JP2662184B2 - 被把持棒の持ち方矯正練習具 - Google Patents

被把持棒の持ち方矯正練習具

Info

Publication number
JP2662184B2
JP2662184B2 JP6154593A JP15459394A JP2662184B2 JP 2662184 B2 JP2662184 B2 JP 2662184B2 JP 6154593 A JP6154593 A JP 6154593A JP 15459394 A JP15459394 A JP 15459394A JP 2662184 B2 JP2662184 B2 JP 2662184B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rod
wall
holding
gripped
gripping
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP6154593A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0822241A (ja
Inventor
喩 高嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
YUBITSUKUSU JUGEN
Original Assignee
YUBITSUKUSU JUGEN
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by YUBITSUKUSU JUGEN filed Critical YUBITSUKUSU JUGEN
Priority to JP6154593A priority Critical patent/JP2662184B2/ja
Publication of JPH0822241A publication Critical patent/JPH0822241A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2662184B2 publication Critical patent/JP2662184B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被把持棒である鉛筆・
筆などの各種筆記具及び箸の誤った持ち方を矯正し、か
つ正しい持ち方を習得するための被把持棒の持ち方矯正
練習具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】被把持棒、例えば鉛筆の正しい持ち方
は、一般に図18に示される持ち方が適切であるとされ
ている。その場合、重要なことは、(1)鉛筆の把持角
度、(2)鉛筆の把持位置、(3)鉛筆を把持したとき
の手の形、の3つである。なお、上記「把持角度」と
は、紙面に対する鉛筆の傾斜角度である。
【0003】(1)正しい「鉛筆の把持角度」は、以下
の通りである。 (a)把持角度は約50°〜60°である。 (b)正しい姿勢で書くとき、鉛筆の筆先が常に見える
向きにする。 (2)正しい「鉛筆の把持位置」は、以下の通りであ
る。 (a)鉛筆の削りしろ部に人差指、中指の指先がかから
ないように、鉛筆の削りしろ近くに人差指、中指の指先
を置く。 (b)鉛筆の軸が、中指の指先の第1関節より少し先に
くる。 (c)鉛筆の軸が、人差指の第2、第3関節の中間あた
りにくる。 (3)鉛筆を把持したときの正しい手の形は、以下の通
りである。 (a)人差指の先が、親指の先よりわずか前にでる。 (b)中指、薬指、小指は軽く内側に曲げ、手の内側の
空間は卵を握った状態にする。 (c)小指の先は軽く紙面につけ、小指の第3関節は紙
面より離す。 (d)人差し指、親指に力を入れすぎないで、それらの
関節が丸みを持つようにする。
【0004】しかしながら、幼児や学童が、初めて筆記
具を手にして文字を書いたり、初めて箸を持ったりする
とき、これらの幼児・学童に正しい筆記具の持ち方や正
しい箸の持ち方・使い方を教えるのは困難である。ま
た、教示する者にとっても幼児・学童にとっても多くの
労力を必要とする。特に幼児・学童には、前述した
(1)「鉛筆の把持角度」(2)「鉛筆の把持位置」に
ついての誤りが多く見られる。これらの鉛筆を正しく持
てない幼児・学童のうちの約80%は、図19に示すよ
うに鉛筆先端の削りしろ部を持っている。このため、鉛
筆が必要以上に立った状態で把持されることになり、正
しい鉛筆の把持角度で把持することができない。このよ
うな筆記具の悪い持ち方が身についてしまうと、成人に
なってから矯正することが、一層困難になり、多くの労
力を伴う。逆に筆記具の良い持ち方を習得すれば、文字
を書いても疲れにくいうえ、読みやすい綺麗な文字を書
くことができる。また、箸の良い持ち方・使い方をする
ことは、食事の作法上大切なことである。したがって、
最初から正しい被把持棒(筆記具及び箸)の持ち方を無
理なく短期間に習得することが大切である。
【0005】一方、このような問題点を考慮した従来の
被把持棒の持ち方矯正練習具(以下練習具と略記する)
としては、例えば、(イ)実開平4−133271号公
報及び、(ロ)実開平2−28540号公報に開示され
たものがある。
【0006】(イ)実開平4−133271号公報に示
される上記練習具に関して、以下に説明する。図20に
示すように、この練習具51は、互いに平行な上壁部5
2及び下壁部53と、これらを相互に連結する挟持壁部
54を有している。下壁部53の一方の端には、突出壁
57が形成されており、この突出壁57は、下壁部53
の延長方向に対して斜め下方に折曲して形成されてい
る。この練習具51は、図21に示すように使用する。
この場合、鉛筆Aは、使用者の指による把持位置の上方
部位が突出壁57に当接して支持される形となり、一
応、「把持角度」が設定される。
【0007】(ロ)実開平2−28540号公報に示さ
れる上記練習具に関して、以下に説明する。 図22に示すように、この練習具61は、互いに平行な
上壁部62及び下壁部63と、これらを相互に連結する
挟持壁部64とを有している。下壁部63の一方の端に
は、突出壁67が形成され、この突出壁67は、下壁部
63の延長方向の斜め下方に折曲して形成されている。
さらに、突出壁67には当接片68が設けられている。
この当接片68は、被把持棒当接面68aを有してい
る。この練習具61においては、図23に示すように、
使用者が、人差し指及び中指を空間65及び66に配す
ることにより、これを装着し、鉛筆Aを被把持棒当接面
68aに沿わせた状態で把持することにより、鉛筆Aの
「把持角度」を正しい角度に設定することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記練
習具51、61は、以下の問題点がある。練習具51で
は、鉛筆Aと突出壁57との局部的な当接状態により、
鉛筆Aの把持角度が設定されることになる。すなわち、
突出壁57は、その端部にある当接縁部57aでしか鉛
筆Aと当接し得ない。このため、正しい把持角度を安定
して維持し難いという問題点がある。
【0009】一方、練習具61では、筆記具や箸を把持
した状態において、筆記具や箸の側面が被把持棒当接面
68aと当接するので、上記練習具51と比較して、正
しい把持角度を安定して維持することができる。しかし
ながら練習具61では、使用者が、人差し指及び中指を
空間65及び66に配することにより、これを装着し、
例えば鉛筆Aを把持して文字を書く場合、次の問題が生
じる。すなわち、通常、文字の横画を書く場合とは異な
り、文字の縦画を書く場合には、指を曲げることによ
り、鉛筆Aの先端部を上から下へ移動させる。このと
き、鉛筆Aは少し立てた状態となる。この場合、図23
に示されるように、上記動作の支点は、被把持棒当接面
68aの先端部の当接縁部68cになる。したがって、
練習具61では、文字の縦画を書くときに、支点が指先
近くに来るため、力点となる指先の自由度が制限されて
しまい、違和感を伴うことになる。
【0010】また、これら従来の練習具51・61は被
把持棒に対しての正規の把持位置を維持できるような構
成については考慮されておらず、誤った位置を把持しや
すくなるという問題点がある。
【0011】したがって、本発明は、被把持棒を正しい
角度で安定に把持することができ、かつ例えば文字の縦
画を書く場合に、指先の自由度が制限されることがな
く、良好な筆記状態を得ることができる被把持棒の持ち
方矯正練習具の提供を目的としている。
【0012】また、本発明は、被把持棒に対しての正し
い把持位置を維持することができる被把持棒の持ち方矯
正練習具の提供を目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1の発明の被把持棒の持ち方矯正練習具
は、相対峙した上下一対の上壁部及び下壁部と、これら
上下壁部を連結する挟持壁部とを有し、この挟持壁部に
て上記上下壁部の間の空間が左右に分割されることによ
り、挟持壁部の左右における一方側に、中指が配される
第1凹部が形成され、他方側に、人差指が配される第2
凹部が形成され、これら第1および第2凹部に両指の付
け根から第2関節までの部分が配される被把持棒の持ち
方矯正練習具において、上記第2凹部側における下壁部
の端部にはこの下壁部上から上記上壁部方向に延びる突
出壁が形成され、上記第1および第2凹部に使用者の指
を配した状態での上記突出壁における、指の付け根側と
は反対側の指先側の面には、使用者による被把持棒の把
持状態にて被把持棒の側面が当接し、被把持棒の把持角
度を設定する当接面が形成されていることを特徴として
いる。
【0014】また、請求項2の発明の被把持棒の持ち方
矯正練習具は、請求項1の発明の練習具において、上記
下壁部と上壁部とは、各端部に向かうにしたがって、
れら両壁部の間隔が大きくなるように形成されているこ
とを特徴としている。
【0015】また、請求項3の発明の被把持棒の持ち方
矯正練習具は、請求項1または2に記載の練習具におい
て、上記突出壁が弾性材料にて形成されていることを特
徴としている。
【0016】また、請求項4の発明の被把持棒の持ち方
矯正練習具は、請求項1、2または3に記載の練習具に
おいて、上記突出壁は、弾性材料にて形成され、上記当
接面に配された被把持棒を保持して被把持棒の上下移動
を規制する保持部材が設けられていることを特徴として
いる。
【0017】
【作用】請求項1の構成によれば、突出壁には、被把持
棒の把持角度を正しく設定する当接面が形成されてい
る。この当接面は、これに被把持棒の側面を沿わせた状
態で被把持棒を把持したとき、被把持棒が正しい把持角
度になるように形成されている。これにより、上壁部、
下壁部及び挟持壁部にて囲まれた一方の空間、即ち第1
凹部に中指を配し、上壁部、下壁部、挟持壁部及び突出
壁部にて囲まれた他方の空間、即ち第2凹部に人差し指
を配した状態で被把持棒を把持したとき、被把持棒を正
しい把持角度で把持することができる。また、上記突出
壁は、下壁部から上壁部方向に延設して形成されてい
る。これにより、例えば鉛筆やボールペンで文字の縦画
を書く場合において、これらの筆記具は突出壁の下端部
に当接し、この突出壁の下端部、すなわち、指先による
把持位置から離れた位置を支点にすることにより、指先
を自由に操作することができる。したがって、被把持棒
を正しい角度で安定に把持することができ、かつ例えば
文字の縦画を書く場合に、指先の自由度が制限されるこ
とがなく、良好な筆記状態を得ることができる。
【0018】請求項2の構成によれば、請求項1の構成
による作用に加え、上記下壁部と上壁部とは、各端部に
向かうにしたがって、これら両壁部の間隔が広くなるよ
うに形成されている。これにより、上壁部及び下壁部と
挟持壁部とにより形成された挟持壁部左右両側の空間
即ち第2凹部と第1凹部に人差指と中指を差し込み、こ
れらの各指の付け根から第2関節に至る領域で挟持壁部
を挟むようにした装着状態で被把持棒を把持したとき、
下壁部の延長方向において、下壁部と人差指腹、下壁部
と親指腹の間に適度な間隙ができる。すなわち、人差指
・中指の各幅方向の途中から下壁部両端が離れるように
なり、指の前腹部全体を圧迫することがなくなる。した
がって、被把持棒を前述のように把持したとき、良好な
把持角度を維持しやすい。
【0019】請求項3の構成によれば、請求項1または
2の構成による作用に加え、上記突出壁が弾性材料によ
り形成されている。これにより、被把持棒の動きに応じ
て突出壁が適宜変形するので、良好な把持状態を得るこ
とができる。
【0020】請求項4の構成によれば、請求項1、2ま
たは3の構成による作用に加え、上記突出壁には、弾性
材料で形成された保持部材が設けられているので、この
保持部材に被把持棒を保持させることにより、被把持棒
の上下移動を規制することができ、当接面に沿った適正
位置で被把持棒を保持することができる。したがって、
使用者は、被把持棒の正しい把持角度が設定できると共
に、被把持棒を正しい把持位置で把持した状態を維持す
ることができる。
【0021】
【実施例】
〔実施例1〕本発明の一実施例について図1ないし図1
7に基づいて以下に説明する。図1に示すように、本実
施例の被把持棒の持ち方矯正練習具(以下、練習具と略
記する)1は、上下に互いにほぼ平行に薄板状の上壁部
2と下壁部3とが相対峙して形成されると共に、この下
壁部3は左右の各端部に向かうにしたがって、上壁部2
との間隔が広くなるように湾曲して形成されている。ま
た、上記の上壁部2及び下壁部3は、これらの間の中央
を上下に延びる挟持壁部4で相互に連結されている。こ
れにより、挟持壁部4・上壁部2・下壁部3で三方を囲
われた第1凹部5と、上壁部2・下壁部3・挟持壁部4
・突出壁7で四方をほぼ囲われた第2凹部6とが形成さ
れている。また、下壁部3の一方の端部には、上壁部2
方向に延びる突出壁7が形成されている。この突出壁7
は、本実施例では弾性材料であるゴムからなっている。
この突出壁7には、被把持棒の把持角度を正しく設定す
る当接面7aが形成されている。この当接面7aは、こ
れに被把持棒の側面を沿わせた状態で使用者が被把持棒
を把持したとき、被把持棒が正しい把持角度になるよう
に形成されている。上記把持角度とは、紙面に対する筆
記具の傾斜角度である。また、突出壁7は、突出壁7の
先端部にいくほど挟持壁部4との間の距離が広くなるよ
うに、挟持壁部4に対して傾斜している。
【0022】上記練習具1における突出壁7を除けば、
上記練習具1は、その長さ方向(図1において紙面に直
交する方向)の全体にわたって、図2及び図3に示すよ
うに、同一の断面形状にて形成され、その長さ寸法は、
人差指や中指における付け根から第2関節まで(以下、
この領域を練習具装着領域という)の長さよりも幾分短
く設定されている。また、上壁部2と下壁部3との間の
距離は、人差指や中指の厚さよりも若干大きく形成され
ている。また、上壁部2の幅、すなわち、挟持壁部4か
ら上壁部2の各先端部までの寸法は、人差指および中指
の幅よりもやや小さく形成されており、下壁部3の幅、
すなわち、挟持壁部4から下壁部3の各先端部までの寸
法は、人差指および中指の幅よりもやや大きく形成され
ている。
【0023】次に、上記構造の練習具1の使用状態を、
被把持棒として鉛筆・ボールペン等の筆記具が使用され
た場合について、図4により説明する。図4において、
被把持棒は鉛筆Aである。まず、手の形を、図4に示す
正しい鉛筆Aの持ち方の状態となるようにして、練習具
1を人差指と中指の付根に挟み込む。すなわち、練習具
1の上記挟持壁部4を人差指と中指との各付根から第2
関節に至る各練習具装着領域で挟み込む。これにより、
人差指と中指との各練習具装着領域は、練習具1におけ
る各凹部5・6内で固定される。このとき、突出壁7
は、親指側の人差指側腹部に沿った状態となる。突出壁
7の当接面7aは、これに鉛筆Aの側面を沿わせた状態
で使用者が鉛筆Aを把持したとき、鉛筆Aが正しい把持
角度、すなわち、鉛筆Aが紙面に対して50°〜60°
になるように形成されている。上記練習具1において
は、図4で示されるように、突出壁7は、下壁部3から
上壁部2方向に延設して形成されている。これにより、
鉛筆Aで文字の縦画を書く場合において、使用者は、鉛
筆Aを突出壁7下端部の当接縁部7bに当接し、この当
接縁部7b、すなわち、指先による把持位置から離れた
位置を支点にすることにより、指先を自由に操作するこ
とができる。したがって、鉛筆Aを正しい把持角度で安
定に把持することができ、かつ例えば文字の縦画を書く
場合に、指先の自由度が制限されることがなく、良好な
筆記状態を得ることができる。また、上記突出壁7は、
ゴムにより形成されており、適当な弾力性を有してい
る。これにより、鉛筆Aの動きに応じて突出壁7が適宜
変形するので、使用者は、良好な把持状態を得ることが
できる。
【0024】次に、上記構造の練習具1の使用状態にお
いて、被把持棒として筆が使用される場合を、図5に基
づいて説明する。被把持棒が筆の場合も、鉛筆の場合と
同様に練習具1を装着する。図5に示すように、被把持
棒が太筆の場合、当接面7aは、把持角度が90°にな
るように設けられている。なお、細筆の場合、当接面7
aは、把持角度が70°〜80°になるように形成され
る。すなわち、当接面7aが太筆の正しい把持角度にな
るように形成されている。この当接面7aに沿わせて太
筆を把持することにより、太筆の正しい把持角度を維持
して文字を書くことができる。
【0025】次に、上記構造の練習具1の使用状態にお
いて、被把持棒として箸が使用される場合を、図6に基
づいて説明する。被把持棒が箸である場合も、鉛筆と同
様に上記練習具1を装着する。そして、上方箸B1の側
面を、人差指と中指で軽く挟み、親指を添え、これら3
指の各先端で把持すると共に、上方箸B1を練習具1の
突出壁7の当接面7aに当接させる。下方箸B2は親指
と人差指の付け根で挟んで固定しておく。このとき、上
方箸B1は、当接面7aによって、正しい把持角度を維
持され、安定した把持状態となる。一方、使用者は、こ
の上方箸B1を人差指と中指で自在に操作することがで
きる。したがって、被把持棒が箸であっても、本練習具
1を使用することにより、箸の正しい持ち方をより短期
間で習得することができる。
【0026】なお、上記実施例においては、下壁部3の
み湾曲して形成された例を挙げて説明したが、例えば、
図7ないし図9に示すように、上壁部2も下壁部3と同
様に上側に湾曲して形成することもできる。
【0027】なお、上記実施例では、下壁部3が湾曲し
たものを例示しているが、必ずしもこれに限定されな
い。例えば、図10に示すように、左右の各端部に向か
うにしたがって、上壁部2との間隔が広くなるように下
壁部3を直線的に傾斜した状態とすることができ、上壁
部2についても同様に、左右の各端部に向かうにしたが
って、下壁部3との間隔が広くなるように上壁部2を直
線的に傾斜した状態とすることができる。
【0028】〔実施例2〕本発明のさらに他の実施例を
図11ないし図13に基づいて以下に説明する。なお、
説明の便宜上、前記の実施例に示した手段と同一の機能
を有する部材には同一の符号を付記し、その説明を省略
する。
【0029】図11ないし図13に示すように、本実施
例の練習具21は、前記練習具1の突出壁7に代えて突
出壁22を有し、この突出壁22に保持部材としてのO
リング23が設けられたものとなっている。突出壁22
には、この左右側面を貫通する孔24が設けられてお
り、この孔24から当接面7aとは反対面となる後面に
達する切れ目25が設けられている。本実施例では、保
持部材であるOリング23は、ゴムで形成されており、
上記の切れ目25を通して孔24に着脱自在に取り付け
られており、当接面7a側に配されている。
【0030】次に、上記構成の練習具1の使用状態につ
いて、例えば、筆記具、特に鉛筆・ボールペンが被把持
棒として使用される場合を図14に基づいて説明する。
図14において、被把持棒は鉛筆Aである。鉛筆Aを把
持する場合に、使用者は、鉛筆AをOリング23に通し
て固定し、上記練習具1を装着する。このとき、鉛筆A
は、当接面7aに沿って保持される。これにより、鉛筆
Aの上下移動を規制することができ、当接面7aに沿っ
た正しい位置で鉛筆Aを保持することができる。したが
って、被把持棒の正しい把持角度が設定できると共に、
被把持棒を正しい把持位置で把持した状態を維持するこ
とができる。
【0031】なお、保持部材であるOリング23は、文
字の縦画を書く場合でも指先の自由度が妨げられないよ
うに、突出壁22の材質よりも幾分のびが良く、適度の
弾性を持つものが望ましい。
【0032】なお、上記実施例においては、保持部材で
あるOリング23は、別部材として上記突出壁22に設
けられているが、例えば、図15ないし図17に示すよ
うに、突出壁32と保持部材33とを同一の弾性材料と
し、保持部材33を突出壁32に一体として形成するこ
ともできる。
【0033】
【発明の効果】請求項1記載の被把持棒の持ち方矯正練
習具は、以上のように、相対峙した上下一対の上壁部及
び下壁部と、これら上下壁部を連結する挟持壁部とを有
し、この挟持壁部にて上記上下壁部の間の空間が左右に
分割されることにより、挟持壁部の左右における一方側
に、中指が配される第1凹部が形成され、他方側に、人
差指が配される第2凹部が形成され、これら第1および
第2凹部に両指の付け根から第2関節までの部分が配さ
れる被把持棒の持ち方矯正練習具において、上記第2凹
部側における下壁部の端部にはこの下壁部上から上記上
壁部方向に延びる突出壁が形成され、上記第1および第
2凹部に使用者の指を配した状態での上記突出壁におけ
る、指の付け根側とは反対側の指先側の面には、使用者
による被把持棒の把持状態にて被把持棒の側面が当接
し、被把持棒の把持角度を設定する当接面が形成されて
いる構成である。
【0034】これにより、本練習具においては、被把持
棒を正しい角度で安定に把持することができ、かつ例え
ば文字の縦画を書く場合に、指先の自由度が制限される
ことがなく、良好な筆記状態を得ることができるという
効果を奏する。
【0035】請求項2記載の発明である被把持棒の持ち
方矯正練習具は、請求項1に記載の被把持棒の持ち方練
習具において、上記下壁部と上壁部とは、各端部に向か
うにしたがってこれら両壁部の間隔が広くなるように形
成されている構成である。
【0036】これにより、本練習具においては、請求項
1の発明の効果に加えて、良好な把持角度を維持しやす
いという効果を奏する。
【0037】請求項3記載の発明である被把持棒の持ち
方矯正練習具は、請求項1または2に記載の被把持棒の
持ち方練習具において、上記突出壁が弾性材料にて形成
されている構成である。
【0038】これにより、本練習具においては、請求項
1または2の発明の効果に加えて、良好な把持状態を得
ることができるという効果を奏する。
【0039】請求項4記載の発明である被把持棒の持ち
方矯正練習具は、請求項1、2または3に記載の被把持
棒の持ち方練習具において、上記突出壁には、上記当接
面に配された被把持棒を保持して被把持棒の上下移動を
規制する保持部材が設けられている構成である。
【0040】これにより、本練習具においては、請求項
1、2または3の発明の効果に加えて、被把持棒を正し
い把持位置で把持した状態を維持することができるとい
う効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における被把持棒の持ち方矯
正練習具の正面図である。
【図2】上記練習具の平面図である。
【図3】上記練習具の側面図である。
【図4】鉛筆を持つ場合の上記練習具の使用状態を示す
説明図である。
【図5】太筆を持つ場合の上記練習具の使用状態を示す
説明図である。
【図6】箸を持つ場合の上記練習具の使用状態を示す説
明図である。
【図7】本発明の他の実施例における練習具の正面図で
ある。
【図8】図7に示した練習具の平面図である。
【図9】図7に示した練習具の側面図である。
【図10】本発明のさらに他の実施例における練習具の
正面図である。
【図11】本発明のさらに他の実施例における練習具の
正面図である。
【図12】図11に示した練習具の平面図である。
【図13】図11に示した練習具の側面図である。
【図14】図11に示した練習具の使用状態を示す説明
図である。
【図15】本発明のさらに他の実施例における練習具の
正面図である。
【図16】図15に示した練習具の平面図である。
【図17】図15に示した練習具の側面図である。
【図18】鉛筆の正しい持ち方を示す説明図である。
【図19】鉛筆の悪い持ち方の一例を示す説明図であ
る。
【図20】従来例における練習具の正面図である。
【図21】図20に示した練習具の使用状態を示す説明
図である。
【図22】他の従来例における練習具の斜視図である。
【図23】図22に示した練習具の使用状態を示す説明
図である。
【符号の説明】
1 被把持棒の持ち方矯正練習具 2 上壁部 3 下壁部 4 挟持壁部 5 第1凹部 6 第2凹部 7 突出壁 7a 当接面 7b 当接縁部 21 被把持棒の持ち方矯正練習具 22 突出壁 23 Oリング(保持部材) 24 孔 25 切れ目 31 被把持棒の持ち方矯正練習具 32 突出壁 33 保持部材

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】相対峙した上下一対の上壁部及び下壁部
    と、これら上下壁部を連結する挟持壁部とを有し、この
    挟持壁部にて上記上下壁部の間の空間が左右に分割され
    ることにより、挟持壁部の左右における一方側に、中指
    が配される第1凹部が形成され、他方側に、人差指が配
    される第2凹部が形成され、これら第1および第2凹部
    に両指の付け根から第2関節までの部分が配される被把
    持棒の持ち方矯正練習具において、 上記第2凹部側における下壁部の端部にはこの下壁部上
    から上記上壁部方向に延びる突出壁が形成され、上記第
    1および第2凹部に使用者の指を配した状態での上記
    出壁における、指の付け根側とは反対側の指先側の面に
    、使用者による被把持棒の把持状態にて被把持棒の側
    面が当接し、被把持棒の把持角度を設定する当接面が形
    成されていることを特徴とする被把持棒の持ち方矯正練
    習具。
  2. 【請求項2】上記下壁部と上壁部とは、各端部に向かう
    にしたがってこれら両壁部の間隔が広くなるように形成
    されていることを特徴とする請求項1に記載の被把持棒
    の持ち方矯正練習具。
  3. 【請求項3】上記突出壁が弾性材料にて形成されている
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の被把持棒の
    持ち方矯正練習具。
  4. 【請求項4】上記突出壁には、弾性材料にて形成され、
    上記当接面に配された被把持棒を保持して被把持棒の上
    下移動を規制する保持部材が設けられていることを特徴
    とする請求項1、2または3に記載の被把持棒の持ち方
    矯正練習具。
JP6154593A 1994-07-06 1994-07-06 被把持棒の持ち方矯正練習具 Expired - Fee Related JP2662184B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6154593A JP2662184B2 (ja) 1994-07-06 1994-07-06 被把持棒の持ち方矯正練習具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6154593A JP2662184B2 (ja) 1994-07-06 1994-07-06 被把持棒の持ち方矯正練習具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0822241A JPH0822241A (ja) 1996-01-23
JP2662184B2 true JP2662184B2 (ja) 1997-10-08

Family

ID=15587585

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6154593A Expired - Fee Related JP2662184B2 (ja) 1994-07-06 1994-07-06 被把持棒の持ち方矯正練習具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2662184B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3831686B2 (ja) 2001-06-07 2006-10-11 美津濃株式会社 スポーツシューズのソール組立体
GB2423858A (en) * 2005-01-17 2006-09-06 Zaccheus Gilpin Pen pushing algorithm
JP4693523B2 (ja) * 2005-06-30 2011-06-01 有限会社児童かきかた研究所 被把持棒の持ち方練習具
WO2013091134A1 (en) 2011-12-20 2013-06-27 Charming Innovative Industries Co., Limited Chopsticks

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0822241A (ja) 1996-01-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2004024465A1 (en) Grip for hand held instruments
JP2662184B2 (ja) 被把持棒の持ち方矯正練習具
US7789580B2 (en) Ergonomic pen with convex device for index finger exerting force thereon
JP4851205B2 (ja) 指動作補助具
JP2502327Y2 (ja) 筆記具並びに箸の持ち方練習具
JP4693523B2 (ja) 被把持棒の持ち方練習具
KR20110117774A (ko) 필기구 파지장치
JP2001260592A (ja) 筆記具及び箸等の軸保持補助具
JP4717772B2 (ja) 筆記具の持ち方練習具
JP2662185B2 (ja) 被把持棒の持ち方矯正練習具
JP3628684B2 (ja) 被把持棒の持ち方練習具
JPH0641263Y2 (ja) 筆記具並びに箸の持ち方練習具
JPH0228540Y2 (ja)
KR200368914Y1 (ko) 필기보조기구
JP2001180174A (ja) 筆記具の握り部
CN210821510U (zh) 一种动态矫正握笔姿势的书写套件及工具件
JP3756903B2 (ja) 持ち方矯正箸および箸の持ち方矯正補助具
JPH0715004Y2 (ja) 筆記具の持ち方矯正具
JPH0143735Y2 (ja)
JPH0114040Y2 (ja)
JP3126015U (ja) 筆記具の持ち方矯正具
JP3209006U (ja) おたすけボール
KR101977870B1 (ko) 필기구 바로잡기 교정 보조기구
JPS5812188Y2 (ja) 持ち方教習用はし
JP2003098952A (ja) 持ち方矯正被把持棒および被把持棒の持ち方矯正補助具

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees