JPH11331580A - 画像読取装置および画像形成装置 - Google Patents

画像読取装置および画像形成装置

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JPH11331580A
JPH11331580A JP10139668A JP13966898A JPH11331580A JP H11331580 A JPH11331580 A JP H11331580A JP 10139668 A JP10139668 A JP 10139668A JP 13966898 A JP13966898 A JP 13966898A JP H11331580 A JPH11331580 A JP H11331580A
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JP10139668A
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Yusuke Hashizume
雄輔 橋爪
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】画像濃度の変動を低減可能で、サービスコスト
を増大することのない画像形成装置を提供する 【解決手段】この発明の画像形成装置2は、読取基準面
を有し、読取対象物である原稿を保持する原稿テーブル
20と、原稿テーブル上の原稿を照明する照明ランプ3
2と、照明ランプにより照明された原稿からの反射光を
光電変換して画像信号を出力するCCDセンサ46と、
原稿テーブルの読取基準面とCCDセンサとの間の光学
距離と等しい光学距離に照明ランプからの照明光を集約
して所定強度の光像を提供する基準レベル発生部208
と、基準レベル発生部により提供される所定強度の光像
に基づいてCCDセンサのスレショルドレベルを設定す
るスレショルド回路とを有することから、ゴミや埃の付
着あるいはトナーによる黒ずみが生じるスレショルド基
準用の基準板を必要としない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、画像データに対
応する画像を形成する画像形成装置の露光制御に関す
る。
【0002】
【従来の技術】画像形成装置、例えば静電複写プロセス
が利用されるデジタル複写装置では、像担持体としての
感光体に光の明暗として伝達された複写対象物すなわち
原稿の画像情報に対応する静電潜像を形成し、現像剤を
用いて可視化することで、画像が複写される。なお、複
写対象物の画像情報は、画像読取部により読み取られ、
画像信号に変換される。このようにして得られた画像信
号は、画像形成部により、例えば光ビームのオンとオフ
に変換され、感光体に照射される。また、可視化された
線像すなわち現像剤像は、記録媒体である用紙類に出力
される。
【0003】画像読取部は、原稿を保持する板状のガラ
スである原稿テーブルに沿って移動可能に形成され、原
稿の画像を順次照明する照明装置と、照明装置からの照
明光により照明された原稿からの反射光すなわち画像光
を取り出すミラーと、ミラーにより取出された画像光を
所定倍率で結像する結像レンズと、結像レンズを通過し
た画像光を光電変換して画像信号を出力する光電変換装
置であるCCDセンサと、CCDセンサの基準出力を設
定するための基準板を有している。
【0004】画像形成部は、CCDセンサにより得られ
た画像信号に対応して感光体に潜像を形成する露光装置
と、感光体に形成された潜像にトナー等の現像(可視
化)剤を供給して現像する現像装置と、感光体から現像
剤像を記録用紙に転写する転写装置と、記録用紙上の現
像剤像を用紙に定着する定着装置とを有し、原稿画像を
複写する。
【0005】ところで、上述した画像形成装置において
は、照明ランプからの照明光の光量の計時変化および個
々のCCDセンサの感度の偏差(ばらつき)にともなっ
て、CCDセンサが出力する出力電圧が長期的に変動す
ることが知られている。また、照明光による原稿テーブ
ル付近の温度上昇や装置が設置される場所の温度変化に
起因して、CCDセンサの読取感度が短期的に変動する
ことも知られている。
【0006】このことから、画像形成または画像読取毎
に、読取基準である基準板すなわち基準白からの反射光
に基づいて、感度を補正する必要がある。このため、基
準白(基準板)を画像読取用の照明ランプで照明して得
られる反射光を、画像読取部のミラーを介してCCDセ
ンサに案内し、CCDセンサから出力される画像信号の
基準レベルが補正される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た基準板(基準白)は、多くの場合、原稿テーブル近傍
に設けられることから、原稿を介して搬送されるゴミや
埃、もしくは原稿を構成する用紙の紙粉等が付着するこ
とをさけられない。また、複写装置においては、多くの
場合、現像剤として微粉体であるトナーが用いられるこ
とから、基準板の周囲に防塵対策が施されているにもか
かわらず、長期的には、トナーが付着して黒ずみやすい
問題がある。
【0008】これらのゴミや埃の付着あるいはトナーに
よる黒ずみは、上述のCCDセンサの読取感度の補正に
おいて、補正値に誤差をもたらすことになる。この補正
値の誤差は、出力される画像の濃度を不所望に変動させ
たり、階調特性を変化させることになる。
【0009】なお、基準板に付着したゴミや埃あるいは
トナーは、クリーニングにより取り除くことができる
が、基準板をクリーニングするには、原稿テーブルやカ
バーを取り外す必要があり、その一方で取り外した原稿
テーブルを介して新たなゴミが付着したり、原稿テーブ
ルに傷がつく虞れがある。また、基準板のクリーニング
には、多くの時間が必要となることから、サービスにか
かるコストの増大により、1枚当たりのコピーコストを
押し上げることになる。この発明の目的は、画像濃度の
変動を低減可能で、サービスコストを増大することのな
い画像形成装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記問題点
に基づきなされたもので、読取基準面を有し、読取対象
物を保持する保持手段と、この保持手段により保持され
た読取対象物を照明する照明手段と、前記保持手段の読
取基準面と関連した位置に前記照明手段からの照明光を
集約して所定強度の光を提供する読取基準提供手段と、
この読取基準提供手段および前記保持手段からの光を光
電変換して画像信号を出力する画像読取手段と、記読取
基準提供手段により提供される所定強度の光に基づいて
前記画像読取手段の読取基準レベルを設定する読取基準
設定手段と、を有することを特徴とする画像読取装置を
提供するものである。
【0011】またこの発明は、読取基準面を有し、読取
対象物を保持する保持手段と、この保持手段により保持
された読取対象物を照明する照明手段と、この照明手段
により照明された読取対象物からの反射光を光電変換し
て画像信号を出力する画像読取手段と、前記保持手段の
読取基準面と前記画像読取手段との間の光学距離と等し
い光学距離に前記照明手段からの照明光を集約して所定
強度の光像を提供する読取基準提供手段と、前記読取基
準提供手段により提供される所定強度の光像に基づいて
前記画像読取手段の読取基準レベルを設定する読取基準
設定手段と、を有することを特徴とする画像読取装置を
提供するものである。
【0012】さらにこの発明は、読取基準面を有し、読
取対象物を保持する保持手段と、この保持手段により保
持された読取対象物を照明する照明手段と、この照明手
段により照明された読取対象物からの反射光を光電変換
して画像信号を出力する画像読取手段と、前記保持手段
の読取基準面と前記画像読取手段との間の光学距離と等
しい光学距離に前記照明手段からの照明光を集約して所
定強度の光像を提供する読取基準提供手段と、前記読取
基準提供手段により提供される所定強度の光像に基づい
て前記画像読取手段の第1の読取基準レベルを設定し、
前記照明手段をオフとして前記画像読取手段の第2の読
取基準レベルを設定する読取基準設定手段と、を有する
ことを特徴とする画像読取装置を提供するものである。
【0013】またさらにこの発明は、読取基準面を有
し、読取対象物を保持する保持手段と、この保持手段に
より保持された読取対象物を照明する照明手段と、この
照明手段により照明された読取対象物からの反射光を光
電変換して画像信号を出力する画像読取手段と、前記保
持手段の読取基準面と前記画像読取手段との間の光学距
離と等しい光学距離に前記照明手段からの照明光を集約
して所定強度の光像を提供する読取基準提供手段と、前
記読取基準提供手段により提供される所定強度の光像に
基づいて前記画像読取手段の読取基準レベルを設定する
読取基準設定手段と、この読取基準設定手段により設定
された読取基準レベルに基づいて前記保持手段上の読取
対象物の画像情報を前記画像読取手段により読みとった
画像信号に対応する静電像を担持する像担持体と、この
像担持体に形成された静電像を現像して可視化する現像
手段と、を有することを特徴とする画像形成装置を提供
するものである。
【0014】さらにまたこの発明は、読取基準面を有
し、読取対象物を保持する保持手段と、この保持手段に
より保持された読取対象物を照明する照明手段と、この
照明手段により照明された読取対象物からの反射光を光
電変換して画像信号を出力する画像読取手段と、前記保
持手段の読取基準面と前記画像読取手段との間の光学距
離と等しい光学距離に前記照明手段からの照明光を集約
して所定強度の光像を提供する読取基準提供手段と、前
記読取基準提供手段により提供される所定強度の光像に
基づいて前記画像読取手段の第1の読取基準レベルを設
定し、前記照明手段をオフとして前記画像読取手段の第
2の読取基準レベルを設定する読取基準設定手段と、こ
の読取基準設定手段により設定された読取基準レベルに
基づいて前記保持手段上の読取対象物の画像情報を前記
画像読取手段により読みとった画像信号に対応する静電
像を担持する像担持体と、この像担持体に形成された静
電像を現像して可視化する現像手段と、を有することを
特徴とする画像形成装置を提供するものである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いてこの発明の発
明の実施の形態を説明する。図1に示されるように、画
像形成装置すなわちデジタル複写装置2は、原稿の画像
に対応する画像情報を読み取る画像読取部4、画像読取
部4で読み取られた画像データに対応する画像を形成
し、記録用紙に出力する画像形成部6ならびに画像読取
部4に対して複写対象である原稿を1枚ずつ給送すると
ともに、複写が終わった原稿をストックする自動原稿送
り装置8を有している。なお、自動原稿送り装置8は、
以下に説明する原稿テーブルに対して開閉可能に形成さ
れ、周知の原稿押さえとしても機能する。
【0016】画像読取部4は、読み取り対象としての原
稿Dが載置されるすなわち原稿Dを保持する原稿テーブ
ル20を有している。なお、原稿テーブル20は、自動
原稿送り装置8により覆われ、原稿テーブル20に載置
された(または自動原稿送り装置8により搬送された)
原稿Dが密着される。
【0017】原稿テーブル20の一端部には、自動原稿
送り装置8を用いずに原稿テーブル20に原稿Dをセッ
トする際の目安となる原稿Dをセットすべき位置を指示
する原稿指示板22が配置されている。インジケータに
しますか?原稿テーブル20の下方すなわち装置本体1
0の内側には、原稿テーブル20に概ね平行、かつ、原
稿テーブル20に沿って移動可能に形成され、原稿に表
示されている情報を光の明暗として取り出す第一キャリ
ッジ30、第一キャリッジ30に従動し、第一キャリッ
ジ30によって取り出された情報すなわち原稿からの反
射光を後述する記録媒体(感光体ドラム)に伝達する第
二キャリッジ40が配置されている。なお、第一キャリ
ッジ30は、以下に説明する操作パネルから入力された
複写(読取)倍率に対応する所定の速度で駆動されるス
キャンモータ30aにより、原稿テーブル20に沿っ
て、紙面の左右方向に移動される。
【0018】第一キャリッジ30には、第一キャリッジ
30が移動されると直交する方向、すなわち紙面の奥行
き方向に延出され、原稿Dを照明する照明ランプ32、
照明ランプ32と平行に第一キャリッジ30に一体に配
置され、照明ランプ32からの光を原稿テーブル20の
所定の位置に集束して反射するリフレクタ34、照明ラ
ンプ32とリフレクタ34からの照明光により照明され
た原稿Dからの反射光の一部を遮光するスリット36、
およびスリット36を通過した原稿Dからの反射光すな
わち画像光を第二キャリッジ40に向けて反射する第1
ミラー38が配置されている。なお、リフレクタ34
は、例えば表面が鏡面仕上げにより反射率が高められた
アルミニウム製であって、例えば91%の反射率が与え
られている。また、第一キャリッジ30の第1ミラー3
8は、例えばガラス製の平板の光反射面の側に、アルミ
ニウムが蒸着された表面ミラーであって、例えば97%
の反射率に仕上げられている。
【0019】第二キャリッジ40には、第1ミラー38
により反射されて伝達された画像光を90°折り返す第
2ミラー42および第2ミラー42で折り返された画像
光をさらに90°折り返す第3ミラー44が配置されて
いる。なお、第2および第3ミラー42および44は、
それぞれ、例えばガラス製の平板の光反射面の側に、ア
ルミニウムが蒸着された表面ミラーであって、例えば9
7%の反射率が与えられている。
【0020】第一キャリッジ30の下方であって、第3
ミラー44で折り返された画像光が案内される面内に
は、画像光に複写倍率に対応する集束性を与える結像レ
ンズ45を通過された画像光を受光して光電変換するC
CDセンサユニット46が配置されている。
【0021】CCDセンサユニット46は、内部に収容
しているCCDセンサにより画像光を光電変換して、図
示しない画像メモリに、原稿画像に対応する画像信号を
供給する。なお、図示しない画像メモリに記憶された原
稿画像の画像信号は、以下に説明する感光体ドラムに向
けて記録用レーザビームを照射する露光ユニット48に
より、画像信号に対応して強度変調されたレーザビーム
として露光される。
【0022】画像読取部4の下方であって複写装置本体
10の概ね中央には、露光ユニット48からのレーザビ
ームにより、画像情報に対応する静電潜像が形成される
感光体ドラム50が配置されている。
【0023】感光体ドラム50は、図示しないモータに
より所定の速度で矢印の方向に回転される。感光体ドラ
ム50の周囲には、感光体ドラム50が回転される方向
に沿って、ドラム50に所定の電荷を帯電させる帯電装
置52、図示しない操作パネルから入力された用紙サイ
ズあるいは画像形成倍率に対応する画像形成領域の外側
に相当する感光体ドラム50上の電荷を消去する消去L
ED54、感光体ドラム50に形成された潜像にトナー
を供給して現像する現像装置56、感光体ドラム50上
に現像装置56により形成されたトナー像(トナー)を
用紙に転写させるとともにトナー像が転写される際に感
光体ドラム50に吸着された用紙を感光体ドラム50か
ら分離させるための転写分離装置58、および感光体ド
ラム50の表面に残ったトナーをかき落とすとともに、
同ドラム50の表面に残った電荷を除去するクリーニン
グ除電装置60などが順に配置されている。
【0024】感光体ドラム50が回転される方向であっ
て、現像装置56により現像されたトナー像が感光体ド
ラム50の回転によって搬送される方向の上流側に対応
する位置には、所定のサイズの記録用紙(被転写材)を
収容可能に形成されるとともに自身が収容している記録
用紙のサイズを表示する図示しないサイズ表示機構を有
する用紙カセットCn・・・が挿入される第1,第2,
第3のスロット62a,62bおよび62cが形成され
ている。
【0025】各スロット62a〜62cには、カセット
Cn・・・に収容されている用紙のサイズに対応して設
定された図示しないサイズ表示に基づいて、カセットC
n・・・に収容されている記録用紙の大きさを図示しな
い制御部に報知する第1ないし第3のサイズ検知センサ
64a,64bおよび64cが配置されている。
【0026】また、第1のスロット62aの上方右側に
は、定型以外の記録材料を給送可能とする手差通路66
が形成されている。手差通路66には、用紙が搬送され
る方向に対して通路に案内される用紙が傾くことを防止
する用紙ガイド66aが配置されている。用紙ガイド6
6aは、用紙のサイズ(幅)に合わせて移動可能、か
つ、用紙ガイド66aの位置を検知することで手差通路
66に挿入される用紙の大きさ(幅)を検出する図示し
ない用紙センサに対して、用紙の大きさの入力可能に、
形成されている。
【0027】感光体ドラム50と各スロット62a,6
2b,62cの間には、それぞれのスロット62a,6
2b,62cに対応して配置され、各スロットに挿入さ
れたカセットCn・・・のそれぞれから用紙を1枚ずつ
引出す給紙ローラ68a,68bおよび68c、給紙ロ
ーラ68a,68bおよび68cのいづれかを介して引
出された用紙を感光体ドラム50にへ向けて送出する搬
送ローラ70a,70bおよび70c、搬送ローラ70
a,70bおよび70cのいづれかにより感光体ドラム
50へ向けられる用紙を一時的に停止することにより用
紙が搬送される方向に対する用紙の傾きを補正するとと
もに、感光体ドラム50上のトナー像の先端と用紙の先
端とを整合させて感光体ドラム50の表面が移動される
速度と等しい速度で用紙を送り出すアライニングローラ
72が配置されている。なお、手差通路66から供給さ
れる用紙は、搬送ローラ70aに向けて案内される。
【0028】アライニングローラ72の近傍には、アラ
イニングローラ72を介して用紙を停止させるために、
搬送されている用紙の先端を検知するアライニングスイ
ッチ72aが配置されている。
【0029】感光体ドラム50の回転方向下流に対応す
る位置には、感光体ドラム50上に形成されたトナー像
が転写され、トナーが静電的に付着している状態の用紙
を搬送する搬送べルト74、ローラ表面が互いに圧接さ
れたヒートローラ対を含み、ローラ間を用紙が通過され
る際に用紙に転写されたトナーを加熱しながら用紙を加
圧することで用紙に定着させる定着装置76およびトナ
ー像が定着された用紙を複写装置本体10の外部のフィ
ニッシャ80ヘ向かって排出させる排紙ローラ78が配
置されている。
【0030】排紙ローラ78の近傍には、定着装置76
と排紙ローラ78の間に用紙が存在するか否かを検知す
る排紙スイッチ78aが配置されている。排紙スイッチ
78aは、用紙の後端を検知することで、現在搬送され
ている用紙に対する画像形成の終了および定着装置76
あるいはその近傍での用紙の詰まり(ジャム)を検知す
る。
【0031】自動原稿送り装置8は、原稿Dが載置され
る原稿トレイ201と、原稿の有無を検出するエンプテ
ィセンサ202、原稿トレイ201から原稿を一枚づつ
取り出すピックアップローラ203、取り出された原稿
を搬送する給紙ローラ204、原稿の先端を整位するア
ライニングローラ205、アライニングローラ205の
上流(トレイ201)側に設けられ、原稿の到達を検出
するアライニングセンサ206および原稿テーブル20
のほぼ全体を覆うように配設され、トレイ201から給
送された原稿を原稿テーブル20の所定の位置に搬送す
るとともに、画像が読みとられた原稿を排出する搬送ベ
ルト207等からなる。なお、アライニングローラ20
6の近傍には、図4を用いて後段に詳述するシェーディ
ング基準レベル発生部208が設けられている。
【0032】また、自動原稿送り装置8には、搬送ベル
ト207によりアライニングローラ206と反対側の方
向に搬送された原稿Dを反転させる反転ローラ210、
反転ローラ210に向けて搬送された原稿Dを搬送ベル
ト207へ戻すか、後述する本体カバー上の排出位置に
排出させるかを切り換えるフラッパ211、フラッパ2
11が排出側に切り換えられている場合に、反転ローラ
210により搬送された原稿Dを排出させる排紙ローラ
212および反転ローラ210の近傍での原稿のジャム
を検知するジャムセンサ213などが配置されている。
なお、自動原稿送り装置8の搬送ベルト207、ピック
アップローラ203、給紙ローラ204、アライニング
ローラ205、反転ローラ210、フラッパ211およ
び排紙ローラ212などに代表される多くの回転・駆動
要素は、本体カバー209により(利用者が)不用意に
触れることのないよう覆われている。
【0033】図2は、図1に示したデジタル複写装置の
電気的接続および制御のための信号の流れを説明する概
略ブロック図である。図2に示されるように複写装置2
は、主制御装置であるメインCPU101を含む主制御
部100と、主制御部100に接続され、画像読取部4
と画像形成部6を制御する機構制御部110を有してい
る。
【0034】主制御部100のメインCPU101は、
操作パネル90内に設けられているパネルCPU102
および機構制御部110内に設けられているメカコン
(メカニカルコントローラ)CPU103に接続され、
各CPU間の信号の受け渡しあるいは所定の制御の許可
を出力する。なお、メカコンCPU103には、自動原
稿送り装置(ADF)8のADFCPU222も接続さ
れている。
【0035】メインCPU101にはまた、画像信号の
転送を制御する画像バスライン104が接続されてい
る。なお、メインCPU102からの動作指示に対し、
メカコンCPU103は、その指示に基づいて動作を実
行して状態ステータスを返す。これにより、機構制御部
110すなわち画像読取部4、画像形成部6および自動
原稿送り装置8の各部の動作状態は、状態ステータスと
してメインCPU101に返される。以上のようにし
て、メインCPU101は、機構制御部110の動作状
態を把握するとともに、それらと操作パネル90からの
入力内容を判断して、複写装置全体をコントロールでき
る。
【0036】メインCPU101には、制御プログラム
が記憶されているROM101a、データを一時的に記
憶するRAM101b、バッテリにバックアップされ、
電源が遮断された場合であってもデータが消失されない
NVM(不揮発性メモリ)105、メインCPU101
とメカコンCPU103の間の双方向通信に利用される
共有RAM106、画像処理装置107、ページメモリ
制御装置108およびページメモリ109等が接続され
ている。
【0037】パネルCPU102は、図3を用いて後段
に詳述する操作パネル90から入力される入力信号に応
じてメインCPU101に画像形成部6および画像読取
部4のそれぞれを動作させるためのコマンドを出力する
とともに、メインCPU101からの制御信号に基づい
て、所定の表示を表示させ、あるいは次の入力を一時的
に禁止する。
【0038】メカコンCPU103には、制御プログラ
ムが記憶されているROM113とデータを一時的に記
憶するRAM114が接続されている。メカコンCPU
103にはまた、露光ユニット48の図示しない半導体
レーザの発光を制御するレーザドライバ115、露光ユ
ニット48のポリゴンモータの回転を制御するポリゴン
モータドライバ116、感光体ドラム50、現像装置5
6および定着装置76の詳述しないヒートローラを含む
用紙搬送系等の回転を制御する図示しないメインモータ
の回転を制御するメインモータドライバ117等が接続
されている。
【0039】また、メカコンCPU103は、帯電装置
52に所定の電圧を提供し、感光体ドラム50の表面を
所定の表面電位に帯電させるとともに転写・分離装置5
8に所定の電圧を供給する電源回路118、定着装置7
6の図示しないヒータランプの点灯を制御するヒータラ
ンプ制御回路119、CCDセンサ46を駆動するCC
Dドライバ121、第一および第二のキャリッジ30,
40を所定速度で移動するスキャンモータ30aの回転
を制御するスキャンモータドライバ122、読み取り対
象である原稿等を照射する露光ランプ32を点灯すると
ともに、ランプ32が放射する光の光量が所定の値とな
るよう発光量を制御するランプレギュレータ123、フ
ィニッシャー装置80を駆動する駆動回路124、各カ
セット内の用紙の残量を検知する図示しないエンプティ
センサおよびそれぞれのカセットの図示しないサイズセ
ンサおよび装置内部の多くの検出スイッチから出力され
た信号を受け入れる入力回路125、装置内部の多くの
ソレノイドあるいはクラッチ等を駆動する機構制御回路
126等と接続され、各機構および回路のそれぞれに対
して所定の制御信号を出力し、それぞれの機構および回
路から返されるステータスをモニタする。なお、各機構
および回路から返されたステータスは、機構制御部11
0すなわち画像読取部4および画像形成部6の各部の動
作状態として、既に説明したようにメインCPU101
に返される。
【0040】図3は、図1および図2に示したディジタ
ル複写装置に適用される操作パネルを平面方向から示し
た概略図である。図3に示されるように、操作パネル9
0は、複写枚数の設定あるいはファクシミリ送信のため
の番号入力のための数字入力用のテンキーパット91、
複写条件、画像編集操作および機能操作として、例えば
カタカナによる送信相手先名等を入力可能な複数の入力
キー表示や複写装置2における動作状態もしくは操作手
順などを表示可能な液晶表示装置一体型のタッチセンサ
パネルが設けられている入力装置92および複写開始を
指示するプリントキー93等を有している。なお、タッ
チパネル92には、後述する複写モードあるいはファク
シミリモードなどに対応してROM101aに記憶され
ている表示データに基づいてさまざまな表示パターンや
入力キーエリアが表示される。また、操作パネル90に
は、画像データを所定の大きさの用紙に印字するための
カセット切り換えキー96および用紙に形成される出力
画像の画像を所定の濃度にセットするための濃度調整キ
ー97等が設けられている。
【0041】テンキーパット91には、「0」から
「9」までの数字に対応する信号を出力する10個の数
字キーが、設けられている。なお、数字キーの近傍に
は、入力された数値データあるいは条件入力画面におい
て入力されたデータをクリアするクリアキー302、入
力された複写条件あるいは設定された全条件をクリアす
るオールクリアキー304、複写倍率を設定する倍率設
定キー305、フィニッシャの動作を設定するフィニッ
シャ設定キー306、両面原稿両面複写、片面原稿両面
複写等の自動原稿送り装置や反転装置動作の設定をする
モード設定キー307、装置本体2の状態たとえば用紙
切れあるいは用紙詰まりなどを表示するLED表示パネ
ル308等が設けられている。
【0042】図4は、図2に示した自動原稿送り装置8
に一体に設けられるシェーディング基準レベル発生部2
08の構成を示す概略図である。シェーディング基準レ
ベル発生部208は、第一キャリッジ30のリフレクタ
34により反射された照明ランプ32からの光を所定位
置に向けて反射する第1シェーディング基準レベル発生
用ミラー(以下、第1基準レベル用ミラーと略称する)
232、第1基準レベル用ミラー232からの光を第一
キャリッジ30の第1ミラー38の方向に向かって反射
するシェーディング基準レベル発生用第2ミラー(以
下、第2基準レベル用ミラーと略称する)234、およ
びリフレクタ34と第1基準レベル用ミラー232との
間の所定位置に設けられ、リフレクタ34により第1基
準レベル用ミラー232とは異なる方向に反射される光
を、第1基準レベル用ミラー232に向けて反射するシ
ェーディング基準レベル発生用第3ミラー(以下、第3
基準レベル用ミラーと略称する)236を有している。
【0043】第1基準レベル用ミラー232は、照明ラ
ンプ32が延出される方向に沿って設けられ、原稿テー
ブル20が延出される面と直交する方向で、照明ランプ
32から放射されてリフレクタ34により反射された光
を、照明ランプが延出される方向(紙面の奥行き方向)
に関しては等しい明るさで、原稿テーブル20が延出さ
れる方向および照明ランプが延出される方向のそれぞれ
と直交する方向(紙面の上下方向)に関して原稿テーブ
ル20の面方向から所定距離の位置において、任意の一
点(または所定の幅の領域)に反射可能な凹面鏡であ
る。なお、ミラー232の曲率、曲率の方向および反射
率は、リフレクタ34の形状、照明ランプ32が放射す
る光の強度、以下に説明する第2基準レベル用ミラー2
34と第一キャリッジ30の第1ミラー38との距離等
を条件として、任意の条件に設定される。なお、この例
では、反射率は、アルミニウムを蒸着することにより9
7%程度に高められている。
【0044】第2基準レベル用ミラー234は、第1基
準レベル用ミラー232により提供され、上述のよう
に、照明ランプが延出される方向に関しては等しい明る
さで、原稿テーブル20が延出される方向および照明ラ
ンプが延出される方向のそれぞれと直交する方向に関し
て原稿テーブル20の面方向から所定距離となる位置に
設けられ、第1基準レベル用ミラー232および第3基
準レベル用ミラー236により反射された照明ランプ3
2からの光を、第一キャリッジ30の第1ミラー38に
向けて反射する。なお、第2基準レベル用ミラー234
は、照明ランプ32が延出される方向に、照明ランプ3
2と平行になるよう設けられた平面ミラーであって、例
えばアルミニウムを蒸着したのち、梨地仕上げ加工によ
り反射率が88%程度に設定されたものが用いられる。
【0045】第3基準レベル用ミラー236は、既に説
明したようにリフレクタ34で反射された照明ランプ3
2からの照明光のうちの第1基準レベル用ミラー232
とは異なる方向に向かう光の一部を第1基準レベル用ミ
ラー232に向けて反射するもので、例えば第一キャリ
ッジ30の第1ミラー38に類似したガラス製の平板の
光反射面の側に、アルミニウムが蒸着された表面ミラー
であって、例えば97%の反射率が与えられたミラーが
用いられる。
【0046】なお、それぞれのミラー232,234お
よび236は、自動原稿送り装置8のカバー220と一
体にまたは分割して形成されるシェーディング基準レベ
ル発生部カバー230により、外部から気密されてい
る。
【0047】また、第2基準レベル用ミラー234によ
り反射される光が進む方向は、原稿テーブル20にセッ
トされた原稿Dにより照明光が反射される方向と同一の
方向となり、第3基準レベル用ミラー236の反射面の
近傍であってリフレクタ34およびミラー236ならび
にミラー232のそれぞれがとぎれる付近で、特定の輝
度が提供される基準レベル発生領域240を得ることが
できる。
【0048】次に、図1ないし図4に示した複写装置2
の動作を説明する。利用者により自動原稿送り装置8の
原稿トレイ201に原稿Dがセットされると、自動原稿
送り装置8のエンプティセンサ202により原稿Dがセ
ットされたことが検知され、図示しないADFCPUか
らメインCPU101に、入力待ちであることが報知さ
れる。なお、通常は、メインCPU101により、プリ
ントキー93に利用者の指が触れたことが検知されるこ
とで、入力待ちが解除され、複写装置2の動作が開始さ
れる。すなわち、プリントキー93に利用者の指が触れ
ることにより、プリントキー93から、複写開始が入力
される。
【0049】続いて、メインCPU101からスキャン
モータドライバ122に、スキャンモータ30aを所定
量回転するよう制御信号が出力され、スキャンモータド
ライバ112からのモータ駆動パルスにより、スキャン
モータ30aが所定の方向に僅かに回転される。これに
より、第一キャリッジ30が図4に示したシェーディン
グ基準レベル発生部208により提供される基準光を第
1ミラーで受光可能な位置に移動される。
【0050】次に、メインCPU101の制御によりラ
ンプレギュレータ123が付勢され、照明ランプ32か
ら、以下に説明する所定の強度の光が出射される。照明
ランプ32を出射された所定光量の光は、リフレクタ3
4により、図4を用いて説明したシェーディング基準レ
ベル発生部208の第3基準レベル用ミラー236およ
び第1基準レベル用ミラー232のそれぞれにより反射
され、第2基準レベル用ミラー234に案内される。こ
こで、照明ランプ32を出射された照明光の光強度を1
とすると、リフレクタ34で反射された光の光強度は、
照明ランプ32を出射された光の91%となる。また、
第3基準レベル用ミラー236で反射され、第1基準レ
ベル用ミラー232に向かう光の光強度は、0.91×
0.97により、約88%となる。
【0051】第1基準レベル用ミラー232に案内され
た光は、ミラー232で反射され、0.88×0.91
により約80%の光強度に減衰されて、第2基準レベル
用ミラー234に案内される。
【0052】第2基準レベル用ミラー234に案内され
た光は、第2基準レベル用ミラー234によりさらに反
射され、0.8×0.88により照明ランプ32を出射
された時点の光強度の約70%の光強度に減衰されて、
基準レベル発生領域240に案内される。
【0053】すなわち、基準レベル発生領域240にお
いては、照明ランプ32が放射する照明光の約70%の
強度の光が得られる。このようにして、従来の複写装置
において広く利用されていたシェーディング補正基準板
(基準白)のように、何らかの測定対象物を設けること
なく、CCDセンサ46の読取感度の補正基準となる白
レベルを、照明ランプ32からの照明光の一部を利用し
て設定できる。この白レベル(基準白)は、ゴミや埃あ
るいはトナーまたは用紙からの紙粉の影響を受けないこ
とから、CCDセンサの出力を長期に亘って一定のレベ
ルで補正可能とする。
【0054】以下、基準レベル発生領域240におい
て、照明ランプ32からの光の約70%の光強度を示す
照明光は、第一キャリッジ30の第1ミラー38、第二
キャリッジ40の第2および第3ミラー42,44およ
びレンズ45を通って、CCDセンサ46の受光面に入
射される。
【0055】CCDセンサ46に案内された基準レベル
発生領域240の光は、図5により以下に示すCCDド
ライバ121内のゲインコントローラ121a、A/D
コンバータ121bおよびスレショルド回路121cの
それぞれと、図6に示すルーチンに基づいて、第1にC
CDセンサ46により光電変換され、入射した光の光強
度に対応する電気信号に変換されて、第2に、ゲインコ
ントローラ121aにより所定のレベルまで増幅され、
A/Dコンバータ121bで、デジタル信号に変換され
る。
【0056】A/Dコンバータ121bによりデジタル
信号に変換されたCCDセンサ46の出力信号は、スレ
ショルド回路121cにより、メインCPU101にて
予め設定されるスレッショルドレベルでスレショルドさ
れて、2値のシェーディング補正信号に変換されて、後
段に引き続く画像処理装置107に入力される。
【0057】このようにして、CCDセンサ46のスレ
ショルドレベルが設定されることで、第一キャリッジ3
0が、スキャナモータドライバ122の制御によるスキ
ャンモータ30aの回転に伴って、所定の露光開始位置
に移動される。
【0058】以下、自動原稿送り装置8にセットされた
原稿Dのうちの最下部にセットされている原稿Dが、ピ
ックアップローラ203により給紙ローラ204に案内
され、アライニングローラ205により原稿搬送方向に
対する傾きが補正されるとともに画像形成のタイミング
の基準となる原稿Dの先端位置が特定される。
【0059】次に、搬送ベルト207が所定時間回転さ
れることで、原稿Dが装置本体2の原稿テーブル20の
所定の位置に搬送される。続いて、(メインCPU10
1の制御によりランプレギュレータ123により第一キ
ャリッジ30の露光ランプ32が所定の明るさで点灯さ
れ、操作パネル90により入力された複写倍率(読取倍
率)に対応する速度で、原稿テーブル20に沿って、第
一キャリッジ30が、所定の速度で移動される。
【0060】原稿テーブル20に載置された原稿Dに記
録されている画像情報は、露光ランプ32および反射板
34を介して照明されることにより生じる反射光とし
て、第一キャリッジ30の第1ミラー38、第二キャリ
ッジ40の第2ミラー42および第3ミラー44を順に
反射され、結像レンズ45により、CCDセンサ46の
読取面に結像される。
【0061】CCDセンサ46に結像された原稿Dの画
像情報すなわち原稿Dからの反射光は、CCDセンサ4
6により光電変換されたのち、画像処理回路107によ
り、シェーディング補正、2値化あるいは文字判別・特
定などの所定の画像処理ルーチンに基づいて画像処理さ
れてページメモリ制御部108を通ってページメモリ1
09に記憶される。
【0062】メモリ109に一時的に記憶された原稿D
の画像情報は、メインCPU101によるプリント要求
に応じて共有RAM106から、レーザドライバ115
に、露光装置48から感光体ドラム50に向けて出射さ
れるレーザビームの光強度を変調するレーザ駆動信号
(画像データ)として出力される。
【0063】レーザドライバ115に供給された画像デ
ータは、画像データに対応して強度変調されたレーザ駆
動信号に変換され、露光装置48の図示しないレーザ素
子から出射されるレーザビームを画像データに対応する
強度を有する記録レーザビームとして変換されたのち感
光体ドラム50の外周面に案内されて、感光体ドラム5
0の外周面で静電潜像に変換される。
【0064】画像データにより感光体ドラム50に形成
された静電潜像は、現像装置56により供給されるトナ
ーによりトナー像として現像されたのち、転写剥離装置
58を介して図示しない供給タイミングで予めタイミン
グローラ72まで給送されている用紙Pに、タイミング
ローラ72により用紙Pの先端と感光体ドラム50上の
トナー像の位置とが整合された状態で、用紙Pに転写さ
れる。
【0065】トナー像が転写された用紙Pは、転写剥離
装置58により感光体ドラム50から剥離され、搬送装
置54を介して定着装置76に搬送されて、定着装置7
6によりトナー像すなわちトナーが固着されて、フィニ
ッシャ80または詳述しない反転部に案内される。
【0066】トナー像を用紙に引き渡した感光体ドラム
50は、清掃および除電装置60により表面に残った電
荷およびトナーが除去されたのち、再び、次の画像形成
に利用される。
【0067】なお、複写枚数が2以上の場合または自動
原稿送り装置8に次の原稿がセットされている場合に
は、次の複写動作の開始あるいは次の原稿の給送に先立
って、図6に示したルーチンに従って白レベルのスレシ
ョルドレベルが補正された後、次の複写動作が開始さ
れ、あるいは次の原稿が給送される。
【0068】続いて、メインCPU101の制御によ
り、上記一連の複写工程が繰り返される。この場合、用
紙Pが排出センサ78を通過したことがメインCPU1
01に報知された時点で、CPU101により、操作パ
ネル90から入力されている複写部数が1であるか否か
および入力されている複写部数に対応する複写が繰り返
されたか否かがチェックされ、現在原稿テーブル20上
に位置されている原稿Dに関する複写が終了したことが
確認された場合には、次の原稿Dの給送(原稿入れ換
え)が要求される。なお、上述した説明においては、画
像読取または画像形成毎に、白基準のスレショルドレベ
ルが設定されるが、黒基準については、変動幅が少ない
ため、1グループの複写または読取動作について実施さ
れる程度出よい。また、黒基準のスレショルドレベル
は、照明ランプ32をオフとして、図5に示したと同様
のルーチンが実行されることで、容易に設定できる。
【0069】ところで、上述したシェーディング基準レ
ベル発生部208においては、図7に示すように、第1
基準レベル用ミラー(凹面鏡)232により反射され、
第2基準レベル用ミラー234に案内された光の一部、
すなわち凹面鏡232に入射する際に入射角θ1 または
θ2 で入射された光は、それぞれ出射角θ1 またはθ2
で出射されることから、必ずしも全ての光が基準レベル
発生領域240に集約されない場合がある。
【0070】この場合、CCDセンサ46に案内される
光の光強度が照明ランプ32が放射した光の約70%よ
りも低くなることから、例えば基準レベル発生部240
に、照明ランプ32が放射した光の約70%の光強度の
光を発生する図示しない専用の光源をおいて、予めCC
Dセンサ46のスレショルドレベルを補正して、その値
をNVM105に記憶させて、照明ランプ32を点灯し
た状態でCCDセンサ46が出力するスレショルドレベ
ルがNVM105に記憶された値と等しくなるよう、ゲ
インコントローラ121aの調整値を変化させてもよ
い。
【0071】また、図7に示した理由により、CCDセ
ンサ46に案内される光の光強度が照明ランプ32が放
射した光の約70%よりも低くなることを防止するため
に、例えば基準レベル発生部240に、照明ランプ32
が放射した光の約70%の光強度の光を発生する図示し
ない専用の光源をおいて、予めCCDセンサ46のスレ
ショルドレベルを補正して、その値をNVM105に記
憶させて、照明ランプ32を点灯した状態でCCDセン
サ46が出力するスレショルドレベルがNVM105に
記憶された値と等しくなるよう、ランプレギュレータ1
23の調整値を変化させてもよい。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の画像形
成装置は、読取基準面を有し、読取対象物である原稿を
保持する原稿テーブルと、原稿テーブル上の原稿を照明
する照明ランプと、照明ランプにより照明された原稿か
らの反射光を光電変換して画像信号を出力するCCDセ
ンサと、原稿テーブルの読取基準面とCCDセンサとの
間の光学距離と等しい光学距離に照明ランプからの照明
光を集約して所定強度の光像を提供する基準レベル発生
部と、基準レベル発生部により提供される所定強度の光
像に基づいてCCDセンサのスレショルドレベルを設定
するスレショルド回路とを有することから、ゴミや埃の
付着あるいはトナーによる黒ずみが生じるスレショルド
基準用の基準板を必要としない。これにより、長期に亘
って安定なスレショルドレベルが提供され、画像濃度が
不安定となることがない。
【0073】また、スレショルドレベルの設定のための
基準板が必要ないことから、基準板のクリーニングのた
めに要求されるサービスコストが低減される。これによ
り、コピーコストが低減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態が適用される画像形成装
置の概略図。
【図2】図1に示したデジタル複写装置の電気的接続お
よび制御のための信号の流れを説明する概略ブロック
図。
【図3】図1および図2に示した複写装置に組み込まれ
る操作パネルの一例を示す概略図。
【図4】図1に示したデジタル複写装置に組み込まれる
シェーディング基準レベル発生部の一例を示す概略図。
【図5】図4に示したシェーディング基準レベル発生部
を用いたシェーディング補正のルーチンを説明する概略
図。
【図6】図5に示したルーチンを実行可能とするCCD
ドライバの構成を説明する概略ブロック図。
【図7】図4に示したシェーディング基準レベル発生部
における照明光の光路を示す概略図。
【符号の説明】
2 ・・・画像形成装置、 4 ・・・画像読取部、 6 ・・・画像形成部、 8 ・・・自動原稿送り装置、 20 ・・・原稿テーブル、 22 ・・・原稿指示板、 30 ・・・第一キャリッジ、 30a・・・スキャンモータ、 32 ・・・照明ランプ、 34 ・・・リフレクタ、 38 ・・・第1ミラー、 40 ・・・第二キャリッジ、 42 ・・・第2ミラー、 44 ・・・第3ミラー、 45 ・・・結像レンズ、 46 ・・・CCDセンサ、 48 ・・・露光ユニット、 50 ・・・感光体ドラム、 90 ・・・操作パネル、 91 ・・・テンキーパット、 92 ・・・入力装置、 93 ・・・プリントキー、 100 ・・・主制御部、 101 ・・・メインCPU、 102 ・・・パネルCPU、 103 ・・・メカコンCPU、 104 ・・・バスライン、 105 ・・・NVM(不揮発性メモリ)、 106 ・・・共有RAM、 107 ・・・画像処理回路、 108 ・・・ページメモリ制御回路、 109 ・・・ページメモリ、 110 ・・・機構制御部(メカコン)、 113 ・・・ROM、 114 ・・・RAM、 115 ・・・レーザドライバ、 116 ・・・ポリゴンモータドライバ、 117 ・・・メインモータドライバ、 118 ・・・電源装置、 119 ・・・ヒータランプ制御回路、 121 ・・・CCDドライバ、 121a・・・ゲインコントローラ、 121b・・・A/Dコンバータ、 121c・・・スレショルド回路、 122 ・・・スキャンモータドライバ、 123 ・・・ランプレギュレータ、 124 ・・・フィニッシャ駆動回路、 201 ・・・原稿トレイ、 202 ・・・エンプティセンサ、 203 ・・・アライニングローラ、 207 ・・・搬送ベルト、 220 ・・・カバー、 232 ・・・第1基準レベル用ミラー、 234 ・・・第2基準レベル用ミラー、 236 ・・・第3基準レベル用ミラー、 240 ・・・基準レベル発生領域。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】読取基準面を有し、読取対象物を保持する
    保持手段と、 この保持手段により保持された読取対象物を照明する照
    明手段と、 前記保持手段の読取基準面と関連した位置に前記照明手
    段からの照明光を集約して所定強度の光を提供する読取
    基準提供手段と、 この読取基準提供手段および前記保持手段からの光を光
    電変換して画像信号を出力する画像読取手段と、 前記読取基準提供手段により提供される所定強度の光に
    基づいて前記画像読取手段の読取基準レベルを設定する
    読取基準設定手段と、を有することを特徴とする画像読
    取装置。
  2. 【請求項2】読取基準面を有し、読取対象物を保持する
    保持手段と、 この保持手段により保持された読取対象物を照明する照
    明手段と、 この照明手段により照明された読取対象物からの反射光
    を光電変換して画像信号を出力する画像読取手段と、 前記保持手段の読取基準面と前記画像読取手段との間の
    光学距離と等しい光学距離に前記照明手段からの照明光
    を集約して所定強度の光像を提供する読取基準提供手段
    と、 前記読取基準提供手段により提供される所定強度の光像
    に基づいて前記画像読取手段の読取基準レベルを設定す
    る読取基準設定手段と、を有することを特徴とする画像
    読取装置。
  3. 【請求項3】読取基準面を有し、読取対象物を保持する
    保持手段と、 この保持手段により保持された読取対象物を照明する照
    明手段と、 この照明手段により照明された読取対象物からの反射光
    を光電変換して画像信号を出力する画像読取手段と、 前記保持手段の読取基準面と前記画像読取手段との間の
    光学距離と等しい光学距離に前記照明手段からの照明光
    を集約して所定強度の光像を提供する読取基準提供手段
    と、 前記読取基準提供手段により提供される所定強度の光像
    に基づいて前記画像読取手段の第1の読取基準レベルを
    設定し、前記照明手段をオフとして前記画像読取手段の
    第2の読取基準レベルを設定する読取基準設定手段と、
    を有することを特徴とする画像読取装置。
  4. 【請求項4】前記読取基準提供手段は、前記照明手段か
    ら放射される光を、前記照明手段が延出される方向に関
    しては等しい明るさで、前記保持手段がが延出される方
    向および前記照明手段が延出される方向のそれぞれと直
    交する方向に関して前記保持手段の面方向から所定距離
    の位置において、任意の一点または所定の幅の領域に反
    射可能な凹面鏡を含むことを特徴とする請求項1ないし
    3のいづれかに記載の画像読取装置。
  5. 【請求項5】前記読取基準提供手段は、前記照明手段か
    ら放射される光を、前記照明手段が延出される方向に関
    しては等しい明るさで、前記保持手段がが延出される方
    向および前記照明手段が延出される方向のそれぞれと直
    交する方向に関して前記保持手段の面方向から所定距離
    の位置において、任意の一点または所定の幅の領域に反
    射可能な凹面鏡からの光を前記保持手段の読取基準面と
    等しい光学距離の位置に反射する平面鏡をさらに含むこ
    とを特徴とする請求項4記載の画像読取装置。
  6. 【請求項6】読取基準面を有し、読取対象物を保持する
    保持手段と、 この保持手段により保持された読取対象物を照明する照
    明手段と、 この照明手段により照明された読取対象物からの反射光
    を光電変換して画像信号を出力する画像読取手段と、 前記保持手段の読取基準面と前記画像読取手段との間の
    光学距離と等しい光学距離に前記照明手段からの照明光
    を集約して所定強度の光像を提供する読取基準提供手段
    と、 前記読取基準提供手段により提供される所定強度の光像
    に基づいて前記画像読取手段の読取基準レベルを設定す
    る読取基準設定手段と、 この読取基準設定手段により設定された読取基準レベル
    に基づいて前記保持手段上の読取対象物の画像情報を前
    記画像読取手段により読みとった画像信号に対応する静
    電像を担持する像担持体と、 この像担持体に形成された静電像を現像して可視化する
    現像手段と、を有することを特徴とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】読取基準面を有し、読取対象物を保持する
    保持手段と、 この保持手段により保持された読取対象物を照明する照
    明手段と、 この照明手段により照明された読取対象物からの反射光
    を光電変換して画像信号を出力する画像読取手段と、 前記保持手段の読取基準面と前記画像読取手段との間の
    光学距離と等しい光学距離に前記照明手段からの照明光
    を集約して所定強度の光像を提供する読取基準提供手段
    と、 前記読取基準提供手段により提供される所定強度の光像
    に基づいて前記画像読取手段の第1の読取基準レベルを
    設定し、前記照明手段をオフとして前記画像読取手段の
    第2の読取基準レベルを設定する読取基準設定手段と、 この読取基準設定手段により設定された読取基準レベル
    に基づいて前記保持手段上の読取対象物の画像情報を前
    記画像読取手段により読みとった画像信号に対応する静
    電像を担持する像担持体と、 この像担持体に形成された静電像を現像して可視化する
    現像手段と、を有することを特徴とする画像形成装置。
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Cited By (3)

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