筆記インキ、特に水性インキの
乾燥が極めて遅いという欠点を有していた。
更には、用いる樹脂溶液が高い粘性を有する場合は、
二酸化チタンの充填率を上げることが不可能で、その結
果、隠蔽効果が低下するという欠点があった。
(課題を解決する為の手段) 本発明者は、これらの欠点を解決するため、鋭意研究
を重ねた結果、本発明を完成するに至った。
すなわち、用いる溶剤として炭素数6〜8の脂肪族炭
化水素系溶剤を用いることにより間接複写原稿の修正が
容易となった。
また、テルペン系樹脂および/またはその誘導体に、
これらの樹脂の粘着付与剤であるテルペン低重合オイル
を添加することにより紙面への密着性を改善するととも
に、樹脂溶液の粘度を極端に低下させることができ、そ
の結果、二酸化チタンの充填率を上げることができ、良
好な隠蔽効果を得ることができた。また、溶液粘度が低
いことに起因して、塗布時の流動性を改善することがで
き、塗布乾燥後の修正面は平滑性に富み、再筆記時のひ
っかかりもなく、修正面の紙面からのはがれも皆無であ
った。
更に、本発明者は、多孔性無機質、たとえばシリカゲ
ル、アルミナゲル、シリカアルミナゲルなどを添加する
ことにより、再筆記インクの乾燥を早めることに成功し
た。本発明に用いる多孔性無機質の細孔径は大きい方が
有利であるが、細孔径が20Å以下であるような多孔性無
機質でも再筆記インキの乾燥を促進する。添加された多
孔性無機質は、多大な内部表面積を有するので、バイン
ダーである樹脂組成物によって、全表面が被覆されるこ
とがなく、その結果添加した多孔性無機質のかなりの部
分が、修正面に露出して、外観上は艶消し状態となり、
視的感覚を損なうことのない良好な修正面が得られる。
本発明に用いる樹脂組成物におけるテルペン樹脂と粘
着付与剤であるオイルとの配合比率は、塗膜形成樹脂で
あるエチレンブチレンスチレン共重合体の添加量によっ
て異なるが、テルペン樹脂100重量部に対してオイル40
〜100重量部が適当である。オイルの添加量が少なすぎ
ると紙面への密着性が悪くなり、一方、添加量が多すぎ
ると、塗膜面が軟弱となり再筆記しにくくなる。また、
エチレンブチレンスチレン共重合体のテルペン樹脂〜オ
イル組成物に対する添加量は、テルペン樹脂〜オイル組
成物100重量部に対してエチレンブチレンスチレン共重
合体5〜30重量部が適当である。5重量部以下の添加量
では、塗膜面が軟弱となり再筆記しにくいし、一方、30
重量部以上の添加量では、溶液粘度が上昇し,塗布時の
平滑性に支障を来たし、二酸化チタンも多量に添加でき
なくなり、良好な隠蔽効果を期待できない。
(実施例) 本発明の実施例の配合例を表1に、比較例の配合例を
表2に示す。表中の数値は全て重量%である。
なお、表1および2の配合表中に用いた材料の詳細は
以下の通りである。
TO−105:芳香族変性テルペン樹脂〔安原油脂工業 (株)〕 Px−300:テルペン樹脂〔安原油脂工業(株)〕 YSオイルD:粘着付与剤(テルペン低重合オイル)〔安原 油脂工業(株)〕 H1041:エチレンブチレンスチレン共重合体〔旭化成工業 (株)〕 TCR−17:ルチル型二酸化チタン〔東北化学(株)〕 S−72:多孔性シリカ〔富士デヴィソン化学(株)〕 S−65:多孔性シリカ〔富士デヴィソン化学(株)〕 S−3000:分散剤〔ICI社〕 BR−115:メタクリル酸ブチル樹脂〔三菱レーヨン (株)〕 T−431:スチレンブタジエン共重合体〔旭化成工業 (株)〕 EVA−220:エチレン酢酸ビニル共重合体〔三井デュポン ポリケミカル〕 P−801:微細シリカ〔水沢化学工業(株)〕 実施例および比較例の配合物をボールミルで1日粉砕
混合して修正液を得た。得られた修正液の特徴を表3に
示す。
(発明の効果) 修正液に用いる樹脂としてテルペン樹脂および/また
はその誘導体、粘着付与剤であるテルペン低重合オイル
および塗膜形成を容易にするエチレンブチレンスチレン
共重合体の少なくとも三種からなる樹脂組成物に、これ
らの樹脂を可溶な炭素数6〜8の脂肪族炭化水素系溶剤
を添加し、これに隠蔽剤である二酸化チタン、再筆記性
改良剤である多孔性無機質および分散剤を添加すること
により誤字修正液を得た。
この修正液は、樹脂溶液の粘度を極めて低くおさえる
ことができ、その結果、隠蔽剤である二酸化チタンの添
加量を増加することが可能で、流動性、隠蔽性の優れた
修正液を得ることができるばかりか、用いた粘着付与剤
の効果によって、修正塗膜の紙面との密着性を著しく改
善できた。
また、多孔性無機質の添加によって、塗膜面が艶消し
状態となり、視的感覚を損なわない修正面が得られる一
方、更に特徴的なのは、再筆記インキの乾燥が極めて早
いという、従来にない修正液の開発に成功した。
本発明によって得られた修正液は、従来の修正液では
不完全にしか修正できなかった間接複写原稿の修正が容
易かつ完全にできるようになったことから、いわゆる万
能型修正液の新たな利用分野の開発に成功したといえ
る。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】隠蔽剤である二酸化チタン、テルペン樹脂
    及び/又はテルペン樹脂誘導体、テルペン樹脂の粘着付
    与剤であるテルペン低重合オイル及び塗膜形成を容易に
    するエチレンブチレンスチレン共重合体、樹脂を溶解さ
    せる溶剤、再筆記性改良剤であるシリカゲル、アルミナ
    ゲル、シリカアルミナゲル等の多孔性無機質及びこれら
    を分散安定化させる分散剤よりなる誤字修正液。
  2. 【請求項2】樹脂を溶解させる溶剤として炭素数6〜8
    の脂肪族炭化水素系溶剤を用いる特許請求の範囲(1)
    記載の誤字修正液。
JP63230649A 1988-09-14 1988-09-14 誤字修正液 Expired - Fee Related JP2673710B2 (ja)

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JP2568881B2 (ja) * 1988-04-13 1997-01-08 株式会社トンボ鉛筆 誤字修正液
JPH0297569A (ja) * 1988-07-05 1990-04-10 Tombow Pencil Co Ltd 修正液

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