JP2671472B2 - 電子楽器 - Google Patents

電子楽器

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JP2671472B2
JP2671472B2 JP1010796A JP1079689A JP2671472B2 JP 2671472 B2 JP2671472 B2 JP 2671472B2 JP 1010796 A JP1010796 A JP 1010796A JP 1079689 A JP1079689 A JP 1079689A JP 2671472 B2 JP2671472 B2 JP 2671472B2
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    • GPHYSICS
    • G10MUSICAL INSTRUMENTS; ACOUSTICS
    • G10HELECTROPHONIC MUSICAL INSTRUMENTS; INSTRUMENTS IN WHICH THE TONES ARE GENERATED BY ELECTROMECHANICAL MEANS OR ELECTRONIC GENERATORS, OR IN WHICH THE TONES ARE SYNTHESISED FROM A DATA STORE
    • G10H1/00Details of electrophonic musical instruments
    • G10H1/18Selecting circuits
    • G10H1/20Selecting circuits for transposition

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Acoustics & Sound (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Electrophonic Musical Instruments (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (a)産業上の利用分野 この発明は電子楽器に関し、特に移調(トランスポー
ズ)タイミング等の制御方式の改良に関する。
(b)従来の技術 電子楽器には、移調楽器(クラリネット等)の楽譜を
演奏したり、ハ長調の楽譜を他の調性で演奏するために
トランスポーズ機能を有するものがある。トランスポー
ズ機能とは、所定のスイッチを操作することにより同じ
指使いでハ長調やト長調等の異なる複数の調を演奏でき
る機能である。
(c)発明が解決しようとする課題 しかし従来の電子楽器ではトランスポーズ操作(トラ
ンスポーズモードの設定や移調量の変更)が行われると
即座に全ての音高が上記操作に基づいてシフトされるよ
うになっていた。このため発音中の楽音(移調前の楽
音)があるときトランスポーズ操作を行うと、この音ま
でもが操作に伴って移調されてしまう欠点があった。こ
のため、従来の電子楽器でトランスポーズ操作を行う場
合には、全楽音の消音を待って行わねばならず円滑な操
作が妨げられる欠点があった。特に、小節の終わりや、
フレーズの終わり等においてトランスポーズを行うとき
に、次の小節やフレーズの開始までに時間的な余裕がな
いと、トランスポーズ操作を誤ったりすることがあり、
演奏に悪影響を及ぼす可能性もあった。
この発明は、トランスポーズ操作を行ったときに、す
べての発音が消音されたときから移調量の変更を行うよ
うにしたことにより、上記課題を解決した電子楽器を提
供することを目的とする。
(d)課題を解決するための手段 この発明は、楽音信号を発生する楽音発生手段を有す
る電子楽器において、前記楽音信号の移調量の変更を指
示する手段と、 この指示手段による変更指示があった後で、且つ前記
楽音発生手段で発生される全ての楽音信号が消音された
時点で、前記楽音発生手段で発生される楽音信号の移調
量を変更する制御手段と、 を設けたことを特徴とする。
(e)作用 この発明の電子楽器は、トランスポーズを行う場合
は、たとえば、元の調性から短3度上に移調してハ長調
の運指で変ロ長調の音階が演奏できるようになる。この
ような移調の操作が曲の小節の終わり、フレーズの終わ
り、曲の終わり等の少し前の、演奏者の都合のよいタイ
ミングで行われると、すべての楽音信号が消音するのを
待って、次に操作されたキーから移調が行われていく。
したがって、トランスポーズ操作は、小節、フレーズ、
曲の終わりの正確なタイミングで行う必要がない。その
少し前の演奏者の都合のよいタイミングで行えば良い。
(f)実施例 第1図(A)はこの発明の実施例である電子楽器の制
御部のブロック図である。この電子楽器は鍵盤型の電子
楽器であり、鍵盤14を操作することにより同時に複数音
の楽音を発音することができる。鍵盤は通常はハ長調の
調性にセットされているがトランスポーズ操作をするこ
とにより全ての調性に移調することができる。この電子
楽器を制御するCPU10にはバス11が接続されるとともに
内蔵のI/Oポートを介して鍵盤14,スイッチ・ディスプレ
イパネル15が接続されている。またこのCPU10はMIDIデ
ータを外部と送受信するための端子も有している。
バス11にはプログラム・データを記憶したROM12,各種
レジスタが設定されるRAM13および複数チャンネルの発
音部を有する音源回路16が接続されている。音源回路16
にはアナログ電気信号として出力される楽音信号を増幅
してスピーカから出力するサウンドシステム17が接続さ
れている。
同図(B)は前記スイッチ・ディスプレイパネル15に
設けられているスイッチ群の一部を示す図である。15a
はトランスポーズスイッチであり、15b,15cはダウンス
イッチおよびアップスイッチである。トランスポーズス
イッチ15aを押下するとトランスポーズモードが設定/
解除される。トランスポーズモード時にダウンスイッチ
15bまたはアップスイッチ15cを押下すると鍵盤の調性が
半音づつ下降または上昇してゆく。上昇/下降の範囲は
±6半音(増4度)の範囲である。また、トランスポー
ズスイッチ15aにはトランスポーズモード時に点灯するL
ED15dが内蔵されている。
第2図に前記RAM13に設定されるレジスタの一部を示
す。
SWF1はトランスポーズスイッチングフラグであり、ト
ランスポーズスイッチの1回押下によるスイッチング動
作が実行された旨を記憶し、1回の押下でスイッチング
動作を複数回繰り返さないためのものである。
SWF2はアップ・ダウンスイッチングフラグであり、ア
ップスイッチまたはダウンスイッチの1回押下による移
調が実行された旨を記憶し、1回の押下で移調動作を複
数回繰り返さないためのものである。
TRSPFはトランスポーズモードフラグであり、トラン
スポーズモードになっている旨を記憶する。
SHFTFは移調済フラグであり、指示された移調量に移
調が完了した旨を記憶する(実際の動作では、後述のTR
SPBUFの内容がNOTESHIFTレジスタに転送された旨を記憶
する)。
TRSPBUFは移調量バッファであり、アップ・ダウンス
イッチにより設定された移調量を記憶する。
NOTESHIFTは移調量レジスタであり、鍵盤に対して設
定された移調量が記憶される。
なお、TRSPBUF,NOTESHIFTとも移調量はFナンバ(=
セント:1オクターブを1200,半音を100で表した指標)で
記憶される。
ALKFは全鍵オフフラグであり、鍵盤14の全ての鍵がオ
フされ全ての楽音信号が消音している旨を記憶する。こ
のフラグは移調を鍵盤14の全ての鍵がオフされたとき可
能にする場合に使用される。
第3図および第4図のフローチャートを参照して同電
子楽器の動作を説明する。同図(A)はメインルーチン
である。同図(B)はトランスポーズスイッチ制御ルー
チン、同図(C)はアップ・ダウンスイッチ制御ルーチ
ン、第4図は鍵盤制御ルーチン、第3図(E)は発音処
理ルーチンである。なお、第3図(D)は上記鍵盤制御
ルーチンの一般的な例を示す図である。
同図(A)において、電源が投入されるとまずレジス
タのリセット等の初期設定が実行され(n1)、動作可能
になる。こののち電源がオフされるまで、スイッチ・デ
ィスプレイパネルの入出力処理(n2)、鍵スキャン・発
音処理(n3)を繰り返し実行する。
同図(B)において、まずトランスポーズスイッチ15
aのオン・オフを判断する(n11)。トランスポーズスイ
ッチ15aがオンされないときは、トランスポーズスイッ
チングフラグSWF1をリセットして(n17)リターンす
る。またトランスポーズスイッチ15aがオンされている
ときにはSWF1がセットしているか否かを判断する(n1
2)。セットしているときはすでにこのスイッチオンに
よる動作は完了しているとしてそのままリターンする。
SWF1がリセットしているときにはSWF1をセットし(n1
3)、トランスポーズモードフラグTRSPFを参照する(n1
4)。TRSPFがリセットしている場合にはn15の動作を実
行してトランスポーズモードを設定し、TRSPFがセット
している場合にはn16の動作を実行してトランスポーズ
モードを解除する。n15ではTRSPFをセットするとともに
移調済フラグSHFTFをリセットし、LED15dを点灯する。
またn16ではTRSPFをリセットするとともに移調量レジス
タNOTESHIFTをリセットして原調に復帰させ、LED15dを
消灯する。
同図(C)においては、まずTRSPFがセットしている
か否かを判断する(n20)。リセットしていればトラン
スポーズモードでないためアップ・ダウンスイッチの操
作を受け付けずそのままリターンする。セットしている
場合には以下の動作に進む。n21,n22,n23およびn24でア
ップスイッチ15c、ダウンスイッチ15bの操作状態を判断
する。アップスイッチ15c,ダウンスイッチ15bの両方が
オンされた場合(n21,n22)には移調量クリア操作であ
るため移調量バッファTRSPBUFをクリアして(n25)n32
に進む。
また、アップスイッチ15cがオンされている場合にはn
23→n26,n27に進み、アップ・ダウンスイッチングフラ
グSWF2およびTRSPBUFの内容を判断する。SWF2がセット
している場合にはこのスイッチオンによる動作は終了し
ているとしてそのままリターンし(n26)、TRSPBUFが60
0以上のときにはこれより上に移調できないとしてその
ままリターンする(n27)。SWF2がリセットしておりTRS
PBUFが600未満であるときはTRSPBUFに100(半音)を加
算して(n28)n32に進む。
ダウンスイッチ15bがオンされている場合にはn24→n2
9,n30に進み、SWF2およびTRSPBUFの内容を判断する。SW
F2がセットしている場合にはこのスイッチオンによる動
作は終了しているとしてそのままリターンし(n29)、T
RSPBUFが−600以下のときにはこれより下に移調できな
いとしてそのままリターンする(n30)。SWF2がリセッ
トしておりTRSPBUFが−600より大であるときはTRSPBUF
から100(半音)を減算して(n31)n32に進む。
n32ではセット済フラグSHFTFをリセットして移調量レ
ジスタNOTESHIFTの書き換えを可能にするとともに(後
述)、スイッチオンによる動作は完了したためSWF2をセ
ットする。
一方、アップスイッチ15c,ダウンスイッチ15bともオ
ンしていなければSWF2をリセットして(n33)リターン
する。
同図(D)においては、まずキー(鍵)オンイベント
またはキーオフイベントの有無をn41,n42で判断する。
キーオンイベントがあったときはn41→n41′に進み、TR
SPFがセットしているか否かを判断する。TRSPFがセット
していればトランスポーズモードであるためn43以下の
動作に進み、リセットしていれば直接n46の発音処理動
作に進む。n43ではSHFTFがリセットしているか否かを判
断する。SHFTFがリセットしていれば移調量のセットが
まだであるためNOTESHFIFTレジスタにTRSPBUFの内容を
転送したのち(n44)SHFTFをリセットして(n45)、発
音処理(n46)に進む。SHFTFがセットしていれば直接n4
6の発音処理に進む。キーオフイベントがあったときは
該当チャンネルにキーオフコードを送信して消音処理を
行い(n42→n47)、リターンする。
同図(E)は上記n46で実行される発音処理動作であ
る。n51ではキーオンされた楽音に対して発音チャンネ
ルの割り当てを行い。キーオンされたキーの原調のキー
コード(ハ長調におけるキーコード)をFナンバに変換
する(n52)。次にこのFナンバにNOTESHIFTの内容を加
算して実際に発音するFナンバを算出し(n53)、この
Fナンバを含む楽音データを割り当てられたチャンネル
に送信して発音する(n54)。
第4図は第3図(D)に示された鍵盤制御ルーチンに
この発明を適用した実施例を示すフローチャートであ
る。まずキー(鍵)オンイベントまたはキーオフイベン
トの有無をn41,n42で判断する。キーオンイベントがあ
ったときはn41→n41′に進み、TRSPFがセットしている
か否かを判断する。TRSPFがセットしていればトランス
ポーズモードであるためn43以下の動作に進む。n43,n4
3′では、SHFTF,全鍵オフフラグALKFの状態を判断す
る。SHFTFがリセットしておりALKFがセットしていればN
OTESHFIFTレジスタにTRSPBUFの内容を転送したのち(n4
4)SHFTFをセットする(n45)。こののちALKFをリセッ
トして(n45′)発音処理(n46)に進む。TRSPFがリセ
ットしている場合,SHFTFがセットしている場合,ALKFが
セットしている場合は直接n45′に進む。
一方キーオフイベントがあったときは全鍵オフか否か
を判断し(n42′)、全鍵オフの場合にはALKFをセット
したのち(n42″)n47の消音処理を行い、全鍵オフでな
い場合にはALKFはそのままで消音処理を行う。第4図の
動作がこの発明の制御手段に対応する。なお、実施例で
は、楽音信号の特性の変更として移調を例示したが、こ
の発明は、その他音色の変更等にも同様に適当すること
が出来る。
(g)発明の効果 以上のようにこの発明の電子楽器では、小節の終わ
り、フレーズの終わり、曲の終わり等において、移調量
の変更を行おうとする場合に、すべてのキーがオフされ
るのを待ってトランスポーズ操作を行う必要がなく、そ
の少し前で且つ演奏者の都合の良いときに該操作を行え
ばよい。このため、演奏操作性が非常に良くなる利点が
ある。
【図面の簡単な説明】 第1図(A)はこの発明の実施例である電子楽器の制御
部のブロック図、同図(B)はスイッチ・ディスプレイ
パネルの一部構成図、第2図は同制御部のRAMの一部構
成図、第3図(A)〜(E)は同制御部の動作を示すフ
ローチャートであり、同図(A)はメインルーチン、同
図(B)はトランスポーズスイッチ制御ルーチン、同図
(C)はアップ・ダウンスイッチ制御ルーチン、同図
(D)は鍵盤制御ルーチン、同図(E)は発音処理ルー
チンである。第4図は同制御部の他の実施例を示すフロ
ーチャートである。 15a……トランスポーズスイッチ、 15b……ダウンスイッチ、 15c……アップスイッチ、 TRSPBUF……移調量バッファ、 ALKF……全鍵オフフラグ。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】楽音信号を発生する楽音発生手段を有する
    電子楽器において、 前記楽音信号の移調量の変更を指示する手段と、 この指示手段による変更指示があった後で、且つ前記楽
    音発生手段で発生される全ての楽音信号が消音された時
    点で、前記楽音発生手段で発生される楽音信号の移調量
    を変更する制御手段と、 を設けたことを特徴とする電子楽器。
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