JPH1188051A - 発振器 - Google Patents

発振器

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JPH1188051A
JPH1188051A JP9247975A JP24797597A JPH1188051A JP H1188051 A JPH1188051 A JP H1188051A JP 9247975 A JP9247975 A JP 9247975A JP 24797597 A JP24797597 A JP 24797597A JP H1188051 A JPH1188051 A JP H1188051A
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phase
variable conductance
frequency
circuit
signal
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JP9247975A
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Hiroshi Kawamoto
弘 川元
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Hitachi Ltd
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  • Inductance-Capacitance Distribution Constants And Capacitance-Resistance Oscillators (AREA)
  • Networks Using Active Elements (AREA)
  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 可変コンダクタンスアンプにより形成される
等価インダクタンスを用いた発振器の安定性および制御
精度を、製造バラツキに影響されることなく、再現性良
く高める。 【解決手段】 第1の可変コンダクタンスアンプを用い
て形成される周波数フィルタ回路と、上記第1の可変コ
ンダクタンスアンプと同一構成の第2の可変コンダクタ
ンスアンプを用いて形成される等価インダクタンスと、
この等価インダクタンスを用いた共振回路により発振動
作を行う発振回路と、上記周波数フィルタ回路に基準周
波数信号を通過させたときに生じる移相量が所定の移相
量となるように上記第1の可変コンダクタンスアンプの
トランスコンダクタンスをフィードバック制御するコン
ダクタンス制御ループを有するとともに、上記第1の可
変コンダクタンスアンプにフィードバックされる制御信
号で上記第2の可変コンダクタンスアンプのトランスコ
ンダクタンスを制御させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発振器、さらには
可変コンダクタンスアンプにより形成される等価インダ
クタンスを用いた発振器に適用して有効な技術に関する
ものであって、たとえばVTR信号処理IC(半導体集
積回路)内に集積形成されるVCO(電圧制御発振器)
に利用して有効な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】たとえば、VTR信号処理では、記録時
には搬送波色信号(3.58MHz)を低域搬送波色信
号(629KHz)に周波数変換し、再生時には低域搬
送波色信号を元の搬送波色信号に周波数変換することが
行われる。この周波数変換を正しく行わせるためには、
搬送波色信号と同じ時間軸変動成分を含んだローカル信
号(4.2MHz)が必要であり、このローカル信号を
生成するためには、記録入力映像信号または再生出力映
像信号の水平同期信号を位相基準にして安定かつ高精度
に発振制御される発振器(VCO)が必要となる。
【0003】上記発振器として、従来は、LC共振型の
正弦波発振回路が使用されていた。しかし、このLC共
振型発振回路は半導体集積回路化が困難なインダクタン
ス素子(コイル)を使用するため、上記発振器を含む処
理システム全体をIC化しても、そのインダクタンス素
子だけは外付けコイルに依存せざるを得ず、このことが
装置の小型化、部品点数の削減、コスト低減などを妨げ
る大きな阻害要因となっていた。
【0004】外付けコイルはそのインダクタンスの可変
調整が面倒であり、これを用いた発振回路は周波数制御
範囲および周波数制御直線性に問題があり、さらに、そ
の外付けコイルからのノイズ侵入が生じやすいという問
題があった。
【0005】上述した問題を解決するために、本発明者
は、インピーダンス変換ジャイレータにより等価的に形
成されるインダクタンス素子を用いたLC共振型発振回
路を検討した。インピーダンス変換ジャイレータは電流
アンプを用いて構成することができるが、この電流アン
プのトランスコンダクタンスを電気的に可変制御できる
ようにしたアンプいわゆる可変コンダクタンスアンプ
(電圧制御電流出力アンプ)を用いることにより、上記
等価インダクタンスの値を電気的に可変制御させること
ができ、これにより、周波数制御範囲および周波数制御
直線性の問題を解決することが可能となる。
【0006】なお、可変コンダクタンスアンプについて
は、たとえば株式会社サイエンスフォーラム発行「超L
SIデバイスハンドブック」(昭和58年11月28
日)182ページにその概略が記載されている。また、
等価インダクタンスについては、たとえばオーム社発行
「LSIハンドブック」(昭和59年11月30日)1
23,124ページなどに記載されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た技術には、次のような問題のあることが本発明者によ
ってあきらかとされた。
【0008】すなわち、可変コンダクタンスアンプの特
性は、それを構成するトランジスタやCR等の回路素子
のバラツキ、とくに半導体集積回路の製造工程にてロッ
ト単位で生じる素子バラツキに大きく影響される。これ
に伴い、上記可変コンダクタンスアンプを用いて形成さ
れる等価インダクタンスの値も上記バラツキの影響を大
きく受け、したがって、その等価インダクタンスを用い
たLC共振型発振回路の発振周波数にも大きなバラツキ
が現れる。このようなバラツキが生じる発振回路は、た
とえば記録入力映像信号または再生出力映像信号の水平
同期信号を位相基準にして安定かつ高精度な発振制御が
行われなければならない発振器(VCO)としては、甚
だ不適格である。
【0009】本発明の目的は、可変コンダクタンスアン
プにより形成される等価インダクタンスを用いた発振器
の安定性および制御精度を、製造バラツキに影響される
ことなく、再現性良く高めるという技術を提供すること
にある。
【0010】本発明の前記ならびにそのほかの目的と特
徴は、本明細書の記述および添付図面からあきらかにな
るであろう。
【0011】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば下
記のとおりである。
【0012】すなわち、第1の可変コンダクタンスアン
プを用いて形成される周波数フィルタ回路と、上記第1
の可変コンダクタンスアンプと同一構成の第2の可変コ
ンダクタンスアンプを用いて形成される等価インダクタ
ンスと、この等価インダクタンスを用いた共振回路によ
り発振動作を行う発振回路と、上記周波数フィルタ回路
に基準周波数信号を通過させたときに生じる移相量が所
定の移相量となるように上記第1の可変コンダクタンス
アンプのトランスコンダクタンスをフィードバック制御
するコンダクタンス制御ループを有するとともに、上記
第1の可変コンダクタンスアンプにフィードバックされ
る制御信号で上記第2の可変コンダクタンスアンプのト
ランスコンダクタンスを制御するようにしたものであ
る。
【0013】上述した手段によれば、周波数フィルタ回
路を通過させられる基準周波数信号の周波数によって、
その周波数フィルタ回路を形成する第1の可変コンダク
タンスアンプのトランスコンダクタンスを一義的に定め
ることができるとともに、発振回路の等価インダクタン
スを形成する第2の可変コンダクタンスアンプのトラン
スコンダクタンスを上記第1の可変コンダクタンスのそ
れと同一に制御させることができる。
【0014】これにより、可変コンダクタンスアンプに
より形成される等価インダクタンスを用いた発振器の安
定性および制御精度を、製造バラツキに影響されること
なく、再現性良く高める、という目的が達成される。
【0015】具体的には、トランスコンダクタンスと容
量(Ct)の比が一定となるようにフィードバック制御
される第1の可変コンダクタンスアンプ(11)と、こ
の第1の可変コンダクタンスアンプ(11)と同一構成
の第2の可変コンダクタンスアンプ(41,42)を用
いて形成される等価インダクタンス(Lx)と、この等
価インダクタンス(Lx)を用いた共振回路により発振
動作を行う発振回路(5)とを有し、上記第1の可変コ
ンダクタンスアンプ(11)にフィードバックされるコ
ンダクタンス制御信号を上記第2の可変コンダクタンス
アンプ(41,42)にコンダクタンス制御信号として
与えることにより、発振回路の発振周波数を一定に制御
させるようにする。
【0016】これにより、可変コンダクタンスアンプに
より形成される等価インダクタンスを用いた発振器の安
定性および制御精度を、製造バラツキに影響されること
なく、再現性良く高めることができるという作用が得ら
れる。
【0017】また、上記第1の可変コンダクタンスアン
プ(11)を用いて形成される周波数フィルタ回路(1
0)と、上記第1の可変コンダクタンスアンプ(11)
と同一構成の第2の可変コンダクタンスアンプ(41,
42)を用いて形成される等価インダクタンス(Lx)
と、この等価インダクタンス(Lx)を用いた共振回路
により発振動作を行う発振回路(5)と、上記周波数フ
ィルタ回路(10)に基準周波数信号(fs)を通過さ
せたときに生じる移相量が所定の移相量となるように上
記第1の可変コンダクタンスアンプ(11)のトランス
コンダクタンスをフィードバック制御するコンダクタン
ス制御ループとを有し、上記第1の可変コンダクタンス
アンプ(11)にフィードバックされる制御信号で上記
第2の可変コンダクタンスアンプ(41,42)のトラ
ンスコンダクタンスを制御させるようにする。
【0018】これにより、LC共振型発振器の発振周波
数を、製造バラツキ等に影響されることなく一定に揃え
ることができるという作用が得られる。
【0019】さらに、上記第1および第2の可変コンダ
クタンスアンプ(41,42)は同一半導体基板上に同
一プロセスにて形成された同一種の素子を用いて構成す
るとよい。これにより、各可変コンダクタンスアンプの
特性をさらに精度良く揃えさせることができる。
【0020】また、上記可変コンダクタンスアンプ(4
1,42)でインピーダンス変換ジャイレータ(4)を
形成し、このジャイレータ(4)によりLC共振回路の
等価インダクタンス(Lx)を形成する。
【0021】さらに、上記可変コンダクタンスアンプ
(11)と容量素子(Ct)によりローパスフィルタ
(10)を形成し、このローパスフィルタ(10)を通
過させた基準周波数信号(fs2)の位相が非通過信号
(fs1)の位相に対して所定の位相差となるように上
記可変コンダクタンスアンプ(11)のトランスコンダ
クタンスをフィードバック制御させるようにする。
【0022】また、上記発振回路(5)の発振周波数が
所定周波数であるか否かを弁別する周波数弁別手段(7
1)と、この周波数弁別手段(71)の出力を上記発振
回路(5)の共振回路部を形成する可変コンダクタンス
アンプ(41,42)にコンダクタンス制御信号(I
g)としてフィードバックさせることにより、上記発振
周波数を上記所定周波数に一致させるような周波数制御
ループ(7)を形成するとよい。
【0023】さらにまた、上記発振回路(5)の正帰還
回路部(52)での移相量を変化させる移相可変手段
(55)と、発振出力信号(fx)の位相を位相基準信
号の位相と比較して上記移相可変手段(55)に位相制
御信号としてフィードバックさせることにより、上記発
振出力信号(fx)の位相を上記位相基準信号の位相に
同期させるような位相制御ループ(6)を形成するよう
にしてもよい。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施態様を
図面を参照しながら説明する。
【0025】図1は本発明の技術が適用された発振器の
第1の実施態様を示す。
【0026】同図において、1はトランスコンダクタン
ス補正回路、2は基準周波数信号源、5はLC共振型発
振回路である。
【0027】トランスコンダクタンス補正回路1は、ロ
ーパスフィルタフィルタ(低域通過周波数フィルタ)1
0、移相回路31、乗算回路32、平滑用容量素子Cf
により構成されている。
【0028】ローパスフィルタ10は、可変コンダクタ
ンスアンプ11、時定数容量素子Ct、およびバッファ
アンプ12により構成され、その高域遮断特性は可変コ
ンダクタンスアンプ11のトランスコンダクタンスと容
量素子Ctの容量値により設定される。このローパスフ
ィルタ10には、基準周波数源2からの基準周波数信号
fsが通過させられるようになっている。
【0029】移相回路31は、ローパスフィルタ10を
通過した基準周波数信号fsの位相を45度だけ遅相さ
せる。乗算回路32は、ローパスフィルタ10および位
相回路31を通過した信号fs3と非通過信号fs1を
互いに乗算し、その乗算出力を平滑用容量素子Cfで直
流化した後、ローパスフィルタ10内の可変コンダクタ
ンスアンプ11にコンダクタンス制御信号Igとしてフ
ィードバックさせる。
【0030】上記乗算回路32は一種の位相比較器とし
て動作し、2つの乗算信号(fs3とfs1)間の位相
差が90度となるところを境にして極性反転するような
乗算出力(fs3×fs1)を生成する。その90度の
位相差のうち、45度分は移相回路31による移相分で
ある。これにより、ローパスフィルタ10を通過した信
号fs2と、そのローパスフィルタ10を通過する前の
非通過信号fs1との位相差が45度となるように、そ
のローパスフィルタ10内の可変コンダクタンスアンプ
11のトランスコンダクタンスをフィードバック制御す
るコンダクタンス制御ループが形成されている。
【0031】発振回路5は、等価インダクタンスLxと
容量素子C2により形成されるLC共振回路部と、電流
アンプ51による正帰還回路部と、ダンピング抵抗R1
とにより構成される。
【0032】等価インダクタンスLxは、可変コンダク
タンスアンプ41,42によるインピーダンス変換ジャ
イレータ4に容量素子C1を接続することにより形成さ
れる。この場合、容量素子C1のリアクタンスはジャイ
レータ4によりインダクタンスに変換される。そのイン
ダクタンス値は、容量素子C1の値および可変コンダク
タンスアンプ41,42のトランスコンダクタンスによ
り決定される。電流アンプ51は、上記等価インダクタ
ンスLxと容量素子C2を共振回路とする正帰還発振ル
ープを形成する。
【0033】ここで、上記ローパスフィルタフィルタ1
0を形成する可変コンダクタンスアンプ11のトランス
コンダクタンスは、そのローパスフィルタ10を通過さ
せられた基準周波数信号fs2の位相が、非通過信号f
s1に対して所定の位相差(90度−45度=45度)
となるようにフィードバック制御されるが、このフィー
ドバック制御信号Igは、発振回路5にて等価インダク
タンスLxを形成する可変コンダクタンスアンプ41,
42にも、トランスコンダクタンス制御信号として与え
られるようになっている。つまり、ローパスフィルタ1
0と発振回路5の各可変コンダクタンスアンプ11,4
1,42は、同じ制御信号Igにより、それぞれ一定の
カットオフ周波数、一定の発振周波数を持つように制御
される。
【0034】したがって、各可変コンダクタンスアンプ
11,41,42が互いに同一構成ならば、各可変コン
ダクタンスアンプ11,41,42は同じ制御信号Ig
により互いに同じカットオフ周波数、発振周波数を持つ
ように制御される。各可変コンダクタンスアンプ11,
41,42及び容量は、同一半導体基板上に同一プロセ
スにて形成された同一種の素子を用いて構成されてい
る。これにより、各可変コンダクタンスアンプ11,4
1,42によるカットオフ周波数、発振周波数は、製造
ロットごとに現れるバラツキの影響を受けることなく、
ローパスフィルタ10を通過させられる基準周波数信号
fsの周波数だけで一義的に定められるようになる。
【0035】以上のようにして、可変コンダクタンスア
ンプにより形成される等価インダクタンスを用いた発振
器の安定性および制御精度を、製造バラツキに影響され
ることなく、再現性良く高めることができる。
【0036】図2は、図1の発振器を用いた周波数およ
び位相制御ループの構成例を示す。同図に示す回路で
は、周波数制御ループ(AFC)7と位相制御ループ
(APC)6の2つの制御ループが形成されている。
【0037】周波数制御ループ(AFC)7は、発振回
路5の発振出力信号fxが所定の周波数であるか否かを
弁別する周波数弁別部71を有し、この周波数弁別部7
1の弁別出力Ifをコンダクタンス補正回路1にて生成
されるフィードバック制御信号Igに加算し、この加算
出力を発振回路5内の可変コンダクタンスアンプ41,
42にトランスコンダクタンス制御信号としてフィード
バックさせることにより、上記発振出力信号fxの周波
数を上記所定周波数に追従させる。
【0038】位相制御ループ(APC)6は、分周回路
61にて分周された発振出力信号fxの位相を所定の位
相基準信号(たとえば水平同期信号)の位相と比較する
位相比較器62を有し、この位相比較器62の比較出力
を正帰還回路部52にフィードバックさせることによ
り、上記発振出力信号fxの位相を上記位相基準信号の
位相に同期させる。
【0039】この場合、正帰還回路部52は、2つの可
変コンダクタンスアンプ53,54、両可変コンダクタ
ンスアンプ53,54の出力を加算合成して出力する加
算回路55、この加算回路55の出力を上記可変コンダ
クタンスアンプ53,54の入力側に帰還させるハイパ
スフィルタ56、一方の可変コンダクタンスアンプ53
に入力される帰還信号と他方の可変コンダクタンスアン
プ54に入力される帰還信号の間に45度の位相差を生
じさせる移相回路57を有し、上記加算回路55での加
算比を上記位相比較器62の比較出力で可変制御させる
ことにより、発振ループを形成する正帰還回路部52で
の移相量が可変制御され、これより、上記上記発振出力
信号fxの位相を上記位相基準信号の位相に同期させる
位相制御が行われるようになっている。
【0040】図3は、図2の発振器を用いたVTR記録
用カラー周波数変換システムの構成例を示す。
【0041】同図において、発振回路5は記録用映像信
号の水平同期信号を位相基準にして発振制御される。こ
の発振回路5の発振出力信号fxを、1/2分周カラー
ローテーション回路81にて1水平期間ごとに位相が直
交変化する信号に変換した後、周波数変換回路82にロ
ーカル信号fc(4.2MHz)として注入することに
より、その周波数変換回路82にて、高域搬送色信号
(3.58MHz)を低域搬送色信号(629kHz)
に変換させる。これにより、記録用搬送色信号と同じ時
間軸変動成分を含んだローカル信号を生成して、その記
録用搬送色信号の低域変換を行わせることができる。
【0042】図4は、図2の発振器を用いたVTR再生
用カラー周波数変換システムの構成例を示す。
【0043】同図に示すシステムでは、発振回路5が再
生映像信号のバースト信号を位相基準にして発振制御さ
れる。この発振回路5の発振出力信号fxを、1/2分
周カラーローテーション回路83にて1水平期間ごとに
位相が直交変化する信号に変換した後、周波数変換回路
84にローカル信号fc(4.2MHz)として注入す
ることにより、その周波数変換回路84にて、低域搬送
色信号(629kHz)を高域搬送色信号(3.58k
Hz)に変換させる。これにより、再生搬送色信号と同
じ時間軸変動成分を含んだローカル信号を生成して、そ
の再生搬送色信号の高域変換を行わせることができる。
【0044】図5は、図2の発振器を用いた非同期シリ
アルデータ復調システムの構成例を示す。
【0045】同図に示すシステムの場合、発振回路5
は、波形整形回路93を通して入力される非同期シリア
ル信号を位相基準にして発振制御される。この発振回路
5の発振出力信号fxを分周回路91にて分周すること
により、その非同期シリアル信号のボーレートと同一周
波数の復調用クロック信号φcが生成される。このクロ
ック信号φcをデータ復調回路92に同期信号として与
えることにより、上記非同期シリアル信号のデータ復調
を行わせることができる。
【0046】この場合、位相基準としての非同期シリア
ル信号は、そのデータのビットパターン状態によって連
続的に欠落することがあるが、その欠落期間にて発振器
が正しく自走発振することができれば、正しい位相のク
ロック信号を継続的に生成して復調エラーを防止するこ
とができる。
【0047】以上、本発明者によってなされた発明を実
施態様にもとづき具体的に説明したが、本発明は上記実
施態様に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しな
い範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0048】たとえば、コンダクタンス補正回路1は、
ローパスフィルタ10の代わりに、ハイパスフィルタあ
るいはその他の周波数依存回路を用いて構成することも
可能である。
【0049】以上の説明では主として、本発明者によっ
てなされた発明をその背景となった利用分野であるVT
R用周波数変換器および非同期シリアルデータ復調に適
用した場合について説明したが、それに限定されるもの
ではなく、たとえば無線受信用周波数変換器などにも適
用できる。
【0050】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記
のとおりである。
【0051】すなわち、可変コンダクタンスアンプによ
り形成される等価インダクタンスを用いた発振器の安定
性および制御精度を、製造バラツキに影響されることな
く、再現性良く高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の技術が適用された発振器の第1の実施
態様を示す回路図
【図2】本発明の発振器を用いた周波数および位相制御
ループの構成例を示す回路図
【図3】本発明の発振器を用いた記録用カラー周波数変
換システムの構成例を示す。
【図4】本発明の発振器を用いた再生用カラー周波数変
換システムの構成例を示す。
【図5】本発明の発振器を用いた非同期シリアルデータ
復調システムの構成例を示す。
【符号の説明】
1 トランスコンダクタンス補正回路 10 ローパスフィルタフィルタ(低域通過周波数フィ
ルタ) 11 可変コンダクタンスアンプ 12 バッファアンプ 2 基準周波数信号源 31 移相回路 32 乗算回路 4 インピーダンス変換ジャイレータ 41,42 可変コンダクタンスアンプ 5 LC共振型発振回路 51 電流アンプ(正帰還回路部) 52 正帰還回路部 53,54 可変コンダクタンスアンプ 55 加算回路 56 ハイパスフィルタ 57 移相回路 6 位相制御ループ(APC) 61 分周回路 62 位相比較器 7 周波数制御ループ(AFC) 71 周波数弁別部 81,83 1/2分周カラーローテーション回路 82,84 周波数変換回路 91 分周回路 92 データ復調回路 93 波形整形回路 Cf 平滑用容量素子 Ct 容量素子 fs 基準周波数信号 fs1 非通過信号 fs2,fs3 通過信号 Ig コンダクタンス制御信号 Lx 等価インダクタンス(LC共振回路部) C2 容量素子(LC共振回路部) R1 ダンピング抵抗 C1 容量素子 fx 発振出力信号 If 周波数弁別出力 fc ローカル信号fc φc クロック信号

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トランスコンダクタンスが一定となるよ
    うにフィードバック制御される第1の可変コンダクタン
    スアンプと、この第1の可変コンダクタンスアンプと同
    一構成の第2の可変コンダクタンスアンプを用いて形成
    される等価インダクタンスと、この等価インダクタンス
    を用いた共振回路により発振動作を行う発振回路とを有
    し、上記第1の可変コンダクタンスアンプにフィードバ
    ックされるコンダクタンス制御信号を上記第2の可変コ
    ンダクタンスアンプにコンダクタンス制御信号として与
    えることにより、その第2の可変コンダクタンスアンプ
    のトランスコンダクタンスを一定に制御させるようにし
    たことを特徴とする発振器。
  2. 【請求項2】 第1の可変コンダクタンスアンプを用い
    て形成される周波数フィルタ回路と、上記第1の可変コ
    ンダクタンスアンプと同一構成の第2の可変コンダクタ
    ンスアンプを用いて形成される等価インダクタンスと、
    この等価インダクタンスを用いた共振回路により発振動
    作を行う発振回路と、上記周波数フィルタ回路に基準周
    波数信号を通過させたときに生じる移相量が所定の移相
    量となるように上記第1の可変コンダクタンスアンプの
    トランスコンダクタンスをフィードバック制御するコン
    ダクタンス制御ループとを有し、上記第1の可変コンダ
    クタンスアンプにフィードバックされる制御信号で上記
    第2の可変コンダクタンスアンプのトランスコンダクタ
    ンスを制御させるようにしたことを特徴とする請求項1
    に記載の発振器。
  3. 【請求項3】 第1および第2の可変コンダクタンスア
    ンプは同一半導体基板上に同一プロセスにて形成された
    同一種の素子を用いて構成されていることを特徴とする
    請求項1または2に記載の発振器。
  4. 【請求項4】 可変コンダクタンスアンプでインピーダ
    ンス変換ジャイレータを形成し、このジャイレータによ
    りLC共振回路の等価インダクタンスを形成したことを
    特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の発振器。
  5. 【請求項5】 可変コンダクタンスアンプと容量素子に
    よりローパスフィルタを形成し、このローパスフィルタ
    を通過させた基準周波数信号の位相が非通過信号の位相
    に対して所定の位相差となるように上記可変コンダクタ
    ンスアンプのトランスコンダクタンスをフィードバック
    制御させるようにしたことを特徴とする請求項1から4
    のいずれかに記載の発振器。
  6. 【請求項6】 発振回路の発振周波数が所定周波数であ
    るか否かを弁別する周波数弁別手段と、この周波数弁別
    手段の出力を上記発振回路の共振回路部を形成する可変
    コンダクタンスアンプにコンダクタンス制御信号として
    フィードバックさせることにより、上記発振周波数を上
    記所定周波数に一致させるような周波数制御ループを形
    成したことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記
    載の発振器。
  7. 【請求項7】 発振回路の正帰還回路部での移相量を変
    化させる移相可変手段と、発振出力信号の位相を位相基
    準信号の位相と比較して上記移相可変手段に位相制御信
    号としてフィードバックさせることにより、上記発振出
    力信号の位相を上記位相基準信号の位相に同期させるよ
    うな位相制御ループを形成したことを特徴とする請求項
    1から6のいずれかに記載の発振器。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002148296A (ja) * 2000-11-13 2002-05-22 Suwa Denshi Kk 水晶振動子のci測定方法および水晶発振回路
JP2006091015A (ja) * 2004-09-20 2006-04-06 Muller Martini Holding Ag 搬送列流内において所定間隔で計測装置を通過する印刷物の厚みを計測する方法
CN100459415C (zh) * 2002-10-30 2009-02-04 Dsp集团瑞士股份公司 具有增益控制的锁相环解调器

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