JPH09150982A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH09150982A
JPH09150982A JP31271095A JP31271095A JPH09150982A JP H09150982 A JPH09150982 A JP H09150982A JP 31271095 A JP31271095 A JP 31271095A JP 31271095 A JP31271095 A JP 31271095A JP H09150982 A JPH09150982 A JP H09150982A
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JP
Japan
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sheet
light
light receiving
receiving element
original
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Pending
Application number
JP31271095A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhiro Nishitani
和弘 西谷
Seiya Aisaka
晴也 逢坂
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Kyocera Mita Industrial Co Ltd
Original Assignee
Mita Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Mita Industrial Co Ltd filed Critical Mita Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 原稿シートおよび/または複写シートが普通
紙のみならず特殊シートを材質とするものであっても、
より鮮明な画像をより高速で形成可能な画像形成装置を
提供する。 【解決手段】 複写機本体1は、ADF2と、ADF2
により搬入された原稿の画像を読み込み画像形成用露光
を行う画像読み込み露光部とを備え、ADF2の原稿搬
入路15の原稿主面に対して一方側に発光素子43と原
稿主面からの反射光を受光する第1受光素子41とを配
置するとともに、原稿主面一方側と同一側に原稿主面か
らの透過光を受光する第2受光素子42を配置し、原稿
の主面の対向側に第1受光素子41と第2受光素子42
に対応させて発光素子43からの光を各受光素子に反射
させる、それぞれが異なる反射率を有する一対の反射板
36、37を配設する。第1及び第2の受光素子41、
43とがそれぞれ受光する光量に差が生じた場合には、
発光素子43からの光が透光性を有する特殊紙からなる
原稿シートを透過して反射率が異なるそれぞれの反射板
に反射したものとみなして特殊紙の判定を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は画像形成装置に関
し、さらに詳しくは、原稿シート搬送部から搬送された
原稿シートの画像を読み込み、複写シート搬送部から搬
送された複写シートに前記画像を複写するための露光を
行う画像読み込み露光部を備えた画像形成装置に関し、
特に、前記各シートの材質、原稿濃度を検出する機構を
備えたものに関する。ここで原稿シートは画像情報を有
するシート状の原稿をいい、複写シートはこの情報を複
写するためのシート状白紙をいう。
【0002】
【従来の技術】複写機等の画像形成装置では、複数枚の
原稿が載置された原稿トレイから、例えば、自動給紙機
構により画像読み込み露光部のコンタクトガラス上に原
稿シートが搬入され自動露光が行われる。この自動露光
は、通常、画像読み込み露光部において、まず、プレス
キャンにより原稿の濃度を検出して露光量の設定がなさ
れた後、この設定された露光量で複写シート等に複写画
像を形成するための原稿走査露光が行われる。原稿濃度
の検出は原稿搬入路に配置された反射型センサにより行
われることもある。上記の自動露光を終えた原稿はコン
タクトガラス上から順次搬出され所定位置に載置され
る。
【0003】原稿トレイに載置される原稿シートは、ワ
ープロ用紙、PPC用紙等の普通紙のみならず、トレー
ス用紙、OHPフィルム等の特殊シートを材質とする多
種類がある。また、複写シートもPPC用紙等の普通紙
のみならず、トレース用紙、OHPフィルム等の特殊シ
ートを材質とするものが使用される。原稿シート、複写
シートに対して行われる搬送、露光等の制御は、通常、
上記シートが普通紙であっても特殊シートであっても同
様に扱われる。あるいは、手動でその制御モードを切り
換える構成のものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の画像形
成装置では、自動露光は普通紙の反射率を基準としてそ
の露光量が設定されているので、上記の特殊シートが混
在すると、適正な自動露光が困難になる。また、やわら
かいトレース用紙等の特殊シートの原稿を普通紙原稿と
同じ搬送速度で搬送すると、折れ曲がったり「しわ」が
生じやすい。さらに、OHPフィルム等の摩擦により帯
電しやすいシートは、搬送路のガイド板または搬送路、
コンタクトガラス等に貼り付いて搬出が困難になる。
【0005】この発明の課題は、原稿シートおよび/ま
たは複写シートが普通紙のみならず特殊シートを材質と
するものであっても、より鮮明な画像をより高速で形成
可能な画像形成装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】第1の発明によれば、原
稿シート搬送部から搬送された原稿シートの画像を読み
込み、複写シート搬送部から搬送された複写シートに前
記画像を複写するための露光を行う画像読み込み露光部
を備えた画像形成装置において、原稿シートおよび/ま
たは複写シートの材質を検出する検出部と、この検出部
からの出力に基づいて前記した少なくとも一方のシート
の搬送速度を制御する制御部とを有することを特徴とす
る画像形成装置が提供される。
【0007】第2の発明によれば、原稿シート搬送部か
ら搬送された原稿シートの画像を読み込み、複写シート
搬送部から搬送された複写シートに前記画像を複写する
ための露光を行う画像読み込み露光部を備えた画像形成
装置において、原稿シートおよび/または複写シートの
材質を検出する検出部と、この検出部からの出力に基づ
いて前記した少なくとも一方のシートを搬送する前に、
このシートの除電を行う除電機構の駆動を指令する制御
部とを有することを特徴とする画像形成装置が提供され
る。
【0008】第3の発明によれば、原稿シート搬送部か
ら搬送された原稿シートの画像を読み込み、複写シート
搬送部から搬送された複写シートに前記画像を複写する
ための露光を行う画像読み込み露光部を備えた画像形成
装置において、原稿シートの材質及び原稿濃度を検出す
る検出部と、この検出部からの出力に基づいて画像読み
込み露光部での画像形成用露光量を制御する制御部とを
有することを特徴とする画像形成装置が提供される。
【0009】この発明における画像形成装置には、複写
機、ファクシミリ、プリンターなどが挙げられる。この
発明における原稿シート搬送部とは、例えば、複数枚の
原稿シートを載置可能な原稿トレイと、原稿トレイから
原稿シートを搬送用ローラ対等で画像読み込み露光部に
順次搬送する自動給紙機構(ADF)とからなる原稿搬
入部並びに画像読み込み露光部に載置された原稿シート
を搬送用ローラ対等で順次搬送するADFと、自動給紙
機構の給紙により回収された原稿シートを載置する原稿
載置台とからなる原稿搬出部が挙げられる。
【0010】この発明における原稿シートの材質とは、
原稿シートを構成するシートの反射率・透過率からみた
光学的材料特性をいい、反射率が高く透過率が低い低透
光性シート、例えば、ワープロ用紙、PPC用紙、アー
ト紙等(以下、普通紙と称す)、反射率が低く透過率が
高い半透光性シート、例えば、トレース紙あるいは極く
薄いインディアペーパー等(以下、半透光性の特殊紙と
称す)、反射率が極めて低く透過率が極めて高い透光性
シート、例えば、OHPフィルム等(以下、透光性の特
殊紙と称す)が挙げられる。
【0011】この発明における複写シートの材質とは、
複写シートを構成するシートの反射率・透過率からみた
光学的材料特性をいい、反射率が高く透過率が低い低透
光性シート、例えば、PPC用紙等(以下、普通紙と称
す)、反射率が低く透過率が高い半透光性シート、例え
ば、トレース紙等(以下、半透光性の特殊紙と称す)、
反射率が極めて低く透過率が極めて高い透光性シート、
例えば、OHPフィルム等(以下、透光性の特殊紙と称
す)が挙げられる。
【0012】この発明における原稿シートの搬送速度と
は、原稿シートを原稿シート用ADFにより原稿トレイ
からコンタクトガラスを経て原稿載置台に搬送する速
度、例えば、搬送ローラの回転速度をいう。この発明に
おける複写シートの搬送速度とは、複写シートを複写シ
ート用ADFにより複写シート収容部から現像部を経て
排紙トレイに搬送する速度、例えば、搬送ローラの回転
速度をいう。この発明における画像読み込み露光部と
は、原稿が載置されるコンタクトガラスの下方に配設さ
れた画像情報を複写紙等に転写するための露光を行う機
構部あるいは固定型のCCDイメージセンサで原稿の画
像情報を読み込むための露光を行う機構部である。
【0013】この発明における原稿シートの除電機構と
は、原稿シート用ADFまたはコンタクトガラスに対し
て原稿シートを搬入出する搬送ベルト等を含む原稿搬送
経路の近傍に配置され、搬送による摩擦等によって帯電
した原稿シートから静電気を除去し、画像読み込み露光
部のコンタクトガラス上への原稿の貼り付きを事前にあ
るいは事後に予防あるいは対処する機構部である。この
除電機構は、例えば、除電チャージャーを原稿搬送経路
に設置したり、搬送ベルトを帯電させ除電した後、さら
にこのベルトに原稿シートを吸着させ摩擦のない状態で
搬送する機構が挙げられる。
【0014】この発明における複写シートの除電機構と
は、複写シート用ADFまたは現像部に対して複写シー
トを搬入出する搬送ベルト等を含む複写シート搬送経路
の近傍に配置され、搬送による摩擦等によって帯電した
複写シートから静電気を除去し、複写シート搬送経路へ
の複写シートの貼り付きを事前にあるいは事後に予防あ
るいは対処する機構部である。この除電機構は、例え
ば、除電チャージャーを複写シート搬送経路に設置した
り、搬送ベルトを帯電させ除電した後、さらにこのベル
トに複写シートを吸着させ摩擦のない状態で搬送する機
構が挙げられる。この発明における原稿濃度とは、複写
の対象となる原稿主面の画像及びそのシート生地の濃度
をいい、自動露光機構を備えた画像形成装置では設定さ
れた標準露光量からの隔たりを検出するための指標とな
り得る。
【0015】検出部は、搬送されるシート主面に対して
一方側に発光素子とシート主面からの反射光を受光する
第1の受光素子と、前記シート主面一方側と同一側また
は対向側にシート主面からの反射光または透過光を受光
する第2の受光素子とが配設されてなり、第1の受光素
子と第2の受光素子によって得られた光量に基づいてシ
ートの材質及び原稿濃度を検出するのが好ましい。
【0016】第2の受光素子が、発光素子が配置された
シート主面の一方側と同一側に配置され、対向側に第1
の受光素子と第2の受光素子に対応させて発光素子から
の光を前記各受光素子に反射させる、それぞれが異なる
反射率を有する一対の反射板を配設してなるのが好まし
い。この発明における発光素子は、原稿シート搬送部を
搬送される原稿の主面を照射可能な光源であり、単数ま
たは複数個が原稿の主面の一方側に設置されていてもよ
く、画像読み込み露光部等の光源を利用したものであっ
てもよい。
【0017】この発明における第1の受光素子は、発光
素子が配置された原稿主面一方側と同一側に配置され、
発光素子からの光が原稿シート搬送部を搬送される原稿
の主面を照射し、反射した反射光を受光して原稿の画像
濃度を検出するとともに、原稿の材質を判定するための
基準となる受光素子である。第1の受光素子は、原稿シ
ート搬送部を形成する、例えば、ADFの原稿搬送路近
傍のいずれの位置に配置されていてもよく、発光素子の
直接光あるいは他の光源からの光の影響を受けないよう
設置されることが好ましく、遮光板等で必要な遮光を施
すことが望ましい。
【0018】この発明における第2の受光素子は、原稿
搬入部を搬送される前記原稿の主面の一方側と同一側に
配設され原稿主面からの反射光を受光する位置、すなわ
ち、前記原稿の主面に対して第1の受光素子と同一側に
並設される位置と、原稿搬入部を搬送される前記原稿の
主面の一方側の対向側に配設され原稿主面からの透過光
を受光する位置、すなわち、前記原稿の主面に対して第
1の受光素子の対向側に配設される位置に配置されるの
が好ましい。
【0019】前者の位置に配置される第2の受光素子
は、原稿主面からの発光素子の反射光のみを受光し、発
光素子の直接光あるいは他の光源からの光の影響を受け
ないよう設置されることが好ましい。この場合、第2の
受光素子は発光素子が配置された原稿主面一方側と同一
側に配置され、対向側に第1の受光素子と第2の受光素
子に対応させて発光素子からの光を前記各受光素子に反
射させる、それぞれが異なる反射率を有する一対の反射
板を配設することが好ましい。
【0020】この反射板は、例えば、一方が白色の表面
からなる板で、他方が黒色の表面からなる板で一対が配
置され下記の原稿判定が得られるよう設定される。すな
わち、原稿搬入部を通過する原稿シートが普通紙の場合
には、発光素子からの光は原稿主面で反射して第1の受
光素子と第2の受光素子がそれぞれ受光する光量は略等
しくなり、原稿搬入部を通過する原稿シートが透光性を
有する特殊紙の場合には、発光素子からの光は原稿シー
トを透過してそれぞれの反射板に照射されるが、例え
ば、第1受光素子に対応して配置された白色板では略全
反射するが、第2受光素子に対応して配置された黒色板
では反射率が極めて低いので、第1の受光素子と第2の
受光素子がそれぞれ受光する光量に差が生じる。したが
って、第1の受光素子と第2の受光素子がそれぞれ受光
する光量を比較することにより原稿搬入部を通過する原
稿シートの材質を判定することができる。
【0021】上記した一対の反射板は、その表面が白及
び黒に限らず反射率の異なる濃淡2色あるいは光沢の異
なる2種類の材質からなるものであってもよいし、1つ
の反射板と受光素子の対向側に形成される背景、例えば
上記反射板と反射率が異なる表面部分を有する原稿搬入
部とからなるものであってもよい。後者の位置に配置さ
れる第2の受光素子は、同様に、原稿主面を透過した発
光素子からの透過光のみを受光し、他の光源からの光の
影響を受けないよう設置されることが好ましい。原稿搬
入部を通過する原稿シートが普通紙の場合には発光素子
からの光は原稿シートで反射して大部分が第1の受光素
子に、原稿シートが透光性を有する特殊紙の場合には発
光素子からの光は原稿シートを透過して大部分が第2の
受光素子に受光されるよう設置されるのが好ましい。
【0022】さて、この発明の画像形成装置によれば、
原稿シートが、発光素子、第1の受光素子及び第2の受
光素子が配置された原稿シート搬送部を搬送される。こ
のとき、発光素子及びこの発光素子が配置された原稿主
面一方側と同一側に配設された第1の受光素子の間で原
稿主面一方側の画像濃度が検出される。また、同時に以
下の原稿材質の検出が行われる。第2の受光素子が、原
稿シート搬送部を搬送される前記原稿の主面の一方側と
同一側に配設され原稿主面からの反射光を受光する位
置、すなわち、発光素子が配置された原稿主面一方側と
同一側に配設される場合には、原稿の主面の対向側に第
1の受光素子と第2の受光素子に対応させて発光素子か
らの光を前記各受光素子に反射させる、それぞれが異な
る反射率を有する一対の反射板が配設される。
【0023】ここで、判定部は、第1の受光素子と第2
の受光素子によって原稿シート搬送部を原稿シートが通
過する際に得られた光量に基づいて原稿の材質・画像濃
度を判定する。すなわち、第1の受光素子と第2の受光
素子がそれぞれ受光する光量が略等しい場合には、発光
素子からの光が普通紙からなる原稿シートで反射したも
のとみなして普通紙の判定を行う。
【0024】第1の受光素子と第2の受光素子とがそれ
ぞれ受光する光量に差が生じた場合には、発光素子から
の光が透光性を有する特殊紙からなる原稿シートを透過
して反射率が異なるそれぞれの反射板に反射したものと
みなして特殊紙の判定を行う。原稿シートの透光性と第
1及び第2の受光素子間の受光光量差とは相関関係を有
するので、原稿シートの材質をより多段階的に検出する
ことができる。
【0025】第2の受光素子が、原稿シート搬送部を搬
送される前記原稿の主面の一方側の対向側に配設され原
稿主面からの透過光を受光する位置、すなわち、前記原
稿の主面に対して第1の受光素子の対向側に配設される
場合、判定部は、第1の受光素子と第2の受光素子によ
って原稿シート搬送部を原稿シートが通過する際に得ら
れた光量に基づいて原稿の材質・画像濃度を判定する。
すなわち、第1の受光素子によって得られた光量が第2
の受光素子によって得られた光量より大きい場合には、
発光素子からの光は普通紙からなる原稿シートで反射し
第1の受光素子に反射光として得られるが、原稿シート
から第2の受光素子に透過光として得られないものとみ
なして普通紙の判定を行う。
【0026】逆に第1の受光素子によって得られた光量
が第2の受光素子によって得られた光量より小さい場合
には、発光素子からの光は透光性を有する特殊紙を透過
し第2の受光素子に透過光として得られるが、原稿シー
トから反射光が第1の受光素子で受光されなかったもの
とみなして特殊紙の判定を行う。
【0027】原稿シート搬送部から画像読み込み露光部
のコンタクトガラス上に前記原稿シートが搬入される
と、自動露光により原稿画像の読み込みが行われる。こ
こで上記した原稿材質の検出結果に基づいて画像形成用
露光の露光量が制御されるので、原稿シートの材質の違
いに依存することなく適正な露光が行われる。検出され
た原稿の材質に応じて読み取り露光部に対する原稿シー
ト搬送部の原稿搬送速度が制御される。このため、上記
搬送部における原稿の損傷が防止される。検出された原
稿の材質に応じて除電機構の駆動が指令される。このた
め、原稿搬入部から読み取り露光部に搬送される際に摩
擦帯電した原稿の静電気が除去され、原稿はその主面が
原稿搬入部、読み取り露光部あるいは原稿搬出部に貼り
付くことなく容易に搬出される。
【0028】複写シートの材質は、上記した原稿シート
の検出機構と同様の検出部を複写シート搬送部に配設す
ることにより検出することができる。この検出結果に基
づいて複写シート搬送部における複写シートの搬送速度
を制御することができ、上記搬送部における複写シート
の損傷が防止される。さらに、上記の検出結果に基づき
複写シートの材質に応じて除電機構の駆動が指令され
る。このため、複写シート収容部から現像部に搬送され
る際に摩擦帯電した複写シートの静電気が除去され、複
写シートは複写シート搬送部に貼り付くことなく容易に
搬出される。
【0029】
【発明の実施の形態】図1は、本願発明の一つの実施形
態によるデジタル光学系を備えた複写機を示す。図にお
いて、複写機本体1の図上部には、ADF(自動原稿給
紙装置)2が設置された原稿蓋体3が配置されている。
原稿蓋体3の下方には、コンタクトガラス4、スキャナ
ーユニット5、レーザーユニット6及びドラムユニット
7が配置されている。ドラムユニット7は感光体ドラム
71及びメインチャージャー72を備え、ドラムユニッ
ト7の周囲には、トナーホッパー8及び複写シート搬送
路9が配置されている。複写シート搬送路9には、複写
シートトレイ91、給紙コロ92、バイパス給紙コロ9
3、レジストローラー対94、転写ローラー95、除電
ランプ96、搬送ガイド板97及び定着ユニット98が
配置されている。給紙コロ92とレジストローラー対9
4の間の搬送路9近傍には、後述するセンサーユニット
19bが配置されている。
【0030】ADF2は、原稿トレイ11、原稿搬入部
12、原稿搬出部13及び排出された原稿を載置する原
稿排出トレイ14から主に構成されている。原稿搬入部
12には、原稿トレイ11に載置された原稿シートを順
次、搬入路15に搬送する給紙ローラ対16・17、給
紙ローラ18が配置され、給紙ローラ対16・17の下
流側の搬入路15近傍には、後述するセンサーユニット
19aが配置されている。コンタクトガラス4の上方に
は、搬入路15の下流端部まで搬送された原稿シートを
順次、コンタクトガラス4上の所定位置に搬送し、スキ
ャナーユニット5の複写動作の後、前記原稿シートを順
次、原稿搬出部13の搬出路20に搬送する搬送ベルト
21が配置されている。
【0031】搬送ベルト21は、搬入路15の下流側端
部と搬出路20の上流側端部に平行に設置された一対の
プーリー22と、このプーリー22に張り渡されたベル
ト23とからなり、ベルト23の近傍には帯電チャージ
ャー24が配設されている。搬出路20の下流側端部に
は、前記原稿シートを順次、原稿排出トレイ14に搬送
する給紙ローラ対25が配置されている。
【0032】スキャナーユニット5は、図示しない露光
ランプ、CCD基板及び光学系を備え、図中矢印方向を
走査しながら露光ランプによりコンタクトガラス4上の
原稿を照射し、その反射光を光学系を介してCCD基板
で読み取り、光情報として読み取った原稿画像を電気信
号に変換しレーザーユニット6に出力する。図2及び図
3は、センサーユニット19a及び19bの構成を示
す。図2の構成においてセンサーユニット19aは、搬
入路15の上流側に形成された開口部30から搬入路1
5を通過する原稿シート主面の一方側を照射する発光素
子33と、発光素子33が配置された原稿シート主面の
一方側と同一側に配置された第1受光素子31及び第2
受光素子32と、前記原稿シート主面の一方側に対向す
る側に配置された一対の反射率の異なる反射板36、3
7とから構成されている。
【0033】反射板36、37は、搬入路15に形成さ
れた開口部35、34からそれぞれ入射された発光素子
33の光が反射して第1受光素子31、第2受光素子3
2にそれぞれ受光されるよう設置されており、反射板3
6はその反射面が白色に、反射板37はその反射面が黒
色に、それぞれが光沢のない塗装が施されている。した
がって、黒色に塗装された反射板37の反射面における
光の反射は実質的に皆無であるか、極めてわずかであ
り、両反射板36、37間の反射率の差は略最大となる
色構成となっている。
【0034】この場合、第1受光素子31は搬入路15
上の原稿の主面を照射し反射した発光素子33の反射光
またはこの原稿の主面を透過した発光素子33の透過光
を開口部38を通して受光する素子として、第2受光素
子32は搬入路15上の原稿の主面を照射し反射した発
光素子33の反射光のみを開口部39を通して受光する
素子としてそれぞれ構成されている。
【0035】図3の構成においてセンサーユニット19
bは、複写シート搬送路9の上流側に形成された開口部
40から搬送路9を通過する複写シート主面の一方側を
照射する発光素子43と、発光素子43が配置された複
写シート主面の一方側と同一側に配置された第1受光素
子41と、前記複写シート主面に対して第1受光素子4
1の対向側に配置された第2受光素子42とから構成さ
れている。この場合、第1受光素子41は搬入路9上の
複写シートの主面を照射し反射した発光素子43の反射
光を開口部48を通して受光する素子として、第2受光
素子42は搬入路9上の複写シートの主面を透過した発
光素子43の透過光を開口部49を通して受光する素子
としてそれぞれ構成されている。
【0036】図4は、この複写機のブロック構成図であ
る。この複写機1は、CPU、ROM、RAM、タイマ
ー、カウンター等を有するマイクロコンピューターを含
む制御部50を有している。制御部50には、画像濃度
検出回路51及びシート材質検出回路52の入出力部が
接続されている。画像濃度検出回路51には発光素子3
3,43及び第1受光素子31,41が、原稿材質検出
回路52には第2受光素子32,42がそれぞれ接続さ
れている。また、制御部50には、スキャナーユニット
5、ADF2、帯電チャージャー24の各駆動回路が接
続されている。
【0037】この複写機1は、制御部50により以下に
説明するように動作する。図5はその制御フローチャー
トであり、ここでは前述した反射板36、37を用いた
センサーユニット19a(図2)を原稿シートの搬入路
15に配設した複写機の実施態様を説明する。原稿が原
稿トレイ11に載置され、キー入力部で所定の入力が行
われると、ステップP1において初期設定がおこなわ
れ、ステップP2においてADF2が駆動される。
【0038】ADF2が駆動されると、原稿トレイ11
に載置された最下部の原稿シートが給紙ローラ対16、
17により順次搬入路15に搬入される。搬入路15上
流側に配設された図2のセンサーユニット19aを原稿
シートが通過する際、発光素子33により原稿シートの
一方側の主面が照射される。次に、ステップP3におい
て第1受光素子31の受光電圧V1が画像濃度検出回路
51で、第2受光素子32の受光電圧V2がシート材質
検出回路52でそれぞれ検出される。検出された第1受
光素子31の受光電圧V1に基づき画像濃度検出回路5
1は露光値を設定する。ステップP4ではシート材質検
出回路52がこの検出電圧V1、V2を比較する。
【0039】ステップP5において電圧V1、V2が略
等しいと判断された場合には、前記原稿シートは主面の
反射率が比較的高い普通紙とみなされ、ステップP6に
移行して搬入路15下流側末端からコンタクトガラス上
の露光位置に前記原稿シートを搬送ベルト21により搬
入する際の搬送ベルト21の搬送速度を通常搬入速度に
設定する。次に、ステップP7では、普通紙を基準とす
る自動適正露光を標準露光で行うようスキャナー5の露
光値を設定し複写動作を行う。次に、ステップP8で
は、コンタクトガラス上の露光位置から搬出路20に前
記原稿シートを搬送ベルト21により搬出する際の搬送
ベルト21の搬送速度を通常搬出速度に設定する。
【0040】ステップP5において電圧V1、V2が略
等しいと判断されない場合には、ステップP10に移行
して電圧V1がV2より幾分大きいか否かが判断され
る。電圧V1がV2より幾分大きいと判断した場合に
は、前記原稿シートは透光性が比較的高いトレース紙と
みなされ、ステップP11に移行して搬入路15下流側
末端からコンタクトガラス上の露光位置に前記原稿シー
トを搬送ベルト21により搬入する際の搬送ベルト21
の搬送速度を低速搬入速度に設定する。
【0041】前記原稿シートが搬入路15下流側末端に
搬送されると、上記各設定値に基づいてトレース紙とみ
なされた原稿シートが、搬送ベルト21により低速搬入
速度でコンタクトガラス上の露光位置に搬入される。こ
のため、原稿シートの損傷が防止される。次に、ステッ
プP12では、普通紙を基準とする自動適正露光を標準
露光よりわずかに明るめで行うようスキャナー5の露光
値を設定し、複写動作を行う。
【0042】次に、トレース紙からなる原稿シートは標
準露光よりわずかに明るめで自動適正露光が行われる。
このため、搬送ベルト21の汚れがトレース紙を通して
画像として読み取られることはない。次に、ステップP
13では、コンタクトガラス上の露光位置から搬出路2
0に前記原稿シートを搬送ベルト21により搬出する際
の搬送ベルト21の搬送速度を低速搬出速度に設定す
る。この原稿シートは、搬送ベルト21により低速搬入
速度でコンタクトガラス上の露光位置から搬出路20に
搬出されるので、原稿シートの損傷が防止される。
【0043】ステップP10において電圧V1がV2よ
り幾分大きいと判断されない場合には、ステップP14
に移行して電圧V1がV2より極めて大きいか否かが判
断される。電圧V1がV2より極めて大きいと判断した
場合には、前記原稿シートは透明なOHP用紙とみなさ
れ、ステップP15に移行して搬入路15下流側末端か
らコンタクトガラス上の露光位置に前記原稿シートを搬
送ベルト21により搬入する際の搬送ベルト21の搬送
速度を通常搬入速度に設定する。
【0044】次に、ステップP16では、普通紙を基準
とする自動適正露光を標準露光よりかなり明るめで行う
ようスキャナー5の露光値を設定し複写動作を行う。前
記原稿シートが搬入路15下流側末端に搬送されると、
上記各設定値に基づいてOHP用紙とみなされた原稿シ
ートが、搬送ベルト21により通常搬入速度でコンタク
トガラス上の露光位置に搬入され、標準露光よりかなり
明るめで自動適正露光が行われる。このため、搬送ベル
ト21の汚れがOHP用紙を通して画像として読み取ら
れることはない。次に、ステップP17では、コンタク
トガラス上の露光位置から搬出路20に前記原稿シート
を搬送ベルト21により搬出する際の搬送ベルト21の
搬送速度を通常搬出速度に設定する。
【0045】さらに、ステップP18に移行してコンタ
クトガラス上の露光位置から搬出路20に前記原稿シー
トを搬送ベルト21により搬出する際に搬送ベルト21
に設置された帯電チャージャー24が駆動されるよう設
定を行う。この原稿シートが搬送ベルト21により通常
搬入速度でコンタクトガラス上の露光位置から搬出路2
0に搬出されるが、その際、帯電チャージャー24が駆
動されて搬送ベルト21が帯電されるので、搬入路15
からコンタクトガラス上に搬送される際に摩擦帯電した
原稿シートの静電気が取り除かれる。このため、原稿シ
ートはコンタクトガラス上に貼り付くことなく容易に搬
出路20に搬送される。次にステップP9に移行して他
の処理を行う。
【0046】図3のセンサーユニット19bによる複写
シートの材質の検出例を説明する。複写シート搬送路9
上流側に配設されたセンサーユニット19bを複写シー
トが通過する際、発光素子43により複写シートの一方
側の主面が照射される。第1受光素子41の受光電圧V
1が画像濃度検出回路51で、第2受光素子42の受光
電圧V2がシート材質検出回路52でそれぞれ検出され
る。検出された第1受光素子41の受光電圧V1に基づ
き画像濃度検出回路51は複写シートの画像の有無を設
定する。
【0047】次に、シート材質検出回路52がこの検出
電圧V1、V2を比較し、電圧V1がV2より幾分大き
いと判断された場合には、前記複写シートは主面の反射
率が比較的高い普通紙とみなされる。また、電圧V1、
V2が略等しいと判断された場合には、前記複写シート
は透光性が比較的高いトレース紙とみなされる。また、
電圧V1がV2より極めて大きいと判断された場合に
は、前記複写シートは透明なOHP用紙とみなされる。
この検出結果に基づいて、給紙コロ92、バイパス給紙
コロ93、レジストローラー対94、転写ローラー95
による複写シートの搬送速度及び除電ランプ96の出力
が制御部50により制御される。
【0048】すなわち、複写シートが透光性が比較的高
いトレース紙とみなされた場合には、複写シート搬送路
9における複写シートの搬送速度が通常よりも低速に設
定される。また、複写シートが透明なOHP用紙とみな
された場合には、除電ランプ96が通常よりも強めに設
定される。このため、トレース紙が複写シートとして複
写シート搬送路9に搬送された場合にはトレース紙の損
傷が防止され、OHP用紙が複写シートとして複写シー
ト搬送路9に搬送された場合には複写シート搬送路9に
貼り付くことなく容易に定着ユニット98まで搬送され
る。したがって、複写シートの材質を操作者が判断し
て、例えば手動で搬送速度、除電機構の切り換えあるい
は調整を行う必要がなく、材質の異なる複写シートが混
在していても1枚ずつ順次検出が行われるので、迅速か
つ正確な複写処理が行われる。
【0049】図6は、シート材質及び画像濃度を検出す
る検出部の他の構成例としてセンサーユニット19cを
示す。センサーユニット19cは、搬送路9あるいは1
5の上流側に形成された開口部60から搬送路を通過す
るシート主面の一方側を照射する発光素子63と、発光
素子63が配置されたシート主面の一方側と同一側に配
置された第1受光素子61と、前記シート主面に対して
発光素子63の対向側に配置された第2受光素子62
と、前記第1受光素子61の対向側に配置された1枚の
白色反射板66とから構成されている。
【0050】反射板66は搬送路に形成された開口部6
0から入射された発光素子63の反射光が第1受光素子
61に受光されるよう設置されており、その受光面には
白色で光沢のない塗装が施されている。センサーユニッ
ト19cが配置された部位の搬送路壁面は黒色に塗装さ
れかつ暗室となっており光の反射は実質的に皆無である
か、極めてわずかであるため、反射板66と搬送路壁面
の反射率の差は略最大となる色構成となっている。この
場合、第1受光素子61は搬送路上のシート主面を照射
し反射した発光素子63の反射光を開口部68を通して
受光する素子として、第2受光素子62は搬送路上のシ
ート主面を照射しシート主面を透過した発光素子63の
透過光のみを開口部69を通して受光する素子としてそ
れぞれ構成されている。
【0051】第1受光素子61によって得られた光量が
第2受光素子62によって得られた光量より大きい場合
には、発光素子63からの光は普通紙からなるシートで
反射し第1受光素子61に反射光として得られるが、シ
ートから第2受光素子62に透過光として得られないも
のとみなして普通紙の判定を行う。逆に第1受光素子6
1によって得られた光量が第2受光素子62によって得
られた光量より小さい場合には、発光素子63からに光
は透光性を有する特殊紙を透過し第2受光素子62に透
過光として得られるが、シートからの反射光が第1受光
素子61で受光されなかったとして特殊紙の判定を行
う。
【0052】上記の各実施態様によれば、原稿トレイ1
1にトレース紙、OHP用紙等の普通紙と材質が異なる
特殊紙が載置される場合、あるいはこれらが普通紙を含
めて混在して載置される場合であっても、原稿の材質及
び原稿濃度の検出が原稿搬入路15における原稿搬送動
作中に行われるので、従来行われていた読み取り露光部
におけるスキャナーユニットによるプレスキャンに要す
る時間が不要となり、複写動作を高速で行わせことがで
きる。
【0053】また、発光素子及び第1の受光素子からな
る原稿濃度検出用のセンサーユニットに第2の受光素子
を付加するだけの簡単な構成により原稿材質の検出が可
能となり、さらに第1の受光素子と第2の受光素子の協
働により原稿濃度の検出値が補正され適正な露光量が得
られるので、鮮明な複写画像を形成することができる。
一方、原稿シートがトレース紙とみなされた場合、搬送
ベルト21に対してコンタクトガラス上の露光位置に搬
入される原稿シートの搬入速度、コンタクトガラス上の
露光位置から搬出される原稿シートの搬出速度がそれぞ
れ低速側に制御されるので、やわらかいトレース紙のよ
うな特殊紙からなる原稿シートの損傷が防止される。
【0054】さらに、原稿シートがOHP用紙とみなさ
れた場合、帯電チャージャー24が駆動されて搬送ベル
ト21が帯電されるので、搬入路15からコンタクトガ
ラス上に搬送される際に摩擦帯電した原稿シートの静電
気が取り除かれ、原稿シートはコンタクトガラス上に貼
り付くことなく容易に搬出路20に搬送される。
【0055】この実施態様では、原稿シートの材質を普
通紙、トレース紙、OHP用紙の3種類に限定してそれ
ぞれを検出するよう原稿材質検出回路の設定がなされて
いるが、検出される原稿シートの材質は上記シートに限
定されることはなく、原稿シートの光学的材料特性をよ
り細かく測定検出すれば、その材質を特定しなくとも本
願の目的を達成することができる。すなわち、例えば、
原稿材質検出回路の設定閾値を適宜変更することによ
り、原稿シートの光学的特性に基づいてスキャナーユニ
ット5による露光量、搬送ベルト21の搬送速度、帯電
チャージャー24の帯電電荷をそれぞれ精密に比例制御
すればよい。センサーユニット19a、19b、19c
は検出対象とするシートが原稿であってもよいし複写シ
ートであってもよくいずれのシートの搬送路に設置され
てもよい。
【0056】上記実施態様では、搬入路15にセンサー
ユニット19a、19bのいずれかの1つを配設した
が、複数個を単独であるいは組み合わせて配設してもよ
い。この場合、センサーユニット19a、19bは原稿
の主面の一方側すなわち、発光素子33、43が搬入路
15の同一側に位置するよう配設してもよいし、原稿の
主面の両側すなわち、発光素子33、43が搬入路15
の両側に位置するよう配設してもよい。後者の場合、原
稿シートの光学的材料特性を表裏両面から測定検出でき
るので、精度の高い原稿材質及び原稿濃度の検出が可能
となる。
【0057】
【発明の効果】第1の発明にかかる画像形成装置では、
原稿シートおよび/または複写シートの材質を検出し、
この検出出力に基づいて前記した少なくとも一方のシー
トの搬送速度を制御するので、搬送時に「しわ」が生じ
易い材質からなるやわらかいシートの損傷が防止され
る。このため、搬送の信頼性が向上し、シートの損傷が
露光に影響を与える、トレース紙のような特殊紙からな
るシートが搬送される場合でも、複写画像の鮮明性が保
持される。
【0058】第2の発明にかかる画像形成装置では、原
稿シートおよび/または複写シートの材質を検出し、こ
の検出出力に基づいて前記した少なくとも一方のシート
を搬送する前に、このシートの除電を行う除電機構の駆
動が指令されるので、原稿搬入部から読み取り露光部に
搬送される際に摩擦帯電した原稿の静電気が取り除か
れ、原稿はその主面が原稿搬入部、読み取り露光部、原
稿搬出部に貼り付くことなく容易に搬出される。また、
複写シート搬送部から搬送される際に摩擦帯電した複写
シートの静電気が取り除かれ、複写シートはその主面が
複写シート搬送部に貼り付くことなく容易に搬送され
る。このため、原稿シートおよび/または複写シートの
損傷が防止され複写動作の高速化が図れるとともにシー
ト搬送の信頼性が向上する。特に、原稿がOHP用紙等
の比電荷の大きい材質である場合に有効である。
【0059】第3の発明にかかる画像形成装置では、原
稿シートの材質及び原稿濃度を検出し、この検出出力に
基づいて画像読み込み露光部での画像形成用露光量が制
御されるので、普通紙のみならずトレース紙、OHP用
紙等の材質が異なる特殊紙を原稿としてその原稿画像を
読み取り、露光を行う場合、原稿の材質及び原稿濃度の
検出が原稿搬入路における原稿搬入動作中に行われるの
で、従来、原稿搬入後に読み取り露光部で行われるプレ
スキャンに要する時間が不要となり、複写動作を高速で
行わせことができる。
【0060】検出部が、搬送されるシート主面に対して
一方側に発光素子とシート主面からの反射光を受光する
第1の受光素子と、前記シート主面一方側と同一側また
は対向側にシート主面からの反射光または透過光を受光
する第2の受光素子とが配設されてなり、第1の受光素
子と第2の受光素子によって得られた光量に基づいてシ
ートの材質及び原稿濃度を検出するよう構成されておれ
ば、原稿濃度を検出する発光素子及び第1の受光素子か
らなる検出手段に第2の受光素子のみを付加するだけで
シート材質の検出が併せて可能となるので、簡単な構成
で原稿濃度とシート材質の双方を検出することができ
る。さらに、第1の受光素子と第2の受光素子の協働に
より読み取り露光部における露光量が補正されるので、
シートが特殊紙であっても普通紙と同様に鮮明な複写画
像を形成することができる。のが好ましい。
【0061】第2の受光素子が、発光素子が配置された
シート主面の一方側と同一側に配置され、対向側に第1
の受光素子と第2の受光素子に対応させて発光素子から
の光を前記各受光素子に反射させる、それぞれが異なる
反射率を有する一対の反射板を配設してなるよう構成さ
れておれば、シート主面の反射光または透過光によりシ
ートの材質を簡単な構成で正確に検出することができ
る。
【0062】このように、本願発明の画像形成装置によ
れば、原稿シートおよび/または複写シートが普通紙の
みならず特殊シートを材質とするものであっても、より
鮮明な画像をより高速で形成可能な画像形成装置を提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一つの実施形態による複写機の概略
を説明する正面図。
【図2】図1の原稿搬送路に配置されたセンサーユニッ
トの概略構成図。
【図3】図1の複写シート搬送路に配置されたセンサー
ユニットの概略構成図。
【図4】図1の複写機の制御ブロック図。
【図5】図1の複写機の制御フローチャート。
【図6】他のセンサーユニットの構成例を示す説明図。
【符号の説明】
1 複写機 2 ADF(原稿搬入部・原稿搬
出部) 4 コンタクトガラス(画像読み
込み露光部) 5 スキャナーユニット(画像読
み込み露光部) 9 複写シート搬送路 11 原稿トレイ 12 原稿搬入部 13 原稿搬出部 15 原稿搬入路 19a、19b、19c センサーユニット 20 原稿搬出路 21 搬送ベルト 22 除電チャージャー(除電機
構) 31、41、61 第1受光素子 32、42、62 第2受光素子 33、43、63 発光素子 50 制御部 51 画像濃度検出回路 52 シート材質検出回路 96 除電ランプ(除電機構)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿シート搬送部から搬送された原稿シ
    ートの画像を読み込み、複写シート搬送部から搬送され
    た複写シートに前記画像を複写するための露光を行う画
    像読み込み露光部を備えた画像形成装置において、 原稿シートおよび/または複写シートの材質を検出する
    検出部と、この検出部からの出力に基づいて前記した少
    なくとも一方のシートの搬送速度を制御する制御部とを
    有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 原稿シート搬送部から搬送された原稿シ
    ートの画像を読み込み、複写シート搬送部から搬送され
    た複写シートに前記画像を複写するための露光を行う画
    像読み込み露光部を備えた画像形成装置において、 原稿シートおよび/または複写シートの材質を検出する
    検出部と、この検出部からの出力に基づいて前記した少
    なくとも一方のシートを搬送する前に、このシートの除
    電を行う除電機構の駆動を指令する制御部とを有するこ
    とを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 原稿シート搬送部から搬送された原稿シ
    ートの画像を読み込み、複写シート搬送部から搬送され
    た複写シートに前記画像を複写するための露光を行う画
    像読み込み露光部を備えた画像形成装置において、 原稿シートの材質及び原稿濃度を検出する検出部と、こ
    の検出部からの出力に基づいて画像読み込み露光部での
    画像形成用露光量を制御する制御部とを有することを特
    徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】 検出部は、搬送されるシート主面に対し
    て一方側に発光素子とシート主面からの反射光を受光す
    る第1の受光素子と、前記シート主面一方側と同一側ま
    たは対向側にシート主面からの反射光または透過光を受
    光する第2の受光素子とが配設されてなり、 第1の受光素子と第2の受光素子によって得られた光量
    に基づいてシートの材質及び原稿濃度を検出することを
    特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載された画像形
    成装置。
  5. 【請求項5】 第2の受光素子が、発光素子が配置され
    たシート主面の一方側と同一側に配置され、対向側に第
    1の受光素子と第2の受光素子に対応させて発光素子か
    らの光を前記各受光素子に反射させる、それぞれが異な
    る反射率を有する一対の反射板を配設してなる請求項4
    に記載された画像形成装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002046894A (ja) * 2000-07-31 2002-02-12 Sato Corp 用紙センサー
JP2014198626A (ja) * 2013-03-15 2014-10-23 株式会社リコー 画像形成装置

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