JP2660200B2 - スピード違反取締り用走行速度計 - Google Patents
スピード違反取締り用走行速度計Info
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- JP2660200B2 JP2660200B2 JP62052099A JP5209987A JP2660200B2 JP 2660200 B2 JP2660200 B2 JP 2660200B2 JP 62052099 A JP62052099 A JP 62052099A JP 5209987 A JP5209987 A JP 5209987A JP 2660200 B2 JP2660200 B2 JP 2660200B2
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- JP
- Japan
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- speed
- traveling speed
- traveling
- data
- fixed
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Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、警察機関が所有するパトカー、白バイなど
の警ら車両に装着され、スピード違反車に対し違反を告
知するために使用されるスピード違反取締り用走行速度
計に関するものである。 〔従来の技術及び発明が解決しようとする問題点〕 スピード違反車を取締る場合、警ら車は違反車に近づ
いた後所定距離同一スピードで追走し、そのときの速度
をもってスピード違反が有ったかどうかの判定を行う。
このようなスピード違反を立証するための証拠として、
取締り対象車と同じ速度で走行したときの速度を表示器
上で固定すると共に、該固定した速度を印字装置により
記録用紙上に印字するようにしている。しかし、このよ
うな表示の固定は取締りを行っている警察官の手動操作
によって行われるため、この固定操作のタイミングが追
走中の急加速時の表示であるか、取締り対象車との並列
走行による忠実な表示かで、警察官と違反車の運転者と
の間にトラブルが生じることがあり、円滑な取締り処理
に支障を来す恐れがある。 そこで本発明は、上述した従来の欠点を解消するため
になされたもので、取締り対象車と同じ速度で一定距離
定速走行したことを示す記録を取ることによって、運転
者との間でのトラブルのない円滑の取締り処理を行うこ
とのできるスピード違反取締り用走行速度計を提供しよ
うとするものである。 〔問題点を解決するための手段〕 上記問題点を解決するため本発明によりなされたスピ
ード違反取締り用走行速度計は、第1図の基本構成図に
示される如く、速度表示器A、記憶手段B、速度固定ス
イッチC及び印字機Dを備える。 速度表示器Aは、走行速度に応じた信号を入力し、該
信号を演算処理して走行速度データを発生し、該走行速
度データにより走行速度をデジタル表示する。 記憶手段Bは、速度表示器Aに表示する走行速度に関
するデータを一定時間毎に取り込み、該取り込んだ最新
の複数個の走行速度データを記憶する。 速度固定スイッチCは、手動操作により速度表示器A
の表示を手動操作時に速度表示Aに行っていた走行速度
のデジタル表示に固定させると共に、手動操作により記
憶手段Bの記憶内容を手動操作時までに記憶手段Bに記
憶していた最新の複数個の走行速度データに固定させ
る。 印字機Dは、固定された速度表示器Aの走行速度に関
する走行速度データと固定された記憶手段Bに記憶され
ている最新の複数個の走行速度データとにより、速度固
定スイッチCの手動操作時の走行速度値と該走行速度値
に至るまでの複数個の走行速度値とを記録紙に印字す
る。 [作用] 上記構成において、速度固定スイッチを操作すると、
速度表示器Aの表示が手動操作時に速度表示器Aに行わ
れていた走行速度のデジタル表示に固定されると共に、
記憶手段Bの記憶内容が手動操作時までに記憶手段Bに
記憶されていた最新の複数個の走行速度データに固定さ
せる。この固定された記憶手段Bに記憶されている最新
の複数個の走行速度データは、速度固定スイッチCが操
作されるまでの走行速度に関する最新のデータであるの
で、この最新の複数個の走行速度データによる複数個の
走行速度値を印字機Dによって記録紙に印字し、この記
録紙に印字あるいは速度表示器Aに固定表示された固定
速度値を、記録紙に印字された複数個の走行速度値と共
にスピード違反者あるいは第三者に提示することによ
り、取締りの合法性を確実に証明することのできる証拠
を、スピード違反取締りの際に何ら余分の操作を行うこ
となく手順の操作を行うだけで、自動的に作成すること
ができる。 〔実施例〕 以下本発明によるスピード違反取締り用走行速度計の
実施例を図に基づいて説明する。 第2図は本発明の速度計の一実施例を示すブロック図
であり、図示速度計は予め定めたプログラムに従って動
作するマイクロコンピュータ(CPU)1を有する。該CPU
1には、走行センサ2、時計3、速度固定スイッチ4、
印字スイッチ5、速度表示器6及び印字機7が接続され
ている。 上記走行センサ2は、速度計が搭載されるパトカーの
走行速度に比例した周波数のパルス列を発生し、これを
CPU1に供給する。CPU1は、走行センサ2からのパルス列
を演算処理して走行速度データを発生し、該走行速度デ
ータを一定周期で内部のレジスタにラッチして速度表示
器6に走行速度をデジタル表示すると共に、例えば1.12
秒の一定時間毎に走行速度データをCPU1内のメモリエリ
アに記憶する。図示実施例では、メモリエリアは4個分
の最新の走行速度履歴データを記憶できる容量を有す
る。 時計3は、年、月、日、時、分からなる時間データを
発生しこれをCPU1に供給する。速度固定スイッチ4は速
度表示器6に表示されている走行速度を固定する際に手
動操作されるスイッチで、該スイッチの操作に応じてCP
U1は、一定周期毎のレジスタへの速度データのラッチを
停止し、速度表示器6への走行速度のデジタル表示の更
新をなくすると共に、メモリエリアへの新しい走行速度
データの記憶も停止し、かつ時計3からの時間データを
取り込み、これを内部のレジスタにラッチする。 印字スイッチ5は速度固定スイッチ4の操作によって
固定された表示走行速度に関するデータ、時間データ並
びに複数個の走行速度履歴データを印字機7によって印
字する際に操作されるスイッチである。 上記速度表示器6、速度固定スイッチ4及び印字スイ
ッチ5はCPU1、印字機7などを収容しているケース8の
前面パネル9に配列され、該前面パネル9には印字機7
により印字された記録紙10が送り出される記録紙送出口
9aが設けられている。なお、走行センサ2はケース9外
に設けられている。 以上において、CPU1が予め定めたプログラムに従って
行う仕事を第4図及び第5図のフローチャートを参照し
て説明する。 第4図は第1の実施例を示し、CPU1は例えば電源のオ
ンによってその仕事をスタートし、最初のステップS1に
おいて、走行センサ2から供給される走行パルスに基づ
いて速度演算処理を行う。その後ステップS2に進み、ス
テップS1において求めた走行速度データを内部のレジス
タにラッチして速度表示器6の表示を更新する。続いて
ステップS3において、速度表示器6に表示された走行速
度に関する走行速度データを一定時間、例えば1.12秒毎
に取り込み、これを内部のメモリエリアに記憶する。 その後ステップS4に進み、ここで速度固定スイッチ4
がオンされているか否かを判定し、判定がNOである場合
にはステップS1に戻り、上述のステップS1〜S3を繰返
す。 ステップS4の判定がYESのとき、すなわち速度固定ス
イッチ4がオンされたときは、ステップS5に進み、ここ
で速度の固定を行う。この速度の固定は、内部のレジス
タへの走行速度データのラッチを停止すると共に、内部
メモリエリアに記憶する1.12秒毎の走行速度データの取
り込みを停止することによって行う。 次にステップS6に進み、ここで速度固定スイッチ4が
再度オンされたか否かが判定される。このステップS6の
判定がNOのときはステップS7に進み、ここで印字スイッ
チ5がオンされたか否かが判定される。ステップ6及び
S7の判定が共にNOのときはステップS6及びS7の判定が繰
返し行われる。 今、ステップS7の判定がYESのときは、ステップS8に
進み、ここで印字機7による印字動作が行われる。この
ステップS8においては、第6図に示すように、速度固定
スイッチ4をオンしたとき速度表示器6に表示されてい
る走行速度に関するデータによる固定速度値Xとメモリ
エリアに記憶されている4つの走行速度履歴データによ
る速度値Yとが記憶紙10上に同時に印字される。なお、
固定速度値Xの印字に先立って、時計2からの時間デー
タに基づいて年、月、日、時、分Zが好ましく印字され
る。この時間データの印字は、後に違反発生日時を証明
する際に有効に役立つ。 上記ステップS8の実行後はステップS6に戻り、再びス
テップS6及びS7の判定を繰返す。従って、再度印字スイ
ッチ5をオンすれば、再び印字動作が行われる。そし
て、スイッチ4の再度のオンにより、ステップS6の判定
がYESとなることにより、ステップS1に戻り、上述した
動作を繰返す。 第5図は他の実施例を示すが、ステップS1〜S7は第4
図と同一であるので説明を省略する。 この例では、ステップS7の判定がYES、すなわち印字
スイッチ5がオンされると、ステップS9において印字機
7による記録紙10への印字が行われるが、このステップ
S9における印字は、年、月、日、時、分の時間データに
よるものZと固定速度値Xとが行われる。 ステップS9の印字終了後ステップS10において速度固
定スイッチ4が再度オンされたか否かの判定が行われ、
この判定がNOのときはステップS11において再び印字ス
イッチ5がオンされたか否かの判定が行われる。ステッ
プS11の判定がNOのときはステップS10に戻り、ステップ
S10又はS11のいずれかの判定がYESとなるまでステップS
10及びS11が繰返される。 ステップS10の判定がYESのとき、すなわち、速度固定
ステップS4が再度オンされたときには、ステップS1に戻
り、ステップS11の判定がYESのとき、すなわち印字スイ
ッチ5が再度オンされたときはステップS12に進み、こ
こで印字動作が行われる。このステップS12の印字動作
は4つの走行速度値Yに関するものである。 すなわち、第5図の例では、時間データと固定速度値
のみがまず印字され、4つの走行速度については必要な
ときだけ印字されるようになっている。 上述したスピード違反取締り用走行速度計によれば、
パトカーが取締り対象車を追尾している間、CPU1は1.12
秒毎に、速度表示器6に表示される走行速度に関する走
行速度データをCPU1内のメモリエリアに取り込み記憶す
る。この取り込まれた走行速度データは常に過去4個の
最新のものである。 従って、追尾によって対象車と並列走行を一定時間保
った後速度固定ステップS4をオンすると、速度表示器に
表示されている走行速度値が固定されると共に、それま
どの4つの最新の走行速度データも固定される。その
後、印字スイッチ5をオンすると、CPU1は走行速度値が
固定される直前までの4つの過去の走行速度履歴データ
を固定速度値に関するデータと共に記録紙10上に記録印
字する。このことによって、必要な場合は走行速度の固
定までのパトカーの走行状態を違反車の運転者に提示し
たり、或いは裁判所に証拠として提示することができる
ので、固定速度値の信憑性を云々したトラブルの発生を
未然に防ぐことができる。 なお、図示実施例では、4つの走行速度履歴データし
かとっていないが、その増加は必要に応じて任意に行う
ことができる。 また、走行速度に応じてデータを取り込み時間間隔を
変化させることも可能である 〔効 果〕 以上説明したように本発明によれば、スピード違反取
締り手順の合法性を証明するのに有効なデータを得るこ
とができるので、固定速度値を違反者が認めない場合で
あっても、該証拠をもって裁判所に有罪、無罪の判決を
委ねることが可能となり、違反処理の円滑化を図ること
が可能となる。 特に、速度固定スイッチを操作すると、それまでに記
憶されていた最新の複数個の走行速度データが固定さ
れ、速度固定スイッチを操作するまでのこの最新の複数
個の走行速度データのみによる複数個の走行速度値が記
録紙に印字されるようになっているので、速度固定スイ
ッチを操作するまでの速度を、印字された複数個の走行
速度値により明確に示すことができ、スピード違反取締
りの合法性を確実に証明することのできる証拠が、スピ
ード違反取締りの際に何ら余分の面倒な操作を行うこと
なく手順の操作を行うだけで、自動的に作成することが
でき、取締り警察官に負担を強いることなく実施でき
る。
の警ら車両に装着され、スピード違反車に対し違反を告
知するために使用されるスピード違反取締り用走行速度
計に関するものである。 〔従来の技術及び発明が解決しようとする問題点〕 スピード違反車を取締る場合、警ら車は違反車に近づ
いた後所定距離同一スピードで追走し、そのときの速度
をもってスピード違反が有ったかどうかの判定を行う。
このようなスピード違反を立証するための証拠として、
取締り対象車と同じ速度で走行したときの速度を表示器
上で固定すると共に、該固定した速度を印字装置により
記録用紙上に印字するようにしている。しかし、このよ
うな表示の固定は取締りを行っている警察官の手動操作
によって行われるため、この固定操作のタイミングが追
走中の急加速時の表示であるか、取締り対象車との並列
走行による忠実な表示かで、警察官と違反車の運転者と
の間にトラブルが生じることがあり、円滑な取締り処理
に支障を来す恐れがある。 そこで本発明は、上述した従来の欠点を解消するため
になされたもので、取締り対象車と同じ速度で一定距離
定速走行したことを示す記録を取ることによって、運転
者との間でのトラブルのない円滑の取締り処理を行うこ
とのできるスピード違反取締り用走行速度計を提供しよ
うとするものである。 〔問題点を解決するための手段〕 上記問題点を解決するため本発明によりなされたスピ
ード違反取締り用走行速度計は、第1図の基本構成図に
示される如く、速度表示器A、記憶手段B、速度固定ス
イッチC及び印字機Dを備える。 速度表示器Aは、走行速度に応じた信号を入力し、該
信号を演算処理して走行速度データを発生し、該走行速
度データにより走行速度をデジタル表示する。 記憶手段Bは、速度表示器Aに表示する走行速度に関
するデータを一定時間毎に取り込み、該取り込んだ最新
の複数個の走行速度データを記憶する。 速度固定スイッチCは、手動操作により速度表示器A
の表示を手動操作時に速度表示Aに行っていた走行速度
のデジタル表示に固定させると共に、手動操作により記
憶手段Bの記憶内容を手動操作時までに記憶手段Bに記
憶していた最新の複数個の走行速度データに固定させ
る。 印字機Dは、固定された速度表示器Aの走行速度に関
する走行速度データと固定された記憶手段Bに記憶され
ている最新の複数個の走行速度データとにより、速度固
定スイッチCの手動操作時の走行速度値と該走行速度値
に至るまでの複数個の走行速度値とを記録紙に印字す
る。 [作用] 上記構成において、速度固定スイッチを操作すると、
速度表示器Aの表示が手動操作時に速度表示器Aに行わ
れていた走行速度のデジタル表示に固定されると共に、
記憶手段Bの記憶内容が手動操作時までに記憶手段Bに
記憶されていた最新の複数個の走行速度データに固定さ
せる。この固定された記憶手段Bに記憶されている最新
の複数個の走行速度データは、速度固定スイッチCが操
作されるまでの走行速度に関する最新のデータであるの
で、この最新の複数個の走行速度データによる複数個の
走行速度値を印字機Dによって記録紙に印字し、この記
録紙に印字あるいは速度表示器Aに固定表示された固定
速度値を、記録紙に印字された複数個の走行速度値と共
にスピード違反者あるいは第三者に提示することによ
り、取締りの合法性を確実に証明することのできる証拠
を、スピード違反取締りの際に何ら余分の操作を行うこ
となく手順の操作を行うだけで、自動的に作成すること
ができる。 〔実施例〕 以下本発明によるスピード違反取締り用走行速度計の
実施例を図に基づいて説明する。 第2図は本発明の速度計の一実施例を示すブロック図
であり、図示速度計は予め定めたプログラムに従って動
作するマイクロコンピュータ(CPU)1を有する。該CPU
1には、走行センサ2、時計3、速度固定スイッチ4、
印字スイッチ5、速度表示器6及び印字機7が接続され
ている。 上記走行センサ2は、速度計が搭載されるパトカーの
走行速度に比例した周波数のパルス列を発生し、これを
CPU1に供給する。CPU1は、走行センサ2からのパルス列
を演算処理して走行速度データを発生し、該走行速度デ
ータを一定周期で内部のレジスタにラッチして速度表示
器6に走行速度をデジタル表示すると共に、例えば1.12
秒の一定時間毎に走行速度データをCPU1内のメモリエリ
アに記憶する。図示実施例では、メモリエリアは4個分
の最新の走行速度履歴データを記憶できる容量を有す
る。 時計3は、年、月、日、時、分からなる時間データを
発生しこれをCPU1に供給する。速度固定スイッチ4は速
度表示器6に表示されている走行速度を固定する際に手
動操作されるスイッチで、該スイッチの操作に応じてCP
U1は、一定周期毎のレジスタへの速度データのラッチを
停止し、速度表示器6への走行速度のデジタル表示の更
新をなくすると共に、メモリエリアへの新しい走行速度
データの記憶も停止し、かつ時計3からの時間データを
取り込み、これを内部のレジスタにラッチする。 印字スイッチ5は速度固定スイッチ4の操作によって
固定された表示走行速度に関するデータ、時間データ並
びに複数個の走行速度履歴データを印字機7によって印
字する際に操作されるスイッチである。 上記速度表示器6、速度固定スイッチ4及び印字スイ
ッチ5はCPU1、印字機7などを収容しているケース8の
前面パネル9に配列され、該前面パネル9には印字機7
により印字された記録紙10が送り出される記録紙送出口
9aが設けられている。なお、走行センサ2はケース9外
に設けられている。 以上において、CPU1が予め定めたプログラムに従って
行う仕事を第4図及び第5図のフローチャートを参照し
て説明する。 第4図は第1の実施例を示し、CPU1は例えば電源のオ
ンによってその仕事をスタートし、最初のステップS1に
おいて、走行センサ2から供給される走行パルスに基づ
いて速度演算処理を行う。その後ステップS2に進み、ス
テップS1において求めた走行速度データを内部のレジス
タにラッチして速度表示器6の表示を更新する。続いて
ステップS3において、速度表示器6に表示された走行速
度に関する走行速度データを一定時間、例えば1.12秒毎
に取り込み、これを内部のメモリエリアに記憶する。 その後ステップS4に進み、ここで速度固定スイッチ4
がオンされているか否かを判定し、判定がNOである場合
にはステップS1に戻り、上述のステップS1〜S3を繰返
す。 ステップS4の判定がYESのとき、すなわち速度固定ス
イッチ4がオンされたときは、ステップS5に進み、ここ
で速度の固定を行う。この速度の固定は、内部のレジス
タへの走行速度データのラッチを停止すると共に、内部
メモリエリアに記憶する1.12秒毎の走行速度データの取
り込みを停止することによって行う。 次にステップS6に進み、ここで速度固定スイッチ4が
再度オンされたか否かが判定される。このステップS6の
判定がNOのときはステップS7に進み、ここで印字スイッ
チ5がオンされたか否かが判定される。ステップ6及び
S7の判定が共にNOのときはステップS6及びS7の判定が繰
返し行われる。 今、ステップS7の判定がYESのときは、ステップS8に
進み、ここで印字機7による印字動作が行われる。この
ステップS8においては、第6図に示すように、速度固定
スイッチ4をオンしたとき速度表示器6に表示されてい
る走行速度に関するデータによる固定速度値Xとメモリ
エリアに記憶されている4つの走行速度履歴データによ
る速度値Yとが記憶紙10上に同時に印字される。なお、
固定速度値Xの印字に先立って、時計2からの時間デー
タに基づいて年、月、日、時、分Zが好ましく印字され
る。この時間データの印字は、後に違反発生日時を証明
する際に有効に役立つ。 上記ステップS8の実行後はステップS6に戻り、再びス
テップS6及びS7の判定を繰返す。従って、再度印字スイ
ッチ5をオンすれば、再び印字動作が行われる。そし
て、スイッチ4の再度のオンにより、ステップS6の判定
がYESとなることにより、ステップS1に戻り、上述した
動作を繰返す。 第5図は他の実施例を示すが、ステップS1〜S7は第4
図と同一であるので説明を省略する。 この例では、ステップS7の判定がYES、すなわち印字
スイッチ5がオンされると、ステップS9において印字機
7による記録紙10への印字が行われるが、このステップ
S9における印字は、年、月、日、時、分の時間データに
よるものZと固定速度値Xとが行われる。 ステップS9の印字終了後ステップS10において速度固
定スイッチ4が再度オンされたか否かの判定が行われ、
この判定がNOのときはステップS11において再び印字ス
イッチ5がオンされたか否かの判定が行われる。ステッ
プS11の判定がNOのときはステップS10に戻り、ステップ
S10又はS11のいずれかの判定がYESとなるまでステップS
10及びS11が繰返される。 ステップS10の判定がYESのとき、すなわち、速度固定
ステップS4が再度オンされたときには、ステップS1に戻
り、ステップS11の判定がYESのとき、すなわち印字スイ
ッチ5が再度オンされたときはステップS12に進み、こ
こで印字動作が行われる。このステップS12の印字動作
は4つの走行速度値Yに関するものである。 すなわち、第5図の例では、時間データと固定速度値
のみがまず印字され、4つの走行速度については必要な
ときだけ印字されるようになっている。 上述したスピード違反取締り用走行速度計によれば、
パトカーが取締り対象車を追尾している間、CPU1は1.12
秒毎に、速度表示器6に表示される走行速度に関する走
行速度データをCPU1内のメモリエリアに取り込み記憶す
る。この取り込まれた走行速度データは常に過去4個の
最新のものである。 従って、追尾によって対象車と並列走行を一定時間保
った後速度固定ステップS4をオンすると、速度表示器に
表示されている走行速度値が固定されると共に、それま
どの4つの最新の走行速度データも固定される。その
後、印字スイッチ5をオンすると、CPU1は走行速度値が
固定される直前までの4つの過去の走行速度履歴データ
を固定速度値に関するデータと共に記録紙10上に記録印
字する。このことによって、必要な場合は走行速度の固
定までのパトカーの走行状態を違反車の運転者に提示し
たり、或いは裁判所に証拠として提示することができる
ので、固定速度値の信憑性を云々したトラブルの発生を
未然に防ぐことができる。 なお、図示実施例では、4つの走行速度履歴データし
かとっていないが、その増加は必要に応じて任意に行う
ことができる。 また、走行速度に応じてデータを取り込み時間間隔を
変化させることも可能である 〔効 果〕 以上説明したように本発明によれば、スピード違反取
締り手順の合法性を証明するのに有効なデータを得るこ
とができるので、固定速度値を違反者が認めない場合で
あっても、該証拠をもって裁判所に有罪、無罪の判決を
委ねることが可能となり、違反処理の円滑化を図ること
が可能となる。 特に、速度固定スイッチを操作すると、それまでに記
憶されていた最新の複数個の走行速度データが固定さ
れ、速度固定スイッチを操作するまでのこの最新の複数
個の走行速度データのみによる複数個の走行速度値が記
録紙に印字されるようになっているので、速度固定スイ
ッチを操作するまでの速度を、印字された複数個の走行
速度値により明確に示すことができ、スピード違反取締
りの合法性を確実に証明することのできる証拠が、スピ
ード違反取締りの際に何ら余分の面倒な操作を行うこと
なく手順の操作を行うだけで、自動的に作成することが
でき、取締り警察官に負担を強いることなく実施でき
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明によるスピード違反取締り用走行速度計
の基本構成を示すブロック図、 第2図は第1図の速度計の一実施例を示すブロック図、 第3図は第2図の実施例の外観斜視図、 第4図は第2図中のCPUが行う仕事の一例を示すフロー
チャート図、 第5図は第2図中のCPUが行う仕事の他の例を示すフロ
ーチャート図、 第6図は第2図の速度計によって得られる印字の一例を
示す図である。 A……速度表示器、B……記憶手段、C……速度固定ス
イッチ、D……印字機。
の基本構成を示すブロック図、 第2図は第1図の速度計の一実施例を示すブロック図、 第3図は第2図の実施例の外観斜視図、 第4図は第2図中のCPUが行う仕事の一例を示すフロー
チャート図、 第5図は第2図中のCPUが行う仕事の他の例を示すフロ
ーチャート図、 第6図は第2図の速度計によって得られる印字の一例を
示す図である。 A……速度表示器、B……記憶手段、C……速度固定ス
イッチ、D……印字機。
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 昭61−126420(JP,A)
特開 昭61−126419(JP,A)
実開 昭60−141560(JP,U)
実開 昭61−197555(JP,U)
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 1.走行速度に応じた信号を入力し、該信号を演算処理
して走行速度データを発生し、該走行速度データにより
走行速度をデジタル表示する速度表示器と、 該速度表示器に表示された走行速度に関する走行速度デ
ータを一定時間毎に取り込み、該取り込んだ最新の複数
個の走行速度データを記憶する記憶手段と、 違反した走行速度を固定するため手動操作され、該手動
操作により前記速度表示器の表示を前記手動操作時に前
記速度表示器に行っていた走行速度のデジタル表示に固
定させると共に、前記手動操作により前記記憶手段の記
憶内容を前記手動操作時までに前記記憶手段に記憶して
いた最新の複数個の走行速度データに固定させる速度固
定スイッチと、 前記固定された速度表示器の走行速度に関する走行速度
データと前記固定された記憶手段に記憶されている最新
の複数個の走行速度データとにより、前記速度固定スイ
ッチの手動操作時の走行速度値と該走行速度値に至るま
での複数個の走行速度値とを記録紙に印字する印字機と
を備える ことを特徴とするスピード違反取締り用走行速度計。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62052099A JP2660200B2 (ja) | 1987-03-09 | 1987-03-09 | スピード違反取締り用走行速度計 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62052099A JP2660200B2 (ja) | 1987-03-09 | 1987-03-09 | スピード違反取締り用走行速度計 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63218865A JPS63218865A (ja) | 1988-09-12 |
JP2660200B2 true JP2660200B2 (ja) | 1997-10-08 |
Family
ID=12905396
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62052099A Expired - Fee Related JP2660200B2 (ja) | 1987-03-09 | 1987-03-09 | スピード違反取締り用走行速度計 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2660200B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61126420A (ja) * | 1984-11-24 | 1986-06-13 | Honda Motor Co Ltd | 車輛用計測装置 |
JPH0422297Y2 (ja) * | 1985-05-30 | 1992-05-21 |
-
1987
- 1987-03-09 JP JP62052099A patent/JP2660200B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63218865A (ja) | 1988-09-12 |
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