JP2666955B2 - SiC部品の製造方法およびSiC部品焼結用容器 - Google Patents

SiC部品の製造方法およびSiC部品焼結用容器

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JP2666955B2
JP2666955B2 JP63080560A JP8056088A JP2666955B2 JP 2666955 B2 JP2666955 B2 JP 2666955B2 JP 63080560 A JP63080560 A JP 63080560A JP 8056088 A JP8056088 A JP 8056088A JP 2666955 B2 JP2666955 B2 JP 2666955B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明はSiC焼結体の製造方法に関し、特に、各種構
造用セラミック部品、摺動部品などに好適なSiC部品の
製造方法に関する。
(従来の技術) 従来、各種ガイドに用いられる摺動部材としてはSiC
を主体とするカーボン系セラミック材料が多く用いられ
ている。
これらSiC系のセラミック材料は、所定形状に成形し
たのち、特定の焼結用容器内に装入されて焼結炉で焼結
処理が施され目的のセラミック部品が製造される。従来
このような焼結に用いる焼結用容器としては、SiCやカ
ーボン、あるいはA1N、A12O3などのセラミック材料から
なる容器(サヤ)が用いられていた。
(発明が解決しようとする課題) SiC系のセラミック材料を2000℃以上の高温度で焼結
する場合、従来のA1N製やA12O3製の焼結容器では、得ら
れる焼結体の状態は、焼結肌が荒く不均一で品質の悪い
ものしか得られないという問題がある。
一方、SiCやカーボンからなる焼結用容器は、2000℃
以上の高温度下での焼結に充分耐え得る特性を有してお
り、SiC系のセラミック部材の焼結用容器としては有効
なものであるが、本発明者の研究によれば、これらSiC
やカーボンからなる焼結用容器を用いた場合であって
も、必ずしも高品質のSiC焼結体が得られるとは限らな
いことが判明している。すなわち、従来の焼結用容器に
よって焼結処理を行って得たSiC焼結体は、焼結密度も
比較的低いものしか得られず、また焼結肌の状態も良好
なものを得ることは困難であった。このように、表面状
態が粗く焼結密度も低い焼結体は、これを摺動部材に用
いる場合には、部品への加工工程で特殊な研削ないし研
磨処理が必要となり、そのため工程も繁雑化し、製造コ
ストの増大化を招くなどの問題点がある。
本発明は上述した従来技術の問題点に鑑みてなされた
ものであり、品質、特に材質が均一で焼結密度が高く、
しかも表面状態の良好なSiC部品を得るための方法を提
供することを目的としている。
〔発明の構成〕
(課題を解決するための手段) 本発明に係るSiC部品の製造方法は、見掛密度が1.3g/
cm3以上のカーボン系セラミックスからなる焼結用容器
中で焼結処理を行うことを特徴としている。
本発明者は、焼結に用いる焼結用容器として特定の見
掛密度のものを選ぶことによって焼結体の品質が格段に
向上することを見出している。従来、SiC部品を焼結す
る際の焼結用容器に関しては、格別の関心は抱かれてお
らず、その見掛密度に関しては、たとえば1.0〜1.2g/cm
3程度のものが用いられているにすぎなかった。本発明
者の知見によれば、焼結工程における焼結用容器の通気
性ならびに見掛密度が、得られる焼結体の品質、特に焼
結密度、表面状態、内部組織の良否に重要な影響を与え
ることが判明している。
本発明の方法は、たとえば、2000℃以上の高温度下で
焼結処理が必要なSiCないしSiCを主体とするセラミック
部材(たとえば、炭化ケイ素−炭化ホウ素−炭素系材
料)の製造に好適である。
本発明の方法において、焼結処理に際して、見掛密度
が1.3g/cm3以上のカーボン系セラミックスからなる焼結
用容器を用いることが肝要である。見掛密度が1.3g/cm3
未満の場合は通気性が大きく、焼結雰囲気、特に焼結炉
の中の存在物からの発生ガスの影響(焼結対象材料中に
ガスないし揮発性物質が混入するなどする)を受け易く
なり、これに起因して焼結対象物に悪影響が生じるので
ある。本発明者の研究によれば、2000℃以上の高温度焼
結においては、真空度を上げるなどして焼結雰囲気条件
をかなり厳格に制御したとしても、このような発生ガス
に起因する焼結体の品質の劣化は防止することはできな
い。
本発明においては、焼結用容器がSiCからなる場合に
おいては、その見掛密度は、好ましくは2.0g/cm3以上、
さらに好ましくは2.5g/cm3以上である。
また、焼結用容器がカーボンからなる場合において
は、その見掛密度は、好ましくは1.5g/cm3以上、さらに
好ましくは1.7g/cm3以上である。また、カーボンを焼結
用容器として用いた場合には、カーボン中の不純物(但
し灰分を除く)の含有量は、3000ppm以下が好ましい。
なお、灰分の含有量は、2000ppm以下であることが好ま
しい。
本発明の方法においては、上記のような焼結用容器を
用いているので、焼結工程時において、焼結対象物中に
揮発性ガスなどが混入するのを防止することができ、こ
のため焼結密度は向上し、しかも滑らかな焼結表面を得
ることができる。さらに、本発明の方法で得られた焼結
体は、焼結体組織が均一であり、特に焼結体の外表面と
内部と組織ならびに品質が共に良好で均質なものとな
る。
(実施例) 以下本発明を、実施例および比較例に基づいて説明す
る。
SiC−1B4C−2Cの組成からなる原料セラミック材料か
ら焼結部品を製造した。焼結前の成形品の形状は、50mm
×50mm×5mmであり、焼結処理は、2150℃の温度におい
て4時間行った。
焼結用容器(サヤ材)としては下記第1表のものを各
々用いた。得られた焼結体の焼結密度ならびに焼結肌の
状態を下記に示す。
〔発明の効果〕 本発明の方法においては、見掛密度が1.3g/cm3以上の
カーボン系セラミックスからなる焼結用容器中で焼結処
理を行うようしたので、品質、特に材質が均一で焼結密
度が高く、しかも表面状態の良好なSiC部品を得ること
ができるというすぐれた効果を有している。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】見掛密度が1.3g/cm3以上のカーボン系セラ
    ミックスからなる焼結用容器中で焼結処理を行うことを
    特徴とする、SiC部品の製造方法。
  2. 【請求項2】前記カーボン系セラミックスからなる焼結
    用容器が、見掛密度1.7g/cm3以上のSiCからなる、請求
    項1の方法。
  3. 【請求項3】前記カーボン系セラミックスからなる焼結
    用容器が、見掛密度1.7g/cm3以上のカーボンからなる、
    請求項1の方法。
  4. 【請求項4】見掛密度が1.3g/cm3以上のカーボン系セラ
    ミックスからなることを特徴とする、焼結用容器。
JP63080560A 1988-04-01 1988-04-01 SiC部品の製造方法およびSiC部品焼結用容器 Expired - Lifetime JP2666955B2 (ja)

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