JP4693523B2 - 被把持棒の持ち方練習具 - Google Patents

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Description

本発明は、被把持棒(例えば、鉛筆や筆、ボールペン等の各種筆記具、および箸)の誤った持ち方を矯正し、かつ、正しい持ち方を習得するための被把持棒の持ち方練習具に関するものである。
筆記具の正しい持ち方、特に鉛筆の正しい持ち方において重要なポイントとなるのは、(1)筆記具を持つ位置(筆記具の把持位置)、(2)筆記具を持ったときにできる手の形と力の入れ具合、(3)筆記具を持ったときに鉛筆と紙面とがなす角度(筆記具の把持角度)である。
具体的には、ポイント(1)の「筆記具を持つ位置(筆記具の把持位置)」においては、「(a)人差指の先が親指の先よりもわずかに前に出る。(b)人差指の先が、鉛筆の削り際近くにくる。(c)中指、薬指、小指は軽く内側に曲げ、手の内側は卵を握った状態にする。(d)小指の先は軽く紙面につけ、小指の第3関節は紙面より離す」ことが大切である。
また、ポイント(2)の「筆記具を持ったときにできる手の形と力の入れ具合」においては、「(a)手首・指に力を入れすぎない。(b)人差指、親指に力を入れすぎないで、それらの関節が丸みを持つようにする」ことが大切である。
さらに、ポイント(3)の「筆記具を持ったときに鉛筆と紙面とがなす角度(筆記具の把持角度)」においては、「(a)鉛筆と紙面とが作る傾斜角を50°〜60°とする。(b)中指の指先の関節より少し先に鉛筆の軸が触れる。(c)軸を人差指の第2、第3関節の中間あたりに置く。(d)鉛筆の筆先を正しい姿勢で書く時、いつも見える位置にする。」ことが大切である。
しかしながら、幼児や学童が初めて筆記具を手にして文字を書き始めるとき、または、初めて箸を持つとき、幼児・学童に正しい筆記具の持ち方・書き方、若しくは正しい箸の持ち方・使い方を教示することは困難を極め、教示する者にとっても幼児・学童にとっても多大な労力を要するものとなっている。
そこで、特許文献1には、筆記具や箸などの被把持棒をより安定して、かつ、正しく保持することのできる被把持棒の持ち方練習具が提案されている。
この被把持棒の持ち方練習具50は、図14に示すように、板状の上壁部51と、当該上壁部51と対向して位置する板状の下壁部52と、これら上下壁部が所定の間隔を形成するために設けられる挟持壁部53とから構成されている。
そして、上記下壁部52の端部のうち、指挿入方向の2つの端部(つまり、指が挿入される側の端部および指が突き出される側の端部)には、2つの突出壁(第1の突出壁54・第2の突出壁55)が、それぞれ斜め外方向へ延びるように形成されている。
この持ち方練習具50を、図15に示すように、指に装着することにより、被把持棒を正しく持つために必要な形および位置に指を維持することが容易となる。
特開2005−55918号公報(2005年3月3日公開)
筆記具および箸を正しく持つためには、親指の位置も重要である。筆記具を持つ場合には、親指の位置は、筆記具の種類によって異なり、例えば、鉛筆を持つ場合よりもボールペンを持つ場合の方が、親指は筆記具の先端部(ペン先)から遠ざかる位置に配される。このように親指の位置を変えることにより、筆記具の紙面に対する角度を変えることができ、ボールペンは鉛筆よりも立てた状態で使用される。
ところが、上記従来の構成では、親指の位置を安定的に維持するための部位は備わっておらず、筆記具および箸を正しく持つために適切な位置に親指を維持するように矯正することは困難であるという問題が生ずる。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、その目的は、親指の位置を矯正することが容易にできる被把持棒の持ち方練習具を提供することにある。
本発明に係る被把持棒の持ち方練習具は、上記の課題を解決するために、上壁部と、当該上壁部と対向する下壁部と、これら上壁部と下壁部とを所定の間隔で維持するとともに、上壁部と下壁部との間を第1空間と第2空間とに区切る挟持壁部とを有しており、隣接する2本の指における一方の指を第1空間に挿入し、他方の指を第2空間に挿入して、これら各指の位置を規定することによって、筆記具および箸を正しい持ち方に矯正する、被把持棒の持ち方練習具であって、上記下壁部の、上記上壁部と反対側には、把持部が接続されており、上記把持部は、上記下壁部に接続する接続面を有し、上記接続面を正面とした場合に、当該正面との関係で側面となる第1の側面を有し、上記第1の側面は、上記指の挿入方向に沿って形成されていることをことを特徴としている。
上記の構成によれば、上壁部と挟持壁部と下壁部とによって形成される2つの空間(第1空間および第2空間)に、隣接する2本の指を1本ずつ挿入することにより本発明の持ち方練習具を手に装着できる。
そして、上記指を軽く内側に曲げ、当該指によって把持部を軽く握ることにより、手の内側が卵を握った状態になるように手の形を維持することができる。これにより、筆記具および箸を持つ場合のポイントのひとつである、「中指、薬指、小指は軽く内側に曲げ、手の内側は卵を握った状態にする」という状態を簡単に実現できる。
また、筆記具および箸を持つ場合の他のポイントとして、親指を適切な位置に配置することが挙げられる。例えば、鉛筆を持つ場合には、親指の先端は人差指の先端から第1間接側にわずかに寄った位置に配されることが好ましい。一方、ボールペンを持つ場合には、鉛筆を持つ場合よりも、親指を人差指の第1間接により近づけることが好ましい。
このように親指の位置を変えることにより、筆記具の紙面に対する角度を変えることができ、筆記具に応じて親指の位置を変えることは、筆記具を正しく持つためには重要である。また、箸を正しく持つ場合にも、親指の位置を安定して維持することは重要である。
上記の構成では、把持部が有する、上記指の挿入方向に沿って形成される、第1の側面に親指を当接させることにより、当該親指を、筆記具および箸を正しく持てる位置に維持することが容易となる。
それゆえ、筆記具および箸をより安定した状態で、正しく保持することが容易にできるようになり、筆記具および箸の持ち方を容易に矯正することができる。
また、上記把持部は弾性体であることが好ましい。
上記の構成によれば、把持部は弾性素材を主たる素材とするものであるため、把握部を硬い(弾性のない)素材で構成した場合に感じる痛みや違和感を低減することができ、把持部を快適に握ることができる。したがって、快適に、かつ長時間、被把持棒の持ち方の矯正を行うことができる。
なお、上記弾性素材として、例えば、シリコンを主原料とするゴム、天然ゴム、発泡スチロール、合成樹脂等からなるスポンジを挙げることができる。
また、上記把持部は、上記指が挿入される側および上記指が突き出される側にそれぞれ、上記上壁部から離れる斜め方向に延びる傾斜面を有していることが好ましい。
各種筆記具の持ち方の練習を行う場合、筆記具の文字を書く紙面に対する角度は、筆記具の種類によって異なる。また、箸を持つ場合にも正しい角度で持つことは重要である。そこで、正しい角度で筆記具および箸を持てるように、上記被把持棒の持ち方練習具は、被把持棒の角度を維持する部位を備えていることが望ましい。
上記の構成によれば、把持部は、指が挿入される側および指が突き出される側に傾斜面を有している。そのため、これら傾斜面に被把持棒を当接させることにより、当該被把持棒を正しい角度で維持することが容易となる。
また、上記各傾斜面の上記下壁部に対する角度は、互いに異なっていることが好ましい。
上記の構成によれば、各傾斜面の角度を2種類の筆記具に最適な角度に、それぞれ設定することができる。
つまり、上記の筆記具の持ち方練習具は、鉛筆とボールペン、鉛筆と万年筆などというように、2種類の筆記具の持ち方練習を行う場合に、当該持ち方練習具を反転させて2つの傾斜面を使い分けることによって、2種類の筆記具の持ち方練習をひとつの練習具で行うことができる。
また、上記上壁部および上記下壁部は、互いに離れる方向に反った形状を有していることが好ましい。
上記の構成によれば、隣接する2本の指で上記挟持壁部を挟んだときに、2本の指の境目に形成される凹型の形状に、上壁部および下壁部の形状を適合させることができ、上記持ち方練習具を装着する場合の違和感を低減することができる。
また、上記第1の側面は、上記第2空間から上記第1空間に向けた方向に、上記下壁部よりも延出していることが好ましい。
上記の構成によれば、第1空間に人差指を挿入し、第2空間に中指を挿入した場合には、第1の側面は、第2空間から第1空間に向けた方向、すなわち、人差指から親指の方向に、下壁部よりも延出している。
そのため、下壁部の端部によって妨げられることなく、親指を第1の側面に当接させることができ、親指の位置の維持がさらに容易になる。
また、上記把持部は、上記第1の側面とは異なる第2の側面を有し、上記第2の側面は、上記第1空間から上記第2空間に向けた方向に、上記下壁部よりも延出していることが好ましい。
上記の構成によれば、第1の側面とは反対側の、把持部の端部には第2の側面が設けられており、この第2の側面は、第1の側面が延出している方向とは逆の方向に延出している。この第2の側面が延出することによって形成される部分を以下では延出部と称する。
上記延出部が人差指よりも中指に近い位置に配置されるように、上記持ち方練習具を手に装着した場合には、当該延出部を薬指と小指とで握ることができる。
それゆえ、薬指および小指を握りすぎるという間違った持ち方になる可能性を低減し、薬指および小指を、被把持棒が正しく持てる位置に維持することが容易となる。
一方、延出部が中指よりも人差指に近い位置に配置されるように、上記持ち方練習具を手に装着した場合には、延出部が親指と人差指との間の空間に延出する。
筆記具および箸の間違った持ち方のひとつとして、親指で人差指の第2間接付近を握る持ち方を挙げることができる。この持ち方の問題点は、親指で人差指の第2間接付近を握ることにより、握りこぶしを作ってしまい、卵を握ったような状態とは大きくかけ離れた状態に各指が配置されることにある。
上記の構成では、延出部が親指に当接することにより、親指の先端が人差指の先端から第2間接の方向へと変位することが抑制され、親指の先端が正しい位置に維持されるように矯正することが容易となる。
上記の説明をまとめれば、上記持ち方練習具を装着する方向を反転させることにより、薬指および小指の位置の維持と親指の変位制限という2つの矯正手法を1つの練習具で行うことができると言える。
また、上記第2の側面は、上記第1の側面よりも、上記下壁部から離れた位置に配されていることが好ましい。
上記の構成によれば、第2の側面(延出部)が下壁部から延出する長さは、第1の側面が下壁部から延出する長さよりも長い。
そのため、延出部が人差指よりも中指に近い位置に配置されるように、上記持ち方練習具を手に装着した場合には、延出部を薬指と小指とで握ることがより容易になる。また、延出部が中指よりも人差指に近い位置に配置されるように、上記持ち方練習具を手に装着した場合には、親指の変位をより効果的に制限することができる。
また、上記把持部における上記指の挿入方向の長さは、上記第1の側面が形成されている側よりも、上記第2の側面が設けられている側の方が短いことが好ましい。
上記第1空間に人差指を挿入し、上記第2空間に中指を挿入する場合には、把持部における上記指の挿入方向の長さは、第1の側面が形成されている側(第1空間側)においては、人差指および中指によって握られるのに適した長さに設定することが好ましく、第2の側面が形成されている側(第2空間側)においては、薬指および小指によって握られるのに適した長さに設定することが好ましい。そして、薬指および小指によって握られるのに適した長さは、人差指および中指によって握られるのに適した長さよりも短い。
上記の構成によれば、把持部における上記指の挿入方向の長さは、第1の側面が形成されている側よりも、第2の側面が設けられている側(上記延出部が形成されている側)の方が短いため、第1空間に人差指を挿入し、第2空間に中指を挿入した場合には、延出部を薬指および小指で容易に握ることができる。
したがって、薬指および小指を、被把持棒を正しく持てる位置に維持することがさらに容易となる。
また、上記把持部は、上記下壁部に着脱可能に取り付けられていることが好ましい。
上記の構成によれば、把持部が汚れた場合や、使用する被把持棒に応じた形状の把持部が必要になった場合に、把持部を取り替えることができるため、上記持ち方練習具の利便性を向上させることができる。
なお、把持部の取り付け方法としては、下壁部と把持部とが接触する面に、マジックテープ(登録商標)など、接着と剥離とを複数回行えるテープを設ける方法や、片方に突起を設け、他方に当該突起を受け入れる穴を設ける方法などを挙げることができる。
また、上記下壁部が有する、対向する端部のそれぞれには、上記上壁部から遠ざかる方向に延出する取り付け壁が設けられており、上記把持部は上記取り付け壁によって挟持されることにより、下壁部に対して着脱可能および変位可能に取り付けられていることが好ましい。
上記の構成によれば、下壁部の対向する端部のそれぞれに設けられた取り付け壁によって把持部を挟持することにより、当該把持部を下壁部に取り付けることができる。
そのため、把持部の位置を容易に調節することができるとともに、使用する被把持棒の種類に応じて、把持部を取り替えることができる。
本発明に係る被把持棒の持ち方練習具は、上記の課題を解決するために、上壁部と、当該上壁部と対向する下壁部と、これら上壁部と下壁部とを所定の間隔で維持するとともに、上壁部と下壁部との間を2つの空間に区切る挟持壁部とを有しており、隣接する2本の指における一方の指を一方の空間に挿入し、他方の指を他方の空間に挿入して、これら各指の位置を規定することによって、筆記具および箸を正しい持ち方に矯正する、被把持棒の持ち方練習具であって、上記下壁部が有する端部のうち、上記指が挿入される側の端部、および、指が突き出される側の端部には、上記上壁部から離れる斜め方向へ延びる傾斜壁が設けられており、上記下壁部が有する端部のうち、上記指の挿入方向に沿って形成されている端部には、上記上壁部から離れる方向へ延びる側壁が設けられていることを特徴としている。
上記の構成によれば、上壁部と挟持壁部と下壁部とによって形成される2つの空間に、隣接する2本の指を1本ずつ挿入することにより上記持ち方練習具を手に装着できる。
そして、指を軽く内側に曲げ、下壁部を軽く握ることにより、手の内側が卵を握った状態になるように手の形を維持することができる。これにより、筆記具や箸などの被把持棒を持つ場合のポイントのひとつである、「中指、薬指、小指は軽く内側に曲げ、手の内側は卵を握った状態にする」という状態を容易に実現できる。
また、下壁部が有する傾斜壁に被把持棒を当接させることにより、当該被把持棒を正しい位置に維持することが容易となる。
さらに、下壁部が有する、指の挿入方向に沿って形成されている側壁に親指を当接させることにより、当該親指を、被把持棒を正しく持てる位置に維持することが容易となる。
それゆえ、被把持棒をより安定した状態で、正しく保持することが容易にできるようになり、被把持棒の持ち方を容易に矯正することができる。
また、上記各傾斜壁の上記下壁部に対する角度は、互いに異なっていることが好ましい。
上記の構成によれば、下壁部が有する傾斜壁のうち、指が挿入される側の傾斜壁および指が突き出される側の傾斜壁が下壁部に対してなす角度は、互いに異なっているため、各傾斜壁の角度を2種類の筆記具に最適な角度に、それぞれ設定することができる。
つまり、上記の被把持棒の持ち方練習具は、鉛筆とボールペン、鉛筆と万年筆などというように、2種類の筆記具の持ち方練習を行う場合に、当該持ち方練習具を反転させて2つの傾斜壁を使い分けることによって、2種類の筆記具の持ち方練習をひとつの練習具で行うことができる。
本発明に係る被把持棒の持ち方練習具は、上記の課題を解決するために、上壁部と、当該上壁部と対向する下壁部と、これら上壁部と下壁部とを所定の間隔で維持するとともに、上壁部と下壁部との間を第1空間と第2空間とに区切る挟持壁部とを有しており、隣接する2本の指における一方の指を第1空間に挿入し、他方の指を第2空間に挿入することによって、上記2本の指の位置を規定することによって、筆記具および箸を正しい持ち方に矯正する、被把持棒の持ち方練習具であって、上記下壁部の、上記上壁部と反対側には、把持部が設けられており、上記把持部は、上記指が挿入される側に形成されており上記上壁部から離れる方向に延びる第1壁面と、上記指が突き出される側に形成されており上記上壁部から離れる方向に延びる第2壁面と、第1壁面から第2壁面に向けた方向に沿って形成されており上記上壁部から離れる方向に延びる側面と、を有していることを特徴としている。
上記の構成により、手の内側の形状、親指の位置、被把持棒の角度を正しく、安定に維持することができ、被把持棒の持ち方を容易に矯正することができる。
また、上記把持部は弾性体であることが好ましい。
上記の構成により、把持部を握る時に生じる痛みや違和感を低減することができ、上記持ち方練習具を快適に使用することができる。
本発明に係る被把持棒の持ち方練習具は、以上のように、上壁部と、当該上壁部と対向する下壁部と、これら上壁部と下壁部とを所定の間隔で維持するとともに、上壁部と下壁部との間を第1空間と第2空間とに区切る挟持壁部とを有しており、隣接する2本の指における一方の指を第1空間に挿入し、他方の指を第2空間に挿入して、これら各指の位置を規定することによって、筆記具および箸を正しい持ち方に矯正する、被把持棒の持ち方練習具であって、上記下壁部の、上記上壁部と反対側には、把持部が接続されており、上記把持部は、上記下壁部に接続する接続面を有し、上記接続面を正面とした場合に、当該正面との関係で側面となる第1の側面を有し、上記第1の側面は、上記指の挿入方向に沿って形成されている構成である。
それゆえ、把持部を軽く握ることにより、手の内側が卵を握った状態になるように手の形を維持することができるとともに、把持部が有する側面に親指を当接させることにより、当該親指を、被把持棒を正しく持てる位置に維持することが容易になるという効果を奏する。
〔実施の形態1〕
本発明の実施の一形態について図2〜図7に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、本実施の形態2および3のみが特に請求項に係る発明と関連する実施の形態である。
本実施の形態では、被把持棒の具体例として、まず、鉛筆や筆、ボールペンなどいった筆記具を挙げ、それらの正しい持ち方を習得するための被把持棒の持ち方練習具(以下、練習具と略記する)1について説明する。
(練習具1の形状)
まず、図2〜図4を参照しつつ、練習具1の形状について説明する。図2は、本実施形態の練習具1の斜視図である。図3は、練習具1の正面図である。図4は、練習具1の側面図である。なお、以下では、指の挿入方向に直交する方向を長手方向と定義する。
練習具1は、図2に示すように、板状の上壁部2と、上壁部2と対向する下壁部3と、これら上下壁部が所定の空間(第1指配置部5(第1空間)および第2指配置部6(第2空間))を形成するために設けられる挟持壁部4とから構成されている。
上壁部2は、図3に示すように、挟持壁部4が設けられている側の面が凸形状になるようにやや湾曲している。これによって、人差指と中指とで挟持壁部4を挟んだときに、人差指と中指との境目に形成される凹型の形状に上壁部2の形状が適合することができ、練習具1を違和感なく使用することができる。また、上壁部2は、下壁部3よりも長手方向の長さが短くなっている。
下壁部3は、図2および図3に示すように、底面が開口した略箱形状をしており、上面31、第1傾斜壁32、第2傾斜壁33、側壁34から構成されている。
上面31は、図3に示すように、挟持壁部4が設けられている側の面が凸型の形状になるようにやや湾曲している。これによって、人差指と中指とで挟持壁部4を挟んだときに、人差指と中指との境目に形成される凹型の形状に上面31の形状を適合させることができ、練習具1を違和感なく使用することができる。
また、2つの傾斜壁(第1傾斜壁32・第2傾斜壁33)は、上面31の端部のうち、長手方向に沿った2つの端部、換言すれば、指が挿入される側の端部および指が突き出される側の端部に設けられており、それぞれ斜め外方向へ延びている。なお、上記斜め外方向とは、上壁部2へ近づく斜め方向ではなく、上壁部2から離れる斜め方向を意味している。
また、図4に示すように、第1傾斜壁32が上面31となす角度(θ1)よりも、第2傾斜壁33が上面31となす角度(θ2)は大きい。換言すれば、第2傾斜壁33は、第1傾斜壁32よりも急な傾斜を形成している。そして、第1傾斜壁32が上面31となす角度(θ1)は、鉛筆の持ち方練習を行う場合に当該鉛筆を固定させる場合に適したもの(50°〜60°)になっているのに対して、第2傾斜壁33が上面31となす角度(θ2)は、ボールペンの持ち方練習を行う場合に当該ボールペンを固定させる場合に適したもの(70°〜90°)になっている。
そのため、この練習具1を用いて鉛筆の持ち方練習を行う場合には、第1指配置部5に人差指を配置するとともに第2指配置部6に中指を配置し、ボールペンの持ち方練習を行う場合には、第2指配置部6に人差指を配置するとともに第1指配置部5に中指を配置する。
さらに、上面31の端部のうち、指挿入方向に沿う方向の端部、すなわち、第1傾斜壁32・第2傾斜壁33が備えられていない端部には、それぞれ側壁34が設けられている。なお、側壁34が上面31となす角度は特に限定されず、側壁34は挟持壁部4と略平行であってもよいし、挟持壁部4に対して傾いていてもよい。
挟持壁部4は、上壁部2と上面31との間に所定の間隔を形成するためのものである。挟持壁部4の長さは、人差指や中指の厚さ(手指の手のひら側から手の甲側までの長さ)とほぼ同じ長さになるように設定されることが好ましい。この点を考慮して、対象とする使用者の年齢での平均的な指の厚さから、挟持壁部4の長さを決定してもよい。
この挟持壁部4によって、上壁部2と上面31との間には、2つの凹部が形成される。これら2つの凹部のうち、片方が、使用時に人差指を配置するための第1指配置部5であり、他方が、使用時に中指を配置するための第2指配置部6である。なお、指を逆方向から挿入した場合には、第1指配置部5に中指が配置され、第2指配置部6に人差指が配置されることになる。
なお、上壁部2の形状および上面31の形状は、上述の湾曲の形状以外に、例えば、挟持壁部4が設けられている位置に向かって両端から傾斜するような形状(すなわち、ひらがなの「く」の字形の形状)になっていてもよい。
(側壁34の役割)
次に、側壁34の役割について、図5および図6を参照しつつ説明する。図5は、練習具1を装着した状態で鉛筆を握った場合の親指の位置を示す図である。図6は、練習具1を装着した状態でボールペンを握った場合の親指の位置を示す図である。
図5に示すように、第1指配置部5に人差指を挿入し、第2指配置部6に中指を挿入し、鉛筆7を正しく握った場合には、親指は人差指の先端付近に位置している。一方、ボールペン8を握った場合には、図6に示すように、親指の位置は、鉛筆を握った場合よりもわずかに人差指の先端から付根の方向(ペン先から遠ざかる方向)へと変位する。このように親指の位置を変えることにより、鉛筆の紙面に対する角度(50°〜60°)よりもボールペンの紙面に対する角度(70°〜80°)を大きくすることができる。
上記のようにボールペンを持つ場合には、親指は練習具1の側壁34に当接される。換言すれば、側壁34は親指を支持することになる。これによって、親指の位置が安定的に維持される。つまり、側壁34は、ボールペンを持つ場合に親指の位置を安定的に維持する役割を果たす部分であり、親指の位置の矯正効果を奏するものである。
なお、上述の説明では、ボールペンを持つ場合の親指の位置を説明したが、ボールペン以外の被把持棒、例えば、筆ペン、サインペンを使用する場合においても、親指を側壁34に当接させることが好ましい。
(箸の持ち方練習方法)
次に、練習具1を用いて箸の持ち方を練習する場合の練習具1の使用方法について、図7を用いて説明する。図7は、練習具1を装着した状態で箸を握った状態を示す図である。
箸の持ち方を練習する場合にも、上述の筆記具の持ち方練習の場合と同様に、人差指と中指の付け根に練習具1を挟持する。そして、人差指・中指・親指の三指の各先端で、上方箸9aの中途部を握るとともに、その後方を第1傾斜壁32に当接させて配置する。これにより、上方箸9aは、人差指の第2関節よりも先端側に沿って安定した保持状態となり、この上方箸9aを人差指と中指との間で自在に操作することが可能となる。また、親指を側壁34に当接させることにより、当該親指の位置を正しく維持することが容易となる。
なお、下方箸9bが固定しにくいときは、図示してはいないが、練習具1をもう一つ使用して、このもう一つの練習具1を小指と薬指の付け根に挟持する。そして、小指・薬指を曲げた状態で、下方箸9bの中途部が薬指の側部爪の辺りに位置するようにするとともに、下方箸9bの後方部を親指と人差指の付け根に位置させて挟持することによって、不安定にぐらつくことなく固定することができる。これによって、箸の持ち方や、使用法の習得、矯正が容易になる。
(練習具1の効果)
上記の構成によって、第1指配置部5・第2指配置部6に、人差指および中指の付け根から第2関節にわたる各領域(以下、この領域を練習具装着領域という)を挿入し、両指で挟持壁部4を挟み込んだ状態(練習具装着状態)では、人差指と中指との上下方向の変位が上壁部2と上面31によって制限される。これによって、人差指と中指との各練習具装着領域が互いにほぼ平行に維持され、段違いとなるのが防止される。
また、下壁部3は、略箱形状をしているため、当該下壁部3を軽く握ることにより、「中指、薬指、小指は軽く内側に曲げ、手の内側は卵を握った状態にする」という、筆記具や箸を持つ場合に重要な状態を容易に実現できる。
また、下壁部3は、側壁34を有しているため、筆記具や箸の持ち方に応じて親指の位置を変える場合に、当該親指を側壁34によって支持することができる。それゆえ、親指の位置を安定的に維持することができる。
また、第1傾斜壁32と第2傾斜壁33とが、それぞれ異なる傾斜角度で配置されていることによって、鉛筆とボールペン、鉛筆と万年筆、鉛筆と毛筆などといった異なる2種の筆記具を、対応する傾斜角度を有する傾斜面にそれぞれ当接させることにより、最適な角度で保持することが可能となる。
なお、上述の説明では、下壁部3は、底面が開口した略箱形状の部材であるとしたが、上面31、第1傾斜壁32、第2傾斜壁33、側壁34によって囲まれる空間は埋められていてもよい。例えば、下壁部3を合成樹脂等の塊によって形成してもよい。
〔実施の形態2〕
本発明の他の実施形態について図1、図8、図9に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、実施の形態1と同様の部材に関しては、同じ符号を付し、その説明を省略する。
図1は、本実施形態の練習具10の斜視図である。図8は、練習具10の平面図である。図9は、把持部12の変形例を示す平面図である。
本実施形態の練習具10は、練習具1が下壁部3を備えているのとは異なり、図1に示すように、板状の下壁部11およびスポンジ素材からなる把持部12を備えている。
下壁部11は、板状の部材であり、図1および図8に示すように、上壁部2と対向する面において挟持壁部4と接続されており、上壁部2と対向する面とは反対側の面(以下、裏面と称する)には、把持部12が接続されている。また、下壁部11の、上壁部2と対向する面は、凸形状になっている。
把持部12は、スポンジ素材からなる弾性体であり、上面13、第1傾斜面14(第1壁面)、第2傾斜面15(第2壁面)、側面16を有している。
上面13は、下壁部11の裏面と接続される面である。下壁部11と上面13との接続方法は特に限定されず、両者を接着剤によって接続してもよいし、両面テープによって接続してもよい。
第1傾斜面14、第2傾斜面15、側面16の形状および機能は、第1傾斜壁32、第2傾斜壁33、側壁34の形状および機能とそれぞれ略同様である。
第1傾斜面14および第2傾斜面15は、それぞれ、指が突き出される側および指が挿入される側に形成されており、各傾斜面に筆記具を当接させることにより筆記具の角度を正しい角度に維持することができる。
この機能を十分に発揮させるためには、第1傾斜面14および第2傾斜面15は、下壁部11の、指が突き出される側および指が挿入される側の端部に設けられているか、当該端部から離れた位置(下壁部11から離れた位置)に設けられていることが好ましい。換言すれば、第1傾斜面14と第2傾斜面15との間の幅は、下壁部11の長手方向における幅と同じか、それよりも広いことが好ましい。
側面16は、指の挿入方向に沿う方向に形成されており、この側面16には、親指が当接される。より具体的には、側面16は、第1指配置部5に挿入された人差指の側面(手の平と手の甲とをつなぐ面)のうち、挟持壁部4とは反対側に位置する側面の付近に位置するように設けられている。さらに、親指が当接し易いように、側面16は、下壁部11の、指の挿入方向に沿って形成されている端部の付近に設けられているか、または、第2指配置部6から第1指配置部5に向けた方向に、上記端部よりも延出していることが好ましい。
なお、図9に示すように、第1傾斜面14と第2傾斜面15とは、長手方向の長さは同じである必要は必ずしもなく、どちらか一方が他方よりも短くてもよい。
(把持部12の効果)
把持部12は弾性体であるため、弾性体でない場合よりも、握った時に手にかかるストレスが少なく、長時間握っていても手に負担がかからない。したがって、練習具10を快適に長時間使用することができる。
また、第1傾斜面14または第2傾斜面15に筆記具を当接させる場合に、把持部12が弾性体であることにより、筆記具を上記傾斜面に当接させる時の応力を緩衝することができ、筆記具を上記傾斜面に維持しやすくなる。
(把持部12の変形例)
次に、把持部12の形状の変更例について、図10〜図12を参照しつつ説明する。なお、把持部12と同様の部位には同じ番号を付し、その説明を省略する。
図10は、把持部12の変形例である把持部20の形状を示す平面図である。図11は、把持部20のさらなる変形例を示す平面図である。
図10に示すように、把持部20は、2つの側面16のうち、第1指配置部5よりも第2指配置部6に近い方の側面16(第2の側面)を形成する部位が、第1指配置部5から第2指配置部6に向けた方向へ、下壁部11の、指挿入方向に沿った端部よりも延出することによって形成された延出部21を備えている。換言すれば、第2の側面は、他方の側面16(第1の側面)よりも、下壁部11の、指挿入方向に沿った端部から離れた位置に配されている。
さらに、延出部21における第1傾斜面14と側面16とによって形成される角部は削られ、新たな傾斜面である第3傾斜面22が形成されている。このため、第3傾斜面22と第2傾斜面15との間の幅は、第1傾斜面14と第2傾斜面15との間の幅よりも狭くなっている。つまり、延出部21は先細りした形状になっている。さらに換言すれば、把持部12における指挿入方向の長さは、上記第1の側面が形成されている側よりも、上記第2の側面が形成されている側の方が短い。
なお、第3傾斜面22は、平坦な平面である必要は必ずしもなく、図11に示すように、階段状になっていてもよい。この階段状の面である階段面23の段数は特に限定されず、2段でもよいし、3段以上であってもよい。
(把持部20の効果)
次に、把持部20の奏する効果について説明する。
把持部20は延出部21を備えているため、延出部21が人差指よりも中指に近い位置に配置されるように、練習具10を装着した場合(図示せず)には、延出部21を薬指と小指とで握ることができる。
さらに、延出部21の延出方向における幅、すなわち、第3傾斜面22と第2傾斜面15との間の幅は、第1傾斜面と第2傾斜面との間の幅よりも狭いため、延出部21を薬指および小指で容易に握ることができる。
それゆえ、薬指および小指を握りすぎることを防止でき、薬指および小指を、筆記具を正しく持てる位置に維持することが容易になる。
一方、図12に示すように、延出部21が中指よりも人差指に近い位置に配置されるように、練習具10を装着した場合には、親指に延出部21が当接する。図12は、把持部20を備えた練習具10の使用方法を説明するための斜視図である。
そのため、親指の先端が人差指の先端から第2間接の方向へと変位することが延出部21によって抑制され、親指を人差指の第2間接の近傍に配置させるという間違った持ち方をすることを防止できる。
以上のように、把持部20を備えた練習具10を装着する方向を反転させることにより、薬指および小指の位置の維持と親指の変位制限という2つの矯正方法を1つの練習具で行うことができる。
なお、把持部20が階段面23を備えている場合にも、第3傾斜面22を備えている場合と略同様の効果を奏する。
〔実施の形態3〕
本発明の他の実施形態について図13に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、実施の形態2と同様の部材に関しては、同じ符号を付し、その説明を省略する。
図13は、本実施形態の練習具40の斜視図である。
練習具40と練習具10との違いは、練習具40は、把持部43を下壁部41に脱着可能に取り付けることができる点である。
図13に示すように、練習具40が備える下壁部41の長手方向の両端部には、上壁部2から遠ざかる方向へ延びる取り付け壁42が設けられており、この取り付け壁42によって把持部43を挟むことができる。
把持部43は、取り付け壁42によって挟持される接続部44を有していることが好ましい。この接続部44は、把持部43の上面、すなわち下壁部41と接触する面に形成された隆起部であり、指挿入方向の長さが、2つの取り付け壁42の間隔と略同様のものである。そのため、接続部44は、取り付け壁42によって挟持され易くなっている。
上記の構成により、練習具40は、把持部43を下壁部41に脱着可能に取り付けることができるため、用いる筆記具に応じて把持部を取り替えることができる。
また、長手方向に把持部43を移動させることができるため、下壁部11に対する把持部43位置を容易に調整できる。
なお、取り付け壁42は、下壁部41の指挿入方向の両端部に設けられていてもよい。また、取り付け壁42は、把持部43を引っ掛けるための鉤型の突起を備えていてもよい。
(変更例)
なお、上壁部2、下壁部3・11・41、挟持壁部4の材質は特に限定されず、合成樹脂、金属、木や竹、ゴムであってもよい。なお、上記各壁部を形状記憶素材によって形成すれば、上記練習具を折りたたむことができるため、保管および輸送のスペースを削減できる。上記形状記憶素材としては、例えば、形状記憶樹脂や形状記憶合金を用いることができる。
また、上壁部2、下壁部3・11・41、挟持壁部4を別々に形成し、各部を互いに連結させることにより上記練習具を組み立てる構成にしてもよい。
また、上述の説明では、上記把持部は、スポンジ素材からなるものであるとしたが、上記把持部は弾性体であればよいため、上記把持部の素材はスポンジ素材に限定されず、シリコンを主原料とするゴム、天然ゴム、発泡スチロールであってもよい。
また、上述の説明では、上壁部2は、下壁部3よりも長手方向の長さが短くなっているとしたが、上壁部2と下壁部3との長手方向の長さは同じでもよい。
また、側壁34は、上面31の、指挿入方向に沿って形成される端部の両方に設けられている必要はなく、どちらかの端部に設けられていればよい。
また、側面16は、下壁部11の、指の挿入方向に沿って形成されている端部よりも少し奥まった所に位置していてもよい。換言すれば、上記端部は、側面16よりも少し延出していてもよい。
また、上述の説明は、右利き用の持ち方練習具について説明したものであり、左利き用の持ち方練習具は、右利き用の鏡像体となり、左利き用の持ち方練習具も本発明の技術的範囲に含まれる。
また、上記練習具を、人差指と中指との間に装着するだけでなく、中指と薬指との間、薬指と小指との間に装着してもよい。また、2つの練習具を一度に装着してもよく、例えば、人差指と中指とで一方の練習具を挟持し、薬指と小指とで他方の練習具を挟持してもよいし、人差指と中指とで一方の練習具を挟持し、中指と薬指とで他方の練習具を挟持してもよい。また、2つの練習具を一度に装着する場合には、2つの練習具の大きさは異なっていてもよい。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明の筆記具の持ち方練習具は、鉛筆や筆、ボールペン等の各種筆記具の誤った持ち方を矯正し、かつ、正しい持ち方を習得するための道具としての高い利用可能性を有している。
別の実施形態の持ち方練習具の斜視図である。 本実施形態の持ち方練習具の斜視図である。 本実施形態の持ち方練習具の正面図である。 本実施形態の持ち方練習具の側面図である。 本実施形態の持ち方練習具を装着した状態で鉛筆を握った場合の親指の位置を示す図である。 本実施形態の持ち方練習具を装着した状態でボールペンを握った場合の親指の位置を示す図である。 本実施形態の持ち方練習具を装着した状態で箸を握った状態を示す図である。 別の実施形態の持ち方練習具の平面図である。 別の実施形態の持ち方練習具が備える把持部の変形例を示す平面図である。 別の実施形態の持ち方練習具が備える把持部のさらなる変形例を示す平面図である。 別の実施形態の持ち方練習具が備える把持部のさらなる変形例を示す平面図である。 別の実施形態の持ち方練習具の使用方法を説明するための斜視図である。 さらに別の実施形態の持ち方練習具の斜視図である。 従来の被把持棒の持ち方練習具を示す斜視図である。 従来の被把持棒の持ち方練習具の使用方法を示す図である。
符号の説明
1 被把持棒の持ち方練習具
2 上壁部
3 下壁部
4 挟持壁部
5 第1指配置部(第1空間)
6 第2指配置部(第2空間)
10 被把持棒の持ち方練習具
11 下壁部
12 把持部
14 第1傾斜面(第1壁面)
15 第2傾斜面(第2壁面)
16 側面(第1の側面、第2の側面)
20 把持部
21 延出部
32 第1傾斜壁
33 第2傾斜壁
34 側壁
40 被把持棒の持ち方練習具
41 下壁部
42 取り付け壁
43 把持部

Claims (11)

  1. 上壁部と、
    当該上壁部と対向する下壁部と、
    これら上壁部と下壁部とを所定の間隔で維持するとともに、上壁部と下壁部との間を第1空間と第2空間とに区切る挟持壁部とを有しており、
    隣接する2本の指における一方の指を第1空間に挿入し、他方の指を第2空間に挿入して、これら各指の位置を規定することによって、筆記具および箸を正しい持ち方に矯正する、被把持棒の持ち方練習具であって、
    上記下壁部の、上記上壁部と反対側には、把持部が接続されており、
    上記把持部は、上記下壁部に接続する接続面を有し、上記接続面を正面とした場合に、当該正面との関係で側面となる第1の側面を有し、
    上記第1の側面は、上記指の挿入方向に沿って形成され
    上記把持部は、上記上壁部、上記下壁部および上記挟持壁部とは異なる材質からなり、弾性体の塊であることを特徴とする被把持棒の持ち方練習具。
  2. 上記把持部は、上記指が挿入される側および上記指が突き出される側にそれぞれ、上記上壁部から離れる斜め方向に延びる傾斜面を有していることを特徴とする請求項1に記載の被把持棒の持ち方練習具。
  3. 上記各傾斜面の上記下壁部に対する角度は、互いに異なっていることを特徴とする請求項に記載の被把持棒の持ち方練習具。
  4. 上記上壁部および上記下壁部は、互いに離れる方向に反った形状を有していることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の被把持棒の持ち方練習具。
  5. 上記第1の側面は、上記第2空間から上記第1空間に向けた方向に、上記下壁部よりも延出していることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の被把持棒の持ち方練習具。
  6. 上記把持部は、上記第1の側面とは異なる第2の側面を有し、
    上記第2の側面は、上記第1空間から上記第2空間に向けた方向に、上記下壁部よりも延出していることを特徴とする請求項に記載の被把持棒の持ち方練習具。
  7. 上記第2の側面は、上記第1の側面よりも、上記下壁部から離れた位置に配されていることを特徴とする請求項に記載の被把持棒の持ち方練習具。
  8. 上記把持部における上記指の挿入方向の長さは、上記第1の側面が形成されている側よりも、上記第2の側面が形成されている側の方が短いことを特徴とする請求項に記載の被把持棒の持ち方練習具。
  9. 上記把持部は、上記下壁部に着脱可能に取り付けられていることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の被把持棒の持ち方練習具。
  10. 上記下壁部が有する、対向する端部のそれぞれには、上記上壁部から遠ざかる方向に延出する取り付け壁が設けられており、
    上記把持部は上記取り付け壁によって挟持されることにより、下壁部に対して着脱可能および変位可能に取り付けられていることを特徴とする請求項に記載の被把持棒の持ち方練習具。
  11. 上壁部と、
    当該上壁部と対向する下壁部と、
    これら上壁部と下壁部とを所定の間隔で維持するとともに、上壁部と下壁部との間を第1空間と第2空間とに区切る挟持壁部とを有しており、
    隣接する2本の指における一方の指を第1空間に挿入し、他方の指を第2空間に挿入することによって、上記2本の指の位置を規定することによって、筆記具および箸を正しい持ち方に矯正する、被把持棒の持ち方練習具であって、
    上記下壁部の、上記上壁部と反対側には、把持部が設けられており、
    上記把持部は、上記指が挿入される側に形成されており上記上壁部から離れる方向に延びる第1壁面と、上記指が突き出される側に形成されており上記上壁部から離れる方向に延びる第2壁面と、第1壁面から第2壁面に向けた方向に沿って形成されており上記上壁部から離れる方向に延びる側面と、を有し
    上記把持部は、上記上壁部、上記下壁部および上記挟持壁部とは異なる材質からなり、弾性体の塊であることを特徴とする被把持棒の持ち方練習具。
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