JP2644649B2 - 位相差発振回路 - Google Patents

位相差発振回路

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JP2644649B2 JP3320353A JP32035391A JP2644649B2 JP 2644649 B2 JP2644649 B2 JP 2644649B2 JP 3320353 A JP3320353 A JP 3320353A JP 32035391 A JP32035391 A JP 32035391A JP 2644649 B2 JP2644649 B2 JP 2644649B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、いわゆるダイレクト検
波方式のラジオ受信機において、受信信号を直交変換す
るための相互に位相が90度異なる2つの基準信号を発
振するための回路として好適に実施される位相差発振回
路に関する。
【0002】
【従来の技術】図3は、典型的な従来技術の位相差発振
回路15を備えるダイレクト検波受信機1の電気的構成
を示すブロック図である。この受信機1は、大略的に、
アンテナ2と、高周波増幅回路3と、直交変換回路4
と、復調回路11と、電力増幅器12と、スピーカ13
と、同調制御回路20とを含んで構成される。
【0003】アンテナ2で受信された受信信号は、高周
波増幅回路3を介して直交変換回路4に与えられる。直
交変換回路4は、同調制御回路20からのチューニング
電圧に対応した周波数で発振を行う電圧制御発振回路5
と、この電圧制御発振回路5からの基準信号と前記受信
信号とを乗算する乗算器7と、前記基準信号の位相を9
0度ずらして導出する移相器6と、移相器6からの基準
信号と前記受信信号とを乗算する乗算器8とを含んで構
成される。前記電圧制御発振回路5と移相器6とから、
位相差発振回路15が構成される。
【0004】乗算器7,8からの出力は、それぞれロー
パスフィルタ(以下、LPFと略称する)9,10で復
調すべき音声信号帯域が濾波された後、前記復調回路1
1に入力される。復調回路11は、いわゆるデジタルシ
グナルプロセッサなどを含んで構成され、前記LPF
9,10からの出力の2乗平均を求めるなどして復調し
た音声信号を、前記電力増幅器12を介してスピーカ1
3に与える。
【0005】前記同調制御回路20は、電子同調式チュ
ーナのフェイズロックループ回路で構成され、前記電圧
制御発振回路5の発振信号を分周するプログラマブルカ
ウンタ21と、このプログラマブルカウンタ21の分周
比を制御する制御回路22と、基準となる周波数で発振
を行う水晶発振子23と、水晶発振子23の発振信号を
分周する分周回路24と、前記プログラマブルカウンタ
21からの出力と分周回路24からの出力との位相を比
較する位相比較回路25と、位相比較回路25の比較結
果に対応する直流電圧レベルの出力を前記電圧制御発振
回路5にチューニング電圧として与えるLPF26とを
含んで構成される。
【0006】したがって、制御回路22によってプログ
ラマブルカウンタ21の分周比を変化すると、該プログ
ラマブルカウンタ21からの出力と、分周回路24から
の出力とに位相差が生じ、この位相差が零となるように
前記電圧制御発振回路5にチューニング電圧が与えられ
る。こうして、所望とする周波数の放送を受信すること
ができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来技術では移
相器6は、インダクタ27と、コンデンサ28と、抵抗
29とを含む、いわゆるLC共振回路によって構成され
ている。したがって、その共振周波数は、一定であり、
たとえば周波数変調放送受信時には76MHz〜90M
Hzの中心の周波数である83MHzに、また振幅変調
放送受信時には531kHz〜1611kHzのほぼ中
心の周波数である1000kHz程度に選ばれている。
【0008】このような構成では、周波数変化幅が比較
的小さい周波数変調放送の受信時には、該移相器6から
の基準信号と前記電圧制御発振回路5からの基準信号と
の位相差は、復調回路11によって音声信号を歪みなく
再生することができる90±2〜3度の範囲とすること
ができる。
【0009】これに対して周波数変化幅が比較的大きい
振幅変調放送の受信時には、たとえば共振周波数が前述
のように1000kHzに設定されている状態で、電圧
制御発振回路5からの発振信号の周波数が500kHz
であるときには、位相差は前記90度から10度近くず
れてしまい、再生音響に歪みが生じるという問題があ
る。
【0010】本発明の目的は、発振周波数変化幅が大き
い場合であっても、その発振周波数帯域の全域に亘っ
て、相互に90度だけ正確に位相のずれた複数の発振信
号を出力することができる位相差発振回路を提供するこ
とである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、相互に位相が
90度異なり、かつその発振周波数を変化することがで
きる複数の発振信号を出力する位相差発振回路におい
て、所定の共振特性を有し、外部から入力されるチュー
ニング電圧に対応して共振周波数が変化し、その周波数
の第1発振信号を出力する電圧制御発振回路と、前記電
圧制御発振回路と同じ共振特性を有し、前記電圧制御発
振回路からの第1発振信号が入力され、前記チューニン
グ電圧に対応して共振周波数が変化し、前記第1発振信
号の位相を90度だけ変移して第2発振信号として出力
する移相回路とを含むことを特徴とする位相差発振回路
である。また本発明は、相互に位相が90度異なり、か
つその発振周波数を変化することができる複数の発振信
号を出力する位相差発振回路において、所定の共振特性
を有し、外部から入力されるチューニング電圧に対応し
て共振周波数が変化し、その周波数の第1発振信号を出
力する電圧制御発振回路と、前記電圧制御発振回路と同
じ共振特性を有し、前記電圧制御発振回路からの第1発
振信号が入力され、前記チューニング電圧に対応して共
振周波数が変化し、前記第1発振信号の位相を90度だ
け変移して第2発振信号として出力する移相回路と、前
記第1発振信号と第2発振信号との位相差を検出し、前
記位相差に対応した補正チューニング電圧を前記移相回
路に与える補正回路とを含むことを特徴とする位相差発
振回路である。
【0012】
【作用】本発明に従えば、受信機に用いられるフェイズ
ロックループ回路などの外部から入力されるチューニン
グ電圧に対応して電圧制御発振回路は第1発振信号を出
力し、この第1発振信号は前記フェイズロックループ回
路などの外部回路へ与えられ、これに応答してチューニ
ング電圧が制御され、該電圧制御発振回路の発振周波数
の変更動作や安定化動作が行われる。
【0013】前記電圧制御発振回路からの第1発振信号
は、移相回路に与えられている。この移相回路は、たと
えばインダクタと可変容量ダイオードとを含んで構成さ
れており、前記第1発振信号の位相を90度だけ変移し
て第2発振信号として出力する。この移相回路にはまた
前記チューニング電圧が与えられており、該チューニン
グ電圧に対応して該移相回路の共振周波数は変化する。
【0014】また、この移相回路に関連して補正回路が
設けられており、該補正回路はフェイズロックループ回
路などで実現され、前記第1発振信号と第2発振信号と
の位相差を検出し、検出した位相差に対応した補正チュ
ーニング電圧を前記移相回路に与える。前述のようにフ
ェイズロックループ回路などで実現されるこの補正回路
において、前記位相差の検出結果を表す出力は、たとえ
ば前記第1発振信号と第2発振信号との位相差が90度
であるときに零となり、この90度よりもずれると、そ
のずれた誤差に対応した補正チューニング電圧を前記移
相回路に与える。
【0015】したがって、選局などにために前記チュー
ニング電圧が変化すると電圧制御発振回路からの第1発
振信号の周波数が変化し、これに対応して移相回路の共
振周波数も変化し、したがって第2発振信号は常に前記
第1発振信号に対して位相が90度だけずれた出力とす
ることができる。また前記90度からずれようとして
も、補正回路からの補正チューニング電圧によって共振
周波数がさらに補正される。こうして常に正確に90度
だけ位相の異なる第1および第2発振信号を得ることが
でき、いわゆるダイレクト検波方式のラジオ受信機にお
いて、受信信号を直交変換するために好適に用いること
ができる。
【0016】
【実施例】図1は、本発明の一実施例の位相差発振回路
50を備えるダイレクト検波受信機51の電気的構成を
示すブロック図である。アンテナ52で受信された受信
信号は、高周波増幅回路53を介して直交変換回路54
に与えられる。前記直交変換回路54は、大略的に、同
調制御回路55からのチューニング電圧に対応した周波
数で発振を行い、第1発振信号である第1基準信号を発
生する電圧制御発振回路56と、この電圧制御発振回路
56からの第1基準信号と高周波増幅回路53からの受
信信号とを乗算する乗算器57と、前記第1基準信号の
位相を90度ずらして第2発振信号である第2基準信号
として導出する移相器58と、この移相器58からの第
2基準信号と前記受信信号とを乗算する乗算器59と、
第1基準信号と第2基準信号との位相を比較し、位相差
に対応した補正チューニング電圧を移相器58に与える
補正回路60とを含んで構成される。
【0017】前記電圧制御発振回路56、移相器58お
よび補正回路60を含んで、本発明に従う位相差発振回
路50が構成される。
【0018】乗算器57,59からの出力は、それぞれ
LPF64,65で復調すべき音声信号帯域が濾波さ
れ、さらに復調回路66において音声信号に復調された
後、電力増幅器68を介してスピーカ69から音響化さ
れる。
【0019】前記同調制御回路55は、いわゆる電子同
調式チューナのフェイズロックループ回路で構成され、
バッファ79を介する電圧制御発振回路56の発振信号
を分周するプログラマブルカウンタ71と、このプログ
ラマブルカウンタ71の分周比を制御する制御回路72
と、基準となる周波数で発振を行う水晶発振子73と、
水晶発振子73の発振信号を分周する分周回路74と、
前記プログラマブルカウンタ71からの出力と分周回路
74からの出力との位相を比較する位相比較回路75
と、位相比較回路75の比較結果に対応する直流電圧レ
ベルのチューニング電圧を、ライン77を介して前記電
圧制御発振回路56および移相器58に与えるLPF7
6とを含んで構成される。
【0020】前記分周回路74は、このダイレクト検波
受信機51が振幅変調放送の受信に用いられるときに
は、前記水晶発振子73の発振信号の分周出力が振幅変
調放送の周波数間隔、すなわちいわゆるチャネルスパン
である9kHzとなるように分周して出力する。
【0021】前記直交変換回路54において、電圧制御
発振回路56は、インダクタL1と、このインダクタL
1に直列に接続される直流カットコンデンサC1と、前
記インダクタL1およびコンデンサC1に並列に接続さ
れる可変容量ダイオードD1とを含む同調回路によって
構成されている。この電圧制御発振回路56には、前記
ライン77を介するチューニング電圧が抵抗R1を介し
て与えられており、チューニング電圧に対応した周波数
の第1基準信号をライン78からバッファ79およびラ
イン80を介して前記乗算器57に与える。
【0022】またバッファ79を介する前記第1基準信
号は、ライン81を介して移相器58に入力される。移
相器58は、インダクタL2と、可変容量ダイオードD
2と、直流カットコンデンサC2と、抵抗R3とを含ん
で構成されている。インダクタL2は、前記バッファ7
9からの第1基準信号を該移相器58に入力するための
ライン81と、該移相器58からの第2基準信号を乗算
器59へ出力するライン82との間に介在されている。
ライン82はまた、直流カットコンデンサC2と可変容
量ダイオードD2との直列回路を介して接地されてお
り、またこの直列回路と並列に抵抗R3が介在されてい
る。直流カットコンデンサC2と可変容量ダイオードD
2との接続点83には、前記ライン77を介するチュー
ニング電圧が抵抗R2を介して与えられている。
【0023】上述のようにほぼ同様に構成される電圧制
御発振回路56と移相器58とにおいて、可変容量ダイ
オードD1,D2を同特性のいわゆるペア部品によって
構成し、またインダクタL1,L2および直流カットコ
ンデンサC1,C2の定数を同様に選ぶことによって、
抵抗R1,R2を介して相互に等しいチューニング電圧
を与えることによって、前記第1および第2基準信号は
相互に位相が90度異なる発振信号とすることができ
る。
【0024】すなわちバッファ79からの第1基準信号
をe1とし、ライン82に出力される第2基準信号をe
2とし、インダクタL2のインダクタンスおよび抵抗R
3の抵抗値を参照符と同一で表し、さらに直流カットコ
ンデンサC2と可変容量ダイオードD2との合成容量を
C0とするとき、移相器58の伝達関数は数1で表すこ
とができ、また位相特性は数2で表すことができる。
【0025】
【数1】 e1/e2=1/{1−ω2・L2・CO+jω(L2/R3)}
【0026】
【数2】 φ=tan-1{(−ω・L2/R3)/(1−ω2・L2・CO)} したがって位相特性を図2で表すと、この図2から明ら
かなように位相φはω=0のときには0度であり、共振
点ω0(ω2・L2・C0=1)のときには−90度、
ω=∞のときには−180度となることが理解される。
またこの図2において、参照符α1で示される特性は抵
抗R3の抵抗値が比較的大きい値であるときの特性を表
し、参照符α2で示される特性は前記抵抗R3が比較的
小さい抵抗値であるときの特性を表す。
【0027】したがって、前記抵抗R3を設けていない
ときには、該移相器58の選択度(Q)が高くなってし
まい、前記参照符α1で示されるように、前記第1基準
信号の角周波数ωが該移相器58の共振点ω0からわず
かにずれただけで、第2基準信号の位相が大きく変化し
てしまうことが理解される。
【0028】これに対して、抵抗R3の抵抗値が小さい
ほど、角周波数ωが共振点よりも離れていても位相角φ
が−90度に近付く、すなわち角周波数ωの変化に対す
る位相角φの変化が緩やかになることが理解される。し
たがって、抵抗R3の抵抗値を比較的小さい値に設定す
ることによって、入力される第1基準信号の角周波数ω
と共振点ω0とがずれていても、第2基準信号は前記第
1基準信号に対してほぼ90度だけ位相をずらして出力
することができる。
【0029】上述のようにして、相互に位相がほぼ90
度異なるように作成された第1および第2基準信号は、
補正回路60の位相比較回路61に入力される。この補
正回路60は、フェイズロックループ回路を構成する位
相比較回路61と、LPF62と、バッファ63と、抵
抗R4とを含んで構成されている。フェイズロックルー
プ回路は、一般に、基準周波数と比較周波数との間で9
0度の位相差となるようにチューニング電圧を発生す
る。したがって位相比較回路61からは、第1基準信号
と第2基準信号との位相差が90度となるような出力が
導出され、該出力はLPF62からバッファ63および
抵抗R4を介して前記接続点83に補正チューニング電
圧として与えられる。
【0030】ここで第1基準信号の角周波数をωtと
し、該第1基準信号と第2基準信号との位相差をφと
し、前記第1基準信号e1を数3で表し、第2基準信号
e2を数4で表すとき、位相比較回路61からの出力e
0は数5で表すことができる。
【0031】
【数3】e1=E1cosωt
【0032】
【数4】e2=E2cos(ωt+φ)
【0033】
【数5】 e0=e1・e2 =(1/2)・E1・E2・{cos(ωt−ωt−φ)+cos(ωt+ωt+φ)} したがって数5の下線部分はLPF62で除去されるの
で、バッファ63への入力V1は数6で表すことができ
る。
【0034】
【数6】 V1=(1/2)・E1・E2・COSφ=(1/2)・E1・E2・D ここでDは前記位相差φを一定としたときの固定値であ
り、直流値となる。
【0035】したがってバッファ63のゲインをGとす
ると、実際に前記接続点83に印加される補正チューニ
ング電圧V2は数7で表すことができる。
【0036】
【数7】V2=(1/2)・E1・E2・D・G したがって前記固定値Dは、
【0037】
【数8】D=V2/{(1/2)・E1・E2・G} となり、前記ゲインGが非常に大きいときにはD≒0、
すなわちcosφ≒0からφ≒90°となる。したがっ
て前記ゲインGを大きく選ぶことによって、第1基準信
号e1の周波数変化に対しても、第2基準信号e2を第
1基準信号e1に対して常に正確に90度の位相差で保
持することができる。
【0038】上述のようにして作成された第1および第
2基準信号によってアンテナ52からの受信信号が直交
変換され、その変換出力はLPF64,65を介して復
調回路66に入力される。復調回路66は、いわゆるデ
ジタルシグナルプロセッサなどで実現され、たとえば前
記各LPF64,65の出力の2乗平均を求めるなどし
て音声信号を復調し、電力増幅器68を介してスピーカ
69から音響化する。
【0039】このように本発明に従うダイレクト検波受
信機51では、移相器58を電圧制御発振回路56と同
様に構成し、同調制御回路55からのチューニング電圧
によってその共振周波数を変化することができるように
構成し、かつ補正回路60によって電圧制御発振回路5
6からの第1基準信号と移相器58からの第2基準信号
との位相差に対応した補正チューニング電圧を発生して
前記移相器58に与えるので、比較的受信周波数帯域の
周波数変化幅が大きい振幅変調放送波に対しても正確に
位相が90度異なる2つの基準信号を得ることができ、
復調された音声信号への歪みの発生を抑えることができ
る。
【0040】なお上述の実施例では、同調制御回路55
からのチューニング電圧を移相器58に与えるようにし
たけれども、周波数変化幅が小さい場合や、電圧制御発
振回路56の発振周波数変化に対する移相器58の共振
周波数変化の応答が遅くてもよい場合には、移相器58
にチューニング電圧を与えることなく、補正回路60か
らの補正チューニング電圧によってのみ共振周波数が変
化するようにしてもよい。
【0041】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、電圧制御
発振回路からの第1発振信号の位相を90度だけ変移し
て第2発振信号として出力する移相回路にも、前記電圧
制御発振回路とともにチューニング電圧を与えて該移相
回路の共振周波数を変化するようにし、またフェイズロ
ックループ回路などで実現される補正回路によって第1
発振信号と第2発振信号との位相差に対応した補正チュ
ーニング電圧を作成して前記移相器の共振周波数をさら
に高精度に調整するので、常に正確に位相が90度異な
る第1および第2発振信号を得ることができる。しかも
本発明によれば、補正回路において共振周波数変化の応
答性も向上することができる。
【0042】したがって前記第1および第2発振信号
を、たとえばダイレクト検波方式によるラジオ放送の受
信のために受信信号を直交変換する基準信号として用い
ると、ノイズの少ない復調音声信号を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の位相差発振回路50を備え
るダイレクト検波受信機51の電気的構成を示すブロッ
ク図である。
【図2】移相器58の位相特性を示すグラフである。
【図3】典型的な従来技術の位相差発振回路15を備え
るダイレクト検波受信機1の電気的構成を示すブロック
図である。
【符号の説明】
50 位相差発振回路 51 ダイレクト検波受信機 52 アンテナ 53 高周波増幅回路 54 直交変換回路 55 同調制御回路 56 電圧制御発振回路 58 移相器 60 補正回路 66 復調回路 69 スピーカ C1,C2 直流カットコンデンサ D1,D2 可変容量ダイオード L1,L2 インダクタ R1〜R4 抵抗

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相互に位相が90度異なり、かつその発
    振周波数を変化することができる複数の発振信号を出力
    する位相差発振回路において、 所定の共振特性を有し、外部から入力されるチューニン
    グ電圧に対応して共振周波数が変化し、その周波数の第
    1発振信号を出力する電圧制御発振回路と、 前記電圧制御発振回路と同じ共振特性を有し、前記電圧
    制御発振回路からの第1発振信号が入力され、前記チュ
    ーニング電圧に対応して共振周波数が変化し、前記第1
    発振信号の位相を90度だけ変移して第2発振信号とし
    て出力する移相回路とを含むことを特徴とする位相差発
    振回路。
  2. 【請求項2】 相互に位相が90度異なり、かつその発
    振周波数を変化することができる複数の発振信号を出力
    する位相差発振回路において、 所定の共振特性を有し、外部から入力されるチューニン
    グ電圧に対応して共振周波数が変化し、その周波数の第
    1発振信号を出力する電圧制御発振回路と、 前記電圧制御発振回路と同じ共振特性を有し、前記電圧
    制御発振回路からの第1発振信号が入力され、前記チュ
    ーニング電圧に対応して共振周波数が変化し、前記第1
    発振信号の位相を90度だけ変移して第2発振信号とし
    て出力する移相回路と、 前記第1発振信号と第2発振信号との位相差を検出し、
    前記位相差に対応した補正チューニング電圧を前記移相
    回路に与える補正回路とを含むことを特徴とする位相差
    発振回路。
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JPS58136160A (ja) * 1982-02-08 1983-08-13 Hitachi Ltd ベ−スバンド復調器
JPS6212215A (ja) * 1985-07-10 1987-01-21 Hitachi Ltd 周波数変換装置

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