JP2637009B2 - Ｘ線シートフイルムを取出すための吸引装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、Ｘ線シートフィルムカ
セット装てん及び取外し装置の幾つかのディスペンサー
マガジンからＸ線シートフィルムを取出すため吸引装置
に関する。

【０００２】

【従来技術及びその課題】吸引装置を備えたＸ線シート
フィルムカセット装てん及び取外し装置は、例えば、独
国特許第３、６１０、６６０号において開示されてい
る。この装置において、吸引要素は、回転レバーにおい
て配置される。回転レバーは、Ｘ線シートフィルムスタ
ックの上面側又は前縁に平行に延びていて基部板と固定
連結された軸に回転可能に軸支される。さらに、回転板
は、回転レバーの軸の回りで回転可能な歯付きセグメン
トを備えたピン又はバネに係合する。歯付きセグメント
は、モーターのシャフトに取り付けた歯付きホイールと
係合する。吸引要素を移動させるためのモーターは、基
部板に固定配置される。

【０００３】バネ押圧ピンが、基部板、特に、Ｘ線シー
トフィルムスタックの方に面する端部に配置される。Ｘ
線シートフィルムスタックにおける吸引装置の配設中、
ピンは、バネ要素の力に抗して変位される。この変位
は、近接又はマイクロスイッチを用いて検出され、そし
て吸引装置の配設移動を阻止する。吸引要素は、Ｘ線シ
ートフィルムスタックの最上位シートフィルムの上に置
かれ、そして真空ポンプを用いてそれを吸引保持する。
この吸引保持の後、モーターが作動され、そして吸引部
材は、歯車と歯付きセグメントを用いて９０゜だけ回転
され、そしてシートフィルムは、押圧板によって吸引部
材に押圧される。吸着されたＸ線シートフィルムは、ピ
ンが接触する点の回りで曲げられる。湾曲半径は、回転
レバーの長さにほぼ対応する。Ｘ線シートフィルムが吸
着し曲げられる時、基部板が輸送装置と連結された吸引
装置は、Ｘ線シートフィルムスタックから遠ざけられ
る。先行技術による上記の吸引装置では、スタックから
のＸ線シートフィルムカセットの転動中の湾曲半径が比
較的大きく、このため、所定のフィルム剛性により、吸
着フィルムに付着したフィルムがはく離される傾向が比
較的小さいという不都合がある。さらに、スタックから
のシートフィルムの転動中、フィルムは、ピンが接触す
る部位においてスタックに押圧され、そして吸引装置の
輸送移動は、吸引部材の旋回移動が終了する時、まず始
められる。このため、Ｘ線シートフィルムスタックから
のＸ線シートフィルムの連続転動又は放出移動は生じな
い。

【０００４】従って、先行技術の不都合を回避する上記
の一般形式の吸引装置を提供することが、本発明の目的
である。

【０００５】さらに詳細には、Ｘ線シートフィルムスタ
ックの上に置かれ、吸引装置の吸引により付着するシー
トフィルムの転動移動が、放出移動又は引上げ移動に連
続的に伝達され、そして放出移動が吸引装置又はＸ線シ
ートフィルムの輸送移動に連続的に伝達され、その結果
スタックから除去されたＸ線シートフィルムがＸ線シー
トフィルムスタックから同時に引上げられる如く設計さ
れた吸引装置を提供することが、本発明の目的である。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明に従うと、上記の
とおりの課題を解決するために、 Ｘ線シートフィルム
カセット装てん及び取出し装置のＸ線シートフィルムの
スタックからＸ線シートフイルムを取出すための吸引装
置において、基部板と、該スタックのＸ線シートフイル
ムの平面にほぼ垂直に移動できるように該基部板によっ
て支持されたバスケットと、該バスケットによって支持
されたガイドによって支持され、このガイドに沿って移
動可能な吸引要素軸受と、駆動手段と、該吸引要素軸受
よって、上記Ｘ線シートフィルムのスタックの１つ辺に
平行な軸線の回りに旋回できるように支持されており、
該駆動手段によって回転駆動される吸引要素軸と、該吸
引要素軸に支持された、吸引表面を有する吸引要素とを
具備し、該吸引要素が吸引位置にあるとき、該吸引要素
の該吸引表面が、該スタックのＸ線シートフイルムに接
触する位置にあり、該吸引要素が上記吸引位置から取出
位置に移動するとき、該駆動手段によって、該吸引要素
が、（ａ）上記Ｘ線シートフィルムのスタックの１つ辺
に平行な軸線の回りに旋回し、（ｂ）該Ｘ線シートフイ
ルムの平面にほぼ垂直に該バスケットと共に移動し、
（ｃ）該Ｘ線シートフイルムの平面にほぼ平行に該ガイ
ド（１４）に沿って移動することを特徴とする吸引装置
が提供される。

【０００７】吸引装置が本発明により設計される時、そ
れは、先行技術の不都合を除去し、そして上記の非常に
好都合な結果を奏する。

【０００８】本発明の別の都合の良い態様に従うと、駆
動要素はステッパーモーターとして形成される。

【０００９】本発明の好ましい態様に従うと、玉軸受け
が案内ピンと引上げピンの各々において配置されること
である。

【００１０】最後に、本発明のさらの他の態様は、輸送
ローラ部材が、吸引要素と少なくとも対応して回転可能
な方法で吸引要素軸において配置されることである。

【００１１】発明の特徴として考えられる新規な特徴
は、特許請求の範囲において記載される。しかし、発明
自体は、構造と動作方法に関して、付加的な目的と利点
とともに、添付の図面に関連して読む時、特定実施態様
の次の説明から最良に理解される。

【００１２】

【実施例】図１は、Ｘ線シートフィルムカセット装てん
及び取出し装置１、Ｘ線シートフィルムカセット２、幾
つかのディスペンサーマガジン３、及びＸ線シートフィ
ルムのスタック４を示す。それはまた、制御装置５、吸
引要素７を有する吸引装置６、輸送ローラー対８、輸送
軸９、及び吸引装置６の移動手段１０を示す。

【００１３】図２に示された吸引装置６は、吸引要素軸
１１、吸引要素軸受１２、バスケット１３、及び吸引要
素軸受１２のためのガイド１４を有する。Ｘ線シートフ
ィルムは、参照番号１５で示される。吸引装置６は、さ
らに、リンク部材１６、基部板１７、基部板１７に取り
付けられた駆動手段１８、伝動装置１９、駆動プーリ２
０、及び駆動プーリ軸２１を有する。駆動手段１８は、
ステッパーモーターとして形成してある。また、吸引装
置６は、剛性カプリング２２、ガイドピン２３、引上げ
ピン２４、及び阻止ピン２５を有する。さらに、連結リ
ンク（ｃｏｕｌｉｓｓｅ）又はブロック２６、引上げ表
面２７、歯車ラック２８、第１歯車２９、第２歯車３
１、第３歯車３０、第１引張バネ３２、及び第２引張バ
ネ３３がある。

【００１４】本発明による吸引装置６を使用する装てん
及び取出し装置１の動作は、次の如くである。

【００１５】装てん又は取出されるＸ線フイルムカセッ
トは、装てん及び取出し装置１の不図示のスルースゲー
トに挿入される。それは、開放かつ取外されるように位
置付けられる。位置付けの後、Ｘ線シートフィルムカセ
ット２に収容されたＸ線シートフィルムのフォーマット
とフィルム形式が決定されなければならない。装てん及
び取出しプロセスを制御するための制御装置５は、Ｘ線
シートフィルムカセットの位置付け後、Ｘ線シートフィ
ルムカセットの開放及び取出し中、対応するＸ線シート
フィルムを備えたディスペンサーマガジン３を開放し、
かつ本発明の吸引装置６を吸引位置に移動させる。この
位置において、吸引装置６の吸引要素７は、Ｘ線シート
フィルムスタック４の上方のＸ線シートフィルム１５を
吸着することができる。吸引装置６は、Ｘ線シートフィ
ルムスタック４からＸ線シートフィルム１５を取出す
と、これを輸送ローラー８の対に送り、そこからＸ線シ
ートフィルムは、さらに、装てんされるＸ線シートフィ
ルムカセットに輸送される。Ｘ線シートフィルムスタッ
ク４からのＸ線シートフィルム１５の取出中のこの吸引
装置６の移動プロセスは、次の如くである。取出プロセ
スの開始における吸引装置の初期位置において、バスケ
ット１３は、基部板１７に対向して位置し、最深位置に
おいて４つのリンク部材１６によって旋回連結されてい
る。バスケット１３に対してガイド１４に沿って変位可
能な吸引要素軸受１２は、バスケットに接近した位置に
ある。その最深位置において、バスケット１３は、２つ
の第１引張バネ３２によって保持してある。相応して、
吸引要素軸受１２は、２つの引張バネ３３によってバス
ケットに接近した位置において保持してある。第１引張
バネ３２は、ピン１３ａと第１山形材１７ａとに取り付
けてあり、一方、第２引張バネ３３は、バスケット１３
と対応する吸引要素軸受１２に取り付けてある。吸引要
素７の吸引表面７ａは、吸引装置６のこの初期状態にお
いて、取出されるＸ線シートフィルム１５の平面に垂直
に延在している。両駆動プーリ２０の各々のガイドピン
２３は、吸引要素軸受１２と固定連結された各連結リン
ク２６と係合している。

【００１６】Ｘ線シートフィルムカセット２の位置付け
後、制御装置５は、カセットの装てんに必要とされたＸ
線シートフィルムのフォーマットと形式を認識し、対応
するディスペンサーマガジン３を開放し、移動手段１０
によって吸引装置６を、休止位置から開放ディスペンサ
ーマガジン３の方向に移動する。同時に、制御装置５
は、基部板１７に固定連結された駆動手段１８を作動さ
せる。駆動手段１８は、基部板１７と第２山形材１７ｂ
を通して連結された駆動プーリ軸２１を伝動装置１９を
介して駆動する。両駆動プーリ２０の駆動プーリ軸２１
は、カプリング２２により互いに強固に連結してある。
カプリング２２により、駆動プーリ軸２２と固定連結さ
れた両駆動プーリ２０の調整が行われる。このため、製
造公差が補償される。

【００１７】駆動手段１８は、制御装置５によって作動
され、連結リンク２６と係合しているガイドピン２３に
よって連結リンク２６は移動する。吸引要素軸受１２
は、バスケットに接近した位置からそれぞれのガイド１
４に沿って変位される。ガイドピン２３と連結リンク２
６の間の摩擦を縮小するために、玉軸受２４が、各ガイ
ドピン２３においてはめ合わされる。

【００１８】吸引要素軸受１２又は吸引要素軸１１は、
バスケット１３からガイド１４に沿って駆動手段１８、
駆動プーリ２０と連結リンク２６によって移動され、吸
引要素軸１１及び吸引要素７は、Ｘ線シートフィルムカ
セットスタックに平行に延在している平面において約９
０゜回転する。これにより、吸引要素７の吸引表面７ａ
は、取出されるＸ線シートフィルム１５の平面に垂直に
延在している初期位置にはもはやない。代わりに、それ
らは、Ｘ線シートフィルム１５に関して平行な位置にあ
る。

【００１９】吸引要素軸１１の回転移動は、バスケット
１３に取り付けた歯車ラック２８、第１歯車２９、第３
歯車３０と第２歯車３１によって行われる。第１歯車２
９と第３歯車３０は、互いに同軸に固定連結される。第
１歯車２９と第３歯車３０は、吸引要素軸受１２に固定
的に連結された軸１２ａに回転可能に支持されている。
第１歯車２９は、歯車ラック２８と係合している。吸引
要素軸受１２が、バスケット１３から離れた吸引位置に
ガイド１４に沿って移動するとき、吸引要素軸受１２、
第１歯車２９、第３歯車３０等は、バスケット１３及び
歯車ラック２８に対して移動する。第１歯車１９は歯車
ラック２８と係合しているため、この移動によって、第
１及び第３歯車の回転する。そして、第３歯車３０と係
合する第２歯車３１が回転して、この回転を吸引要素軸
１１及び吸引要素７に伝えられる。吸引要素軸１１の回
転のためのこれらの手段は、吸引要素軸受１２の一方に
配置される。

【００２０】取出されるＸ線シートフィルム１５の平面
に平行な位置に吸引要素７の吸引表面７ａを動かす上記
の移動は、制御装置５が吸引装置６を移動手段１０によ
って、開いているディスペンサーマガジン３に移動させ
る間に行われる。この位置において、バスケット１３
は、阻止ピン２５と第１止め表面２５ａによってロック
され、その結果それは、基部板１７に関して相対移動を
行わない。

【００２１】吸引要素７は、吸引要素軸受１２に回転可
能に軸支された吸引要素軸１１と固定連結してある。吸
引要素７は、吸引要素軸１１に対して、吸引要素バネ７
ｂの力に抗して吸引表面７ａに垂直に移動可能である。
吸引要素７が取出されるＸ線シートフィルム１５の上に
置かれると、吸引要素バネ７ｂの力に抗して変位され
る。この変位は、不図示のマイクロ又は近接スイッチに
よって検出され、制御装置５に供給される。これによ
り、制御装置５は、Ｘ線シートフィルムスタック４への
吸引装置６の配備を登録し、吸引装置６の移動を停止さ
せる。制御装置５は、不図示の真空ポンプを作動させ、
そして吸引要素７は、Ｘ線シートフィルム１５に吸着す
る。

【００２２】このように吸引位置において吸引要素７が
Ｘ線シートフィルム１５が吸着されると、制御装置５
は、駆動手段１８を制御して、吸引要素軸受１２は、連
結リンク２６に係合するガイドピン２３の作用の下で、
第２引張バネ３３の方向においてバスケット１３に接近
した位置に戻される。この移動中、吸引要素７は、初期
位置である取出位置に移動する。即ち、吸引表面７ａ
は、Ｘ線シートフィルムスタック４の上方において垂直
に延る。

【００２３】吸引要素軸７のこの移動により、Ｘ線シー
トフィルム１６は、輸送ローラー片３４の外面の回りで
曲げられる。Ｘ線シートフィルムスタック４からのＸ線
シートフィルム１５のこの転動は、転動半径が輸送ロー
ラー片３４と吸引要素軸１１からの吸引要素７の距離と
によって決定され、Ｘ線シートフィルム１５に付着する
Ｘ線シートフィルムをはく離する。曲げ力はフィルム剛
性と転動半径の縮小により増大するために、所定のフィ
ルム剛性で、Ｘ線シートフィルム転動半径を小さくして
吸引装置６を設計することが都合が良い。これにより、
付着するＸ線シートフィルムのはく離は、信頼性良く獲
得される。吸引装置６において、それは好都合な方法で
達成される。

【００２４】吸引表面７ａがＸ線シートフィルムのスタ
ック４の上側において垂直な位置に移動され、究極的に
付着するＸ線シートフィルムがはく離した後、駆動手段
１８は取出位置に移動させる。このため、ガイドピン２
３は、連結リンク２６から移動され、そしてそれぞれの
ガイドピン２３に対向した駆動プーリ側面２０ａにおい
て各駆動プーリに配置された各引上げピン２４は、バス
ケット１３と固定連結された引上げ表面２７と当接し、
そしてバスケット１３は、第１引張バネ３２の力に抗し
て引上げられる。スタックからのＸ線シートフィルム１
５の転動移動は、取出位置に遷移する。バスケット１３
の引上げ中、吸引要素７は、バスケット１３を基部板１
７と連結するリンク部材１６によって決定された湾曲に
より、円孤に沿って移動する。この引上げ移動は、ガイ
ドピン２３が第２阻止表面２７ａに突き当たる時終了す
る。

【００２５】取出移動がバスケット１３の引上げによっ
て完全に完了する前に、制御装置５は、吸引装置６が開
放ディスペンサーマガジン３とこれによりＸ線シートフ
ィルムから戻される如く、吸引装置６を移動させるため
の移動手段１０を制御し、そしてこれにより取出移動
は、引張移動に進行又は移行される。

【００２６】制御装置５は、Ｘ線シートフィルム１５が
Ｘ線シートフィルムスタック４から完全に回収され、輸
送ローラー対８に移送されるまで、吸引装置６を移動さ
せる。輸送ローラー対８は、Ｘ線シートフィルムカセッ
トを装てんするための適正なフィルム形式において適正
なフォーマットでＸ線シートフィルム１５を輸送する。
輸送ローラー対８へのＸ線シートフィルム１５の移送
中、吸引要素７は、Ｘ線シートフィルム１５を取出しな
ければならず、続く輸送中滑動してはならない。これ
は、引上げピン２４を引上げる時、バスケット１３が移
動する円弧の湾曲と中点が、Ｘ線シートフィルム１５の
前縁が輸送経路又は輸送ローラー対８に向かう引上げ移
動の端部においてオフセットされる如く選択されること
において達成される。これにより、Ｘ線シートフィルム
移送中、吸引装置に接近して位置する輸送ローラー対８
のローラーによって係合されたフィルム前縁が、吸引要
素７によって輸送経路に引き戻される。Ｘ線シートフィ
ルム１５が輸送ローラー対８に移送された後、制御装置
５は、Ｘ線シートフィルム１５が取出された開放ディス
ペンサーマガジン３を閉鎖する。

【００２７】Ｘ線シートフィルムスタックからのＸ線シ
ートフィルムのフィルム改良取出又は引張がまた、発明
の吸引装置により可能である。

【００２８】上記の要素の各々、あるいは２つ以上はま
た、上記の形式とは異なる他の形式の構造において有益
な応用を見いだすことが理解されるであろう。

【００２９】発明が、Ｘ線シートフィルムを取出するた
めの吸引装置において具現されて示され、記載された
が、多様な修正と構造上の変形が本発明の精神から逸脱
することなしに行われるために、示された詳細に限定さ
れることは意図されない。

【００３０】これまでの分析で、前述の説明は、先行技
術の観点からこの発明の一般又は特定見地の本質的な特
性を公平に構成する特徴を省略することなしに、他者が
現知識を適用することにより多様な応用にそれを容易に
適合することができる本発明の要旨を十分に顕示するで
あろう。

【００３１】特許によって保護されることが望まれる新
規な請求が、特許請求の範囲において記載される。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の好適実施例に従う吸引装置を備えたＸ
線シートフィルムカセット装てん及び取外し装置の部分
の略図である。

【図２】本発明の好適実施例に従う吸引装置の切り欠き
部分図である。

【符号の説明】

１ 装てん及び取出し装置 ２ Ｘ線シートフイルムカセット ３ デイスペンサーマガジン ５ 制御装置 ６ 吸引装置 ７ 吸引要素 ８ 輸送ローラ ９ 輸送軸 １０ 移動手段 １１ 吸引要素軸 １２ 吸引要素軸受 １３ バスケツト １５ Ｘ線シートフイルム １６ リンク部材 １７ 基部部材 ２６ 連結リンク

Claims (3)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 Ｘ線シートフィルムカセット装てん及び
   取出し装置（１）のＸ線シートフィルム（１５）のスタ
   ック（４）からＸ線シートフイルム（１５）を取出すた
   めの吸引装置（６）において、 基部板（１７）と、 該スタックのＸ線シートフイルム（１５）の平面にほぼ
   垂直に移動できるように該基部板（１７）によって支持
   されたバスケット（１３）と、 該バスケット（１３）によって支持されたガイド（１
   ４）によって支持され、このガイド（１４）に沿って移
   動可能な吸引要素軸受（１２）と、 駆動手段（１８）と、 該吸引要素軸受（１２）よって、該吸引要素軸受（１
   ２）の移動方向と垂直でる、上記Ｘ線シートフィルム
   （１５）のスタック（４）の１つ辺に平行な軸線の回り
   に旋回できるように支持されており、該駆動手段（１
   ８）によって回転駆動される吸引要素軸（１１）と、 該吸引要素軸（１１）に支持された、吸引表面（７ａ）
   を有する吸引要素（７）とを具備し、 該吸引要素（７）が吸引位置にあるとき、該吸引要素
   （７）の該吸引表面（７ａ）が、該スタック（４）のＸ
   線シートフイルム（１５）に接触する位置にあり、 該吸引要素（７）が上記吸引位置から取出位置に移動す
   るとき、該駆動手段（１８）によって、該吸引要素
   （７）が、上記軸線の回りに旋回し、該バスケットの移
   動によって該スタックの該Ｘ線シートフイルム（１５）
   の平面にほぼ垂直に移動し、該ガイド（１４）に沿って
   該スタックの該Ｘ線シートフイルム（１５）の平面にほ
   ぼ平行に移動することを特徴とする吸引装置。
2. 【請求項２】 Ｘ線シートフィルムカセット装てん及び
   取出し装置（１）のＸ線シートフィルム（１５）のスタ
   ック（４）からＸ線シートフイルム（１５）を取出すた
   めの吸引装置（６）において、 基部板（１７）と、 該スタックのＸ線シートフイルム（１５）の平面にほぼ
   垂直に移動できるように該基部板（１７）によって支持
   されたバスケット（１３）と、 該バスケット（１３）によって支持されたガイド（１
   ４）によって支持され、このガイド（１４）に沿って移
   動可能な吸引要素軸受（１２）と、 駆動手段（１８）と、 該吸引要素軸受（１２）よって、該吸引要素軸受（１
   ２）の移動方向と垂直である、上記Ｘ線シートフィルム
   （１５）のスタック（４）の１つ辺に平行な軸線の回り
   に旋回できるように支持されており、該駆動手段（１
   ８）によって回転駆動される吸引要素軸（１１）と、 該吸引要素軸（１１）に支持された、吸引表面（７ａ）
   を有する吸引要素（７）とを具備し、 該吸引要素（７）が吸引位置にあるとき、該吸引要素
   （７）の該吸引表面（７ａ）が、該スタック（４）のＸ
   線シートフイルム（１５）に接触する位置にあり、 該吸引要素（７）が上記吸引位置から取出位置に移動す
   るとき、該駆動手段（１８）によって、該吸引要素
   （７）が、上記軸線の回りに旋回し、該バスケットの移
   動によって該スタックの該Ｘ線シートフイルム（１５）
   の平面にほぼ垂直に移動し、該ガイド（１４）に沿って
   該スタックの該Ｘ線シートフイルム（１５）の平面にほ
   ぼ平行に移動し、 更に、ガイドピン（２３）を有する、該駆動手段（１
   ８）によって回転駆動される駆動プーリ（２０）と、 該ガイドピン（２３）が係合して、該駆動プーリ（２
   ０）の回転によって該吸引要素軸受（１２）を該バスケ
   ット（１３）の該ガイド（１４）に沿って移動せしめる
   連結リンク（２６）と、 該バスケット（１３）に固定された歯車ラック（２８）
   と、 該歯車ラック（２８）と係合する第１歯車（２９）と該
   吸引要素軸（１１）に固定された第２歯車（３１）とを
   有する、該吸引要素軸受（１２）と共に移動する歯車列
   とを具備し、 該吸引要素（７）が吸引位置にあるとき、該歯車ラック
   （２８）が該第１歯車（２９）に係合しており、 該吸引要素（７）が上記吸引位置から取出位置に移動す
   るとき、該歯車ラック（２８）によって該第１歯車（２
   ９）が回転せしめられ、該吸引要素（７）が、上記Ｘ線
   シートフィルム（１５）のスタック（４）の１つ辺に平
   行である上記軸線の回りに旋回せしめられることを特徴
   とする吸引装置。
3. 【請求項３】 Ｘ線シートフィルムカセット装てん及び
   取出し装置（１）のＸ線シートフィルム（１５）のスタ
   ック（４）からＸ線シートフイルム（１５）を取出すた
   めの吸引装置（６）において、 基部板（１７）と、 該スタックのＸ線シートフイルム（１５）の平面にほぼ
   垂直に移動できるように該基部板（１７）によって支持
   されたバスケット（１３）と、 該バスケット（１３）によって支持されたガイド（１
   ４）によって支持され、このガイド（１４）に沿って移
   動可能な吸引要素軸受（１２）と、 駆動手段（１８）と、 該吸引要素軸受（１２）よって、該吸引要素軸受（１
   ２）の移動方向と垂直である、上記Ｘ線シートフィルム
   （１５）のスタック（４）の１つ辺に平行な軸線の回り
   に旋回できるように支持されており、該駆動手段（１
   ８）によって回転駆動される吸引要素軸（１１）と、 該吸引要素軸（１１）に支持された、吸引表面（７ａ）
   を有する吸引要素（７）とを具備し、 該吸引要素（７）が吸引位置にあるとき、該吸引要素
   （７）の該吸引表面（７ａ）が、該スタック（４）のＸ
   線シートフイルム（１５）に接触する位置にあり、 該吸引要素（７）が上記吸引位置から取出位置に移動す
   るとき、該駆動手段（１８）によって、該吸引要素
   （７）が、上記軸線の回りに旋回し、該バスケットの移
   動によって該スタックの該Ｘ線シートフイルム（１５）
   の平面にほぼ垂直に移動し、該ガイド（１４）に沿って
   該スタックの該Ｘ線シートフイルム（１５）の平面にほ
   ぼ平行に移動し、 更に、ガイドピン（２３）を有する、該駆動手段（１
   ８）によって回転駆動される駆動プーリ（２０）と、 該ガイドピン（２３）が係合して、該駆動プーリ（２
   ０）の回転によって該吸引要素軸受（１２）を該バスケ
   ット（１３）の該ガイド（１４）に沿って移動せしめる
   連結リンク（２６）と、 該バスケット（１３）に固定された歯車ラック（２８）
   と、 該歯車ラック（２８）と係合する第１歯車（２９）と該
   吸引要素軸（１１）に固定された第２歯車（３１）とを
   有する、該吸引要素軸受（１２）と共に移動する歯車列
   とを具備し、 該吸引要素（７）が吸引位置にあるとき、該歯車ラック
   （２８）が該第１歯車（２９）に係合しており、 該吸引要素（７）が上記吸引位置から取出位置に移動す
   るとき、該歯車ラック（２８）によって該第１歯車（２
   ９）が回転せしめられ、該吸引要素（７）が、上記Ｘ線
   シートフィルム（１５）のスタック（４）の１つ辺に平
   行である上記軸線の回りに旋回せしめられ、 該バスケット（１３）が、引上げ表面（２７）を有し、 該駆動プーリ（２０）が、該引き上げ表面（２７）に係
   合する引上げピン（２４）を有し、 該吸引要素（７）が、上記Ｘ線シートフィルム（１５）
   のスタック（４）の１つ辺に平行な軸線の回りに旋回せ
   しめられた後に、該駆動プーリ（２０）の該引上げピン
   （２４）が該バスケット（１３）の該引上げ表面（２
   ７）に係合して、該バスケット（１３）を上記Ｘ線シー
   トフィルム（１５）に対して上昇せしめることを特徴と
   する吸引装置。