JPH0825645B2

JPH0825645B2 - 自動給紙装置

Info

Publication number: JPH0825645B2
Application number: JP62272885A
Authority: JP
Inventors: 一之福井
Original assignee: ミノルタ株式会社
Priority date: 1987-10-28
Filing date: 1987-10-28
Publication date: 1996-03-13
Anticipated expiration: 2011-03-13
Also published as: US4928951A; JPH01117145A

Description

【発明の詳細な説明】産業上の利用分野本発明は、電子写真複写機等の作像装置において、用
紙を１枚ずつさばいて給紙する自動給紙装置に関する。

従来技術とその問題点従来、複写機の自動給紙装置としては、用紙載置台を
モータ又はスプリングを駆動源として押し上げ、用紙最
上面を給紙ローラに圧接する様に構成したものが提供さ
れている。しかしながら、これでは用紙載置台の押し上
げ機構が必要となり、装置の大型化，コストアップを招
来すると共に、押し上げ用紙最上面の高さを検出しつつ
間欠的に行なわれるため、用紙と給紙ローラとの圧接力
（給紙圧）にばらつきを生じるという問題点を有してい
る。

一方、この種の自動給紙装置にあっては、前記給紙ロ
ーラに対してその下流側にいまひとつの給紙ローラ（以
下、この給紙ローラを第２給紙ローラと称し、用紙最上
面に圧接する給紙ローラを第１給紙ローラと称する。）
と、この第２給紙ローラに圧接する逆転分離ローラとか
らなるさばき機構を有している。しかしながら、従来の
さばき機構では第１給紙ローラに対して第２給紙ローラ
と分離ローラとが独立して取り付けられているため、組
み立てが煩雑であるし、ローラ相互の位置精度を上げる
ことが困難であり、かつ、ローラの交換や清掃等の保守
も煩雑であるという問題点を有している。

問題点を解決するための手段以上の問題点を解決するため、本発明に係る自動給紙
装置は、（ａ）第１給紙ローラ，第２給紙ローラ，分離ローラを
フレームに一体的に取り付け、上下方向に揺動自在に軸
支した給紙ユニットと、（ｂ）用紙を第２給紙ローラと分離ローラとのニップ部
にガイドするために前記フレームに設けたガイド部材
と、（ｃ）先端が前記ガイド部材に固着され、用紙先端と対
向する様に常時略一定の張力で張り渡された伸縮可能な
ベルト状ガイド部材と、を備えたことを特徴とする。

作用即ち、用紙最上面に圧接する第１給紙ローラの回転に
基づいて用紙は最上層のものから給紙され、ガイド部材
にてガイドされつつ第２給紙ローラと分離ローラとのニ
ップ部に突入し、最上層の１枚以外の用紙は分離ローラ
の逆転にて戻され、最上層の１枚のみが下流側へと給紙
されていく。給紙ローラはユニット化された本給紙装置
の自重で用紙最上面に圧接し、用紙の残量（最上面高
さ）に応じて上下方向に移動し、一定の圧接力（給紙
圧）を維持することとなる。また、三つのローラは用紙
の残量に応じて同じ位置関係を保ち、給紙高さが変化し
ても用紙先端は確実に第２給紙ローラと分離ローラとの
ニップ部に突入することとなる。

さらに、ベルト状ガイド部材は用紙を前記ニップ部に
ガイドする機能を有すると共に、用紙先端部を規制する
機能をも有する。即ち、用紙を補給する際に給紙ユニッ
トを上方に回動させると、ベルト状ガイド部材が略垂直
方向に立ち上がり、用紙載置台上に残っている用紙を給
紙基準位置まで押し戻すこととなる。

実施例以下、本発明に係る自動給紙装置の一実施例を添付図
面に従って説明する。

第１図はトレイ（１）上に用紙（Ｐ）をほぼ最大に積
載した状態を示し、第２図は全ての用紙が給紙された状
態を示す。トレイ（１）は複写機の給紙部に一定高さで
固定されている。

給紙ユニット（10）は、概略、給紙ローラフレーム
（11）に第１給紙ローラ（15）と第２給紙ローラ（16）
とを回転自在に装着し、分離ローラフレーム（20）に分
離ローラ（25）を回転自在に装着したものである。

給紙ローラフレーム（11）は基板部（11a）とガイド
板部（11b），（11c）と分離ローラフレーム支持部（11
d）とからなり、支軸（12）を支点として上下方向に揺
動自在に軸支されている。分離ローラフレーム（20）は
給紙ローラフレーム（11）の支持部（11d）に支軸（2
1）を介して上下方向に揺動自在に軸支され、給紙ロー
ラフレーム（11）の突片（11e）との間に張設した引っ
張りコイルスプリング（22）にて上方に付勢されてい
る。分離ローラ（25）はこのスプリング（22）の付勢力
にて第２給紙ローラ（16）に弾性的に圧接している。ま
た、分離ローラフレーム（20）にはトレイ（１）上から
給紙される用紙（Ｐ）をローラ（16），（25）のニップ
部にガイドするための突入ガイド板（20a）が形成され
ている。

前記各ローラ（15），（16），（25）は図示しない駆
動系にてそれぞれ反時計回り方向に回転駆動され、この
回転は所定のタイミングでオン，オフ制御される。

前記突入ガイド板（20a）にはガイドベルト（30）の
先端が止着されている。このガイドベルト（30）はトレ
イ（１）の先端裏面側に設けたアイドルローラ（31）を
介して巻き取りローラ（32）に巻き取られている。巻き
取りローラ（32）は図示しないねじりコイルスプリング
にて図中反時計回り方向の回転力が付与されており、ガ
イドベルト（30）に常時一定の張力を与えている。

一方、給紙ユニット（10）の給紙方向下流側にはガイ
ド板（40），（41）と搬送ローラ（42），（43）と用紙
検出用のアクチュエータ（44）を備えた透過型のフォト
センサとが設置されている、前記ユニット支軸（12）は
ガイド板（40）の端部に近接して位置し、給紙ローラフ
レーム（11）のガイド板部（11b）の端部はガイド板（4
0）に近接した位置まで延在されている。

次に、以上の構成からなる自動給紙装置の動作につい
て説明する。

給紙ユニット（10）は支軸（12）を支点として上下方
向に揺動自在であり、第１給紙ローラ（15）は自重及び
ガイドベルト（30）の張力でトレイ（１）上に積載され
た用紙（Ｐ）の最上面に圧接している。この圧接力（給
紙圧）は100〜250g程度であり、必要であれば図示しな
い補助スプリングを設けて調整される。

給紙信号がオンされると各ローラ（15），（16），
（25）はそれぞれ反時計回り方向に回転駆動され、用紙
は第１給紙ローラ（15）の回転に基づいて最上層のもの
から給紙され、ガイドベルト（30）及び突入ガイド板
（20a）にガイドされて第２給紙ローラ（16）と分離ロ
ーラ（25）とのニップ部に突入する。このとき、用紙
（Ｐ）は用紙間の摩擦力で２〜３枚同時に送り出され、
最上層の１枚だけが第２給紙ローラ（16）の回転にて図
中右方に給紙されていき、他の用紙は分離ローラ（25）
の回転にてトレイ（１）側に戻される。給紙された１枚
の用紙（Ｐ）はガイド板（40），（41）にガイドされつ
つ搬送ローラ（42），（43）の回転にて図示しない転写
部へと搬送されていく。

この様に、第２給紙ローラ（16）と分離ローラ（25）
との間で用紙を１枚ずつさばくことができるのは、第２
給紙ローラ（16）と用紙との摩擦力をμ１、分離ローラ
（25）と用紙との摩擦力をμ２、用紙相互間の摩擦力を
μ３とすると、 μ１＞μ２＞μ３の関係に設定されていることによる。

そして、用紙（Ｐ）の残量が減少するにつれて給紙ユ
ニット（10）は支軸（12）を支点として下降し、第１給
紙ローラ（15）の圧接力は一定値を維持し、第１給紙ロ
ーラ（15）と第２給紙ローラ（16），分離ローラ（25）
及び突入ガイド板（20a）との位置関係も給紙ユニット
（10）の上下揺動位置に拘わらず一定の関係を保つ。

なお、用紙（Ｐ）の残量が減少するにつれて給紙され
ていく用紙（Ｐ）の先端から突入ガイド板（20a）が離
れていくが、その分用紙（Ｐ）の先端はガイドベルト
（30）にガイドされて突入ガイド板（20a）からローラ
（16），（25）のニップ部へと送り込まれる。

また、給紙ユニット（10）の支軸（12）は下流側のガ
イド板（40）の端部に近接して位置すると共に、給紙ロ
ーラフレーム（11）のガイド板部（11b）がガイド板（4
0）に近接する位置まで延長されていることから、給紙
ユニット（10）の揺動位置に拘わらずガイド板部（11
b）とガイド板（40）とは連続したガイド面を形成する
こととなる。

一方、トレイ（１）上に用紙を補給する際には、第１
給紙ローラ（15）と共に給紙ユニット（10）全体を持ち
上げて行なうが、この際ガイドベルト（30）が略垂直方
向に立ち上がり、トレイ（１）上に残っている用紙
（Ｐ）をトレイ（１）の先端基準位置まで押し戻すこと
となる。

発明の効果以上の説明で明らかな様に、本発明によれば、用紙最
上面に圧接する第１給紙ローラ、さばき機構を構成する
第２給紙ローラと分離ローラとの三者をユニット化し、
該給紙ユニットを上下方向に揺動自在に軸支したため、
第１給紙ローラは自重で用紙載置台上の用紙最上面にそ
の高低に追随してほぼ一定の圧接力で圧接することとな
り、従来の如く用紙載置台を押し上げるメカニズムが不
要となり、装置の小型化を図ることができる。また、前
述の様に、各ローラはフレームに一体的にユニット化さ
れているため、装置への組み込みが簡単であり、ローラ
相互の位置精度も向上し、ローラの交換，清掃といった
保守も容易である。

さらに、ベルト状ガイド部材は用紙を前記ニップ部へ
ガイドする機能を有すると共に、用紙先端部を規制する
機能をも有する。即ち、用紙を補給する際に給紙ユニッ
ト全体を持ち上げた際、ベルト状ガイド部材が略垂直方
向に立ち上がって用紙載置台上に残っている用紙を給紙
基準位置まで押し戻すこととなる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明に係る自動給紙装置の一実施例を示し、第
１図は用紙をほぼ満載した状態の断面図、第２図は全て
の用紙が給紙された状態の断面図である。（１）……トレイ、（10）……給紙ユニット、（11）…
…給紙ローラフレーム、（15）……第１給紙ローラ、
（16）……第２給紙ローラ、（12）……ユニット支軸、
（20）……分離ローラフレーム、（20a）……突入ガイ
ド板、（21）……支軸、（22）……引っ張りコイルスプ
リング、（25）……分離ローラ、（30）……ガイドベル
ト、（32）……巻き取りローラ、（Ｐ）……用紙。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】用紙載置台上の用紙最上面に圧接状態で回
転することにより用紙を給紙する第１給紙ローラと、該
第１給紙ローラの給紙方向下流側に位置して給紙方向に
回転駆動される第２給紙ローラと、該第２給紙ローラに
圧接して給紙方向とは逆方向に回転駆動される分離ロー
ラとを備えた自動給紙装置において、前記第１給紙ローラ，第２級紙ローラ，分離ローラをフ
レームに一体的に取り付け、上下方向に揺動自在に軸支
した給紙ユニットと、用紙を第２給紙ローラと分離ローラとのニップ部にガイ
ドするために前記フレームに設けたガイド部材と、先端が前記ガイド部材に固着され、用紙先端と対向する
様に常時略一定の張力で張り渡された伸縮可能なベルト
状ガイド部材と、を備えたことを特徴とする自動給紙装置。
【請求項２】前記フレームを第１給紙ローラ，第２給紙
ローラを支持する給紙ローラフレームと、分離ローラを
支持すると共に前記ガイド部材を設けた分離ローラフレ
ームとに分割し、給紙ローラフレームを上下方向に揺動
自在に軸支すると共に、分離ローラフレームを分離ロー
ラが第２給紙ローラに圧接する方向に弾性的に付勢状態
で給紙ローラフレームに取り付けたことを特徴とする特
許請求の範囲第１項記載の自動給紙装置。