JP2657448B2 - 春夏用平組織毛織物及びその製造方法 - Google Patents
春夏用平組織毛織物及びその製造方法Info
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- JP2657448B2 JP2657448B2 JP4254153A JP25415392A JP2657448B2 JP 2657448 B2 JP2657448 B2 JP 2657448B2 JP 4254153 A JP4254153 A JP 4254153A JP 25415392 A JP25415392 A JP 25415392A JP 2657448 B2 JP2657448 B2 JP 2657448B2
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- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、着用感、風合い及び通
風性に優れ、型崩れせず、しかも高い可縫性を有する春
夏用平組織毛織物、及びその製造方法に関するものであ
る。
風性に優れ、型崩れせず、しかも高い可縫性を有する春
夏用平組織毛織物、及びその製造方法に関するものであ
る。
【０００２】
【従来の技術】これまで、春夏用の毛織物としては、強
撚糸使いのポーラ(Poral) や、モヘア(Mohair)織物が使
用されてきている。ポーラは、通常、強撚（インチあた
り約３０回）の３子撚を使用するが、経緯に双糸を使用
したものや、経に双糸、緯に単糸を使用したものもあ
る。又、ポーラの中には、経糸に順撚、逆撚とを交互に
配列し、緯糸に順撚を打ち込んだ順逆ポーラもある。特
に、本物のポーラはモヘア梳毛糸を経緯に使用する。こ
れらのポーラは、強撚糸によるサラットした感触を有す
るだけでなく、多孔性による涼感および通風性、更には
ウールの優れた吸汗性を有するものである。
撚糸使いのポーラ(Poral) や、モヘア(Mohair)織物が使
用されてきている。ポーラは、通常、強撚（インチあた
り約３０回）の３子撚を使用するが、経緯に双糸を使用
したものや、経に双糸、緯に単糸を使用したものもあ
る。又、ポーラの中には、経糸に順撚、逆撚とを交互に
配列し、緯糸に順撚を打ち込んだ順逆ポーラもある。特
に、本物のポーラはモヘア梳毛糸を経緯に使用する。こ
れらのポーラは、強撚糸によるサラットした感触を有す
るだけでなく、多孔性による涼感および通風性、更には
ウールの優れた吸汗性を有するものである。
【０００３】しかしながら、ポーラには強撚糸特有の硬
さがあり、優れた風合いを有するものであるとはいえな
い。又、手触りが硬いために、可縫性にも問題があっ
た。この点については、モヘアを使用した本物のポーラ
においても同様である。
さがあり、優れた風合いを有するものであるとはいえな
い。又、手触りが硬いために、可縫性にも問題があっ
た。この点については、モヘアを使用した本物のポーラ
においても同様である。
【０００４】一方、モヘア織物は、モヘアのサラットし
た感触を有し、光沢が強く、吸汗性にも優れ、軽量感を
有するものであり、夏物衣料に適したものである。しか
しながら、モヘア織物は、前述のポーラよりも通風性に
劣り、通風性を得るために撚数を大きくすると、繊維が
太いために硬くなって、風合いが損なわれるという欠点
がある。
た感触を有し、光沢が強く、吸汗性にも優れ、軽量感を
有するものであり、夏物衣料に適したものである。しか
しながら、モヘア織物は、前述のポーラよりも通風性に
劣り、通風性を得るために撚数を大きくすると、繊維が
太いために硬くなって、風合いが損なわれるという欠点
がある。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述の問題
点を解決し、風合い及び可縫性が良く、しかも型崩れし
にくく、通風性に優れた、春夏用平組織毛織物を提供す
ることを目的とする。
点を解決し、風合い及び可縫性が良く、しかも型崩れし
にくく、通風性に優れた、春夏用平組織毛織物を提供す
ることを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明の春夏用平組織毛
織物は、単糸と粗糸が一緒に精紡交撚されてなる精紡交
撚糸が使用された平組織の織物であって、上記精紡交撚
糸の撚の方向が、上記単糸の撚の方向と同じであるこ
と、上記精紡交撚糸における単糸の占める重量割合が３
０〜５５％であること、及び、上記単糸及び精紡交撚糸
の撚定数（Ｋ）がいずれも７６〜９２の範囲にあること
を特徴とする。
織物は、単糸と粗糸が一緒に精紡交撚されてなる精紡交
撚糸が使用された平組織の織物であって、上記精紡交撚
糸の撚の方向が、上記単糸の撚の方向と同じであるこ
と、上記精紡交撚糸における単糸の占める重量割合が３
０〜５５％であること、及び、上記単糸及び精紡交撚糸
の撚定数（Ｋ）がいずれも７６〜９２の範囲にあること
を特徴とする。
【０００７】即ち、本発明の春夏用平組織毛織物は、精
紡交撚法により得られた精紡交撚糸が製織されたもの
で、この精紡交撚糸は、特定の撚定数を有する単糸と、
粗糸から製造される。しかも、本発明では、精紡交撚糸
における単糸の占める重量割合が３０〜５５％になって
おり、その表面にはスライバが出ている。尚、この重量
割合は、４０〜４５％が特に好ましく、５５％以上で
は、スライバが少なくなって、強撚糸となり、風合いが
低下する。逆に３０％以下では、強撚の効果がなくな
る。
紡交撚法により得られた精紡交撚糸が製織されたもの
で、この精紡交撚糸は、特定の撚定数を有する単糸と、
粗糸から製造される。しかも、本発明では、精紡交撚糸
における単糸の占める重量割合が３０〜５５％になって
おり、その表面にはスライバが出ている。尚、この重量
割合は、４０〜４５％が特に好ましく、５５％以上で
は、スライバが少なくなって、強撚糸となり、風合いが
低下する。逆に３０％以下では、強撚の効果がなくな
る。
【０００８】本発明の春夏用平組織毛織物は、このよう
に、精紡交撚糸における単糸の占める重量割合が一定範
囲内であるために、双糸といえども丸い形状の単糸に近
い糸が得られ、糸間の拘束が少なく、ザラツキが少な
い。又、伸度が大きく、せん断特性が小さいので、型崩
れしにくい。
に、精紡交撚糸における単糸の占める重量割合が一定範
囲内であるために、双糸といえども丸い形状の単糸に近
い糸が得られ、糸間の拘束が少なく、ザラツキが少な
い。又、伸度が大きく、せん断特性が小さいので、型崩
れしにくい。
【０００９】その上、本発明では、上記の精紡交撚糸
が、単糸の撚方向と同じ方向に加撚されており、単糸と
精紡交撚糸の撚定数（Ｋ）がいずれも７６〜９２の範囲
にある。一般に、単糸の撚数は、下記の一般式で表され
る。 撚数（Ｔ／ｍ）＝定数（Ｋ）×√番手数（Ｎ） 上式において、梳毛糸の場合には、一般的にＫ＝７６〜
８８であり、本発明の春夏用平組織毛織物にあっても、
単糸、精紡交撚糸の撚数は共に通常の撚数か、あるいは
５％程度高い値であれば良く、強撚とする必要はない。
この際、Ｋの値が７６以下になると、触感や通風性が低
下し、逆にＫの値が９２以上になると、強撚による風合
いの低下が起こる。
が、単糸の撚方向と同じ方向に加撚されており、単糸と
精紡交撚糸の撚定数（Ｋ）がいずれも７６〜９２の範囲
にある。一般に、単糸の撚数は、下記の一般式で表され
る。 撚数（Ｔ／ｍ）＝定数（Ｋ）×√番手数（Ｎ） 上式において、梳毛糸の場合には、一般的にＫ＝７６〜
８８であり、本発明の春夏用平組織毛織物にあっても、
単糸、精紡交撚糸の撚数は共に通常の撚数か、あるいは
５％程度高い値であれば良く、強撚とする必要はない。
この際、Ｋの値が７６以下になると、触感や通風性が低
下し、逆にＫの値が９２以上になると、強撚による風合
いの低下が起こる。
【００１０】本発明では、一定範囲の撚定数を有し、し
かも単糸の撚方向と同じ方向に加撚されている精紡交撚
糸によって、次のような効果がもたらされる。即ち、交
撚される単糸は強撚となるが、単糸は精紡交撚糸の芯部
に位置し、これを覆う繊維束は通常の撚数となっている
ので、通常の強撚のような剛い手触りとならない。又、
芯部に位置する強撚単糸の作用により、外観は強撚糸と
似たものとなり、織物とした場合に、強撚糸織物と同様
の、多くの孔があいた構造になり、優れた通風機能を発
揮する。尚、平組織の経密度及び緯密度は、一般的な範
囲であって良く、特に限定されるものではない。
かも単糸の撚方向と同じ方向に加撚されている精紡交撚
糸によって、次のような効果がもたらされる。即ち、交
撚される単糸は強撚となるが、単糸は精紡交撚糸の芯部
に位置し、これを覆う繊維束は通常の撚数となっている
ので、通常の強撚のような剛い手触りとならない。又、
芯部に位置する強撚単糸の作用により、外観は強撚糸と
似たものとなり、織物とした場合に、強撚糸織物と同様
の、多くの孔があいた構造になり、優れた通風機能を発
揮する。尚、平組織の経密度及び緯密度は、一般的な範
囲であって良く、特に限定されるものではない。
【００１１】本発明の春夏用平組織毛織物は、前述の精
紡交撚糸が、平組織の織物となったものであり、上述の
作用によって、強撚糸織物は言うに及ばす、通常の織物
よりも優れた風合いを有し、可縫性の点においても優れ
ている。しかも型崩れしにくく、通風性にも優れている
ので、特に春夏用の各種衣料に適している。尚、粗糸同
士からサイロスパン方式で作る糸は、撚の均一性にやや
乏しく、「サイロスパン（登録商標）」特有の撚不動欠
点が外観に現れるが、サイロスパンの原理を応用して紡
績する精紡交撚糸自体としては、単糸の有する強撚性が
利いて、撚不動現象が現れてこない。従って、非常に外
観の優れた商品となる。
紡交撚糸が、平組織の織物となったものであり、上述の
作用によって、強撚糸織物は言うに及ばす、通常の織物
よりも優れた風合いを有し、可縫性の点においても優れ
ている。しかも型崩れしにくく、通風性にも優れている
ので、特に春夏用の各種衣料に適している。尚、粗糸同
士からサイロスパン方式で作る糸は、撚の均一性にやや
乏しく、「サイロスパン（登録商標）」特有の撚不動欠
点が外観に現れるが、サイロスパンの原理を応用して紡
績する精紡交撚糸自体としては、単糸の有する強撚性が
利いて、撚不動現象が現れてこない。従って、非常に外
観の優れた商品となる。
【００１２】更に、本発明は、春夏用平組織毛織物の製
造方法でもあり、この製造方法は、単糸と粗糸が精紡交
撚されてなる精紡交撚糸を用いて平組織の織物を製造す
る方法であって、撚定数が７６〜９２である単糸と、粗
糸とを、３０〜５５：７０〜４５の重量割合で、上記単
糸の撚の方向と同じ方向に加撚して精紡交撚し、精紡交
撚時の撚数を、撚数（Ｔ／ｍ）＝撚定数（Ｋ）×√番手
数（Ｎ）〔ただし、Ｋ＝７６〜９２〕とすることを特徴
とする。
造方法でもあり、この製造方法は、単糸と粗糸が精紡交
撚されてなる精紡交撚糸を用いて平組織の織物を製造す
る方法であって、撚定数が７６〜９２である単糸と、粗
糸とを、３０〜５５：７０〜４５の重量割合で、上記単
糸の撚の方向と同じ方向に加撚して精紡交撚し、精紡交
撚時の撚数を、撚数（Ｔ／ｍ）＝撚定数（Ｋ）×√番手
数（Ｎ）〔ただし、Ｋ＝７６〜９２〕とすることを特徴
とする。
【００１３】本発明では、一定範囲の撚定数を有する単
糸を、一定の割合で使用し、粗糸と一緒に精紡交撚する
際、単糸の撚の方向と同じ方向に、一定の撚数で加撚す
ることによって精紡交撚糸を製造し、このようにして得
られた精紡交撚糸を用いて、平組織の織物を製造する。
前述の如く、単糸の撚定数、単糸と粗糸の割合、精紡交
撚時の撚数は、得られる織物の特性に大きく影響し、上
記の範囲において、適度な伸度を有し、通風性に優れた
春夏用平組織毛織物が得られる。以下に、本発明の実施
例を示すが、本発明は、これらに限定されるものではな
い。
糸を、一定の割合で使用し、粗糸と一緒に精紡交撚する
際、単糸の撚の方向と同じ方向に、一定の撚数で加撚す
ることによって精紡交撚糸を製造し、このようにして得
られた精紡交撚糸を用いて、平組織の織物を製造する。
前述の如く、単糸の撚定数、単糸と粗糸の割合、精紡交
撚時の撚数は、得られる織物の特性に大きく影響し、上
記の範囲において、適度な伸度を有し、通風性に優れた
春夏用平組織毛織物が得られる。以下に、本発明の実施
例を示すが、本発明は、これらに限定されるものではな
い。
【００１４】
実施例１ １／７２（撚数Ｚ６８０Ｔ／ｍ、Ｋ＝８０）の単糸を、
精紡交撚時に１／５２用の粗糸と一緒に精紡交撚（撚数
Ｚ５９０Ｔ／ｍ、Ｋ＝７６）し、２／６０を得た。得ら
れた精紡交撚糸における単糸の割合は４２％であった。
精紡交撚法で作った２／６０糸を使用し、経密度６０．
２本／インチ、緯密度５４．０本／インチ、目付２７４
ｇ／ｍのトロピカル織物（幅１５０ｃｍ）を作製し、煮
絨‐オープンソーパー‐煮絨‐ガス焼‐染色‐乾絨‐連
続蒸絨の工程により、経密度６４．７本／インチ、緯密
度５５．１本／インチ、目付２６９ｇ／ｍの織物を得
た。
精紡交撚時に１／５２用の粗糸と一緒に精紡交撚（撚数
Ｚ５９０Ｔ／ｍ、Ｋ＝７６）し、２／６０を得た。得ら
れた精紡交撚糸における単糸の割合は４２％であった。
精紡交撚法で作った２／６０糸を使用し、経密度６０．
２本／インチ、緯密度５４．０本／インチ、目付２７４
ｇ／ｍのトロピカル織物（幅１５０ｃｍ）を作製し、煮
絨‐オープンソーパー‐煮絨‐ガス焼‐染色‐乾絨‐連
続蒸絨の工程により、経密度６４．７本／インチ、緯密
度５５．１本／インチ、目付２６９ｇ／ｍの織物を得
た。
【００１５】実施例２ １／４８（撚数Ｚ６３０Ｔ／ｍ、Ｋ＝９１）の単糸を精
紡交撚時に１／４０用の粗糸と一緒に精紡交撚（撚数Ｚ
５２０Ｔ／ｍ、Ｋ＝７９）し、２／４３を得た。得られ
た精紡交撚糸における単糸の割合は４５％であった。精
紡交撚法で作った２／４３糸を使用し、経密度４７．１
本／インチ、緯密度５２．２本／インチ、目付３２３ｇ
／ｍのトロピカル織物をつくり、実施例１と同様の工程
にて加工し、経密度５１．４本／インチ、緯密度５３．
８本／インチ、目付３２０ｇ／ｍの織物を得た。
紡交撚時に１／４０用の粗糸と一緒に精紡交撚（撚数Ｚ
５２０Ｔ／ｍ、Ｋ＝７９）し、２／４３を得た。得られ
た精紡交撚糸における単糸の割合は４５％であった。精
紡交撚法で作った２／４３糸を使用し、経密度４７．１
本／インチ、緯密度５２．２本／インチ、目付３２３ｇ
／ｍのトロピカル織物をつくり、実施例１と同様の工程
にて加工し、経密度５１．４本／インチ、緯密度５３．
８本／インチ、目付３２０ｇ／ｍの織物を得た。
【００１６】比較例１ 通常の２／６０糸（上撚数５９０／下撚数６３０）を使
用し、経密度５７．５本／インチ、緯密度５４．０本／
インチ、目付２６５ｇ／ｍのトロピカル織物を作製し、
実施例１と同様の工程にて加工し、経密度６０．３本／
インチ、緯密度５７．１本／インチ、目付２６０ｇ／ｍ
の織物を得た。
用し、経密度５７．５本／インチ、緯密度５４．０本／
インチ、目付２６５ｇ／ｍのトロピカル織物を作製し、
実施例１と同様の工程にて加工し、経密度６０．３本／
インチ、緯密度５７．１本／インチ、目付２６０ｇ／ｍ
の織物を得た。
【００１７】比較例２ 通常の２／４８糸（５４０／５７０）を使用し、経密度
５１．０本／インチ、緯密度５３．８本／インチ、目付
２９０ｇ／ｍのトロピカル織物を作製し、比較例１と同
様の工程にて加工し、経密度５３．０本／インチ、緯密
度５４．３本／インチ、目付２８２ｇ／ｍの織物を得
た。
５１．０本／インチ、緯密度５３．８本／インチ、目付
２９０ｇ／ｍのトロピカル織物を作製し、比較例１と同
様の工程にて加工し、経密度５３．０本／インチ、緯密
度５４．３本／インチ、目付２８２ｇ／ｍの織物を得
た。
【００１８】比較例３ １／６０（撚数Ｚ８５０Ｔ／ｍ、Ｋ＝１１０）を３本撚
（撚数Ｓ３６０Ｔ／ｍ、Ｋ＝８０）した糸を使用し、経
密度４１．０本／インチ、緯密度４３．０本／インチ、
目付２９０ｇ／ｍのトロピカル織物を作製し、比較例１
と同様に加工して経密度４２．０本／インチ、緯密度４
３．５本／インチ、目付２８５ｇ／ｍの織物を得た。
（撚数Ｓ３６０Ｔ／ｍ、Ｋ＝８０）した糸を使用し、経
密度４１．０本／インチ、緯密度４３．０本／インチ、
目付２９０ｇ／ｍのトロピカル織物を作製し、比較例１
と同様に加工して経密度４２．０本／インチ、緯密度４
３．５本／インチ、目付２８５ｇ／ｍの織物を得た。
【００１９】上記実施例１及び２、比較例１〜３で得ら
れた織物について、防シワ性、せん断特性、伸度、通気
性を測定した。上記測定項目についての測定方法、及び
測定結果を、表１に示す。尚、表１に示されるせん断特
性において、２ＨＧ５とは、織物を５°傾けるのに要す
る力を示すものである。
れた織物について、防シワ性、せん断特性、伸度、通気
性を測定した。上記測定項目についての測定方法、及び
測定結果を、表１に示す。尚、表１に示されるせん断特
性において、２ＨＧ５とは、織物を５°傾けるのに要す
る力を示すものである。
【００２０】
【表１】
【００２１】表１に示される結果より、本発明の春夏用
平組織毛織物（実施例１及び２）は、従来の３子撚ポー
ラ（比較例３）並みの防シワ性、通風性を持ちながら、
通常の梳毛織物（比較例１及び２）以上に優れた伸度を
持ち、何よりもせん断剛力（Ｇ）や大変形時のヒステリ
シス（２ＨＧ５）が小さく、柔軟で風合いが良いことを
示している。このように、本発明の製造方法を用いるこ
とによって、適度な伸度（経緯共に６％以上）を有し、
通風性に優れる（５０ｃｃ以上）製品が得られた。
平組織毛織物（実施例１及び２）は、従来の３子撚ポー
ラ（比較例３）並みの防シワ性、通風性を持ちながら、
通常の梳毛織物（比較例１及び２）以上に優れた伸度を
持ち、何よりもせん断剛力（Ｇ）や大変形時のヒステリ
シス（２ＨＧ５）が小さく、柔軟で風合いが良いことを
示している。このように、本発明の製造方法を用いるこ
とによって、適度な伸度（経緯共に６％以上）を有し、
通風性に優れる（５０ｃｃ以上）製品が得られた。
【００２２】
【発明の効果】本発明の春夏用平組織毛織物は、風合い
及び可縫性が良く、しかも型崩れしにくく、通風性に優
れる。又、本発明の製造方法を用いることにより、上記
の優れた特性を有した春夏用平組織毛織物を得ることが
できる。
及び可縫性が良く、しかも型崩れしにくく、通風性に優
れる。又、本発明の製造方法を用いることにより、上記
の優れた特性を有した春夏用平組織毛織物を得ることが
できる。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平４−281026（ＪＰ，Ａ) 実開 昭60−45386（ＪＰ，Ｕ) 実開 平４−92581（ＪＰ，Ｕ) 実開 平１−87181（ＪＰ，Ｕ) 実公 昭45−13420（ＪＰ，Ｙ１)
Claims (2)
- 【請求項１】 単糸と粗糸が一緒に精紡交撚されてなる
精紡交撚糸が使用された平組織の織物であって、上記精
紡交撚糸の撚の方向が、上記単糸の撚の方向と同じであ
ること、上記精紡交撚糸における単糸の占める重量割合
が３０〜５５％であること、及び、上記単糸及び精紡交
撚糸の撚定数（Ｋ）がいずれも７６〜９２の範囲にある
ことを特徴とする春夏用平組織毛織物。 - 【請求項２】 単糸と粗糸が精紡交撚されてなる精紡交
撚糸を用いて平組織の織物を製造する方法であって、撚
定数が７６〜９２である単糸と、粗糸とを、３０〜５
５：７０〜４５の重量割合で、上記単糸の撚の方向と同
じ方向に加撚して精紡交撚し、精紡交撚時の撚数を、撚
数（Ｔ／ｍ）＝撚定数（Ｋ）×√番手数（Ｎ）〔ただ
し、Ｋ＝７６〜９２〕とすることを特徴とする春夏用平
組織毛織物の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4254153A JP2657448B2 (ja) | 1992-08-28 | 1992-08-28 | 春夏用平組織毛織物及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4254153A JP2657448B2 (ja) | 1992-08-28 | 1992-08-28 | 春夏用平組織毛織物及びその製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0681246A JPH0681246A (ja) | 1994-03-22 |
| JP2657448B2 true JP2657448B2 (ja) | 1997-09-24 |
Family
ID=17260966
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4254153A Expired - Lifetime JP2657448B2 (ja) | 1992-08-28 | 1992-08-28 | 春夏用平組織毛織物及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2657448B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN103526401B (zh) * | 2013-10-18 | 2015-01-14 | 江苏倪家巷集团精毛纺织有限公司 | 塔斯马尼亚羊毛可机洗面料及其生产方法 |
| CN104480613B (zh) * | 2014-12-01 | 2017-02-22 | 江苏金太阳纺织科技股份有限公司 | 一种仿毛型全棉面料及其加工方法 |
| CN108660583A (zh) * | 2018-07-17 | 2018-10-16 | 江苏丹毛纺织股份有限公司 | 一种户外运动防蚊虫精纺面料的制作方法 |
-
1992
- 1992-08-28 JP JP4254153A patent/JP2657448B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0681246A (ja) | 1994-03-22 |
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