JP2636962B2 - 自動原稿送り装置付フルカラー複写機 - Google Patents

自動原稿送り装置付フルカラー複写機

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JP2636962B2
JP2636962B2 JP2305487A JP30548790A JP2636962B2 JP 2636962 B2 JP2636962 B2 JP 2636962B2 JP 2305487 A JP2305487 A JP 2305487A JP 30548790 A JP30548790 A JP 30548790A JP 2636962 B2 JP2636962 B2 JP 2636962B2
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浩 黒崎
宮本  剛
正人 時重
一幸 大西
潔 稲本
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  • Control Of Exposure In Printing And Copying (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、白黒原稿に対応した白黒複写とカラー原稿
に対応したカラー複写とを行い得るフルカラー複写機に
関し、特に、自動原稿送り装置(以下、ADF:automatic
document feaderと称する)を備えた自動原稿送り装置
付フルカラー複写機に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、白黒原稿の複写とカラー原稿の複写とを行い得
るフルカラー複写機がある。このようなフルカラー複写
機において、カラー複写の際には、通常、光学系の露光
ランプにより、カラー原稿に対して3回の走査が行わ
れ、各走査における原稿からの反射光が赤、緑および青
の3色の各フィルタを個別に透過して感光体を照射し、
感光体に静電潜像が形成される。そして、3回の露光に
よって得られた各静電潜像が、現像装置のイエロー、マ
ゼンタおよびシアンの3色のカラートナーによって個別
に現像され、得られたトナー像が重ね合わされた状態で
転写紙に転写されることにより、1個のカラー画像が得
られるようになっている。また、白黒複写の際には、光
学系による1回の走査により感光体が露光され、その静
電潜像が黒色トナーによって現像されて転写紙に転写さ
れることにより、白黒画像が得られるようになってい
る。このように、フルカラー複写機においては、カラー
複写と白黒複写とで複写動作が異なり、複写を行う場
合、操作者は、カラー原稿あるいは白黒原稿に応じ、入
力キーの操作等によってカラーモードあるいは白黒モー
ドに設定している。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところが、フルカラー複写機では、上記のように、カ
ラー原稿あるいは白黒原稿に応じ、入力キーの操作等に
よって原稿色対応モードをカラーモードあるいは白黒モ
ードに設定する必要があるため、ADFを備えたフルカラ
ー複写機の場合には、カラー原稿と白黒原稿とが混ざっ
た状態で原稿をADFにセットして連続複写を行うことが
困難であり、ADFを有効に利用することができないとい
う問題点を有している。
〔課題を解決するための手段〕
請求項第1項の発明に係る自動原稿送り装置付フルカ
ラー複写機は、上記の課題を解決するために、原稿セッ
ト部に配された原稿を複写機本体の複写動作に対応して
順次複写機本体の原稿載置台上に搬送する動作、および
原稿載置台上の原稿を外部へ排出する動作を行う自動原
稿送り装置と、光源によって原稿載置台上の原稿を走査
し、その反射光を色分解フィルタに選択的に通すととも
に、この色分解フィルタを選択的に経た上記反射光に基
づいて感光体を照射する露光光学系と、帯電器により感
光体を均一に帯電させ、露光光学系により照射されて感
光体に形成された静電潜像を現像装置によって現像し、
感光体に残留する電荷を除電器によって除去する現像動
作系とを備え、原稿色対応モードが白黒原稿に対応した
白黒モードまたはカラー原稿に対応したカラーモードに
設定されたときに、その原稿色対応モードに応じた複写
動作を行う自動原稿送り装置付フルカラー複写機におい
て、以下の手段を講じている。
即ち、第1図に示すように、複写画像を得るための露
光動作に先立って、自動原稿送り装置により複写機本体
の原稿載置台上に配された原稿からの、色分解フィルタ
を経ていない反射光に基づいて感光体を照射して露光す
る第1予備露光動作と原稿からの、色分解フィルタを経
た反射光に基づいて感光体を照射して露光する第2予備
露光動作とが各原稿毎に行われるように、露光光学系と
現像動作系とを制御する予備露光動作制御手段と、感光
体表面の電荷量を検出する電荷量検出手段と、上記の第
1予備露光動作後と第2予備露光動作後とに電荷量検出
手段によって検出された感光体表面の残留電荷量を積算
し、第1予備露光動作に対応する第1残留電荷量と第2
予備露光動作に対応する第2残留電荷量とを求める電荷
量積算手段と、上記の第1残留電荷量と第2残留電荷量
とを記憶する電荷量記憶手段と、上記の第1残留電荷量
と第2残留電荷量との差を求め、その差が、所定値以内
であれば原稿色対応モードを白黒モードに設定し、所定
値を超える場合には原稿色対応モードをカラーモードに
設定する原稿色対応モード設定手段とを備えている。
請求項第2項の発明に係る自動原稿送り装置付フルカ
ラー複写機は、上記の課題を解決するために、原稿セッ
ト部に配された原稿を複写機本体の複写動作に対応して
順次複写機本体の原稿載置台上に搬送する動作、原稿を
反転させて原稿載置台上に配する動作、および原稿載置
台上の原稿を外部へ排出する動作を行う自動原稿送り装
置を備え、原稿色対応モードが白黒原稿に対応した白黒
モードまたはカラー原稿に対応したカラーモードに設定
されたときに、その原稿色対応モードに応じた複写動作
を行う自動原稿送り装置付フルカラー複写機において、
以下の手段を講じている。
即ち、第41図に示すように、自動原稿送り装置の原稿
セット部から原稿載置台までの原稿搬送経路における、
原稿を搬送する一対の第1ローラとこれの下流側に位置
し原稿を上記原稿載置台に送り込む第2ローラとの間の
上下位置に設けられ、それぞれ上記原稿搬送回路を搬送
される原稿の表面および裏面と対向する第1および第2
カラーセンサと、これら第1および第2カラーセンサの
出力から原稿における表裏の各面毎に白黒原稿かカラー
原稿かを判別する原稿色判別手段と、原稿色判別手段の
判別結果を記憶する原稿色記憶手段と、この原稿色記憶
手段に記憶されている原稿色判別結果に基づき、自動原
稿送り装置により原稿載置台上に配された原稿の複写面
が、白黒原稿であるときには原稿色対応モードを白黒モ
ードに設定し、カラー原稿であるときには原稿色対応モ
ードをカラーモードに設定する原稿色対応モード設定手
段とを備え、上記自動原稿送り装置は、上記第1および
第2カラーセンサが設けられている位置よりも原稿載置
台側の位置にて原稿の反転動作を行うものである。
請求項第3項の発明に係る自動原稿送り装置付フルカ
ラー複写機は、上記の課題を解決するために、請求項第
2項に記載の自動原稿送り装置付フルカラー複写機にお
いて、以下の手段を講じている。
即ち、第11図に示すように、上記のカラーセンサは分
光感度特性の異なる複数のセンサからなり、自動原稿送
り装置の原稿搬送経路中の原稿色判別用光源による照射
位置に配された出力補正用反射部材と、カラーセンサの
出力を増幅して原稿色判別手段に供給するセンサ出力増
幅手段と、原稿色判別用光源が出力補正用反射部材を照
射したときに、出力補正用反射部材からの反射光を入射
した各カラーセンサのセンサ出力増幅手段を介して得ら
れる出力値が一定となるように、センサ出力増幅手段の
増幅率を調整するセンサ出力補正手段とを備えている。
請求項第4項の発明に係る自動原稿送り装置付フルカ
ラー複写機は、上記の課題を解決するために、請求項第
1項または第2項に記載の自動原稿送り装置付フルカラ
ー複写機において、以下の手段を講じている。
即ち、第12図に示すように、白黒複写用の用紙を収容
する白黒複写用紙カセットと、カラー複写用の用紙を収
容するカラー複写用紙カセットと、これら白黒複写用紙
カセットまたはカラー複写用紙カセットから用紙を送り
出す給紙装置と、原稿色対応モードが白黒モードに設定
されたときには白黒複写用紙カセットから給紙が行わ
れ、原稿色対応モードがカラーモードに設定されたとき
にはカラー複写用紙カセットから給紙が行われるよう
に、給紙手段を制御する給紙制御手段とを備えている。
請求項第5項の発明に係る自動原稿送り装置付フルカ
ラー複写機は、上記の課題を解決するために、請求項第
1項または第2項に記載の自動原稿送り装置付フルカラ
ー複写機において、以下の手段を講じている。
即ち、諧調性を重視するフォトモードと濃淡を重視す
るグラフィックモードとの複写動作を選択可能であり、
第13図に示すように、原稿種類判別用予備走査時に原稿
からの反射光を受光して原稿画像の濃度を検出する画像
濃度検出手段と、原稿色対応モードがカラーモードに設
定されたときには、複写画像を得るための露光動作に先
立って、原稿種類判別用の予備走査が行われるように、
露光光学系を制御する原稿種類判別用予備走査制御手段
と、原稿種類判別用予備走査時に画像濃度検出手段にて
検出された画像濃度のデータを記憶する画像濃度記憶手
段と、画像濃度データにおける所定範囲の最大値と最小
値との然を求め、その差が所定値以上であれば原稿種類
対応モードをグラフィックモードに設定し、所定値未満
であればフォトモードに設定する原稿種類対応モード設
定手段とを備えている。
〔作 用〕
請求項第1項の構成によれば、自動原稿送り装置の動
作により、原稿が複写機本体の複写動作に対応して順次
複写機本体の原稿載置台上に搬送され、原稿載置台上の
原稿が外部へ排出される。また、予備露光動作制御手段
に制御される露光光学系と現像動作系との動作により、
複写画像を得るための露光動作に先立って、原稿から
の、色分解フィルタを経ていない反射光に基づいて感光
体を照射して露光する第1予備露光動作と原稿からの、
色分解フィルタを経た反射光に基づいて感光体を照射し
て露光する第2予備露光動作とが各原稿毎に行われる。
一方、電荷量積算手段は、上記の第1予備露光動作後と
第2予備露光動作後とに電荷量検出手段によって検出さ
れた感光体表面の残留電荷量を積算し、第1予備露光動
作に対応する第1残留電荷量と第2予備露光動作に対応
する第2残留電荷量とを求め、これら第1残留電荷量と
第2残留電荷量とが電荷量記憶手段に記憶される。原稿
色対応モード設定手段は、上記の第1残留電荷量と第2
残留電荷量との差を求め、その差が、所定値以内であれ
ば原稿色対応モードを白黒モードに設定し、所定値を超
える場合には原稿色対応モードをカラーモードに設定す
る。これにより、複写機本体において、白黒モードある
いはカラーモードに応じた複写動作が行われる。以上の
ような動作により、自動原稿送り装置によって白黒原稿
とカラー原稿とが混ざった状態で順次送られる場合であ
っても、これら各原稿に応じて自動的に白黒モードある
いはカラーモードによる複写が行われる。
請求項第2項の構成によれば、原稿が、自動原稿送り
装置により原稿載置台上に搬送される原稿搬送経路中に
おいて第1および第2カラーセンサの間を通過する。こ
のとき、原稿はそれぞれ一対の第1ローラと第2ローラ
とにより搬送方向における前部位置と後部位置とが挟み
こまれた状態となる。原稿色判別手段は、これら第1お
よび第2カラーセンサの出力から原稿における表裏の各
面毎に白黒原稿かカラー原稿かを判別し、その判別結果
が原稿色記憶手段に記憶される。原稿色対応モード設定
手段は原稿色記憶手段に記憶されている原稿色判別結果
に基づき、自動原稿送り装置により原稿載置台上に配さ
れた原稿の複写面が、白黒原稿であるときには原稿色対
応モードを白黒モードに設定し、カラー原稿であるとき
には原稿色対応モードをカラーモードに設定する。これ
により、両面原稿に対し、表裏の原稿色に応じて自動的
に白黒モードあるいはカラーモードによる複写が行われ
る。また、原稿色の判別は、白黒原稿送り装置による原
稿の搬送中に行うことができるので、速やかな複写動作
の開始が可能となる。
請求項第3項の構成によれば、分光感度特性の異なる
各カラーセンサの出力はセンサ出力増幅手段により増幅
されて原稿色対応モード設定手段あるいは原稿色判別手
段に供給される。また、センサ出力補正手段は、原稿色
判別用光源が出力補正用反射部材を照射したときに、出
力補正用反射部材からの反射光を入射した各カラーセン
サのセンサ出力増幅手段を介して得られる出力値が一定
となるように、センサ出力増幅手段の増幅率を調整す
る。これにより、複写機の誤動作を防止することができ
る。
即ち、カラーセンサの汚れ、温度特性および光源の汚
れ等により、各カラーセンサの白色に対する信号レベル
が各カラーセンサ間でずれていると、原稿色判別動作に
誤りを生じることになる。そこで、センサ出力増幅手段
の増幅率を調整し、センサ出力増幅手段を介して得られ
る各カラーセンサの出力値を一定にすることにより、正
確な判別動作が可能となり、複写機の誤動作が防止され
る。
請求項第4項の構成によれば、給紙制御手段の制御動
作により、原稿色対応モードが白黒モードに設定された
ときには白黒複写用紙カセットから給紙が行われ、原稿
色対応モードがカラーモードに設定されたときにはカラ
ー複写用紙カセットから給紙が行われる。これにより、
白黒原稿あるいはカラー原稿の複写の際には、その複写
に適した白黒複写用紙あるいはカラー複写用紙が自動的
に供給され、ADFを使用しての複写が可能となる。
即ち、現像剤であるトナーを使用してフルカラー複写
が行われた場合、第14図に示すように、トナー層71は定
着後に透明な膜となり、入射光がトナー層71を透過して
用紙72の表面で反射することにより、良好な色再現性が
得られるようになっている。このため、用紙72の平滑度
および白色度が画質に及ぼす影響は非常に大きいものと
なている。例えば、用紙72表面の平滑度が低いとき、こ
の用紙72にフルカラー複写を行った場合、トナー層表面
71aは凹凸になり、この部位での光の乱反射が多くなっ
て鮮明な画像を得ることができない。また、用紙72の白
色度が低いとき、用紙表面72aでの光の吸収が多くな
り、やはり鮮明な画像を得ることができない。従って、
フルカラー複写を含むカラー複写の場合、用紙72には平
滑度および白色度の高い良質で高価なものが使用され
る。これに対し、白黒複写の場合、用紙72の平滑度およ
び白色度が画質に及ぼす影響は比較的小さく、用紙72に
は上記のような高価なものを使用する必要がない。つま
り、カラー複写と白黒複写とでは、紙質およびコストの
面から複写に適した用紙72の種類が異なり、それぞれに
対応した用紙72を選択する必要がある。この場合、従来
の複写機においては、操作者が用紙カセットを入れ換え
ること、あるいは操作者が入力操作によって使用する用
紙カセットを選択することにより対応しているが、これ
ではADFを使用しての自動的な複写動作を行うとこがで
きない。そこで、上記のように、設定された原稿色対応
モードに応じて自動的に白黒複写用紙あるいはカラー複
写用紙を給紙することにより、ADFを使用しての自動的
な複写動作を可能にしている。
請求項第5項の構成によれば、原稿色対応モードがカ
ラーモードに設定されたときには、原稿種類判別用予備
走査制御手段にて制御される露光光学系により、複写画
像を得るための露光動作に先立って、原稿種類判別用の
予備走査が行われる。このとき、画像濃度検出手段にて
検出された画像濃度のデータが画像濃度記憶手段に記憶
される。原稿種類対応モード設定手段は、画像濃度記憶
手段に記憶された画像濃度データにおける所定範囲の最
大値と最小値との差を求め、その差が所定値以上であれ
ば原稿種類対応モードをグラフィックモードに設定し、
所定値未満であればフォトモードに設定する。これによ
り、ADFを使用しての、フォトモードまたはグラフィッ
クモードによる良好なカラー画像を得るための複写が可
能となる。
即ち、電子写真方式による複写は、色再現性および諧
調再現性の点において塩銀写真方式による複写に対して
劣るため、電子写真方式のフルカラー複写機では、良好
な画像を得るために、グラフ原稿等のように濃度を重視
すべき原稿に対応するグラフィックモードと、写真等の
ように諧調性を重視すべき原稿に対応するフォトモード
とによる複写を行い得るものがある。濃度を重視するグ
ラフィックモードの複写では、通常の複写が行われ、諧
調性を重視するフォトモードの複写では、重畳法やスク
リーン法、またはこれら両者を組み合わせた方法による
複写が行われている。また、フォトモードの複写では、
グラフィックモードの複写と比較して、複写速度が遅く
かつ複写コストが高いといった欠点がある。以上のよう
なことから、カラー原稿の種類に応じて両モードを使い
分ける必要がある。この場合、従来の複写機において
は、操作者がカラー原稿の種類に応じて入力操作によ
り、グラフィックモードあるいはフォトモードに設定し
ているが、これではADFを使用しての自動的な複写動作
を行うことができない。そこで、上記のように、原稿色
対応モードがカラーモードに設定された場合、さらに画
像濃度に応じて原稿種類対応モードをフォトモードまた
はグラフィックモードに設定することにより、ADFを使
用してのフォトモードまたはグラフィックモードによる
良好なカラー画像を得るための自動的な複写動作を可能
にしている。
〔実施例1〕 本発明の一実施例を第1図ないし第6図に基づいて以
下に説明する。
本実施例に係る自動原稿送り装置付フルカラー複写機
は、第2図に示す複写機本体1の上に、第3図に示すAD
F41を備えている。複写機本体1は、上面に透明な原稿
載置台1aを有している。この原稿載置台1aの下方には、
原稿2を光走査して後述の感光体4を露光する露光光学
系3が配されている。この露光光学系3は、原稿載置台
1a上に載置される原稿2に光を照射する光源ランプ3a
と、原稿2からの反射光を例えば図中一点鎖線で示すよ
うに感光体4上に導く第1ないし第5反射鏡3b1〜3b
5と、赤、緑および青の3原色の色フィルタを有する色
分解フィルタ3cと、上記反射光の光路中に配設された結
像レンズ3dとを備えている。
露光光学系3の下方にはベルト状の感光体4が設けら
れている。この感光体4は、一定間隔をもって配された
2つのローラ5・6に架け渡されて回転駆動されるよう
になっている。感光体4におけるローラ6側周辺には、
感光体4を帯電させる帯電器7、感光体4上に残留する
トナーを除去するクリーニング装置8、および感光体4
表面の電荷を除去する除電器31などが設けられている。
感光体4の上面側には、4つの現像槽9〜12を有する
現像装置13が感光体4と非接触状態に配されている。こ
の現像装置13において、現像槽9〜11には色分解フィル
タ3cにおける各色フィルタの補色であるイエロー、マゼ
ンタおよびシアンのカラー現像剤が個別に収容される一
方、現像槽12には黒色の現像剤が収容されている。ま
た、感光体4上における現像槽12の側方には、感光体4
の表面電位を検出する電荷量検出手段としての電位セン
サ30が配されている。
感光体4の下方には、サイズ別の給紙カセット14・15
が上下に配されており、この給紙カセット14・15の出紙
側には、それぞれ給紙ローラ16・17が設けられている。
さらに、給紙カセット14・15の給紙方向には、タイミン
グローラ18が設けられている。
また、感光体4におけるローラ5側には、転写装置19
が設けられている。この転写装置19は、感光体4に形成
されたトナー像を転写する転写ベルト20を有している。
この転写ベルト20は、3つのローラ21〜23により駆動さ
れている。この転写ベルト20における感光体4が圧接さ
れる部位の背面側には転写チャージャ24が配され、転写
ベルト20の下方側には、転写ベルト20の転写面と対向す
るように、転写チャージャ25および剥離チャージャ26が
配されている。そして、転写ベルト20におけるローラ21
付近には、転写ベルト20表面の残留トナーを除去するク
リーニング装置27が設けられている。転写ベルト20の出
紙方向には、搬送ベルト28と定着処理を行う定着装置29
とが設けられている。
一方、ADF41は、第3図に示すように、原稿セット部
としての原稿トレイ52上に配された原稿2に当接してこ
れを取り込む呼込みローラ42、給紙ローラ43、給紙ロー
ラ43に対して逆転して二重送りを防止する分離ローラ4
4、原稿載置台1a上に所定のタイミングで原稿2を送り
出すレジストローラ45、搬送ベルト48を回転駆動させる
ベルト駆動ローラ46、このベルト駆動ローラ46と共に搬
送ベルト48を支持するベルト従動ローラ47、原稿2を搬
送する搬送ベルト48、原稿2を原稿載置台1aの所定位置
に停止させるための回動可能な原稿ストッパ49、搬送ロ
ーラ50、原稿2を排紙トレイ上へ排出する排紙ローラ5
1、および排紙ローラにより排出された原稿2を受ける
排紙トレイ53を備えている。上記の搬送ベルト48は繊維
の表面に樹脂をコートしたものからなる。そして、ADF4
1では、原稿トレイ52上に配された原稿2が、呼込みロ
ーラ42、給紙ローラ43、分離ローラ44、レジストローラ
45および搬送ベルト48によって送られ、原稿ストッパ49
に当接して原稿載置台1a上の所定位置に配されるように
なっている。また、原稿載置台1a上に既に配されている
原稿2は、上記のようにして次の原稿2が送られて来る
ときに、搬送ベルト48、搬送ローラ50および排紙ローラ
51によって排紙トレイ53上に排出されるようになってい
る。
また、本フルカラー複写機は、第4図に示すように、
複写動作の開始を指令するためのコピースタートボタン
33、電位センサ30、この電位センサ30の出力をディジタ
ル信号に変換するA/D変換器34、露光光学系3、現像動
作系35、ADF41、CPU38の制御プログラムを記憶するROM3
6、電荷量記憶手段としてのRAM37、予備露光動作制御手
段と電荷量積算手段と原稿色対応モード設定手段として
のCPU38、および入出力(I/O)インタフェース39・40か
らなる制御回路を備えている。
上記の現像動作系35は、感光体4、帯電器7、現像装
置13、クリーニング装置8および除電器31等からなり、
一連の現像動作を実行するためのものである。RAM37
は、電位センサ30によって検出されCPU38によって積算
された電荷量を記憶するようになっている。CPU38は、
第6図に示すように、電位センサ30の出力値を積算する
ことにより、感光体4表面の総電荷量を積算し、これに
よって原稿色を判別し、この判別に基づいて、原稿色対
応モードをカラーモードまたは白黒モードに設定するよ
うになっている。さらにCPU38は、設定された原稿色対
応モードの複写動作が行われるように、複写機本体1の
各手段を制御するようになっている。
ここで、CPU38による原稿色の判別は以下のようにし
て行われる。
先ず、第1予備露光動作として、露光光学系3の光路
上に色分解フィルタ3cの何れのフィルタも配されていな
い状態で、光源ランプ3aにより、複写を行う場合と同様
にして原稿載置台1aに載置された原稿2を走査し、その
反射光によって予め所定の電位に帯電されている感光体
4に静電潜像を形成する。このとき、感光体4における
光の当たった部分は電位が低下し、感光体4表面に残留
する電荷量は、原稿の濃度に応じて第5図に示す直線A
のように変化する。
次に、感光体4の表面を除電して再度帯電させた後、
第2予備露光動作として、露光光学系3の光路上に色分
解フィルタ3cの例えば赤(緑または青でもよい)フィル
タを配した状態で原稿2を走査し、その反射光によって
感光体4に静電潜像を形成する。このとき、原稿が白黒
原稿であれば、感光体4表面に残留する電荷量は、原稿
の濃度に応じて同図に示す直線Bのように変化し、この
直線Bが示す残留電荷量は、直線Aが示す残留電荷量に
対して、赤フィルタが有する光の全波長領域に対しての
損失特性に比例した差D1を有するものとなる。一方、原
稿がカラー原稿であれば、赤フィルタにより、長波長領
域以外の領域の光も遮断されるので、このときの残留電
荷量は直線Cのようになり、この直線Cが示す残留電荷
量と直線Aが示す残留電荷量との差は、直線Bが示す残
留電荷量と直線Aが示す残留電荷量との差以上となる。
尚、直線Bと直線Cとの差D2は、赤フィルタによりカラ
ー原稿の反射光から遮断された長波長領域以外の領域の
光の損失分に相当するものである。
従って、所分解フィルタ3cを配していない状態での露
光動作による感光体4の残留電荷量を電位センサ30にて
検出し、それをCPU38によって積算して第1残留電荷量
である総電荷量Q1を求め、また、例えば赤色の色分解フ
ィルタ3cを配した状態での露光動作による感光体4の第
2残留電荷量である総電荷量Q2を同様にして求め、この
総電荷量Q2を総電荷量Q1と比較したときに、両者の間
に、ある一定値を超える差、即ち色分解フィルタ3cによ
る全波長領域に対しての光の損失分に比例した電荷量Q0
を超える差がある場合には、原稿2をカラー原稿と判定
する一方、上記の差がない場合には白黒原稿と判定する
ことができる。
上記の構成において、先ずCPU38による制御動作を第
6図のフローチャートに基づいて説明する。
コピースタートボタン33がONされると(S1)、ADF41
によって原稿2を原稿載置台1a上に配し、原稿載置台1a
上に残っている原稿2があればこれを排出すると共に
(S2)、感光体4の表面を帯電器7にて均一に帯電させ
る(S3)。次に、色分解フィルタ3cを通さない状態で、
露光光学系3の光源ランプ3aが原稿載置台1a上に載置さ
れた原稿2に光を照射して走査する。このとき、原稿2
からの反射光は、第1ないし第5反射鏡3b1〜3b5および
結像レンズ3dを介して感光体4上に照射され、これを露
光する(S4)。これにより、感光体4における露光され
た部分の電位が低下し、原稿2の画像に対応した静電潜
像が形成される。次に、感光体4に残留している電荷量
が電位センサ30によって検出され、この電荷量を積算し
て第1残留電荷量としての総電荷量Q1を求め、RAM37に
記憶させる(S5)。次に、除電器31によって感光体4を
除電した後、帯電器7によって均一に帯電させ(S6)、
例えば赤(緑または青でもよい)の色分解フィルタ3cを
光路上に配した状態で、再度、露光光学系3による原稿
2の走査を行い(S7)、感光体4に静電潜像を形成す
る。その後、同様にして、感光体4の第2残留電荷量と
しての総電荷量Q2を求め、RAM37に記憶させる(S8)。
そして、総電荷量Q1と総電荷量Q2との差を所定の電荷量
Q0と比較し(S9)、その差が所定の電荷量Q0を超えると
きには(S10)、原稿2をカラー原稿と判定して、原稿
色対応モードをカラーモードに設定し(S11)、カラー
モードによる複写動作を行う(S12)。一方、S10におい
て、総電荷量Q1と総電荷量Q2との差が電荷量Q0以下であ
れば、原稿2を白黒原稿と判定して、原稿色対応モード
を白黒モードに設定し(S13)、白黒モードによる複写
動作を行う(S14)。
その後、ADF41の原稿トレイ52上における原稿2の有
無を図示しない原稿デテクタで検知し(S15)、原稿が
あればS2へ移行し(S16)、なければ原稿載置台1a上の
原稿を排出して(S17)、複写動作を終了する。
次に、本フルカラー複写機における複写動作について
説明する。
上記の原稿色対応モード設定動作によって、カラーモ
ードが設定された場合には、まず、光源ランプ3aが原稿
載置台1a上に載置された原稿2に光を照射することによ
り、光走査が3回行われる。原稿2からの反射光は、第
1ないし第3反射鏡3b1〜3b3を介して色分解フィルタ3c
に入射し、この色分解フィルタ3cで色成分別に分解され
る。この光は、さらに、結像レンズ3dを介して第4およ
び第5反射鏡3b4・3b5により導かれ、帯電器7にて均一
に帯電された感光体4上に照射されてこれを露光する。
これにより、感光体4には、原稿2の画像に対応した色
成分別の静電潜像が形成される。
上記の各静電潜像は、現像装置13により、色分解フィ
ルタ3cにおける各色フィルタの補色であるイエロー、マ
ゼンタおよびシアンの各現像剤でそれぞれ現像されて可
視化され、トナー像となる。これらの各色成分別のトナ
ー像は、転写装置19において、転写チャージャ24により
転写ベルト20へ順次転写され、各色成分別のトナー像を
重ねることにより、完成した1つのカラートナー像が形
成される。
このようにして完成されたカラートナー像は、転写チ
ャージャ25により、給紙カセット14・15のいずれか一方
から供給された転写紙32に転写される。その後、転写紙
34は、剥離チャージャ26により転写ベルト20から剥離さ
れて搬送ベルト28で定着装置28へ導入され、ここで上記
カラートナー像が転写紙32に定着される。
一方、上記の原稿色対応モード設定動作によって、白
黒モードが設定された場合には、原稿2の走査が1回行
われ、これによる原稿2からの反射光は、色分解フィル
タ3cを通さずに感光体4上に照射されてこれを露光す
る。これによって形成された静電潜像は現像槽12の黒の
現像剤で現像されて可視化され、トナー像となって転写
ベルト20へ転写され、転写紙32に転写された後、定着装
置29を介して出紙される。
〔実施例2〕 本発明の他の実施例を第3図および第7図ないし第10
図に基づいて以下に説明する。尚、説明の便宜上、前記
の実施例の図面に示した部材と同一の機能を有する部材
には同一の符号を付記し、その説明を省略する。
本実施例に係る自動原稿送り装置付フルカラー複写機
は、第7図に示す複写機本体61の原稿載置台61aの上
に、第3図に示すADF41を備えている。複写機本体61
は、第7図に示すように、第1ないし第5反射鏡3b1〜3
b5によって原稿2からの反射光を感光体4に導くように
なっている。第5反射鏡3b5の近傍における感光体4の
上方には、光量検出手段としての光センサアレイ69が設
けられている。上記の第5反射鏡3b5は、後述の反射鏡
駆動手段62によって、同図に実線で示すように、原稿2
からの反射光を感光体4上に導く露光位置と、同図に二
点鎖線で示すように、原稿2からの反射光を光センサア
レイ69に導く光量検出位置とに回動されるようになって
いる。そして、上記の第1ないし第5反射鏡3b1〜3b5
よび反射鏡駆動手段62によって反射光案内手段が構成さ
れている。
また、本フルカラー複写機は、第8図に示すように、
コピースタートボタン33、光センサアレイ69、この光セ
ンサアレイ69の出力をディジタル信号に変換するA/D変
換器63、露光光学系3、反射鏡駆動手段62、CPU66の制
御プログラムを記憶するROM64、光量記憶手段としてのR
AM65、予備走査制御手段、光量積算手段および原稿色対
応モード設定手段としてのCPU66およびI/Oインタフェー
ス67・68からなる制御回路を備えている。
上記のRAM65は、光センサアレイ69によって検出されC
PU66によって積算された光量を記憶するようになってい
る。CPU66は、第10図に示すように、光センサアレイ69
の出力値を積算することにより、光センサアレイ69への
入射光量を積算し、これによって原稿色を判別し、この
判別に基づいて、原稿色対応モードをカラーモードまた
は白黒モードに設定するようになっている。さらにCPU6
6は、設定された原稿色対応モードの複写動作が行われ
るように、複写機本体61の各手段を制御するようになっ
ている。
ここで、CPU66による原稿色の判別は以下のようにし
て行われる。
先ず、第1予備原稿走査として、露光光学系3の光路
上に色分解フィルタ3cの何れのフィルタも配されていな
い状態で、光源ランプ3aにより原稿2を走査し、その反
射光を光センサアレイ69に入射させる。このとき、光セ
ンサアレイ69の出力は、原稿の濃度に応じて第9図に示
す直線Eのように変化する。次に、第2予備原稿走査と
して、露光光学系3の光路上に例えば色分解フィルタ3c
の赤(緑または青でもよい)フィルタを配した状態で原
稿2を走査し、その反射光を光センサアレイ69に入射さ
せる。このとき、原稿が白黒原稿であれば、光センサア
レイ69の出力は、同図に示す直線Fのように変化し、こ
の直線Fが示す値は、直線Eが示す値に対して、赤フィ
ルタが有する光の全波長領域に対しての損失特性に比例
した差D3を有するものとなる。一方、原稿がカラー原稿
であれば、赤フィルタにより、長波長領域以外の領域の
光も遮断されるので、このときの光センサアレイ69の出
力は直線Gのようになり、この直線Gが示す値と直線E
が示す値との差は、直線Fが示す値と直線Eが示す値と
の差以上となる。尚、直線Fと直線Gとの差D4は、赤フ
ィルタによりカラー原稿の反射光から遮断された長波長
領域以外の領域の光の損失分に相当するものである。
従って、色分解フィルタ3cを配していない状態で光セ
ンサアレイ69に入射する第1光量としての光量L1をCPU6
6にて光センサアレイ69の出力を積算することにより求
め、また、例えば赤の色分解フィルタ3cを配した状態で
光センサアレイ69に入射する第2光量としての光量L2
同様に求め、光量L2を光量L1と比較したときに、両者の
間に、ある一定値を超える差、即ち色分解フィルタ3cに
よる全波長領域に対しての損失分の光量L0を超える差が
ある場合には、原稿2をカラー原稿と判定する一方、上
記の差がない場合には白黒原稿と判定することができ
る。
上記の構成において、CPU66による制御動作を第10図
のフローチャートに基づいて説明する。
コピースタートボタン33がONされると(S31)、ADF41
によって原稿2を原稿載置台61a上に配し、原稿載置台6
1a上に残っている原稿2があればこれを排出すると共に
(S32)、反射鏡駆動手段62によって第5反射鏡3b5を光
量検出位置に配する(S33)。次に、色分解フィルタ3c
を光路上に配さない状態で、露光光学系3の光源ランプ
3aが原稿2に光を照射して走査する(S34)。これによ
り、原稿2からの反射光は第1ないし第5反射鏡3b1〜3
b5を介して光センサアレイ69へ入射し、この光センサア
レイ69の出力を積算することにより、第1光量としての
光量L1を求め、RAM65に記憶させる(S35)。次に、例え
ば赤(緑または青でもよい)の色分解フィルタ3cを光路
上に配した状態で、再度、露光光学系3による原稿2の
走査を行い(S36)、同様にして、第2光量としての光
量L2を求め、RAM65に記憶させる(S37)。そして、光量
L1と光量L2との差を所定の光量L0と比較し(S38)、そ
の差が所定の光量L0を超えるときには(S39)、原稿2
をカラー原稿と判定して原稿色対応モードをカラーモー
ドに設定し(S40)、カラーモードによる複写動作を行
う(S41)。一方、S39において、光量L1と光量L2との差
が光量L0以下であれば、原稿2を白黒原稿と判定して原
稿色対応モードを白黒モードに設定し(S42)、白黒モ
ードによる複写動作を行う(S43)。
その後、ADF41の原稿トレイ52上における原稿2の有
無を検知し(S44)、原稿があればS32へ移行し(S4
5)、なければ原稿載置台61a上の原稿を排出して(S4
6)、複写動作を終了する。
〔実施例3〕 本発明の他の実施例を第15図ないし第40図に基づいて
以下に説明する。尚、説明の便宜上、前記の実施例の図
面に示した部材と同一の機能を有する部材には同一の符
号を付記し、その説明を省略する。
本実施例に係る自動原稿送り装置付フルカラー複写機
は、第15図に示す複写機本体81の原稿載置台81aの上
に、第16図に示すADF82を備えている。複写機本体81
は、第15図および第16図に示すように、原稿載置台81a
におけるADF82からの原稿入紙側端部付近の下方に、露
光光学系3の光源ランプ3aとは別の原稿色判別用光源で
ある光源ランプ83と、光源ランプ83によって照射された
原稿2からの反射光を検出するカラーセンサ84とを備え
た原稿色判別光学系97を有している。上記の光源ランプ
83は後述のCPU106によって点灯動作が制御されるように
なっている。光源ランプ83は、第17図に示すように、反
射板85によって下面側が覆われている。反射板85には上
記のカラーセンサ84を収容したセンサ収容箱86が連結さ
れ、このセンサ収容箱86には光源ランプ83から出射した
光の反射光を入射させるための切欠き部86aが形成され
ている。
上記のカラーセンサ84としては、例えばRGB(赤、
緑、青)の3個の光センサを有するものを使用すること
ができる。このようなカラーセンサ84としては、例えば
第18図および第19図に示すシャープ(株)製のPD170V1
がある。このカラーセンサ111は、RGB(赤、緑、青)に
対応するフォトダイオード112〜114および図示しない色
フィルタを有する3色センサによって構成され、4本の
電極115〜118および光を入射するための受光窓119を有
し、第20図に示す分光感度特性を有している。尚、上記
のフォトダイオード112〜114には、正確な検出を行う上
で、照射された原稿2の同一部分の反射光を入射するよ
うに設定されるのがよい。
また、カラーセンサ84の他の例としては、第21図に示
す同じくシャープ(株)製のPD152がある。このカラー
センサ120は、3本の電極121〜123を有し、第22図およ
び第23図に示すように、電極121の上にP層124とN層12
5とP層126と絶縁層127および電極122・123とがこの順
に積層されることにより、一つの基板の中に2つのPN接
合のフォトダイオード128・129が組み込まれたものとな
っている。そして、シリコン層の厚さそのものを光学フ
ィルタとして利用し、浅い方のPN接合によるフォトダイ
オード128は短波長感度が大きく、深い方のPN接合によ
るフォトダイオード129は長波長感度が大きくなってい
る。従って、このカラーセンサ120は第24図に示すよう
に、相互に異なる分光感度特性を有している。
一方、ADF82には、上記の光源ランプ83によって照射
される部位に出力補正用反射部材87が配されている。こ
の出力補正用反射部材87は、白色もしくは灰色の板ある
いはシートによって構成され、光源ランプ83から出射し
た光を反射してカラーセンサ84へ入射させるようになっ
ている。尚、出力補正用反射部材87は、搬送ベルト48の
表面を白色もしくは灰色にし、これによって代用するこ
とも可能である。
また、複写機本体81は、白黒複写用紙を収容する用紙
カセット88と、カラー複写用紙を収容する用紙カセット
89とを備えている。白黒複写用紙は一般の汎用のもので
あり、カラー複写用紙は白黒複写用紙よりも平滑度およ
び白色度が高い良質のものである。上記の各用紙カセッ
ト88・89の用紙は、これら用紙カセット88・89および給
紙ローラ16・17を含む給紙装置98によってタイミングロ
ーラ18方向へ送り出されるようになっている。
上記の用紙カセット88・89には、第25図に示すよう
に、用紙サイズ検出用凹凸部90と用紙種類検出用凹凸部
91とが形成されている。用紙サイズ検出用凹凸部90は、
凹部90a内のスライド板90bを矢印方向へ摺動させて用紙
サイズを示す所定位置に配するようになっている。用紙
種類検出用凹凸部91は、凹部91a内のスライド板91bを矢
印方向へ摺動させて用紙カセット88・89内の用紙がカラ
ー複写用紙か白黒複写用紙かを示す所定位置に配するよ
うになっている。例えば、用紙カセット88・89内の用紙
が、カラー複写用紙であれば、第26図に示すように、ス
ライド板91bは向かって右側に配され、白黒複写用紙で
あれば、第27図に示すように、向かって左側に配され
る。これに対応して、複写機本体81には、例えば上記の
スライド板90b・91bによってONされるスイッチを有し、
用紙カセット88・89が装着されたときに上記の用紙サイ
ズ検出用凹凸部90および用紙種類検出用凹凸部91によっ
て用紙サイズおよび用紙の種類を検出する後述の用紙サ
イズ検出部92および用紙種類検出部93が備えられてい
る。
また、露光光学系3の光源ランプ3aの近傍には、第28
図に示すように、例えばフォトトランジスタからなり、
画像濃度を読み取る画像濃度検出手段としての画像濃度
センサ94が配されている。この画像濃度センサ94は、光
源ランプ3aと一体的に設けられ、光源ランプ3aの周りに
設けられた反射板3eに形成されているスリット部3fを通
じて、光源ランプ3aによる原稿2の走査の際に、原稿2
からの反射光の一部を受光するようになっている。
上記の自動露光調整機能は以下のようなものである。
即ち、白黒モードにおいて鮮明な画像を得るためには、
原稿2が新聞等、文字の背景となる用紙が比較的暗いも
のである場合、光源ランプ3aの光度を高くして、用紙の
色が複写されないようにした方がよい。また、原稿2
が、白い紙に鉛筆で書かれたもの等、文字の背景となる
用紙が比較的明るいものである場合、光源ランプ3aの光
度を低くした方がよい。従って、原稿2からの反射光を
入射した画像濃度センサ94に基づき、光源ランプ3aによ
る原稿2の走査と同時に、第29図に示すように、光源ラ
ンプ3aの出力を制御することにより、白黒原稿の複写に
おいて、良好な画像を得るようになっている。光源ラン
プ3aの制御は後述のCPU106によって行われる。
また、本フルカラー複写機は、第30図に示すように、
コピースタートボタン33、カラーセンサ84、このカラー
センサ84の出力を増幅するセンサ出力増幅手段としての
センサアンプ101、A/D変換器102、CPU106の制御信号に
基づいてセンサアンプ101の増幅率を制御する増幅率調
整器103、用紙サイズ検出部92、用紙種類検出部93、画
像濃度センサ94、センサアンプ95、A/D変換器96、ADF8
2、露光光学系3、原稿色判別光学系97のランプ駆動部9
9、給紙装置98、ROM104、画像濃度記憶手段としてのRAM
105、CPU106およびI/Oインタフェース107・108からなる
制御回路を備えている。
CPU106は、第31図に示すように、原稿色判別光学系97
のカラーセンサ84の出力に基づいて原稿色を判別し、こ
の判別結果に基づいて、原稿色対応モードをカラーモー
ドまたは白黒モードに設定する原稿色対応モード設定手
段としての機能を備えている。原稿色判別光学系97のカ
ラーセンサ84と光源ランプ83とに対する制御は、例え
ば、レジストローラ45の回転開始後に原稿2が原稿色判
別光学系97との対応位置に搬送されたとみなされる所定
時間後に作動させるもの、あるいはレジストローラ45と
搬送ベルト48との間に設けられている図示しないジャム
検知用のスイッチによって原稿2が検知された後の時間
制御によって作動させるものとすることができる。ま
た、CPU106は、第31図に示すように、設定した原稿色対
応モードに応じて、白黒複写用紙またはカラー複写用紙
が供給されるように給紙装置98を制御する給紙制御手段
としての機能を備えている。また、CPU106は、第32図に
示すように、原稿色対応モードをカラーモードに設定し
たときに、原稿種類判別用の予備走査が行われるように
露光光学系3を制御する原稿種類判別用予備走査制御手
段としての機能と、RAM105に記憶されている画像濃度セ
ンサ94の出力値に基づいて、原稿種類対応モードをフォ
トモードまたはグラフィックモードに設定する原稿種類
対応モード設定手段としての機能とを備えている。ま
た、CPU106は、増幅率調整器103と共にセンサ出力補正
手段を構成し、出力補正用反射部材87からの反射光を入
射したカラーセンサ84からの入力値が一定となるよう
に、増幅率調整器103の作動を制御して、センサアンプ1
01の増幅率を調整する機能を備えている。さらに、CPU1
06は、設定された原稿色対応モードの複写動作および原
稿種類対応モードの複写動作が行われるように、複写機
本体81の各手段を制御するようになっている。
ここで、CPU106によるフォトモードとグラフィックモ
ードとの設定動作は以下のようにして行われる。
RAM105には濃度サンプリングデータエリアが設定され
ており、原稿2の画像濃度データは一定間隔(時間)毎
に区切ってサンプリングされ、それぞれ、ディジタルデ
ータ化されて順に上記のエリアに記憶される。それぞれ
のサンプリングデータには対応するフラグが設けられて
いる。このフラグはサンプリングされたデータの有効/
無効を示すものである。画像濃度の処理は以下のように
行われる。原稿載置台81aに原稿2がセットされ、コピ
ースタートボタン33が操作されると、先ず原稿2を予備
走査する。このとき、画像濃度データを読み取ってその
データをサンプリングデータ記憶エリアに順次記憶して
行く。予備走査の後、サンプリングデータから白データ
(上限値を超えたデータ)および黒データ(下限値を下
回ったデータ)を検索し、このサンプリングデータおよ
びその前後60ms分のデータにフラグ“1"をたてる。“1"
はこのデータが無効であることを示す。次に、残りの集
計データのうちから最大値や最小値を求める。この最大
値と最小値との差が大きいものは、コントラストの高い
原稿であるから、グラフィックモードによる複写が適
し、最大値と最小値との差が小さいものはフォトモード
による複写が適していると判断できる。従って、 最大値−最小値≧nのときにはグラフィックモードに設
定し、 最大値−最小値<nのときにはフォトモードに設定す
る。尚、nは予め実験によって求められた適当な値であ
る。
また、本複写機では、グラフィックモードによる複写
は通常の複写動作によって行われる。一方、フォトモー
ドによる複写は、露光光学系3の光路中に中間調の再現
性を高めるための図示しないスクリーンが配された状態
で行われる。上記のスクリーンを配した場合、中間調の
再現性は高められるが濃度がでないため、コントラスト
が低下する。従って、この場合、グラフ等のようにコン
トラストが高い原稿2の複写には不向きなものとなる。
尚、フォトモードにおける露光量、即ち光源ランプ3a
の電圧、および感光体表面電位等のパラメータは、例え
ば、上記の無効なデータが除かれた残りのデータから以
下のようにして決定される。また、複写プロセス中にパ
ラメータは変更されず、これによって画像全体のバラン
スが保たれるようになっている。
表面電位=3.123×{MAXF(i)−MINF(i)} −0.286 但し、Nは有効データ個数、F(i)はセンサ電圧で
ある。
上記の構成において、CPU106による制御動作を第31図
のフローチャートに基づいて説明する。
コピースタートボタン33がONされると(S51)、ADF82
によって原稿2を原稿載置台81a上に配し、原稿載置台8
1a上に残っている原稿2があればこれを排出すると共に
(S52)、原稿色判別光学系97を作動させて、ADF82によ
る搬送中の原稿2の原稿色を搬出する(S53)。これに
よって原稿2が白黒原稿であると検出した場合には(S5
4)、原稿色対応モードを白黒モードに設定し(S55)、
用紙カセット88から白黒複写用紙を供給して(S56)、
白黒モードによる複写動作を行う(S57)。
一方、S54において原稿2がカラー原稿であれば、原
稿色対応モードをカラーモードに設定し(S61)、用紙
カセット89からカラー複写用紙を供給して(S62)、カ
ラーモード、即ちフォトモードもしくはグラフィックモ
ードによる複写を行う(S63)。
その後、ADF82の原稿トレイ52上における原稿2の有
無を検知し(S58)、原稿2があればS52へ移行し(S5
9)、なければ原稿載置台81a上の原稿2を排出して(S6
0)、複写動作を終了する。
次に、上記のS63におけるCPU106の制御動作を第32図
のフローチャートに基づいて説明する。
先ず、露光光学系3による原稿2の予備走査を開始し
(S71)、一定時間毎に画像濃度センサ94から得られる
データをサンプリングする(S72)。このデータをバッ
ファ(サンプリングデータ記憶エリア)に記憶し(S7
3)、予備走査が終了するまで(S74)、S72・S73の動作
を繰り返す。予備走査が終了すると、バッファリングし
たデータを先頭からチェック(データが上限値〜下限値
の間の有効範囲にあるか否かを判断)して行く(S7
5)。データが有効範囲から外れていれば(S76)、その
データおよびその前後60ms分のデータに無効フラグをセ
ットする(S77)。データが終了するまでこの動作を繰
り返し(S78)、終了すると有効なデータを集計して集
計したデータから最大値と最小値とを求める(S79)。
次に、このようにして求めた最大値と最小値との差を所
定値nと比較し(S80)、その差がn以上であれば(S8
1)、原稿種類対応モードをグラフィックモードに設定
して(S82)、グラフィックモードによる複写を行う(S
83)。一方、S81において差がn未満であれば、原稿種
類対応モードをフォトモードに設定して(S84)、フォ
トモードによる複写を行う(S85)。
次に、センサ出力補正機能についてに説明する。
カラーセンサ84における各センサの汚れ、温度特性あ
るいは光源ランプ83の汚れ等により、白色に対する信号
レベルが各センサ間でずれてくると、原稿色判別動作に
誤りを生じることになる。そこで、これを防止するため
に、出力補正用反射部材87を照射した光源ランプ83の反
射光をカラーセンサ84に入射させた状態で、カラーセン
サ84の出力を増幅するセンサアンプ101の増幅率を調整
し、センサアンプ101を介して得られる各カラーセンサ
の出力を一定にする。
即ち、白、灰色ないし黒は、第33図に示すように、分
光反射率が各波長間で一定である。尚、何らかの色があ
る場合、例えば橙色では、第34図に示すように、分光反
射率が各波長間で一定ではない。そこで、例えば先述の
カラーセンサ120のように、分光感度特性が異なる2個
のセンサからなるカラーセンサ84において、各センサ間
で、第35図および第36図に示すように、出力に差を有す
る場合、基準色としての白ないし灰色(黒の場合は出力
が小さくなるので避ける)の出力補正用反射部材87を使
用して、第37図および第38図に示すように、センサアン
プ101の出力を調整しておくと、センサアンプ101を介し
て得られる所定の色に対する出力は、上記のような原因
によるセンサ出力の変動に関わらず、第39図および第40
図に示すように、一定となる。この状態で原稿色を検出
すると、原稿2が何らかの色を有する場合、各センサに
対応するセンサアンプ101の出力値がずれてくるので、
白黒原稿かカラー原稿かを判別することができる。従っ
て、センサアンプ101の出力に基づいて行う原稿色の判
別動作を正確に行うことができる。
尚、先述の原稿色対応モードを設定するための構成
は、本実施例に示した原稿色判別光学系97を使用して行
う構成に限定されることなく、実施例1・2に示した構
成、あるいは後述の実施例4に示される構成とすること
も可能である。
〔実施例4〕 本発明のその他の実施例を第42図ないし第48図に基づ
いて以下に説明する。尚、説明の便宜上、前記の実施例
の図面に示した部材と同一の機能を有する部材には同一
の符号を付記し、その説明を省略する。
本実施例に係る自動原稿送り装置付フルカラー複写機
は、第42図に示す複写機本体141の原稿載置台141aの上
に、自動両面原稿送り装置である第43図に示すRADF(re
circulating automatic document feader)142を備えて
いる。このRADF142は、前記の第3図に示したADF41と同
様、原稿トレイ52、呼込みローラ42、給紙ローラ43、分
離ローラ44、レジストローラ45、ベルト駆動ローラ46、
ベルト従動ローラ47、搬送ベルト48、原稿ストッパ49、
搬送ローラ50、排紙ローラ51、排紙トレイ53を備え、さ
らに、原稿2を反転させるターンローラ143を備えてい
る。このRADF142により、例えば5枚組の原稿2…の両
面複写を行う際には、No.1〜No.5の原稿をNo.1の原稿2
の表面が最下面となる状態で、即ちNo.5の原稿2の裏面
が最上面となる状態で原稿トレイ52上に配する。そし
て、後述のコピースタートボタン33がONされると、原稿
トレイ52上のNo.5の原稿2が、呼込みローラ42、給紙ロ
ーラ43、分離ローラ44、レジストローラ45および搬送ベ
ルト48によって原稿載置台141a上に搬送され、さらに、
第44図に示すように、搬送ベルト48および搬送ローラ50
によって搬送され、ターンローラ143によって反転させ
られて原稿載置台141a上の原稿ストッパ49と当接する所
定位置に配される。そして、この状態で先ず裏面の複写
が行われる。その後、No.5の原稿は同様にしてターンロ
ーラ143によって反転させられて原稿載置台141a上の原
稿ストッパ49と当接する所定位置に配されて表面の複写
が行われる。その後、No.5の原稿は、次のNo.4の原稿2
が原稿載置台141a上に搬送されて来るときに、第45図に
示すように、搬送ベルト48、搬送ローラ50、ターンロー
ラ143および排紙ローラ51により、表面を上にして排紙
トレイ53上に排出されるようになっている。
上記のRADF142における給紙ローラ43および分離ロー
ラ44とレジストローラ45との間には、第46図にも示すよ
うに、原稿色判別光学系144が設けられている。この原
稿色判別光学系144は、この部位を通過する原稿2の下
面、即ち表面を照射する第1原稿色判別用光源としての
第1光源ランプ145と、この第1光源ランプ145に照射さ
れた原稿2からの反射光を受光する第1カラーセンサ14
6と、原稿2の上面、即ち裏面を照射する第2原稿色判
別用光源としての第2光源ランプ147と、この第2光源
ランプ147に照射された原稿2からの反射光を受光する
第2カラーセンサ148とを備えている。これら第1およ
び第2光源ランプ145・147と第1および第2カラーセン
サ146・148とは例えば前述の第17図に示す構造によって
支持されている。第1および第2カラーセンサ146・148
としては、例えば、前述の第18図に示したカラーセンサ
111、あるいは第21図に示したカラーセンサ120を使用す
ることができる。また、第1および第2光源ランプ145
・147は後述のCPU158によって点灯動作が制御されるよ
うになっている。
また、本フルカラー複写機は、第47図に示すように、
コピースタートボタン33、第1カラーセンサ146、第2
カラーセンサ148、センサアンプ151・152、A/D変換器15
3・154、RADF142、原稿色判別光学系144のランプ駆動部
155、ROM156、原稿2の表面および裏面に対する原稿色
の判別結果を記憶する原稿色記憶手段としてのRAM157、
CPU158およびI/Oインタフェース159・160からなる制御
回路を備えている。
CPU158は、第48図に示すように、原稿色判別光学系14
4の第1および第2カラーセンサ146・148の出力に基づ
いて原稿2における表面および裏面の原稿色を判別する
原稿色判別手段としての機能を備えている。またCPU158
は、原稿色の判別結果をRAM157に記憶させると共に、原
稿2の表面複写および裏面複写の場合に、その各面の原
稿色に応じて、原稿色対応モードをカラーモードまたは
白黒モードに設定する原稿色対応モード設定手段として
の機能を備えている。さらにCPU158は、設定された原稿
色対応モードの複写動作が行われるように、複写機本体
141の各手段を制御するようになっている。また、CPU15
8の原稿色判別光学系144に対する制御は、例えば、レジ
ストローラ45の回転開始後に原稿2が原稿色判別光学系
144との対応位置に搬送されたとみなされる所定時間後
に作動させるもの、あるいはレジストローラ45と搬送ベ
ルト48との間に設けられている図示しないジャム検知用
のスイッチによって原稿2が検知された後の時間制御に
よって作動させるものとすることができる。
上記の構成において、両面複写の場合におけるCPU158
の制御動作を第48図のフローチャートに基づいて説明す
る。
コピースタートボタン33がONされると(S101)、RADF
142によって原稿2を裏面を下にして原稿載置台141a上
に配し、原稿載置台141a上に残っている原稿2があれば
これを排出すると共に(S102)、原稿色判別光学系144
を作動させて、RADF142による搬送中の原稿2の表面お
よび裏面の原稿色を検出する(S103)。そして、検出し
た原稿2の両面の原稿色をRAM157に記憶させる(S10
4)。
次に、先ず原稿載置台141aと対向して配された原稿2
の裏面が白黒原稿であれば(S105)、原稿色対応モード
を白黒モードに設定し(S106)、白黒モードによる複写
を行う(S107)。また、S105において、原稿2の裏面が
カラー原稿であれば、原稿色対応モードをカラーモード
に設定し(S108)、カラーモードによる複写を行う(S1
09)。
その後、RADF142によって原稿2を反転させ、表面を
下にして原稿2を原稿載置台141a上に配する(S110)。
そして、同様に、原稿2の表面が白黒原稿であれば(S1
11)、原稿色対応モードを白黒モードに設定して(S11
2)、白黒モードによる複写を行い(S113)、原稿2の
表面がカラー原稿であれば、原稿色対応モードをカラー
モードに設定して(S114)、カラーモードによる複写を
行う(S115)。
その後、RADF142の原稿トレイ52上における原稿2の
有無を検知し(S116)、原稿2があればS102へ移行し
(S117)、なければ原稿載置台141a上の原稿2を排出し
て(S118)、複写動作を終了する。
尚、本実施例のフルカラー複写機は、原稿色判別光学
系144の第1光源ランプ145および第1カラーセンサ146
と、第2光源ランプ147および第2カラーセンサ148との
間に出力補正用反射部材87を設けると共に、各センサア
ンプ151・152に増幅率調整器103を設けることにより、
前記の実施例3に示した構成と同様、センサ出力を調節
する機能を備えたものとすることも可能である。
〔発明の効果〕
請求項第1項の発明に係る自動原稿送り装置付フルカ
ラー複写機は、以上のように、複写画像を得るための露
光動作に先立って、自動原稿送り装置により複写機本体
の原稿載置台上に配された原稿からの、色分解フィルタ
を経ていない反射光に基づいて感光体を照射して露光す
る第1予備露光動作と原稿からの、色分解フィルタを経
た反射光に基づいて感光体を照射して露光する第2予備
露光動作とが各原稿毎に行われるように、露光光学系と
現像動作系とを制御する予備露光動作制御手段と、感光
体表面の電荷量を検出する電荷量検出手段と、上記の第
1予備露光動作後と第2予備露光動作後とに電荷量検出
手段によって検出された感光体表面の残留電荷量を積算
し、第1予備露光動作に対応する第1残留電荷量と第2
予備露光動作に対応する第2残留電荷量とを求める電荷
量積算手段と、上記の第1残留電荷量と第2残留電荷量
とを記憶する電荷量記憶手段と、上記の第1残留電荷量
と第2残留電荷量との差を求め、その差が、所定値以内
であれば原稿色対応モードを白黒モードに設定し、所定
値を超える場合には原稿色対応モードをカラーモードに
設定する原稿色対応モード設定手段とを備えている構成
である。
これにより、自動原稿送り装置によって白黒原稿とカ
ラー原稿とが混ざった状態で順次送られる場合であって
も、これら各原稿に応じて自動的に白黒モードあるいは
カラーモードによる複写を行うことができる。従って、
自動原稿送り装置を使用しての自動的な複写動作が可能
であるという効果を奏する。
請求項第2項の発明に係る自動原稿送り装置付フルカ
ラー複写機は、以上のように、自動原稿送り装置の原稿
セット部から原稿載置台までの原稿搬送経路における、
原稿を搬送する一対の第1ローラとこれの下流側に位置
し原稿を上記原稿載置台に送り込む第2ローラとの間の
上下位置に設けられ、それぞれ上記原稿搬送経路を搬送
される原稿の表面および裏面と対向する第1および第2
カラーセンサと、これら第1および第2カラーセンサの
出力から原稿における表裏の各面毎に白黒原稿かカラー
原稿かを判別する原稿色判別手段と、原稿色判別手段の
判別結果を記憶する原稿色記憶手段と、この原稿色記憶
手段に記憶されている原稿色判別結果に基づき、自動原
稿送り装置により原稿載置台上に配された原稿の複写面
が、白黒原稿であるときには原稿色対応モードを白黒モ
ードに設定し、カラー原稿であるときには原稿色対応モ
ードをカラーモードに設定する原稿色対応モード設定手
段とを備え、上記自動原稿送り装置は、上記第1および
第2カラーセンサが設けられている位置よりも原稿載置
台側の位置にて原稿の反転動作を行う構成である。
これにより、請求項第1項の構成による効果に加え
て、両面原稿に対しても、原稿色の判別を自動原稿送り
装置による原稿の搬送中に行って、複写機全体としての
処理速度を向上することができるという効果を奏する。
請求項第3項の発明に係る自動原稿送り装置付フルカ
ラー複写機は、以上のように、請求項第2項に記載の自
動原稿送り装置付フルカラー複写機において、カラーセ
ンサは分光感度特性の異なる複数のセンサからなり、自
動原稿送り装置の原稿搬送経路中の原稿色判別用光源に
よる照射位置に配された出力補正用反射部材と、カラー
センサの出力を増幅するセンサ出力増幅手段と、原稿色
判別用光源が出力補正用反射部材を照射したときに、出
力補正用反射部材からの反射光を入射した各カラーセン
サのセンサ出力増幅手段を介して得られる出力値が一定
となるように、センサ出力増幅手段の増幅率を調整する
センサ出力補正手段とを備えている構成である。
これにより、請求項第2項の構成による効果に加え
て、原稿色の正確な判別動作を維持することができ、複
写機の誤動作を防止することができるという効果を奏す
る。
請求項第4項の発明に係る自動原稿送り装置付フルカ
ラー複写機は、以上のように、請求項第1項または第2
項に記載の自動原稿送り装置付フルカラー複写機におい
て、白黒複写用の用紙を収容する白黒複写用紙カセット
と、カラー複写用の用紙を収容するカラー複写用紙カセ
ットと、これら白黒複写用紙カセットまたはカラー複写
用紙カセットから用紙を送り出す給紙装置と、原稿色対
応モードが白黒モードに設定されたときには白黒複写用
紙カセットから給紙が行われ、原稿色対応モードがカラ
ーモードに設定されたときにはカラー複写用紙カセット
から給紙が行われるように、給紙手段を制御する給紙制
御手段とを備えている構成である。
これにより、白黒原稿あるいはカラー原稿に応じて、
白黒複写用紙あるいはカラー複写用紙を自動的に供給す
ることができるので、請求項第1項または第2項の構成
による効果に加え、ADFを使用して、白黒原稿あるいは
カラー原稿に対応した複写用紙による複写動作を自動的
に行うことができるという効果を奏する。
請求項第5項の発明に係る自動原稿送り装置付フルカ
ラー複写機は、以上のように、請求項第1項または第2
項に記載の自動原稿送り装置付フルカラー複写機におい
て、諧調性を重視するフォトモードと濃淡を重視するグ
ラフィックモードとの複写動作を選択可能であり、原稿
種類判別用予備走査時に原稿からの反射光を受光して原
稿画像の濃度を検出する画像濃度検出手段と、原稿色対
応モードがカラーモードに設定されたときには、複写画
像を得るための露光動作に先立って、原稿種類判別用の
予備走査が行われるように、露光光学系を制御する原稿
種類判別用予備走査制御手段と、原稿種類判別用予備走
査時に画像濃度検出手段にて検出された画像濃度のデー
タを記憶する画像濃度記憶手段と、画像濃度データにお
ける所定範囲の最大値と最小値との差を求め、その差が
所定値以上であれば原稿種類対応モードをグラフィック
モードに設定し、所定値未満であればフォトモードに設
定する原稿種類対応モード設定手段とを備えている構成
である。
これにより、請求項第1項または第2項の構成による
効果に加え、ADFを使用して、フォトモードまたはグラ
フィックモードによる良好なカラー画像を得るための複
写を自動的に行うことができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は特許請求の範囲の請求項第1項の構成に対応す
るブロック図である。 第2図ないし第6図は本発明の一実施例を示すものであ
る。 第2図は複写機本体の全体構成図である。 第3図は自動原稿送り装置の全体構成図である。 第4図は複写機の制御回路を示すブロック図である。 第5図は色分解フィルタを通さずに露光した場合と、原
稿が白黒原稿であるときに色分解フィルタを通して露光
した場合と、原稿がカラー原稿であるときに色分解フィ
ルタを通して露光した場合とにおける感光体上の残留電
荷量と原稿濃度との関係を示すグラフである。 第6図は第4図に示したCPUの制御動作を示すフローチ
ャートである。 第7図ないし第10図は本発明の他の実施例を示すもので
ある。 第7図は複写機本体の全体構成図である。 第8図は複写機の制御回路を示すブロック図である。 第9図は原稿からの反射光を色分解フィルタを通さずに
光センサアレイへ入射した場合と、原稿が白黒原稿であ
るときに原稿からの反射光を色分解フィルタを通して光
センサアレイへ入射した場合と、原稿がカラー原稿であ
るときに原稿からの反射光を色分解フィルタを通して光
センサアレイへ入射した場合とにおける光センサアレイ
の出力と原稿濃度との関係を示すグラフである。 第10図は第8図に示したCPUの制御動作を示すフローチ
ャートである。 第11図は特許請求の範囲の請求項第3項の構成に対応す
るブロック図である。 第12図は特許請求の範囲の請求項第4項の構成に対応す
るブロック図である。 第13図は特許請求の範囲の請求項第5項の構成に対応す
るブロック図である。 第14図は用紙の平滑度および白色度が画質に及ぼす影響
の説明に供される説明図である。 第15図ないし第40図は本発明のその他の実施例を示すも
のである。 第15図は複写機本体の全体構成図である。 第16図は自動原稿送り装置の全体構成図である。 第17図は第15図に示した原稿色判別光学系の構造を示す
斜視図である。 第18図はカラーセンサの一例を示す正面図である。 第19図は第18図に示したカラーセンサの回路図である。 第20図は第18図に示したカラーセンサの分光感度特性を
示すグラフである。 第21図はカラーセンサの他の例を示す正面図である。 第22図は第21図に示したカラーセンサ素子の縦断面図で
ある。 第23図は第21図に示したカラーセンサの回路図である。 第24図は第21図に示したカラーセンサの分光感度特性を
示すグラフである。 第25図は用紙カセットを示す概略の要部斜視図である。 第26図は用紙カセットの用紙種類検出用凹凸部によって
カラー複写用紙カセットを示す場合のスライド板の状
態を示す正面図である。 第27図は用紙カセットの用紙種類検出用凹凸部によって
白黒複写用紙カセットを示す場合のスライド板の状態を
示す正面図である。 第28図は光源ランプ近傍に設けられた画像濃度センサを
示す露光光学系の要部説明図である。 第29図は画像濃度センサ出力と光源ランプ駆動電圧との
関係を示すグラフである。 第30図は複写機の制御回路を示すブロック図である。 第31図は第30図に示したCPUの制御動作を示すフローチ
ャートである。 第32図は第31図に示したS63の具体的な動作を示すフロ
ーチャートである。 第33図は白色、灰色および黒色の各画像に対する反射エ
ネルギーと波長との関係を示すグラフである。 第34図は橙色の画像に対する反射エネルギーと波長との
関係を示すグラフである。 第35図ないし第40図は第16図に示したカラーセンサを構
成する2個のカラーセンサの各状態における相対感度と
波長との関係を示すものであって、第35図および第36図
はセンサ出力を未調整の状態、第37図および第38図は灰
色の出力補正用反射部材によるセンサ出力調整時の状
態、第39図および第40図はセンサ出力調整後の状態を示
すグラフである。 第41図は特許請求の範囲の請求項第2項の構成に対応す
るブロック図である。 第42図ないし第48図は本発明のさらに他の実施例を示す
ものである。 第42図は複写機本体の全体構成図である。 第43図は自動両面原稿送り装置を示す全体構成図であ
る。 第44図は自動両面原稿送り装置における原稿の反転動作
を示す説明図である。 第45図は自動両面原稿送り装置における原稿の排出動作
を示す説明図である。 第46図は自動原稿送り装置に設けられている原稿色判別
光学系を示す説明図である。 第47図は複写機の制御回路を示すブロック図である。 第48図は第47図に示したCPUの制御動作を示すフローチ
ャートである。 1・61・81・141は複写機本体、1a・61a・81a・141aは
原稿載置台、2は原稿、3は露光光学系、3aは光源ラン
プ、3b1〜3b5は第1ないし第5反射鏡(反射光案内手
段)、3cは色分解フィルタ、4は感光体、7は帯電器、
9〜12は現像槽、13は現像装置、30は電位センサ(電荷
量検出手段)、31は除電器、35は現像動作系、37はRAM
(電荷量記憶手段)、38はCPU(予備露光動作制御手
段、電荷量積算手段、原稿色対応モード設定手段)、41
・82は自動原稿送り装置、52は原稿トレイ(原稿セット
部)、69は光センサアレイ、62は反射鏡駆動手段(反射
光案内手段)、65はRAM、66はCPU(予備走査制御手
段)、83は光源ランプ(原稿色判別用光源)、84はカラ
ーセンサ、87は出力補正用反射部材、88は用紙カセット
(白黒複写用紙カセット)、89は用紙カセット(カラー
複写用紙カセット)、94は画像濃度センサ(画像濃度検
出手段)、98は給紙装置、101はセンサアンプ(センサ
出力増幅手段)、103は増幅率調整器(センサ出力補正
手段)、105はRAM(画像濃度記憶手段)、106はCPU(原
稿色対応モード設定手段、センサ出力補正手段、給紙制
御手段、原稿種類判別用予備走査制御手段、原稿種類対
応モード設定手段)、144は原稿色判別光学系、145は第
1光源ランプ、146は第1カラーセンサ、147は第2光源
ランプ、148は第2カラーセンサ、157はRAM(原稿色記
憶手段)、158はCPU(原稿色判別手段、原稿色対応モー
ド設定手段)である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 15/043 (72)発明者 時重 正人 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (72)発明者 大西 一幸 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (72)発明者 稲本 潔 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−272276(JP,A) 特開 昭63−8760(JP,A) 特開 昭60−177367(JP,A) 特開 昭63−91673(JP,A) 特開 平2−232669(JP,A) 特開 昭62−179967(JP,A)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原稿セット部に配された原稿を複写機本体
    の複写動作に対応して順次複写機本体の原稿載置台上に
    搬送する動作、および原稿載置台上の原稿を外部へ排出
    する動作を行う自動原稿送り装置と、 光源によって原稿載置台上の原稿を走査し、その反射光
    を色分解フィルタに選択的に通すとともに、この色分解
    フィルタを選択的に経た上記反射光に基づいて感光体を
    照射する露光光学系と、 帯電器により感光体を均一に帯電させ、露光光学系によ
    り照射されて感光体に形成された静電潜像を現像装置に
    よって現像し、感光体に残留する電荷を除電器によって
    除去する現像動作系とを備え、 原稿色対応モードが白黒原稿に対応した白黒モードまた
    はカラー原稿に対応したカラーモードに設定されたとき
    に、その原稿色対応モードに応じた複写動作を行う自動
    原稿送り装置付フルカラー複写機において、 複写画像を得るための露光動作に先立って、自動原稿送
    り装置により複写機本体の原稿載置台上に配された原稿
    からの、色分解フィルタを経ていない反射光に基づいて
    感光体を照射して露光する第1予備露光動作と原稿から
    の、色分解フィルタを経た反射光に基づいて感光体を照
    射して露光する第2予備露光動作とが各原稿毎に行われ
    るように、露光光学系と現像動作系とを制御する予備露
    光動作制御手段と、 感光体表面の電荷量を検出する電荷量検出手段と、 上記の第1予備露光動作後と第2予備露光動作後とに電
    荷量検出手段によって検出された感光体表面の残留電荷
    量を積算し、第1予備露光動作に対応する第1残留電荷
    量と第2予備露光動作に対応する第2残留電荷量とを求
    める電荷量積算手段と、 上記の第1残留電荷量と第2残留電荷量とを記憶する電
    荷量記憶手段と、 上記の第1残留電荷量と第2残留電荷量との差を求め、
    その差が、所定値以内であれば原稿色対応モードを白黒
    モードに設定し、所定値を超える場合には原稿色対応モ
    ードをカラーモードに設定する原稿色対応モード設定手
    段とを備えていることを特徴とする自動原稿送り装置付
    フルカラー複写機。
  2. 【請求項2】原稿セット部に配された原稿を複写機本体
    の複写動作に対応して順次複写機本体の原稿載置台上に
    搬送する動作、原稿を反転させて原稿載置台上に配する
    動作、および原稿載置台上の原稿を外部へ排出する動作
    を行う自動原稿送り装置を備え、 原稿色対応モードが白黒原稿に対応した白黒モードまた
    はカラー原稿に対応したカラーモードに設定されたとき
    に、その原稿色対応モードに応じた複写動作を行う自動
    原稿送り装置付フルカラー複写機において、 自動原稿送り装置の原稿セット部から原稿載置台までの
    原稿搬送経路における、原稿を搬送する一対の第1ロー
    ラとこれの下流側に位置し原稿を上記原稿載置台に送り
    込む第2ローラとの間の上下位置に設けられ、それぞれ
    上記原稿搬送経路を搬送される原稿の表面および裏面と
    対向する第1および第2カラーセンサと、 これら第1および第2カラーセンサの出力から原稿にお
    ける表裏の各面毎に白黒原稿かカラー原稿かを判別する
    原稿色判別手段と、 原稿色判別手段の判別結果を記憶する原稿色記憶手段
    と、 この原稿色記憶手段に記憶されている原稿色判別結果に
    基づき、自動原稿送り装置により原稿載置台上に配され
    た原稿の複写面が、白黒原稿であるときには原稿色対応
    モードを白黒モードに設定し、カラー原稿であるときに
    は原稿色対応モードをカラーモードに設定する原稿色対
    応モード設定手段とを備え、 上記自動原稿送り装置は、上記第1および第2カラーセ
    ンサが設けられている位置よりも原稿載置台側の位置に
    て原稿の反転動作を行うものであることを特徴とする自
    動原稿送り装置付フルカラー複写機。
  3. 【請求項3】上記のカラーセンサは分光感度特性の異な
    る複数のセンサからなるとともに、原稿を照射する原稿
    色判別用光源を有し、 自動原稿送り装置の原稿搬送経路中の上記原稿色判別用
    光源による照射位置に配された出力補正用反射部材と、 カラーセンサの出力を増幅するセンサ出力増幅手段と、 原稿色判別用光源が出力補正用反射部材を照射したとき
    に、出力補正用反射部材からの反射光を入射した各カラ
    ーセンサのセンサ出力増幅手段を介して得られる出力値
    が一定となるように、センサ出力増幅手段の増幅率を調
    整するセンサ出力補正手段とを備えていることを特徴と
    する請求項第2項に記載の自動原稿送り装置付フルカラ
    ー複写機。
  4. 【請求項4】白黒複写用の用紙を収容する白黒複写用紙
    カセットと、 カラー複写用の用紙を収容するカラー複写用紙カセット
    と、 これら白黒複写用紙カセットまたはカラー複写用紙カセ
    ットから用紙を送り出す給紙装置と、 原稿色対応モードが白黒モードに設定されたときには白
    黒複写用紙カセットから給紙が行われ、原稿色対応モー
    ドがカラーモードに設定されたときにはカラー複写用紙
    カセットから給紙が行われるように、給紙手段を制御す
    る給紙制御手段とを備えていることを特徴とする請求項
    第1項または第2項に記載の自動原稿送り装置付フルカ
    ラー複写機。
  5. 【請求項5】諧調性を重視するフォトモードと濃淡を重
    視するグラフィックモードとの複写動作を選択可能であ
    り、 原稿種類判別用予備走査時に原稿からの反射光を受光し
    て原稿画像の濃度を検出する画像濃度検出手段と、 原稿色対応モードがカラーモードに設定されたときに
    は、複写画像を得るための露光動作に先立って、原稿種
    類判別用の予備走査が行われるように、露光光学系を制
    御する原稿種類判別用予備走査制御手段と、 原稿種類判別用予備走査時に画像濃度検出手段にて検出
    された画像濃度のデータを記憶する画像濃度記憶手段
    と、 画像濃度データにおける所定範囲の最大値と最小値との
    差を求め、その差が所定値以上であれば原稿種類対応モ
    ードをグラフィックモードに設定し、所定値未満であれ
    ばフォトモードに設定する原稿種類対応モード設定手段
    とを備えていることを特徴とする請求項第1項または第
    2項に記載の自動原稿送り装置付フルカラー複写機。
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