JP4108820B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、画像データに対応する画像を形成する画像形成装置の使用許可の管理等の制御に関する。
【0002】
【従来の技術】
画像形成装置、例えば静電複写プロセスが利用されるデジタル複写装置では、記録媒体としての感光体に光の明暗として伝達された複写対象物すなわち原稿の画像情報に対応する静電潜像を現像することで、画像が形成される。なお、複写対象物の画像情報は、画像読取部により読み取られ、画像信号として記憶される。また、画像信号は、画像形成部により可視化され、記録用紙に出力される。
【0003】
画像読取部は、原稿を保持する板状のガラスである原稿テーブルに沿って移動可能に形成され、原稿の画像を順次照明する照明装置と、照明装置からの照明光により照明された原稿からの反射光すなわち画像光を取り出すミラーと、ミラーにより取出された画像光を所定倍率で縮小する結像レンズと、結像レンズを通過した画像光を光電変換して画像信号を出力する光電変換装置例えばCCDセンサとを有している。
【0004】
画像形成部は、CCDセンサにより得られた画像信号に対応して感光体に潜像を形成する露光装置と、感光体に形成された潜像にトナー等の現像(可視化)剤を供給して現像する現像装置と、感光体から現像剤像を記録用紙に転写する転写装置と、記録用紙上の現像剤像を用紙に定着する定着装置とを有し、原稿画像を複写する。
【0005】
ところで、上述した画像形成装置においては、画像形成毎に、記録用紙と現像剤が消費されることから、例えば複数の部署で共通して画像形成装置を利用する場合や複写サービス事業等において複写(画像出力)枚数に応じて課金する場合には、キーカウンタや自動精算機等により、利用部署毎の複写(画像出力)許可および複写の量の把握あるいは料金の徴収が行われる。
【0006】
しかしながら、キーカウンタを利用して利用許可とする場合には、利用者は、コピーのためにキーカウンタを持ち歩く必要があり、キーカウンタの管理も煩雑になる。また、キーカウンタにより利用状況を管理する場合、キーカウンタ毎の利用状況しか特定できないため、個人別の利用状況に関しては、現在のところ、把握できない。
【0007】
このため、画像形成装置に、利用者の身体の一部の情報、例えば指紋あるいはそれに代わる特徴量を記憶させ、その特徴量に基づいて利用者を認証して利用を許可する方法およびその装置が提案されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したように、利用者の身体の一部の情報に応じて画像形成装置の利用を管理する方法においては、未登録の利用者は、利用できない問題がある。
【0009】
また、登録済みの利用者であっても、認証装置の故障あるいは予め記憶されている認証用のデータの消失等により、利用不能となる問題がある。
【0010】
この発明の目的は、利用者の掌握が容易であって、不所望に画像形成の許可を制限することのない画像形成装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上記問題点に基づきなされたもので、原稿画像に対応する像を静電的に保持する像担持体とこの像担持体に形成された像に現像剤を供給して可視化する現像装置とこの現像装置により形成された現像剤像を用紙に転写する転写装置とこの転写装置により用紙に転写された現像剤像を用紙に固着する定着装置とからなる画像形成部と、
被測定者の指の長手方向に沿って所定間隔あけて配列され、その配列方向に沿って凹凸情報を入力すべき指が接触される複数の出力電極と、所定周波数の信号を出力する発振器と、この発振器の出力を前記複数の出力電極に順次切換え接続する接続手段と、前記複数の出力電極の指の長手方向に沿った端部に配設され、前記指が前記出力電極とともに接触される単一の入力電極と、この入力電極から得られる電気信号を検波する検波手段とを有し、前記画像形成部に対して利用者の身体の特徴の一部を用いて特定の利用者による操作を許可する認証装置と、
を有することを特徴とする画像形成装置を提供するものである。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いてこの発明の発明の実施の形態を説明する。
【0017】
図1に示されるように、画像形成装置すなわちデジタル複写装置2は、原稿の画像に対応する画像情報を読み取る画像読取部4、画像読取部4で読み取られた画像データに対応する画像を形成し、記録用紙に出力する画像形成部6ならびに画像読取部4に対して複写対象である原稿を1枚ずつ給送するとともに、複写が終わった原稿をストックする自動原稿送り装置8を有している。
【0018】
画像読取部4は、読み取り対象としての原稿Dが載置されるすなわち原稿Dを保持する原稿テーブル20ならびに原稿テーブル20に対して開閉可能に形成され、原稿テーブル20に載置された原稿を原稿テーブル20に密着させる原稿押さえ22を有している。
【0019】
原稿テーブル20の一端部には、原稿テーブル20に原稿Dをセットする際に、原稿Dをセットすべき第1の方向の位置(倍率基準位置)を指示するとともに、原稿Dの第1の方向と直交する第2の方向の基準(先端)位置を規定するための原稿指示板24が配置されている。なお、原稿指示板24は、原稿テーブル20に原稿Dを載置すべき位置を報知する原稿インジケータ26(図7を用いて詳述する)を一体に有している。また、原稿指示板24の背面すなわち画像形成部6(原稿押さえ22の反対)側には、以下に説明するCCDセンサの白基準および黒基準の出力の校正に用いられる反射板(白板)24wおよび黒板24bが一体的に形成されている。
【0020】
原稿テーブル20の下方すなわち装置本体10の内側には、原稿テーブル20に概ね平行、かつ、原稿テーブル20に沿って移動可能に形成され、原稿に表示されている情報を光の明暗として取り出す第一キャリッジ30、第一キャリッジ30に従動し、第一キャリッジ30によって取り出された情報すなわち原稿からの反射光を後述する記録媒体(感光体ドラム)に伝達する第二キャリッジ40が配置されている。なお、第一キャリッジ30は、以下に説明する操作パネルから入力された複写(読取)倍率に対応する所定の速度で駆動されるスキャンモータ38により、原稿テーブル20に沿って、紙面の左右方向に移動される。
【0021】
第一キャリッジ30には、原稿Dを照明する照明ランプ32、照明ランプ32からの光により照明された原稿Dからの反射光の一部を遮光するスリット34を通過した原稿Dからの反射光、すなわち画像光を第二キャリッジ40へ向かって反射させる第1ミラー36が配置されている。
【0022】
第二キャリッジ40には、第1ミラー36により反射されて伝達された画像光を90°折り返す第2ミラー42および第2ミラー42で折り返された画像光をさらに90°折り返す第3ミラー44が配置されている。
【0023】
第一キャリッジ30の下方であって、第3ミラー44で折り返された画像光が案内される面内には、画像光に複写倍率に対応する集束性を与える結像レンズ45を通過された画像光を受光して光電変換するCCDセンサユニット46が配置されている。
【0024】
CCDセンサユニット46は、内部に収容しているCCDセンサにより画像光を光電変換して、図示しない画像メモリに、原稿画像に対応する画像信号を供給する。なお、図示しない画像メモリに記憶された原稿画像の画像信号は、以下に説明する感光体ドラムに向けて記録用レーザビームを照射する露光ユニット48により、画像信号に対応して強度変調されたレーザビームとして露光される。
【0025】
画像読取部4の下方であって複写装置本体10の概ね中央には、露光ユニット48からのレーザビームにより、画像情報に対応する静電潜像が形成される感光体ドラム50が配置されている。
【0026】
感光体ドラム50は、図示しないモータにより所定の速度で矢印の方向に回転される。
【0027】
感光体ドラム50の周囲には、感光体ドラム50が回転される方向に沿って、ドラム50に所定の電荷を帯電させる帯電装置52、図示しない操作パネルから入力された用紙サイズあるいは画像形成倍率に対応する画像形成領域の外側に相当する感光体ドラム50上の電荷を消去する消去LED54、感光体ドラム50に形成された潜像にトナーを供給して現像する現像装置56、感光体ドラム50上に現像装置56により形成されたトナー像(トナー)を用紙に転写させるとともにトナー像が転写される際に感光体ドラム50に吸着された用紙を感光体ドラム50から分離させるための転写分離装置58、及び、感光体ドラム50の表面に残ったトナーをかき落とすとともに、同ドラム50の表面に残った電荷を除去するクリーニング除電装置60などが順に配置されている。
【0028】
感光体ドラム50が回転される方向であって、現像装置56により現像されたトナー像が感光体ドラム50の回転によって搬送される方向の上流側に対応する位置には、所定のサイズの記録用紙(被転写材)を収容可能に形成されるとともに自身が収容している記録用紙のサイズを表示する図示しないサイズ表示機構を有する用紙カセットCn・・・が挿入される第1,第2,第3のスロット62a,62bおよび62cが形成されている。
【0029】
各スロット62a〜62cには、カセットCn・・・に収容されている用紙のサイズに対応して設定された図示しないサイズ表示に基づいて、カセットCn・・・に収容されている記録用紙の大きさを図示しない制御部に報知する第1ないし第3のサイズ検知センサ64a,64bおよび64cが配置されている。
【0030】
また、第1のスロット62aの上方右側には、定型以外の記録材料を給送可能とする手差通路66が形成されている。手差通路66には、用紙が搬送される方向に対して通路に案内される用紙が傾くことを防止する用紙ガイド66aが配置されている。用紙ガイド66aは、用紙のサイズ(幅)に合わせて移動可能、かつ、用紙ガイド66aの位置を検知することで手差通路53に挿入される用紙の大きさ(幅)を検出する図示しない用紙センサに対して、用紙の大きさの入力可能に、形成されている。
【0031】
感光体ドラム50と各スロット62a,62b,62cの間には、それぞれのスロット62a,62b,62cに対応して配置され、各スロットに挿入されたカセットCn・・・のそれぞれから用紙を1枚ずつ引出す給紙ローラ68a,68bおよび68c、給紙ローラ68a,68bおよび68cのいづれかを介して引出された用紙を感光体ドラム50にへ向けて送出する搬送ローラ70a,70bおよび70c、搬送ローラ70a,70bおよび70cのいづれかにより感光体ドラム50へ向けられる用紙を一時的に停止することにより用紙が搬送される方向に対する用紙の傾きを補正するとともに、感光体ドラム50上のトナー像の先端と用紙の先端とを整合させて感光体ドラム50の表面が移動される速度と等しい速度で用紙を送り出すアライニングローラ72が配置されている。なお、手差通路66から供給される用紙は、搬送ローラ70aに向けて案内される。
【0032】
アライニングローラ72の近傍には、アライニングローラ72を介して用紙を停止させるために、搬送されている用紙の先端を検知するアライニングスイッチ72aが配置されている。
【0033】
感光体ドラム50の回転方向下流に対応する位置には、感光体ドラム50上に形成されたトナー像が転写され、トナーが静電的に付着している状態の用紙を搬送する搬送べルト74、ローラ表面が互いに圧接されたヒートローラ対を含み、ローラ間を用紙が通過される際に用紙に転写されたトナーを加熱しながら用紙を加圧することで用紙に定着させる定着装置76およびトナー像が定着された用紙を複写装置本体10の外部のフィニッシャ80ヘ向かって排出させる排紙ローラ78が配置されている。
【0034】
排紙ローラ78の近傍には、定着装置76と排紙ローラ78の間に用紙が存在するか否かを検知する排紙スイッチ78aが配置されている。排紙スイッチ78aは、用紙の後端を検知することで、現在搬送されている用紙に対する画像形成の終了および定着装置76あるいはその近傍での用紙の詰まり(ジャム)を検知する。
【0035】
自動原稿送り装置8は、原稿Dが載置される原稿トレイ201と、原稿の有無を検出するエンプティセンサ202、原稿トレイ201から原稿を一枚づつ取り出すピックアップローラ203、取り出された原稿を搬送する給紙ローラ204、原稿の先端を整位するアライニングローラ205、アライニングローラ205の上流(トレイ201)側に設けられ、原稿の到達を検出するアライニングセンサ206および原稿テーブル20のほぼ全体を覆うように配設され、トレイ201から給送された原稿を原稿テーブル20の所定の位置に搬送するとともに、画像が読みとられた原稿を排出する搬送ベルト207等からなる。
【0036】
また、自動原稿送り装置8には、搬送ベルト207により搬送された原稿Dを反転させる反転ローラ210、反転ローラ210により案内される原稿を、搬送ベルト207へ戻すか、所定の排出位置(後述する本体カバー上)に排出させるかを切り換えるフラッパ211、フラッパ211が排出側に切り換えられている場合に、反転ローラ210により搬送された原稿Dを排出させる排紙ローラ212および反転ローラ210の近傍での原稿のジャムを検知するジャムセンサ213などが配置されている。なお、自動原稿送り装置8の搬送ベルト207、ピックアップローラ203、給紙ローラ204、アライニングローラ205、反転ローラ210、フラッパ211および排紙ローラ212などに代表される多くの回転・駆動要素は、本体カバー220により(利用者が)不用意に触れることのないよう覆われている。
【0037】
図2は、図1に示したデジタル複写装置の電気的接続および制御のための信号の流れを説明する概略ブロック図である。
【0038】
図2に示されるように複写装置2は、主制御装置であるメインCPU101を含む主制御部100と、主制御部100に接続され、画像読取部4と画像形成部6を制御する機構制御部110を有している。
【0039】
主制御部100のメインCPU101は、操作パネル90内に設けられているパネルCPU102および機構制御部110内に設けられているメカコン(メカニカルコントローラ)CPU103に接続され、各CPU間の信号の受け渡しあるいは所定の制御の許可を出力する。なお、メカコンCPU103には、自動原稿送り装置(ADF)8のADFCPU222も接続されている。
【0040】
メインCPU101にはまた、画像信号の転送を制御する画像バスライン104が接続されている。なお、メインCPU102からの動作指示に対し、メカコンCPU103は、その指示に基づいて動作を実行して状態ステータスを返す。これにより、機構制御部110すなわち画像読取部4、画像形成部6および自動原稿送り装置8の各部の動作状態は、状態ステータスとしてメインCPU101に返される。以上のようにして、メインCPU101は、機構制御部110の動作状態を把握するとともに、それらと操作パネル90からの入力内容を判断して、複写装置全体をコントロールできる。
【0041】
メインCPU101には、制御プログラムが記憶されているROM101a、データを一時的に記憶するRAM101b、バッテリにバックアップされ、電源が遮断された場合であってもデータが消失されないNVM(不揮発性)105、メインCPU101とメカコンCPU103の間の双方向通信に利用される共有RAM106、画像処理装置107、ページメモリ制御装置108およびページメモリ109等が接続されている。
【0042】
メインCPU101にはまた、4ないし図13を用いて後段に詳述する個人認証部の動作を制御する認証制御部および個人認証部の認証結果に基づく複写装置2の利用に応じて利用状況を掌握するとともに必要に応じて課金するための課金部111が接続されている。
【0043】
パネルCPU102は、図3を用いて後段に詳述する操作パネル90から入力される入力信号に応じてメインCPU101に画像形成部6および画像読取部4のそれぞれを動作させるためのコマンドを出力するとともに、メインCPU101からの制御信号に基づいて、所定の表示を表示させ、あるいは次の入力を一時的に禁止する。
【0044】
メカコンCPU103には、制御プログラムが記憶されているROM113とデータを一時的に記憶するRAM114が接続されている。
【0045】
メカコンCPU103にはまた、露光ユニット48の図示しない半導体レーザの発光を制御するレーザドライバ115、露光ユニット48のポリゴンモータの回転を制御するポリゴンモータドライバ116、感光体ドラム50、現像装置56および定着装置76の詳述しないヒートローラを含む用紙搬送系等の回転を制御する図示しないメインモータの回転を制御するメインモータドライバ117等が接続されている。
【0046】
また、メカコンCPU103は、帯電装置52に所定の電圧を提供し、感光体ドラム50の表面を所定の表面電位に帯電させるとともに転写・分離装置58に所定の電圧を供給する電源回路118、定着装置76の図示しないヒータランプの点灯を制御するヒータランプ制御回路119、CCDセンサ46を駆動するCCDドライバ121、第一および第二のキャリッジ30,40を所定速度で移動するスキャンモータ38の回転を制御するスキャンモータドライバ122、読み取り対象である原稿等を照射する露光ランプ32を点灯するとともに、ランプ32が放射する光の光量が所定の値となるよう発光量を制御するランプレギュレータ123、フィニッシャー装置80を駆動する駆動回路124、各カセット内の用紙の残量を検知する図示しないエンプティセンサおよびそれぞれのカセットの図示しないサイズセンサおよび装置内部の多くの検出スイッチから出力された信号を受け入れる入力回路125、装置内部の多くのソレノイドあるいはクラッチ等を駆動する機構制御回路126等と接続され、各機構および回路のそれぞれに対して所定の制御信号を出力し、それぞれの機構および回路から返されるステータスをモニタする。なお、各機構および回路から返されたステータスは、機構制御部110すなわち画像読取部4および画像形成部6の各部の動作状態として、既に説明したようにメインCPU101に返される。
【0047】
図3は、図1および図2に示したディジタル複写装置に適用される操作パネルを平面方向から示した概略図である。
【0048】
図3に示されるように、操作パネル90は、複写枚数の設定あるいはファクシミリ送信のための番号入力のための数字入力用のテンキーパット91、複写条件、画像編集操作および機能操作として、例えばカタカナによる送信相手先名等を入力可能な複数の入力キー表示や複写装置2における動作状態もしくは操作手順などを表示可能な液晶表示装置一体型のタッチセンサパネルが設けられている入力装置92および複写開始を指示するプリントキー93等を有している。なお、タッチパネル92には、後述する複写モードあるいはファクシミリモードなどに対応してROM101aに記憶されている表示データに基づいてさまざまな表示パターンや入力キーエリアが表示される。また、プリントキー93には、図4〜図13を用いて詳述する個人認証のための入力装置である入力電極94が一体に形成されている。
【0049】
なお、操作パネル90には、入力電極94の動作不良または後述する個人認証部のエラーに起因して、既に登録されている利用者への利用制限を防止するとともに、登録者以外の利用者に対して写装置の条件付きの使用を許可するための非認証モード設定キー95、画像データを所定の大きさの用紙に印字するためのカセット切り換えキー96および用紙に形成される出力画像の画像を所定の濃度にセットするための濃度調整キー97等が設けられている。
【0050】
また、テンキーパット91には、「0」から「9」までの数字に対応する信号を出力する10個の数字キーが、設けられている。なお、数字キーの近傍には、入力された数値データあるいは条件入力画面において入力されたデータをクリアするクリアキー302、入力された複写条件あるいは設定された全条件をクリアするオールクリアキー304、複写倍率を設定する倍率設定キー305、フィニッシャの動作を設定するフィニッシャ設定キー306、両面原稿両面複写、片面原稿両面複写等の自動原稿送り装置や反転装置動作の設定をするモード設定キー307、装置本体2の状態たとえば用紙切れあるいは用紙詰まりなどを表示するLED表示パネル308等が設けられている。
【0051】
図4は、図1ないし図3に示した複写装置2に組み込まれる個人認証部の一例を説明する概略図である。
【0052】
図4に示すように、個人認証部400は、後段に詳述する指Fと出力電極との間の距離の違いにより生ずる指全体の1次元パターンすなわち投影信号V(i)を取り込むパターン入力部401(操作パネル90のプリントキー93と一体に設けられる入力電極94他)、入力部401により入力された個人認証パターンを登録あるいは照合する認証処理や装置全体の制御を行なう認証制御部402、被認証者各人の指の投影信号すなわち被照合用の特徴情報が記憶されるメモリ部(主制御部100のNVM105が兼用されてもよい)403、メモリ部403に、被認証者各人の指Fの投影信号すなわち被照合用の特徴情報を登録(記録)したり、メモリ部403に登録(記録)されている被照合用の特徴情報を読み出すための読取書込部404からなる。なお、認証制御部402は、操作部90のパネルCPU102およびメインCPU101を通じて、操作パネル90の入力電極94(パターン入力部)401と接続されている。
【0053】
メモリ部403は、図5に示すように、データの出し入れすなわち指Fの投影信号を登録したり読み出すために、認証制御部402との間でデータをやりとりするメモリ制御部411、記憶内容が消去可能な不揮発性のデータメモリ(NVM)412、ワーキングメモリ(RAM)413およびプログラムメモリ(ROM)414からなる。
【0054】
データメモリ412は、各種データの記憶に使用され、例えばEEPROMなどで構成されている。なお、データメモリ412には、被認証者各人の指Fの投影信号である被照合用の特徴情報などが記憶される。
【0055】
ワーキングメモリ413は、メモリ制御部411が処理を行なう際に、処理データなどを一時的に保持するためのメモリであり、例えばRAM(ランダムアクセスメモリ)などで構成される。
【0056】
プログラムメモリ414は、例えばマスクROM(読み出し専用メモリ)等で構成されており、メモリ制御部411の処理プログラムなどを記憶している。
【0057】
図6は、パターン入力部401の一例を示す概略図である。
【0058】
図6に示されるように、パターン入力部401は、第1の方向に所定の間隔かつ相互に平行に複数配列された帯状電極(出力電極)423からなる線状電極アレイ421と出力電極423に平行に配列された1本の入力電極424を有している。なお、出力電極423と入力電極424の両方に亘って、被認証者の照合すべき指Fが接触される。
【0059】
出力電極423は、詳細には、被認証者の指Fの長手方向と直交する方向に所定長さだけ延出された複数の電極を含み、それぞれの電極423は、例えば1/10mmの間隔で250本程度(すなわち概ね50mm)配列されている。なお、出力電極423の数すなわち線状電極アレイ421の指Fの長手方向の長さは、通常、指Fの先端から第2関節を完全に含む長さとする。
【0060】
入力電極424は、線状電極アレイ421の指Fの長手方向に沿った端部に、指Fの長手方向と直交する方向に長く、指Fの長手方向の幅が出力電極423の長さに等しいか僅かに長くなるよう形成されている。
【0061】
複数の出力電極423には、それぞれアナログスイッチ群425の各一端が接続される。
【0062】
アナログスイッチ群425は、タイミングパルス発生部426から出力されるタイミングパルスによって、例えば指Fの先端が位置される側の出力電極423から順に、所定のタイミングで、一定時間だけオンとなるよう制御される。
【0063】
アナログスイッチ群425の各他端は共通に接続され、この共通接続点は、発振器427の出力に接続されている。発振器427の発信周波数は、例えば1MHz(メガヘルツ)に設定されている。
【0064】
入力電極424は、出力抵抗428を通じ、図示しない電源部または装置本体を経由して接地されるとともに、検波回路429の入力端に接続されている。
【0065】
検波回路429の出力は、A/D変換器430に入力される。
【0066】
A/D変換器430は、タイミングパルス発生部426から出力されるタイミングパルスに応じてA/D変換を行なう。
【0067】
このような構成において、線状電極アレイ421上に照合すべき指Fが電極が配列される方向に対して直交する方向に押し付けられると、指Fの長さ方向において、アナログスイッチ群425が順に切り換えられ、発振器427の出力が、順次、それぞれの出力電極423に供給される。
【0068】
以下、出力電極423の出力を入力電極424で検知し、出力抵抗428の両端に発生した電位差を検波回路429で検波して、A/D変換器430によってデジタル信号に変換する。
【0069】
タイミングパルス発生部426は、アナログスイッチ群25の所定の順の切り替えおよびA/D変換器430の標本化タイミングを制御する信号(パルス)を生成し、例えば図7を用いて以下に説明するように、信号の立ち下がり部でアナログスイッチ群425を切換え、立ち上がり部でA/D変換器430によるデジタル信号への変換のトリガを提供する。
【0070】
このようにして得られた指全体の1次元パターンすなわち任意の出力電極423からの投影信号V(i)は、
V(i)=R×Vo/(Z(i)+Zf+Zc+R)
で求められる。
【0071】
上記式において、Rは出力抵抗428のインピダンス、Voは発振器427の出力電圧の振幅、Z(i)は容量性結合によるi番目の出力電極423と指Fとの間のインピダンス、Zfは指F自体のインピダンス、Zcは容量性結合による指Fと入力電極424との間のインピダンスである。
【0072】
図8は、指Fを線状電極アレイ421上に置いたときの側面図と、そのとき得られる投影信号V(i)を示している。
【0073】
図8において、領域(a)に示す部分のように、指Fと出力電極423とが密着しているところでは、指Fと出力電極423との容量性結合が強くなり、インピーダンスZ(i)が小さくなる。従って、出力信号V(i)は、大きな値となる。逆に、図8における領域(b)の第1関節付近の横皺、領域(c1)および(c2)の第2関節付近の横皺の部分のように、指Fと出力電極23とが密着していない部分では、指Fと出力電極423との容量性結合が弱くなり、インピダンスZ(i)は大きくなるため、関節や皺の部分の出力信号V(i)は小さな値をとる。
【0074】
従って、各出力電極423から1次元出力を、指Fの長手方向にプロットすると関節や皺の部分で、出力信号V(i)は、急峻なディップを持つ。すなわち、この出力信号V(i)は、指Fの凹凸情報を持っていることになる。以下、この出力信号V(i)を、投影信号(特徴情報)と呼ぶ。
【0075】
このような入力方法では、指Fと出力電極423とが接している場合には、インピダンスZ(i)に、指Fと出力電極423との接触電気抵抗の影響が現われてしまうので、完全に指Fの表面の状態の影響を取り去ることはできないが、発振器427の出力周波数を高く設定(1MHzに設定)することにより、接触電気抵抗よりも、容量性結合によるインピダンスを充分に低くすることができる。従って、指Fの状態の変化による投影信号V(i)の変動を低く抑えることができ、常に安定した信号を得ることができる。なお、入力電極424および出力電極423を図示しない誘電体により覆うことで、両電極が磨耗したり指Fのあせ等の影響を低減できる。
【0076】
次に、上記のような構成において処理の流れについて説明する。処理は、大きく分けて「登録」と「照合」の2つがある。まず、登録の処理について、図9に示すフローチャートを参照して説明する。
【0077】
まず、ステップS1にて、パターン入力部401の入力電極424および出力電極423により、指Fの投影信号V(i)を取り込む。
【0078】
次に、ステップS2にて、ステップS1で取り込んだ投影信号V(i)を、辞書情報すなわち被照合用の特徴情報Vd(i)として、メモリ部403のデータメモリ412に記憶(登録)する。以上で登録の処理が終了する。なお、データメモリ内のデータの配列は、図11を用いて後段に詳述するように設定される。
【0079】
次に、図10に示すフローチャートを参照して、照合処理を説明する。
【0080】
第一に、ステップS11として、パターン入力部401により指Fの投影信号V(i)が取り込まれる。
【0081】
次に、ステップS12として、ステップS11で取り込んだ投影信号V(i)とメモリ部403のデータメモリ412に記憶されている辞書情報Vd(i)とが照合される。なお、照合は、以下の手順で相違度Eを計算することにより実現される。
【0082】
第1に、相違度Eを求めるための前提処理として、
【数1】
Figure 0004108820
【0083】
および
【数2】
Figure 0004108820
【0084】
によりメモリ部403のデータメモリ412から読み出した辞書情報Vd(i)と、入力された指画像から求めた投影信号V(i)とが位置合わせされる。
【0085】
この場合、Vd(i)とmだけずらしたV(i+m)との2乗誤差を求め、2乗誤差の所定の区間の和をS(m)とする。なお、上記(2)式および(3)式において、Nは、V(i)の要素の数である。
【0086】
こうして求めたS(m)は、V(i+m)とVd(i)の一致の程度を表わすパラメータであり、S(m)の値が小さいほど一致していることを示す。なお、位置合わせは、mをある範囲で変化させ、最もS(m)の値が小さくなるときのMを位置ずれ量と呼び、このMのところで位置合わせができたものとする。
【0087】
次に、
【数3】
Figure 0004108820
【0088】
および
【数4】
Figure 0004108820
【0089】
を用いて、相違度Eを計算する。なお、(4)式および(5)式におけるNは、V(i)の要素の数である。
【0090】
(4)式および(5)式により求められる相違度Eは、位置合わせされた入力信号V(i+M)と辞書情報Vd(i)との2乗誤差の所定範囲内の和を、同じ範囲の辞書情報Vd(i)の2乗和で正規化したものである。
【0091】
相違度Eは、位置合わせされた入力信号V(i+M)と辞書情報Vd(i)との相違度を表したもので、相違度Eの値が大きいほど両者の違いが大きく、値が小さいほど両者が似ていることを示す。
【0092】
次に、ステップS13にて、相違度Eと予め定めておいた閾値THを比較し、[E≦TH]ならば、ステップS14として、被認証者を本人と判定し、処理を終了する。
【0093】
ステップS13にて、[E>TH]である場合、両者が一致していないと判断してステップS15として、被認証者を他人と判定し、処理を終了する。
【0094】
なお、照合処理が終了すると、認証制御部402は、判定結果をメインCPU101に送出する。
【0095】
メインCPU101は、その判定結果に基づいて、複写装置2の全ての動作の許可、あるいは所定範囲内での条件付きの動作の許可のいづれかを実行する。
【0096】
図11は、図9に示した登録時のメモリ部403のデータメモリ412にデータが記録される形式の一例を示す概略図である。
【0097】
データメモリ412は、図11(a)に示すように、例えば制御領域412−0,ディレクトリ412−1,空き領域412−3および複数のエリア212−3・・・に分割されている。なお、それぞれのエリアは、ディレクトリ412−1にて管理され、図11(b)に示すように、各エリアのエリア番号421、エリアの先頭アドレス422、サイズ423およびチェックコード424からなる定義情報の集合体である。また、それぞれのエリアは、例えばエリア[01]の先頭アドレスがaaa番地、エリアのサイズがSaバイトというように区分される。なお、それぞれのエリアに対してのアクセスコマンドとして図12を用いて以下に説明するようなコマンドが定義されている。
【0098】
図12は、上述した書き込みコマンドを説明するもので、機能コード444、アクセスの対象となるエリア番号445および書き込みデータ446からなる。
【0099】
図13は、図9に示した認証登録および図10に示した認証照合等のルーチンに移行するステップを概略的に示すフローチャートである。
【0100】
図13に示されるように、複写装置2に通電され、所定のイニシャライズ動作が終了すると、コマンドの入力待ちとなる(S21)。
【0101】
ステップS21で何らかのコマンドの入力が確認されると、コマンドに含まれているエリア番号が抽出され(S22)、対応するエリア番号が存在する場合には(S23−Y)、該当するコマンドのルーチンが実行される(S24)。一方、ステップS23において、対応するエリア番号が存在しない場合には(S23−N)、ステップS21へ戻されて、コマンド待ちが継続される。この場合、該当コマンドなしを示すコードが出力される(S25)。
【0102】
次に、図1ないし図13に示した複写装置2の動作を説明する。
【0103】
利用者により自動原稿送り装置8の原稿トレイ201に原稿Dがセットされると、自動原稿送り装置8のエンプティセンサ202により原稿Dがセットされたことが検知され、図示しないADFCPUからメインCPU101に、入力待ちであることが報知される。なお、通常は、メインCPU101により、プリントキー93に、利用者の指が触れることにより入力待ちが解除され、複写装置2の動作が開始される。
【0104】
プリントキー93に利用者の指Fが触れることにより、プリントキー93に併設されているパターン入力部401による認証が開始される。なお、入力部は、プリントキー93と一体に形成されているので、利用者に、認証を意識させることがない(S31)。
【0105】
以下、図14に示すように、認証処理の結果が可(登録済み利用者)であれば、認証OKを示す電子音(例えば「ピッ」)が出力され、操作パネル90の表示部(タッチパネル)92に
「認証されました。
ユーザID:○○○
ユーザ:営業一課 鈴木一郎」
等の利用者を特定した事項が表示される(S31−Y)。
【0106】
コピー動作が終了したら、ユーザが使用したコピーの枚数と種類を課金部に送る(S32)。
【0107】
一方、未登録ユーザが臨時に使いたいとき、または登録済みユーザが認証部の不調により認証できなかったときは(S31−N)、認証処理の結果がNGとなり、認証不可を示す電子音(たとえば「ピピピッ」)が出力され、操作パネル90の表示部(タッチパネル)92に、認証できなかったこと、認証無しモードで使用できることおよび機能が制限されていることを示す、たとえば、
「認証されませんでした。
一部機能のみ使用できます
コピー枚数:20枚まで」
等のメッセージが表示される(S33)。なお、操作パネル90には、非認証モード設定キー95が設けられているので、利用者が非登録者である場合は、予めモード設定キー95により非認証モードを設定することで、複写枚数に制限が付加されるものの、複写開始までに必要となる時間を低減できる。この場合、図14におけるS33のみが実行される。
【0108】
図15は、図14に示した非認証モードに対する制限事項を示すファイルの例を示す概略図である。
【0109】
ファイルは、機能の一覧に対して、認証された利用者に対して許可される認証モードと、非認証モードにおいて、各機能の使用を許すかどうかを記述している。
【0110】
非認証モードに入った場合は、このファイルを参照して、操作パネル90のタッチパネル92に、制限内容を表示する。このとき、メインCPU101は、複写装置2の制限される各部に対し、非認証モードであり、動作許可されていないことを報知する。すなわち、非認証モードにおいて使用不能な機能について制限がかけられる。なお、図15に示す例では、非認証モードでは、コピー枚数が20枚までに制限されており、非認証モードで、大量のコピーができないように設定されている。また、図15に示す例では、拡大縮小機能、自動原稿送り装置8、フィニッシャ80は、非認証モードでも、使用可能である。
【0111】
図16は、上述した認証モードによる複写装置の管理の別の実施の形態に関するフローを説明するフローチャートである。
【0112】
プリントキー93に利用者の指が触れるすなわち利用者によりプリントキー93が押されることで、図14を用いて既に説明したと同様に、利用者が登録者であるか否かが判断され(S41)、認証が得られた場合(S41−Y)には、全ての機能が利用可能となる(S42)。
【0113】
一方、例えばパターン入力部94の動作不良等により認証が得られなかった場合(S41−N)、引続きユーザIDとユーザパスワードの入力が要求される(S43)。ここで、パスワードにより認証が得られた場合(S43−Y)、全ての機能が利用可能となる。なお、パスワードに対して、図17を用いて以下に説明するような課金情報ファイル(課金部111)を用いて特定の課金先を割り当てることで、例えば部署毎の利用状況の掌握および課金すべき課金先が特定できる。なお、課金データは、課金部111の図示しない記憶領域に、逐次記憶される。
【0114】
しかしながら、認証が得られない場合(S43−N)には、複写動作そのものを許可しない(S44)。すなわち、通常、パスワードは、個人を特定して割り当てられる(または許可された個人により任意に設定される)ものであるから、パスワードが違うことは、多くの場合、別人または該当者なしであると予想でき、複写を許可すべきではないためである。
【0115】
この方法によれば、ユーザ名、ユーザID、認証情報、パスワードおよび課金先は、利用者毎に特定されることから、課金管理が容易となる。また、パスワードのうち、特定の課金先や部署に対して共通の例えば「eigyo1」というパスワードにおいて、ユーザパスワードと併用して運用することもできる。この場合は、課金先あるいは部署ごとに共通のパスワードを管理することになる。なお、図16に示したように、個人認証のための認証情報(指情報)とパスワードによる管理を併用することで、万一パスワードを忘れた場合であっても個人が特定可能であり、また、入力された認証情報が何らかの理由により認証されない場合もしくは入力装置の故障等が生じた場合であっても課金先パスワードによる複写が可能となる。
【0116】
以下、個人の指情報により認証され、パスワードから課金先が特定されると、自動原稿送り装置8にセットされた原稿Dのうちの最下部にセットされている原稿は、ピックアップローラ203により給紙ローラ204に案内され、アライニングローラ205により、原稿搬送方向に対する傾きが補正されるとともに、画像形成のタイミングの基準となる原稿Dの先端位置が特定される。
【0117】
続いて、搬送ベルト207が所定時間回転されることで、原稿Dが装置本体2の原稿テーブル20の所定の位置に搬送される。
【0118】
続いて、(メインCPU101の制御によりランプレギュレータ123により第一キャリッジ30の露光ランプ32が所定の明るさで点灯され、図示しないパルスモータの回転により、原稿テーブル20に沿って、第一キャリッジ30が、所定の速度で移動される。
【0119】
原稿テーブル20に載置された原稿Dに記録されている画像情報は、露光ランプ32および反射板34を介して照明されることにより生じる反射光として、第一キャリッジ30の第1ミラー36、第二キャリッジ40の第2ミラー42および第3ミラー44を順に反射され、結像レンズ45により、CCDセンサ46の読取面に結像される。
【0120】
CCDセンサ46に結像された原稿Dの画像情報すなわち原稿Dからの反射光は、CCDセンサ46により光電変換されたのち、画像処理回路107により、シェーディング補正、2値化あるいは文字判別・特定などの所定の画像処理ルーチンに基づいて画像処理されてページメモリ制御部108を通ってページメモリ109に記憶される。
【0121】
メモリ109に一時的に記憶された原稿Dの画像情報は、メインCPU101によるプリント要求に応じて共有RAM106から、レーザドライバ115に、露光装置48から感光体ドラム50に向けて出射されるレーザビームの光強度を変調するレーザ駆動信号(画像データ)として出力される。
【0122】
レーザドライバ115に供給された画像データは、画像データに対応して強度変調されたレーザ駆動信号に変換され、露光装置48の図示しないレーザ素子から出射されるレーザビームを画像データに対応する強度を有する記録レーザビームとして変換されたのち感光体ドラム50の外周面に案内されて、感光体ドラム50の外周面で静電潜像に変換される。
【0123】
画像データにより感光体ドラム50に形成された静電潜像は、現像装置56により供給されるトナーによりトナー像として現像されたのち、転写剥離装置58を介して図示しない供給タイミングで予めタイミングローラ72まで給送されている用紙Pに、タイミングローラ72により用紙Pの先端と感光体ドラム50上のトナー像の位置とが整合された状態で、用紙Pに転写される。
【0124】
トナー像が転写された用紙Pは、転写剥離装置58により感光体ドラム50から剥離され、搬送装置54を介して定着装置76に搬送されて、定着装置76によりトナー像すなわちトナーが固着されて、フィニッシャ80または詳述しない反転部に案内される。
【0125】
トナー像を用紙に引き渡した感光体ドラム50は、清掃および除電装置60により表面に残った電荷およびトナーが除去されたのち、再び、次の画像形成に利用される。
【0126】
なお、複写枚数が2以上の場合または自動原稿送り装置8により次の原稿が供給された場合には、メインCPU101の制御により、上記一連の複写工程が繰り返される。この場合、用紙Pが排出センサ78を通過したことがメインCPU101に報知された時点で、CPU101により、操作パネル90から入力されている複写部数が1であるか否かおよび入力されている複写部数に対応する複写が繰り返されたか否かがチェックされ、現在原稿テーブル20上に位置されている原稿Dに関する複写が終了したことが確認された場合には、次の原稿Dの給送(原稿入れ換え)が要求される。
【0127】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明の画像形成装置は、予め特定の利用者の特徴を捉えて、特徴情報として入力する入力装置と、入力された特徴情報を保持するメモリ装置と、入力装置に、利用者が次に触れた際に、メモリ装置に記憶されている特徴情報と新たに入力された特徴情報とを比較して、既に登録されている利用者と非登録者とを識別することができる。
【0128】
すなわち、非登録者に対して前記画像形成装置を所定の条件の範囲内で操作可能としたり、所定の条件の範囲内で、認証装置による認証によらない画像形成装置の操作を許可できる。
【0129】
これにより、既に登録されている利用者と非登録者とを識別するとともに登録されている利用者に固有の管理データに基づいて利用結果を保持し、非登録者に対しては、数値または画像データにより定義される新たな認証のためのデータを要求し、入力されたデータが予め保存されているデータと異なる場合に、画像形成装置の操作を禁止し、その一方で入力装置または識別装置の動作不備に際しては、所定の条件の範囲内で、認証装置による認証によらない画像形成装置の操作許可される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態が適用される画像形成装置の概略図。
【図2】図1に示したデジタル複写装置の電気的接続および制御のための信号の流れを説明する概略ブロック図。
【図3】図1および図2に示した複写装置に組み込まれる操作パネルの一例を示す概略図。
【図4】図1ないし図3に示した複写装置に組み込まれる個人認証部の構成を概略的に示すブロック図。
【図5】図4に示した個人認証部のメモリ部の一例を示すブロック図。
【図6】図1ないし図3に示した複写装置の操作パネルに組み込まれる個人認証用のデータの入力に利用可能なパターン入力部(入力電極および出力電極他)の構成の一例を示す概略図。
【図7】図6に示したパターン入力部において、タイミングパルスによる制御タイミングの一例を示すタイミングチャート。
【図8】図6に示したパターン入力部に指を置いた状態を側面から見た状態と、指Fの側面の凹凸に依存して出力される出力信号の大きさとの関係を示す概略図。
【図9】図4に示した個人認証部における登録処理を説明するフローチャート。
【図10】図4に示した個人認証部における照合処理を説明するフローチャート。
【図11】図5に示した個人認証部のメモリ部内のデータメモリ412にデータを格納する例を説明する概略図。
【図12】図9および図10に示した認証処理に利用される書き込みコマンドを説明する概略図。
【図13】図9に示した認証登録および図10に示した認証照合等のルーチンに移行するステップを概略的に示すフローチャート。
【図14】図1ないし図13に示した複写装置の動作の一例を説明するフローチャート。
【図15】図14に示した動作に利用される制限事項のファイルの一例を示す概略図。
【図16】図14に示した動作とは異なる動作の一例を示すフローチャート。
【図17】図16に示した動作に利用される課金情報ファイルの一例を示す概略図。
【符号の説明】
2 ・・・画像形成装置、
4 ・・・画像読取部、
6 ・・・画像形成部、
8 ・・・自動原稿送り装置、
20 ・・・原稿テーブル、
24 ・・・原稿指示板、
24b・・・黒基準板、
24w・・・白基準板、
26 ・・・インジケータ、
30 ・・・第一キャリッジ、
32 ・・・照明ランプ、
38 ・・・スキャンモータ、
40 ・・・第二キャリッジ、
45 ・・・結像レンズ、
46 ・・・CCDセンサ、
48 ・・・露光ユニット、
50 ・・・感光体ドラム、
90 ・・・操作パネル、
91 ・・・テンキーパット、
92 ・・・入力装置、
93 ・・・プリントキー、
94 ・・・パターン入力部、
100 ・・・主制御部、
101 ・・・メインCPU、
102 ・・・パネルCPU、
103 ・・・メカコンCPU、
104 ・・・バスライン、
105 ・・・NVM(不揮発性メモリ)、
106 ・・・共有RAM、
107 ・・・画像処理回路、
108 ・・・ページメモリ制御回路、
109 ・・・ページメモリ、
110 ・・・機構制御部(メカコン)、
113 ・・・ROM、
114 ・・・RAM、
115 ・・・レーザドライバ、
116 ・・・ポリゴンモータドライバ、
117 ・・・メインモータドライバ、
118 ・・・電源装置、
119 ・・・ヒータランプ制御回路、
121 ・・・CCDドライバ、
122 ・・・スキャンモータドライバ、
123 ・・・ランプレギュレータ、
124 ・・・フィニッシャ駆動回路
201 ・・・原稿トレイ、
202 ・・・エンプティセンサ、
203 ・・・アライニングローラ、
207 ・・・搬送ベルト、
220 ・・・カバー、
401 ・・・パターン入力部、
402 ・・・認証制御部、
403 ・・・読取書込部、
404 ・・・メモリ部、
411 ・・・メモリ制御部、
412 ・・・データメモリ、
413 ・・・ワーキングメモリ、
414 ・・・プログラムメモリ、
421 ・・・線状電極アレイ、
423 ・・・出力電極、
424 ・・・入力電極、
425 ・・・アナログスイッチ群、
426 ・・・タイミングパルス発生部、
427 ・・・発振器、
428 ・・・出力抵抗、
429 ・・・検波回路、
430 ・・・A/D変換器。

Claims (9)

  1. 原稿画像に対応する像を静電的に保持する像担持体とこの像担持体に形成された像に現像剤を供給して可視化する現像装置とこの現像装置により形成された現像剤像を用紙に転写する転写装置とこの転写装置により用紙に転写された現像剤像を用紙に固着する定着装置とからなる画像形成部と、
    被測定者の指の長手方向に沿って所定間隔あけて配列され、その配列方向に沿って凹凸情報を入力すべき指が接触される複数の出力電極と、所定周波数の信号を出力する発振器と、この発振器の出力を前記複数の出力電極に順次切換え接続する接続手段と、前記複数の出力電極の指の長手方向に沿った端部に配設され、前記指が前記出力電極とともに接触される単一の入力電極と、この入力電極から得られる電気信号を検波する検波手段とを有し、前記画像形成部に対して利用者の身体の特徴の一部を用いて特定の利用者による操作を許可する認証装置と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記認証装置は、予め特定の利用者の特徴を捉えて、特徴情報として入力する入力装置と、
    入力された特徴情報を保持するメモリ装置と、を有し、
    前記入力装置に利用者が次に触れた際に前記メモリ装置に記憶されている特徴情報と新たに入力された特徴情報とを比較して既に登録されている利用者と非登録者とを識別することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記認証装置は、非登録者に対して前記画像形成装置を所定の条件の範囲内で操作可能とすることを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
  4. 前記認証装置は、所定の条件の範囲内で、前記認証装置による認証によらない前記画像形成装置の操作を許可させるモードを設定する設定装置をさらに有することを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
  5. 前記認証装置は、既に登録されている利用者と非登録者とを識別するとともに登録されている利用者に固有の管理データに基づいて利用結果を保持することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  6. 前記認証装置は、既に登録されている利用者と非登録者とを識別し、非登録者に対しては、数値または画像データにより定義される新たな認証のためのデータを要求し、入力されたデータが予め保存されているデータと異なる場合に、前記画像形成装置の操作を禁止することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  7. 前記認証装置は、既に登録されている利用者と非登録者とを識別し、登録者に対しては、数値または画像データにより定義される新たな認証のためのデータを要求し、入力されたデータと予め保存されているデータとが一致したことを条件に、利用者に固有の管理データに基づいて利用結果を保持することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  8. 前記画像形成部による画像形成行程の開始を許可する行程管理装置を有することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  9. 前記認証装置による前記行程管理装置の画像形成行程の管理に対して所定の条件の範囲で前記認証装置による認証によらない画像形成の開始を許可させるモードを設定する設定装置を有することを特徴とする請求項8記載の画像形成装置。
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