JP2664384B2 - 車輌玩具用車輪のベアリング - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は車輪のベアリングに関し、特に複数の車軸を
回転自在に受容するためのベアリングブラケットから成
る、車輌玩具用車輪のベアリングに関する。 ボールベアリングによりベアリング摩擦を減少するこ
とは良く知られているが、その減少方法は製造コストお
よび物理的寸法が小さいという点から玩具にはあまり使
用されていなかった。更に協働する複数面の相互速度差
を減少させることにより、簡単なスライドベアリングに
おいてベアリング摩擦を減少することも、またベアリン
グ径を減少することによっても同様の結果となることは
知られている。しかしながら、玩具の列車台車が通常駆
動され、子供が該列車台車上に体重をのせた時、ベアリ
ングは車輪の過負荷に充分に耐えることができない。 本発明の目的は非常に低い摩擦を得ることができ、特
に玩具への使用に適する車輪のベアリング構成を提供す
ることにある。 この目的は特許請求の範囲第１項の特徴付けされた部
分に記載されたように、車輪のベアリングを構成するこ
とによって達成される。該車軸は弾性的に移動自在なよ
うにジャーナル支持されているので、通常の使用におい
ては非常に低い摩擦が得られ、また荷負荷がかかった時
でも該車軸は細いベアリングの破壊を防止する幾つかの
強化支持手段により負荷を軽減する。 添付した図面を参照しながら、本発明による幾つかの
実施例を詳細に説明する。 第１図に示された列車の台車はベアリングブラケット
を構成する箱状ボディ１と２つのベアリング板2,3から
成っていて、該ベアリング板はボディの長手方向両側に
平行に設けられている。ベアリング板は弾性的連結板4,
5を介してボディと連結されている。車輪６−９は第３
図にそれぞれ示してあるように、堅固な車軸10と11に対
し、一対となって取付けられている。 第２図は車軸を取り外した台車の一端部を示している
図であり、ボディの側部部材が一対の切欠12,13を有し
ていて、その共通の中心軸はベアリング板2,3における
一対の小開口14,15の中心軸でもあることが判る。切欠1
2,13は車軸の半径に対応する曲率半径を有しており、更
に台車の通常負荷下においては車軸からわずかに隔置し
ている。第３図から自明となるが、車軸の外端はベアリ
ングの開口14,15に嵌合する比較的小径に細くなってい
る。このようにして、非常に低い摩擦を有するベアリン
グが創作される。しかしながら、そのベアリングは非常
にこわれやすく、重負荷を与えるとこわれてしまう。本
発明によるベアリング板2,3はボディ１に弾性的に取付
けられているため、ボディ１に与えられる強大な垂直押
圧力が加えられた場合、それは連結板を偏向させ、車軸
がベアリング面として働く切欠12,13の内側部に押しつ
けられる。 第４図は比較的大きな曲率半径と、比較的小さな曲率
半径とをそれぞれ有しているベアリング面から成るベア
リングセットの他の実施例を示している図である。示さ
れた部分16は上述の実施例におけるボディの側部部材に
対応しており、一方、示された部分17は台車に堅固に連
結された他の板を示している。弾性舌片は板17内で穿孔
され、舌片の内側部は（車輪が図示されていない）車軸
21の端部のとがった尖端20を受けるようになっているト
ラック19を下方に形成している。第４図に示されている
ように、板部16は通常の負荷状態下では車軸21からわず
かに隔置している比較的大きな切欠22を有している。列
車の台車が過負荷を受けた時、とがった尖端はトラック
19内でいく分高くなり、舌片18は板部16から離れるよう
にわずかに移動することができるので、車軸21は切欠22
の内側でベアリング面によりとらえられる。かくして、
非常に低い摩擦抵抗を有する細いとがったベアリングで
ありながら負荷を和らげるということが上述の記載中で
説明されたのと同じようしてに得られることになる。 第４図の部分17自身が列車の台車の弾性的側部部材に
なっても良く、その場合舌片18を設ける必要がないこと
は注目される。そのような実施例は第５図の底部にて示
されている。 第５図の列車の台車は車輪24−27を受ける矩形開口を
有している上板23から成っている。補強リブの形が上板
23の下側から外方に向かって、すなわち第５図において
紙面から外方へ向かって延在している。かくして補強リ
ブは壁28,29から成り、該壁は車軸30,31を受ける２対の
対向した切欠を有している。台車の側壁32,33は２対の
対向したトラックを設けており、図面から判る通り、車
軸の端部で各々とがった尖端を受けるようになってい
る。更に、４対のベアリングペデスタルが、符号34,35
を付されて設けられており、第４図の切欠22と同じ方法
で比較的大きい径を有するベアリング面として両方に働
き、更にベアリングトラックから車軸が落ちないよう取
付けられている。適切な寸法と側壁32,33の弾性率の選
定とにより、第５図の実施例の動作は第４図に関連して
説明したものと同じになる。

【図面の簡単な説明】 第１図は本発明における、車輪がジャーナル支持された
玩具おもちゃに特に使用される、列車の台車の斜視図で
あり、第２図は第１図の列車の台車の一端部を車輪を除
いて示した図であり、第３図は車輪付きで列車の台車の
底部を示した図であり、第４図は車軸ベアリングの１つ
の他の実施例を示した図であり、第５図は列車の台車の
他の実施例の底面図である。 〔主要部分の符号の説明〕 １……ボディ 2,3……ベアリング板 4,5……弾性的連結板 12,13……切欠 14,15……小開口 18……舌片 19……トラック 20……とがった尖端

Claims (1)

1. (57)【特許請求の範囲】 １．複数の車軸を回転可能に受容するベアリングブラケ
   ットと、端部付近で一対の車輪を貫通せしめる車軸とを
   有する車軸ベアリングであって、各車軸には協働するベ
   アリング面が２組備わっていて、該協働するベアリング
   面は互いに異なる曲率半径を有し、該車軸が相対的に小
   さい曲率半径を有するベアリング面に支持される第１の
   状態と該車軸が相対的に大きい曲率半径を有するベアリ
   ング面と協働する第２の状態との間で該ベアリングブラ
   ケットと該車軸は、該車軸を横切る方向において互いに
   変位可能とされていて、該車軸の外端は直径が減少して
   おり、該ベアリングブラケットに弾性変位可能なように
   取り付けられたベアリングプレートに該車軸の外端が支
   持されていて、ベアリングペデスタルが該車軸に沿う対
   向位置において該ベアリングブラケットに固定されてい
   て、該ベアリングペデスタルが該車軸の移動範囲を制限
   することにより該第２の状態を規定することを特徴とす
   る車軸ベアリング。 ２．該車軸が延在する方向に沿って該車軸と整合するよ
   うに延在する相対的に小さな直径を有する該車軸の外端
   を受容する穴が該ベアリングプレートに設けられてい
   て、該ベアリングプレートは鉛直方向に弾性変位可能な
   ように該ベアリングブラケットに取り付けられているこ
   とを特徴とする請求項１に記載の車軸ベアリング。 ３．該ベアリングプレートは、該車軸と交差する方向に
   配置されかつ該ベアリングブラケットから弾性変位可能
   に突出する舌片形状部を有しており、該舌片形状部は、
   尖った先端が形成されている軸の端部を受容するトラッ
   クを有することを特徴とする請求項１に記載の車軸ベア
   リング。 ４．該車軸ベアリングが玩具車両に用いられることを特
   徴とする請求項１乃至３に記載の車軸ベアリング。