JP2662185B2 - 被把持棒の持ち方矯正練習具 - Google Patents

被把持棒の持ち方矯正練習具

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JP2662185B2
JP2662185B2 JP6157568A JP15756894A JP2662185B2 JP 2662185 B2 JP2662185 B2 JP 2662185B2 JP 6157568 A JP6157568 A JP 6157568A JP 15756894 A JP15756894 A JP 15756894A JP 2662185 B2 JP2662185 B2 JP 2662185B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、筆・鉛筆等の各種筆記
具および箸等の被把持棒の持ち方を短期間に矯正し、か
つ正しい持ち方を習得するための被把持棒の持ち方矯正
練習具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】被把持棒の正しい持ち方、例えば鉛筆の
正しい持ち方は、一般に図31に示される持ち方が適切
であるとされている。その場合、重要なことは、 (a)鉛筆を持った時に鉛筆が紙面と成す角度(筆記具
の把持角度) (b)鉛筆を持つ位置(筆記具の把持位置) (c)鉛筆を持った時にできる手の形と力の入れ具合 の3つである。
【0003】なお、上記「把持角度」とは、紙面に対す
る筆記具の傾斜角度である。
【0004】また、幼児・学童について言えば、筆記具
の持ち方の誤りでは、筆記具を持つ位置の誤りが多い。
例えば、鉛筆を正しく持てない幼児・学童の約80%
は、鉛筆の誤った位置、即ち鉛筆の先の削りしろ部を持
っている。これは、幼児・学童が鉛筆を持つ場合に、指
が小さく指先に力がないため、保持しやすい、削って細
くなった部分を無意識に持つからである。
【0005】一方、このような問題点を考慮した従来の
被把持棒の持ち方矯正練習具(以下練習具と略記する)
としては、例えば、特開昭53−8224号公報に開示
されたものがある。この練習具は、親指、人差し指及び
薬指を当接し、被把持棒を把持するための各当接部の位
置および形状が、対象とする種類の被把持棒に合わせて
形成されている。すなわち上記練習具は、親指、人差し
指及び薬指の3指で被把持棒を把持したとき、これら3
指が正しい手の形を成すように、上記各当接部の形状が
被把持棒の種類に合わせて設定されている。したがっ
て、上記練習具はその被把持棒固有のものとして形成さ
れたものとなる。この上記練習具を被把持棒である筆記
具や箸に装着することにより、筆記具や箸を安定した状
態に把持でき、筆記具や箸に対する親指、人差し指及び
薬指の位置規制ができるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の練習具は、以下に説明する(1)ないし(3)の問
題点を有している。
【0007】(1)鉛筆、ボールペン、筆及び箸など被
把持棒の種類により、これら被把持棒の把持角度、把持
位置及び被把持棒を把持する手の形が異なっている。と
ころが、従来の練習具においては、親指、人差し指及び
薬指を当接し、被把持棒を把持するための各当接部の位
置および形状が、対象とする種類の被把持棒に合わせて
形成されている。すなわち、親指、人差し指及び薬指の
3指で被把持棒を把持したとき、これら3指が正しい手
の形を成すように、上記各当接部の形状が被把持棒の種
類に合わせて設定され、上記練習具は、その被把持棒固
有のものとして形成されたものとなる。このため、異な
る被把持棒の種類に対しては対応ができない。そのため
使用者は、被把持棒の種類に合わせて各種の練習具を購
入する必要がある。
【0008】(2)従来の練習具は、上記構造のため、
子供から大人までの広範囲の使用者には対応しづらい。
そのため使用者は、各自の指の大きさに合った各種の練
習具を購入する必要がある。
【0009】(3)従来の練習具は、形状が複雑なため
量産に必要な金型の構造も複雑になり、金型費用が高く
なる。また、筆記具や箸の種類に応じて、それぞれの金
型を製作すると、さらに多くの投資が必要となる。この
ため、商品の価格も高くなり、使用者の経済的負担が大
きくなる。
【0010】従って、本発明は、使用者が被把持棒に対
しての「正しい把持位置」を維持して安定に把持するこ
とができ、被把持棒の種類に対応することができる被把
持棒の持ち方矯正練習具の提供を目的としている。
【0011】また、本発明は、これらの機能を備えた安
価な被把持棒の持ち方矯正練習具を提供することを目的
としている。
【0012】
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項記載の発明の被
把持棒の持ち方矯正練習具は、相対峙した上下一対の上
壁部及び下壁部と、これら上下壁部を連結する挟持壁部
とを有し、この挟持壁部にて上記上下壁部の間の空間が
左右に分割されることにより、挟持壁部の左右における
一方側に、中指が配される第1凹部が形成され、他方側
に、人差指が配される第2凹部が形成され、これら第1
および第2凹部に両指の付け根から第2関節までの部分
が配される第1部品と、弾性材料から成り、被把持棒を
挿着するための上下方向に貫通した孔と、この孔の周り
に孔に沿って形成された外周部と、この外周部から上記
孔の径方向の外方へ突出する突出部とを有し、この突出
部の少なくとも上面に、指に装着された第1部品の下壁
部が当接される当接面を有する第2部品とからなること
を特徴としている。
【0014】また、請求項記載の発明の被把持棒の持
ち方矯正練習具は、請求項の発明において、上記第2
部品の当接面は、第1部品の下壁部当接されること
よって被把持棒の把持角度を設定する傾斜面となってい
ことを特徴としている。
【0015】また、請求項記載の発明の被把持棒の持
ち方矯正練習具は、請求項の発明において、上記第2
部品の突出部には、上記当接面に加わる力によって当接
面の傾斜角度を変化させるための切欠き部が形成されて
いることを特徴としている。
【0016】
【0017】
【作用】請求項の構成によれば、第2部品の孔に被把
持棒を適当な位置まで差し込み、第1部品の上壁部、下
壁部及び挟持壁部にて囲まれた一方の空間、即ち第1凹
に中指を配し、上壁部、下壁部、挟持壁部にて囲まれ
た他方の空間、即ち第2凹部に人差し指を配した状態で
被把持棒を把持したとき、第2部品の突出部に設けられ
た当接面が上記第1部品の下壁部裏面に当接する。これ
により、被把持棒の上下移動を規制することができ、被
把持棒の正しい把持位置を維持することができる。この
とき、第1部品の下壁部の縁部に被把持棒が当接する。
これにより、被把持棒が後方へ過度に倒れ込むのが防止
される。また、上壁部と下壁部とにより、人差し指と中
指の上下方向への移動が押さえられ、これら2指が段違
いになる悪い手の形が矯正される。
【0018】請求項の構成によれば、請求項の構成
による作用に加え、第2部品の傾斜面となっている当接
は、被把持棒を把持した状態において、上記第1部品
の下壁部裏面に当接する。これにより、被把持棒の把持
状態にて、被把持棒の把持角度が設定される。したがっ
て、被把持棒の正しい把持角度を維持することができ
る。
【0019】請求項の構成によれば、請求項の構成
による作用に加え、第2部品の突出部に設けられた切欠
部は、当接面に力が加わったとき、当接面の傾斜角度を
適宜変化させる働きをする。これにより指先の自由度が
維持され、例えば、筆記状態において良好に筆記を行う
ことができる。
【0020】
【実施例】
〔実施例1〕本発明の一実施例を図1ないし図5に基づ
いて説明する。図1に示すように、本実施例の被把持棒
の持ち方矯正練習具(以後、練習具と略記する)1は、
被把持棒である筆記具や箸を差し込み、これら被把持棒
を装着するための孔2を有している。
【0021】また、本練習具1は、弾性材料であるゴム
にて形成されている。これにより、異なる形状、例え
ば、横断面が円形、正方形、あるいは3角形の被把持棒
に対応でき、また、所定範囲の異なる径の被把持棒に対
応できるようになっている。さらに、被把持棒を所定の
位置で固定できるようになっている。上記孔2は、使用
対象として想定される被把持棒の径よりもやや小さく形
成されている。
【0022】本練習具1は、孔2の中心に対して、一方
へ突出する突出部3を有している。本実施例では、この
突出部3の上面、下面とも、ほぼ平坦に形成されており
どちらの面にも親指が載置できるようになっている。
【0023】一方、前記孔2の周囲には、これを半円弧
状に取り巻く外周部4が形成されている。この外周部4
は、被把持棒を把持したとき、当接面3aとは反対面の
外周部4の縁から周囲にかけて、人差し指の先端の中指
側の指腹部と中指第1関節部付近の側部とが当接する。
【0024】本実施例の練習具1の使用状態について、
はじめに、被把持棒として筆記具が使用された場合を、
図3に基づいて説明する。同図では、被把持棒は鉛筆A
である。この図に示すように、鉛筆Aが正しい把持位置
となるように上記孔2へ鉛筆Aを差し込む。人差し指先
端の中指側の指腹部と、中指第1関節部付近の人差し指
側の側腹部とを外周部4へ当接する。さらに、親指第1
関節の側腹部を、当接面3aに載置し、被把持棒を把持
する。
【0025】また、このように親指、中指及び人差し指
の3指を練習具1に配することによって、これら3指と
鉛筆Aとの位置関係を物理的に規制することができる。
したがって、正しい「把持位置」が決まり、「把持した
時の手の形」が設定される。
【0026】本実施例の練習具の使用状態について、次
に、被把持棒として毛筆が使用される場合を、図4に基
づいて説明する。図4に示すように、この場合には特
に、親指を筆に対して直交するように当接し、細筆Bを
紙面に対し70°〜80°に立てた状態で把持する。こ
のように、本練習具1を装着した場合、細筆Bに対して
も正しい把持位置を維持し、正しい手の形で把持するこ
とができる。
【0027】本実施例の練習具1の使用状態について、
次に、被把持棒として箸が使用される場合を、図5に基
づいて説明する。図5に示すように、この例では、同じ
練習具1を3個使用している。説明の便宜上これらを、
練習具1a、練習具1b、練習具1cのように別の番号
を付して区別し、説明を行なう。
【0028】まず、上方箸C1を、その把持状態におい
て正しい把持位置となるように、練習具1aの孔2に差
し込む。次に、鉛筆Aのときと同じように親指と中指と
人差し指の3本の指先で、練習具1aを把持する。この
とき、親指が上方箸C1と直交するように、親指の第1
関節付近の側腹部を練習具1aの当接面3aに当接す
る。
【0029】このようにして、上方箸C1を把持するこ
とにより、親指、中指及び人差し指の3指と上方箸C1
との位置関係が設定され、安定した把持状態となり、こ
の上方箸C1を人差し指と中指で自在に操作することが
できる。
【0030】次に下方箸C2と親指と薬指との位置関係
を設定する。このために、練習具1bおよび練習具1c
の2個を下方箸C2に取り付ける。この場合、練習具1
bおよび練習具1cが、下方箸C2の箸の軸方向から見
たときに、練習具1bが練習具1cに対して反時計回り
に約90°になるように取り付ける。このように練習具
1bおよび練習具1cを下方箸C2に取り付け、下方箸
C2を親指の付け根で挟み、親指の付け根付近の指腹部
外側を練習具1cの当接面3a上に配する。
【0031】これにより、下方箸C2と親指の位置関係
が設定される。さらに、薬指の先端部付近の指腹部を練
習具1bの当接面3aに当接することにより、親指と薬
指で練習具1b及び1cを挟んだ状態となり、下方箸C
2が安定して把持され、下方箸C2と親指・薬指との位
置関係を設定することができる。
【0032】上記の例では、箸を正しく持つ練習のため
に、練習具1を計3個使用しているが、以下に示すよう
に、使用者の熟練度に応じて、2個又は1個で使用する
こともできる。
【0033】例えば、下方箸C2を親指の付け根で巧く
挟んで支えることはできるが、薬指で巧く下方箸C2を
支えることができず、上方箸C1も巧く把持できない使
用者については、練習具1aを上方箸C1に装着し、練
習具1bを下方箸C2に装着して練習する。このように
して、上方箸C1を安定して把持し、下方箸C2が自在
に扱えるように練習を行なえば良い。
【0034】また、下方箸C2を巧く支えることができ
るようになった使用者については、練習具1bおよび練
習具1cは、必要がない。従って、上方箸C1だけに練
習具1aを装着し、上方箸C1を正しく把持でき、かつ
自在に扱えるように練習を行なえば良い。
【0035】上記の例のように、本練習具1は、使用者
の習熟度に応じて使用個数を変えることにより、段階的
に箸の持ち方を習得することができる。このため、従来
の練習具に比べて、練習具を使用する練習段階から練習
具を使用しない段階への移行が、無理なくできる。
【0036】なお、上記の練習具1は、筆記具や箸を無
理なく差し込めて、かつ、保持するのに違和感が少ない
弾性材料、例えば、ゴム・軟質ウレタン・コルクで形成
することができる。
【0037】また、本練習具1を使用することにより、
指と筆記具との位置関係が正しくなり、幼児・学童が鉛
筆の誤った位置を持つのを防止できる。
【0038】また、本練習具1は、異なる指の太さや複
数種類の被把持棒に対応ができ、被把持棒の正しい位置
を安定して保持することができる。したがって、子供か
ら大人まで広範囲の年齢層で使用することができる。
【0039】また、本練習具1は、従来例と比較してさ
らに簡単な構造で形成されており、射出成形などにより
安価な樹脂材料を使用すれば、より低廉な練習具1とし
て製作することができるので、さらに、使用者の経済的
負担を軽減することができる。
【0040】〔実施例2〕本発明の他の実施例を図6な
いし図11に基づいて以下に説明する。なお、説明の便
宜上、前記の実施例に示した部材と同一の機能を有する
部材には同一の符号を記し、その説明を省略する。
【0041】図6に示すように、本実施例の練習具11
は第1部品21と第2部品31とから構成されている。
【0042】図7ないし図9に示すように、上記第1部
品21は、上下に互いに薄板状の上壁部22と下壁部2
3とが相対峙して形成されると共に、この上壁部22及
び下壁部23は左右の各端部に向かうに従って、互いに
間隔が広くなるように湾曲して形成されている。また、
上記の上壁部22及び下壁部23は、これらの間の中央
を上下に延びる挟持壁部24で相互に連結されており、
挟持壁部24を対称軸として左右対称の形状になってい
る。これにより、挟持壁部24・上壁部22・下壁部2
3で三方を囲われた第1凹部25と、上壁部22・下壁
部23・挟持壁部24で三方をほぼ囲われた第2凹部2
6とが形成されている。
【0043】上記第1部品21は、図7ないし図9に示
すように、その長さ方向(図7において紙面に直交する
方向)の全体にわたって、同一の断面形状にて形成さ
れ、その長さ寸法は、人差し指や中指における付け根か
ら第2関節まで(以下、この領域を練習具装着領域とい
う)の長さよりも幾分短く設定されている。また、上壁
部22と下壁部23との間の距離は、人差し指及び中指
の厚さよりも若干広く形成されている。また、上壁部2
2の幅、すなわち、挟持壁部24から上壁部22の各先
端部までの寸法は、人差し指および中指の幅よりもやや
小さく形成され、下壁部23の幅、すなわち、挟持壁部
24から下壁部23の各先端部までの寸法は、人差し指
および中指の幅よりもやや大きく形成されている。
【0044】第2部品31は、弾性材料であるゴムから
なっており、図10及び図11に示すように、鉛筆Aを
装着するための孔32を有する外周部34と、この外周
部34から一方へ突出する突出部33とからなる。この
突出部33には、鉛筆Aを把持した状態において、上記
第1部品21の下壁部23の裏面と(図6から見て)当
接する当接面33aが形成されている。
【0045】本実施例の練習具11の使用状態につい
て、はじめに被把持棒として筆記具が用いられた場合を
図6に基づいて説明する。
【0046】まず鉛筆Aを第2部品31の孔32に差し
込む。次に、図6に示すように、第1部品21に対して
は、凹部25・26に人差し指および中指の前記練習具
装着領域を挿入し、両指で挟持壁部24を挟み込んだ状
態とする。これにより、人差し指と中指との上下方向の
移動が上壁部22および下壁部23で規制され、人差し
指と中指との各練習具装着領域が互いにほぼ平行に維持
され、人差し指と中指が段違いとなるのが防止される。
【0047】次に第1部品21を上記のように装着し、
鉛筆Aが正しい把持位置になるようにして第2部品31
を把持する。これにより、鉛筆Aの把持位置が固定され
る。また、鉛筆Aを把持するときの正しい手の形が設定
され、鉛筆Aの上下移動も規制される。したがって、鉛
筆Aの正しい把持位置を維持して筆記をすることができ
る。
【0048】なお、被把持棒が細筆Bである場合も、上
記鉛筆Aと同様に上記練習具11を使用することができ
る。
【0049】また、被把持棒が箸である場合も、上記鉛
筆Aと同様に上箸を把持することができ、このとき、上
箸が安定した状態で把持されるので、上箸を自在に操作
することができる。
【0050】また、上記実施例においては、被把持棒で
ある筆記具や箸への装着部として、孔32を備えた第2
部品31について説明したが、孔32は、円形に限定さ
れず、例えば、図12及び図13に示すように、略3角
形の形状に形成することができる。
【0051】なお、上記第2部品31の材料としては、
ゴムに限定されず、例えば、コルクなどの木材、合成樹
脂を選定して等の材質を選定して形成することができ
る。
【0052】なお、上記構造の第1部品21は、木材・
金属・合成樹脂・ゴム等の材質を選定して構成すること
ができ、合成樹脂や金属であれば押出し成形によって、
より安価に製作することが可能である。
【0053】このように、上記の練習具1を使用するこ
とにより、筆記具の正しい把持位置を習得でき、下壁部
23の湾曲に各指が沿った状態では、手の内側の空間は
卵を握ったようになるため、正しい手の形を習得出来
る。
【0054】〔実施例3〕本発明のさらに他の実施例を
図14ないし図17に基づいて以下に説明する。なお、
説明の便宜上、前記の実施例に示した部材と同一の機能
を有する部材には同一の符号を記し、その説明を省略す
る。
【0055】本実施例の練習具11は、前記第2部品3
1に代えて、図15ないし図17に示す第2部品41を
有している。この第2部品41は、突出部43の一方の
面に傾斜した当接面43aが設けられている。この当接
面43aは、孔42から離れるにしたがって、傾斜が高
くなるように形成されている。
【0056】図14に示すように、実施例2と同様の使
用状態において、上記突出部43の当接面43aは、上
記第1部品21の下壁部23の裏面に沿って当接する。
このように当接したとき、上記当接面43aは、第1部
品21との関係において、鉛筆Aが正しい把持角度にな
るように傾斜が設定されている。これにより、鉛筆Aの
正しい把持角度を維持することができる。
【0057】なお、さらに他の実施例として、図21お
よび図22に示すような形状とすることもできる。この
場合、孔42、突出部43、当接面43aおよび外周部
44に代えて、孔62、突出部63、当接面63aおよ
び外周部64を有しており、孔62は略3角形状に形成
されている。また、突出部63の当接面63aは、第1
部品21の下壁部23裏面の湾曲に沿う形状で形成され
ている。
【0058】なお、さらに他の実施例として、図23な
いし図25に示すような形状とすることもできる。この
場合、孔42、突出部43、当接面43aおよび外周部
44に代えて、孔72、突出部73、当接面73aおよ
び外周部74を有している。
【0059】なお、さらに他の実施例として、図26お
よび図27に示すような形状とすることもできる。この
場合、孔42、突出部43、当接面43aおよび外周部
44に代えて、孔82、突出部83、当接面83aおよ
び外周部84を有している。この実施例では、孔82は
略3角形状に形成され、突出部83は、孔82の内側の
一辺に別部材として接着されて形成されている。
【0060】なお、図28および図30に示すような形
状とすることもできる。この場合、孔42、突出部4
3、当接面43aおよび外周部44に代えて、孔10
2、突出部103、当接面103aおよび外周部104
を有しており、実施例1で説明した練習具1とほぼ同じ
大きさに形成されている。これにより、当接面103a
の裏側に位置する当接面103bには、実施例1と同様
にして親指を載置することができる。したがって、上下
反対に向きに取り付けて使用すれば、第2部品101単
独でも、実施例1で説明した練習具1と同様の使い方を
することができる。
【0061】〔実施例4〕本発明のその他の実施例を図
18ないし図20に基づいて以下に説明する。なお、説
明の便宜上、前記の実施例に示した部材と同一の機能を
有する部材には同一の符号を記し、その説明を省略す
る。
【0062】本実施例の練習具11は、前記第2部品3
1に代えて、図18ないし図20に示す第2部品51を
有し、この第2部品51は、突出部53の当接面53a
の裏側に切欠き部55が設けられたものとなっている。
【0063】この切欠き部55により、筆記状態におい
て力が加わったとき、上記当接面53aの傾斜が適宜変
形し、指先の自由度が維持され良好に筆記を行なうこと
ができる。したがって、使用者は、良好な筆記状態を維
持することができる。
【0064】
【0065】
【0066】
【0067】
【発明の効果】請求項記載の発明である被把持棒の持
ち方矯正練習具は、相対峙した上下一対の上壁部及び下
壁部と、これら上下壁部を連結する挟持壁部とを有し、
この挟持壁部にて上記上下壁部の間の空間が左右に分割
されることにより、挟持壁部の左右における一方側に、
中指が配される第1凹部が形成され、他方側に、人差指
が配される第2凹部が形成され、これら第1および第2
凹部に両指の付け根から第2関節までの部分が配される
第1部品と、弾性材料から成り、被把持棒を挿着するた
めの上下方向に貫通した孔と、この孔の周りに孔に沿っ
て形成された外周部と、この外周部から上記孔の径方向
の外方へ突出する突出部とを有し、この突出部の少なく
とも上面に、指に装着された第1部品の下壁部が当接さ
れる当接面を有する第2部品とからなる構成である。
【0068】これにより、使用者は、被把持棒の正しい
把持位置を維持することができるという効果を奏する。
【0069】請求項記載の発明である被把持棒の持ち
方矯正練習具は、請求項の発明において、第2部品の
当接面は、第1部品の下壁部当接されることによって
被把持棒の把持角度を設定する傾斜面となっている構成
である。
【0070】これにより、請求項の発明の効果に加え
て、良好な把持角度を維持しやすいという効果を奏す
る。
【0071】請求項記載の発明である被把持棒の持ち
方矯正練習具は、請求項の発明において、第2部品の
突出部には、上記当接面に加わる力によって当接面の傾
斜角度を変化させるための切欠き部が形成されている構
成である。
【0072】これにより、請求項の発明の効果に加え
て、良好な筆記状態を維持しやすいという効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における被把持棒の持ち方矯
正練習具の正面図である。
【図2】図1に示した練習具の側面図である。
【図3】図1に示した練習具を鉛筆に適用した場合の使
用状態を示す説明図である。
【図4】図1に示した練習具を細筆に適用した場合の使
用状態を示す説明図である。
【図5】図1に示した練習具を箸に適用した場合の使用
状態を示す説明図である。
【図6】本発明の他の実施例における練習具を鉛筆に適
用した場合の使用状態を示す説明図である。
【図7】図6に示した練習具の第1部品の正面図であ
る。
【図8】図6に示した練習具の第1部品の平面図であ
る。
【図9】図6に示した練習具の第1部品の側面図であ
る。
【図10】図6に示した練習具の第2部品の正面図であ
る。
【図11】図6に示した練習具の第2部品の平面図であ
る。
【図12】本発明のさらに他の実施例における練習具の
第2部品の正面図である。
【図13】図12に示した練習具の第2部品の平面図で
ある。
【図14】本発明のさらに他の実施例における練習具を
鉛筆に適用した場合の使用状態を示す説明図である。
【図15】図14に示した練習具の第2部品の正面図で
ある。
【図16】図14に示した練習具の第2部品の平面図で
ある。
【図17】図14に示した練習具の第2部品の側面図で
ある。
【図18】本発明のさらに他の実施例における練習具の
第2部品の正面図である。
【図19】図18に示した第2部品の平面図である。
【図20】図18に示した第2部品の側面図である。
【図21】本発明のさらに他の実施例における練習具の
第2部品の斜視図である。
【図22】図21に示した第2部品の矢印D方向から見
た矢視図である。
【図23】本発明のさらに他の実施例における練習具の
第2部品の正面図である。
【図24】図23に示した第2部品の平面図である。
【図25】図23に示した第2部品の側面図である。
【図26】本発明のさらに他の実施例における練習具の
第2部品の正面図である。
【図27】図26に示した第2部品の平面図である。
【図28】本発明のさらに他の実施例における練習具の
第2部品の正面図である。
【図29】図28に示した第2部品の平面図である。
【図30】図28に示した第2部品の底面図である。
【図31】鉛筆の正しい持ち方を示す説明図である。
【符号の説明】
1 練習具 1a 練習具 1b 練習具 1c 練習具 2 孔 3 突出部 3a 当接面 4 外周部 11 練習具 21 第1部品 22 上壁部 23 下壁部 24 挟持壁 25 第1凹部 26 第2凹部 31 第2部品 32 孔 33 突出部 33a 当接面 34 外周部 41 第2部品 42 孔 43 突出部 43a 当接面 44 外周部 51 第2部品 52 孔 53 突出部 53a 当接面 54 外周部 55 切欠き部 61 第2部品 62 孔 63 突出部 63a 当接面 64 外周部 71 第2部品 72 孔 73 突出部 73a 当接面 74 外周部 81 第2部品 82 孔 83 突出部 83a 当接面 84 外周部 91 第2部品 92 孔 93 突出部 93a 当接面 94 外周部 101 第2部品 102 孔 103 突出部 103a 当接面 103b 当接面 104 外周部

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】相対峙した上下一対の上壁部及び下壁部
    と、これら上下壁部を連結する挟持壁部とを有し、この
    挟持壁部にて上記上下壁部の間の空間が左右に分割され
    ることにより、挟持壁部の左右における一方側に、中指
    が配される第1凹部が形成され、他方側に、人差指が配
    される第2凹部が形成され、これら第1および第2凹部
    に両指の付け根から第2関節までの部分が配される第1
    部品と、 弾性材料から成り、被把持棒を挿着するための上下方向
    に貫通した孔と、この孔の周りに孔に沿って形成された
    外周部と、この外周部から上記孔の径方向の外方へ突出
    する突出部とを有し、この突出部の少なくとも上面に、
    指に装着された第1部品の下壁部が当接される当接面
    有する第2部品とからなることを特徴とする被把持棒の
    持ち方矯正練習具。
  2. 【請求項2】上記第2部品の当接面は、第1部品の下壁
    当接されることによって被把持棒の把持角度を設定
    する傾斜面となっていることを特徴とする請求項に記
    載の被把持棒の持ち方矯正練習具。
  3. 【請求項3】上記第2部品の突出部には、上記当接面に
    加わる力によって当接面の傾斜角度を変化させるための
    切欠き部が形成されていることを特徴とする請求項
    記載の被把持棒の持ち方矯正練習具。
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JPS538224A (en) * 1976-07-09 1978-01-25 Takashima Itsuko Aids for correcting holding method of writing aids or chopsticks

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