JP2642180B2 - 空気圧式撚り機構と共に作動する紡糸装置で紡糸を始める方法および装置 - Google Patents

空気圧式撚り機構と共に作動する紡糸装置で紡糸を始める方法および装置

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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、糸端を出口側から撚り機構を通過させて延
伸装置に逆送し次いで側方で延伸装置の出口側ロール対
に挿入し、そこから粗糸を結合しながら撚り機構を通過
して連続糸として引出す空気圧式撚り機構と共に作動す
る紡糸装置で紡糸を始める方法並びにこの方法を実施す
る装置に関する。
公知のこの種の方法においては紡糸再開のため撚り機
構を側方に偏立させてその入口側に近づき易くしている
(西ドイツ国特許出願公開第3,411,577号および第3,41
3,894号)。それから巻き枠から糸端を引出し出口側か
ら撚り機構に導入している。撚り機構の入口側に、糸端
を撚り機構を通過して引出す吸込み管を配置する。次に
撚り機構をその紡糸位置に戻し、撚り機構から吸込み管
に延伸する糸の部分を延伸装置の出口側ローラ対に挿入
する。それから紡糸工程が再開される。この公知の紡ぎ
始めでは、糸端を延伸装置に逆送するために側方に変位
させなければならぬという欠点がある。1方では撚り機
構をこのように側方に変位させるために撚り機構の側方
に附加的な場所を必要とし、このことがコンパクトな構
成を妨げている。他方では撚り機構をその紡糸位置に復
帰させる際、この撚り機構が確実にはその出発位置に復
帰せず、このため紡糸工程と紡糸結果とを損なう危険が
生ずる。
紡糸装置において妨害されることのない紡糸工程が正
常な場合としてまた紡ぎ始め工程が異常な状態と認めら
れているので、本発明に関連して使用されている概念例
えば撚り機構の“入口側”または“入口開口部”ないし
“出口側”または“出口開口部”は常にこの正常な場合
に関する。撚り機構の“入口側”ないし“入口開口部”
は従って擦り機構の延伸装置に面した側なしい開口部で
ある、それは引出されている間の糸は正常の紡糸工程の
間この側で撚り機構に到達しその延伸装置に背反する側
で撚り機構を再び離脱するからである。
本発明に所謂“粗糸”とは、僅かなねじれを示すなど
に無関係に延伸装置により変形させられ撚り機構に供給
されるすべてのバンド類似の繊維材料のことである。従
ってこの概念に入るのはフライヤー粗糸のみならずまた
梳線バンド等である。
本発明の課題は、糸逆送用に撚り機構の移動をしなく
てすみ、従って紡糸装置の場所をとらない構成が達成さ
れかつ紡糸に常に撚り機構の最適の調整が保証される空
気圧式撚り機構と共に作動する紡糸装置における紡ぎ始
め方法と装置を提供することである。この課題は、本発
明によれば、この種の方法において次のようにして解決
される、すなわち糸端を延伸装置の出口側ローラ対の後
にある撚り機構を通過してその入口側に供給し、そこで
捕捉しかつ延伸装置の傍らに設けたグリッパーに供給
し、これが次に糸端を出口側ローラ対に後で挿入するた
めこの側を通過して延伸装置のそばに引寄せるようにす
る。撚り機構の入口側から出る糸を延伸装置と撚り機構
との間で捕捉し延伸装置の傍らに設けたグリッパーに供
給することにより、撚り機構を側方に移動することが必
要でなくなりその結果この撚り機構が不変にその紡糸位
置を占めるようになる。延伸装置の傍らでは単にグリッ
パー用の場所があれば充分であり、グリッパーは繊維材
料の運動方向にほぼ平行に運動可能であり従って多くの
場所を必要としない。撚り機構は紡ぎ始めのためにもそ
の位置を延伸装置に対して変化させないので、撚り機構
が確実に紡ぎ始め工程の前と後それぞれ延伸装置に対し
最適の位置をとり、この結果紡糸の確実性が高められる
ことが保証される。
撚り機構を通過して逆送される糸端をグリッパーに供
給するために出口側ローラ対の締付け線にほぼ平行に方
向づけられた圧縮空気流の作用を受けさせると有利であ
る。このようにすると糸端のグリッパーへの供給が簡単
に達成されしかもこのため時間的に精確な制御が必要で
ない。
糸端をグリッパーに供給する圧縮空気流が乱流である
と、糸端が乱気流によりグリッパーの傍らを通過させら
れ従ってグリッパーにより捕捉することができなくなる
危険が生ずる。従ってこの種の誤機能を回避するため本
発明による方法の他の効果的な構成においては、撚り機
構を通過して逆送される糸端のグリッパーへの供給を層
状の圧縮空気流を用いて行なう。
糸端のグリッパーへの供給の確度を高めるために選択
的に若しくは附加的に次のようにする、すなわち糸端を
撚り機構を通過して逆送する前に糸予備部を形成させ、
この予備部が次に糸端を撚り機構を通過して逆送してい
る間糸の走行を横切って作用している圧縮空気流の中
に、糸端がこれをグリッパーに供給されている間圧縮空
気流により引伸ばされて保持される程緩やかに解消させ
られる。糸予備部を除々に解消させることにより撚り機
構の入口開口部から出る糸端が圧縮空気流により順次捕
捉されこの結果グリッパーへの延伸をされた糸の供給が
確保される。
糸端が逆送されている間さらされている空気流は、こ
れが1方では逆送を確保し、他方糸端を散開しない程可
及的に弱くなければならない。その上乱気流を回避しな
ければならない。この理由で本発明による方法の有利な
要旨によれば、圧縮空気流が遮断されるようにしまた糸
端がグリッパーに捕捉されるようにする。
糸引出の始点では粗糸からほぐれる個々の繊維は糸に
まとわりつく傾向がある。然るにこの個々の繊維は正し
くは結合されないで完成糸に美しくない節や糸ひげを形
成する。粗糸の始端が延伸装置を脱出た後先づ第一に吸
込み部に供給されると、この粗糸は撚り機構において紡
糸過圧を加えられてから粗糸吸引部並びに撚り機構の吸
引作用下におかれる。この結果定義できない負圧状態が
撚り機構と延伸装置との間の領域に生ずるが、このこと
は紡ぎ始め工程の際の障害となる。この欠点を回避する
ために糸引出再開後糸端と粗糸を延伸装置の出口ローラ
対と撚り機構との間で出口ローラ対の締付け線にほぼ平
行に方向づけられた圧縮空気流にさらすと有利である。
糸引出装置を横切るように方向づけられた圧縮空気流
を余り長く接続状態にしておくと継ぎ足し部に続いて新
しく紡糸された糸に薄手個所が発生する危険が生ずる。
これを回避するため、本発明による方法の他の有利な構
成によれば次のようにする、すなわち糸引出再開後導通
連結された圧縮空気流を、糸端が延伸装置の出口ローラ
対を離脱する前に遮断する。
延伸装置から撚り機構に延伸する糸の心線のねじれに
圧縮空気流を接線的に対向させると、引出中の糸に附加
される個々の繊維を特に確実に糸から吹き飛ばし得るこ
とが判明した。
逆送された糸端がグリッパーに対向させられた圧縮空
気流にさらされている間に空気流の中でほぐれることの
あるのを回避するために、糸逆送中に糸端に糸引出再開
後よりも著るしく弱い圧縮空気流を作用させると合目的
である。圧縮空気流はその強さを、糸端がグリッパーに
さらに確実に供給されしかも糸端がほぐれる危険がない
ような値にする。撚り機構内には紡糸工程の間に時間と
共に益々大きな堆積が形成されるが、この堆積は時々は
がれ引出中の糸によって引裂かれることがある。この理
由から効果的には紡ぎ始め工程と関連して糸端の逆送前
若しくは後撚り機構を清掃する。この清掃は原理的に
は、糸端が延伸装置への逆送のため撚り機構内に装入さ
れる前に撚り機構内に作用している空気流により行なわ
れる。然るにこの種の清掃は、例えば糸端逆送用にブラ
シを使用することにより逆送工程と組合せることもでき
る。然るに本発明によれば糸端逆送は、糸端を、撚り機
構の出口側からの圧縮空気流により撚り機構を通過して
糸の走行方向を横切って作用している圧縮空気流の領域
内にもたらすことにより特に簡単に成就される。
糸の走行方向を横切って作用する圧縮空気流の簡単な
制御は本発明によれば糸端を撚り機構を通過して空気圧
により逆送している間この圧縮空気流が、撚り機構内で
糸を逆送させる圧縮空気流が作用している間だけ、作用
するようにして達成される。
効果的にはグリッパーが圧縮空気により作動すること
で、この場合このグリッパーにおいては少くとも糸端が
延伸装置に挿入されているまでの持続時間の間負圧が発
生させられる。この種空気圧式グリッパーは次の利点を
提供する、すなわちこのグリッパーは糸切れにより生ず
る糸端を確実に連行できかつ他方では糸引出再開後吹き
飛ばされる繊維の連行にも使用される。
糸端の延伸装置への挿入は原理的に種の方法で実施で
きる。例えば繊維材料の走行(方向)に並列にまたは斜
に引戻されるグリッパーに傾斜位置でさえこれには充分
である。糸端を延伸装置の出口ローラ対に時間的にも定
められた装入を達成するために、本発明による方法の有
利な構成により、糸端が延伸装置の傍らに引っ張られて
からループの形で延伸装置の最後の両ローラ対の間の領
域に引っ張られるようにする。延伸装置の最後の両ロー
ラ対の間の領域内にこのようにループ状で引き入れる際
同時に糸端を糸ブレーキの作用領域内にもたらすと有利
である。このようにすると、糸端が解放後グリッパーに
より衝撃的に共に飛躍することができず従って粗糸に対
向して非平行的な位置をとることが確実に行なわれる
が、このことは継ぎ足し部に欠陥を生ずることがある。
糸端を延伸装置の出口側ローラ対に確実かつ定められ
たように装入することを実施するには効果的には糸端を
延伸装置の装入の間出口側ローラ対の締め付け線の領域
内にもたらすようにしてもよい。
本発明による方法の優秀な構成によれば撚り機構を撚
り機構の出口側稜縁の方向にその入口側の方に方向づけ
られた第一圧縮空気流により清掃する。次いで糸端が撚
り機構の入口側への逆送のためのこの第一圧縮空気流に
さられる、これはここで搬送方向を横切って作用する第
二の圧縮空気流にさらさせるためで、この空気流が糸端
をグリッパーに供給し、このグリッパーが次に糸端を出
口側ローラ対のそばを通って延伸装置の傍らにまで引っ
張る。引続いて前に停止された粗糸が解放され延伸装置
と撚り機構との間で吸引される。それからグリッパーの
方に延伸する糸端が延伸装置の最後の両ローラ対の間の
領域でループ状に糸ブレーキに供給されこのとき延伸装
置の出口側ローラ対に装入される。次に糸端が改めて引
出工程に入れられる。同時に粗糸および解繊繊維の撚り
機構内への吸込みが第二圧縮空気流を改めて導通連結す
ることにより阻止される。引続いてさらになお糸端が延
伸装置の出口側ローラ対に到達する前に粗糸の吸込みな
らびに第二圧縮空気流が遮断される。最後に引出方向に
作用する紡糸過圧も亦撚り機構内で再び使用させられ
る。更に他の、同じく極めて有利な方法においては撚り
機構が引出方向に向って作用する第一圧縮空気流により
清掃され次に糸端をこの第一圧縮空気流の作用を受けさ
せ、これにより撚り機構の出口側からその入口側にもた
らせる。そこで糸端が搬送方向を横切って作用している
第二圧縮空気流の作用を受けこれによりグリッパーに供
給される、このグリッパーが次に糸端を出口側ローラ対
のそばを通って延伸装置の傍らまで引っ張る。引続いて
グリッパーに方に延伸する糸端が延伸装置の最後の両ロ
ーラ対の間の領域でループ状に糸ブレーキに供給され、
ここで延伸装置の出口側ローラ対に装入され改めて引出
される。次いで前に停止させられた粗糸が解放される、
1方粗糸および解繊繊維の撚り機構内への吸込みが第二
圧縮空気流を改めて導通接続することにより阻止され
る。糸端が前以って定められた長さにまで延伸装置から
引出された時粗糸の吸込みならびに第二圧縮空気流が再
び遮断される。最後には引出方向に作用している紡糸過
圧も撚り機構内で再び作用させられる。
方法を実施するために、空気圧式撚り機構、撚り機構
の出口側からその入口側にまで糸端を逆送する逆送要素
および撚り機構の入口側から出口側ローラ機構の傍らを
通って延伸装置のそば迄糸端を逆送するためのグリッパ
ーを設けた装置において、本発明においては、逆送時撚
り機構の入口側から出てゆく糸端を捕捉するためおよび
これをグリッパーに供給するための糸前出し装置を設け
ている。この糸前出し装置は、撚り機構を紡ぎ始め用に
側方に移動させなくてもよくする。
効果的には糸前出し装置を出口側ローラ対の締付け線
にほぼ平行に方向づけられた圧縮空気ノズルとして構成
しその開口部を撚り機構のグリッパーに対向する側に設
けかつグリッパーの方に向ける。
撚り機構にその入口側に軸方向突出部を設け、圧縮空
気ノズルを、これを離脱する圧縮空気流が突出部の正面
側に接するように、撚り機構に対して配置すると有利で
あることが判明した。このようにすると空気流が突出部
の後側の領域での過流形成により撚り機構の方に偏向さ
せられる。このため糸端が延伸装置の出口側ローラ対か
ら若干遠ざかり、これにより糸端をグリッパーに供給す
る際の確実性が高められる。
紡糸工程と有利であることが判明しているように、撚
り機構を出口側ローラ対にできるだけ密接して配置し得
るようにするために、本発明による装置の他の構成にお
いて次のようにする、すなわち圧縮空気ノズルを少くと
も部分的に延伸装置の出口側ローラ対の撚り機構に面し
た三角小間の中に配置する。延伸装置の出口側ローラ対
の上側ローラへの糸屑堆積を避けるためには、この場合
圧縮空気ノズルがこの上側ローラから少くとも1mmの間
隔をとるようにすると好適である。
撚り機構からグリッパーへ糸を供給する際の確実性は
層状の圧縮空気流により高められる。従って本発明の他
の合目的的要旨によれば、圧縮空気ノズルの開口部が一
定断面の内径を有するようにする。
圧縮空気ノズルを、撚り機構内で発生され心線ねじれ
を生じさせる圧縮空気流に対向させることにより圧縮空
気ノズルを延伸装置から撚り機構に延伸する糸端に接線
的に配置すると特に効果的であることが判明した。この
ようにすると、圧縮空気流が糸引出再開後但し糸端が延
伸装置を離脱する前であれば、粗糸ないし個々の繊維が
糸端により共に撚り機構内に引込まれるのを阻止するこ
とが確実に行なわれる。
単に唯一列の撚り機構の軸方向穿孔に接線的に開口し
ている圧縮空気穿孔を設けた撚り機構を使用するとき
は、この場合圧縮空気ノズルを圧縮空気穿孔を離脱する
圧縮空気流の流動方向に対向する方向に撚り機構の延張
軸方向穿孔に接線的に方向づけられている。これに反し
糸引出方向に前後に2列の圧縮空気穿孔を設けた撚り機
構を使用し、前記穿孔の中1方の列を円周方向に、また
他の列を反円周方向で撚り機構の軸方向穿孔に開口させ
るとき、本発明においては圧縮空気ノズルを、糸引出方
向にみて2番目の列の圧縮空気穿孔が撚り機構の軸方向
穿孔に開口している円周方向に反対の方向に撚り機構の
延長軸方向穿孔に接線的に方向づけられるようにしてあ
る。
糸端がほぐれないようにするため、糸端をグリッパー
に供給するためできるだけ弱い空気流を使用することが
有利なこと、また1方個々の繊維若しくは粗糸始端を引
出し中の糸端から吹き飛ばすためにより強い過圧が有利
であることが判明しているので、本発明による装置の他
の構成ではより高い過圧かより低い過圧を選択的に印加
する装置を圧縮空気ノズルに配置する。
まだ延伸装置内にある糸の長さに依存して圧縮空気ノ
ズルを制御すると有利である。この理由で効果的には圧
縮空気ノズルに制御装置をまたグリッパーにこの制御装
置に接続されている糸監視装置を配置する。
本発明対象の優秀な構成では撚り機構に紡糸工程中過
圧が加えられておりかつ引出方向に成分を有する圧縮空
気穿孔のほかに糸の逆送中過圧が加えられておりかつ逆
送方向に成分を有する他の圧縮空気穿孔を設ける。
この逆送方向に向けられた圧縮空気穿孔には糸端の逆
送にもまた撚り機構の清掃用にも過圧を印加することが
できる。
糸端を撚り機構を通過して糸前出し装置の領域内にま
で空気圧により逆送するために、糸引出方向にみて前後
に噴射ノズルとこれから1つのスリットにより離されて
撚り制動機を設けた撚り機構を使用するときは、糸端が
その逆送の際撚り機構の両ノズル間の領域に付着したま
まであるという危険が生ずる。これを回避するため本発
明による装置の他の効果的な構成では、噴射ノズルも撚
りノズルもそれぞれ少くとも1つの逆送方向に向けられ
た圧縮空気穿孔を設け、噴射ノズルでは撚りノズルに比
較してより強力な空気流動が発生されるようにしてもよ
い。このことは種々の方法で達成されるが、例えば撚り
ノズル内および噴射ノズル内の圧縮空気穿孔の傾斜を別
々にする。この目的で効果的には噴射ノズル内の圧縮空
気穿孔の直径を撚りノズル内の圧縮空気穿孔より大きく
する。
糸端のより戻りを防止するために、糸端の空気圧によ
る逆送の際圧縮空気ノズルをこの逆送の持続時間のみ作
用させなければならないので、本発明対象の簡単且つ合
目的的な構成においては、撚り機構および圧縮空気ノズ
ルの糸端の逆送を行なわせる圧縮空気穿孔に共通の供給
導管ならびに共通の制御弁を配置している。
糸を空気圧により撚り機構を経て糸前出し装置の領域
に逆送させることは必ずしも必要でない。本発明による
装置の選択的構成では、撚り機構を通過して糸前出し機
の揚程領域内にまで糸端を逆送するための機械的糸通し
部材を設けてもよい。合目的的にはこの場合この糸通し
部材をクリップとして構成する。然し機械的糸通し部材
の選択的かつ有利な構成では、これをブラシで構成しこ
のブラシにワイパーを配置できるようにすることもでき
る。ブラシはクリップとして構成した糸通し部材に比し
て更に附加的な利点を有する、すなわちこのブラシが撚
り機構内でその軸方向相対運動の間に、擦り機構内の軸
方向穿孔内に沈積したかも知れない沈積物を拭い取り従
って撚り機構の清掃を行なう。
グリッパーへの糸端を延伸して供給するために、これ
によりグリッパーによる糸端の確実な収容が確保される
ためにも、糸端が撚り機構を通過して緩やかに逆送され
るようにすると有利である。さらにその上逆送の長さを
決定しておき、従って継ぎ足し部の長さをも予じめ定め
られるようにすると効果的である。この目標を達成する
ために有利には撚り機構の出口側に、撚り機構の入口側
開口部を離脱する糸端がグリッパーへの逆送中に糸前出
し装置により延伸される程度緩やかに糸予備装置を駆動
する駆動装置を設けた糸予備装置を設ける。
グリッパーは原則としてさまざまに構成してもよい、
例えば糸をリップ状に捕捉しその回転により撚り機構か
ら引き出しグリッパーの軸方向移動後ローラ対による解
放後も保持するために固定の吸入空気孔の領域に持って
くるローラ対として構成してもよい。然しながらグリッ
パーを吸込み空気ノズルとして構成し、これに有利な糸
前出し装置に向いた吸込み開口部を設けると適切であ
る。
グリッパーはこれに糸前出し装置から供給された糸端
を捕捉するという使命をもつのみならずこの糸端をさら
に延伸装置の出口側ローラ対に装入しなければならな
い。原則としてはこれも亦種々の方法で行なわれる、例
えば吸込み空気ノズルとして構成されたグリッパーにお
いては糸端が最初におおわれていて後で解放されたスリ
ットを通って出てゆき次に糸端を延伸装置に装入する糸
前出し装置の領域に達するようにする。但しグリッパー
が、これが糸前出し装置と協働する収容位置から延伸装
置の傍らの装入位置に運動できるようにすると適切であ
る。
延伸装置への糸端の装入は原則上グリッパーの相応す
る運動により行なわれるが、このために延伸装置の傍ら
の準備完了位置から、糸装入器が撚り機構からグリッパ
ーに延伸する糸端と交差しこれを次の運動の際延伸装置
に導入するように装入位置に移動できるようにした糸装
入装置を設けると好適である。延伸装置のこの領域に糸
ブレーキを設け、これに糸端がその装入運動の際供給さ
れるようにすると適切である。この糸ブレーキにより糸
端がグリッパーにより解放された後も抑留される、従っ
て全糸引運動の間粗糸に対する糸端の平行位置が保証さ
れる。
糸ブレーキは原則として延伸装置のグリッパーと出口
側ローラ対との間の糸走行の任意の位置に設けてもよ
い;然しながらこの糸ブレーキを、糸端が実際にグリッ
パーと出口側ローラ対との間の全区間に亘り制御され得
るように、延伸装置の出口側ローラ対に可及的近接して
設けるよう力められる。この理由からこのブレーキが延
伸装置の最後の両ローラ対の間にあるようにすると有利
である。特に有利なことは、糸装入装置がその装入位置
で糸ブレーキと一緒になって弾性糸クリップを形成する
ことである。有利には糸装入装置が糸端を押圧する糸ブ
レーキに軟質ゴムまたはフェルト製の締付け面を設け
る。
延伸装置の出口側ローラ対に糸端を確実にかつ早急に
装入することを確保するために本発明による装置の更に
他の構成において、延伸装置の出口側ローラ対の上側ロ
ーラに糸案内部を設ける、この糸案内が糸端を延伸装置
に装入されるまで延伸装置のそばに引き戻している間上
部ローラの正面側の出口側ローラ対の締め付け線に面し
た半部に保持するようにする。このことは簡単な構成で
は次のようにして行なわれる、すなわち糸ガイドをほぼ
円筒形の軸方向突出部により上部ローラのグリッパーに
面する側に形成し、突出部の直径を上部ローラの直径よ
り小さくする。延伸装置の出口側ローラ対への糸端の迅
速な装入は附加的にさらに次のようにして扶助される、
すなわち出口側ローラ対の上部ローラに、その套体面と
正面側との間のグリッパーに面した稜縁部に1個または
複数個の刻み目を設ける。
紡糸機における紡ぎ始めを、複数の同種紡糸位置を有
する機械に沿って走行する紡ぎ始め車輌を用いて行なう
ことは今日では通常のことである。本発明による装置を
複数のこの種紡糸位置を有する機械と関連して使用する
ときは、単に紡ぎ始め工程にのみ必要な1個または複数
個の要素とこの種の紡ぎ始め車輌に設けると特に有利で
ある。
本発明は通常の紡糸工程に必要な要素の配置の位置を
変更することなく紡ぎ始めを確実に実施することを可能
にし、この場合場所をとらない構成が可能である。さら
に本発明は、糸の中の継ぎ足し個所の長さを極めて短か
く保持しかつ精確に前以って定められるようにして紡ぎ
始め工程の精確な制御を可能ならしめる。このようにし
て糸の中の目立たないでかつ確実な継ぎ足し部が達成さ
れる。
本発明による装置はこの場合構造が簡単でありかつ特
に簡単な方法で紡ぎ始め車輌の使用を可能ならしめる、
それは機械の側で紡ぎ始め工程を実施するための撚り機
構または延伸装置における要素を移動させる必要がない
からである。この場合何れにしても糸切れの場合にも既
に紡糸個所から制御される空気圧ないし粗糸停止装置の
電気的制御で充分である。従って紡ぎ始めにのみ必要な
他のすべての要素を紡ぎ始め車輌に配置することができ
る。
次に本発明を図に示した実施例について詳細説明す
る。すなわち 図1は本発明により構成された紡糸装置の上から見た
平面図の略線図、 図2は図1に示した紡糸装置の略線側面図、 図3は紡ぎ始め工程の間にゆるんだ繊維が吹き飛ばさ
れなかった継ぎ足し部の略線図、 図4は紡ぎ始め工程の間にゆるんだ繊維が吹き飛ばさ
れた他の継ぎ足し部の略線図、 図5は糸端を伸張装置の傍らに移動させた後継ぎ足し
に必要な作業工程を説明する機能時間ダイヤグラム、 図6は延伸装置の出口側ローラ対、撚り機構ならびに
撚り機構に導入された糸端に向けられた圧縮空気ノズル
の平面図、 図7aおよび7bは撚りノズルないし撚り機構の噴射ノズ
ルならびに圧縮空気ノズルの開口部の横断面図、 図8は単に唯一組の圧縮空気穿孔を設けた撚り機構に
圧縮空気ノズルを配置した横断面図、 図9は延伸装置の出口側ローラ対と撚り機構に向けて
設けた圧縮空気ノズルの平面図、 図10は図9に示した細部の側面図、 図11はクリップとして構成された糸通し部材を設けた
撚り機構、 図12は本発明による装置の変形の平面図、 図13はブラシとして形成された清掃部材および糸通し
部材を設けた本発明対象の変形実施例の詳細を示す側面
図で、 図14は図1に示した撚り機構の横断面図 である。
次に紡糸装置の構成を図1および2について説明す
る。
図示の紡績装置において粗糸1または繊維帯は延伸装
置2によつて所望の太さになるまで引っ張り変形させら
れ次に空気圧式撚り機構3に供給され、そこで粗糸1若
しくは繊維帯が糸10に紡糸される。糸10は引出装置4に
よって撚り機構3から引出され糸張力調整器具40を介し
て巻枠装置41に供給され、そこで糸10が巻枠42に巻き付
けられる。図示の延伸装置2はローラ20と200、21と21
0、22と220ならびに23と230の4組のローラ対を有す
る。終りから3番目のローラ対のローラ21、210の前な
らびにこのローラ対に前置接続したローラ対のローラ2
0、200の前にそれぞれ粗糸締付け装置241または240が配
置してあり、これに共通の駆動装置24が配属されている
(作用接続243および244参照)。
両ローラ22、220にはそれぞれ小型ベルト221または22
2が巻きつけてある(図10をも参照)。
出口側ローラ対23、230の下側のローラ23には延伸装
置2と撚り機構3の間の領域内に吸込ノズル25が配置し
てある。
空気圧式撚り機構3に制御可能な圧縮空気導管32を経
て供給される圧縮空気により糸10に誤ねじれ回転が加え
られるがこの誤回転は続いて広範囲に再び相殺される。
この目的のために図示の撚り機構3は糸の引出し方向に
見て前後に注入ノズル30と撚りノズル31とを具備してい
るが、これ等のノズルは図示していない共通の保持器に
より支持されている。図7bおよび14に示したように、注
入ノズル30は2つの圧縮空気穿孔300と301とを有してい
るがこの孔は注入ノズル30の軸方向穿孔302に接線方向
に開口している。図7aと14に撚りノズル31に3個の圧縮
空気穿孔310、311および312を設け、この穿孔が撚りノ
ズル31の軸方向穿孔313に接線方向に開口しているのを
示す。図7aと7bとを比較して判ることは、圧縮空気穿孔
300と301とが圧縮空気穿孔310、311および312に対して
反対方向に軸方向穿孔302に開口していることである。
これは図7bの矢印303および図7aの314で示してある。圧
縮空気穿孔300と301ならびに310、311および312は引出
方向(図1および14の矢印44参照)に傾斜している、従
って紡糸工程の間撚り機構3に過圧が印加されている
と、糸10に運動成分がこの矢印44の方向に加えられる。
圧縮空気穿孔300、301ないし310、311および312は、
仮令これが軸方向穿孔302ないし313に接線方向に配置さ
れているとしても、描写上の都合で注入ノズル30ないし
撚りノズル31の切断面に記入してある。
圧縮空気穿孔300および301の放射的外端部は注入ノズ
ルを包囲する環状管路304と、また撚りノズル31の圧縮
空気穿孔310、311および312はこのノズルを包囲する環
状管路315と接続されている(図14)。両環状管路304お
よび315は相互に導管320によりかつ圧縮空気導管32と接
続導管321および切換弁90を介して接続されている。
引出装置4は通常駆動引出ローラ45とこれにより持ち
上げることのできる、引出しローラ45に弾性的に押圧さ
れた押圧ロール450(図2)とから成る。
巻枠42は巻枠ローラ43により駆動される。巻き付け中
に糸10を径路を変えて移動させるためには通常巻枠装置
41の前に径路変更案内装置46を配置する。
撚り機構3と引出装置4との間の途中で糸10は糸監視
装置91により紡績張力の存在を監視される。糸監視装置
91は延伸装置2が稼動している間粗糸締付け装置240お
よび241の駆動装置24に、糸切れの時粗糸1を停止させ
るために、制御可能に接続されている。この作用接続装
置910は線で示してある。糸の走行路の直ぐ横に撚り機
構3の近くにこの機構と糸監視装置91との間に吸込みノ
ズル92の開口部がある。この吸込みノズル92の使命は、
紡糸作業が中断したとき、繊維くずとして撚り機構3を
離れる解放繊維、若しくは糸切れの時延伸装置2から尚
糸片の形で後から供給された粗糸部分を吸込むことであ
る。
紡ぎ始めに必要な要素につき説明する前にさしあたり
さきに構成について記述した紡糸装置の機能について説
明する:妨害されない紡糸工程の間繊維バンド若しくは
粗糸1が延伸装置2に供給される。延伸装置2を離脱し
た後繊維材料は撚り機構に到達する。延伸装置のローラ
23、230と撚り機構3の入口開口部305との間に引張り込
まれた繊維材料の周辺領域の方向転換により帯状繊維材
料の外部繊維の端が広がり伸びる。
空気圧式撚り機構3により糸10の心線100が或程度の
誤回転を蒙むる、この誤回転は引続いて大巾に再度相殺
される(図3、区域IV参照)。誤回転形成の際およびこ
れが相殺の際突き出ている繊維端部がつる巻き101を形
成しながら糸10の心線100に編み込まれかつこのように
して、紡糸された糸10が希望する強度を得るようにな
り、この場合完成糸10に対する繊維端部の位置がその多
毛性を決定するようになる。
紡糸完了の糸10は引出し装置4により撚り機構3から
引出され巻枠に巻き付けのために供給され、この場合糸
10は引出の間糸監視装置91により監視される。
前述の装置において糸切れを自動的に修復し得るよう
にするために附加的な要素が必要であるが、この要素を
次に記述する: 糸切れによって生ずる糸端12を撚り機構3に逆送する
ためには、公知のように巻枠ローラ43から取り外すこと
のできる巻枠12に旋回可能な吸込み管93が配置できるよ
うにする(位置93′参照)、該吸込み管の駆動装置930
を図2において単に略線で示してある。この吸込み管93
は弁932を介して図に示していない負圧源に連結されて
いる。巻枠42にはさらに駆動装置941によって、巻枠42
を逆送方向に駆動することのできる補助駆動ロール94を
配置することができる(図2の矢印940参照)。
吸込み管93はその撚り機構3に向いた側に公知のよう
に図示していないスリットを有しているが、このスリッ
トにより糸10は吸込み管の逆旋回の際位置93′から図2
に示した位置に出ることができる。吸込み管93および撚
り機構3には旋回可能な保持装置950に設けられた補助
ローラ対95が配置されている。この補助ローラ対の使命
は、糸端12が吸込み管93をスリットを通り部分的に離れ
た後でこの糸端を捕捉し撚り機構3の出口開口部318に
導くことである(位置95′参照)。
撚り機構3と糸監視装置91との間に糸予備装置47を設
ける。この糸予備装置47は2つの糸案内装置470と471と
を有しており、その間で糸方向転換要素472が糸の走行
方向を横切って(矢印44を見よ)運動できる。この目的
のために糸方向転換要素472は駆動装置473に接続されて
いる。
紡糸工程に必要な圧縮空気穿孔300および301ないし31
0、311および312に並べて注入ノズル30および撚りノズ
ル31は更に他の圧縮空気穿孔306ないし316を有している
が、これは圧縮空気穿孔300、301、310、311および312
とは異なり接線方向でなく、放射方向に軸方向穿孔302
ないし313に開口しており(図14参照)かつ引出装置に
対向して(矢印44)傾斜させてある、従ってこの穿孔は
印荷されると糸端12に逆送方向への運動成分を賦与す
る。この圧縮空気穿孔306は環状管路307とまた圧縮空気
穿孔316は環状管路317と接続されており、これは導管32
2によって連結されている。後者は連結導管323を介して
また切換弁90を介して圧縮空気導管32と連結されてい
る。
図1に示すように撚り機構3と伸張装置2との間の糸
走行(路)の1方の側に圧縮空気ノズル60が設けてある
が、これは弁900および接続導管901を介して圧縮空気導
管32に連結されている。圧縮空気ノズルは伸張装置2の
ローラ23、230の締め付け線に略々平行に向けられてい
る。圧縮空気ノズル60は糸前出し装置6を形成する、こ
れについては後で詳細説明する。撚り機構3の軸を通っ
て固定された糸走行路に関して圧縮空気ノズル60の開口
部600に対向して空気圧式グリッパー7を形成する吸込
み管70の吸込み開口部700が設けてある。このグリッパ
ー7は位置7′の受入れ位置にあり駆動装置71によって
伸張装置2のそばでその上側ローラ200、210、220およ
び230に対し傾斜して図1に示した位置にまで引戻され
るようにしてある(図2と対比)。
ローラ22、220および23、230と軸を通ってそれぞれ平
面E1ないしE2があると想像すれば(図2参照)、この平
面E1とE2とはその間に領域Bを包囲する。この領域B内
に糸装入装置8が設けてあるが、この装置は図1および
2に示すように鉤80から成り、この鉤は駆動装置82によ
りローラ22、220に略々平行に運動可能でありこの場合
撚り機構3からローラ230の傍らを通り吸込み管70の方
に延伸する糸端12が交差する。糸装入装置8の運動軌道
の配置は次のように行なわれる、すなわち糸端12を小型
ベルト221、222の間の粗糸進路の外側で、即ち小形ベル
ト222の小形ベルト221に背反する側で側方に移動させら
れ、糸端12がローラ230により方向転換させられる。図
1に示すように糸端12は、この時、鉤80が概ね撚り機構
3の軸方向穿孔302および313の延長部の伸張装置2を通
る横断面E3内に位置するようになるまで伸張装置2に引
き入れられる。伸張装置2の最後の両ローラ対22、220
と23、230との間で、即ち領域Bの中で、糸装入装置8
に糸制御器81が配置されており、このブレーキに対し糸
端12を糸装入装置8による伸張装置への装入運動の際接
触させることができる。
紡糸用と紡ぎ始め用との為に必要な圧縮空気流および
吸込み空気流を発生させるために負圧源96(図1)を設
け、その過圧側と前述の圧縮空気導管32を過圧導管960
および弁324を介して連結させている。負圧源96の吸込
み側と吸込みノズル92が導管920を介してまた吸込み管7
0が導管973を介して、場合によっては図に示していない
弁を介して連結されている。さらに負圧源96の吸込み側
と吸込みノズル25が導管250および制御弁902を介して連
結されている。
紡ぎ始め工程を制御するために制御装置9を設けてお
り、この制御装置と紡ぎ始め工程中作動する要素が制御
可能に接続されている。図1および2に制御装置9と被
制御要素との間の相当する作用接続は線で示した。これ
は例えば補助駆動ロール94の駆動装置941用の作用接続
線942、駆動装置930用の作用接続線931、吸込み管93の
弁932用の作用接続線933、引出ローラ45から押圧ロール
450を取外すための作用接続線451、補助ローラ対95の保
持装置950の旋回駆動用の作用接続線951、糸予備装置47
の駆動装置473用の作用接続線474、場合により吸込みノ
ズル92に通ずる導管920に場合により設けられているこ
とのある(図に示していない)弁に対する作用接続線、
負圧源96と圧縮空気導管32との間の弁324に通ずる作用
接線325、撚り機構3を紡糸運転から逆送へのまたこの
逆の切換用の切換弁90に通ずる作用接続線905、圧縮空
気ノズル60を制御するための弁900に対する作用接続線9
04、吸込みノズル25用制御弁902に対する作用接続線90
3、グリッパー7用の駆動装置71に対する作用接続線7
2、場合によっては、導管73に場合により設けられる吸
込み管70として形成されたグリッパー7用の(図示して
いない)弁に対する作用接続線、糸装入装置8用の駆動
装置82に対する作用接続線83ならびに両粗糸締付け装置
240、241の駆動装置24に対する作用接続線242である。
次に図1および2に示した装置の機能について説明す
る:紡糸工程中に糸切れが生ずると糸監視装置91が応動
させられ、この監視装置が次に作用接続線路910を経て
粗糸締め付け装置240および241を作動させる、これによ
り粗糸1はローラ200および210に押圧され、これにより
抑留させられる。この両ローラ200および210は駆動され
たローラ20および21から持上げられる。然るに次のロー
ラ対22、220および23、230が粗糸1をさらに撚り機構3
の方向に送り出す、この結果ローラ21、210および22、2
20の間で粗糸1の破損を生ずる。引続き過圧を印加され
た撚り機構3により伸張装置2を通りさらに撚り機構3
に供給された粗糸1の部分が紡糸されて短い糸片とな
る。これは巻枠42に巻付けられた糸10とは接続しないの
でこの短い糸片はここで吸込みノズル92により吸い取ら
れる。
粗糸締付け装置240、241の作動と同時に糸監視装置が
図示していない部材により作動し、巻枠42を巻枠ローラ
43から浮かせこれにより停止させる。その上図に示して
いない方法で押圧ロール450を引出ロール45から浮揚さ
せる。さらに弁324により撚り機構3への圧縮空気の供
給が、また制御弁902により吸込みノズル25での吸込み
作用が阻止される。
さて、制御装置9を用いて紡ぎ始め用の紡糸位置が容
易される。このために切換弁90を切換え弁324を引出位
置にもたらす、その結果撚り機構3内において圧縮空気
流が引出装置に対向して、すなわち矢印44に対向して発
生させられる。この圧縮空気流により撚り機構が清掃さ
れる、この場合分離された繊維および汚物成分が吸取り
ノズル25によって排除される。
糸装入装置8は図1に示した位置からその位置8′に
もたらされる。これが行なわれるとグリッパー7は図1
に示した位置から位置7′に移動させられる。
続いて補助駆動ロール94が巻枠42の支持を引受ける。
吸込み管93が図2に示した位置から位置93′にもたらさ
れ弁932の作動によりここに負圧を発生させる。ここで
補助駆動ローラ94が逆送方向に駆動され巻枠42を矢印94
0の方向に回転させる、すると吸込み管93内に作用して
いる吸込み空気流の作用による逆回転に相当して糸切れ
の際発生した糸端12が巻枠42から巻戻され吸出される。
ここで吸込み管93が図2に示した位置に示され、これに
より糸端12が吸込み管93の(図示していない)スリット
から出て位置10′をとる。次に補助ローラ対95が図示し
ていない準備完了置から位置95′に旋回させられる、こ
の場合位置10′にある糸端12が捕捉され撚り機構3の出
口開口部318の前従って撚り機構3内に作用している空
気流の作用範囲内にもたらされる。このとき図には示し
ていないが糸案内装置470、471の間で糸方向転換要素47
2により規定の大きさの糸予備が形成される。それから
補助駆動ロール94、従ってまた巻枠42も停止させられ
る。
図示していない切断部材により糸10はここで適当な長
さにされる。
糸端12を撚り機構3内に引続き逆送することは補助ロ
ーラ対95の逆回転によりまた前に形成された糸予備を解
消することにより行なわれる。この際撚り機構3の圧縮
空気穿孔316および306内に作用する圧縮空気流が糸端12
の延伸装置2への方向での逆送を支援する。さて弁900
が作動させられると、圧縮空気ノズル60から同じく圧縮
空気流が発生し、この空気流が糸端12の輸送方向を横切
って(矢印44に対向して)方向づけられておりかつ撚り
機構3の入口側開口部305から出る糸端12を捕捉し空気
圧式グリッパー7に供給する、該グリッパーは位置7′
において待機している、従って圧縮空気流が糸端12を正
確に吸込み管70の吸込み開口部700内に吹き入れる。
糸予備装置47による糸予備の解消は、圧縮空気ノズル
60が入口側開口部305を離れる糸端12をグリッパー7に
供給している間常に伸張したまた保持できる程度に緩や
かに行なわれる、このことは継ぎ足しの安定性と継ぎ足
し部の外見とに好都合に影響する。
ここで吸込み管70が糸端12を吸い込む。糸端12が吸込
み管70により確実に保持されるとすぐ弁324が作動させ
られこれにより、糸端12をできるだけ気をつけて逆送し
かつ糸端12のよりほぐれを回避するために撚り機構3お
よび圧縮空気ノズル60への圧縮空気の供給が阻止され
る。
充分な長さの糸が吸込み管70に吸込まれた後この吸込
み管は図1および2に示した位置に引き戻される。位置
7′から図示の位置に引戻し運動をしている間グリッパ
ー7を相応して運動させることにより糸端12はそれから
出口側ローラ対23、230の上側ローラ230の所を通過して
延伸装置2のそば迄引っ張られる、このとき糸端12は側
方延伸装置2の上部ローラ230に接触するようになる。
この場合上部ローラ230を相応して構成すること、例え
ば面取り(図示せず)により糸端12を、グリッパー7の
次の引き戻しの間の運動方向および糸装入装置8のこれ
に続く運動に無関係にローラ23、230の締付け線領域内
に保持することが確実に行なわれる。
グリッパー7がその図1に示した位置に到達した時糸
端12の逆送が終了する。糸端12は吸込み管70内の規定さ
れた位置をとる、その理由は逆送された糸の長さが糸予
備装置47により精確に測定されていたからである。
圧縮空気穿孔316および306への圧縮空気の供給がここ
で阻止される。
ここで今迄位置8′にあった鉤80が図1に示した位置
に引っ張られる。図2に示したように糸端12はこのとき
糸制動器81のベルト222の、ローラ22に対して遠方にあ
る側部へもたらされ、その間にループ102が形成され、
糸端は上記ベルト側部に接触させられる。
同時に補助駆動ロール94によって巻枠42が改めて引出
方向(矢印44)に駆動されて前に引出ローラ45により外
ずされた押圧ローラ450が再び駆動された引出ローラ45
に接触させられ、その結果糸端12が再び撚り機構3を通
って引き出される。その上弁324が改めて作動させられ
切換弁90を切換える。従って撚り機構3内で引出方向9
(矢印44)に方向づけられた第一圧縮空気流が作用し、
1方第二圧縮空気流が引出方向(矢印44)を横切って作
用する。今迄停止していた粗糸1がここで粗糸締め付け
装置240、241により解放される。
圧縮空気ノズル60の圧縮空気流はこの時間の間引出中
の糸端12の方に吹き、糸端12が個々の繊維を引裂くのを
防止する。吹き飛ばされた繊維は吸込み管70により捕捉
され吸込まれる。この目的のために吸込み管70は糸装入
装置8の図1に示した位置への装入運動が行なわれた後
再びその位置7′にもたらされる。
制御装置9により決定される或る時間の後圧縮空気ノ
ズル6におけるこの圧縮空気流は弁900の作動により遮
断され、次いで吸込み管70も図1および2に示されたそ
の出発位置に復帰することができる。この時間は制御装
置9により、糸端12が予じめ定められた長さになるまで
延伸装置2から引出されている程度に定められる。
圧縮空気ノズル60内の圧縮空気流を遮断した後撚り機
構3内では弁324および逆転弁90の作動により引出方向
(矢印44)の圧縮空気流が形成される。ここで粗糸1も
糸端12と共に撚り機構3に到達しこの撚り機構3におい
て糸端12に結合される、その結果粗糸始端を糸端12に結
合した後粗糸1から新しい糸10が紡糸される。糸制動器
81にかかっている鉤80および糸制御器81は共同して弾性
糸クリップを形成する、これが糸引出の間糸端12を制動
し、その結果糸端12はグリッパーによる解放後も一緒に
とびはねることができず、従ってまた丸められた、即ち
延伸されない状態でローラ23、230の締付け線および撚
り機構3に到達できない。このようにして申し分のない
継ぎ足し部が保証される。
吸込みノズル25は伸張装置2の出口側ローラ対23、23
0の下側のローラ230に向けられており従って延伸装置2
と撚り機構3との間の糸走行の領域内では作用しないか
あるいは作用してもほんの僅かである。従って通例吸込
みノズル25の制御を断念してもよい。それでも吸込み空
気ノズル25が紡ぎ始め工程の間図示していない弁を用い
て遮断されていた時は、このノズルはここで再び導通接
続することができ、延伸装置2のローラ23に引っ懸って
いることのあるゆるんだ繊維がこれにより吸取られる。
清掃用吸取装置若しくは清掃用ブラシをまた上側ローラ
230に配属させておいてもよい。
糸引出再開後の圧縮空気ノズル60の機能を次に図3お
よび4について詳細説明する:前に粗糸締付け装置24
0、241により締付けられた粗糸1の始端は常に不規則な
外観を呈する。この場合継ぎ足し部11内では希望されな
い材料集積がある。従って圧縮空気ノズル60は、これが
糸引出部再装入の後導通連結されるとき、過剰の材料を
糸端12から吹き飛ばす使命を有する。
図3は圧縮空気ノズル60が再引出の際作用しなかった
時の継ぎ足し部11を示し、他方図4による継ぎ足し部11
は圧縮空気ノズル60の助力の下で形成されたものであ
る。
図3に示すように継ぎ足し部11は3つの区域I、IIお
よびIIIに分割されこれに区域IVとして正規に紡糸され
た糸10が接続している: 区域Iでは撚り機構3に到来する全繊維が注入ノズル
30の撚り作用によりゆるい渦巻状に伸張された糸端12の
周りに巻きつけられる。従って区域Iで紡糸される糸は
大きな強度を有しない従ってからみつきの危険が生ず
る。
区域IIにおいて繊維流がほぼ糸端12に平行に位置する
心線13を形成する。繊維の比較的小さい部分が巻きつけ
繊維(巻きひげ101)を形成する、これは両方の心線
(糸端12と新しい繊維材料)の周りに巻きつけられてい
る。この区域IIの長さが継ぎ足し部11の強度を決定す
る。
糸端12は、結合の瞬間には既に伸張装置2のローラ2
3、230の間に締め付けられないという事実に基いて区域
III内では伸張された状態で新らしく発生する糸に接合
されない。
区域IIIに区域IVが接続するが、この区域では糸10は
専らこれに延伸装置2から供給される繊維から形成され
る。
糸引出の再開後先づ或る持続時間の後圧縮空気ノズル
60を作用させると、これが、図4に示すように、紡糸端
12の周りにゆるく巻きついている繊維(区域I)を除去
する。ここには単に比較的僅少な繊維集積がある、それ
は延伸装置2から供給される繊維の約90%が圧縮空気ノ
ズル60によって除去されるからである。
導管32および321の長さのために圧縮空気ノズル60の
作用が突然遮断されることはないので、圧縮空気ノズル
60はなお継ぎ足し部11の区域IIに作用を及ぼす。それか
らここで同じく繊維が吹き飛ばされ、これにより継ぎ足
し部11の量的経過が有利になる。この場合区域IIは図3
からの区域IIに似ている。区域IIIも技術の両方法の場
合同じである(図3および4対比)。
区域IIIの後に新しい糸10の中に細い個所が発生する
のを防止するために、遅くとも前に紡ぎ始め用に逆送さ
れた糸端12が延伸装置2のローラ23、230を離脱する
時、圧縮空気ノズル60が完全に遮断される。
粗糸1が再び解放される前に糸の引出が始まる前述の
方法においては、継ぎ足し部に尚粗糸1の正確には変形
されなかった縦方向断片から形成されている糸の断片が
従属するという欠点がある、それは解放された粗糸1の
ねじれが再び規則正しくなる迄に常に或る時間が持続す
るからである。粗糸1のこの縦方向断片が継ぎ足し部11
に到達するのを回避するために、変形された方法により
紡ぎ始めを次のように実施する(図5をも参照): グリッパー7に達する迄糸端12の逆送を行なった後で
粗糸1を粗糸締付け装置240、241の作動により解放する
(t0)。ローラ23、230を離脱する粗糸の始端部は吸込
みノズル25により吸取られる。同時に或は粗糸1の解放
直後巻枠42が巻枠ローラ43に沈下させられる(t1)。次
にグリッパー7がその位置7′から図1に示したその位
置に延伸装置2の傍にもたらされ押圧ロール450が再び
駆動引出ローラ45に接触させられる(t2)。引続き既に
引出中の糸端12が出口側ローラ対23、230に装入され糸
装入装置8により糸制動器81に接触させられる(t3)。
ここで粗糸1ならびにゆるんだ繊維の引出中の糸端12
による連行が確実に除外されるようにするために圧縮空
気ノズル60も亦過渡的に再び使用させられる(t4,
t5)。粗糸1および糸端12から吹き飛ばされる繊維は吸
込みノズル25および(または)その間に再び位置7′に
もたらされた吸込み管70により吸取られる。圧縮空気ノ
ズル60が再び作用を止められた後最後に撚り機構3にお
ける弁324および逆転弁90の作動により引出方向(矢印4
4参照)の圧縮空気流が形成される。
粗糸1用の解放時点および糸引出用の導通接続時点
は、制御装置9により次のようにして相次いで同調させ
られる、すなわち糸切れ発生の際の粗糸の停止により傷
ついていた粗糸1の縦方向断片が吸込みノズル25により
吸取られた後始めて糸端12が延伸装置2のローラ23、23
0に到達するようにする。
前記の記述に示したように、多数の要素が単に紡ぎ始
め用に必要であるが、正規の紡糸工程には必要でない。
これは特に制御装置9およびこれにより制御された補助
駆動ロール94、吸込み管93、補助ローラ対95、糸予備装
置47、圧縮空気ノズル69、グリッパー7ならびに糸装入
装置8およびこの糸装入装置8に配属された糸ブレーキ
81である。従ってこれらの要素を、紡ぎ始め工程を制御
する保守装置97(図2参照)に設けることが可能であり
有利である。この保守装置97は機械の多数の同種紡糸個
所A,B,C…(図12参照)に沿って運動可能であり必要に
応じ各任意の紡糸個所A,B,C…においてこの種の糸切れ
を排除する。
図14に示すように撚り機構3の引出方向(矢印44)に
前後に配置されたノズル(噴射ノズル30、撚りノズル31
が軸方向間隔で相互に配置されておりその間にスリット
34を形成している。従って撚り機構3を通って糸端12を
空気圧により逆送する際、この逆送に際し先行する端部
が注入ノズル30の出口側に引っ掛っているという危険が
生ずる。この危険を排除するために、注入ノズル30の中
で撚りノズル31の中よりも逆送方向のより強い空気流を
発生させるようにする。このことは圧縮空気穿孔316を
逆送方向(矢印44に対向して)において相応してより強
度に方向づけることにより行なわれる、これに比較する
と圧縮空気穿孔306は逆送方向でより少ない成分を有し
ている。図14に示した実施例においては逆送空気流は撚
りノズルの中で、注入ノズル30の中より強く紋られる。
図14に示すようにこの目的のために注入ノズル30内の圧
縮空気穿孔306は撚りノズル31内の圧縮空気穿孔316より
大きい直径を有する。同じ効果が注入ノズル30において
また撚りノズル31において圧縮空気穿孔306、316の数を
別々にすることによっても得られる。糸端12の空気圧に
よる逆送は選択的に亦希望する時は出口側開口部318に
配属させることのできる圧縮空気ノズル(図示せず)に
よっても行なわれる。
紡糸される繊維材料または紡糸の太さに無関係に撚り
機構3の入口開口部を離脱する糸がグリッパー7にも整
然と供給されることが常に保証されるためにその開口部
600が一定の横断面の内径を有する圧縮空気ノズル60に
よりこの図1に示した糸の前出しが行なわれる。このよ
うにして薄層状の圧縮空気流が発生させられる。
圧縮空気ノズル60への糸端12の緩慢な逆送が補助ロー
ラ対95の相応する捻じ戻し速度によって行なわれる時
は、糸予備装置47を省略してもよい。糸予備装置47が使
用される時は、撚り機構3がその使命を引受けるとき糸
案内部470を省略してもよい。
糸端12をグリッパー7により確実に気をつけて供給し
糸端12が空気流中で分解しないようにするため、圧縮空
気ノズル60を離脱する圧縮空気流を特にグリッパー7が
空気圧により作動する場合出来るだけ弱く調整する。こ
れに反し繊維を吹き飛ばすためと粗糸1を送出中の糸端
12から抑制するためには圧縮空気流がより強い方が有利
である。この理由から圧縮空気ノズル60に、糸逆送中に
より低い過圧をまた糸引出の始点でより高い過圧を選択
的に印加する装置を配置する。この装置は圧縮空気ノズ
ル60を交互に強さの異なる過圧源と連結する切換弁によ
るか或はまた弁900により、この弁が紋り装置として構
成されまた閉鎖位置および開放位置のほかに尚中間位置
をとることができるようにしてある場合形成される。
糸端12をグリッパー7に注意深く供給するために圧縮
空気ノズル60を、撚り機構3を通る逆送が終了するまで
の間だけ導通連結させておきしかもグリッパー7が糸端
12を確実に捕捉した後ではできるだけ早く遮断されるよ
うにする。この目的のために撚り機構3にもまた圧縮空
気ノズル60にも図1に示すように共通の制御弁324を前
置接続する。
逆送された糸10をグリッパーに供給するとき、糸端12
が延伸装置2のローラ23、230の中の1つに接着するこ
とのないようにするために撚り機構3を図9により構成
する。この図が明瞭に示すように、撚り機構はその入口
側308に、撚り機構3の入口開口部305を収容する軸方向
突出部309を有している。この場合圧縮空気ノズル60は
撚り機構3の突出部309に対し、圧縮空気ノズル60を離
脱する圧縮空気流が撚り機構3の突出部309の前面に接
するように設けられている。この場合圧縮空気流の方向
に見て撚り機構3の軸方向突出部309の後側に、乱気流
が発生し、これが糸端12を撚り機構3の方向に偏向させ
これによりローラ23、230から遠ざける。
撚り機構30を伸張装置2のローラ23、230にできるだ
け近づけて配置すると特に良好な紡糸結果が達成される
ことが判明した。これを可能ならしめるために図9およ
び10に示すように、圧縮空気ノズル60が少くとも1部分
撚り機構3の方に向いた延伸装置2のローラ23、230の
三角小間にあるようにする。上側のローラ230に飛散物
が集積するのを阻止するためには、圧縮空気ノズル60が
ここで延伸装置2の上側ローラ230に対し1mmの最小間隔
aをとると有利であることが証明された。
前に図3に関連して説明したように、繊維は注入ノズ
ル30により糸10の心線100の周囲に巻きつけられる。こ
のバルーン撚りは図7bに矢印303によりその特徴を示し
た。然るに紡糸心線は撚りノズル31の中で心線回転(矢
印319)を受けるが、これは撚りノズル31の中でのバロ
ン回転(矢印314参照)の反対方向である。特に良好な
吹き飛ばし作用を達成するために、図6および7a、7bに
示すように、圧縮空気ノズル60を延伸装置2から撚り機
構3に延伸する糸端12に接線的に配置しかつこの場合糸
端12の心線ねじれ回転(矢印319)に対向させる。この
心線回転は圧縮空気穿孔310、311および312によって惹
起させられるので、−図7aに示すように−圧縮空気ノズ
ル60は、これらの圧縮空気穿孔310、311および312が撚
りノズル31の軸方向穿孔313内に開口している円周方向
に対向配置されている。図7aおよび7bを図8と比較して
判るようにこのような圧縮空気ノズル60の接線的配置
は、撚り機構3が糸引出方向に見て(矢印44を見よ)前
後に2列の圧縮空気穿孔300、301ならびに310、311およ
び312を具備する時のみならず唯1列の圧縮空気穿孔33
0、331を有する撚り機構の場合にも亦可能である。最初
の場合には心線回転(矢印319)は常に2番目の列の圧
縮空気穿孔310、311および312を有する2番目のノズル
(撚りノズル31)によって発生させられる、このノズル
はこの目的のためにまたより強力に糸端12に作用を及ぼ
す(噴射ノズルにおける2個の圧縮空気穿孔300、301に
対し3個の圧縮空気穿孔310、311、312)。然るに撚り
機構3が単に唯1列の圧縮空気穿孔330、331のみを具備
するときは、この圧縮空気穿孔がバルーン回転(矢印33
2を見よ)も亦心線回転(矢印319を見よ)をも生ぜしめ
る。この場合圧縮空気ノズル60は従って圧縮空気穿孔33
0、331により発生させられた空気流の円周方向に対向さ
せられている。
圧縮空気ノズル60を離脱する圧縮空気流のこの方向設
定により引出中の糸端12からのゆるんだ繊維の特に良好
な分解ならびに吸込みノズル25に供給された粗糸1の特
に良好な抑留が達せられる。吸込み管70、吸込み開口部
700を圧縮空気ノズル60に向けておくことは、仮令特に
有利であっても、必ずしも必要ではない。特に糸前出し
装置6の機械的構成の際、吸込み管70の吸込み開口部70
0を吸込み管70の軸に対し同心的に配置すると全く合目
的的であり得る。
吸込み管70として構成されたグリッパー7は、この吸
込み管70が1つの(場合によっては制御可能な)縦溝
(図示せず)を有し、このスリットを経て逆送された糸
端12の中間断片が出てゆき、糸装入機8の運動軌道に到
達するようにすると、全紡ぎ始め工程中もその位置7′
に留まることができる。
前述の記述は、グリッパー7が延伸装置2の傍にまで
引戻されることについて言及されているが、以下単にグ
リッパー7の延伸装置の傍への引戻し(図12)のみとは
解釈されない。延伸装置2の外側でのグリッパー7の他
の引戻しのことである、例えば延伸装置の上側即ちロー
ラ200、210、220および230のローラ20、21、22および23
に背反する側面上の引戻しのことである。
相当する賦形および(または)グリッパーの運動によ
り糸端12が出口側ローラ対23、230に装入されると、糸
装入機8をも省略できる。グリッパー7の構成如何によ
り糸ブレーキ8をも、特にグリッパー7の機械的構成の
場合省略できる、然るに空気圧式構成の場合にはグリッ
パー7内にも配置しておいてもよい。この場合この種の
糸ブレーキ81が改めて行なわれる糸引出の間に始めて作
用するようにすると好適である。
延伸装置2のローラ23、230の締付け線内への糸端12
の装入はグリッパー7の相当する配置および(または)
その引戻し運動により確実に行なわれる、この場合糸端
12の締め付け線内への巻き込みはローラ230の周縁稜部
の面取り(溝つけ)により支援される。選択的には1個
又は複数の刻み目232をローラ23の外周面と正面との間
のグリッパー7に向いた稜縁部に設けてもよい。この刻
み目232は斜方向にある糸端12を捕捉し次にこれをロー
ラ23、230の間の締め付け線内に引き入れる。
グリッパー7引戻しの際および(または)糸装入機8
の装入運動の際の、ローラ23、230の締付線内への糸端1
2の装入を更に容易にするためには上部ローラ230に糸案
内部26を配置すると好適である。この糸案内部により確
実に行なわれることは、糸端12がグリッパー7の運動軌
道に無関係にその引戻し運動の際出口側ローラ対23、23
0の締め付け線に面した上側ローラ230の半分の部分に保
持され従って上側ローラ230の上側半分の部分の領域に
達することがなく、これによりローラ23、230の締め付
け線内への導入が不可能である筈である。
この種糸案内部は各種各様に構成してもよい。簡単な
構成ではこの糸案内部は図1、2および6に示すように
ローラ230のほぼ円筒状案内部260の形に構成されてい
る。この突出部260はグリッパー7の運動軌道に面して
おり直径dを有する、この直径はローラ230の直径Dよ
り小さい(図6参照)。
選択的にローラ230の円筒形突出部260の代りに弓形金
具261の形(図12参照)をした糸案内装置26を設けても
よい。この種の弓形金具は希望すれば保守用車輌92(図
2の鎖線表示参照)に配置してもよい、というのはこの
糸案内装置は単に紡ぎ始め工程の間にのみ必要とされる
のみであるからである。
空気圧式グリッパー7による逆送された糸端12の確実
な保持を保証するために、逆送された糸の長さを必要と
するよりも大きくかつ紡ぎ始めに必要な糸の長さを糸逆
送が完了した後で始めて決定するようにすると好適であ
る。この目的のため図1に示すように吸込み管70に切断
装置74を配置してある、これは吸込み管70内で延伸する
糸10を制御装置9(作用接続740参照)の制御により所
望する時点で所望の長さにする。例えばこの切断工程が
実施されるのは、吸込み管70が図2に示したその位置に
到達したが糸装入装置8がまだ装入運動を開始していな
かった後である。
継ぎ足し部の長さを決定できると有利である。このこ
とが特に有利であることの理由は材料と紡糸の太さとに
応じて継ぎ足し部11に対する別々の最短の長さが必要で
あるからである。この理由から図1に示すように吸込み
管70に糸監視装置75が配置してある、この装置は制御装
置9と制御可能に接続されている(作用接続線750参
照)。このようにして図1において光障壁として構成さ
れている糸監視装置85から、糸端12がこの糸監視装置75
を通過するとき、信号が発せられる。制御装置9には図
に示していないがタイミングサーキットが設けてあり、
種々の価に調整することができまた圧縮空気ノズル60を
制御する。
図1に示すように、吸込み管70として構成されたグリ
ッパー7はそこで支配されている負圧を制御する制御弁
を配置する必要がない。然しながら負圧作用を制御しよ
うとするときは、延伸装置2へ装入する際糸端12に対す
る充分な保留力を得ようとするには、負圧が糸端12のこ
の装入の後始めて遮断されることが重要である。前述の
ように延伸装置2への糸端12のこの装入は吸込み管70の
引戻し運動によりかつ遅くとも糸装入装置8の運動によ
り行なわれる。
糸ブレーキ81は例えばごぼう皮のような留保物を附し
てもよい。但し糸ブレーキ81は、既述のように、糸装入
装置8とで弾性糸はさみを形成することもできこの目的
のため可撓締付け面を設け、これに対しこの目的のため
ばね(図示せず)を介してその駆動装置82と接続されて
いる糸装入装置8を弾性的に接触させる。この場合糸ブ
レーキ81の可撓性締付け面は軟質ゴム、フェルト等で作
ってもよい。
前記の記述が示すように、例えば個々の要旨を等価物
で代替するか或は他の組合せを使用することにより前述
の方法と前記の装置を本発明の範囲内で各種各様に変化
させることができる。すなわち案内要素および押圧ロー
ル450の適当な構成により糸の引出装置4への装入が種
々の方法で確実に実施し得れば、糸10装入用の押圧ロー
ル450を引出ローラ45から浮上げさせることは必要でな
い。また糸前出しのためないし糸端12の捕捉のため空気
圧により作動する要素を使用することも必らずしも必要
でない。さらにまた図1により機械的に構成した糸装入
装置8および機械的糸ブレーキ81を空気圧式要素と取替
えることも可能である。このような装置の構成を次に図
12について説明する。
図12に示した実施例では糸前出し装置6は機械的に、
例えばピン61として構成されており、撚り機構3の延長
された軸を横切りローラ23、230にほぼ平行に運動し得
る。このピン61はその外周に、例えばゴボウ状に形成さ
れた抑留部材610を有している。糸端12がその逆送の際
撚り機構3を離脱してからこの糸端12はピン61によりそ
の運動の間に図12に示した位置からその位置61′に連行
される。糸端12が抑留部材610により確実に収容される
のを確保するために、希望すればピン61に僅かな回転運
動を賦与してもよい。
糸前出し装置6の機械的構成ではグリッパー7への供
給速度が糸前出し装置6の移動速度に依存するので糸予
備装置47を省略できる。図12においてはグリッパー7は
吸込み管70として構成されていないでローラ対76を有し
ている。ピン61がその位置61に到達してから、グリッパ
ー7がそのローラ対76と共にその位置7′にもたらさ
れ、この際グリッパー7とピン61との間の適当な相対運
動によるかないしは図に示していない糸案内により逆送
された糸がローラ対76の締付け領域に到達することが確
実に行なわれる。
糸端12が確実にローラ対76により保持されてからグリ
ッパー7はその位置7′から再びその図12に示した出発
位置に引戻される。このときローラ対76は吸込みノズル
77の領域に到達するが、このノズルはローラ対76により
保持されている糸端12の自由端を吸込む。場合によって
はこの吸込みノズル77に糸分離装置(図示せず)を配置
しておいてもよい。
図12に示した実施例では圧縮ん空気ノズル84が糸装入
装置として用いられ、1方糸ブレーキとして吸込み管85
0を介して負圧で印加されたフィルタ85が使用される。
このフィルタは糸端12を装入する際圧縮空気ノズル84の
作動をも支援し、ここでこのために必要な糸の長さをロ
ーラ対76の逆回転により解放する。
機械的に構成されたグリッパー7を機械的糸装入装置
8および機械的糸ブレーキ81と組合せて設けることも亦
勿論可能である、ここでローラ対76の締付け圧は、糸装
入装置8の運動と糸10の引出運動とがローラ対76を開く
かあるいは逆回転することなくこれから引出すに充分で
ある程小さくて充分である。
図11および13は前述の装置の更に他の変形を示し、こ
の変形では撚り機構3を通過して糸前出し装置6の作動
領域の中にまでの糸端12の逆送が圧縮空気流を用いない
で行なわれるが、他の変形ではこの目的のため機械的糸
通し部材5が設けられている。
図11に示した実施例では糸通し部材5はクリップとし
て構成されており、相対的に相互運動し得る2つの部分
50および51から形成されている。この両方の部分50およ
び51は相互に対向した案内面500と510とを有しており、
1方その他の円周面501ないし511は撚り機構3の軸方向
穿孔302、313の形に適合されている。糸端12を受入れる
ために糸通し部材5の部分50はその部分51に背反する側
に縦みぞ502を有しているが、このみぞは撚り機構3の
入口側開口部305に向いた端部で横みぞ503に移行してい
る。
図11に糸通し部材5をその解放位置で示してある。こ
の図から明らかなことは、糸通し部材の部分51がほぼ横
みぞ503の延長部に切欠部512を有することである。この
切欠部512に部分51を基準として軸方向に締付け面513が
続いている、この面は糸通し部材5の部分50の前面504
に接触させられるが、縦みぞ502の領域にまでは届かな
い。
糸端12は図には示していないが撚り機構3の外側で糸
通し部材により、例えばその図2に示した位置10′から
収容される。この場合この目的のため予め定められた長
さにされていて切欠部512を越えて突出することのない
糸端12は糸通し部材5の締 付け面513と前面504の間に
挾まれて保持される。ここで糸通し部材5は撚り機構3
の出口側から軸方向に撚り機構3内に、撚り機構3の入
口側開口部305から突出するまで導入される。この場合
部分50は、その前面504がほぼ撚り機構3の入口側308の
高さに位置するように止められる。部分51は若干さらに
運動させられて糸端12の自由端部が締付面513により解
放される。圧縮空気ノズル60に過圧を印加すると、縦み
ぞ502を通って他の長さの糸が圧縮空気ノズル60を離脱
するこの圧縮空気流の作用領域にもたらされるとき、糸
端12の自由端部は矢印62の方向に糸通し部材5から吹き
出されグリッパー7に供給される。糸端12がグリッパー
7により捕捉されている限り糸通し部材5が引戻される
ことがあるが、この場合糸端12が連行されることはな
い。
図13に示した実施例に依れば糸通し部材5はブラシ52
として構成されている。このブラシ52は、位置10′にあ
る糸端12を収容するために図示の位置52′にもたらされ
得るようにするためと引続き再び、撚り機構3の軸方向
穿孔302、313の延張部にある位置にもたらされ得るよう
にするために、ホルダー520に旋回可能に支承されてい
る。従って軸方向運動によりブラシ52は、自由端が撚り
機構3の延伸装置2に向いた入口側308を越えて突出す
るまで撚り機構3の中に導入される。
ブラシ52がその位置52′にあると、糸端12は位置10′
から取入れられる、これはブラシ52の相当する回転運動
により支持される。この場合ブラシ52は位置10′をとる
糸端12に対し次のような位置、すなわち糸端12がブラシ
52の自由端部にあり従ってブラシ52が撚り機構に進入し
た後簡単に糸前出し装置6により取上げられる位置をと
る。従って図13ではこの糸前出し装置6は機械的に構成
されている。
糸端12が糸前出し装置6および(または)グリッパー
7に収容された後はブラシ52は再び撚り機構3から引出
されるがこの場合糸端12は糸前出し装置6またはグリッ
パー7により、ブラシについて行くのを阻止される。逆
送運動の際の糸端12とブラシ52との間の摩擦を減少させ
るために図13に示した実施例においてはブラシ52にワイ
パー53が配置してある、これはその構成によっては、糸
端12がブラシ52から取出されるようにする。ブラシ52の
撚り機構3内へのまたはこの機構からの導入運動および
引戻し運動との間のブラシ52は撚り機構の軸方向穿孔30
2、313の清掃を行なう。このようにすると撚り機構3内
において形成されるかも知れない沈積物が紡ぎ始め工程
の間に確実に除去される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ツィーグラー,クルト ドイツ連邦共和国、D‐7312、キルヒハ イム‐ ナベルン、アルテ、キルヒハイ マーシュトラーセ、9 (72)発明者 エグベルス,ゲールハルト ドイツ連邦共和国、D‐7410、ロイトリ ンゲン、フーゴーヴォルフーシュトラー セ、22

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】糸端を出口側から撚り機構の中を通過させ
    て延伸装置に送り戻し、次いで延伸装置の出口側ローラ
    対に側方から装入し、ここから粗糸を結合しながら撚り
    機構内を通過して連続している糸として引き出すように
    した、空気圧式撚り機構と共に作動する紡糸装置の紡ぎ
    始め方法において、糸端を延伸装置の出口側ローラ対の
    後側に配置された撚り機構の中を通過させてその入口側
    に供給し、そこで捕捉し、延伸装置に並べて設けてある
    グリッパーに供給し、次にこの糸端を出口側ローラ対に
    沿って延伸装置の側方へ引っ張り、出口側ローラ対のロ
    ーラ間に挿入することを特徴とする、空気圧式撚り機構
    と共に作動する紡糸装置の紡ぎ始め方法。
  2. 【請求項2】撚り機構の中を通過して逆送された糸端を
    出口側ローラ対にほぼ平行に向けられた圧縮空気流にさ
    らし、グリッパーに供給することを特徴とする、請求の
    範囲1項に記載の方法。
  3. 【請求項3】撚り機構の中を通過して糸端を逆送する前
    に糸予備部を形成し、この糸予備部を、糸端が撚り機構
    の中を通過して、糸走行方向に対して横切る方向に作用
    している圧縮空気流に晒されている間、この圧縮空気に
    よって糸端が伸張保持され、その間にグリッパーに供給
    されるように、ゆるやかに解き放すことを特徴とする、
    請求の範囲2項に記載の方法。
  4. 【請求項4】糸端をグリッパーにより捕捉した後すぐ
    に、圧縮空気流を遮断することを特徴とする、請求の範
    囲項2または3項に記載の方法。
  5. 【請求項5】糸引出し再開後に糸端と粗糸とを、延伸装
    置の出口側ローラ対と撚り機構との間で、出口側ローラ
    対にほぼ平行に向けられた圧縮空気流に晒すことを特徴
    とする、請求の範囲2ないし4項の中の1項に記載の方
    法。
  6. 【請求項6】糸引出し再開後に導通接続された圧縮空気
    流を、糸端が出口側ローラ対を離脱する前に遮断するこ
    とを特徴とする、請求の範囲5項に記載の方法。
  7. 【請求項7】空気圧式撚り機構、撚り機構の出口側から
    その入口側に至るまで糸端を逆送する逆送要素、および
    撚り機構の入口側から出口側ローラ対のそばを通って延
    伸装置の傍まで糸端を引き戻すグリッパーが設けてあ
    り、更に逆送の際、撚り機構(3)の入口端部から出る
    糸端(12)を捕捉し、グリッパー(7)に供給するため
    の糸前出し装置(6)が設けてあることを特徴とする、
    紡糸装置の紡ぎ始め装置。
  8. 【請求項8】糸前出し装置(6)を出口側ローラ対(2
    3、230)にほぼ平行に向けられた圧縮空気ノズル(60)
    として構成し、その開口部(600)を撚り機構(3)の
    グリッパー(7)に対向する側に配置しグリッパー
    (7)の方に向けたことを特徴とする請求の範囲7項に
    記載の装置。
  9. 【請求項9】撚り機構(3)の入口側に軸方向の突出部
    (309)を設けかつ圧縮空気ノズル(60)を離脱する圧
    縮空気流が突出部(309)の正面側に接するように配置
    したことを特徴とする請求の範囲8項に記載の装置。
  10. 【請求項10】圧縮空気ノズル(60)の少なくとも1部
    分を延伸装置(2)の出口側ローラ対(23、230)の撚
    り機構(3)に向いた三角小間(231)内に配置したこ
    とを特徴とする請求の範囲8または9に記載の装置。
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