JP2667941B2 - メモリセル回路 - Google Patents

メモリセル回路

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    • H01L27/10Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate including semiconductor components specially adapted for rectifying, oscillating, amplifying or switching and having potential barriers; including integrated passive circuit elements having potential barriers the substrate being a semiconductor body including a plurality of individual components in a repetitive configuration
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はメモリセル回路に関し、
特に書き込みポートと読み出しポートとが独立してアク
セスできるマルチポートメモリに関する。
【0002】
【従来の技術】
A.従来の技術 (A−1)第1従来例 図32は、書き込みポート1つと読み出しポート1つと
を有する従来のマルチポートメモリのメモリセル17a
の構成例を示した回路図である。記憶回路21は、イン
バータ回路14a,14bのそれぞれの出力端子を他方
のインバータ回路の入力端子に接続したフリップフロッ
プ回路で構成され、データを記憶する。よって、記憶回
路21に記憶されているデータはインバータ回路14
a,14bのそれぞれの出力端子201a,201bに
おいて、互いに相補的に現れる。
【0003】図33及び図34は図32中で用いられて
いるインバータ回路の構成及びその動作を説明する図で
ある。図33はインバータ回路14の論理シンボル図で
あり、図34はインバータ回路14をMOSトランジス
タで構成した例を示した回路図である。
【0004】図34において、PチャンネルMOSトラ
ンジスタ51とNチャンネルMOSトランジスタ52の
各々のゲート、ドレインはそれぞれ共通に接続される。
トランジスタ51のソースには電源線111が接続さ
れ、VDD電位が与えられる。また、トランジスタ52
のソースには接地線112が接続され、GND電位が与
えられる。このようにして構成されたインバータ回路1
4の入力端子202には各トランジスタ51,52のゲ
ートが共通に接続され、出力端子201には各トランジ
スタ51,52のドレインが共通に接続される。
【0005】インバータ回路14の入力端子202に
「L」レベルのデータ即ちGND電位が与えられると、
トランジスタ51が導通状態、トランジスタ52が遮断
状態となり、出力端子201はVDD電位にドライブさ
れる。即ち、入力した「L」レベルのデータとは逆の
「H」レベルのデータが出力される。逆に、入力端子2
02に「H」レベルのデータ即ちVDD電位が与えられ
ると、トランジスタ51が遮断状態、トランジスタ52
が導通状態となり、出力端子201はGND電位にドラ
イブされる。即ち、入力した「H」レベルのデータとは
逆の「L」レベルのデータが出力される。
【0006】図32に戻って、例えばインバータ回路1
4aの出力が「L」レベルであれば、インバータ回路1
4bの入力は「L」レベルとなり、その出力は「H」レ
ベルになる。即ち、記憶回路21の端子201a,20
1bの値は各々「L」レベル、「H」レベルになる。こ
のようにしてフリップフロップ回路で構成された記憶回
路21の端子201a,201bにおいて、データを保
持することができる。
【0007】上記記憶回路21には、書き込みポートに
与えられたデータをメモリセルに書き込むための書き込
みアクセスゲートを設け、書き込みデータを伝達するた
めの書き込みビット線191a,191b、所望のメモ
リセルを選択するための書き込みワード線181を接続
する。
【0008】書き込みアクセスゲートはNチャンネルM
OSトランジスタ13a,13bで構成される。トラン
ジスタ13aのドレインを、記憶回路21の端子201
aに接続し、そのソースを書き込みビット線191aに
接続し、そのゲートは書き込みワード線181に接続す
る。同様にして、トランジスタ13bのドレインを、記
憶回路21の他方の端子201bに接続し、そのソース
を書き込みビット線191bに接続し、そのゲートは書
き込みワード線181に接続する。
【0009】更に、記憶回路21に記憶されているデー
タを読み出すための読み出しバッファ回路22aが設け
られ、読み出すデータを伝達するための読み出しビット
線192、所望のメモリセルを選択するための読み出し
ワード線184を接続する。
【0010】読み出しバッファ回路22aは、入力端子
202c,出力端子201cを備えるインバータ回路1
4cと読み出しアクセスゲートであるNチャンネルMO
Sトランジスタ50で構成される。トランジスタ50の
ドレインを、インバータ回路14cの出力端子201c
に接続し、そのソースを読み出しビット線192に接続
し、そのゲートを読み出しワード線184に接続する。
インバータ回路14cの入力端子202cを記憶回路2
1の端子201bに接続することで、記憶回路21と読
み出しバッファ回路22aを接続し、メモリセル回路1
7aが構成される。
【0011】次に、上記メモリセルの動作について説明
する。データを書き込む場合、ビット線191a,19
1bに接続された図示しない書き込みドライバ回路を用
いて、書き込むデータの値に応じてビット線191a,
191bを「L」レベルまたは「H」レベルにドライブ
する。ここでビット線191a,191bに与えられる
論理レベルは、互いに相補的な関係となるようにする。
即ち、ビット線191aを「L」レベルにドライブする
ときは、ビット線191bを「H」レベルにドライブ
し、逆にビット線191aを「H」にドライブするとき
は、ビット線191bを「L」レベルにドライブする。
【0012】その後、ワード線181を「H」レベルに
することによって、アクセスゲート13a,13bが導
通状態となる。従って、データを保持している記憶回路
21の端子201aとビット線191aが電気的に接続
され、記憶回路21の端子201bとビット線191b
とが電気的に接続される。
【0013】これにより、記憶回路21の端子201
a,201bにおける論理レベルは、保持されていたデ
ータの論理レベルとは関係なく、各々ビット線191
a,191bに与えられている論理レベルと等しくな
る。以上の動作で書き込みが完了する。
【0014】書き込み完了後、ワード線181を「L」
レベルにすれば、アクセスゲート13a,13bが遮断
され、書き込んだデータが記憶回路21において保持さ
れる。その後、ビット線191a,191bの値が変化
しても、ビット線191a,191bと記憶回路21と
は電気的に非接続状態であるので、保持されているデー
タの論理レベルが変わることはない。
【0015】次にデータの読み出しについて説明する。
ワード線184を「H」レベルにすることによって、ア
クセスゲート50が導通状態となる。従って、読み出し
バッファ回路22aを構成するインバータ回路14cの
出力端子201cとビット線192とが電気的に接続さ
れ、ビット線192に与えられる論理レベルは端子20
1cに与えられる論理レベル(記憶回路21の端子20
1bにおいて記憶されているデータの論理レベルと相補
的な論理レベル)へとドライブされる。
【0016】ビット線192には図示しないセンスアン
プ回路が直接またはトランスファーゲートを介して接続
されており、ビット線192に読み出されたデータが次
段の回路へドライブされる。以上の動作で読み出しが完
了する。
【0017】読み出し完了後、ワード線184を「L」
レベルにすれば、アクセスゲート50は遮断状態となっ
て、ビット線192は読み出しバッファ回路22aと電
気的に非接続状態となる。
【0018】このように、読み出しバッファ回路22a
をメモリセル17aの内部に設けることによって、読み
出し動作による記憶データの破壊が防止されている。ま
た、データの読み出しと書き込みは、独立した別々のポ
ートから行うため、読み出し動作と書き込み動作を同時
に行うことも可能である。
【0019】(A−2)第2従来例 図35は、第1従来例に示した読み出しバッファ回路2
2aのアクセスゲート50をCMOSトランジスタペア
に変更した場合を示す回路図である。
【0020】以下、メモリセル17bの回路構成につい
て説明する。記憶回路21は第1従来例と同様に構成さ
れる。読み出しバッファ回路22bは、インバータ回路
14cと読み出しアクセスゲートであるPチャンネルM
OSトランジスタ54、NチャンネルMOSトランジス
タ53とで構成される。
【0021】トランジスタ53,54のドレインはイン
バータ回路14cの出力端子201cに共通に接続さ
れ、いずれのソースも読み出しビット線192に共通に
接続される。トランジスタ53,54のゲートは読み出
しワード線184,185に各々接続されている。
【0022】インバータ回路14cの入力端子202c
を記憶回路21の端子201bに接続することで、記憶
回路21と読み出しバッファ回路22bを接続し、メモ
リセル回路17bが構成されている。
【0023】上記メモリセル回路の動作において、デー
タの書き込みは第1従来例と同じであるので、データの
読み出しについて説明する。読み出しワード線184,
185は非反転、反転信号を各々伝達する互いに相補的
な関係にある。ワード線184を「H」レベル、ワード
線185を「L」レベルにすることによって、アクセス
ゲート53,54が導通状態となる。
【0024】従って、読み出しバッファ回路22bを構
成するインバータ回路14cの出力端子201cと、ビ
ット線192とが電気的に接続され、ビット線192に
与えられる論理レベルは端子201c(記憶回路21の
端子201bにおいて記憶されているデータの論理レベ
ルと相補的な論理レベル)に与えられる論理レベルへと
ドライブされる。
【0025】ビット線192には図示しないセンスアン
プ回路が直接またはトランスファーゲートを介して接続
されており、ビット線192に読み出されたデータは次
段の回路にドライブされる。以上の動作で読み出しが完
了する。
【0026】読み出し完了後、ワード線184を「L」
レベル、185を「H」レベルにすれば、アクセスゲー
ト53,54は遮断状態となり、ビット線192は読み
出しバッファ回路22bと電気的に非接続状態となる。
【0027】(A−3)第3従来例 図36は、第2従来例で示したメモリセルの変形例を示
す回路図である。以下、メモリセル17cの回路構成に
ついて説明する。記憶回路21は第1従来例と同じ構成
である。読み出しバッファ回路22cは、Pチャンネル
トランジスタ55,56、及びNチャンネルMOSトラ
ンジスタ57,58で構成される。
【0028】トランジスタ56のソースと55のドレイ
ンとは共通に接続され、トランジスタ55のソースは電
源線111に接続されてVDD電位が与えられる。トラ
ンジスタ57のソースと58のドレインとは共通に接続
され、トランジスタ57のソースは接地線112に接続
されてGND電位が与えられる。そしてトランジスタ5
5,58のゲートは共通に接続されて読み出しバッファ
回路22cが構成される。
【0029】トランジスタ57,56のゲートは各々ワ
ード線184,185に接続される。そしてトランジス
タ55,58のゲートを共通して記憶回路21の端子2
01bと接続することによって、記憶回路21と読み出
しバッファ回路22cを接続し、メモリセル回路17c
が構成される。
【0030】メモリセル回路17cの動作において、デ
ータの書き込みは第1従来例と同じであり、データの読
み出しについて説明する。読み出しワード線184,1
85は第2従来例と同様に、非反転、反転信号を各々伝
達する互いに相補的な関係にある。ワード線184を
「H」レベル、ワード線185を「L」レベルにするこ
とによって、トランジスタ56,57は導通状態とな
る。
【0031】この時、記憶回路21の端子201bに与
えられる論理レベルが「L」レベルの場合は、トランジ
スタ55は導通状態、58は遮断状態となる。即ち、ビ
ット線192はVDD電位にドライブされ、「H」レベ
ルのデータが読み出される。
【0032】一方、トランジスタ56,57が導通状態
であって、記憶回路21の端子201bの値が「H」レ
ベルの場合は、トランジスタ55は遮断状態、58は導
通状態となる。即ち、ビット線192はGND電位にド
ライブされ、「L」レベルのデータが読み出される。
【0033】ビット線192には図示しないセンスアン
プ回路が直接またはトランスファーゲートを介して接続
されており、ビット線192に読み出されたデータは次
段の回路にドライブされる。以上の動作で読み出しが完
了する。
【0034】読み出し完了後、ワード線184を「L」
レベル、185を「H」レベルにすれば、トランジスタ
56,57は遮断状態となってビット線192は、読み
出しバッファ回路22cと電気的に非接続状態となる。
【0035】
【発明が解決しようとする課題】第1従来例で示したメ
モリセル回路17aは、1本の読み出しビット線184
を用いて「H」レベルと「L」レベルの両方のデータを
読み出すものである。しかし、読み出しアクセスゲート
をNチャンネルMOSトランジスタ50のみで構成して
いるため、「H」レベルのデータを完全に伝達すること
ができない。
【0036】即ち、「H」レベルのデータを読み出す場
合、読み出しバッファ回路22aのインバータ回路14
cの出力がVDD電位(「H」レベル)であっても、N
チャンネルMOSトランジスタ50を介した読み出しビ
ット線192の電位は、VDD電位からMOSトランジ
スタ50のしきい値電圧の分だけ下がった電位までしか
ドライブできない。
【0037】このようにVDD電位を完全に伝達するこ
とができないと、VDD電位を与える電源電圧が低くな
るにつれて十分な動作マージンが確保できなくなり、場
合によっては誤動作してしまう危険性がある。即ち、第
1の従来例が有する第1の問題点として、「H」レベル
のデータを読み出しているのにもかかわらず、ビット線
192に与えられる電位がVDD電位まで完全に上がら
ないため、記憶回路21が記憶するデータの論理レベル
とは逆の論理レベルを次段の回路にドライブしてしまう
危険性がある。
【0038】また、「H」レベルのデータを読み出しビ
ット線192に読み出す場合、インバータ回路14cを
構成するPチャンネルMOSトランジスタ51によって
読み出しビット線192がドライブされるが、アクセス
ゲートであるPチャンネルMOSトランジスタ50を介
してドライブするために、トランジスタ50での遅延が
アクセスタイムに加わってしまう。即ちアクセスタイム
の高速化を図る上でトランジスタ50が障害となるとい
う、第2の問題点があった。
【0039】第2従来例は第1の問題点を解決するよう
に構成されている。つまりアクセスゲートとしてPチャ
ンネルMOSトランジスタ54とNチャンネルMOSト
ランジスタ53の両方を用いたCMOSトランジスタペ
アのトランスファーゲートが用いられている。
【0040】このため、「H」レベルのデータを読み出
しビット線192に読み出す場合、読み出しビット線1
92はVDD電位まで完全にドライブされ、動作マージ
ンについては問題はなくなる。しかし、第1従来例の場
合と同様、アクセスゲートを介してドライブされるため
に、アクセスゲートでの遅延がアクセスタイムに加わる
という第2の問題点は残ってしまう。
【0041】第3従来例においても、動作マージンにつ
いては改善されている。しかし、VDD電位あるいはG
ND電位とビット線192との間にはトランジスタが2
個直列に接続されているため、遅延時間が大きいという
問題点が残った。
【0042】読み出しビット線192に「H」のデータ
を読み出す場合には、PチャンネルMOSトランジスタ
55,56を介してVDD電位にドライブされる。一般
的にNチャンネルMOSトランジスタよりもPチャンネ
ルMOSトランジスタは動作速度の遅いために、この場
合には特に問題となる。
【0043】以上を整理すると、従来のメモリセル回路
では読み出し動作の際、(1)動作マージンを十分確保
することができず安定した読み出し動作ができない、
(2)ビット線をドライブする読み出しバッファ回路で
の遅延時間が大きく、結果としてアクセスタイムが遅く
なる、という問題があった。
【0044】本発明は、上記の問題点を解決するために
提案されたものであり、メモリセル内部に設けた読み出
しバッファ回路において、読み出しビット線の電位をV
DD電位にドライブする能力を高めた回路構成とするこ
とにより、アクセスタイムの高速化を図ったマルチポー
トメモリのメモリセル回路を提供することを目的とす
る。
【0045】
【課題を解決するための手段】この発明にかかるメモリ
セル回路の第1の態様は、互いに相補的な第1及び第2
の論理値のいずれかをとる記憶論理を記憶し、記憶論理
を出力する正出力端を有する記憶手段と、少なくとも一
つの読み出し手段と、を備える。そして読み出し手段の
各々は、出力端子と、第1の論理値に対応する電位を有
する第1の電位点と、第2の論理値に対応する電位を有
する第2の電位点と、出力端子に記憶論理と同一の論理
である出力論理を与えるか、出力端子をフローティング
の状態にするか、を制御する制御信号を与える制御端子
と、第1の電位点及び出力端子にそれぞれ接続された第
1及び第2の電流電極並びに制御電極を有する第1のM
OSトランジスタと、第1の電流電極と、出力端子に接
続された第2の電流電極と、制御信号が与えられる制御
電極とを有し、制御信号によって駆動される第2のMO
Sトランジスタと、記憶論理と相補的な反転記憶論理が
与えられる制御電極と、第2の電位点及び出力端子との
間において第2のMOSトランジスタと直列に接続され
る第1及び第2の電流電極を有する第3のMOSトラン
ジスタと、制御信号によって駆動され、記憶論理に基づ
いて第1のMOSトランジスタを駆動する駆動信号を第
1のMOSトランジスタの制御電極に与える論理回路
と、を有するものである。
【0046】望ましくは、駆動信号は、記憶論理と相補
的な信号である。
【0047】望ましくは、第1のMOSトランジスタは
第1導電型であり、第2及び第3のMOSトランジスタ
は第1導電型と相補的な第2導電型である。
【0048】望ましくは、反転記憶論理として第3のM
OSトランジスタの制御電極には駆動信号が与えられ
る。
【0049】あるいは、望ましくは、記憶手段は記憶論
理と相補的な論理値を出力する反出力端を更に有し、第
3のMOSトランジスタの制御電極には、反出力端が接
続される。
【0050】望ましくは、駆動信号は、記憶論理と相補
的な信号である。
【0051】望ましくは、第1のMOSトランジスタは
第1導電型であり、第2及び第3のMOSトランジスタ
は第1導電型と相補的な第2導電型である。
【0052】この発明にかかるメモリセル回路の第2の
態様は、互いに相補的な第1及び第2の論理値のいずれ
かをとる記憶論理を記憶し、記憶論理を出力する正出力
端を各々が有する一組の記憶手段と、少なくとも一つの
読み出し手段と、を備える。そして読み出し手段の各々
は、出力端子と、第1の論理値に対応する電位を有する
第1の電位点と、第2の論理値に対応する電位を有する
第2の電位点と、記憶手段と対応し、出力端子に記憶論
理と同一の論理である出力論理を与えるか、出力端子を
フローティングの状態にするか、を制御する一組の制御
信号を与える一組の制御端子と、少なくとも一つの第1
のMOSトランジスタと、記憶手段と対応する一組の第
2のMOSトランジスタと、一組の第2のMOSトラン
ジスタの第1電流電極と第2の電位点との間に直列に接
続される、少なくとも一つの第3のMOSトランジスタ
と、一組の制御信号によって、複数の記憶論理から一の
記憶論理を選択し、これに基づいて第1のMOSトラン
ジスタを駆動する駆動信号を第1のMOSトランジスタ
の制御電極に与える論理回路と、を有する。そして第1
のMOSトランジスタはその各々が第1の電位点及び出
力端子にそれぞれ接続された第1及び第2の電流電極並
びに制御電極を有し、第2のMOSトランジスタはその
各々が、第1の電流電極と、出力端子に接続された第2
の電流電極と、制御信号が与えられる制御電極とを有
し、第3のMOSトランジスタはその各々が、一の記憶
論理と相補的な反転記憶論理が与えられる制御電極と、
第1及び第2の電流電極を有する。
【0053】望ましくは、第1のMOSトランジスタは
第1導電型であり、第2及び第3のMOSトランジスタ
は第1導電型と相補的な第2導電型である。
【0054】望ましくは、駆動信号は、一の記憶論理と
相補的な信号である。
【0055】望ましくは、反転記憶論理として第3のM
OSトランジスタの制御電極には駆動信号が与えられ
る。
【0056】望ましくは、第1のMOSトランジスタは
単数である。
【0057】この発明にかかるメモリセル回路の第3の
態様は、互いに相補的な第1及び第2の論理値のいずれ
かをとる記憶論理を記憶し、記憶論理を出力する正出力
端を有する記憶手段と、読み出し手段と、を備える。そ
して読み出し手段は、出力端子と、第1の論理値に対応
する電位を有する第1の電位点と、第2の論理値に対応
する電位を有する第2の電位点と、出力端子に記憶論理
と同一の論理である出力論理を与える場合には第1の論
理値をとり、出力端子をフローティングの状態にする場
合には第2の論理値をとる制御信号を与える制御端子
と、第1の電位点及び出力端子にそれぞれ接続された第
1及び第2の電流電極並びに制御電極を有する第1のM
OSトランジスタと、第2の電位点及び出力端子にそれ
ぞれ接続された第1及び第2の電流電極並びに制御電極
を有する第2のMOSトランジスタと、制御信号及び記
憶論理に基づいて、第1及び第2のMOSトランジスタ
の少なくとも一方を遮断状態にする第1及び第2の遮断
信号をそれぞれ第1及び第2のMOSトランジスタの制
御電極に与える論理回路と、を有する。
【0058】望ましくは、第1のMOSトランジスタは
第1導電型であり、第2のMOSトランジスタは第1導
電型と相補的な第2導電型である。
【0059】望ましくは、制御信号が、出力端子に記憶
論理と同一の出力論理である出力論理を与えるとの制御
を行う場合には、第1の遮断信号及び第2の遮断信号は
互いに相補的であり、制御信号が、出力端子をフローテ
ィングの状態にするとの制御行う場合には、第1の遮断
信号及び第2の遮断信号はいずれも記憶論理と相補的な
信号である。
【0060】
【作用】この発明にかかるメモリセル回路の第1及び第
2の態様において、第1のMOSトランジスタは出力端
子を第1の電位点へ接続する。第3のMOSトランジス
タは記憶論理と相補的な反転記憶論理によって制御さ
れ、出力端子を第2の電位点へ接続する。第2のMOS
トランジスタは第3のMOSトランジスタと直列に接続
され、制御信号によってそのオン・オフが制御される。
【0061】この発明にかかるメモリセル回路の第3の
態様において、第1及び第2のMOSトランジスタは出
力端子をそれぞれ第1及び第2の電位点へ接続する。第
1及び第2のMOSトランジスタはそれぞれ第1及び第
2の遮断信号に従ってオン・オフし、少なくとも一方が
常にオフしている。
【0062】
【実施例】
B.一の導電型のトランジスタに対する改善を行う実施
例の説明 通常、PチャネルMOSトランジスタの方がNチャネル
MOSトランジスタよりもその動作が遅いため、Pチャ
ネルMOSトランジスタについての改善が望ましい。よ
って、以下に述べる第1乃至第10実施例については、
PチャネルMOSトランジスタの部分に着目してこの発
明を適用した場合を中心にして説明する。
【0063】しかし、幾つかの実施例において補足説明
がされるように、この発明はPチャネルMOSトランジ
スタについての改善のみに用いられるものではない。
【0064】(B−1)第1実施例 図1は、書き込みポート1つと読み出しポート1つを有
するマルチポートメモリのメモリセル回路171の構成
を示した回路図である。
【0065】メモリセル回路171は記憶回路21と、
読み出しバッファ回路221とを備えている。
【0066】記憶回路21は、インバータ回路14a,
14bの各々の出力端子201a,201bを他方のイ
ンバータ回路の入力端子に接続したフリップフロップ回
路で構成され、データを記憶する。記憶回路21には、
書き込みポートに与えられたデータをメモリセル回路に
書き込むための書き込みアクセスゲートが設けられ、書
き込みデータを伝達するための書き込みビット線191
a,191b、所望のメモリセル回路を選択するための
書き込みワード線181が接続される。
【0067】書き込みアクセスゲートはNチャンネルM
OSトランジスタ13a,13bで構成される。トラン
ジスタ13aのドレインは記憶回路21の端子201a
に接続され、そのソースは書き込みビット線191aに
接続される。そして、そのゲートは書き込みワード線1
81に接続される。
【0068】同様にして、トランジスタ13bのドレイ
ンは記憶回路21の端子201bに接続され、そのソー
スは書き込みビット線191bに接続される。そして、
そのゲートは書き込みワード線181に接続する。
【0069】更に、記憶回路21に記憶されているデー
タを読み出すための読み出しバッファ回路221が設け
られ、読み出すデータを伝達するための読み出しビット
線192、所望のメモリセル回路を選択するための読み
出しワード線182が接続される。
【0070】読み出しバッファ回路221はNANDゲ
ート15、PチャンネルMOSトランジスタ123、N
チャンネルMOSトランジスタ133,134で構成さ
れる。
【0071】トランジスタ123のソースは電源線11
1に接続されてVDD電位が与えられ、トランジスタ1
33のソースは接地線112に接続されてGND電位が
与えられる。トランジスタ134のソースはトランジス
タ133のドレインと接続され、トランジスタ123,
134のドレインはビット線192に共通に接続され
る。トランジスタ123,133のゲートはNANDゲ
ート15の出力端子203に共通に接続され、トランジ
スタ134のゲートはワード線182に接続される。N
ANDゲート15の一方の入力端子204には記憶回路
21の端子201bが接続され、他方の入力端子205
にはトランジスタ134のゲートが接続される。
【0072】図2及び図3は図1中で示すNANDゲー
ト15の構成及びその動作を説明する図である。図
NANDゲート15の論理シンボル図であり、図はN
ANDゲート15をMOSトランジスタで構成した例を
示した回路図である。
【0073】図3において、PチャンネルMOSトラン
ジスタ121,122のドレインは出力端子203に共
通に接続される。また、各々のソースはいずれも電源線
111に接続されて、VDD電位が与えられる。Nチャ
ンネルMOSトランジスタ132のソースはNチャンネ
ルMOSトランジスタ131のドレインと接続される。
そしてトランジスタ131のソースには接地線112が
接続されてGND電位が与えられ、トランジスタ132
のドレインは、出力端子203に接続される。
【0074】トランジスタ121と131の各々のゲー
トは入力端子204に共通して接続され、トランジスタ
122と132の各々のゲートは入力端子205に共通
して接続されてNANDゲート15が構成される。
【0075】次に、NANDゲート15の動作について
説明する。NANDゲート15の入力端子204に
「L」レベルのデータ(GND電位)が与えられると、
トランジスタ121が導通状態、トランジスタ131が
遮断状態となり、入力端子205の値にかかわらず出力
端子203はVDD電位にドライブされ、「H」レベル
のデータが出力される。
【0076】同様に、入力端子205に「L」レベルの
データ(GND電位)が与えられた場合は、トランジス
タ122が導通状態、トランジスタ132が遮断状態と
なり、入力端子204の値にかかわらず出力端子203
はVDD電位にドライブされ、「H」レベルのデータが
出力される。
【0077】入力端子204,205の双方に「H」レ
ベルのデータが与えられた場合は、トランジスタ12
1,122が遮断状態、トランジスタ131,132が
導通状態となり、出力端子203はGND電位にドライ
ブされ、「L」レベルのデータが出力される。
【0078】即ちNANDゲート15は、少なくとも2
つの入力端子204,205のどちらか一方に「L」レ
ベルのデータが与えられると出力は「H」レベルにな
り、共に「H」レベルのデータが与えられた場合のみ
「L」レベルのデータが出力されるように動作する。
【0079】次に、図1に戻ってメモリセル回路171
の動作について説明する。データを書き込む場合は、第
1従来例と全く同じである。ビット線191a,191
bに接続された図示しない書き込みドライバ回路を用い
て、書き込むデータの値に応じてビット線191a,1
91bを「L」レベルまたは「H」レベルにドライブす
る。
【0080】ビット線191aと191bは互いに相補
な関係となるようにドライブされる。即ち、ビット線1
91aを「L」レベルにドライブするときは、ビット線
191bを「H」レベルにドライブし、逆にビット線と
191aを「H」にドライブするときは、ビット線19
1bを「L」レベルにドライブする。
【0081】その後、ワード線181を「H」レベルに
することによって、アクセスゲート13a,13bが導
通状態となる。これにより、データを保持していた記憶
回路21の端子201aとビット線191aとが電気的
に接続され、記憶回路21のの端子201bとビット線
191bとが電気的に接続される。よって記憶回路21
の端子201a,201bに与えられる論理レベルは、
そこに保持されていたデータの論理レベルとは関係な
く、各々ビット線191a,191bに与えられる論理
レベルに等しくなる。以上の動作で書き込みが完了す
る。
【0082】書き込み完了後、ワード線181を「L」
レベルにすることにより、アクセスゲート13a,13
bが遮断され、書き込んだデータの論理レベルが記憶回
路21において保持される。その後、ビット線191
a,191bに与えられる論理レベルが変化しても、ビ
ット線191a,191bと記憶回路21とは電気的に
非接続状態であるので、保持されているデータの論理レ
ベルが変わることはない。
【0083】次にデータの読み出しについて説明する。
ワード線182を「H」レベルにすることによって、読
み出しバッファ回路221を構成するトランジスタ13
4は導通状態となる。また、NANDゲート15のワー
ド線182に接続された入力端子205の論理レベルが
「H」レベルとなり、NANDゲート15はその出力端
子203に記憶回路21の端子201bの値と相補的な
論理レベルを出力する。
【0084】例えば、端子201bの論理レベルが
「H」レベルであると、NANDゲート15の出力端子
203の論理レベルは「L」レベルとなる。よってトラ
ンジスタ123が導通状態、トランジスタ133が遮断
状態となって、ビット線192はVDD電位にドライブ
され、「H」レベルのデータが読み出される。
【0085】逆に、端子201bの値が「L」レベルで
あると、NANDゲート15の出力端子203の論理レ
ベルは「H」レベルとなる。トランジスタ123が遮断
状態、トランジスタ133が導通状態となり、またトラ
ンジスタ134も導通状態であることから、ビット線1
92はGND電位にドライブされる。つまり、「L」レ
ベルのデータがビット線192に読み出される。
【0086】ビット線192には図示しないセンスアン
ブ回路が直接またはトランスファーゲートを介して接続
されており、読み出されたデータは次段の回路にドライ
ブされる。以上の動作で読み出しが完了する。
【0087】読み出し完了後、ワード線182を「L」
レベルにすれば、NANDゲートの出力端子203の値
は「H」レベルとなり、トランジスタ123が遮断状態
となる。また、トランジスタ134も遮断状態となるた
め、ビット線192は、読み出しバッファ回路221と
電気的に非接続状態となる。
【0088】このように、データの読み出しと書き込み
は、独立した別々のポートから行うため、読み出し動作
と書き込み動作を同時に行うことも可能である。また、
読み出しバッファ回路171をメモリセル回路221の
内部に設けることによって、読み出し動作による記憶デ
ータの破壊が防止されている。
【0089】ビット線192は記憶回路21の端子20
1bに与えられる論理レベルに応じて「H」レベルと
「L」レベルとの間をフルスイングする。よって、電源
線111及び接地線112がそれぞれ与えるVDD電位
及びGND電位の電位差が小さくなった場合でも、動作
マージンが大きく、安定してビット線192からの読み
出し動作を行うことができる。
【0090】なお、ビット線192におけるフルスイン
グが可能であった第2及び第3従来例のような、相補的
な2本の読み出しワード線は必要とされないため、構成
する際に配線数が少なくて済む。
【0091】また、読み出しバッファ回路221の最終
段において、ビット線192を「H」レベルにドライブ
する場合には、ビット線192と電源線111とを一つ
のPチャンネルMOSトランジスタ123で接続するの
で、高速動作が可能となる。
【0092】第1実施例の変形例として、Nチャンネル
MOSトランジスタの動作速度の改良を行う場合の回路
図を図4に示す。図4におけるメモリセル回路171i
は、図1に示した読み出しバッファ回路221の代わり
に読み出しバッファ回路221iを設けた構成となって
いる。但し、メモリセル回路171iには、読み出しワ
ード線182の代わりに、「L」レベルで読み出しバッ
ファ回路221iを駆動する信号が与えられる読み出し
ワード線182iが接続されている。
【0093】読み出しバッファ回路221iは、NOR
ゲート15i、NチャンネルMOSトランジスタ123
i、PチャンネルMOSトランジスタ133i,134
iで構成される。
【0094】トランジスタ123iのソースは接地線1
12に接続されてGND電位が与えられ、トランジスタ
133iのソースは電源線111に接続されてVDD電
位が与えられる。トランジスタ134iのソースとトラ
ンジスタ133iのドレインとが接続され、トランジス
タ123i,134iのドレインはビット線192に共
通に接続される。トランジスタ123i,133iのゲ
ートはNORゲート15iの出力端子に共通に接続さ
れ、トランジスタ134iのゲートはワード線182i
に接続される。NORゲート15iの一方の入力端子に
は記憶回路21の端子201bが接続され、他方の入力
端子にはトランジスタ134iのゲートが接続される。
【0095】以上のようにして記憶回路21と読み出し
バッファ回路221iとでメモリセル回路171iが構
成される。このような構成では第1実施例と相補的な動
作が行われる。ビット線192を「L」レベルにドライ
ブする場合には、ビット線192と接地線112とを一
つのNチャンネルMOSトランジスタ123iで接続す
るので、高速動作が可能となる。
【0096】このような構成は、PチャンネルMOSト
ランジスタのドライブ能力が大きい場合や、ビット線1
92に接続されたセンスアンプ回路のしきい値が充分低
い場合に効果的である。
【0097】(B−2)第2実施例 図5は、書き込みポート1つと読み出しポート1つを有
するマルチポートメモリのメモリセル回路172の構成
を示した回路図である。
【0098】図5において、読み出しバッファ回路22
2を構成するトランジスタ133のゲートが、NAND
ゲート15の出力端子203ではなく記憶回路21の端
子201aに接続された以外は、図1に示した第1実施
例であるメモリセル回路171と同じ構成である。
【0099】以下、メモリセル回路172の動作につい
て説明する。データの書き込みは、第1実施例の場合と
全く同じである。
【0100】データの読み出しの際には、ワード線18
2を「H」レベルにする。これにより、読み出しバッフ
ァ回路222を構成するトランジスタ134が導通状態
となる。また、NANDゲート15のトランジスタ13
4のゲートに接続された入力端子205の論理レベルが
「H」レベルとなり、記憶回路21の端子201bに与
えられた論理レベルと相補的な論理レベルがNANDゲ
ート15の出力端子203に出力される。
【0101】例えば、記憶回路21の端子201bに与
えられた論理レベルが「H」レベルであると、NAND
ゲート15の出力端子203の論理レベルは「L」レベ
ルとなる。一方、記憶回路21の端子201aに与えら
れる論理レベルは「L」レベルであるから、トランジス
タ123が導通状態、トランジスタ133が遮断状態と
なり、ビット線192はVDD電位にドライブされる。
即ち「H」レベルのデータが読み出される。
【0102】逆に、端子201bに与えられる論理レベ
ルが「L」レベルであると、NANDゲート15の出力
端子203の論理レベルは「H」レベルとなる。一方、
端子201aに与えられる論理レベルは「H」レベルで
あるから、トランジスタ123が遮断状態、トランジス
タ133が導通状態となり、トランジスタ134も導通
状態であることから、ビット線192はGND電位にド
ライブされる。即ち「L」レベルのデータが読みだされ
る。
【0103】ビット線192には図示しないセンスアン
プ回路が直接またはトランスファーゲートを介して接続
されており、読み出されたデータは次段の回路にドライ
ブされる。以上の動作で読み出しが完了する。
【0104】読み出し完了後、ワード線182を「L」
レベルにすれば、NANDゲート15の出力端子203
の値は「H」レベルとなり、トランジスタ123が遮断
状態となる。また、トランジスタ134も遮断状態とな
ってビット線192は、読み出しバッファ回路222と
電気的に非接続状態となる。
【0105】以上のように構成された第2実施例では、
第1実施例と同じ動作を行うので、第1実施例と同じ効
果を得ることができる。
【0106】第2実施例の変形例として、Nチャンネル
MOSトランジスタの動作速度の改良を行う場合の回路
図を図6に示す。この第2実施例の変形例では、読み出
しバッファ回路222iを構成するトランジスタ133
iのゲートが、NORゲート15iの出力端子ではなく
記憶回路21の端子201aに接続された以外は、図4
に示された第1の実施例の変形例であるメモリセル回路
221iと同じ構成である。
【0107】したがって、図4に示された第1の実施例
の変形例と同様に、ビット線192を「L」レベルにド
ライブする場合には、ビット線192と接地線112と
を一つのNチャンネルMOSトランジスタ123iで接
続するので、高速動作が可能となる。
【0108】(B−3)第3実施例 図7は、書き込みポート1つと読み出しポート1つを有
するマルチポートメモリのメモリセル回路173の構成
を示した回路図である。
【0109】メモリセル回路173の回路構成について
説明する。メモリセル回路173は、記憶回路21と、
読み出しバッファ回路223とを備えている。
【0110】記憶回路21は第1実施例と同様にして構
成される。また読み出しバッファ回路223において
は、トランジスタ121,122,131,132が図
3に示すように接続され、NANDゲートが構成され
る。
【0111】具体的には、トランジスタ122,132
のゲートは共通して接続されてNANDゲートの入力端
子204を構成し、入力端子204には記憶回路21の
端子201aが接続される。またトランジスタ121,
131のゲートは共通して接続されてNANDゲートの
入力端子205を構成し、入力端子205にはワード線
182が接続される。
【0112】トランジスタ123のソースは電源線11
1に接続されてVDD電位が与えられ、トランジスタ1
33のソースはトランジスタ131のドレインに接続さ
れる。そして、トランジスタ123,133のドレイン
はビット線192に共通に接続される。トランジスタ1
23のゲートは、NANDゲートの出力端子である端子
203に接続され、トランジスタ133のゲートは、記
憶回路21の端子201aに接続される。
【0113】読み出しバッファ回路223は以上のよう
に構成されているので、第2実施例におけるトランジス
タ134がトランジスタ131と兼用されているような
構成となっている。
【0114】以下、メモリセル回路173の動作につい
て説明する。データの書き込みは、第1実施例の場合と
全く同様である。データの読み出しの際には、ワード線
182を「H」レベルにする。これにより、トランジス
タ121が遮断状態、トランジスタ131が導通状態と
なる。従って、記憶回路21の端子201bの論理レベ
ルと相補的な論理レベルがNANDゲートの出力端子2
03に出力される。
【0115】即ち、記憶回路の端子201a,201b
の論理レベルが各々「L」レベル、「H」レベルである
場合には、トランジスタ122が遮断状態、トランジス
タ132が導通状態となって、NANDゲートの出力端
子203の論理レベルは「L」レベルとなる。このため
トランジスタ123は導通状態となる。
【0116】一方、トランジスタ133は遮断状態であ
るので、ビット線192はVDD電位にドライブされ、
「H」レベルのデータが読み出される。
【0117】逆に、記憶回路の端子201a,201b
の値が各々「H」レベル、「L」レベルであると、トラ
ンジスタ122が導通状態、トランジスタ132が遮断
状態となって、NANDゲートの出力端子203の論理
レベルは「H」レベルとなる。このためトランジスタ1
23は遮断状態となる。
【0118】一方、トランジスタ133は導通状態であ
るので、ビット線192はGND電位にドライブされ、
「L」レベルのデータが読み出される。
【0119】ビット線192には図示しないセンスアン
プ回路が直接またはトランスファーゲートを介して接続
されており、読みだしたデータを次段の回路にドライブ
する。以上の動作で読み出しが完了する。
【0120】読み出し完了後、ワード線182を「L」
レベルにすれば、トランジスタ121が導通状態、トラ
ンジスタ131が遮断状態となる。即ち、NANDゲー
トの出力端子203の論理レベルは「H」レベルとな
り、トランジスタ123は遮断状態となる。一方、トラ
ンジスタ131,123が遮断状態であるので、トラン
ジスタ133が遮断状態の場合はもちろんのこと、トラ
ンジスタ133が導通状態であっても、ビット線192
は読み出しバッファ回路223と電気的に非接続状態と
なる。
【0121】この第3実施例においても、第1及び第2
実施例と同じ動作をするので、これらと同じ効果が得ら
れる。
【0122】なお、第1実施例と同様にトランジスタ1
33のゲートをNANDゲートの出力端子203に接続
しても構わないことはいうまでもない。
【0123】また、第1実施例及び第2実施例と同様の
変形例を得ることもできる。即ち、図6に示された第2
実施例の変形例におけるNORゲート15iをトランジ
スタで構成し、その一つをトランジスタ134iと兼用
させることもできる。
【0124】図8はNチャンネルMOSトランジスタに
おける動作速度を向上させることを意図した、メモリセ
ル回路173iの回路図である。NチャンネルMOSト
ランジスタ121i,122i、PチャンネルMOSト
ランジスタ131i,132iはNORゲートを構成し
ている。そしてトランジスタ131iは図6に示された
第2実施例の変形例におけるトランジスタ134iを兼
用している構成となっている。
【0125】第3実施例が、第2実施例と同様の動作を
行い、同様の効果を得ることができるのと同様に、第3
実施例の変形例は、第2実施例の変形例と同様の動作を
行い、同様の効果を得ることができる。
【0126】(B−4)第4実施例 図9は、書き込みポート1つと読み出しポート2つを有
するマルチポートメモリのメモリセル回路174を示し
た回路図である。第1実施例で示されたメモリセル回路
171において読み出しバッファ回路を複数にしたもの
である。
【0127】メモリセル回路174は記憶回路21と、
読み出しバッファ回路221a,221bとを備える。
記憶回路21は第1実施例と同様に構成される。
【0128】読み出しバッファ回路221aはNAND
ゲート15a、PチャンネルMOSトランジスタ123
a、NチャンネルMOSトランジスタ133a,134
aで構成される。トランジスタ123aのソースは電源
線111に接続され、VDD電位が与えられる。トラン
ジスタ134aのソースはトランジスタ133aのドレ
インに接続され、トランジスタ133aのソースは接地
線112に接続され、GND電位が与えられる。
【0129】トランジスタ123a,134aのドレイ
ンはビット線192aに共通に接続される。またトラン
ジスタ123a,133aのゲートはNANDゲート1
5aの出力端子203aに共通に接続される。トランジ
スタ134aのゲートは読み出しワード線182に接続
され、NANDゲート15aの入力端子204aには記
憶回路21の端子201bが接続され、入力端子205
aにはトランジスタ134aのゲートが接続される。
【0130】同様にして、読み出しバッファ回路221
bはNANDゲート15b、PチャンネルMOSトラン
ジスタ123b、NチャンネルMOSトランジスタ13
3b,134bで構成される。トランジスタ123bの
ソースは電源線111に接続され、VDD電位が与えら
れる。トランジスタ134bのソースはトランジスタ1
33bのドレインに接続され、トランジスタ133bの
ソースは接地線112に接続され、GND電位が与えら
れる。
【0131】トランジスタ123b,134bのドレイ
ンはビット線192bに共通に接続される。またトラン
ジスタ123b,133bのゲートはNANDゲート1
5bの出力端子203bに共通に接続される。トランジ
スタ134bのゲートは読み出しワード線183に接続
され、NANDゲート15bの入力端子204bには記
憶回路21の端子201bが接続され、入力端子205
bにはトランジスタ134bのゲートが接続される。
【0132】メモリセル回路174の動作において、デ
ータを書き込む場合は第1実施例と全く同様であり、デ
ータを読み出す場合について簡単に説明する。
【0133】ワード線182,183は、各々独立した
別のポートに対応しているので同時に「H」レベルにな
っても差し支えない。またワード線181も独立した別
のポートに対応しているので、書き込み動作と読み出し
動作を同時に行うことが可能である。
【0134】読み出しワード線182を「H」レベルに
すると、記憶回路21の端子201に保持されている
データが、読み出しビット線192aに出力される。ま
た、読み出しワード線183を「H」レベルにすると、
記憶回路21の端子201bに保持されているデータ
が、読み出しビット線192bに出力される。
【0135】詳細な読み出し動作は、第1実施例に示さ
れた読み出しバッファ回路221を用いた場合と同様で
あり、したがって第1実施例と同様の効果を得ることが
できる。
【0136】(B−5)第5実施例 図10は、書き込みポート1つと読み出しポート2つを
有するマルチポートメモリのメモリセル回路175を示
した回路図である。第2実施例で示されたメモリセル回
路172において読み出しバッファ回路を複数にしたも
のである。
【0137】即ち、第4実施例においてはNANDゲー
ト15a,15bのそれぞれの出力端子203a,20
3bに接続されていた、トランジスタ133a,133
bのゲートを共通して記憶回路21の端子201aに接
続した構成となっている。換言すれば、第5実施例の第
2実施例に対する関係は、第4実施例の第1実施例に対
する関係と同等である。
【0138】メモリセル回路175の動作において、デ
ータを書き込む場合は第1実施例と全く同様であり、デ
ータを読み出す場合について簡単に説明する。
【0139】第4実施例と同様に、ワード線182,1
83は、各々独立した別のポートに対応しているので同
時に「H」レベルになっても差し支えない。またワード
線181も独立した別のポートに対応しているので、書
き込み動作と読み出し動作を同時に行うことが可能であ
る。
【0140】読み出しワード線182を「H」レベルに
すると、記憶回路21の端子201に保持されている
データが、読み出しビット線192aに出力される。ま
た、読み出しワード線183を「H」レベルにすると、
記憶回路21の端子201に保持されているデータ
が、読み出しビット線192bに出力される。
【0141】詳細な読み出し動作は、第2実施例と同様
であり、したがって第2実施例と同様の効果を得ること
ができる。
【0142】(B−6)第6実施例 図11は、書き込みポート1つと読み出しポート2つを
有するマルチポートメモリのメモリセル回路176を示
した回路図である。第3実施例で示されたメモリセル回
路173において読み出しバッファ回路を複数にしたも
のである。
【0143】即ち、第5実施例においてはNANDゲー
ト15a,15bとされていた部分を、それぞれトラン
ジスタで構成した構造となっている。換言すれば、第6
実施例の第3実施例に対する関係は、第4実施例の第1
実施例に対する関係と同等である。
【0144】メモリセル回路176の回路構成について
説明する。メモリセル回路176は、記憶回路21およ
び読み出しバッファ回路223a,223bを備えてい
る。
【0145】記憶回路21は第1実施例と同様にして構
成される。また読み出しバッファ回路223aにおいて
は、PチャンネルMOSトランジスタ121a,122
a、NチャンネルMOSトランジスタ131a,132
aが図3に示すように接続され、NANDゲートが構成
される。
【0146】トランジスタ122a,132aのゲート
は記憶回路21の端子201bに共通して接続され、ト
ランジスタ121a,131aのゲートは読み出しワー
ド線182に共通して接続される。
【0147】PチャンネルMOSトランジスタ123a
のソースは電源線111に接続されてVDD電位が与え
られ、NチャンネルMOSトランジスタ133aのソー
スはトランジスタ131aのドレインに接続される。そ
して、トランジスタ123a,133aのドレインはビ
ット線192aに共通に接続される。トランジスタ12
3aのゲートは、NANDゲートの出力端子である端子
203aに接続され、トランジスタ133aのゲート
は、記憶回路21の端子201aに接続される。以上の
様にして、読み出しバッファ回路223aが構成され
る。
【0148】同様にして、読み出しバッファ回路223
bにおいては、PチャンネルMOSトランジスタ121
b,122b、NチャンネルMOSトランジスタ131
b,132bが図3に示すように接続され、NANDゲ
ートが構成される。
【0149】トランジスタ122b,132bのゲート
は記憶回路21の端子201bに共通して接続され、ト
ランジスタ121b,131bのゲートは読み出しワー
ド線183に共通して接続される。
【0150】PチャンネルMOSトランジスタ123b
のソースは電源線111に接続されてVDD電位が与え
られ、NチャンネルMOSトランジスタ133bのソー
スはトランジスタ131bのドレインに接続される。そ
して、トランジスタ123b,133bのドレインはビ
ット線192bに共通に接続される。トランジスタ12
3bのゲートは、NANDゲートの出力端子である端子
203bに接続され、トランジスタ133bのゲート
は、記憶回路21の端子201に接続される。以上の
様にして、読み出しバッファ回路223bが構成され
る。
【0151】メモリセル回路176の動作において、デ
ータを書き込む場合は第1実施例と全く同様であり、デ
ータを読み出す場合について簡単に説明する。
【0152】読み出しワード線182を「H」レベルに
すると、記憶回路21の端子201bに保持されている
データが読み出しビット線192aに出力される。ま
た、読み出しワード線183を「H」レベルにすると、
記憶回路21の端子201bに保持されているデータが
読み出しビット線192bに出力される。
【0153】第4及び第5実施例と同様に、ワード線1
82,183は、各々独立した別のポートに対応してい
るので同時に「H」レベルになっても差し支えない。ま
たワード線181も独立した別のポートに対応している
ので、書き込み動作と読み出し動作を同時に行うことが
可能である。
【0154】詳細な読み出し動作は、第3実施例と同様
であり、したがって第3実施例と同様の効果を得ること
ができる。
【0155】(B−7)第7実施例 図12は、書き込みポート1つと読み出しポート1つを
有するマルチポートメモリのメモリセル回路177の構
成を示した回路図である。
【0156】メモリセル回路177は記憶回路21a,
21bと、読み出しバッファ回路224とを備えてい
る。
【0157】記憶回路21aは、インバータ回路14
a,14bの各々の出力端子201a,201bを他方
のインバータ回路の入力端子に接続したフリップフロッ
プ回路で構成され、データを記憶する。
【0158】同様に、記憶回路21bは、インバータ回
路14c,14dの各々の出力端子201c,201d
を他方のインバータ回路の入力端子に接続したフリップ
フロップ回路で構成され、データを記憶する。
【0159】記憶回路21a,21bには、書き込みポ
ートに与えられたデータをメモリセル回路に書込むため
の書き込みアクセスゲートが設けられ、書き込みデータ
を伝達するための書き込みビット線191a,191
b、所望の記憶回路21a,21bを選択するための書
き込みワード線181a,181bが接続される。
【0160】書き込みアクセスゲートはNチャンネルM
OSトランジスタ13a,13b,13c,13dで構
成される。トランジスタ13a,13bのドレインは、
記憶回路21aの端子201a,201bに各々接続さ
れ、そのソースは書き込みビット線191a,191b
に各々接続される。そして、そのゲートは書き込みワー
ド線181aに共通に接続される。
【0161】同様にして、トランジスタ13c,13d
のドレインは、記憶回路21bの端子201c,201
dに各々接続され、そのソースはビット線191a,1
91bに各々接続される。そして、そのゲートはワード
線181bに共通に接続される。
【0162】記憶回路21a,21bに記憶されている
データを読み出すために読み出しバッファ回路224が
設けられ、読み出すデータを伝達するための読み出しビ
ット線192、メモリセル回路177における所望の記
憶回路21a,21bを選択するための読み出しワード
線182a,182bが接続されている。
【0163】読み出しバッファ回路224はAND−N
OR複合回路16で表されるANDゲートとNORゲー
トと、PチャンネルMOSトランジスタ123、Nチャ
ンネルMOSトランジスタ133,134,139で構
成されている。
【0164】トランジスタ123のソースは電源線11
1に接続され、VDD電位が与えられる。トランジスタ
133のソースは接地線112に接続され、GND電位
が与えられる。
【0165】トランジスタ134,139のソースとト
ランジスタ133のドレインは共通に接続される。トラ
ンジスタ123,134,139のドレインはビット線
192に共通に接続される。
【0166】トランジスタ123,133のゲートはA
ND−NOR複合回路16の出力端子206に共通に接
続される。トランジスタ134,139のゲートは各々
ワード線182a,182bに接続される。
【0167】AND−NOR複合回路16の一方のAN
D入力端子対209,210のそれぞれには記憶回路2
1aの端子201b、トランジスタ134のゲートが接
続される。また他方のAND入力端子対207,208
のそれぞれにはトランジスタ139のゲート、記憶回路
21bの端子201dが接続される。
【0168】図13及び図14は図12中で示されたA
ND−NOR複合回路16の構成及びその動作を説明す
る図である。図13はAND−NOR複合回路16の論
理シンボル図であり、図14はAND−NOR複合回路
16をMOSトランジスタで構成した例を示した回路図
である。
【0169】まず、AND−NOR複合回路16の回路
構成について図14を用いて説明する。
【0170】図14において、PチャンネルMOSトラ
ンジスタ124,125のソースはいずれも電源線11
1に接続され、VDD電位が与えられる。トランジスタ
124,125のドレインは、PチャンネルMOSトラ
ンジスタ126,127のソースと共通に接続される。
トランジスタ126,127のドレインはNチャンネル
MOSトランジスタ136,138のドレインと共通に
接続され、出力端子206を構成する。
【0171】トランジスタ136のソースはトランジス
タ135のドレインに接続される。トランジスタ135
のソースは接地線112に接続され、GND電位が与え
られる。トランジスタ138のソースはトランジスタ1
37のドレインに接続される。トランジスタ137のソ
ースは接地線112に接続され、GND電位が与えられ
る。
【0172】トランジスタ124,135、トランジス
タ125と136、トランジスタ126と137、トラ
ンジスタ127と138のゲートを各々共通に接続し
て、それぞれ入力端子207,208,209,210
を構成する。以上の様にして、AND−NOR複合回路
16は構成される。
【0173】次に、AND−NOR複合回路16の動作
について説明する。入力端子207,208に共に
「H」レベルのデータ(VDD電位)が与えられると、
トランジスタ124,125が遮断状態、トランジスタ
135,136が導通状態となる。よって入力端子20
9,210に与えられる論理レベルにかかわらず出力端
子206はGND電位にドライブされ、「L」レベルの
データが出力される。
【0174】同様に、入力端子209,210に共に
「H」レベルのデータ(VDD電位)が与えられると、
トランジスタ126,127が遮断状態、トランジスタ
137,138が導通状態となる。よって入力端子20
7,208の値にかかわらず、出力端子206はGND
電位にドライブされ、「L」レベルのデータが出力され
る。
【0175】入力端子207,208の少なくともどち
らか一方の端子に「L」レベルのデータが与えられ、且
つ入力端子209,210の少なくともどちらか一方の
端子に「L」レベルのデータが与えられると、トランジ
スタ124,125の少なくともどちらか一方が導通状
態、トランジスタ126,127の少なくともどちらか
一方が導通状態、トランジスタ135,136の少なく
ともどちらか一方が遮断状態、トランジスタ137,1
38の少なくともどちらか一方が遮断状態となる。よっ
て、出力端子206はVDD電位にドライブされ、
「H」レベルのデータが出力される。
【0176】即ち、AND−NOR複合回路16は、入
力端子207,208に共に「H」レベルのデータが与
えられた場合、または入力端子209,210に共に
「H」レベルのデータが与えられた場合において、出力
端子206に与えられる論理レベルは「L」レベルにな
り、他のデータが与えられた場合は、出力端子206に
「H」レベルのデータが出力される、という動作を行
う。
【0177】図12に戻って、メモリセル回路177の
動作について説明する。データの書き込みは第1実施例
と同様である。まず、ビット線191a,191bに接
続された図示しない書き込みドライバ回路を用いて、書
き込みデータの論理レベルに応じてビット線191a,
191bを「L」レベルまたは「H」レベルにドライブ
する。ただし、ビット線191aと191bは互いに相
補な関係となるようにドライブされる。
【0178】次に、記憶回路21aにデータを書き込む
場合はワード線181aを「H」レベルにドライブす
る。同一ポートのワード線が同時に立上がることはない
から、ワード線181bは「L」レベルとなっている。
このとき記憶回路21aのアクセスゲート13a,13
bが導通状態となり、記憶回路21bのアクセスゲート
13c,13dは遮断状態となる。
【0179】従って、記憶回路21aの端子201a,
201bとビット線191a,191bが各々電気的に
接続され、記憶回路21aにデータが書き込まれる。同
様にして、記憶回路21bにデータを書き込む場合は、
ワード線181bを「H」レベルに(ワード線181a
を「L」レベルに)する。以上の動作で書き込みが完了
する。
【0180】次に、データを読み出す場合について説明
する。記憶回路21aに記憶されているデータを読み出
す場合には、ワード線182aを「H」レベルとし、読
み出しバッファ回路224を構成するトランジスタ13
4を導通状態とする。このとき、AND−NOR複合回
路16のトランジスタ134のゲートに接続された入力
端子210に与えられる論理レベルも「H」レベルとな
る。
【0181】同一ポートのワード線が同時に立ち上がる
ことはないからワード線182bは「L」レベルにドラ
イブされている。従って、入力端子207の論理レベル
は「L」レベルであり、記憶回路21aの端子201b
に与えられる論理レベルと相補的な論理レベルがAND
−NOR複合回路16の出力端子206に出力される。
【0182】例えば、記憶回路21の端子201に与
えられる論理レベルが「H」レベルであるとすると、A
ND−NOR複合回路16の出力端子206に与えられ
る論理レベルは「L」レベルとなる。よって、トランジ
スタ123が導通状態、トランジスタ133が遮断状態
となって、ビット線192はVDD電位にドライブさ
れ、「H」レベルのデータが読み出される。
【0183】逆に、端子201bに与えられる論理レベ
ルが「L」レベルであると、AND−NOR複合回路1
6の出力端子206に与えられる論理レベルは「H」レ
ベルとなる。よって、トランジスタ123が遮断状態、
トランジスタ133が導通状態となり、かつトランジス
タ134も導通状態であることから、ビット線192は
GND電位にドライブされ、「L」レベルのデータが読
み出される。
【0184】ビット線192には図示しないセンスアン
プ回路が直接またはトランスファーゲートを介して接続
されており、読み出されたデータは次段の回路にドライ
ブされる。以上の動作で記憶回路21aに記憶されてい
るデータの読み出しが完了する。
【0185】同様にして、記憶回路21bに記憶されて
いるデータを読み出す場合は、ワード線182bを
「H」レベルに(ワード線182aを「L」レベルに)
すればよい。
【0186】読み出し完了後、ワード線182a,18
2bを共に「L」レベルにすれば、入力端子207,2
10のいずれに与えられる論理レベルも「L」レベルと
なるので、AND−NOR複合回路16の出力端子20
6の値は「H」レベルとなり、トランジスタ123が遮
断状態となる。また、トランジスタ134,139も遮
断状態となるので、ビット線192は、読み出しバッフ
ァ回路224と電気的に非接続状態となる。
【0187】以上で説明したように、この発明は書き込
みポートが複数である場合にも適用でき、第1実施例と
同様の効果を得ることができる。
【0188】さらに、2つの記憶回路21a,21bを
備えている一方、ビット線192をプルアップするのは
1個のトランジスタ123である。よって、一つの記憶
手段に対する読み出しビット線の容量は、従来の技術と
比較して小さくできる。このためより高速な動作が行
え、アクセスタイムの短縮化を図ることができる。さら
には読み出しビット線に流れる充放電電流も小さくな
り、省電力化も図れる。
【0189】なお、第1実施例の変形例と同様にして、
NチャンネルMOSトランジスタの速度改善を行うこと
もできる。
【0190】図15は第7実施例の変形例を示した回路
図である。読み出しバッファ回路224iにおいて、O
R−NAND複合回路16iの出力は、NチャンネルM
OSトランジスタ123i及びPチャンネルMOSトラ
ンジスタ133iのゲートに共通して与えられる。いず
れもトランジスタ133iに直列に接続される2つのP
チャンネルMOSトランジスタ134i,139iのゲ
ートには、それぞれ読み出しワード線182ia,18
2ibが接続されている。
【0191】読み出しワード線182ia,182ib
には「L」レベルで読み出しバッファ回路224iを駆
動する信号が与えられるため、読み出しバッファ回路2
24iは、図12に示された読み出しバッファ回路22
4と相補的な動作を行う。よって、読み出しバッファ回
路224iと、記憶回路21a,21bとを備えたメモ
リセル回路177iも第7実施例と同様の効果、即ち第
1実施例と同様の効果を得ることができる。
【0192】(B−8)第8実施例 図16は、書き込みポート1つと読み出しポート1つを
有するマルチポートメモリのメモリセル回路178の構
成を示した回路図である。
【0193】メモリセル回路178は記憶回路21a,
21bと、読み出しバッファ回路225とを備えてい
る。読み出しバッファ回路225の構成以外は図12に
示された第7実施例のメモリセル回路177の構成と同
じである。
【0194】読み出しバッファ回路225はAND−N
OR複合回路16で表されるANDゲートとNORゲー
トと、PチャンネルMOSトランジスタ123,12
8、NチャンネルMOSトランジスタ133,134,
139,130で構成されている。
【0195】トランジスタ123,128のソースは電
源線111に共通して接続され、VDD電位が与えられ
る。トランジスタ133,130のソースはいずれも接
地線112に接続され、GND電位が与えられる。
【0196】トランジスタ134,139のソースはそ
れぞれトランジスタ130,133のドレインに接続さ
れる。トランジスタ123,128,134,139の
ドレインはビット線192に共通に接続される。
【0197】トランジスタ123,128,133,1
30のゲートはAND−NOR複合回路16の出力端子
206に共通に接続される。トランジスタ134,13
9のゲートは各々ワード線182a,182bに接続さ
れる。
【0198】AND−NOR複合回路16の一方のAN
D入力端子対209,210のそれぞれには記憶回路2
1aの端子201b、トランジスタ134のゲートが接
続される。また他方のAND入力端子対207,208
のそれぞれにはトランジスタ139のゲート、記憶回路
21bの端子201dが接続される。
【0199】第7実施例の読み出しバッファ回路224
におけるトランジスタ123は、第8実施例の読み出し
バッファ回路225におけるトランジスタ123,12
8の並列接続に置換されており、第7実施例の読み出し
バッファ回路224におけるトランジスタ133は、第
8実施例の読み出しバッファ回路225におけるトラン
ジスタ133,130に置換されている。
【0200】換言すれば、第7実施例の読み出しバッフ
ァ回路224は、第8実施例の読み出しバッファ回路2
25において兼用できるトランジスタを一つにまとめた
構成を有すると言える。即ちこの発明を複数の記憶手段
を備えるメモリセル回路に適用するに際しては、読み出
しビット線192をプルアップするPチャンネルMOS
トランジスタはその単数であると複数であるとを問わな
い。第8実施例に示されるように、プルアップするPチ
ャンネルMOSトランジスタを複数にした場合にはビッ
ト線192を「H」レベルにドライブする能力を向上さ
せることができる。
【0201】次に、メモリセル回路178の動作につい
て説明する。データを書き込む場合は、第7実施例に示
した場合と全く同様である。以下、データを読み出す場
合について説明する。
【0202】まず、記憶回路21aに記憶されているデ
ータを読み出す場合、ワード線182aを「H」レベル
にすることによって、読み出しバッファ回路225を構
成するトランジスタ134が導通状態となる。一方、A
ND−NOR複合回路16のトランジスタ134のゲー
トに接続された入力端子210の論理レベルも「H」レ
ベルとなる。
【0203】同一ポートのワード線が同時に立ち上がる
ことはないからワード線182bは「L」レベルにドラ
イブされている。従って、入力端子207に与えられる
論理レベルは「L」レベルであり、記憶回路21aの端
子201bに与えられる論理レベルと相補的な論理レベ
ルがAND−NOR複合回路16の出力端子206に出
力される。
【0204】例えば、記憶回路21aの端子201bに
与えられる論理レベルが「H」レベルであると、AND
−NOR複合回路16の出力端子206に与えられる論
理レベルは「L」レベルとなる。よって、トランジスタ
123,128が導通状態、トランジスタ130が遮断
状態となって、ビット線192はVDD電位にドライブ
され、「H」レベルのデータが読み出される。
【0205】逆に、端子201bに与えられる論理レベ
ルが「L」レベルであると、AND−NOR複合回路1
6の出力端子206に与えられる論理レベルは「H」レ
ベルとなる。よってトランジスタ123,128が遮断
状態、トランジスタ130が導通状態となる。一方、ト
ランジスタ134も導通状態であるのでビット線192
はGND電位にドライブされ、「L」レベルのデータが
読み出される。
【0206】ビット線192には図示しないセンスアン
プ回路が直接またはトランスファーゲートを介して接続
されており、読み出されたデータは次段の回路にドライ
ブされる。以上の動作で記憶回路21aに記憶されてい
るデータの読み出しが完了する。
【0207】同様にして、記憶回路21bに記憶されて
いるデータを読み出す場合は、ワード線181bを
「H」レベルにドライブすればよい。具体的には上述し
た記憶回路21aのデータを読み出す場合の説明におい
て、トランジスタ130をトランジスタ133に置き換
えて表される動作が行われる。
【0208】読み出し完了後、ワード線182a,18
2bを共に「L」レベルにドライブすれば、AND−N
OR複合回路16の出力端子206に与えられる論理レ
ベルは「H」レベルとなり、トランジスタ123,12
8は遮断状態となる。また、トランジスタ134,13
9も遮断状態となるので、ビット線192は読み出しバ
ッファ回路225と電気的に非接続状態となる。
【0209】第8実施例における動作は、第7実施例に
おける動作と実質的に同様であるので、その効果も第7
実施例と同様に得られる。
【0210】なお、第7実施例の変形例と同様にして、
NチャンネルMOSトランジスタの速度改善を行うこと
もできる。
【0211】図17は第8実施例の変形例を示した回路
図である。読み出しバッファ回路225iにおいて、O
R−NAND複合回路16iの出力は、NチャンネルM
OSトランジスタ123i,128i及びPチャンネル
MOSトランジスタ133i,130iのゲートに共通
して与えられる。トランジスタ130iに直列に接続さ
れるPチャンネルMOSトランジスタ134iのゲート
には、読み出しワード線182iaが接続されている。
またトランジスタ133iに直列に接続されるPチャン
ネルMOSトランジスタ139iのゲートには、読み出
しワード線182ibが接続されている。
【0212】読み出しワード線182ia,182ib
には「L」レベルで読み出しバッファ回路225iを駆
動する信号が与えられるため、読み出しバッファ回路2
25iは、図16に示された読み出しバッファ回路22
5と相補的な動作を行う。よって、読み出しバッファ回
路225iと、記憶回路21a,21bとを備えたメモ
リセル回路178iも第8実施例と同様の効果を得るこ
とができる。
【0213】(B−9)第9実施例 図18は、書き込みポート1つと読み出しポート2つを
有するマルチポートメモリのメモリセル回路179を示
した回路図である。第9実施例は、第7実施例で示され
たメモリセル回路177において読み出しバッファ回路
を複数にした構成をとっている。換言すれば、第9実施
例の第7実施例に対する関係は、第4実施例の第1実施
例に対する関係と同等である。
【0214】メモリセル回路179は記憶回路21a,
21bと、読み出しバッファ回路224a,224bと
を備える。記憶回路21a,21bは第7実施例と同様
に構成される。また読み出しバッファ回路224a,2
24bは第7実施例で示された読み出しバッファ回路2
24と同様にして構成される。
【0215】読み出しバッファ回路224aのトランジ
スタ134a,139aのゲートはそれぞれワード線1
82a,182bと接続される。AND−NOR複合回
路16aの一方のAND入力端子対209a,210a
には記憶回路21aの端子201b、トランジスタ13
4aのゲートがそれぞれ接続され、他方のAND入力端
子対207a,208aには、トランジスタ139aの
ゲート、記憶回路21bの端子201dがそれぞれ接続
される。
【0216】同様にして、読み出しバッファ回路224
bのトランジスタ134b,139bのゲートはそれぞ
れワード線18a,183と接続される。AND−
NOR複合回路16bの一方のAND入力端子対209
b,210bには記憶回路21aの端子201b、トラ
ンジスタ134bのゲートがそれぞれ接続され、他方の
AND入力端子対207b,208bには、トランジス
タ139bのゲート、記憶回路21bの端子201dが
それぞれ接続される。
【0217】次に、メモリセル回路179の動作におい
て、データを書き込む場合は第7実施例と全く同じであ
る。以下、データを読み出す場合について簡単に説明す
る。
【0218】読み出しワード線182a,183aの少
なくともいずれか一方を「H」レベルにすると、記憶回
路21aの端子201bに保持されていたデータが読み
だされる。読み出しワード線182aを「H」レベルに
すると読み出しビット線192aに出力され、読み出し
ワード線183aを「H」レベルにすると読み出しビッ
ト線192bに出力される。
【0219】同様にして、記憶回路21bの端子201
dに保持されていたデータを読みだすには読み出しワー
ド線182b,183bのいずれか一方を「H」レベル
にする。読み出しワード線182bを「H」レベルにす
ると読み出しビット線192aに出力され、読み出しワ
ード線183bを「H」レベルにすると読み出しビット
線192bに出力される。
【0220】詳細な読み出し動作は、第7実施例に示し
た場合と同様であるので、第9実施例の効果も第7実施
例と同様に得られる。
【0221】(B−10)第10実施例 図19は、書き込みポート1つと読み出しポート2つを
有するマルチポートメモリのメモリセル回路170を示
した回路図である。第10実施例は、第8実施例で示さ
れたメモリセル回路178において読み出しバッファ回
路を複数にした構成をとっている。換言すれば、第10
実施例の第8実施例に対する関係は、第4実施例の第1
実施例に対する関係と同等である。
【0222】メモリセル回路170は記憶回路21a,
21bと、読み出しバッファ回路225a,225bと
を備える。記憶回路21a,21bは第7実施例と同様
に構成される。また読み出しバッファ回路225a,2
25bは第8実施例で示された読み出しバッファ回路2
25と同様にして構成される。
【0223】読み出しバッファ回路225aのトランジ
スタ134a,139aのゲートはそれぞれワード線1
82a,182bと接続される。AND−NOR複合回
路16aの一方のAND入力端子対209a,210a
には記憶回路21aの端子201b、トランジスタ13
4aのゲートがそれぞれ接続され、他方のAND入力端
子対207a,208aには、トランジスタ139aの
ゲート、記憶回路21bの端子201dがそれぞれ接続
される。
【0224】同様にして、読み出しバッファ回路225
bのトランジスタ134b,139bのゲートはそれぞ
れワード線18a,18bと接続される。AND−
NOR複合回路16bの一方のAND入力端子対209
b,210bには記憶回路21aの端子201b、トラ
ンジスタ134bのゲートがそれぞれ接続され、他方の
AND入力端子対207b,208bには、トランジス
タ139bのゲート、記憶回路21bの端子201dが
それぞれ接続される。
【0225】メモリセル回路170の動作において、デ
ータを書き込む場合は第8実施例と全く同様である。以
下、データを読み出す場合について簡単に説明する。
【0226】読み出しワード線182a,183aの少
なくともいずれか一方を「H」レベルにすると、記憶回
路21aの端子201bに保持されていたデータが読み
だされる。読み出しワード線182aを「H」レベルに
すると読み出しビット線192aに出力され、読み出し
ワード線183aを「H」レベルにすると読み出しビッ
ト線192bに出力される。
【0227】同様にして、記憶回路21bの端子201
dに保持されていたデータを読みだすには読み出しワー
ド線182b,183bのいずれか一方を「H」レベル
にする。読み出しワード線182bを「H」レベルにす
ると読み出しビット線192aに出力され、読み出しワ
ード線183bを「H」レベルにすると読み出しビット
線192bに出力される。
【0228】詳細な読み出し動作は、第8実施例と同様
であるので、第10実施例の効果も第8実施例と同様に
得ることができる。
【0229】C.占有面積に関する説明 第1乃至第10実施例によって得られる効果は、各実施
例の説明において述べられた通りである。これらの実施
例は多くはゲートアレイにおいて適用される。その場
合、これらの動作上の効果は、従来の技術を用いた場合
と比較してあまり占有面積を増加させることなく得られ
る。以下、このことを図を用いて説明する。
【0230】図20はCMOSゲートアレイを構成する
半導体集積回路装置(チップ)1の平面図である。チッ
プ1の周縁部には多数の入出力パッド2が配置されてお
り、その中央部には複数の基本セル段3が設けられてい
る。
【0231】図21は基本セル段3の一つを拡大した平
面図である。ここでは、ゲート分離方式を採用するゲー
トアレイにおける基本セル段3を例示している。一つの
基本セル段3は、一の列に並んだ複数のゲート4及び複
数のP型拡散領域6と、他の列に並んだ複数のゲート5
及び複数のN型拡散領域7と、の2列から構成されてい
る。
【0232】図22は図21を回路図で示したものであ
る。一つのゲート4及びその両脇のP型拡散領域6は一
つのPチャンネルMOSトランジスタを形成する。また
一つのゲート5及びその両脇のN型拡散領域7は一つの
NチャンネルMOSトランジスタを形成する。ゲート分
離方式では、分離したい位置のトランジスタのゲートに
与える電位を制御することによりこれを遮断状態にし、
直列に接続されたトランジスタの列を分断し、所望の回
路を構成する。
【0233】図21に戻って、ベーシック・セルBCは
それぞれ一つずつのNチャンネルMOSトランジスタ及
びPチャンネルMOSトランジスタから構成される。所
望の回路は、このベーシック・セルBCを単位として構
成される。
【0234】例えば図23は、図32に示された第1従
来例であるメモリセル回路17aの2つをゲートアレイ
を用いて構成した場合の配線図である。図において、第
1層の配線は太い実線で、第2層の配線はハッチングさ
れた線で、それぞれ示されている。また、三角形はゲー
ト4,5、P型拡散領域6、N型拡散領域7と第1層の
配線を接続するコンタクトホールを示し、四角形は第1
層の配線と第2層の配線とを接続するスルーホールを示
している。以下、図23乃至図28において同様の記載
方法をとっている。
【0235】記憶回路21(図面が煩雑になるのを避け
るために図示されない。以下同様)を一つ含むメモリセ
ル回路17aの2つ分が、16個のベーシック・セルB
Cから構成される。つまり、一つの記憶回路21に対し
て8個のベーシック・セルBCが要求されることにな
る。
【0236】一方、図24は第1実施例であるメモリセ
ル回路171を2つ設けた場合の配線図である。記憶回
路21を一つ含むメモリセル回路171の2つ分が18
個のベーシック・セルBCから構成される。つまり、一
つの記憶回路21に対して9個のベーシック・セルBC
が要求されることになる。
【0237】以上のことから、この発明の第1実施例を
ゲートアレイにおいて実現した場合、その占有面積は従
来の場合と比較して9/8倍にしかならないことがわか
る。
【0238】図25は第2実施例であるメモリセル回路
172を2つ設けた場合の配線図である。記憶回路21
を一つ含むメモリセル回路172の2つ分が18個のベ
ーシック・セルBCから構成される。よって、この発明
の第2実施例をゲートアレイにおいて実現した場合、第
1実施例と同様にその占有面積は従来の場合と比較して
9/8倍にしかならないことがわかる。
【0239】図26は第3実施例であるメモリセル回路
173を2つ設けた場合の配線図である。記憶回路21
を一つ含むメモリセル回路173の2つ分が18個のベ
ーシック・セルBCから構成される。よって、この発明
の第3実施例をゲートアレイにおいて実現した場合、第
1及び第2実施例と同様にその占有面積は従来の場合と
比較して9/8倍にしかならないことがわかる。
【0240】図27は第7実施例であるメモリセル回路
177を1つ設けた場合の配線図である。記憶回路21
a,21bの2つの記憶手段を含むメモリセル回路17
7が18個のベーシック・セルBCから構成される。つ
まり、第1乃至第3実施例と同様に、一つの記憶手段に
対しては9個のベーシック・セルBCが要求されること
になる。
【0241】よって、この発明の第7実施例をゲートア
レイにおいて実現した場合も、第1乃至第3実施例と同
様に、その占有面積は従来の場合と比較して9/8倍に
しかならないことがわかる。
【0242】図28は第8実施例であるメモリセル回路
178を1つ設けた場合の配線図である。記憶回路21
a,21bの2つの記憶手段を含むメモリセル回路17
8が18個のベーシック・セルBCから構成される。つ
まり、第7実施例と同様に、一つの記憶手段に対しては
9個のベーシック・セルBCが要求されることになる。
【0243】よって、この発明の第8実施例をゲートア
レイにおいて実現した場合も、第7実施例と同様に、そ
の占有面積は従来の場合と比較して9/8倍にしかなら
ないことがわかる。
【0244】以上のことから、第1乃至第3実施例、第
7及び第8実施例において得られるその動作上の効果
は、従来の技術と比較してそれほど占有面積を増大する
ことなく得ることができる。
【0245】D.2種の導電型のトランジスタに対する
改善を行う実施例の説明B節においては、Pチャンネル
MOSトランジスタ若しくはNチャンネルMOSトラン
ジスタのいずれか一方のみに着目して、この発明を適用
した実施例について説明した。この節では、Pチャンネ
ルMOSトランジスタ及びNチャンネルMOSトランジ
スタのいずれにも着目し、読み出しビット線をいずれの
論理レベルにドライブする場合にもその動作速度を高め
る実施例について説明する。
【0246】(D−1)第11実施例 図29にこの発明の第11実施例であるメモリセル回路
1701の回路図を示す。第1実施例において示された
構成において読み出しバッファ回路221を読み出しバ
ッファ回路226に置換した構成をとっている。
【0247】読み出しバッファ回路226において、P
チャンネルMOSトランジスタ123、NチャンネルM
OSトランジスタ134は電源線111及び接地線11
2の間に直列に接続される。トランジスタ123のゲー
トにはNANDゲート151の出力が、トランジスタ1
34のゲートにはNORゲート152の出力が、それぞ
れ与えられる。
【0248】NANDゲート151の入力端子1511
には記憶回路21の端子201bが、入力端子1512
にはインバータ回路153の入力端子が、それぞれ接続
される。また、NORゲート152の入力端子1521
にはNANDゲート151の出力が、入力端子1522
にはインバータ回路153の出力が、それぞれ与えられ
る。インバータ回路153の入力端子には読み出しワー
ド線182が接続される。
【0249】メモリセル回路1701において、記憶回
路21は第1実施例と同様に構成されているので、その
書き込み動作は、第1実施例と同様である。その読み出
し動作は表1に基づいて説明される。
【0250】
【表1】
【0251】まず読み出しワード線182の論理レベル
が「L」レベルの場合には、記憶回路21の端子201
bに与えられる論理レベルに依存することなく、ゲート
151,152の出力の論理レベルはそれぞれ「H」レ
ベル、「L」レベルとなる。よってこの場合には、トラ
ンジスタ123,134のいずれもが遮断状態となり、
ビット線192は非接続状態即ちフローティング状態と
なる。これは表1においては「Z」レベルとして表され
る。
【0252】次に読み出しワード線182の論理レベル
が「H」の場合には、ゲート151,152のいずれの
出力も、記憶回路21の端子201bに与えられる論理
レベルと相補的な論理レベルとなる。
【0253】よって記憶回路21の端子201bに与え
られる論理レベルが「L」レベルの場合には、トランジ
スタ123,134のそれぞれが遮断状態、導通状態と
なり、ビット線192に与えられる論理レベルは「L」
レベルとなる。同様にして、記憶回路21の端子201
bに与えられる論理レベルが「H」レベルの場合には、
ビット線192に与えられる論理レベルは「H」レベル
となる。即ち記憶回路21の端子201bに与えられる
論理レベルと同じ論理レベルがビット線192から読み
出されることになる。
【0254】ビット線192において「H」レベルを出
力する場合には、トランジスタ123のみがビット線1
92と電源線111を接続する。またビット線192に
おいて「L」レベルを出力する場合には、トランジスタ
134のみがビット線192と接地線112を接続す
る。つまり、いずれの論理レベルを出力する場合にもビ
ット線192は一つのトランジスタによってドライブさ
れるので、その動作速度は従来の場合と比較して改善さ
れる。
【0255】(D−2)第12実施例 図30にこの発明の第12実施例であるメモリセル回路
1702の回路図を示す。第11実施例において示され
た構成において読み出しバッファ回路226を読み出し
バッファ回路227に置換した構成をとっている。
【0256】読み出しバッファ回路227は、読み出し
バッファ回路226におけるNORゲート152、イン
バータ回路153をANDゲート154で置換した構成
をとっている。つまり、トランジスタ123のゲートに
はNANDゲート151の出力が、トランジスタ134
のゲートにはANDゲート154の出力が、それぞれ与
えられる。
【0257】またNANDゲート151の入力端子15
11には記憶回路21の端子201bが、入力端子15
12にはANDゲート154の入力端子1542が、そ
れぞれ接続される。ANDゲート154の入力端子15
42には読み出しワード線182が接続される。AND
ゲート154の入力端子1541にはNANDゲート1
51の出力が与えられる。
【0258】メモリセル回路1702において、記憶回
路21は第1実施例と同様に構成されているので、その
書き込み動作は、第1実施例と同様である。その読み出
し動作は第11実施例と同様であり、表2において示さ
れる。
【0259】
【表2】
【0260】第12実施例におけるゲート154の出力
は、第11実施例におけるゲート152のそれと全く同
様となる。よって、第12実施例においても第11実施
例と同じ効果を得ることができる。
【0261】(D−3)第13実施例 図31にこの発明の第13実施例であるメモリセル回路
1703の回路図を示す。第11実施例において示され
た構成において読み出しバッファ回路226を読み出し
バッファ回路228に置換した構成をとっている。
【0262】読み出しバッファ回路228では、AND
ゲート154の入力端子1541にNANDゲート15
1の出力が与えられるのではなく、記憶回路21の端子
201aに与えられる論理レベルが入力される。
【0263】換言すれば、第13実施例の第12実施例
に対する関係は、第2実施例の第1実施例に対する関係
と同等である。
【0264】メモリセル回路1703において、記憶回
路21は第1実施例と同様に構成されているので、その
書き込み動作は、第1実施例と同様である。記憶回路2
1の端子201a,201bにはそれぞれ互いに相補的
な論理レベルが与えられることを考え合わせると、その
読み出し動作は第12実施例と同様であり、表3におい
て示される。
【0265】
【表3】
【0266】よって、第13実施例においても第12実
施例と同じ効果、即ち第11実施例と同様の効果を得る
ことができる。
【0267】E.その他の変形例 第4乃至第6実施例及び第9乃至第10実施例では、2
ポート構成のメモリセル回路を3ポート構成のメモリセ
ル回路に拡張した例を示したが、同様の方法を用いてポ
ート数を更に拡張することは容易である。その場合も、
全てのポートは独立しているので、読み出し動作と書き
込み動作を同時に行うことが可能である。
【0268】また、上記実施例では、書き込みポートに
ついては1つの場合を示したが、2つ以上の書き込みポ
ートを有する場合についても全てのポートは独立してい
るので、読み出し動作と書き込み動作を同時に行うこと
が可能である。
【0269】更に、書き込みアクセスゲートはNチャン
ネルMOSトランジスタで構成する必要はなく、Pチャ
ンネルMOSトランジスタで構成した場合や、あるいは
両チャンネルMOSトランジスタで構成した場合、ま
た、書き込みビット線1本で書き込む場合等、種々の変
形が考えられる。
【0270】以上の実施例は1つの例示であって、本発
明の精神を逸脱しない範囲で、種々の変更あるいは改良
を行いうることは言うまでもない。
【0271】
【発明の効果】この発明の第1及び第2の態様によれ
ば、出力端子の電位は、第2の論理値から第1の論理値
までフルスイングするため、第1及び第2の論理値に対
応する電位差が小さくなった場合でも動作マージンが大
きく、安定して出力端子から論理値を読み出すことがで
きる。また、出力端子の論理値が第2の論理値から第1
の論理値まで変化する動作時間が短くなり、動作に要す
る時間の短縮化が期待できる。また制御信号は、その反
転信号を必要としないため、構成する際に配線数が少な
くて済む。
【0272】なかんずくこの発明の第2の態様におい
て、単一の第1のMOSトランジスタによって出力端子
を第1の論理値に対応する電位にドライブする場合に
は、出力端子に付随する容量を低減することができ、ア
クセスタイムの短縮化が図れる。したがって、出力端子
に流れる充放電電流も小さくなり、省電力化も図れる。
【0273】また、この発明の第3の態様によれば、出
力端子の電位は、第1の論理値から第2の論理値まで、
また第2の論理値から第1の論理値までフルスイングす
るため、第1及び第2の論理値に対応する電位差が小さ
くなった場合でも動作マージンが大きく、安定して出力
端子から論理値を読み出すことができる。また、出力端
子の論理値が第2の論理値から第1の論理値まで変化す
る動作時間及び第1の論理値から第2の論理値まで変化
する動作時間のいずれもが短くなり、動作に要する時間
の短縮化が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の構成を示した回路図であ
る。
【図2】NANDゲートの論理シンボル図である。
【図3】NANDゲートの構成例を示した回路図であ
る。
【図4】本発明の第1実施例の変形例の構成を示した回
路図である。
【図5】本発明の第2実施例の構成を示した回路図であ
る。
【図6】本発明の第2実施例の変形例の構成を示した回
路図である。
【図7】本発明の第3実施例の構成を示した回路図であ
る。
【図8】本発明の第3実施例の変形例の構成を示した回
路図である。
【図9】本発明の第4実施例の構成を示した回路図であ
る。
【図10】本発明の第5実施例の構成を示した回路図で
ある。
【図11】本発明の第6実施例の構成を示した回路図で
ある。
【図12】本発明の第7実施例の構成を示した回路図で
ある。
【図13】AND−NOR複合回路の論理シンボル図で
ある。
【図14】AND−NOR複合回路の構成例を示した回
路図である。
【図15】本発明の第7実施例の変形例の構成を示した
回路図である。
【図16】本発明の第8実施例の構成を示した回路図で
ある。
【図17】本発明の第8実施例の変形例の構成を示した
回路図である。
【図18】本発明の第9実施例の構成を示した回路図で
ある。
【図19】本発明の第10実施例の構成を示した回路図
である。
【図20】本発明の効果を説明するための平面図であ
る。
【図21】基本セル段3の拡大図である。
【図22】基本セル段3を示す回路図である。
【図23】従来の技術を示す配線図である。
【図24】本発明の第1実施例を示す配線図である。
【図25】本発明の第2実施例を示す配線図である。
【図26】本発明の第3実施例を示す配線図である。
【図27】本発明の第7実施例を示す配線図である。
【図28】本発明の第8実施例を示す配線図である。
【図29】本発明の第11実施例の構成を示した回路図
である。
【図30】本発明の第12実施例の構成を示した回路図
である。
【図31】本発明の第13実施例の構成を示した回路図
である。
【図32】従来の技術を示す回路図である。
【図33】インバータ回路の論理シンボル図である。
【図34】インバータ回路の構成例を示した回路図であ
る。
【図35】従来の技術を示す回路図である。
【図36】従来の技術を示す回路図である。
【符号の説明】
15,151 NANDゲート 111 電源線 112 接地線 123,128,130i,133i,134i,13
9i PチャンネルMOSトランジスタ 123i,128i,130,133,134,139
NチャンネルMOSトランジスタ 14a,14b,153 インバータ回路 16 AND−NOR複合回路 16i OR−NAND複合回路 182,182i,182ia,182ib 読み出し
ワード線 192,192a,192b 読み出しビット線 221〜228,221i〜225i,221a〜22
5a,221b〜225b 読み出しバッファ回路 170〜179 171i,172i,177i,17
8i,1701〜1703 メモリセル回路 21,21a,21b 記憶回路

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに相補的な第1及び第2の論理値の
    いずれかをとる記憶論理を記憶し、前記記憶論理を出力
    する正出力端を有する記憶手段と、 少なくとも一つの読み出し手段と、を備え、 前記読み出し手段の各々は、 出力端子と、 前記第1の論理値に対応する電位を有する第1の電位点
    と、 前記第2の論理値に対応する電位を有する第2の電位点
    と、 前記出力端子に前記記憶論理と同一の論理である出力論
    理を与えるか、前記出力端子をフローティングの状態に
    するか、を制御する制御信号を与える制御端子と、 前記第1の電位点及び前記出力端子にそれぞれ接続され
    た第1及び第2の電流電極並びに制御電極を有する第1
    のMOSトランジスタと、 第1の電流電極と、前記出力端子に接続された第2の電
    流電極と、前記制御信号が与えられる制御電極とを有
    し、前記制御信号によって駆動される第2のMOSトラ
    ンジスタと、 前記記憶論理と相補的な反転記憶論理が与えられる制御
    電極と、前記第2の電位点及び前記出力端子との間にお
    いて前記第2のMOSトランジスタと直列に接続される
    第1及び第2の電流電極を有する第3のMOSトランジ
    スタと、 前記制御信号によって駆動され、前記記憶論理に基づい
    て前記第1のMOSトランジスタを駆動する駆動信号を
    前記第1のMOSトランジスタの前記制御電極に与える
    論理回路と、を有するメモリセル回路。
  2. 【請求項2】 前記駆動信号は、前記記憶論理と相補的
    な信号である、請求項1記載のメモリセル回路。
  3. 【請求項3】 前記第1のMOSトランジスタは第1導
    電型であり、前記第2及び第3のMOSトランジスタは
    前記第1導電型と相補的な第2導電型である、請求項1
    記載のメモリセル回路。
  4. 【請求項4】 前記反転記憶論理として前記第3のMO
    Sトランジスタの前記制御電極には前記駆動信号が与え
    られる請求項3記載のメモリセル回路。
  5. 【請求項5】 前記記憶手段は前記記憶論理と相補的な
    論理値を出力する反出力端を更に有し、 前記第3のMOSトランジスタの前記制御電極には、前
    記反出力端が接続される、請求項1記載のメモリセル回
    路。
  6. 【請求項6】 前記駆動信号は、前記記憶論理と相補的
    な信号である、請求項5記載のメモリセル回路。
  7. 【請求項7】 前記第1のMOSトランジスタは第1導
    電型であり、前記第2及び第3のMOSトランジスタは
    前記第1導電型と相補的な第2導電型である、請求項6
    記載のメモリセル回路。
  8. 【請求項8】 互いに相補的な第1及び第2の論理値の
    いずれかをとる記憶論理を記憶し、前記記憶論理を出力
    する正出力端を各々が有する一組の記憶手段と、 少なくとも一つの読み出し手段と、 を備え、前記読み出し手段の各々は、 出力端子と、 前記第1の論理値に対応する電位を有する第1の電位点
    と、 前記第2の論理値に対応する電位を有する第2の電位点
    と、 前記記憶手段と対応し、前記出力端子に前記記憶論理と
    同一の論理である出力論理を与えるか、前記出力端子を
    フローティングの状態にするか、を制御する一組の制御
    信号を与える一組の制御端子と、 各々が前記第1の電位点及び前記出力端子にそれぞれ接
    続された第1及び第2の電流電極並びに制御電極を有す
    る、少なくとも一つの第1のMOSトランジスタと、 各々が、第1の電流電極と、前記出力端子に接続された
    第2の電流電極と、前記制御信号が与えられる制御電極
    とを有し、前記記憶手段と対応する前記制御信号によっ
    てそれぞれ駆動され、前記記憶手段と対応する一組の第
    2のMOSトランジスタと、前記一組の制御信号によって、複数の前記記憶論理から
    一の前記記憶論理を選択し、これに基づいて前記第1の
    MOSトランジスタを駆動する駆動信号を前記第1のM
    OSトランジスタの前記制御電極に与える論理回路と、 前記一の記憶論理と相補的な反転記憶論理が与えられる
    制御電極と、第1及び第2の電流電極を各々が有し、前
    記一組の第2のMOSトランジスタの前記第1電流電極
    と前記第2の電位点との間に直列に接続される、少なく
    とも一つの第3のMOSトランジスタと、 を有する、メモリセル回路。
  9. 【請求項9】 前記第1のMOSトランジスタは第1導
    電型であり、前記第2及び第3のMOSトランジスタは
    前記第1導電型と相補的な第2導電型である、請求項8
    記載のメモリセル回路。
  10. 【請求項10】 前記駆動信号は、前記一の記憶論理と
    相補的な信号である、請求項9記載のメモリセル回路。
  11. 【請求項11】 前記反転記憶論理として前記第3のM
    OSトランジスタの前記制御電極には前記駆動信号が与
    えられる請求項10記載のメモリセル回路。
  12. 【請求項12】 前記第1のMOSトランジスタは単数
    である、請求項11記載のメモリセル回路。
  13. 【請求項13】 互いに相補的な第1及び第2の論理値
    のいずれかをとる記憶論理を記憶し、前記記憶論理を出
    力する正出力端を有する記憶手段と、 読み出し手段と、を備え、 前記読み出し手段は、 出力端子と、 前記第1の論理値に対応する電位を有する第1の電位点
    と、 前記第2の論理値に対応する電位を有する第2の電位点
    と、 前記出力端子に前記記憶論理と同一の論理である出力論
    理を与える場合には前記第1の論理値をとり、出力端子
    をフローティングの状態にする場合には前記第2の論理
    値をとる制御信号を与える制御端子と、 前記第1の電位点及び前記出力端子にそれぞれ接続され
    た第1及び第2の電流電極並びに制御電極を有する第1
    のMOSトランジスタと、 前記第2の電位点及び前記出力端子にそれぞれ接続され
    た第1及び第2の電流電極並びに制御電極を有する第2
    のMOSトランジスタと、 前記制御信号及び前記記憶論理に基づいて、前記第1及
    び第2のMOSトランジスタの少なくとも一方を遮断状
    態にする第1及び第2の遮断信号をそれぞれ前記第1及
    び第2のMOSトランジスタの前記制御電極に与える論
    理回路と、を有する、メモリセル回路。
  14. 【請求項14】 前記第1のMOSトランジスタは第1
    導電型であり、前記第2のMOSトランジスタは前記第
    1導電型と相補的な第2導電型である、請求項13記載
    のメモリセル回路。
  15. 【請求項15】 前記制御信号が、前記出力端子に前記
    記憶論理と同一の出力論理である出力論理を与えるとの
    制御を行う場合には、前記第1の遮断信号及び第2の遮
    断信号は互いに相補的であり、 前記制御信号が、前記出力端子をフローティングの状態
    にするとの制御行う場合には、前記第1の遮断信号及び
    第2の遮断信号はいずれも前記記憶論理と相補的な信号
    である、請求項14記載のメモリセル回路。
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