JP2669364B2 - 半導体記憶装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体記憶装置及びその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体記憶装置に関し、
特に高集積化に適したダイナミック型半導体記憶装置と
その製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ダイナミック型半導体記憶装置
(以下、DRAMと称する)の高集積化が進められてお
り、その一つとして配線の平坦化が進められている。例
えば、93VLSIシンポジウムで発表されているよう
に、溝型素子分離と溝内に埋め込まれたワード線を用い
たものがある。図8はそのDRAMの構造を示し、
(a)は平面図、(b)及び(c)はそれぞれEE線、
FF線の各断面図であり、P型シリコン基板101の表
面に複数の分離用溝102が平行に形成され、その内面
にシリコン酸化膜103が埋設されて素子分離溝が形成
される。
【0003】また、この素子分離溝と直交する方向に複
数のワード線用溝104が平行に形成されており、その
内面にゲート酸化膜103が形成され、更にその内部に
N型導電型の多結晶シリコン105が埋設されている。
この多結晶シリコン105はワード線106及び分離用
ゲート電極107を構成しており、ワード線106は後
述する選択用トランジスタの駆動用ゲート電極として機
能し、分離用ゲート電極107はトランジスタのチャネ
ルをカットオフするための固定電位が与えられ、活性領
域の間を電気的に分離するために機能される。
【0004】隣接する2本の素子分離溝と2本の分離用
ゲート電極で囲まれた領域が1個のメモリセルの活性領
域108であり、この活性領域108では、ワード線1
06の両側のシリコン基板101の表面にN型のソース
111とドレイン112が形成される。
【0005】そして、その上にシリコン酸化膜113を
介してタングステンシリサイドのビット線109が素子
分離溝を平行に配置され、シリコン酸化膜114で覆わ
れている。ビット線109とドレイン112とはシリコ
ン酸化膜103,113,114の中に埋め込まれた接
続用多結晶シリコン115によって接続されている。こ
の接続用多結晶シリコン115はビット線109の側壁
及び表面とドレイン112の表面に接するように配置さ
れている。ビット線109及び接続用多結晶シリコン1
15を覆うように絶縁膜116が形成され、その上に多
結晶シリコンの記憶容量下層電極117が配置される。
下層電極117を覆うようにシリコン窒化膜の容量絶縁
膜118を介して多結晶シリコンの記憶容量上層電極1
19が設けられている。前記下層電極117はコンタク
ト120によりソース111に電気接続されている。
【0006】このDRAMでは、ビット線109がトラ
ンジスタの拡散層111,112と記憶容量の下層電極
117との間の層に設けられているため、これら電極1
17とソース111とを接続するためのコンタクト12
0はビット線109を避けて、しかもビット線109の
厚さ以上の深さで形成する必要がある。このため、コン
タクト孔を深く開口しなければならず、コンタクト12
0の開口不良やコンタクト孔内への導電材料の埋め込み
不良が発生し易く、記憶容量電極と拡散層との接続不良
が発生してDRAMの品質が劣化されるおそれがある。
【0007】これに対し、ビット線を半導体基板内に埋
設することで、コンタクトにおける不良の発生を防止す
ることが可能なDRAMも提案されている。例えば、図
9は特開平3−246966号公報に記載されているも
のであり、(a)は平面図、(b)及び(c)はそれぞ
れGG線、HH線の各断面図である。P型シリコン基板
201の表面に素子分離用フィールド酸化膜202が所
定の間隔で形成される。また、半導体基板201にビッ
ト線用溝203が形成され、このビット線用溝203内
に一部が欠損された酸化膜204が形成され、更にその
内部にリンを含むシリコンを埋設してビット線205が
形成される。そして、酸化膜204の欠損部の半導体基
板の領域に砒素をイオン注入してN型拡散層206が形
成され、後述するビットコンタクト206として形成さ
れる。また、その表面には酸化膜207が形成される。
【0008】また、隣りあうフィールド酸化膜とビット
線用溝で囲まれた素子領域にゲート酸化膜208が形成
され、この上にリンを含む多結晶シリコンを形成してゲ
ート電極としてワード線209が形成される。更に、ワ
ード線209の両側の半導体基板201の領域に砒素を
イオン注入してN型拡散層からなるソース210とドレ
イン211が形成される。更に、CVD法によりシリコ
ン酸化膜212が形成され、かつこれには前記ソース2
10の上にコンタクト孔213が開設される。その上に
リンを含む多結晶シリコンを形成して記憶容量下層電極
214が形成され、その上に容量絶縁膜215が形成さ
れ、更にその上に記憶容量上層電極216が形成され
る。
【0009】したがって、このDRAMでは、ビット線
205が半導体基板201に埋設されているため、ビッ
ト線205とドレイン211との接続を半導体基板20
1の内部で行うことができ、また記憶容量の下層電極2
14とソース210とを接続するコンタクト213もビ
ット線205を避けることなく直接的に配設することが
でき、コンタクト不良の発生が防止され、DRAMの信
頼性が向上される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この図
9に記載されているDRAMは、半導体基板201の表
面に素子分離用のフィールド酸化膜202が形成され、
かつこれと異なる領域にビット線205が埋設されてい
るため、これらが埋設されている領域ではトランジスタ
のソース210やドレイン211を形成することができ
ず、トランジスタの集積度、即ちDRAMのメモリセル
の集積度を向上する際の障害になるという問題がある。
【0011】
【発明の目的】本発明の目的は、容量コンタクトの信頼
性を向上するとともに集積度を向上することが可能なD
RAMとその製造方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体記憶装置
は、DRAMを構成する半導体基板の表面に形成される
素子分離用の溝の内部に記憶素子に接続されるビット線
を埋設したことを特徴とする。
【0013】即ち、本発明の半導体記憶装置は、半導体
基板の表面に複数本の平行な第1の溝を有し、この第1
の溝の内部に絶縁膜を介して導電材料を埋設してビット
線を構成し、また半導体基板の表面には前記第1の溝と
直交する複数本の平行な第2の溝を有し、この第2の溝
の内部に絶縁膜を介して導電材料を埋設してワード線と
素子分離溝を構成し、前記第1の溝と第2の溝で囲まれ
る前記半導体基板の領域に拡散層が形成されてトランジ
スタが構成され、かつ半導体基板の表面上に容量が形成
され、トランジスタの拡散層に対してビット線と容量と
がそれぞれ電気接続される構成とされる。特に、第1の
溝は前記拡散層よりも深く形成され、第2の溝はビット
線よりも浅く、前記拡散層よりも深く形成される。
【0014】また、本発明の半導体記憶装置の製造方法
は、一導電型半導体基板の表面に逆導電型の拡散層を形
成する工程と、前記半導体基板の表面に複数本の第1の
溝を前記拡散層よりも深く形成する工程と、前記第1の
溝内に絶縁膜を形成して素子分離用溝を形成する工程
と、前記第1の溝内の絶縁膜内に導電材料を埋設してビ
ット線を形成する工程と、前記半導体基板の表面に前記
ビット線に直交する第2の溝を前記ビット線よりも浅く
前記拡散層よりも深く形成する工程と、前記第2の溝内
に絶縁膜を形成し、かつその内部に導電材料を埋設して
ワード線と素子分離溝を形成する工程と、前記ビット線
の上端部と前記拡散層の一部とを導通させる導電膜を選
択的に形成する工程と、前記半導体基板の表面上に絶縁
膜を形成して容量とのコンタクト孔を開設する工程と、
このコンタクト孔を含む前記絶縁膜上に容量下層電極、
容量絶縁膜、容量上層電極を形成する工程とを含んでい
る。
【0015】
【作用】ビット線が半導体基板に設けた溝内に埋設され
ることにより、半導体基板に形成されるトランジスタ
と、このトランジスタ上に形成される容量との間隔を小
さくでき、これにより容量コンタクトの深さを縮小して
その信頼性を高めることが可能となる。また、ビット線
が素子分離溝内に埋設されることで、半導体基板の表面
にビット線を配設してもトランジスタの形成領域が狭め
られることはなく、トランジスタの集積度を高めること
ができる。
【0016】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1は本発明の第1実施例の平面図であり、図2
(a)〜(d)は図1のAA線、BB線、CC線、DD
線の各断面図である。P型シリコン基板1の表面に幅
0.3μm、深さ0.6μm、ピッチ0.6μmの複数
の分離用溝2が平行に形成され、この分離用溝の内面に
はシリコン酸化膜3が形成され、更にこのシリコン酸化
膜の内部に形成される溝はビット線用溝として多結晶シ
リコンが埋設され、この多結晶シリコンでビット線4が
形成されている。このビット線4はその上端部が前記シ
リコン基板1の表面よりも高く突出されている。また、
前記シリコン基板1の表面にはシリコン酸化膜5が形成
され、このシリコン酸化膜5で各分離用溝内のビット線
4がそれぞれ電気的に分離される。
【0017】一方、前記分離用溝2と垂直方向に幅0.
1μm、深さ0.4μmのワード線用溝6が0.6μm
ピッチで平行に形成されている。ワード線用溝6の内面
にはゲート酸化膜7が形成され、更にこのゲート酸化膜
7の内部にはN型導電型の多結晶シリコンが埋設されて
いる。これらの多結晶シリコンはワード線8または分離
用ゲート電極9として形成される。すなわち、ワード線
8は溝中に形成された選択用トランジスタの駆動用ゲー
ト電極として働き、分離用ゲート電極9は溝中に形成さ
れるトランジスタのチャネルをカットオフする固定電位
が与えられ、分離用ゲート電極9によって活性領域を電
気的に分離するための分離用ゲート電極として機能す
る。
【0018】更に、前記シリコン基板1は、隣接する2
本の分離用溝2,2と2本の分離用ゲート電極9,9で
囲まれた領域が1個のメモリセルの活性領域10として
構成される。ワード線8の両側のシリコン基板1の表面
には深さ0.2μmのN型のソース11、ドレイン12
が形成される。また、前記シリコン酸化膜5上にはシリ
コン酸化膜13が形成され、ビット線4とN型のドレイ
ン12とはシリコン酸化膜5,13中に埋め込まれた接
続用多結晶シリコン14によって接続される。この接続
用多結晶シリコン14はビット線4の側壁及び表面とド
レイン12の表面に接するように配置される。
【0019】更に、前記接続用多結晶シリコン14を覆
うように絶縁膜15が形成され、その上に多結晶シリコ
ンの記憶容量下層電極16が配置される。記憶容量下層
電極16は容量コンタクト孔17を通して選択用MOS
トランジスタのソース11と接続される。また、前記記
憶容量下層電極16を覆うようにシリコン窒化膜の容量
絶縁膜18が形成され、更にその上に多結晶シリコンの
記憶容量上層電極19が設けられ、これらで容量20が
形成される。なお、図示は省略するが、その上に層間絶
縁膜、金属配線が形成され、所要の配線回路が構成され
る。
【0020】この構成のDRAMによれば、ビット線4
は半導体基板1の表面内に埋設されているため、トラン
ジスタが形成される半導体基板1の表面とその上層に形
成される容量20との間隔を小さくでき、これにより容
量コンタクト17の深さを縮小してその信頼性を高める
ことが可能となる。また、ビット線4は半導体基板1に
設けた素子分離溝2内に埋設されているため、半導体基
板1にビット線4を配設しても、その占有面積は素子分
離溝2の平面面積に含まれることになるため、トランジ
スタの形成領域が狭められることはなく、トランジスタ
の集積度を高めることができる。更に、ワード線8を形
成する溝6の一部を素子分離溝9として構成することで
素子分離領域が占有する面積を低減し、集積度を更に向
上することも可能となる。
【0021】図3〜図5は前記したDRAMの製造方法
を工程順に示す断面図であり、図2(b)に相当する箇
所の断面図である。先ず、図3(a)のように、P型シ
リコン基板1の表面にN型導電型不純物である砒素をイ
オン注入してメモリセルが配列される領域の全面にN型
拡散層21を形成し、続いて、シリコン基板1の表面に
厚さ0.3μmのシリコン酸化膜22を形成する。次
に、通常のリソグラフィとエッチング技術を用いてシリ
コン酸化膜22に幅0.3μm、ピッチ0.6μmの直
線的なスリットパターンを形成し、かつこのシリコン酸
化膜22をマスクとしてシリコン基板1をエッチングし
て幅0.3μmの、ピッチ0.6μmの分離用溝2を形
成する。
【0022】次に、図3(b)のように、シリコン酸化
膜22を除去し、続いて通常のCVD技術によりシリコ
ン酸化膜3を0.1μmの厚さに形成する。これによ
り、分離用溝2はシリコン酸化膜3により分離用溝2内
及びシリコン基板1の表面が覆われる。続いて、通常の
CVD技術により多結晶シリコン膜23を0.1μmの
厚さに形成する。その結果、分離用溝2内のビット線用
溝は多結晶シリコン23で埋設され、同時にシリコン基
板1の表面は0.3μmの厚さの多結晶シリコン23で
平坦に覆われる。
【0023】続いて、図3(c)のように、通常のドラ
イエッチング技術を用いて多結晶シリコン23をエッチ
バックしてビット線用溝以外の領域の多結晶シリコン2
3を除去する。その結果、ビット線用溝内に埋設された
多結晶シリコン23はビット線4として形成される。
【0024】続いて、図3(d)のように、通常のドラ
イエッチング技術を用いてシリコン酸化膜3をエッチバ
ックして分離用溝2以外の領域のシリコン酸化膜3を除
去する。その結果、ビット線4の上端部はシリコン基板
1の表面よりも高くなる。更に、シリコン基板1の表面
及びビット線5に厚さ0.1μmのシリコン酸化膜5を
形成する。
【0025】続いて、図4(a),(b)は図2の
(a)に相当する断面図であり、図4(a)のように、
シリコン酸化膜5に通常のリソグラフィとエッチング技
術を用いて幅0.3μm、ピッチ0.6μmの平行なス
リットパターンを形成する。続いて、厚さ0.1μmの
シリコン酸化膜24を形成し、異方性ドライエッチング
技術を用いてシリコン酸化膜24をエッチング除去する
と、シリコン酸化膜5の側壁に幅0.1μmのシリコン
酸化膜24のスペーサが残される。その結果、幅0.1
μm、ピッチ0.6μmのシリコン酸化膜のスリットパ
ターンが形成される。そして、これらシリコン酸化膜
5,24をマスクとしてシリコン基板1をエッチングし
て幅0.1μm、深さ0.4μmのワード線用溝6が形
成される。
【0026】次に、図4(b)のように、ワード線用溝
6の内面のシリコン基板の表面を熱酸化して厚さ10n
mのゲート酸化膜7を形成する。次に、N型不純物であ
るリンを含んだ厚さ0.1μmの多結晶シリコン膜を通
常のCVD技術により形成する。続いて、通常のドライ
エッチング技術を用いて多結晶シリコンをエッチバック
してワード線用溝6以外の領域の多結晶シリコンを除去
する。その結果、メモリセルの活性領域10を横切るワ
ード線用溝6中に埋設された多結晶シリコンはワード線
8として構成される。また、メモリセルの活性領域の間
を通過するワード線用溝6中に埋設された多結晶シリコ
ンは隣接する活性領域と電気的に分離するための分離用
ゲート電極9として構成される。次いで、通常のCVD
技術を用いて絶縁用シリコン酸化膜13を0.2μmの
厚さに形成する。
【0027】次に、通常のリソグラフィ技術を用いてフ
ォトレジストの0.3μm□のコンタクト孔パターンを
形成する。ここで、フォトレジストのコンタクト孔パタ
ーンは半分がビット線4上に、他の半分がドレイン12
上にかかるように形成される。次に、このフォトレジス
トパターンをマスクにして通常のドライエッチング技術
を用いてシリコン酸化膜5,13をつづけてエッチング
し、図4(c)に図2(b)に相当する断面図を示すよ
うに、ビットコンタクト孔25を開孔する。
【0028】次に、フォトレジストを除去し、N型不純
物のリンを含んだ厚さ0.3μmの多結晶シリコン膜を
通常のCVD技術によって形成し、ビットコンタクト孔
25以外の領域の多結晶シリコンを除去する。その結
果、ビットコンタクト孔25内に接続用多結晶シリコン
14が埋設される。接続用多結晶シリコン14はビット
線4の側壁及び上表面とドレイン12を電気的に接続す
る。次いで、シリコン酸化膜15を0.1μmの厚さに
形成する。
【0029】次に、図4(d)に図2(a)に相当する
断面図を示すように、多結晶シリコン膜26を0.2μ
mの厚さに形成し、通常のリソグラフィとエッチング技
術により多結晶シリコン膜に0.3μm□のコンタクト
ホールパターンを開口する。続いて、多結晶シリコン膜
27を0.1μmの厚さに形成する。続いて、異方性ド
ライエッチング技術を用いて多結晶シリコン膜27をエ
ッチバックすると、多結晶シリコン26のコンタクトホ
ールパターンの側壁に幅0.1μmの多結晶シリコン膜
27のスペーサが残される。その結果、多結晶シリコン
26,27からなる0.1μm□のホールパターンが形
成される。
【0030】次に、図5(a)に示すように、多結晶シ
リコン26,27をマスクとして、シリコン酸化膜1
5,13,5をエッチングしてソース11上に容量コン
タクト孔17を開口する。次いで、リンを含んだ厚さ
0.2μmの多結晶シリコン膜28を形成し、容量コン
タクト孔17を埋設する。
【0031】続いて、図5(b)のように、通常のリソ
グラフィとエッチング技術を用いて多結晶シリコン2
8,27,26をパターニングして記憶容量下層電極1
6を形成する。更に、図5(c)のように、シリコン窒
化膜からなる容量絶縁膜18、多結晶シリコンの記憶容
量上層電極19を順次形成する。以後、図示は省略する
が、層間絶縁膜及び金属配線を形成する。なお、全工程
を経た後のソース11、ドレイン12の深さは0.2μ
mとなる。
【0032】図6は本発明の第2実施例のDRAMの構
造を示す図であり、その平面構成は図1に示した第1実
施例と同じであり、そのAA線、BB線の各断面図をそ
れぞれ(a),(b)に示す。この実施例では、ビット
線4とN型のドレイン12とを電気的に接続するための
接続用多結晶シリコンを形成する際にビットコンタクト
孔25を設けることなく接続する構造を採用している。
したがって、この実施例では、コンタクト開口プロセス
及びコンタクト内への導電材料の埋め込みプロセスが削
減できる。その結果、歩留りの向上及びコンタクトの導
通不良の低減が図れる。また、0.4μmの絶縁膜用シ
リコン酸化膜を0.3μmと薄くすることが可能とな
り、第1実施例の容量コンタクト孔17の深さを一層低
減できる。
【0033】次に、図6の第2実施例のDRAMの製造
方法を図7を用いて説明する。基本的な工程は第1実施
例と同じであり、図3(a)から(d)の工程は全く同
じである。しかる上で、図7(a)のように、シリコン
基板1及びビット線4に厚さ0.1μmの接続用多結晶
シリコン膜14Aを通常のCVD技術により形成する。
続いて、図7(b)のように、接続用多結晶シリコン膜
14Aに通常のリソグラフィとエッチング技術を用いて
ビット線4上及びドレイン12上とが接続されるように
接続用多結晶シリコン膜14Aを残す。その後、図7
(c)のように、通常のCVD技術を用いてシリコン酸
化膜5を0.2μmの厚さに形成する。これ以降の工程
は第1実施例と同じである。
【0034】この第2実施例においても、ビット線を素
子分離用溝2内にビット線4を形成しているので、ビッ
ト線4によってトランジスタの形成領域が狭められるこ
とがなく、DRAMの集積度を向上することが可能とな
る。また、前記したように第2実施例ではビットコンタ
クトの製造プロセスが不要となり、製造が容易化でき
る。更に、ビットコンタクト14Aを薄く形成でき、平
坦化を進めることができる。
【0035】また、前記した製造方法では、ビット線と
ワード線とをそれぞれ直線的な2種類の溝で形成するた
め、各溝形成工程でのリソグラフィは単純な平行直線パ
ターンの描画となり、描画時のパターンとしては角を持
たないため、角の丸まりによる素子領域パターンの変形
が生じることはない。また、溝の埋設工程において、同
じ幅の直線的な溝しか存在しないため、全ての箇所を均
一に埋設することができる。これは絶縁膜よる分離溝の
埋設工程、多結晶シリコンによるワード線及びビット線
の埋設工程のいずれの工程においても有効である。
【0036】また、ビット線と拡散層とを隣接位置にお
いて電気接続するコンタクト構造を採用することで、ビ
ット線と拡散層との間にほとんど重なりをもつことがな
く、平坦化にも有効となる。これにより、前記した容量
コンタクトの深さを更に縮小して容量コンタクトの信頼
性を改善することが可能となる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、DRAM
を構成する半導体基板の表面に設けられる素子分離溝内
に記憶素子に接続されるビット線を埋設しているので、
半導体基板に形成されるトランジスタと、このトランジ
スタ上に形成される容量との間隔を小さくでき、これに
より容量コンタクトの深さを縮小してその信頼性を高め
ることが可能となる。また、ビット線が素子分離用溝内
に埋設されることで、ビット線を配設した際にもトラン
ジスタの形成領域が狭められることはなく、トランジス
タの集積度を高めることができる。
【0038】また、ビット線は半導体基板の表面に形成
した複数本の平行な第1の溝内に埋設し、ワード線は第
1の溝と直交する複数本の平行な第2の溝内に埋設し、
かつ第1の溝と第2の溝で囲まれる領域にトランジスタ
が構成され、更に半導体基板の表面上に容量が形成さ
れ、拡散層に対してビット線と容量とがそれぞれ電気接
続されることで、半導体記憶装置の平坦化を図り、かつ
ビット線のコンタクトと容量コンタクトの信頼性を向上
することが可能となる。
【0039】特に、ビット線と拡散層とは、ビット線の
上端部と拡散層の上面に形成した絶縁膜の一部に設けた
開口部との間にわたって形成される導電膜で構成される
コンタクトにより相互に電気接続されることで、ビット
コンタクトの構造を簡略化し、かつビットコンタクトに
おける平坦化を進めることが可能となる。
【0040】また、本発明の製造方法によれば、従来の
DRAMの製造方法の工程をそのまま利用し、その工程
の一部を変更するだけで本発明の半導体記憶装置を製造
することが可能となり、容易に製造を行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体記憶装置の第1実施例の平面図
である。
【図2】図1のAA線、BB線、CC線、DD線の各断
面図である。
【図3】本発明の第1実施例の製造工程のその1を示す
断面図である。
【図4】本発明の第1実施例の製造工程のその2を示す
断面図である。
【図5】本発明の第1実施例の製造工程のその3を示す
断面図である。
【図6】本発明の半導体記憶装置の第2実施例を示し、
図1おけるAA線、BB線に相当する断面図である。
【図7】本発明の第2実施例の製造工程の主要工程を示
す断面図である。
【図8】従来の半導体記憶装置の一例の平面図とそのE
E線、FF線の断面図である。
【図9】従来の半導体記憶装置の他の例の平面図とその
GG線、HH線の断面図である。
【符号の説明】
1 半導体基板 2 分離用溝 4 ビット線 6 ワード線用溝 8 ワード線 9 分離用ゲート電極 14 ビットコンタクト 16 容量下層電極 17 容量コンタクト 19 容量上層電極

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板の表面に素子分離用の溝を形
    成し、この素子分離用溝で画成された領域にトランジス
    タを形成し、かつこのトランジスタとその上層に形成し
    た容量とで記憶素子を構成する半導体記憶装置におい
    て、前記半導体基板の表面に複数本の平行な第1の溝を
    有し、この第1の溝の内部に絶縁膜を介して導電材料を
    埋設してビット線を構成し、前記半導体基板の表面には
    前記第1の溝と直交する複数本の平行な第2の溝を有
    し、この第2の溝の内部に絶縁膜を介して導電材料を埋
    設してワード線と素子分離溝を構成し、前記第1の溝と
    第2の溝で囲まれる前記半導体基板の領域に拡散層が形
    成されてトランジスタが構成され、かつ前記半導体基板
    の表面上に容量が形成され、前記トランジスタの拡散層
    に対して前記ビット線と容量とがそれぞれ電気接続さ
    れ、かつ前記第1の溝は前記拡散層よりも深く形成さ
    れ、第2の溝は前記ビット線の深さよりも浅く、かつ前
    記拡散層よりも深く形成されていることを特徴とする半
    導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 一導電型半導体基板の表面に逆導電型の
    拡散層を形成する工程と、前記半導体基板の表面に複数
    本の第1の溝を前記拡散層よりも深く形成する工程と、
    前記第1の溝内に絶縁膜を形成して素子分離用溝を形成
    する工程と、前記第1の溝内の絶縁膜内に導電材料を埋
    設してビット線を形成する工程と、前記半導体基板の表
    面に前記ビット線に直交する第2の溝を前記ビット線よ
    りも浅く前記拡散層よりも深く形成する工程と、前記第
    2の溝内に絶縁膜を形成し、かつその内部に導電材料を
    埋設してワード線と素子分離溝を形成する工程と、前記
    ビット線の上端部と前記拡散層の一部とを導通させる導
    電膜を選択的に形成する工程と、前記半導体基板の表面
    上に絶縁膜を形成して容量とのコンタクト孔を開設する
    工程と、このコンタクト孔を含む前記絶縁膜上に容量下
    層電極、容量絶縁膜、容量上層電極を形成する工程とを
    含むことを特徴とする半導体記憶装置の製造方法。
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