JP2003098952A - 持ち方矯正被把持棒および被把持棒の持ち方矯正補助具 - Google Patents

持ち方矯正被把持棒および被把持棒の持ち方矯正補助具

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JP2003098952A
JP2003098952A JP2002198013A JP2002198013A JP2003098952A JP 2003098952 A JP2003098952 A JP 2003098952A JP 2002198013 A JP2002198013 A JP 2002198013A JP 2002198013 A JP2002198013 A JP 2002198013A JP 2003098952 A JP2003098952 A JP 2003098952A
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Aki Takashima
喩 高嶋
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JIDO KAKIKATA KENKYUSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ペン・鉛筆などの各種筆記具やスプーン・箸
などといった被把持棒の持ち方を正しい持ち方に矯正す
ることにより、被把持棒の使用の際に身体に悪影響を及
ぼさず、日常的に使用可能で、かつ、使い易くする。 【解決手段】 筆記具などの被把持棒1が把持される被
把持部4に突出部3が形成されるとともに、この突出部
3の被把持棒1における後端側となる部位には、親指を
載置可能とする親指当接面3aが形成されている。この
突出部3の上側面3bと、該上側面3bに連なる被把持
棒1の上側面2aとが、人差指を当接可能とするほぼ平
坦な人差指当接面5として形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ペン・鉛筆などの
各種筆記具やスプーン・箸などといった被把持棒の持ち
方を正しい持ち方に矯正することにより、被把持棒の使
用の際に身体に悪影響を及ぼさず、日常的に使用可能
で、かつ、使い易くすることができる持ち方矯正被把持
棒と、被把持棒に装着することにより上記の効果が得ら
れる被把持棒の持ち方矯正補助具とに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】被把持棒の正しい持ち方、たとえば、鉛
筆の正しい持ち方は、一般に図14に示すような持ち方
が適切とされている。この場合、正しい持ち方の要点、
すなわち、被把持棒を把持するときの要点としては以下
に示すものが挙げられる。 鉛筆を把持する位置(筆記具の把持位置) 鉛筆を把持したときにできる手の形と力の入れ具合 鉛筆を把持したときに鉛筆と紙面とがなす角度(筆記
具の把持角度) なお、上記把持角度とは、紙面に対する筆記具の傾斜角
度である。
【0003】ここで、本発明者が従来から独自に研究を
続けて得られた調査結果によると、幼児・学童の約99
%、さらに、指導者の約90%(専門職を含む)が筆記
具を正しく把持できない状態にある。このような誤った
筆記具の持ち方の原因としては、特に、幼児・学童の場
合、筆記具を把持する位置の誤り、すなわち、上記要点
に問題があることが多い。
【0004】たとえば、鉛筆を正しく把持できない幼児
・学童の約80%は、図15(a)・(b)に示すよう
に、鉛筆の先の削りしろ部を把持している。これは、幼
児・学童が鉛筆を把持する際に、指が小さく指先に力が
ないため、保持し易い、削って細くなった部分を無意識
に把持するからである。
【0005】図14に示す正しい持ち方では、筆記具を
動かして筆記を行う際には、人差指および中指が主導的
な働きを担い、親指は、筆記具を支えるための補助的な
働きをすることになる。しかしながら、図15(a)・
(b)に示す誤った持ち方では、親指が主導的な働きを
担うことになる。この結果、筆記具を滑らかに動かすこ
とが困難となり、文字を上手に書くことができなくな
る。
【0006】加えて、図15(a)・(b)に示す筆記
具の持ち方では、親指が人差指より前に出てくることに
なる。この場合、人差指自体の位置が正しくても、親指
が人差指の前に出ているため、人差指の第二関節が尖る
ように曲がるとともに、小指と薬指とを握り込んでしま
う。この結果、腕に余計な負担がかかり、筆記の際に身
体に悪影響が及ぼされる。このような悪影響は、肩こり
や目、腰、背柱の疲れ、あるいは、腱鞘炎などの病気を
招来することになる。
【0007】つまり、上記要点の「筆記具の把持位
置」に問題が生じると筆記具の持ち方が誤ったものにな
るが、さらに、要点に問題に伴い要点の「手の形と
力の入れ具合」にも問題が生じる。このため、上手に文
字が書けなくなるとともに、身体にまで悪影響が及ぼさ
れる。さらに、上記要点・に問題が生じれば、要点
の「筆記具の把持角度」にも悪影響が及ぼされること
は明らかである。
【0008】そこで、上記の問題点を考慮した従来の被
把持棒の持ち方練習具(以下、練習具と略記する)とし
ては、特願平6−157568号に示されたものがあ
る。この練習具101は、弾性材料にて形成され、たと
えば、図16(a)・(b)に示すように、筆記具など
の被把持棒を装着するための上下方向に貫通した孔10
2とこの孔102を取り巻く外周部104と孔102の
径方向の外方へ突出する突出部103とを有し、この突
出部103の少なくとも上面には、上記孔102に装着
された被把持棒が把持されたときに親指を載置可能なほ
ぼ平坦な当接面103aが形成されている。
【0009】上記構成によれば、図16(c)に示すよ
うに、上記孔102に被把持棒である、たとえば鉛筆1
06を適当な位置まで差し込んで把持したとき、この孔
102をほぼ円形に取り巻く外周部104に中指と人差
指とを当接することができる。また、上記当接面103
aに親指を載置し、中指と人差指とを上記外周部104
に配することにより、人差指が親指よりも前に位置する
ことになる。
【0010】これによって、被把持棒を把持するときの
手の形が、図14に示すような正しい形に設定される。
このため、使用者は、被把持棒の正しい把持位置を維持
することができる。また、この状態で把持された被把持
棒は、紙面に対して50°〜60°に傾斜した状態とな
り、正しい把持角度を実現することができる。
【0011】同様に、正しい箸の持ち方についても、上
記筆記具の持ち方と基本的には同じことを言うことがで
きる。すなわち、箸を把持した際には、下方の箸(以
下、下方箸とする)がほとんど不動の状態となり、親
指、人差指および中指で支持される上方の箸(以下、上
方箸とする)が動かされることにより操作されるが、こ
のとき、親指は上方箸に軽く当てがわれているだけであ
る。また、上記人差指と中指の自由度が大きく保証され
ており、主に人差指と中指によって上方箸が動かされ
る。このように、正しい箸の持ち方によって、箸を円滑
に操作することができる。
【0012】これに対して、好ましくない箸の持ち方と
して多く見られる例は、下方箸において、親指よりも箸
の先端よりに位置する薬指を正しい位置に置くことがで
きない持ち方である(たとえば、握り箸、交わり箸な
ど)。
【0013】このような問題点を考慮した従来の箸の持
ち方練習具としては実開昭61−176578号公報に
開示されたものなどが知られている。また、上記の問題
点を考慮した持ち方練習箸としては、従来からしつけ箸
と称されるものが知られている。
【0014】さらに、箸の持ち方練習具としては、特開
平9−44078号公報に開示されたものが知られてい
る。この箸の持ち方練習具(以下、単に練習具とする)
は、たとえば、図19(a)・(b)に示すように、下
方箸を装着するための孔204を有する外周部205
と、この外周部205から孔204の径方向の外方へ突
出する突出部206とを有している指案内部材202が
2個からなっている。上記突出部206の上面206a
および下面206bは、いずれもほぼ平坦となるように
形成されている。
【0015】この指案内部材202は、図20に示すよ
うに、箸201のうちの下方箸201bの先後方向に2
個、手のひらの大きさに応じた所定間隔を有して、かつ
互いの突出部206・206がほぼ120°の回転角度
を有して対向するように嵌着自在に取り付けられてい
る。
【0016】このように指案内部材202・202が取
り付けられた箸を把持すると、各突出部206・206
の突出方向に対して親指の付け根付近の指腹部外側、お
よび薬指の先端部付近の指腹部をほぼ直交するように当
接させることができる。そのため、下方箸201bを安
定して把持することができ、下方箸201bを絶えず不
動状態とすることができる。このように下方箸201b
が不動状態となると、上方箸201aを支持するための
親指・中指・人差指の3本の指先を容易に規定すること
ができる。その結果、箸201を正しく把持することが
容易となる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記筆記具
の正しい持ち方においては、人差指が親指の前に位置し
ているため、人差指が当接する際に、該人差指の指腹部
が筆記具の上側面から若干ずれることになる。これによ
り、人差指の指腹部全体が筆記具の上側面に当接するこ
とができなくなり、筆記具を把持する際に、人差指の当
接状態が不安定になる。
【0018】また、上記特願平6−157568号に示
された練習具101は、図16(c)に示すように、筆
記具などの被把持棒106を孔102に差し込んだ際
に、被把持棒106の上側面に上記外周部104による
段差105が生じる。この段差105の位置は、図17
に示すように、該筆記具を把持する部分において、人差
指が当接する位置に相当する。このため、通常の筆記具
においても不安定となる人差指の当接状態は、上記の段
差105のためにより不安定となる。
【0019】人差指の当接状態がより不安定となると、
筆記具を動かして筆記を行う際に、人差指が主導的な働
きを担うことが困難となる。したがって、上手に文字を
書くことができなくなる。さらに、人差指の位置がより
不安定になれば、同じく外周部104に接する中指の位
置も不安定になるとともに、筆記具に接することのない
小指、薬指の位置にも影響が及ぼされるおそれがある。
【0020】それゆえ、上記練習具101を用いた場
合、使用者は、被把持棒の正しい把持位置をある程度は
維持することが可能となる。しかしながら、筆記具を長
期間使用するなどした場合、正しい把持位置の維持は未
だ不十分であるという問題点を招来している。
【0021】また、上記練習具101などは、筆記具な
どの被把持棒を正しく把持するための練習用のものであ
る。そのため、練習具101を常時、実用的な筆記に使
用することは煩わしく、正しい持ち方が習慣付くまで該
練習具101を継続的に使用することが困難であるとい
う問題点も招来している。
【0022】さらに、被把持棒の正しい持ち方が維持で
きなければ、被把持棒の使用によって、前述したように
腕に余計な負担がかかり、筆記の際に身体に悪影響が及
ぼされるという問題点も招来することになる。
【0023】一方、従来からの箸の持ち方練習具や持ち
方練習箸の多くは、上方箸の自由度が小さくなるなどの
問題点を有しており、正しい箸の持ち方を習得するため
の構造としては不十分である。これに対して、特開平9
−44078号公報に開示された練習具では、上記の問
題点の発生を回避し、正しい箸の持ち方を容易に実現す
ることができる。しかしながら、突出部206により、
親指の付け根付近の指腹部外側を規定するだけでは、親
指を正確な位置に置くには未だ不十分となっているとい
う問題点を有している。
【0024】本発明は上記の問題点に鑑みてなされたも
のであって、その目的は、被把持棒の持ち方を正しい持
ち方に矯正することにより、被把持棒の使用の際に身体
に悪影響を及ぼさず、日常的に使用可能で、かつ、使い
易くすることができる持ち方矯正被把持棒と、被把持棒
に装着することにより上記の効果を得ることができる被
把持棒の持ち方矯正補助具とを提供することにある。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
持ち方矯正被把持棒は、上記の課題を解決するために、
被把持棒の把持される側面に突出部が形成されており、
上記突出部が、人差指先端の指腹部のほぼ全体が当接す
る面積を有し、被把持棒の側面と連なるほぼ平坦な人差
指当接面と、被把持棒の後端側となる部位に親指当接面
とを形成するように設けられており、さらに、被把持棒
を把持した際に人差指当接面に当接した人差指が、親指
当接面に当接した親指の前に位置することを特徴として
いる。
【0026】上記の請求項1記載の構成によれば、上記
被把持棒を把持した際に、親指、人差指、中指の3指と
持ち方矯正被把持棒との位置関係は物理的に規定され
る。このとき、上記突出部の上側面と、該突出部の上側
面に連なる被把持棒の上側面とが、ほとんど段差のない
平面状の人差指当接面となっている。すなわち、突出部
の上側面は、被把持棒の上側面の延長面として形成され
る。このため、人差指当接面の面積は、被把持棒の元の
上側面よりも広くなる。それゆえ、上記筆記具の正しい
持ち方において、人差指が親指の前に位置しても、人差
指の指腹部全体が筆記具の上側面に当接することができ
る。このため、従来よりも人差指の当接状態が安定化す
る。
【0027】また、親指は突出部の親指当接面に軽く当
接する状態となっている。このため、被把持棒の正しい
持ち方において補助的な働きをする親指に必要以上の力
がかけられることは回避される。これによって、主導的
な役目をする人差指、中指の働きを自由にすることがで
きる。すなわち、人差指は、被把持棒を安定して上下運
動させることができ、中指は、被把持棒を安定して左右
運動させることができる。
【0028】その結果、基本となる線を書く場合に、各
指に必要以上の力がかけられることなく滑らかに線を書
くことができるため、上手に文字を書くことができる。
また、各指の当接状態が安定していることにより、被把
持棒の正しい持ち方を維持し易くなる。このため、上記
持ち方矯正被把持棒を長時間使用しても腕に余計な負担
がかからなくなり、身体に悪影響が及ぼされることが回
避される。
【0029】さらに、上記構成の持ち方矯正被把持棒
は、被把持棒に予め突出部が形成されているため、従来
のように、被把持棒に持ち方矯正のための練習具を改め
て装着する必要が回避される。このため、把持し易い被
把持棒として、日常的な使用が可能となる。このため、
被把持棒の正しい持ち方の練習のみならず、日常的な使
用によって被把持棒の正しい持ち方が習慣化され身に付
けることができる。
【0030】本発明の請求項2記載の持ち方矯正被把持
棒は、上記の課題を解決するために、上記請求項1記載
の構成に加えて、親指当接面および/または人差指当接
面が、各指の形状に適合した形状に形成されていること
を特徴としている。
【0031】上記の請求項2記載の構成によれば、各指
の当接面が各指の形状に適合した形状となっていること
により、各指がより明確かつ正確に被把持棒に当接され
ることになる。そのため、被把持棒の使用に不慣れな使
用者、たとえば、幼児・学童などにとって、各指を配す
る位置が明確に認識できる。このため、上記使用者にと
ってより把持し易い被把持棒とすることができる。
【0032】本発明の請求項3記載の持ち方矯正被把持
棒は、上記の課題を解決するために、上記請求項1また
は2記載の構成に加えて、上記突出部は、被把持棒が把
持される部位に備えられている着脱可能な緩衝材上に形
成されていることを特徴としている。
【0033】上記の請求項3記載の構成によれば、持ち
方矯正被把持棒から緩衝材ごと突出部を取外すことが可
能となる。そのため、たとえば、突出部が破損した場合
でも緩衝材を取り替えることによって突出部を新しく取
り付けることができる。また、緩衝材として、突出部が
形成されていないものに取り替えることもできる。さら
に、突出部の形状をさまざまなものに取り替えることも
できる。
【0034】本発明の請求項4記載の持ち方矯正被把持
棒は、上記の課題を解決するために、上記請求項1、2
または3記載の構成に加えて、被把持棒が把持されたと
きに、上記突出部の下側となる面が突出して凸部を形成
していることを特徴としている。
【0035】上記請求項4記載の構成によれば、親指当
接面の面積を広くして、より親指を当接し易くすること
ができる。
【0036】本発明の請求項5記載の被把持棒の持ち方
矯正補助具は、上記の課題を解決するために、弾性材料
にて形成され、被把持棒を装着するための先端から後端
へ貫通した孔が形成される外周部と、この外周部から上
記孔の径の外方へ突出する突出部を備えており、上記突
出部は、被把持棒が装着されたときに、それぞれ親指お
よび人差指が当接される親指当接面および人差指当接面
が形成されるように設けられており、上記人差指当接面
が、人差指の指腹部の面積にほぼ対応する面積を有し、
外周部の側面と連なりほぼ平坦になっているとともに、
上記親指当接面が、突出部における被把持棒の後端側と
なる部位に形成されており、さらに、被把持棒を把持し
た際に人差指当接面に当接した人差指が、親指当接面に
当接した親指の前に位置することを特徴としている。
【0037】上記請求項5記載の構成によれば、上記孔
に被把持棒を適切な位置まで差し込んで把持することに
より、親指、人差指、中指の3指と被把持棒との位置関
係が上記持ち方矯正補助具によって物理的に規定され
る。このため、突出部の形成されていない通常の被把持
棒においても、上記請求項1記載の持ち方矯正被把持棒
と同様の効果を得ることができる。
【0038】また、上記持ち方矯正補助具は、様々な被
把持棒に装着することが可能であり、特に、鉛筆など、
使用するにつれてその長さが変化するような被把持棒に
対しても好適に用いることができる。
【0039】さらに、上記持ち方矯正補助具は被把持棒
において、その位置を適宜変化させることができるた
め、被把持棒を同じ部位で使用することが回避される。
その結果、たとえば、ボールペンにおいて、ボールの受
皿部が同一の部位のみ摩耗することを抑制できるなどと
いった、被把持棒の使用に伴う特定の部位のみの摩耗を
抑制することができる。
【0040】本発明の請求項6記載の被把持棒の持ち方
矯正補助具は、上記の課題を解決するために、上記請求
項5記載の構成に加えて、被把持棒が把持されたとき
に、上記突出部の下側となる面が突出して凸部を形成し
ていることを特徴としている。
【0041】上記請求項6記載の構成によれば、親指当
接面の面積を広くして、より親指を当接し易くすること
ができる。
【0042】
【発明の実施の形態】〔実施の形態1〕本発明の実施の
一形態について、図1ないし図6に基づいて説明すれ
ば、以下の通りである。なお、これによって本発明が限
定されるものではない。本実施の形態の筆記具は、親指
の位置がわかる突出部をこの筆記具を把持する部分(以
下、被把持部とする)に設けるとともに、人差指を被把
持部に当接し易くすることにより、特に練習具を使用し
なくても正しい持ち方が理解でき、かつ、習慣化できる
ものである。
【0043】本実施の形態の持ち方矯正被把持棒として
の筆記具1は、図1(a)に示すように、被把持棒であ
る筆記具本体としてのボールペン2において、被把持部
4に突出部3が形成されている。この突出部3は、図1
(b)に示すように、たとえば、ボールペン2が六角形
状の横断面を有しているとすると、六角形の1つの辺で
ある該ボールペン2の上側面2aと突出部3の上側面3
bとが人差指当接面5を形成するようになっている。
【0044】上記突出部3は、予めボールペン2に形成
されている。この突出部3は、ゴム・軟質ウレタン・コ
ルクなどの弾性材料からなっていることが好ましいが特
に限定されるものではない。たとえば、突出部3の材料
としては、ボールペン2の本体に用いられている材料と
同様のものを用いても構わない。つまり、筆記具1を持
ったときに被把持部4の違和感が大きいため、該筆記具
1が持ち難くなることが回避されればよい。
【0045】この突出部3のボールペン2における後端
側となる部位には、親指を載置可能とする親指当接面3
aが形成されている。この親指当接面3aの形状は特に
限定されるものではないが、たとえば、図1(a)に示
すように、当接される親指の形状に適合した凹面の形状
となっていることが好ましい。
【0046】また、上記突出部3の上側面3bと、該上
側面3bに連なるボールペン2の上側面2aとが、その
上部に人差指を当接可能とするほぼ平坦な人差指当接面
5として形成されている。この人差指当接面5は、元の
ボールペン2の上側面2aと比較して、上記上側面3b
と連なって1つの面状となっているため、より広くなっ
ており、これによって、人差指先端のほぼ指腹部全体が
当接し得るようになっている。
【0047】上記筆記具1の使用方法について以下に説
明する。この筆記具1を把持する場合には、図2に示す
ように、人差指先端の中指側の指腹部を人差指当接面5
に当接し、中指第1関節部付近の人差指側の側腹部とを
ボールペン2の横側面に当接する。さらに、親指第1関
節部を親指当接面3aに載置する。
【0048】これによって、親指、人差指、中指の3指
と筆記具1との位置関係が物理的に規定される。したが
って、筆記具1の「正しい把持位置」が決定され、「把
持したときの手の形」および「適切な把持角度」が設定
される。
【0049】このとき、図2に示す各指の配置では、特
に、親指は突出部3の親指当接面3aに軽く接するだけ
の状態となる。つまり、突出部3は、親指のすべり止め
として機能する。このため、親指に必要以上の力がかけ
られることは回避される。たとえば、図15(a)・
(b)に示すような誤った持ち方における力の配分を1
0とするとならば、本発明の上記筆記具1では、約半分
の5程度の力の配分で筆記することができる。これによ
って、筆記具1の「力の入れ具合」が適度なものとな
る。すなわち、親指は筆記具1を支えるための補助的な
働きをすることになる。
【0050】一方、被把持棒の正しい持ち方では、人差
指が親指の前に位置することから人差指先端が筆記具の
上側面から若干ずれることになる。このため、従来の筆
記具では人差指の当接状態が不安定となっていた。これ
に対して、本実施の形態の筆記具1では、突出部3の上
側面3bと、該上側面3bに連なるボールペン2の上側
面2aとが、ほとんど段差のない平面状の人差指当接面
5となっている。すなわち、突出部3の上側面3bは、
ボールペン2の上側面2aの延長面として形成される。
それゆえ、人差指当接面5は上記のようにもとのボール
ペン2の上側面2aよりも広くなっている。このため、
筆記具1を把持した際に人差指が親指の前に位置して
も、人差指の指腹部が全て人差指当接面5に当接するこ
とができる。この結果、筆記具1に対する人差指の当接
状態が安定化する。
【0051】したがって、筆記具1を上下に動かすため
の人差指の運動を安定して行うことが可能となる。さら
に、親指および人差指の位置が安定化することによっ
て、筆記具1に対する中指の当接も安定化する。このた
め、筆記具1を左右に動かすための中指の運動も安定し
て行うことが可能となる。
【0052】その結果、上記筆記具1を使用すると、基
本となる線を書く場合に、各指に必要以上の力がかけら
れることが回避され、滑らかに線を書くことができる。
したがって、筆記の際に上手に文字を書くことができ
る。また、各指の当接状態が安定していることにより、
被把持棒の正しい持ち方が維持し易くなる。このため、
上記筆記具1を長時間使用しても腕に余計な負担がかか
らなくなり、身体に悪影響が及ぼされることを回避でき
る。
【0053】また、本実施の形態の持ち方矯正被把持棒
は、前記のように、突出部3が被把持棒であるたとえば
ボールペン2に予め形成されている。このため、従来の
被把持棒の持ち方矯正練習具(以下、練習具とする)と
比較した場合、練習具を装着するなどの煩わしさが回避
される。それゆえ、使用者は、筆記具1を筆記具の正し
い持ち方の練習用として使用するのみならず、把持し易
い筆記具として日常的に使用することができる。さら
に、上記筆記具1を日常的に使用することによって、筆
記具の正しい持ち方が習慣化され身に付けることができ
る。
【0054】加えて、突出部3が弾性材料により形成さ
れていれば、親指および人差指を配したときの感触に違
和感が少なくなる。
【0055】上述したような、筆記具の正しい持ち方を
まとめると、次のようになる。 1.親指は、人差指、中指の働きを補助して筆記具を支
え、かつ、人差指、中指の運動を妨げることなく自由性
を保障するために用いられる。 2.人差指は、上から下方向に書く線(曲線、直線およ
び異方向線)を書く場合に用いられる。 3.中指は、下から上方向に書く線(曲線、直線および
異方向線)を書く場合に用いられる。
【0056】つまり、筆記具を正しく把持して筆記を行
うときは、親指、人差指、中指の3指の働きの分担はそ
れぞれ異なっている。なかでも、親指および人差指の被
把持棒に対する位置関係が重要となる。それゆえ、この
2本の指の位置関係が残りの指に影響を与えることにな
る。
【0057】これに対して、本実施の形態では、親指の
位置を変える、すなわち、補助的な働きをする親指の指
先が当接する部分を規定することにより、主導的な役目
をする人差指、中指の働きを自由にすることができる。
これによって、5本の指の関節15カ所と手首とを含め
た関節を自由自在に動かすことができる。このような手
の状態は、文字を書くときの正しい手の動きが行える状
態である。
【0058】さらに、このとき、人差指の当接する人差
指当接面5が元の筆記具よりも広い面積を有しているた
め、人差指の当接状態が安定化し、人差指をより自由に
動かすことができる。
【0059】なお、上記突出部3の形状は、親指が当接
できる、上記親指当接面3aに相当する部分が形成さ
れ、かつ、人差指当接面5となるほぼ段差のない平面が
形成されていれば特に限定されるものではない。しかし
ながら、筆記具の使用者として幼児・学童を想定する場
合は、図2に示すように、親指の形状に適合した凹状の
形状を有する親指当接面3aが形成されていることが好
ましい。
【0060】つまり、幼児・学童は筆記具などの被把持
棒の使用に不慣れなことが多い。そのため、筆記具を把
持する際に、親指や人差指を配する位置を明確にするこ
とによって、幼児・学童は各指の配置をより正確に行う
ことができる。したがって、幼児・学童にとってより把
持し易い筆記具とすることができる。
【0061】本実施の形態の持ち方矯正被把持棒の他の
例としては、図3(a)に示すように、被把持棒である
筆記具本体としてのボールペン2に代えて、シャープペ
ンシル12を用いた筆記具11であってもよい。このと
き、上記突出部3に相当する突出部13は、筆記具11
の被把持部4に備えられている着脱可能な緩衝材6上に
形成されている。つまり、緩衝材6は、親指や人差指を
筆記具11の被把持部4に当接させた際に、各指と被把
持部4との当接状態を緩和できる材料からなっているも
のである。なお、緩衝材6の詳細については、実施の形
態2において説明する。
【0062】上記突出部13は、前述したように、ゴム
などの弾性材料で形成されていることが好ましいが、上
記緩衝材6と同じ材質で形成されていることがより好ま
しい。加えて、突出部13と緩衝材6とが一体化されて
いてもよい。
【0063】この突出部13のシャープペンシル12に
おける後端側となる部位には、親指を載置可能とする親
指当接面13aが形成されている。この突出部13は、
図3(b)に示すように、緩衝材6の上側面と該突出部
13の上側面とがほぼ平坦な人差指当接面14を形成す
るようになっている。
【0064】従来の筆記具、すなわち、上記突出部13
が設けられていないシャープペンシル12のみの筆記具
では、図18に示すように、親指が人差指の前に出てく
ることになる。この状態では、親指や人差指、中指に強
い力をかけなければシャープペンシル12を把持するこ
とができない。このとき、シャープペンシル12には上
記緩衝材6が設けられているが、各指に強い力がかけら
れているため、緩衝材6によっては、各指のすべりをほ
とんど抑制することはできない。それゆえ、シャープペ
ンシル12を把持するときの力は軽減されず、腕に余計
な負担をかけることになる。
【0065】これに対して本実施の形態の筆記具11に
は、上記緩衝材6に突出部13が設けられている。この
ため、図2と同様に、筆記具11を持った使用者は、突
出部13の親指当接面13aに親指を軽く当接し、か
つ、人差指を人差指当接面14に当接するだけで、正し
い持ち方ができるようになるとともに、筆記の際に身体
に悪影響が及ぼされることを回避できる。しかも、この
ように各指を配するだけで、該筆記具11をほとんどす
べることなく把持することができる。
【0066】さらに、この状態では、上記突出部13に
よって、親指、人差指および中指にかけられる力が適度
なものになる。このため、筆記具11を把持する際に各
指に強い力をかける必要が回避され、従来のシャープペ
ンシル12でほとんど機能しなかったすべり止めとして
の緩衝材6は、人差指および中指に対して、すべり止め
として有効に機能することができる。
【0067】さらに、突出部13は、上述したように、
着脱可能な緩衝材6上に形成されているため、上記筆記
具11から緩衝材6ごと突出部13を取外すことが可能
となる。そのため、たとえば、突出部13が破損して持
ち方矯正被把持棒として機能しなくなったとしても、緩
衝材6を取り替えることによって突出部13を新しく取
り付けることができる。また、緩衝材6として突出部1
3が形成されていないものに取り替えることもできる。
さらに、突出部13の形状を他の形状のものに取り替え
ることもできる。
【0068】本実施の形態の持ち方矯正被把持棒の他の
例としては、図4(a)に示すように、被把持棒である
筆記具本体として毛筆22を用いた筆記具21であって
もよい。
【0069】上記筆記具21には、前記筆記具1および
筆記具11と同様に、突出部23が形成され、該突出部
23の毛筆22における後端側となる部位には、親指を
載置可能とする親指当接面23aが形成されている。こ
の突出部23は、図4(b)に示すように、毛筆22の
上側面と突出部23の上側面とがほぼ平坦な人差指当接
面24を形成するようになっている。
【0070】この場合、人差指および中指の当接は、前
記筆記具1または筆記具11の場合と同様であるが、図
5に示すように、親指は、毛筆22に対して直交するよ
うに突出部23の親指当接面23aに当接される。この
状態で把持された毛筆22は、紙面に対して70°〜8
0°に傾斜した状態で筆記を行うことになる。これによ
って、正しい持ち方で毛筆を把持することができるとと
もに、筆記の際に身体に悪影響が及ぼされることを回避
できる。
【0071】本実施の形態の持ち方矯正被把持棒の他の
例としては、図6(a)に示すように、被把持棒である
筆記具本体として筆ペン27を用いた筆記具26であっ
てもよい。
【0072】上記筆記具26には、前記各筆記具と同様
に、突出部28が形成され、該突出部28の筆ペン27
における後端側となる部位には、親指を載置可能とする
親指当接面28aが形成されている。この突出部28
は、図6(b)に示すように、筆ペン27の筆ペン外装
部27aにおける上側面と突出部28の上側面とがほぼ
平坦な人差指当接面29を形成するようになっている
が、この筆ペン外装部27aと突出部28とが一体化さ
れていてもよい。
【0073】さらに、人差指当接面29は、人差指が当
接し易いように、人差指の形状に適合したゆるやかな凹
部として形成されていてもよい。加えて、人差指が当接
しない側の突出部28の側面である下側面は、筆ペン外
装部27aの下側面とほぼ平坦な平面を形成する必要は
なく、たとえば、親指当接面28aの面積を広くして、
より親指を当接し易くするために凸部28bが形成され
ていてもよい。また、図示しないが、筆ペン外装部27
aに中指が当接し易くなるような、たとえば、中指の形
状に適合した凹部などが形成されていてもよい。
【0074】つまり、突出部28は、その上側面が、少
なくとも筆ペン27の上側面(すなわち、筆ペン外装部
27aの上側面)とほぼ段差のない平坦な人差指当接面
29を形成するように形成されていればよく、各指が当
接し難くならない限り、その形状および材質は特に限定
されるものではない。また、上記のように、親指、ある
いは中指が当接し易いような構成が付与されていてもよ
い。
【0075】以上のように、本実施の形態の筆記具は、
従来の練習具と比較して、特に人差指が当接し易いもの
となっている。そのため、筆記具を持ったときに、各指
をより正しい位置に配することができ、筆記具をより正
しい持ち方で把持することができる。
【0076】これに加えて、本実施の形態の筆記具は、
日常的な使用が可能となる実用的なものである。そのた
め、筆記具の持ち方の矯正および練習に加えて、通常の
筆記にも使用することが可能となり、これによって、筆
記具の正しい持ち方が習慣化する。また、筆記の際に身
体に及ぼされる悪影響のほとんどは、筆記具の持ち方に
誤りがあることに由来するものである。それゆえ、上記
筆記具を使用することによって、筆記作業に伴う疲れ
や、腱鞘炎などの病気の招来が回避できる。
【0077】〔実施の形態2〕本発明の他の実施の形態
について図7ないし図12に基づいて説明すれば、以下
の通りである。なお、これによって本発明が限定される
ものではない。本実施の形態では、上記実施の形態1の
持ち方矯正被把持棒において、被把持棒に直接形成され
ていた突出部が被把持棒から着脱可能とできるような構
成となっている。すなわち、上記突出部は、被把持棒の
持ち方矯正補助具(以下、補助具と略記する)として形
成されており、被把持棒である筆記具とは別体となって
いる。
【0078】本実施の形態の補助具31は、弾性材料に
て形成され、たとえば、図7(a)に示すように、筆記
具としてたとえばボールペン32を装着するための先端
から後端へ貫通した孔34aと、この孔34aを取り巻
く外周部34と、この外周部34から上記孔34aの径
の外方へ突出する突出部(第1突出部)33とを備えて
いる。
【0079】この突出部33の上側面と、該突出部33
の上側面に連なる上記外周部34の上側面とが、図7
(b)に示すように、その上部に人差指を当接可能とす
るほぼ平坦な人差指当接面(第2当接面)35として形
成されている。このとき、人差指当接面35の面積は、
後述するように、少なくとも人差指の指腹部の面積にほ
ぼ対応している必要がある。
【0080】外周部34は、ゴム・軟質ウレタン・コル
クなどの弾性材料にて形成されている。たとえば、上記
外周部34には、すべり止めとしての緩衝材を用いるこ
とができる。また、上記突出部33も外周部34と同様
に、弾性材料により形成されていることが好ましい。さ
らに、上記孔34aは、使用対象として想定される筆記
具、たとえば、図7(a)に示すようなボールペン32
などの径よりもやや小さく形成されている。
【0081】なお、外周部34は、図7(a)・(b)
に示すような円筒状である必要はなく、被把持棒に装着
できるのであれば、たとえば、横断面がC状となった外
周部であってもよい。すなわち、上記の人差指当接面3
5が形成されており、かつ、筆記具に装着可能であるな
らば、その形状は特に限定されるものではない。
【0082】また、この突出部33には、筆記具である
ボールペン32が把持されたときに、突出部33のボー
ルペン32における後端側となる部位に親指を載置可能
とする親指当接面(第1当接面)33aが形成されてい
る。
【0083】上記補助具31は、図8に示すように、ボ
ールペン32が孔34aに差し込まれ、持った際に補助
具31が正しい把持位置となるように装着される。この
とき、補助具31を筆記具に装着した場合、被把持部で
ある補助具31の外周部34の径が元のボールペン32
における被把持部の径と比較して若干大きくなる程度
で、被把持部の軸が太くなりすぎないようになってい
る。
【0084】そして、図9に示すように、人差指先端の
中指側の指腹部を人差指当接面35に当接し、中指第1
関節部付近の人差指側の側腹部とをボールペン32の横
側面に当接する。さらに、親指第1関節部を親指当接面
33aに載置し、ボールペン32を把持する。これによ
って、親指、人差指、中指の3指とボールペン32との
位置関係を物理的に規定して、正しい持ち方でボールペ
ン32を把持することができる。
【0085】つまり、本実施の形態の補助具31は、ボ
ールペン32など通常に用いられている筆記具に装着す
るだけで、前記実施の形態1の持ち方矯正被把持棒と同
一の効果を得ることができる。特に、本実施の形態の補
助具31は、上記のように弾性材料で形成されているた
め、異なる形状、具体的には、横断面が円形、正方形、
あるいは三角形などの各筆記具に対応することができ
る。また、用いる筆記具の径が異なっている場合でも、
所定の範囲内であれば対応することができる。これによ
って、親指および人差指を配したときの感触に違和感が
少なくなる。加えて、外周部34が緩衝材からなってい
れば、補助具31を使用することにより各指にかけられ
る力が適度なものになるため、筆記具を把持する際にす
べり止めの効果を与えることができる。
【0086】また、本実施の形態の補助具31は、被把
持棒においてその位置を適宜変化させることができる。
このため、前記実施の形態1の持ち方矯正被把持棒と比
較して、筆記具を同じ部位で使用することが回避され
る。そのため、筆記具の特定の部位のみが摩耗するよう
な状態、たとえば、ボールペン32などでは、ボールの
受皿部が同一の部位のみ摩耗してインクが出にくくなる
などの問題点が生ずることを抑制することができる。
【0087】ところで、最近の文具市場の傾向として、
把持し易さを特徴とした筆記具の商品化が多くなされて
いる。このような筆記具には、筆記具の被把持部に特別
な構成が付与されている。たとえば、ボールペンなどに
おいて、該ボールペンにおける被把持部の横断面が三角
形の形状にされたり、被把持部にすべり止めの緩衝材が
用いられたり、同じく溝が形成されたり、あるいは、被
把持部の軸が太くされるなどの商品が販売されている。
【0088】上記の各構成は筆記具を把持し易くするた
めのものである。たとえば、緩衝材としてはゴムなどの
弾性材料が用いられており、指の当接状態を緩和する効
果を与える。また、被把持部への溝の形成は、指を当接
した際に指腹部と当接面との摩擦を大きくしてすべり止
めの効果を与える。さらに、被把持部の横断面を三角形
にしたり、被把持部を太くしたりすることは、被把持部
を把持し易くする効果を与える。
【0089】そのため、該構成を有する筆記具は、筆記
の際に力を入れても腕に負担がかからなかったり、筆記
の際にかける力が軽減されるなどの効果が得られると考
えられている。それゆえ、筆記具は把持し易くなり、該
筆記具の使用に伴う疲れや書き難さを解消することがで
きるといわれている。
【0090】このような文具市場の傾向は、前述した筆
記の際に身体に及ぼす悪影響が社会問題化していること
に由来していると考えられる。しかし、身体に及ぼす悪
影響のほとんどは筆記具などの被把持棒の持ち方に誤り
があるためである。このため、筆記具の被把持部に特別
な構成を付与しても、被把持棒の持ち方を正しく矯正し
ない限り、筆記具が把持し易くなることは考えられな
い。したがって、上記のような把持し易いと言われる筆
記具は、人間工学的または医学的見地から考慮しても何
ら根拠のないものである。
【0091】特に、被把持部の軸を太くした筆記具の場
合、この筆記具を把持した際に、被把持部の軸が太すぎ
るため、各指にかけられる力を適宜加減することが困難
となる。このような筆記具は、指先に力のない幼児・学
童などにとっては把持し易いものとなっているが、各指
に適度な力をかけることができる大人にとっては、上記
の筆記具を使用すると逆に筆記の妨げとなってしまうこ
とになる。
【0092】ここで、本実施の形態の補助具31が装着
されたボールペン32などの筆記具は、その被把持部の
径が元の筆記具の被把持部の径よりも若干大きくなって
いる程度である。このため、筆記具の被把持部が太くな
りすぎず、筆記具を把持した際に各指にかけられる力を
適宜加減することが可能になる。このため、ボールペン
32などの筆記具を正しい持ち方で把持することができ
るとともに、より上手に文字を書くことができる。
【0093】加えて、上記補助具31は、外周部34が
緩衝材からなっていれば、より確実な筆記具のすべり止
めとして使用することができる。このため、従来の練習
具などと比較して、単なる筆記具の持ち方の練習だけで
なく、該筆記具を把持したときのすべり止めとしても機
能する、より実用的な被把持棒の持ち方矯正補助具とし
て使用することができる。そのため、上記補助具31を
装着したボールペン32などの筆記具の使用者は、日常
的に使い易い筆記具として該筆記具を使用することがで
きる。さらに、この筆記具を日常的に使用することで、
筆記具の正しい持ち方が習慣化して身に付くことにな
る。
【0094】また、本実施の形態の補助具は、図10
(a)・(b)に示すように、突出部37と外周部38
とが一体化された補助具36であってもよい。突出部3
7には、上記補助具31と同様に、親指当接面(または
第1当接面)37aが形成されている。また、この突出
部37は、図10(b)に示すように、外周部38の上
側面と突出部37の上側面とが、ほぼ段差のない人差指
当接面(または第2当接面)39を形成するようになっ
ている。さらに、外周部38には、筆記具を装着するた
めの孔38aが形成されている。
【0095】このとき、図11(a)に示すように、人
差指当接面39の面積は、当接される人差指の指腹部4
0の面積にほぼ対応している必要がある。具体的には、
上記補助具36において、外周部38の長さは、図7
(a)に示した補助具31と比較して短くなっていても
構わないが、外周部38と突出部37とからなる人差指
当接面39の面積が、斜線の範囲で示した人差指の指腹
部の大部分を覆うようになっていればよい。
【0096】このような広い面積を有する人差指当接面
39であれば、筆記具を正しい持ち方で把持したときに
人差指はより当接し易くなる。このため、親指より前に
位置することによって、人差指の当接が不安定になるこ
とは抑制され、人差指の当接状態がより安定化する。し
たがって、筆記具を正しい持ち方で把持することが行い
易くなる。
【0097】これに対して、従来の練習具101では、
図11(b)に示すように、人差指に当接する外周部1
04は、上記指腹部40のほぼ半分程度の面積しか有し
ていない。このため、図17に示すように、人差指の当
接位置が不安定となる。
【0098】また、本実施の形態の補助具は、図12
(a)・(b)に示すように、突出部42の下側面が突
出して凸部42bを形成している補助具41であっても
よい。すなわち、突出部42と外周部43との上側面に
より形成される人差指当接面(第2当接面)44がほぼ
平面となっていて、突出部42に親指当接面(第1当接
面)42aとなる部分が形成されていれば、その形状は
限定されるものではない。上記凸部42bが形成されて
いることによって、親指当接面42aの面積が広くな
り、より親指を載置し易くなる。
【0099】さらに、図示しないが、上記親指当接面3
3a・37a・42aおよび人差指当接面35・39・
44には、親指または人差指が当接し易いように、各指
の形状に適合したゆるやかな凹部が形成されていてもよ
い。また、図示しないが、補助具31・36・41に中
指が当接し易くなるように、たとえば、中指の形状に適
合した凹部などが形成されていてもよい。
【0100】以上のように、本実施の形態の被把持棒の
持ち方矯正補助具は、通常用いられている筆記具に装着
することによって前記実施の形態1の筆記具と同様の効
果を奏することができる。そのため、一つの補助具で様
々な筆記具を持ち易くすることができるとともに、たと
えば、鉛筆など、使用するにつれてその長さが変化する
ような筆記具に対しても好適に用いることができる。
【0101】さらに、上記補助具は、従来の練習具など
のように、単に、各指の位置を規定するためだけのもの
ではなく、すべり止めとしても機能する。このため、上
記補助具を装着した筆記具の使用者は、筆記具の正しい
持ち方の練習だけでなく、日常的に使用する把持し易い
筆記具として、該筆記具を使用することができる。さら
に、上記筆記具を日常的に使用することによって、筆記
具の正しい持ち方が習慣化して身に付くことになる。
【0102】〔実施の形態3〕本発明のさらに他の実施
の形態について、図13に基づいて説明すれば以下の通
りである。なお、これによって本発明が限定されるもの
ではない。本実施の形態では、前記実施の形態1および
実施の形態2において被把持棒として用いられてきた筆
記具に代えて、被把持棒としてスプーンが用いられてい
る。
【0103】本実施の形態の持ち方矯正被把持棒は、図
13(a)に示すように、被把持棒としてスプーン51
を用い、このスプーン51の柄52が把持される部位に
突出部53が形成されるとともに、この突出部53のス
プーン51における後端側となる部位には、親指を載置
可能とする親指当接面53aが形成されている。
【0104】この突出部53の上側面53bと、該上側
面53bに連なるスプーン51の上側面52aとが、図
13(b)に示すように、その上部に人差指を当接可能
とするほぼ平坦な人差指当接面54として形成されてい
る。
【0105】上記突出部53は弾性材料により形成され
ていることが好ましい。これによって、親指および人差
指を配したときの感触に違和感が少なくなるとともに、
スプーンを把持する際にすべり止めの効果がある。ま
た、上記突出部53は、柄52と同一の材質によって形
成されていてもよい。
【0106】上記スプーン51を使用する際には、人差
指先端の中指側の指腹部を人差指当接面54に当接し、
中指第1関節部付近の人差指側の側腹部とをスプーン5
1の横側面に当接する。さらに、親指第1関節部を親指
当接面53aに載置し、スプーン51を把持する。これ
によって、親指、人差指、中指の3指とスプーン51と
の位置関係を物理的に規定して、正しい持ち方でスプー
ン51を把持することができる。
【0107】このとき、人差指当接面54は、前記実施
の形態1における筆記具1などのように、ほとんど段差
のない平面状であり、かつ、その面積も、もとのスプー
ン51の上側面52aよりも広くなっている。このた
め、人差指の当接状態が安定する。また、親指は突出部
53の親指当接面53aに軽く当接していることによ
り、該親指にも必要以上の力がかけられることはない。
したがって、上記のスプーン51を幼児に把持させ、食
事に日常的に使用させることによって、スプーンの正し
い持ち方が習慣化することになり、また、正しい箸の持
ち方、使い方に移行し易くすることができる。
【0108】なお、図示しないが、通常用いられている
スプーンに対して、前記実施の形態2のような補助具を
装着してもよい。これによっても上記のスプーンと同様
の効果を得ることができる。また、該補助具は、スプー
ンの状態に適応させて、その材質や形状を適宜変化させ
ることができる。
【0109】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の持ち方矯正被把
持棒は、以上のように、被把持棒の把持される側面に突
出部が形成されており、上記突出部が、人差指先端の指
腹部のほぼ全体が当接する面積を有し、被把持棒の側面
と連なるほぼ平坦な人差指当接面と、被把持棒の後端側
となる部位に親指当接面とを形成するように設けられて
おり、さらに、被把持棒を把持した際に人差指当接面に
当接した人差指が、親指当接面に当接した親指の前に位
置する構成である。
【0110】それゆえ、上記構成では、上記被把持棒を
把持した際に、親指、人差指、中指の3指と持ち方矯正
被把持棒との位置関係は物理的に規定される。このと
き、人差指当接面の面積は、被把持棒の元の上側面より
も広くなるため、人差指が当接し易くなる。また、親指
は突出部の親指当接面に軽く当接する状態となってい
る。このため、人差指と親指の当接状態が安定化し、被
把持棒を正しく把持することができる。
【0111】その結果、基本となる線を書く場合に、各
指に必要以上の力がかけられることなく滑らかに線を書
くことができるため、上手に文字を書くことができる。
また、上記持ち方矯正被把持棒を長時間使用しても腕に
余計な負担がかからなくなり、身体に悪影響が及ぼされ
ることが回避されるという効果を奏する。
【0112】さらに、上記構成の持ち方矯正被把持棒
は、被把持棒に予め突出部が形成されているため、従来
のように、被把持棒に持ち方矯正のための練習具を改め
て装着する必要が回避される。このため、把持し易い被
把持棒として、日常的な使用が可能となる。このため、
被把持棒の正しい持ち方の練習のみならず、日常的な使
用によって被把持棒の正しい持ち方が習慣化され身に付
けることができるという効果を奏する。
【0113】本発明の請求項2記載の持ち方矯正被把持
棒は、以上のように、上記請求項1記載の構成に加え
て、親指当接面および/または人差指当接面が、各指の
形状に適合した形状に形成されている構成である。
【0114】それゆえ、上記構成では、各指の当接面が
各指の形状に適合した形状となっていることにより、各
指がより明確かつ正確に被把持棒に当接される。そのた
め、被把持棒の使用に不慣れな使用者、たとえば、幼児
・学童などにとって、各指を配する位置が明確に認識で
き、より把持し易い被把持棒とすることができるという
効果を奏する。
【0115】本発明の請求項3記載の持ち方矯正被把持
棒は、以上のように、上記請求項1または2記載の構成
に加えて、上記突出部は、被把持棒が把持される部位に
備えられている着脱可能な緩衝材上に形成されている構
成である。
【0116】それゆえ、上記構成では、持ち方矯正被把
持棒から緩衝材ごと突出部を取外すことが可能となる。
そのため、たとえば、突出部が破損した場合でも緩衝材
を取り替えることによって突出部を新しく取り付けるこ
とができる。また、緩衝材として、突出部が形成されて
いないものに取り替えることもできる。さらに、突出部
の形状をさまざまなものに取り替えることもできるとい
う効果を奏する。
【0117】本発明の請求項4記載の持ち方矯正被把持
棒は、以上のように、上記請求項1、2または3記載の
構成に加えて、被把持棒が把持されたときに、上記突出
部の下側となる面が突出して凸部を形成している構成で
ある。
【0118】それゆえ、上記構成では、親指当接面の面
積を広くして、より親指を当接し易くすることができる
という効果を奏する。
【0119】本発明の請求項5記載の被把持棒の持ち方
矯正補助具は、以上のように、弾性材料にて形成され、
被把持棒を装着するための先端から後端へ貫通した孔が
形成される外周部と、この外周部から上記孔の径の外方
へ突出する突出部を備えており、上記突出部は、被把持
棒が装着されたときに、それぞれ親指および人差指が当
接される親指当接面および人差指当接面が形成されるよ
うに設けられており、上記人差指当接面が、人差指の指
腹部の面積にほぼ対応する面積を有し、外周部の側面と
連なりほぼ平坦になっているとともに、上記親指当接面
が、突出部における被把持棒の後端側となる部位に形成
されており、さらに、被把持棒を把持した際に人差指当
接面に当接した人差指が、親指当接面に当接した親指の
前に位置する構成である。
【0120】それゆえ、上記構成では、上記孔に被把持
棒を適切な位置まで差し込んで把持することにより、親
指、人差指、中指の3指と被把持棒との位置関係が上記
持ち方矯正補助具によって物理的に規定される。このた
め、突出部の形成されていない通常の被把持棒において
も、上記請求項1記載の持ち方矯正被把持棒と同様の効
果を得ることができる。
【0121】また、上記持ち方矯正補助具は、様々な被
把持棒に装着することが可能であり、特に、鉛筆など、
使用するにつれてその長さが変化するような被把持棒に
対しても好適に用いることができる。
【0122】さらに、上記持ち方矯正補助具は被把持棒
において、その位置を適宜変化させることができるた
め、被把持棒を同じ部位で使用することが回避される。
その結果、たとえば、ボールペンにおいて、ボールの受
皿部が同一の部位のみ摩耗することを抑制できるなどと
いった、被把持棒の使用に伴う特定の部位のみの摩耗を
抑制することができるという効果を奏する。
【0123】本発明の請求項6記載の被把持棒の持ち方
矯正補助具は、以上のように、上記請求項5記載の構成
に加えて、被把持棒が把持されたときに、上記突出部の
下側となる面が突出して凸部を形成している構成であ
る。
【0124】それゆえ、上記構成では、親指当接面の面
積を広くして、より親指を当接し易くすることができる
という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本発明の実施の一形態である持ち方
矯正被把持棒である筆記具を示す説明図であり、(b)
は、(a)に示した筆記具のA−A線矢視断面図であ
る。
【図2】図1に示した筆記具の使用状態を示す説明図で
ある。
【図3】(a)は、持ち方矯正被把持棒の他の例である
筆記具を示す説明図であり、(b)は、(a)に示した
筆記具のB−B線矢視断面図である。
【図4】(a)は、持ち方矯正被把持棒のさらに他の例
である筆記具を示す説明図であり、(b)は、(a)に
示した筆記具のC−C線矢視断面図である。
【図5】図4に示した筆記具の使用状態を示す説明図で
ある。
【図6】(a)は、持ち方矯正被把持棒のさらに他の例
である筆記具を示す説明図であり、(b)は、(a)に
示した筆記具のD−D線矢視断面図である。
【図7】(a)は、本発明の実施の他の形態である被把
持棒の持ち方矯正補助具を示す説明図であり、(b)
は、(a)に示した補助具のE−E線矢視断面図であ
る。
【図8】図7に示した補助具をボールペンに適用した場
合の装着状態を示す説明図である。
【図9】図7に示した補助具をボールペンに適用した場
合の使用状態を示す説明図である。
【図10】(a)は、被把持棒の持ち方矯正補助具の他
の例を示す説明図であり、(b)は、(a)に示した補
助具のF−F線矢視断面図である。
【図11】(a)は、図10に示した被把持棒の持ち方
矯正補助具における人差指当接面と人差指の指腹部との
面積の比較を示す説明図であり、(b)は、従来の把持
棒の持ち方矯正練習具における外周部と人差指の指腹部
との面積の比較を示す説明図である。
【図12】(a)は、被把持棒の持ち方矯正補助具のさ
らに他の例を示す説明図であり、(b)は、(a)に示
した補助具のG−G線矢視断面図である。
【図13】(a)は、本発明の実施のさらに他の形態を
示す持ち方矯正被把持棒としてのスプーンを示す説明図
であり、(b)は、(a)に示したスプーンのH−H線
矢視断面図である。
【図14】鉛筆の正しい持ち方を示す説明図である。
【図15】(a)および(b)は、鉛筆の誤った持ち方
を示す説明図である。
【図16】(a)は、従来の被把持棒の持ち方矯正練習
具の正面図であり、(b)は、(a)に示した従来の練
習具の側面図であり、(c)は、(a)および(b)に
示した従来の練習具を鉛筆に適用した場合の装着状態を
示す説明図である。
【図17】図16(a)〜(c)に示した従来の練習具
を鉛筆に適用した場合の使用状態を示す説明図である。
【図18】従来の筆記具の使用状態を示す説明図であ
る。
【図19】(a)は、従来の被把持棒の持ち方矯正練習
具の正面図であり、(b)は、(a)に示した従来の練
習具の側面図である。
【図20】図19(a)・(b)に示した従来の練習具
を箸に適用した場合の使用状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 筆記具(持ち方矯正被把持棒) 2 ボールペン(被把持棒) 3 突出部 3a 親指当接面 4 被把持部 5 人差指当接面 6 緩衝材 31 被把持棒の持ち方矯正補助具(補助具) 32 ボールペン(被把持棒) 33 突出部(第1突出部) 33a 親指当接面(第1当接面) 34 外周部 35 人差指当接面(第2当接面) 40 人差指の指腹部 51 スプーン(持ち方矯正被把持棒) 53 突出部 53a 親指当接面 54 人差指当接面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09B 11/02 B43K 23/00 C

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被把持棒の把持される側面に突出部が形成
    されており、 上記突出部が、人差指先端の指腹部のほぼ全体が当接す
    る面積を有し、被把持棒の側面と連なるほぼ平坦な人差
    指当接面と、被把持棒の後端側となる部位に親指当接面
    とを形成するように設けられており、 さらに、被把持棒を把持した際に人差指当接面に当接し
    た人差指が、親指当接面に当接した親指の前に位置する
    ことを特徴とする持ち方矯正被把持棒。
  2. 【請求項2】上記親指当接面および/または人差指当接
    面が、各指の形状に適合した形状に形成されていること
    を特徴とする請求項1記載の持ち方矯正被把持棒。
  3. 【請求項3】上記突出部は、被把持棒の把持される部位
    に備えられている着脱可能な緩衝材上に形成されている
    ことを特徴とする請求項1または2記載の持ち方矯正被
    把持棒。
  4. 【請求項4】被把持棒が把持されたときに、上記突出部
    の下側となる面が突出して凸部を形成していることを特
    徴とする請求項1、2または3記載の持ち方矯正被把持
    棒。
  5. 【請求項5】弾性材料にて形成され、被把持棒を装着す
    るための先端から後端へ貫通した孔が形成される外周部
    と、この外周部から上記孔の径の外方へ突出する突出部
    を備えており、 上記突出部は、被把持棒が装着されたときに、それぞれ
    親指および人差指が当接される親指当接面および人差指
    当接面が形成されるように設けられており、 上記人差指当接面が、人差指の指腹部の面積にほぼ対応
    する面積を有し、外周部の側面と連なりほぼ平坦になっ
    ているとともに、上記親指当接面が、突出部における被
    把持棒の後端側となる部位に形成されており、 さらに、被把持棒を把持した際に人差指当接面に当接し
    た人差指が、親指当接面に当接した親指の前に位置する
    ことを特徴とする被把持棒の持ち方矯正補助具。
  6. 【請求項6】被把持棒が把持されたときに、上記突出部
    の下側となる面が突出して凸部を形成していることを特
    徴とする請求項5または6記載の被把持棒の持ち方矯正
    補助具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20200122801A (ko) * 2019-04-19 2020-10-28 호원대학교산학협력단 당구 브릿지 형성용 링

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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