JP2665705B2 - 上取出し型自動給紙装置 - Google Patents

上取出し型自動給紙装置

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JP2665705B2
JP2665705B2 JP15445792A JP15445792A JP2665705B2 JP 2665705 B2 JP2665705 B2 JP 2665705B2 JP 15445792 A JP15445792 A JP 15445792A JP 15445792 A JP15445792 A JP 15445792A JP 2665705 B2 JP2665705 B2 JP 2665705B2
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佳紀 佐伯
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は積重されたシート状の
用紙を1枚ずつ供給するために用いる自動給紙装置に関
するもので、固定の用紙台上に積重された用紙の上面に
当接するピックアップローラを有し、このピックアップ
ローラが用紙の積載量に応じて上下する構造の上取出し
型自動給紙装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】上取出し型の自動給紙装置には、用紙の
積載量に応じて用紙台を昇降させる構造のものと、ピッ
クアップローラを上下動自在に設けて用紙の積載量に応
じてピックアップローラが上下する構造のものとがあ
る。図11及び12は後者の構造の自動給紙装置の一例
を示したもので、支点軸1に上下方向に揺動自在に枢支
されたアーム2の先端にピックアップローラ3が軸着さ
れており、固定的に設けた用紙台4上に積重した用紙5
の上面に当接している。ピックアップローラ3は自重ま
たはアーム2を図の右回りに付勢する図示されていない
バネにより用紙5上に当接しており、用紙5の積載量が
変化したときには、それに応じてピックアップローラ3
の高さが変化する。支点軸1には分離ローラ6が軸着さ
れて、ピックアップローラ3と同方向に同速度で回転し
ており、この分離ローラ6と対向する逆転ローラ7との
間をピックアップローラ3で送り出された用紙が通過す
るときに用紙が1枚だけ分離されて、図の左側へと送り
出されてくる。
【0003】アーム2にはパイプ材でレバーが一体に連
結されており、このレバーを揺動させるソレノイド8が
設けられている。用紙送り出し時(ピック時)はソレノ
イド8がONとなっており、このレバーは自由状態とな
ってピックアップローラ3は自重により用紙上面に接触
している。分離ローラ6から送り出された用紙の先端が
フィードローラ9に達してこれに挟持されると、ソレノ
イド8がOFFとなりバネの付勢力によってレバーすな
わちアーム2を図で左回りに回動させ、ピックアップロ
ーラ3を用紙5の上面から離隔させる。このピックアッ
プローラ3の離隔動作は、最初の用紙の下端がピックア
ップローラ3から外れたときに、ピックアップローラ3
が2枚目の用紙を引き続いて送り出すことにより、用紙
が一部重なった状態で送り出されるのを防止するためで
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】用紙台を昇降させる構
造の自動給紙装置では、装置の構造が複雑になるか、用
紙を数百枚単位で自動給紙することが可能である。これ
に対して図11、12で示したようなピックアップロー
ラ3を上下させる構造の自動給紙装置では、装置の構造
が簡単であるという利点があるが、用紙5を数十枚単位
でしか自動給紙することができない。その理由は図12
に示すように、用紙5の積載量が少ない場合と多い場合
とでは、分離ローラ6と逆転ローラ7との間を通過する
用紙の方向が変化し、そのため分離ローラ6から用紙に
与えられる送り力と、逆転ローラ7から与えられる抵抗
力とのバランスが変化して、給紙ミスやダブルフィード
が生じやすくなるためである。
【0005】なお図示のものは、逆転ローラ7で用紙に
抵抗力を与えて用紙を分離する構造のものであるが、分
離ローラ6の周面に弾圧した分離ローラによって抵抗力
を付与する構造の自動給紙装置でも同様である。
【0006】この発明は用紙台を定位置に設けて、用紙
の積載量の変化をピックアップローラの上下動によって
吸収するようにした上取出し型の自動給紙装置におい
て、用紙の積載量が変化しても用紙の分離性能があまり
変化しないようにすることにより、一括して自動給紙を
することができる用紙の枚数を増大させることを課題と
している。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の装置では、ピ
ックアップローラ3を軸支するアーム2に、用紙の分離
を司る分離ローラ6とこれに対向する抵抗部材、すなわ
ち逆転ローラ7や分離パッドを搭載して、これらの部材
3、6、7がアーム2の揺動動作に伴って、一体となっ
て上下動するようにして上記課題を解決している。この
ためこの発明の装置ではアーム2の支点軸1は、分離ロ
ーラ6の反ピックアップローラ側すなわち分離ローラ6
よりさらに用紙の送り出し側に配置される。
【0008】回転する給紙ローラ(ピックアップローラ
3及び分離ローラ6)を備えた自動給紙装置では、給紙
ローラ3、6をこれから送り出された用紙を受け取るフ
ィードローラ9に連結して同期駆動する構造が採用され
ることが多く、またそのような構造を採用したときに
は、用紙が一部重なった状態で供給されるのを避けるた
めに、送り出された用紙がフィードローラ9で受け取ら
れたときに、ソレノイド8等でピックアップローラ3を
用紙5から離隔されて給紙動作を解除させるのが普通で
ある。
【0009】このようなピックアップローラ3の離隔手
段8を設けた装置では、フィードローラ9の駆動力が支
点軸1に軸着した歯車14やプーリ24を介して、給紙
ローラ3、6に伝達されるので、分離ローラ6の反ピッ
クアップローラ側に設けた支点軸1にバネ28等で上方
に付勢され、かつストッパ31でその上動端を規制され
た第2アーム26を設け、支点軸1に軸着した回転部材
14、24と連結された中間駆動ギヤ22を分離ローラ
6の軸に固着した分離ギヤ16の直下に設けるなどの構
造により、ピックアップローラ3を用紙5の上面から退
避させたときに、給紙ローラ3、6の駆動力が解除され
る構造とすることができる。
【0010】またフィードローラ9と給紙ローラ3、6
とを逆転伝達系で連結した装置、すなわちフィードロー
ラ9が用紙戻し方向に回転したときに、給紙ローラ3、
6が用紙送り方向に回転するように連結した装置では、
支点軸1に軸着した歯車14やプーリとアーム2とをワ
ンウェイクラッチ43及びトルクリミタ44を介して連
結することにより、フィードローラ9に用紙が到達した
ときに、ピックアップローラ3を用紙5の上面から離隔
させる動作をソレノイド8などの駆動源を用いることな
く行わせることができる。この場合ワンウェイクラッチ
43とトルクリミタ44とは、支点軸1に軸着した回転
部材14がアーム2を下動させる方向に回転したときに
は、ワンウェイクラッチが解除されてアーム2にトルク
が伝達されず、かつ回転部材14がアーム2を上動させ
る方向に回転したときには、ワンウェイクラッチ43が
ロックして回転がトルクリミタ44に伝達され、トルク
リミタ44がアーム2を上動させるのに必要なトルクを
伝達するようにワンウェイクラッチ43とトルクリミタ
44の位置関係及びトルクリミタ44のトルク設定を行
う。
【0011】上記の構成を用いた装置において、用紙の
積載量をさらに大きくしたいときには、アーム2の支点
軸1を上下方向の長孔51や、上下方向に揺動可能なリ
ンク52に連係してこの支点軸1を上動させるためのソ
レノイド53のような昇降駆動装置を設ける。
【0012】
【作用】以上説明したこの発明の装置では、用紙の積載
量が変化してピックアップローラ3が上下動したとき
に、分離ローラも同方向に上下動するから、用紙の積載
量の変化によるピックアップローラ3と分離ローラ6と
の位置関係の変化が小さくなる。また抵抗部材7も上下
動し、かつアーム2の揺動に伴って分離ローラ6に対す
る位置関係が揺動するので、分離ローラ6と抵抗部材7
との間への用紙の進入方向は常に一定に維持される。従
って用紙5の積載量の変化に対する分離ローラ6の送り
力と抵抗部材7の抵抗力とのバランスの変化が小さく、
用紙の積載量を多くしても分離作用が損なわれることが
ない。
【0013】さらにアーム2の支点軸を上下させること
ができる構造のものでは、ピックアップローラ3と分離
ローラ6との高さの差が大きくなって、分離性能が低下
してきたときには、支点軸1を上動させることによって
再度安定した給紙状態を実現することができる。すなわ
ち支点軸1の高さを2段に変化させるものでは、支点軸
1の位置を固定したものに比べて、理論的には2倍の量
の用紙の自動給紙が可能となる。
【0014】用紙5の積載量による支点軸1の上下動
は、ピックアップローラ3の高さを検出するセンサ54
を設け、このセンサの検出信号によって支点軸1を上昇
させるソレノイド53を駆動するようにしてやればよ
い。この場合センサ54はアーム2を検出するようにし
てもよいが、ピックアップローラ軸11の枢着位置より
支点軸1よりの位置で検出しなければ、チャタリングを
生ずる危険がある。
【0015】またピックアップローラ3を用紙5から離
隔させるためのアーム2の動作を利用して、給紙ローラ
3、6のフィードローラ9との連係を解除する構造によ
れば、連続して供給される用紙相互の間隔を小さくする
ことができ、スループットを向上させることができる。
また支点軸に軸着した回転部材14、24とアーム2と
をワンウェイクラッチ43及びトルクリミタ44を介し
て連結した構造では、ソレノイド8等の駆動源を設ける
ことなく、フィードローラ9の紙送り動作に連動させ
て、ピックアップローラ3を用紙5の上面から離隔させ
ることが可能になる。
【0016】
【実施例】図1及び図2はこの発明の第1実施例を示す
ものである。図示しないフレームに装架された支点軸1
には、アーム2が上下方向揺動自在に軸支されており、
アーム2の先端にピックアップローラ軸11が、またそ
の中間位置に分離ローラ軸12がそれぞれ回動自在に軸
支され、ピックアップローラ軸11にはピックアップロ
ーラ3が固着され、分離ローラ軸12には分離ローラ6
が固着されている。分離ローラ軸12の下方には逆転ロ
ーラ軸13がアーム2に回転自在に軸着され、この逆転
ローラ軸13に逆転ローラ7が固着されている。支点軸
1には図示しない駆動源で駆動される支点ギヤ14が自
由回転状態で軸着されており、ピックアップローラ軸1
1、分離ローラ軸12及び逆転ローラ軸13の軸端に
は、それぞれ従動ギヤ15、16、17が固着されてい
る。従動ギヤ15と16とはアーム2に自由回転状態で
軸着した中間ギヤ21で連結され、支点ギヤ14と従動
ギヤ16、17とはアーム2に自由回転状態で軸着した
中間駆動ギヤ22に噛合している。図示しない駆動装置
で支点ギヤ14が図の右回りに駆動されると、従動ギヤ
15、16すなわちピックアップローラ3と分離ローラ
6とが用紙送り方向に回転駆動され、逆転ローラ7が用
紙戻し方向に回転駆動される。アーム2の一方の先端下
部には、ソレノイド8が設けられており、このソレノイ
ドの作動ロッドがアーム2の下方に当接している。
【0017】ピックアップローラ3は図2に示すよう
に、自重によって用紙台4上に積重した用紙5の上面に
当接している。ピックアップローラ3が図の右回りに駆
動されると、用紙5の上端のものが分離ローラ6に向け
て送り出され、分離ローラ6の用紙送り力と逆転ローラ
7の用紙下面に与える抵抗とによって用紙を1枚だけ分
離して分離ローラ6の左方へと送り出す。
【0018】図2(a) は用紙5の積載量が少ない場合、
同図(b) は用紙5の積載量が多い場合の装置の状態をそ
れぞれ示したもので、用紙5の積載量が多くなると、ピ
ックアップローラ3は用紙5の高さに従って上方へ移動
し、従ってアーム2も支点軸1回りに上方へ揺動する。
このアーム2の揺動により分離ローラ6も若干高い位置
へ移動し、また逆転ローラ7も分離ローラ6及びピック
アップローラ3との相対位置関係を保ったまま上方へ移
動する。用紙5の積載量が多くなると、ピックアップロ
ーラ3から分離ローラ6へと送り出される用紙の方向は
若干下方へ偏倚されるが、この偏倚量は図12(b) に示
す従来装置のものよりも小さく、また通過する用紙に対
する分離ローラ6と逆転ローラ7の位置関係は、用紙5
の積載量が変化しても変化しない。ソレノイド8は、図
11のソレノイド8と同様に、分離ローラ6から送り出
された用紙が図示しないフィードローラに受け取られた
とき、伸長してアーム2を上動させ、図2(b) に想像線
で示すようにピックアップローラ3を用紙5の上面から
離隔させる。
【0019】図3及び4はソレノイド8を伸長してピッ
クアップローラ3を用紙5の上面から離隔させたとき
に、給紙ローラ(ピックアップローラと分離ローラ)
3、6が自由回転状態になるようにした実施例を示した
ものである。この実施例のものでは図3に示すように支
点軸1に支点プーリ24と支点ギヤ14とが固着されて
おり、支点軸1に揺動自在に第2アーム26が枢支され
ている。第2アーム26はアーム2に設けたブラケット
27との間に張架された引張バネ28によって上方に付
勢されており、かつその先端29の上方の不動位置にス
トッパ31が設けられている。第2アーム26は一体に
回転する2個の歯車32と33とで構成された中間駆動
ギヤ22が自由回転状態で軸支されており、歯車32が
支点ギヤ25に噛合し、歯車33が分離ギヤ16に噛合
している。そして分離ローラ軸12とピックアップロー
ラ軸11とは、タイミングベルト34で連結されてい
る。歯車33と分離ギヤ16の噛み合い力は引張バネ2
8によって与えられており、アーム2が上動したときに
第2アーム26の上動がストッパ31で制限されると、
歯車33と分離ギヤ16との噛合が外れ、給紙ローラ
3、6は自由回転状態となる。ストッパ31の位置はピ
ックアップローラ3が用紙5の上面に当接しているとき
には第2アーム26に当接せず、ソレノイド8によって
アーム2が上動させられたときには第2アーム26に当
接して歯車33と分離ギヤ16との噛合を解く位置であ
る。
【0020】分離ローラ6の図の左側には、フィードロ
ーラ9が設けられており、このフィードローラ9の軸端
に設けたプーリ35と支点プーリ24とにタイミングベ
ルト36が掛け回されて図示しない駆動源によって回転
駆動される。また支点軸1と逆転ローラ軸13とは、ア
ーム2に自由回転状態で軸着した中間ギア37を介して
連結されており、給紙ローラ3、6が自由回転状態とな
るときも逆転ローラ7は駆動されるようになっている。
なおこの実施例のものでは、支点軸1は図示しないフレ
ームに回転自在に軸架され、フィードローラ9が駆動さ
れるときには常に回転駆動される。
【0021】図4は図3の装置における用紙の供給動作
を示す。先に送り出された用紙5の後端がセンサ38の
位置を通過すると、ソレノイド8の位置が縮退してピッ
クアップローラ3を用紙5の上面に当接させる。このと
き歯車33と分離ギヤ16とが噛合して、給紙ローラ
3、6を回転駆動するから、用紙5の最上部の一枚がフ
ィードローラ9に向けて送り出される。そして2枚目の
用紙5の先端がフィードローラ9で挟持されると、ソレ
ノイド8が伸長してピックアップローラ3を用紙5の上
面から離隔させ、同時に給紙ローラ3、6を自由回転状
態にする。この状態でフィードローラ9は回転を続けて
用紙5を供給し続けるが、このとき用紙5の移動に追従
して回り、また逆転ローラ7は回転を続けて3枚目以下
の用紙が送り出されてくるのを阻止している。そして2
枚目の用紙の後端がセンサ38の位置を通過すると、ソ
レノイド8が縮退して3枚目の用紙の供給を開始する。
このようにして積重された用紙5が一定の間隔を隔てて
次々と送り出されてくるので、用紙のスループットを向
上させることができる。なお図4において、41は第2
フィードローラ、42は排出ローラであり、これらのロ
ーラ41、42はフィードローラ9と同期駆動されてい
る。
【0022】図5ないし図6はこの発明の第3実施例を
示したもので、送り出された用紙がフィードローラ9に
挟持された後のピックアップローラ3の離隔動作をフィ
ードローラ9の反転動作によって行うようにしたもので
ある。まず最初にこの第3実施例の装置の動作を図7に
基いて説明する。フィードローラ9と給紙ローラ3、6
とは、後述する回転伝達機構により、フィードローラ9
が用紙戻し方向に回転したときに、給紙ローラ3、6が
用紙送り出し方向に回転するように連結されている。図
7(a)。一方フィードローラ9が用紙送り方向に回転
したときには、後述するワンウェイクラッチの作用によ
り、給紙ローラ3、6は駆動されない。図7(c)。図
7(a)に示すフィードローラ9が逆転駆動されている
状態で正転する給紙ローラ3、6により用紙5の最上部
の1枚5aが送り出されると、その先端がセンサ38に
検出された後、給紙ローラ3、6がさらに所定数だけ回
転して送り出された用紙の先端辺を逆転するフィードロ
ーラ9のニップ部に当接させ、用紙5aを若干撓ませた
状態にする。この状態で用紙5aの前端辺はフィードロ
ーラ9のニップ部に沿わされるから、これによって用紙
5aの斜行(スキュー)が修正される。その後フィード
ローラ9が正転側に反転し、用紙5aを挟持して給送す
る。このとき給紙ローラ3、6は自由回転状態となり、
用紙5aから与えられる摩擦によって自由回転する。こ
の間逆転ローラ7は用紙戻し方向に常に駆動されてい
る。
【0023】次に図5および6に基いてフィードローラ
9の反転によってアーム2を上動させる機構について説
明する。アーム2の支点軸1には、図6に示す構造のワ
ンウェイクラッチ43とトルクリミタ44を介して支点
ギヤ14が軸着されており、支点ギヤ14と一体の支点
プーリ24とフィードローラ9の軸端に設けたフィード
プーリ35との間にタイミングベルト36が掛け回され
て、図示しない駆動装置により駆動されている。45は
アイドルプーリである。トルクリミタ44はワンウェイ
クラッチ43に接続されたスリーブ46と、このスリー
ブ46とともに回転する摩擦板47と、摩擦板47をア
ーム2に押し付けているバネ48とで構成されている。
ワンウェイクラッチ43は支点ギヤ14の図5で右回り
の回転をスリーブ46に伝えず、左回りの回転をスリー
ブ46に伝達する。支点ギヤ14にはアーム2に自由回
転状態で軸着した中間駆動ギヤ22を介して、分離ロー
ラ軸12に固着した分離ギヤ16およびピックアップロ
ーラ軸11に固着したピックアップギヤ15が同方向に
回転するように連結されている。
【0024】フィードローラ9が用紙戻し方向に回転駆
動されるときには、支点ギヤ14が図5で右回りに駆動
され、支点ギヤ14の右回りの回転は自由であるから、
支点軸1に何らトルクを伝達することなく、分離ローラ
6およびピックアップローラ3に回転を伝達し、これら
6、3を紙送り方向に回転させる。図7(a)。一方フ
ィードローラ9が正転側に切り換えられると、支点ギヤ
14は図5で左回りに回転駆動され、この回転力はスリ
ーブ46に与えられる。スリーブ46の回転は摩擦板4
7からアーム2に伝達され、アーム2を図5で左回りに
揺動させる。すなわちピックアップローラ3が上動し
て、用紙5の上面から離隔する。そしてアーム2が図7
(c)に示すストッパ49に当接すると、アーム2の上
動が阻止され、図6の摩擦板47とアーム2との間で滑
りが生じ、アーム2の上動動作が保持された状態でフィ
ードローラ9は回転を継続することとなる。
【0025】以上の実施例はアーム2の支点軸1を固定
位置に設けたものであるが、図8ないし10に示すよう
に支点軸1を長孔51や昇降リンク52で上下動自在に
設け、かつこの支点軸1を上動させるソレノイドなどの
昇降装置53を設けてやれば、一括処理される用紙5の
積載量をさらに多くすることができる。
【0026】ソレノイド8が縮退して支点軸1が下端に
ある状態での動作は、前述した第1実施例の動作と同様
である。用紙台4に多量の用紙が積載されて、アーム2
の傾斜が過大になると、これをセンサ54が検出してソ
レノイド53を伸長させ、支点軸1を上動位置にセット
する。これによってアーム2の傾斜は緩められ、ピック
アップローラ3と分離ローラ6との高さの偏差が小さく
なり、より理想的な給紙条件が実現される。用紙5が送
り出されてピックアップローラ3が下降してゆき、アー
ム2がセンサ54の検出位置から外れると、ソレノイド
53は縮退して支点軸1を下端位置に戻す。このように
支点軸1の高さを2段に切り換えられるようにすること
により、支点軸1を固定したものの2倍の用紙を自動給
紙することが可能になり、支点軸1を3段階に切り換え
られるようにすれば、3倍の用紙の積載が可能になる。
なお図8、9に示す装置において、用紙が送り出された
後の用紙上面からのピックアップローラ3の離隔動作
は、アーム2の先端部を持ち上げる別のソレノイド8
(図8)で行うこともできるし、ソレノイド53として
サンアンテイラッチングソレノイドを用いることによっ
ても実現できる。
【0027】
【発明の効果】以上説明したこの発明によれば、固定位
置に設けられた用紙台上の用紙の積載量に応じて、ピッ
クアップローラの高さが変化する上取出し型の自動給紙
装置において、従来の同種装置に比べて一括処理できる
用紙の積載量を大幅に増加することができ、構造が簡単
で自動給紙枚数の多い自動給紙装置を実現できるという
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の斜視図
【図2】第1実施例の動作を示す側面図
【図3】第2実施例の斜視図
【図4】第2実施例の動作を示す側面図
【図5】第3実施例の斜視図
【図6】支点ギヤの装着構造を示す断面図
【図7】第3実施例の動作を示す側面図
【図8】第4実施例の斜視図
【図9】第4実施例の動作を示す側面図
【図10】第5実施例を模式的に示す側面図
【図11】従来構造を模式的に示す斜視図
【図12】従来構造の動作を示す側面図
【符号の説明】
1 支点軸 2 アーム 3 ピックアップローラ 4 用紙台 5 用紙 6 分離ローラ 7 逆転ローラ 8 ソレノイド 28 引張バネ 31 ストッパ 43 ワンウェイクラッチ 44 トルクリミタ 51 長孔 52 昇降リンク 53 昇降装置 54 センサ

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 給紙ローラがピックアップローラ(3) と
    分離ローラ(6) との2本のローラで構成され、ピックア
    ップローラ(3) は上下揺動自在なアーム(2)の先端に軸
    支され、定位置に設けた用紙台(4) の上に積重された用
    紙(5) の積載量に応じて、ピックアップローラ(3) が上
    下する構造の上取出し型自動給紙装置において、分離ロ
    ーラ(6) およびこれに対向して装着される抵抗部材(7)
    がピックアップローラ(3) とともに前記アーム(2) に装
    着されており、このアーム(2)が分離ローラ(6) の反ピ
    ックアップローラ側に位置する支点軸(1) により上下方
    向揺動自在に装着されている、上取出し型自動給紙装
    置。
  2. 【請求項2】 前記アーム(2) を上方へ揺動させてピッ
    クアップローラ(3)を用紙(5) の上面から離隔させる給
    紙解除装置(8) を備え、ピックアップローラ(3) および
    分離ローラ(6) が支点軸(1) に軸支された回転部材(14)
    を介して、分離ローラ(6) の用紙送り出し側に設けたフ
    ィードローラ(9) と連係して駆動されている、請求項1
    記載の上取出し型自動給紙装置において、支点軸(1) に
    上方に付勢されかつストッパ(31)でその上動限を規制さ
    れた第2アーム(26)が枢支され、給紙ローラ(3) 、(6)
    はこの第2アーム(26)に軸支した中間回転部材(22)を介
    して支点軸の回転部材(14)に連係されており、アーム
    (2) がストッパ(31)で規制される第2アーム(26)の上動
    限以上に上動したときに、中間回転部材(22)と給紙ロー
    ラ(3) 、(6) の連係が解かれることを特徴とする、請求
    項1記載の自動給紙装置。
  3. 【請求項3】 給紙ローラ(3) 、(6) が支点軸(1) に軸
    支された回転部材(14)、(24)を介して分離ローラ(6) の
    用紙送り出し側に配置されたフィードローラ(9) と連結
    されており、この連結はフィードローラ(9) が用紙戻し
    方向に回転したときに、給紙ローラ(3) 、(6) が用紙送
    り方向に回転するものである、請求項1記載の上取出し
    型自動給紙装置において、上記回転部材(14)、(24)がワ
    ンウェイクラッチ(43)とトルクリミタ(44)とを介してア
    ーム(2) に連結されており、該回転部材(14)、(24)がア
    ーム(2) を下動させる方向に回転したときには、アーム
    (2) にトルクを伝達せず、アーム(2) を上動させる方向
    に回転したときには、所定のトルクをアーム(2) に伝達
    するように構成され、上記伝達されるトルクはアーム
    (2) を上動させてピックアップローラ(3) を用紙(5) の
    上面から離隔させることができる大きさに設定されてい
    ることを特徴とする、請求項1記載の上取出し型自動給
    紙装置。
  4. 【請求項4】 アーム(2) の支点軸(1) が昇降自在に支
    持され、その昇降手段(53)を備えている、請求項1、2
    または3記載の上取出し型自動給紙装置。
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