JP3492964B2 - 移相器及びそれを用いた復調器 - Google Patents

移相器及びそれを用いた復調器

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、90°移相器に関
し、特に、デジタル衛星放送受信機に使用されるダイレ
クトコンバージョンチューナの90°移相器及びそれを
用いた復調器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、衛星通信技術の発展に伴い、この
衛星通信技術を用いたデジタル衛星放送が行われてい
る。このデジタル衛星放送用の受信機に用いられるダイ
レクトコンバージョンチューナには、受信信号をベース
バンド信号に直交復調を行う復調器が設けられ、更に、
この復調器には、移相が90°ずれた2つの信号を送出
する移相器が設けられる。この従来使用されている移相
器について、図面を参照して、以下に説明する。
【0003】図12は、従来の移相器を用いた直交復調
器である。図12の直交復調器は、受信信号が入力され
る入力端子1と、入力端子1から送出される受信信号よ
りIベースバンド信号を生成するミキサ2と、入力端子
1から送出される受信信号よりQベースバンド信号を生
成するミキサ3と、局部発振器5から送出される局部発
振信号によって90°の位相差を持つ2つの発振信号を
発生する移相器4と、局部発振器5と、ミキサ2からI
ベースバンド信号を出力する出力端子6aと、ミキサ3
からQベースバンド信号を出力する出力する出力端子6
bとを有する。
【0004】更に、このような復調器において、移相器
4は、図13のように、局部発振信号よりその位相を4
5°ずらした発振信号を生成してミキサ2に送出するオ
ールパスフィルタ41と、局部発振信号よりその位相を
135°ずらした発振信号を生成してミキサ3に送出す
るオールパスフィルタ42とから構成される。よって、
この移相器4内に設けたオールパスフィルタ41,42
より位相差が90°となる2つのキャリアとなる発振信
号が送出される。
【0005】又、オールパスフィルタ41,42は、図
14のような回路素子によって構成される。即ち、np
n型トランジスタQ1,Q2と、このトランジスタQ
1,Q2のコレクタにそれぞれ接続された抵抗RLa,
Lbと、トランジスタQ1,Q2のエミッタにそれぞ
れ接続された抵抗RKa,RKbと、トランジスタQ1,
Q2のコレクタ・ベース間にそれぞれ接続されたコンデ
ンサCa,Cbと、抵抗R Ka,RKbの接続ノードに接
続された定電流源43とから構成される。又、抵抗RL
a,RLbの接続ノードには、電源電圧VCCが印加され
る。
【0006】図14のようなオールパスフィルタによる
と、トランジスタQ1,Q2のベースに入力される入力
信号VINが、トランジスタQ1のコレクタと抵抗RL
との接続ノード及びトランジスタQ2のコレクタと抵抗
Lbとの接続ノードより出力信号VOUTとして出力され
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな移相器を用いた復調器で受信する受信信号の周波数
が高周波となるとき、移相器において十分な利得を得る
ためには、移相器や局部発振器を構成する能動素子に流
す電流の電流値を高く設定する必要がある。よって、こ
のような構成の復調器を、高周波信号を受信するデジタ
ル衛星放送受信機のダイレクトコンバージョンなどに用
いたとき、復調器を構成する回路全体の消費電流が大き
くなる要因となる。又、高周波で動作させる部分が多く
なるほど、その配線パターンにおける浮遊容量、配線抵
抗などに起因する損失の影響が大きくなり、復調器の動
作効率の低下の要因となる。
【0008】又、このような移相器を用いた復調器にお
いて、入力端子から入力される受信信号の周波数と、局
部発振器から出力される局部発振信号の周波数とを同じ
にするために、信号線や電源やアースからの回り込みに
よって、入力端子側に、局部発振信号の漏れ信号が発生
する。又、逆に、入力される受信信号によって、この受
信信号と同じ周波数の局部発振信号を発生する局部発振
器の動作が不安定になり、局部発振信号の周波数がふら
つくため、復調器より出力されるIベースバンド信号及
びQベースバンド信号の周波数もふらつく恐れがある。
【0009】更に、このような移相器において、高周波
の局部発振信号を入力信号とするオールパスフィルタを
構成する抵抗の抵抗値又はコンデンサの容量値を小さく
する必要がある。しかしながら、抵抗の抵抗値を小さく
するためには、その抵抗の面積を大きくする必要がある
とともに、この抵抗膜に生じる寄生容量の影響が生じ
る。又、コンデンサの容量値を小さくすると、オールパ
スフィルタ内に設けた配線の浮遊容量の影響が無視でき
なくなる。よって、移相器を集積化したとき、処理する
信号の周波数が高くなるほど、その精度が低下する。
【0010】このような問題を鑑みて、本発明は、高調
波信号で動作する際に、その消費電流を抑制することが
できる移相器及びそれを用いた復調器を提供することを
目的とする。又、本発明の他の目的は、その位相差が9
0度となる高周波の局部発振信号を発生することが可能
な移相器及びそれを用いた復調器を提供することであ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の移相器は、f/2の周波数の局部発振信号
を位相差が45度となる2つの信号に成す移相手段と、
この2つの信号の周波数f/2をそれぞれ2逓倍して周
波数fの発振信号とするとともに、この2つの局部信号
の位相差を90度とする逓倍手段と、前記逓倍手段から
出力される2つの発振信号の位相差を検出する位相比較
手段と、を有し、前記位相比較手段で検出した2つの発
振信号の位相差に基づいて、前記移相手段から送出され
る2つの信号の位相を変化させて、前記逓倍手段から出
力される発振信号の位相差を90度に保持するように制
御することを特徴とする。
【0012】このような移相器によると、移相手段より
送出される位相差45度の2つの信号を逓倍手段によっ
て、その周波数を2逓倍するとともに、この2つの信号
の位相差を90度の発振信号にする。このように2逓倍
された発振信号の位相差を検出し、その検出した位相差
に応じて移相手段より送出される2つの発振信号の位相
差が一定となるようにフィードバック制御を行うことに
よって、位相差が90度に保持された発振信号が得られ
る。
【0013】又、このような移相器において、前記移相
手段を、f/2の周波数の局部発振信号を位相差が45
度となる3つの信号に成す第1移相手段と、該第1移相
手段から送出される3つの信号をその位相差が45度と
なる2つの信号になす第2移相手段と、で構成するよう
にしても構わない。
【0014】更に、前記第1移相手段を、局部発振信号
の位相をθ度ずらした第1信号を生成する第3移相手段
と、局部発振信号の位相を(θ+45)度ずらした第2
信号を生成する第4移相手段と、局部発振信号の位相を
(θ+90)度ずらした第3信号を生成する第5移相手
段と、で構成するとともに、前記第2移相手段を、前記
第3移相手段からの前記第1信号と前記第4移相手段か
らの前記第2信号とを加算する第1加算器と、前記第4
移相手段からの前記第2信号と前記第5移相手段からの
前記第3信号とを加算する第2加算器と、で構成しても
構わない。
【0015】このような移相器において、第3移相手段
からその位相が45度の第1信号が、第4移相手段から
その位相が90度の第2信号が、第5移相手段からその
位相が135度の第3信号が、それぞれ送出される。そ
して、第1加算器で第1信号と第2信号を加算して位相
が67.5度となる信号が、第2加算器で第2信号と第
3信号を加算して位相が112.5度となる信号が、そ
れぞれ送出される。この位相が67.5度となる周波数
f/2の信号と位相が112.5度となる周波数f/2
の信号とが逓倍されて、位相が135度となる周波数f
の信号と位相が225度となる周波数fの信号が得られ
る。このようにして、位相差が90度となる2つの発振
信号が得られる。
【0016】このとき、位相比較手段で2つの発振信号
の位相差を検出し、その検出した位相差に基づいて、前
記第1移相手段から送出される第1、第2、第3信号の
信号レベルを変化させて、前記逓倍手段から出力される
発振信号の位相差を90度に保持するようにフィードバ
ック制御する。
【0017】又、前記逓倍手段から送出される発振信号
の信号レベルを検出する検出手段を設けて、前記検出手
段で検出した信号レベルに応じて、前記移相手段から送
出される発振信号の信号レベルを変化させて、逓倍手段
から出力される発振信号の信号レベルを制御するような
構成にしても構わない。
【0018】又、前記逓倍手段を前記移相手段から送出
される2つの信号のうち一方を2乗する第1乗算器と、
前記移相手段から送出される2つの信号のうち他方を2
乗する第2乗算器と、で構成しても構わない。このよう
にすることによって、45度の位相差となる周波数f/
2の2つの信号が、それぞれ2乗されて、90度の位相
差となる周波数fの発振信号となる。
【0019】更に、このような移相器において、前記第
1乗算器から送出される信号より直流成分を検出する第
1検出手段と、前記第2乗算器から送出される信号より
直流成分を検出する第2検出手段と、前記第1検出手段
で検出した直流成分に応じて前記移相手段より送出され
る2つの信号のうち一方の信号の信号レベルを制御する
第1制御手段と、前記第2検出手段で検出した直流成分
に応じて前記移相手段より送出される2つの信号のうち
他方の信号の信号レベルを制御する第2制御手段と、を
設けても構わない。
【0020】このような移相器において、移相手段から
送出される2つの信号がそれぞれ第1、第2乗算器で2
乗されることによって、直流成分を有するとともにその
周波数が2逓倍された発振信号となる。又、このとき、
第1、第2乗算器から送出された信号の位相差が、90
度となる。そして、この第1、第2乗算器から送出され
た信号の直流成分を、第1、第2検出手段で検出する。
この第1、第2検出手段で検出された直流成分に応じ
て、第1、第2制御手段で、移相手段より送出される2
つの信号の信号レベルを制御することによって、移相手
段より送出される2つの信号の信号レベルを安定な状態
に保たせる。
【0021】又、第1、第2検出手段をローパスフィル
タとすることによって、第1、第2乗算器から送出され
た信号の直流成分を検出することができる。このとき、
第1、第2制御手段を差動増幅器で構成し、第1、第2
検出手段で検出した直流成分に応じてこの差動増幅器に
流れる電流量を制御してその増幅率を調整することによ
って、移相手段から送出される2つの信号の振幅レベル
である信号レベルを制御する。
【0022】又、前記第1乗算器又は前記第2乗算器の
いずれか一方から送出される信号より直流成分を検出す
る検出手段と、前記検出手段で検出した直流成分に応じ
て移相手段より送出される2つの信号のうち一方の信号
の信号レベルを制御する第1制御手段と、前記検出手段
で検出した直流成分に応じて移相手段より送出される2
つの信号のうち他方の信号の信号レベルを制御する第2
制御手段と、を設けても構わない。
【0023】このような移相器において、移相手段から
送出される2つの信号がそれぞれ第1、第2乗算器で2
乗されることによって、直流成分を有するとともにその
周波数が2逓倍された発振信号となる。又、このとき、
第1、第2乗算器から送出された信号の位相差が、90
度となる。そして、この第1又は第2乗算器のいずれか
一方から送出された信号の直流成分を、検出手段で検出
する。この検出手段で検出された直流成分に応じて、第
1、第2制御手段で、移相手段より送出される2つの信
号の信号レベルを制御することによって、移相手段より
送出される2つの信号の信号レベルを安定な状態に保た
せる。
【0024】又、検出手段をローパスフィルタとするこ
とによって、第1又は第2乗算器のいずれか一方から送
出された信号の直流成分を検出することができる。この
とき、第1、第2制御手段を差動増幅器で構成し、検出
手段で検出した直流成分に応じてこの差動増幅器に流れ
る電流量を制御してその増幅率を調整することによっ
て、移相手段から送出される2つの信号の振幅レベルで
ある信号レベルを制御する。
【0025】又、本発明の復調器は、上記のような移相
器と、外部から入力される受信信号に、前記移相器から
出力される2つの信号のうち一方の信号を乗算してIベ
ースバンド信号を出力する第1ミキサと、外部から入力
される受信信号に、前記移相器から出力される2つの信
号のうち他方の信号を乗算してQベースバンド信号を出
力する第2ミキサと、を有することを特徴とする。
【0026】このような復調器において、前記局部発振
信号を生成する局部発振器を電圧制御発振器とするとと
もに、前記移相器より出力される2つの信号のうち1つ
を用いる位相同期ループにより、前記局部発振器を制御
するような構成としても構わない。
【0027】又、前記位相同期ループを、前記位相同期
ループが、前記局部発振器と、前記移相器と、所定の周
波数の基準信号を発振する基準発振器と、前記移相器又
は前記基準発振器のうちの一方から与えられる信号が任
意の分周率で分周される可変分周手段と、前記可変分周
手段で分周された信号と前記移相器又は前記基準発振器
のうちの他方から送出される信号の位相を比較する位相
比較手段と、該位相比較手段から送出される信号のう
ち、前記局部発振器を制御するための制御信号を通過さ
せるためのフィルタと、で構成しても良い。
【0028】更に、前記局部発振器に、低域側の周波数
の局部発振信号を発生する第1局部発振器と、高域側の
周波数の局部発振信号を発生する第2局部発振器と、を
設けて、前記受信信号に同期させるための局部発振信号
をミキサに与えるため、前記第1局部発振器からの局部
発振信号と前記第2局部発振器からの局部発振信号とを
選択する信号選択手段を設けた構成にしても構わない。
【0029】
【発明の実施の形態】<第1の実施形態>本発明の第1
の実施形態について、図面を参照して説明する。図1
は、本実施形態の復調器の内部構成を示すブロック図で
ある。尚、図1に示す復調器において、図12に示す復
調器と同一の目的で使用する部分については、同一の符
号を付してその詳細な説明は省略する。
【0030】図1に示す復調器は、周波数fの受信信号
が入力される入力端子1と、ミキサ2,3と、周波数f
/2の局部発振信号を発生する局部発振器7と、周波数
f/2の局部発振信号をそれぞれ45°、90°、13
5°だけ位相をずらして出力するオールパスフィルタ9
a,9b,9cと、オールパスフィルタ9a,9b,9
cから出力される3つの発振信号によって位相差が45
°となる2つの発振信号を生成して出力する位相制御部
10と、この位相制御部10より出力される2つの発振
信号の信号レベルを一定に保つゲインコントローラ1
1,12と、ゲインコントローラ11,12から送出さ
れる発振信号をそれぞれ2乗して生成したキャリアをミ
キサ2,3に送出する乗算器13,14と、乗算器1
3,14で生成したキャリアの直流成分をそれぞれ検出
するLPF(Low Pass Filter)15,16と、LPF
15,16で検出した直流成分をそれぞれ増幅するアン
プ17,18と、乗算器13,14で生成したキャリア
の位相差を比較する位相比較器19と、この位相比較器
19からの出力を増幅して位相制御部10への制御信号
を出力するアンプ20と、出力端子6a,6bとを有す
る。
【0031】又、オールパスフィルタ9a,9b,9
c、位相制御部10、ゲインコントローラ11,12、
乗算器13,14、LPF15,16、及びアンプ1
7,18によって、移相器8が構成される。尚、本実施
形態で使用されるオールパスフィルタ9a,9b,9c
は、従来の復調器と同様、図14のような構成のオール
パスフィルタである。
【0032】まず、移相器8の内部に設けられた位相制
御部10の構成について、図面を参照して以下に説明す
る。
【0033】(1)位相制御部の構成の一例 位相制御部10を、図2のように、オールパスフィルタ
9a,9cから発振信号がそれぞれ与えられる可変ゲイ
ンアンプGa,Gcと、オールパスフィルタ9bから発
振信号が与えられる可変ゲインアンプGb1,Gb2
と、可変ゲインアンプGaからの発振信号と可変ゲイン
アンプGb1からの発振信号を加算する加算器101
と、可変ゲインアンプGb2からの発振信号と可変ゲイ
ンアンプGcからの発振信号を加算する加算器102
と、アンプ20より与えられる制御信号より可変ゲイン
アンプGa,Gb1,Gb2,Gcのそれぞれに与える
制御信号を生成する制御信号生成回路103とから構成
する。
【0034】移相器8が正常に動作しているとき、オー
ルパスフィルタ9aからの位相が45°ずれた発振信号
Aとオールパスフィルタ9bからの位相が90°ずれた
発振信号Bが、それぞれ、可変ゲインアンプGa,Gb
1を介して加算器101で与えられると、図3のよう
に、位相が67.5°ずれた発振信号Dがゲインコント
ローラ11に与えられる。又、同時に、オールパスフィ
ルタ9bからの位相が90°ずれた発振信号Bとオール
パスフィルタ9cからの位相が135°ずれた発振信号
Cが、それぞれ、可変ゲインアンプGb2,Gcを介し
て加算器102で与えられると、図3のように、位相が
112.5°ずれた発振信号Eがゲインコントローラ1
2に与えられる。
【0035】又、位相比較器19で乗算器13,14よ
り与えられるキャリアの位相差が90°でないとき、可
変ゲインアンプGa,Gb1,Gb2,Gcに制御信号
生成回路103より制御信号が与えられて、それぞれの
ゲインを変化させる。このように、位相比較器19より
アンプ20及び制御信号生成回路103を介して送出さ
れる制御信号によって、可変ゲインアンプGa,Gb
1,Gb2,Gcのゲインを制御することで、加算器1
01,102から送出される発振信号の位相をそれぞれ
67.5°と112.5°に保持する。
【0036】(2)位相制御部の構成の別例 又、位相制御部10を、図4のように、オールパスフィ
ルタ9a,9cから発振信号がそれぞれ与えられるとと
もにアンプ20より制御信号が与えられる可変ゲインア
ンプGa,Gcと、オールパスフィルタ9bから発振信
号が与えられるアンプGbと、可変ゲインアンプGaか
らの発振信号とアンプGbからの発振信号を加算する加
算器101と、アンプGbからの発振信号と可変ゲイン
アンプGcからの発振信号を加算する加算器102とか
ら構成する。
【0037】移相器8が正常に動作しているとき、オー
ルパスフィルタ9aからの位相が45°ずれた発振信号
Aとオールパスフィルタ9bからの位相が90°ずれた
発振信号Bが、それぞれ、可変ゲインアンプGa及びア
ンプGbを介して加算器101で与えられると、図3の
ように、位相が67.5°ずれた発振信号Dがゲインコ
ントローラ11に与えられる。又、同時に、オールパス
フィルタ9bからの位相が90°ずれた発振信号Bとオ
ールパスフィルタ9cからの位相が135°ずれた発振
信号Cが、それぞれ、アンプGb及び可変ゲインアンプ
Gcを介して加算器102で与えられると、図3のよう
に、位相が112.5°ずれた発振信号Eがゲインコン
トローラ12に与えられる。
【0038】又、位相比較器19で乗算器13,14よ
り与えられるキャリアの位相差が90°より小さいと
き、可変ゲインアンプGa,Gcにアンプ20より制御
信号が与えられて、それぞれのゲインが大きくなるよう
に変化させる。よって、加算器101,102のそれぞ
れに与えられる発振信号A,Cの信号レベルが大きくな
るため、加算器101,102から送出される発振信号
D,Eの位相差が大きくなり、結果的に乗算器13,1
4より出力されるキャリアの位相差を大きくして90°
とすることができる。
【0039】又、位相比較器19で乗算器13,14よ
り与えられるキャリアの位相差が90°より大きいと
き、可変ゲインアンプGa,Gcにアンプ20より制御
信号が与えられて、それぞれのゲインが小さくなるよう
に変化させる。よって、加算器101,102のそれぞ
れに与えられる発振信号A,Cの信号レベルが小さくな
るため、加算器101,102から送出される発振信号
D,Eの位相差が小さくなり、結果的に乗算器13,1
4より出力されるキャリアの位相差を小さくして90°
とすることができる。
【0040】尚、位相制御部10は、上記の2例に限定
されるものでなく、例えば、図4の構成において、アン
プGbを可変ゲインアンプとするとともに、アンプ20
より与える制御信号から可変ゲインアンプGa,Gcに
与える制御信号とアンプGbに与える制御信号の2つの
制御信号を生成する手段を新たに設けるような構成にし
ても構わない。又、図4の構成において、可変ゲインア
ンプGa,Gcに与える制御信号を別の制御信号とし
て、それぞれ別々にゲインを変化させるようにしても構
わない。
【0041】次に、移相器8の内部に設けられたゲイン
コントローラ11,12の構成について、図5の回路図
を参照して説明する。移相器8に用いられるゲインコン
トローラ11,12は、その一端に電源電圧Vccが印加
される抵抗R1,R2と、抵抗R1,R2のそれぞれの
他端にコレクタが接続されたnpn型トランジスタTa
1,Tb1と、コレクタに電源電圧Vccが印加されるn
pn型トランジスタTa2,Tb2と、トランジスタT
a1,Ta2のエミッタ同士が接続した接続ノードにコ
レクタが接続されたnpn型トランジスタTaと、トラ
ンジスタTb1,Tb2のエミッタ同士が接続した接続
ノードにコレクタが接続されたnpn型トランジスタT
bと、トランジスタTa,Tbのエミッタ間に接続され
た抵抗Rと、トランジスタTa,Tbのそれぞれのエミ
ッタに接続された定電流源37,38とを有する。
【0042】又、トランジスタTa,Tbのそれぞれの
ゲートに端子31,32が、トランジスタTa1,Tb
1のゲート同士が接続された接続ノードに端子33が、
トランジスタTa2,Tb2のゲート同士が接続された
接続ノードに端子34が、抵抗R1とトランジスタTa
1のコレクタとの接続ノードに端子35が、抵抗R2と
トランジスタTb1のコレクタとの接続ノードに端子3
6が、設けられる。
【0043】このように設けられた端子31,32に、
位相制御部10の加算器101又は加算器102から出
力される発振信号が入力される。端子34に、LPF1
5又はLPF16で検出された後、アンプ17又はアン
プ18で増幅された直流成分が制御信号として与えられ
る。又、端子33に、端子34に与えられる制御信号と
比較するための所定の電圧が与えられる。そして、端子
35,36から乗算器13又は乗算器14にその信号レ
ベルを調整した発振信号を出力する。
【0044】このようなゲインコントローラによると、
トランジスタTa1,Ta2,Tb1,Tb2を省略し
て、抵抗R1とトランジスタTaのコレクタ、抵抗R2
とトランジスタTbのコレクタを接続した構成にして考
えた場合、図6のような差動増幅回路を形成する。よっ
て、端子31に入力された電圧が端子32に入力された
電圧より大きいとき、抵抗R1を流れる電流の方が抵抗
R2を流れる電流より大きくなるため、抵抗R1による
電圧降下が大きくなり、端子35より出力される電圧が
端子36より出力される電圧より低くなる。
【0045】よって、ゲインコントローラにおいて、基
本的には、このような動作を行う図6に示す差動増幅回
路によって、端子31,32に入力される発振信号が増
幅されて、端子35,36より出力される。このような
図6に示す差動増幅回路に、トランジスタTa1,Ta
2,Tb1,Tb2が付加された構成であるゲインコン
トローラは、トランジスタTa1,Ta2及びトランジ
スタTb1,Tb2によって、抵抗R1,R2を流れる
電流量が制御される。
【0046】即ち、端子33,34に与えられる電圧に
よって、トランジスタTa1,Ta2及びトランジスタ
Tb1,Tb2のそれぞれに流れる電流量の割合が決定
されるため、それによって抵抗R1,R2を流れる電流
量が制御される。よって、LPF15又はLPF16で
得たキャリアの直流成分の電圧が低いとき、端子34に
与える電圧が端子33に与える電圧より低くなるため、
抵抗R1,R2に流れる電流量が大きくなるので、ゲイ
ンコントローラの増幅率が大きくなる。又、逆に、LP
F15又はLPF16で得たキャリアの直流成分の電圧
が高いとき、端子34に与える電圧が端子33に与える
電圧より高くなるため、抵抗R1,R2に流れる電流量
が小さくなるので、ゲインコントローラの増幅率が小さ
くなる。
【0047】このようにして、LPF15,16のそれ
ぞれで検出したキャリアの直流成分をアンプ17,18
で増幅して、ゲインコントローラ11,12の増幅率を
制御するための制御信号として与えることによって、キ
ャリアの信号レベルを一定のレベルになるように制御す
る。尚、この直流成分は、乗算器13,14によって発
振信号を乗算することによって生成されるもので、発振
信号の信号レベルに比例した成分である。
【0048】このような構成の復調器は、局部発振器7
より出力される周波数f/2の局部発振信号をオールパ
スフィルタ9a,9b,9cのそれぞれに入力すること
によって、位相が45°、90°、135°ずれた周波
数f/2の発振信号がそれぞれ、位相制御部10に送出
される。このとき、位相制御部10でこの3つの発振信
号を用いて、位相差が45°となる2つの発振信号を乗
算器13,14に送出する。そして、乗算器13,14
によって発振信号が乗算されることによって、位相制御
部10から送出された2つの発振信号の周波数が、それ
ぞれ2逓倍され、周波数fのキャリアとしてミキサ2,
3に送出される。
【0049】このとき、この乗算器13,14によっ
て、加算器101より送出された発振信号の位相が2×
67.5°に、又、加算器102より送出された発振信
号の位相が2×112.5°に2逓倍される。よって、
移相器8からミキサ2,3に送出されるキャリアの位相
差が、90°となる。このように位相差が90°となる
キャリアがそれぞれ、移相器8よりミキサ2,3に送出
され、このキャリアがミキサ2,3で周波数fの受信信
号に乗算されて、Iベースバンド信号及びQベースバン
ド信号が出力端子6a,6bより出力される。
【0050】このとき、LPF15,16及びアンプ1
7,18によって、乗算器13,14から送出されるキ
ャリアの直流成分を制御信号としてゲインコントローラ
11,12に与えてフィードバック制御することによっ
て、キャリアの信号レベルを一定に保つように制御す
る。又、乗算器13,14から送出されるキャリアの位
相差が90°になっているか位相比較器19で比較し、
その比較結果を制御信号として位相制御部10に与えて
フィードバック制御することによって、キャリアの位相
差を90°に保つように制御する。
【0051】このように、移相器8内に設けられたオー
ルパスフィルタ9a,9b,9cには、受信信号の周波
数よりも低い周波数の局部発振信号が入力されるため、
このオールパスフィルタ9a,9b,9cを構成するた
めの抵抗及びコンデンサそれぞれの抵抗値及び容量値
を、従来と比べて大きくすることができる。又、受信信
号と局部発振信号の周波数が異なるため、それぞれの信
号に対して与える影響を低減することができる。又、L
PF15,16及びアンプ17,18を用いてフィード
バック制御を行うことによって、キャリアの信号レベル
のふらつきを抑制することができる。
【0052】<第2の実施形態>本発明の第2の実施形
態について、図面を参照して説明する。図7は、本実施
形態の復調器の内部構成を示すブロック図である。尚、
図7に示す復調器において、図1に示す復調器と同一の
目的で使用する部分については、同一の符号を付してそ
の詳細な説明は省略する。
【0053】図7に示す復調器は、アンプ17より送出
される制御信号をゲインコントローラ12にも与えるこ
とによって、図1の復調器よりLPF16及びアンプ1
8を削除された構成となっている。即ち、移相器8’
が、オールパスフィルタ9a,9b,9c、位相制御部
10、ゲインコントローラ11,12、乗算器13,1
4、LPF15、アンプ17によって構成される。
【0054】このような構成の復調器において、乗算器
13より送出されるキャリアより得られる直流成分によ
って、ゲインコントローラ11,12の増幅率が制御さ
れる。その他の動作については、第1の実施形態と同様
なので、その説明については省略する。尚、本実施形態
の復調器は、キャリアの直流成分を検出するLPFを1
つにした構造であるので、第1の実施形態と比べて、そ
の構成を簡単化することができるので、装置を小型化す
ることができる。
【0055】<第3の実施形態>本発明の第3の実施形
態について、図面を参照して説明する。図8は、本実施
形態の復調器の内部構成を示すブロック図である。尚、
図8に示す復調器において、図7に示す復調器と同一の
目的で使用する部分については、同一の符号を付してそ
の詳細な説明は省略する。尚、本実施形態は、第2の実
施形態の復調器に位相同期ループ(PLL:Phase Lock
ed Loop)を用いたものである。
【0056】図8の復調器は、図7の復調器に、位相制
御部10内の加算器102(図2又は図4)から送出さ
れる発振信号を1/N分周する分周器21と、周波数f
0の基準信号を発生する基準発振器22と、基準発振器
22から送出される基準信号を1/N’分周する分周器
23と、分周器21,23から送出される信号の位相を
比較する位相比較器24と、この位相比較器24から送
出される信号より高周波成分を除去するLPF25とが
付加された構成となる。又、局部発振器7は、電圧制御
発振器であり、LPF25より送出される信号によって
電圧制御される。
【0057】このとき、局部発振器7、オールパスフィ
ルタ9b,9c、位相制御部10、分周器21,23、
基準発振器22、位相比較器24、そして、LPF25
によってPLLが形成される。このように、PLLを形
成することによって、局部発振器7より周波数がより安
定した局部発振信号を発生させることができる。
【0058】又、このような復調器において、分周器2
1をその分周率を任意に変化させることができる可変の
分周器として、局部発振器7より発生させる局部発振信
号を変化させて、入力端子1に入力される受信信号から
所望の受信信号を選択して直交復調させることができ
る。尚、このように入力端子1に入力される受信信号か
ら所望の受信信号を選択して直交復調させることのでき
る復調器において、分周器23をその分周率を任意に変
化させることができる可変の分周器としても構わない。
又、本実施形態において、分周器21を位相制御部10
の加算器101(図2又は図4)に接続させるような構
成にしても構わない。
【0059】<第4の実施形態>本発明の第4の実施形
態について、図面を参照して説明する。図9は、本実施
形態の復調器の内部構成を示すブロック図である。尚、
図9に示す復調器において、図8に示す復調器と同一の
目的で使用する部分については、同一の符号を付してそ
の詳細な説明は省略する。尚、本実施形態は、第3の実
施形態と同様、第2の実施形態(図7)の復調器に位相
同期ループ(PLL:Phase Locked Loop)を用いたも
のである。
【0060】図9に示す復調器は、乗算器14から送出
される信号が分周器21に送出される。即ち、局部発振
器7、オールパスフィルタ9b,9c、位相制御部1
0、ゲインコントローラ12、乗算器14、分周器2
1,23、基準発振器22、位相比較器24、そして、
LPF25によってPLLが形成される。このとき、分
周器23の分周率を第3の実施形態と同様の1/N’と
すると、分周器21は、第3の実施形態と比較したと
き、その分周率が1/(2×N)となる。又、分周器2
1の分周率を第3の実施形態と同様の1/Nとすると、
分周器23は、第3の実施形態と比較したとき、その分
周率が2/N’となる。尚、本実施形態においても、第
3の実施形態と同様に、分周器21又は分周器23の分
周率を可変として、入力端子1に入力される受信信号か
ら所望の受信信号を選択して直交復調させることができ
る。尚、本実施形態において、分周器21を乗算器13
に接続させるような構成にしても構わない。
【0061】<第5の実施形態>本発明の第5の実施形
態について、図面を参照して説明する。図10は、本実
施形態の復調器の内部構成を示すブロック図である。
尚、図10に示す復調器において、図7に示す復調器と
同一の目的で使用する部分については、同一の符号を付
してその詳細な説明は省略する。
【0062】図10に示す復調器は、局部発振器26,
27及び切換スイッチ28を設け、受信信号の周波数に
応じて局部発振器26,27から送出される局部発振信
号を、切換スイッチ28で選択して移相器8’内のオー
ルパスフィルタ9a,9b,9cに送出する。このよう
な構成にすることによって、例えば、局部発振器26
が、例えば、475〜725[MHz]の局部発振信号を
発生するようにするとともに、局部発振器27が、例え
ば、725〜1075[MHz]の局部発振信号を発生す
るようにすることができる。
【0063】よって、このとき、950〜1450[MH
z]といった低周波数領域にある受信信号を復調する
際、切換スイッチ28によって局部発振器26からの局
部発振信号が移相器8’に送出されるようにし、又、1
450〜2150[MHz]といった高周波数領域にある
受信信号を復調する際、切換スイッチ28によって局部
発振器27からの局部発振信号が移相器8’に送出され
るようにする事ができる。このような復調器をダイレク
トコンバージョンチューナなどに設けることによって、
広い範囲の受信周波数帯域をカバーすることができ、
又、発振器を複数とすることによってその可変範囲を小
さくすることができるので、発振器の設計が容易にな
る。
【0064】<第6の実施形態>本発明の第6の実施形
態について、図面を参照して説明する。図11は、本実
施形態の復調器の内部構成を示すブロック図である。
尚、図11に示す復調器において、図8に示す復調器と
同一の目的で使用する部分については、同一の符号を付
してその詳細な説明は省略する。
【0065】図11に示す復調器は、第5の実施形態と
同様に、第3の実施形態の復調器(図8)に上記のよう
な局部発振器26,27及び切換スイッチ28を設けた
もので、この局部発振器26,27及び切換スイッチ2
8の動作は第5の実施形態(図10)と同様である。こ
のような復調器において、分周器21又は分周器23を
可変の分周器としたとき、分周器21又は分周器23の
分周率を変化させるための制御信号を切換スイッチ28
に与えてスイッチングすることにより、分周率に応じて
局部発振器26,27を選択することができる。尚、本
実施形態のような復調器を、第4の実施形態の復調器
(図9)に適用した構成としても良い。
【0066】尚、第3〜第6の実施形態において、移相
器8’の代わりに、第1の実施形態の復調器(図1)に
おける移相器8を適用した構成としても構わない。
【0067】
【発明の効果】上述したように、本発明の移相器による
と、周波数f/2の局部発振信号を用いて処理した後
に、2逓倍して90度の位相差でかつ周波数fの2つの
信号を出力するため、高精度が要求される位相差を発生
させる回路の動作周波数を下げることができる。よっ
て、この移相器を構成する回路素子における周波数に依
存する定数精度への影響を軽減することができるととも
に、動作周波数の低下に伴い、回路電流の低減を図るこ
とができる。又、このような移相器を用いた復調器によ
ると、局部発振器の局部発振信号の周波数が外部から入
力される受信信号の周波数と異なる。よって、受信端子
への局部発振信号による漏れを適切なフィルタで容易に
抑制することができるとともに、強入力の受信信号によ
る局部発振器の局部発振信号の変動を防ぐことができ
る。
【0068】又、逓倍手段から出力される局部発振信号
の信号レベルを一定に保つようにフィードバック制御を
行うため、この局部発振信号の信号レベルのふらつきが
抑制される。よって、高周波妨害特性や雑音指数特性を
良好なものとすることができる。更に、ミキサに与える
キャリアの位相差を比較するとともに、その比較結果に
基づいて、移相器より出力される発振信号の位相を一定
に保つようにフィードバック制御を行うため、より精度
の高いキャリアをミキサに与えることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態の復調器の内部構成を示すブロ
ック図。
【図2】位相制御部の内部構成を示す回路図。
【図3】オールパスフィルタより出力される発振信号と
位相制御部より出力されるキャリアとの関係を示す図。
【図4】位相制御部の内部構成を示す回路図。
【図5】ゲインコントローラの内部構成を示す回路図。
【図6】ゲインコントローラの基本回路図。
【図7】第2の実施形態の復調器の内部構成を示すブロ
ック図。
【図8】第3の実施形態の復調器の内部構成を示すブロ
ック図。
【図9】第4の実施形態の復調器の内部構成を示すブロ
ック図。
【図10】第5の実施形態の復調器の内部構成を示すブ
ロック図。
【図11】第6の実施形態の復調器の内部構成を示すブ
ロック図。
【図12】従来の復調器の内部構成を示すブロック図。
【図13】移相器の内部構成を示すブロック図。
【図14】オールパスフィルタの内部構成を示す回路
図。
【符号の説明】
1 入力端子 2,3 ミキサ 4 移相器 5 局部発振器 6a,6b 出力端子 7 局部発振器 8,8’ 移相器 9a,9b,9c オールパスフィルタ 10 位相制御部 11,12 ゲインコントローラ 13,14 乗算器 15,16 LPF 17,18 アンプ 19 位相比較器 20 アンプ 21 分周器 22 基準発振器 23 分周器 24 位相比較器 25 LPF 26,27 局部発振器 28 切換スイッチ 101,102 加算器 103 制御信号生成回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 27/00 - 27/30 H03H 11/16

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 f/2の周波数の局部発振信号を位相差
    が45度となる2つの信号に成す移相手段と、 この2つの信号の周波数f/2をそれぞれ2逓倍して周
    波数fの発振信号とするとともに、この2つの発振信号
    の位相差を90度とする逓倍手段と、 前記逓倍手段から出力される2つの発振信号の位相差を
    検出する位相比較手段と、を有し、 前記位相比較手段で検出した2つの発振信号の位相差に
    基づいて、前記移相手段から送出される2つの信号の位
    相を変化させて、前記逓倍手段から出力される発振信号
    の位相差を90度に保持するように制御することを特徴
    とする移相器。
  2. 【請求項2】 前記移相手段が、 f/2の周波数の局部発振信号を位相差が45度となる
    3つの信号に成す第1移相手段と、 該第1移相手段から送出される3つの信号をその位相差
    が45度となる2つの信号に成す第2移相手段と、を有
    し、 前記位相比較手段で検出した2つの発振信号の位相差に
    基づいて、前記第1移相手段から送出される3つの信号
    の信号レベルを変化させて、前記逓倍手段から出力され
    る発振信号の位相差を90度に保持するように制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載の移相器。
  3. 【請求項3】 前記第1移相手段が、 局部発振信号の位相をθ度ずらした第1信号を生成する
    第3移相手段と、 局部発振信号の位相を(θ+45)度ずらした第2信号
    を生成する第4移相手段と、 局部発振信号の位相を(θ+90)度ずらした第3信号
    を生成する第5移相手段と、を有するとともに、 前記第2移相手段が、 前記第3移相手段からの前記第1信号と前記第4移相手
    段からの前記第2信号とを加算する第1加算器と、 前記第4移相手段からの前記第2信号と前記第5移相手
    段からの前記第3信号とを加算する第2加算器と、を有
    し、 前記位相比較手段で検出した2つの発振信号の位相差に
    基づいて、前記第1移相手段から送出される第1、第
    2、第3信号の信号レベルを変化させて、前記逓倍手段
    から出力される発振信号の位相差を90度に保持するよ
    うに制御することを特徴とする請求項2に記載の移相
    器。
  4. 【請求項4】 前記逓倍手段から送出される発振信号の
    信号レベルを検出する検出手段を有し、 前記検出手段で検出した信号レベルに応じて、前記移相
    手段から送出される発振信号の信号レベルを変化させ
    て、逓倍手段から出力される発振信号の信号レベルを制
    御することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか
    に記載の移相器。
  5. 【請求項5】 前記逓倍手段が、 前記移相手段から送出される2つの信号のうち一方を2
    乗する第1乗算器と、 前記移相手段から送出される2つの信号のうち他方を2
    乗する第2乗算器と、を有することを特徴とする請求項
    1〜請求項4のいずれかに記載の移相器。
  6. 【請求項6】 前記第1乗算器から送出される信号より
    直流成分を検出する第1検出手段と、 前記第2乗算器から送出される信号より直流成分を検出
    する第2検出手段と、 前記第1検出手段で検出した直流成分に応じて前記移相
    手段より送出される2つの信号のうち一方の信号の信号
    レベルを制御する第1制御手段と、 前記第2検出手段で検出した直流成分に応じて前記移相
    手段より送出される2つの信号のうち他方の信号の信号
    レベルを制御する第2制御手段と、 を有することを特徴とする請求項5に記載の移相器。
  7. 【請求項7】 前記第1乗算器又は前記第2乗算器のい
    ずれか一方から送出される信号より直流成分を検出する
    検出手段と、 前記検出手段で検出した直流成分に応じて前記移相手段
    より送出される2つの信号のうち一方の信号の信号レベ
    ルを制御する第1制御手段と、 前記検出手段で検出した直流成分に応じて前記移相手段
    より送出される2つの信号のうち他方の信号の信号レベ
    ルを制御する第2制御手段と、 を有することを特徴とする請求項5に記載の移相器。
  8. 【請求項8】 請求項1〜請求項7のいずれかに記載の
    移相器と、 外部から入力される受信信号に、前記移相器から出力さ
    れる2つの信号のうち一方の信号を乗算してIベースバ
    ンド信号を出力する第1ミキサと、 外部から入力される受信信号に、前記移相器から出力さ
    れる2つの信号のうち他方の信号を乗算してQベースバ
    ンド信号を出力する第2ミキサと、 を有することを特徴とする復調器。
  9. 【請求項9】 前記局部発振信号を生成する局部発振器
    が電圧制御発振器であるとともに、 前記移相器より出力される2つの信号のうち1つを用い
    る位相同期ループにより、前記局部発振器を制御するこ
    とを特徴とする請求項8に記載の復調器。
  10. 【請求項10】 前記位相同期ループが、 前記局部発振器と、 前記移相器と、 所定の周波数の基準信号を発振する基準発振器と、 前記移相器又は前記基準発振器のうちの一方から与えら
    れる信号が任意の分周率で分周される可変分周手段と、 前記可変分周手段で分周された信号と前記移相器又は前
    記基準発振器のうちの他方から送出される信号の位相を
    比較する位相比較手段と、 該位相比較手段から送出される信号のうち、前記局部発
    振器を制御するための制御信号を通過させるためのフィ
    ルタと、 から構成されること特徴とする請求項9に記載の復調
    器。
  11. 【請求項11】 前記局部発振器が、 低域側の周波数の局部発振信号を発生する第1局部発振
    器と、 高域側の周波数の局部発振信号を発生する第2局部発振
    器と、を備え、 前記受信信号に同期させるための局部発振信号をミキサ
    に与えるため、前記第1局部発振器からの局部発振信号
    と前記第2局部発振器からの局部発振信号とを選択する
    信号選択手段が設けられたことを特徴とする請求項8〜
    請求項10のいずれかに記載の復調器。
  12. 【請求項12】 前記局部発振器が、 低域側の周波数の局部発振信号を発生する第1局部発振
    器と、 高域側の周波数の局部発振信号を発生する第2局部発振
    器と、を備え、 前記受信信号に同期させるための局部発振信号をミキサ
    に与えるため、前記第1局部発振器からの局部発振信号
    と前記第2局部発振器からの局部発振信号とを選択する
    信号選択手段が設けられ、 前記可変分周手段の分周率に応じて、前記信号選択手段
    の選択する局部発振信号が決定されることを特徴とする
    請求項10に記載の復調器。
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