JP4108825B2 - 画像形成装置及び画像形成方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばデジタルコピー機能、ファクシミリ機能、プリンタ機能等を少なくとも有する複合型の画像形成装置及び画像形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、画像形成装置たるデジタル複写機は、原稿を光学的手段で読み取った後に、画像を電気信号に変換して種々の画像処理を施し、メモリ上へ画像データを蓄積したり加工したりしながら、それをレーザー電子写真プロセスを用いて再び画像形成する構成及び機能を有している。
【0003】
かかるデジタル複写機は、上記構成及び機能を有する為、従来、アナログ複写機と同等の複写機能に加え、公衆回線と接続することで画像を送信したり、或いは受信した画像を印刷したりするファクシミリ機能や、ホストコンピュータとの画像通信手段を備えることでプリントデータを受信して印刷するプリンタ機能も、一つのレーザー電子写真プロセス(すなわち、レーザーエンジン)により実現することができるとされている。
【0004】
このようなデジタル複写機の画像形成プロセスとしては、先ず原稿をスキャナ等の光学的手段で読み取った後、CCD(Charge Coupled Device)等の光電変換素子を用いて画像の光信号を電気信号に変換する。その後、アナログ/デジタル変換処理、線形・非線形の各種フィルタ処理、画像1ライン分のラインメモリを使った周波数変換処理、拡大・縮小処理、階調処理等といった様々な画像処理を施し、それをレーザー電子写真プロセスを用いて再び画像形成する。
【0005】
これに加えて、デジタル複写機の特長を生かした機能として、画像処理を施した画像信号を、画像1ページ分の2次元メモリ(PM;Page Memory、以下、PMと略記する)に蓄積し、それを繰り返し読み出して印刷したりするメモリ複写機能や、PM上に蓄積した画像信号を更に符号化してデータ・ファイルとし、画像をファイルとして扱うことで、データ・ファイルの画像への復元順序を並べ替えて出力したりする電子ソート機能や、ファイルを自在に切り貼りしたり編集したりするメモリ編集機能といった高度な機能も可能になる。
【0006】
このように、デジタル複写機では、画像を一旦PM上に蓄積することが可能なために、従来のアナログ複写機では不可能だった様々な画像編集が可能になったり、アナログでは不可能だった動作を行って各種のペーパー・ハンドリング・オプション(自動原稿送り装置や自動両面装置、ソーター/フィニッシャ等)を効果的に運用することができる。
【0007】
ここで、上記メモリ複写機能の制御のしくみと、現状抱えている問題点について説明する。
【0008】
先ず、3枚の原稿をメモリ複写機能で4部コピーする場合、デジタル複写機は次のような処理/動作を行うことになる。
【0009】
第1に、手置きコピーする場合には、以下のプロセスを各原稿毎に繰り返すことになる(以下、このプロセスを第1の先行例と称する)。
【0010】
図18は当該プロセスを実行する際の複写機の動きを示している。
【0011】
コピーボタンが押下されると、コピージョブ開始を受付け、PM領域を確保し、PMを書き込みモードに設定し、スキャンを開始する。次いで、用紙の給紙を開始し、PMの書き込み終了を待ち、PMの書き込みが終了したら(このとき、既にスキャンは終わっている)、PMを読み出しモードに設定し、プリント(PM読み出し)を開始する。そして、PM内の画像を順次読み出して、レーザースキャナで感光体ドラム上に描画し、PMの書き込み終了を待ち、感光体ドラム上の潜像を用紙に転写・定着し、プリントが終了した用紙を排紙する。
【0012】
こうして、1部目のコピーを終了することとなる。以降、上記同様のプロセスを経て、2部目、3部目、4部目のコピーを行う。そして、所望とする部数のコピーが終了すると、PM領域を開放し、次回コピーボタン押下待ちに入る。
【0013】
一方、第2に、自動原稿送り装置(以下、「ADF」と略す)を使って、4枚原稿を4部コピーするときには、次のような処理/動作を行うことになる(以下、このプロセスを第2の先行例と称する)。
【0014】
図19は当該プロセスを実行する際の複写機の動きを示している。
【0015】
コピーボタンが押下されると、コピージョブ開始を受付け、PM領域を確保し、PMを書き込みモードに設定し、ADFで原稿1枚を給紙し、スキャンを開始する。次いで、用紙の給紙を開始し、PMの書き込み終了を待ち、PMの書き込みが終了したら(このとき、既にスキャンは終わっている)、PMを読み出しモードに設定し、プリント(PM読み出し)を開始する。
【0016】
こうして、1部目のプリントを開始し、1部目のプリントが始まったので、2枚目の原稿をADFで給紙し、スキャンを開始し、2枚目のPM(以下、PB2とする)へ書き込みを開始し、書き込み終了まで待機する。
【0017】
この間、1部目のプリント(PM読み出し)を開始し、PM内の画像を順次読み出して、レーザースキャナで感光体ドラム上に描画し、PMの書き込み終了を待ち、感光体ドラム上の潜像を用紙に転写・定着し、プリントが終了した用紙を排紙し、こうして1部目のコピーを終了する。
【0018】
次いで、2部目の用紙の給紙開始し、プリント(PM読み出し)を開始し、PM内の画像を順次読み出して、レーザースキャナで感光体ドラム上に描画し、PMの書き込み終了を待ち、感光体ドラム上の潜像を用紙に転写・定着し、プリントが終わった用紙を排紙し、こうして2部目のコピーを終了する(以降、この2部目のコピーのプロセスを行程Aと称する)。以降、3部目、4部目のコピーを上記行程Aと同様のプロセスを経て行う。
【0019】
こうして、4部目のコピーを終了すると、このときまでに2枚目のスキャンとPM書き込みは終了しているので、PMを読み出しモードに設定し、プリント(PM読み出し)を開始することとなる。
【0020】
この2枚目の画像の1部目のコピーを開始すると、1部目のプリントが始まったので、3枚目の原稿をADFで給紙し、スキャン開始し、2枚目の画像の1部目のための用紙を給紙し、空いている最初のPM(以下、PB1とする)へ書き込みを開始し、書き込み終了を待つ。次いで、3枚目の原稿スキャン開始し、1部目のプリント(2枚目のPM読み出し)を開始し、2枚目のPM内の画像を順次読み出して、レーザースキャナで感光体ドラム上に描画し、PMの書き込み終了を待ち、感光体ドラム上の潜像を用紙に転写・定着し、プリントが終わった用紙を排紙し、2枚目の画像の1部目のコピー終了を終了する。
【0021】
次いで、2枚目の画像の2部目のための用紙の給紙開始し、プリント(PM読み出し)を開始し、2枚目のPM内の画像を順次読み出して、レーザースキャナで感光体ドラム上に描画し、PMの書き込み終了を待ち、感光体ドラム上の潜像を用紙に転写・定着し、プリントが終了した用紙を排紙し、2枚目の画像の2部目のコピーを終了する。以降、3部目、4部目のコピーを上記行程Aと同様のプロセスを経て行うこととなる。
【0022】
そして、2枚目の画像の4部目のコピーを終了すると、このときまでに3枚目のスキャンとPM書き込みは終了しているので、PMを読み出しモードに設定し、プリント(PM読み出し)を開始し、3枚目の画像の1部目のプリント開始する。即ち、1部目のプリントが始まったので、4枚目の原稿をADFで給紙し、スキャンを開始し、3枚目の画像の1部目(合計5枚目)のための用紙を給紙し、空いている2枚目のPM(PB2)へ書き込み開始し、書き込み終了を待つ。
【0023】
そして、4枚目の原稿のスキャンを開始し、PM内の画像を順次読み出して、レーザースキャナで感光体ドラム上に描画し、PM書き込み終了を待ち、ドラム上の潜像を用紙に転写・定着し、プリントが終わった用紙を排紙し、こうして3枚目の画像の1部目のコピーを終了する。
【0024】
続いて、2部目のための用紙の給紙開始し、プリント(PM読み出し)を開始し、2枚目のPM内の画像を順次読み出して、レーザースキャナで感光体ドラム上に描画し、PM書き込み終了を待ち、感光体ドラム上の潜像を用紙に転写・定着し、プリントが終わった用紙を排紙し、3枚目の画像の2部目のコピーを終了する。以降、3部目、4部目のコピーを上記行程Aと同様のプロセスを経て行う。
【0025】
3枚目の画像の4部目のコピーを終了すると、このときまでに4枚目のスキャンとPM書き込みは終了しているので、PMを読み出しモードに設定し、プリント(PM読み出し)を開始し、4枚目の画像の1部目(合計5枚目)のための用紙を給紙し、4枚目の画像の1部目のプリントを開始する。即ち、PM内の画像を順次読み出して、レーザースキャナで感光体ドラム上に描画し、PM書き込み終了を待ち、感光体ドラム上の潜像を用紙に転写・定着し、プリントが終わった用紙を排紙し、4枚目の画像の1部目のコピーを終了する。
【0026】
次いで、2部目のための用紙の給紙開始し、プリント(PM読み出し)開始し、2枚目のPM内の画像を順次読み出して、レーザースキャナで感光体ドラム上に描画し、PM書き込み終了を待つ。そして、感光体ドラム上の潜像を用紙に転写・定着し、プリントが終わった用紙を排紙し、こうして4枚目の画像の2部目のコピーを終了する。以降、3部目、4部目のコピーを上記行程Aと同様のプロセスを経て行う。そして、4枚目の画像の4部目のコピーを終了すると、PM領域を開放し、次回コピーボタン待ちに入る。
【0027】
上記の問題事例で判るように、デジタル複写機のメモリ複写機能を用いると、一旦PMに画像を蓄積してしまいさえすれば、後はプリントのみの動作となるため、プリント中に次の原稿のスキャンを並行して行うことで、PMを有しないためにスキャンとプリントを同期させて実行させなければならなかった、従来のアナログ複写機では成しえなかった高生産性プリントを実現することができる。
【0028】
上記のような、原稿が4枚で4部コピーというケースでは、あまりアナログとデジタルの違いは顕著に現れないが、特に部数が多い程、この差は顕著に現れる。原稿を大量にコピーするようなケースでは、デジタル複写機はアナログ複写機よりも優れた生産性を発揮する。
【0029】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような優れた生産性を発揮し得るデジタル複写機であるが、一方で問題点を抱え込んでもいる。特に問題になるのは、コピー・ジョブがスタートされた後、一旦操作パネル上から進行中のジョブを中断させ、設定を変更してから再びジョブをスタートさせる、といった複写機を使う場合の如く一般的な操作を行った場合である。
【0030】
以下、かかる問題として、ADF使用の「片面→片面」コピーの場合に、途中で中断して「片面→両面」コピーに設定変更した問題事例を説明する。
【0031】
例えば、前述した第2の先行例の行程Aにおいて、用紙の給紙を開始した後に、C/S中断された後、「片面→両面」コピーに設定を変更した場合では、C/S中断指示されても直ぐ停止はせず、給紙された用紙があれば、その用紙のプリントが無事済むまでは動作を停止しないから、プリントが終わった用紙を排紙してから動作停止する、という動きになる。即ち、上記行程Aの全プロセスを終了してから動作を停止するということになる。
【0032】
このとき、原稿は既に1枚目、2枚目ともにスキャンを終えてしまっているが、「片面→両面」コピーに設定変更されてから再スタートされると、動作自体は1枚目の画像の3部目からスタートし、自動両面装置(以下、「ADU」と略す)に用紙のスタックを開始する。そして、3部目、4部目をプリントした後、2枚目の画像のプリントを始めるが、中断時に「片面→両面」コピーが設定されているため、このプリントは1枚目の裏面に行うことになる。本来ならば、4部裏面へ印刷して動作を完了したいところだが、スタックされているのは中断再開後の2部分の用紙だけであるから、矛盾が生じる。
【0033】
この場合、この矛盾を解消する手段として従来は2通り考えられていた。
【0034】
即ち、第1に、従来のメモリ複写機能を搭載したデジタル複写機の解決手段では、2部印刷した後に一旦動作を停止し、両面印刷を完成するには両面印刷装置内に本来あるべき用紙がないため、「両面印刷装置内に用紙がない」旨の警告を表示し、不足分の表面の印刷を行うべく、ユーザーに必要なコピーをさかのぼって行うため、「既にスキャンした原稿のうち必要な枚数分だけADFへ戻し、コピーをやり直す」よう促すガイド表示を行うこととしていた。
【0035】
しかしながら、上記第1の解決手段の場合は一旦PM上に画像を読み込ませておきながら、いざプリントしてみると不足のあることが判って、再度スキャンをさせている点が問題であった。
【0036】
尚、従来のアナログ複写機においては、上記したような途中で設定変更が行われた場合、2枚目の画像のプリントは、ADUにスタックされている部数分だけ行い、1枚目の画像と2枚目の画像で表裏を形成するそのコピーセットだけは整合をとった上で、3枚目の画像からは先に設定された部数分だけ正しく両面コピーを行うこととしていた。
【0037】
しかし、これは、アナログ方式における手段であって、デジタル複写機において既に読み込んだ原稿画像をどのように活用すべきかといったことは明らかでなかった。
【0038】
以上のように、メモリ複写機能はPMを使うことによって所謂原稿の「先行入力」を行い、生産性を飛躍的に高めることにできる一方で、スキャンとプリントが同期して行われるため、スタート/中断/操作/設定変更/再スタートという作業をユーザーが違和感なく行える従来のアナログ複写機に比べて、ある意味では操作性が劣ってしまう、という大きな問題があった。
【0039】
以上のような事情からも、PMを使うことによって所謂原稿の「先行入力」が可能なメモリ複写機能ならではの長所を活かせないでいた。
【0040】
本発明は、上記問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、一連の複写動作の過程で当該複写動作の中断が生じ、諸機能の設定変更の後、複写動作が再開された場合においても、当該一連の複写動作が完了するまで画像情報を記憶しておくことで、迅速且つ高効率の動作を実現する画像形成装置及び画像形成方法を提供することにある。
【0041】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の第1の態様では、原稿を光学的に走査する走査手段と、上記走査手段により走査された光を画像信号に変換する光電変換手段と、上記光電変換手段によって得られる画像信号を蓄積する画像蓄積手段と、からなる画像読込手段と、上記画像蓄積手段により蓄積された画像信号を読み出し出力する出力手段と、上記画像読込手段と出力手段とを独立して実行し、原稿画像を読み取り、被画像形成媒体上に画像を形成する画像形成手段と、上記被画像形成媒体を反転搬送して積載し、上記被画像形成媒体の表裏を逆にして排出する反転積載手段と、上記被画像形成媒体の表面上に画像を形成した後、当該被画像形成媒体を上記反転積載手段を用いて積載し、上記被画像形成媒体の表裏を逆にして排出して、被画像形成媒体の裏面上に画像を形成するという一連の両面印刷動作が完了するまで、上記被画像形成媒体の表面及び裏面に形成すべき画像を上記画像蓄積手段上に保持するよう制御する制御手段と、上記画像読込手段による画像読み込み、及び上記出力手段による画像出力動作の少なくともいずれか一方の中止を指示する操作指示手段を有し、上記制御手段は、当該操作指示手段により片面印刷動作の中止が指示されたときは、印刷の終了した上記被画像形成媒体を排紙する工程まで終えた後に動作を停止し、次に両面印刷に動作モードが変更されてこの両面印刷動作が再開されたときは、前記画像蓄積手段上に保持した画像を読み出して、残部数について表面印刷を実行し、次に裏面印刷を実行する両面印刷動作を実行するとともに、再開後の上記両面印刷動作において表面印刷を実行中に更に中止が指示されたときは、表面印刷が終了した上記被画像形成媒体を保存する工程まで終えた後に動作を停止し、上記表面印刷が終了した上記被画像形成媒体が排除されて上記両面印刷動作が再開されたときは、残部数から表面印刷を行った部数を減じた部数について上記両面印刷動作を実行することを特徴とする画像形成装置が提供される。
【0044】
そして、第2の態様では、上記第1の態様において、上記制御手段は、上記表面印刷が終了した上記被画像形成媒体が排除されずに上記両面印刷動作が再開されたときは、前記中止がされた表面印刷動作から継続して実行することを特徴とする画像形成装置が提供される。
【0048】
そして、第3の態様では、原稿を光学的に走査するステップと、上記走査された光を画像信号に変換するステップと、上記得られた画像信号を蓄積するステップと、上記蓄積された画像信号を読み出し出力するステップと、上記の画像信号の読み込み、出力を独立して実行し、原稿画像を読み取り、被画像形成媒体上に画像を形成するステップと、上記被画像形成媒体を反転搬送して積載し、上記被画像形成媒体の表裏を逆にして排出するステップと、上記被画像形成媒体の表面上に画像を形成した後、当該被画像形成媒体を上記反転積載ステップにおいて積載し、上記被画像形成媒体の表裏を逆にして排出して、被画像形成媒体の裏面上に画像を形成するという一連の両面印刷動作が完了するまで、上記被画像形成媒体の表面及び裏面に形成すべき画像を保持するよう制御するステップと、上記画像読み込み、出力の少なくともいずれか一方の中止を指示するステップとを有し、上記制御するステップでは、中止を指示するステップにおいて片面印刷動作の中止が指示されたときは、印刷の終了した上記被画像形成媒体を排紙する工程まで終えた後に動作を停止し、次に両面印刷に動作モードが変更されてこの両面印刷動作が再開されたときは、蓄積された画像信号を読み出して、残部数について表面印刷を実行し、次に裏面印刷を実行する両面印刷動作を実行するとともに、再開後の上記両面印刷動作において表面印刷を実行中に更に中止が指示されたときは、表面印刷が終了した上記被画像形成媒体を保存する工程まで終えた後に動作を停止し、上記表面印刷が終了した上記被画像形成媒体が排除されて上記両面印刷動作が再開されたときは、残部数から表面印刷を行った部数を減じた部数について上記両面印刷動作を実行することを特徴とする画像形成方法が提供される。
【0051】
さらに、第4の態様では、上記第3の態様において、上記制御するステップでは、上記表面印刷が終了した上記被画像形成媒体が排除されずに上記両面印刷動作が再開されたときは、前記中止がされた表面印刷動作から継続して実行することを特徴とする画像形成方法が提供される。
【0055】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
【0056】
前述したように、メモリ複写機能では、ページメモリを使用する事によって、所謂原稿の「先行入力」を行い、生産性を飛躍的に高めることにできる一方、スキャンとプリントが同期して行われない為、ユーザーがジョブを途中で中断して何らかの操作/再設定を行っても、それが「先行入力」された画像に対して反映されない為、スタート/中断/操作/設定変更/再スタートといった、ごく普通の作業を、ユーザーが違和感なく行える従来のアナログ複写機に比べて、ある意味では操作性が非常に劣ってしまう、という大きな問題がある。
【0057】
本発明では、両面印刷時には、表面及び裏面の画像データを裏面印刷が完了するまで保持することで、このような問題点を解決するものである。
【0058】
尚、以下の説明において、「コピージョブの中断」とは、前述したように、コピージョブがスタートされた後、一旦操作パネル上から進行中のジョブを中断させる場合の他に、紙無し、ジャム、フィニッシャーフル、トナー補給等の動作条件によるものも含まれるものとする。
【0059】
また、「PMの確保」とは、コピー動作を開始する前に、画像を蓄積するためのメモリ領域を他のジョブに使用されないようにすることをいう。
【0060】
一方、「PMの解放」とは、今まで使用していた画像を蓄積する為のメモリ領域を、他のジョブが使用できるようにすることである。
【0061】
例えば、コピー中にファックス画像が送信された場合を考えると、コピージョブ開始時に、コピージョブがPMを「確保」して動作している。ここで、ファックス画像を受信するために、ファックス受信ジョブがメモリ領域を使用しようと、やはりPMの「確保」を行う。このとき、コピージョブが使用しているメモリ領域は「確保」されているので、ファックス受信ジョブは使用することはできない。コピー動作が終了し、コピージョブがPMを「解放」すると、ファックス受信ジョブは、その領域を「確保」することが可能となる。「確保」した領域には、画像データの書き込み、削除、上書き等の操作が可能である。
【0062】
また、本発明では、コピー開始後、何らかの要因によりコピー動作が中断される場合を想定している。この中断要因としては、以下のようなものがある。
【0063】
即ち、「ユーザによるストップキー押下」、「ユーザによる割込キー押下」、「給紙段の紙無し」、「ジャム」、「フィニッシャーフル」、「トナー補給」等である。ここで、「ユーザによるストップキー押下」が中断要因だった場合は、以下の説明中の「再開後のコピー動作」は、割込複写復帰後のコピー動作となる。
【0064】
以下、本発明の画像形成装置及び方法を詳細に説明する。
【0065】
図1は本発明の実施の形態に係る画像形成装置たるデジタル複写装置の構成図である。図1に示されるように、画像形成装置即ちデジタル複写装置2は、原稿の画像に対応する画像情報を読み取る画像読取部4、画像読取部4で読み取られた画像データに対応する画像を形成し、記録用紙に出力する画像形成部6ならびに画像読取部4に対して複写対象である原稿を1枚ずつ給送すると共に、複写が終わった原稿をストックする自動原稿送り装置8を有している。
【0066】
画像読取部4は、読み取り対象としての原稿Dが載置される、即ち原稿Dを保持する原稿テーブル20並びに原稿テーブル20に対して開閉可能に形成され、原稿テーブル20に載置された原稿を原稿テーブル20に密着させる原稿押さえ22を有している。
【0067】
原稿テーブル20の一端部には、原稿テーブル20に原稿Dをセットする際に、原稿Dをセットすべき第1の方向の位置(倍率基準位置)を指示すると共に、原稿Dの第1の方向と直交する第2の方向の基準(先端)位置を規定するための原稿指示板24が配置されている。尚、原稿指示板24は、原稿テーブル20に原稿Dを載置すべき位置を検知する原稿インジケータ26を一体に有している。また、原稿指示板24の背面、即ち画像形成部6(原稿押さえ22の反対)側には、以下に説明するCCDセンサの白基準及び黒基準の出力の校正に用いられる反射板(白板)24w及び黒板24bが一体的に形成されている。
【0068】
原稿テーブル20の下方、即ち装置本体10の内側には、原稿テーブル20に概ね平行且つ原稿テーブル20に沿って移動可能に形成され、原稿に表示されている情報を光の明暗として取り出す第1キャリッジ30、第1キャリッジ30に従動し、第1キャリッジ30によって取り出された情報、即ち原稿からの反射光を後述する記録媒体(感光体ドラム)に伝達する第2キャリッジ40が配置されている。尚、第1キャリッジ30には、以下に説明する操作パネルから入力された複写(読取)倍率に対応する所定の速度で駆動されるスキャンモータ38により、原稿テーブル20に沿って、紙面の左右方向に移動される。
【0069】
第1キャリッジ30には、原稿Dを照明する照明ランプ32、照明ランプ32からの光により照明された原稿Dからの反射光の一部を遮光するスリット34を通過した原稿Dからの反射光、即ち画像光を第2キャリッジ40へ向かって反射させる第1ミラー36が配置されている。
【0070】
第2キャリッジ40には、第1ミラー36により反射されて伝達された画像光を90度折り返す第2ミラー42及び第2ミラー42で折り返された画像光を更に90度折り返す第3ミラー44が配置されている。
【0071】
第1キャリッジ30の下方であって、第3ミラー44で折り返された画像光が案内される面内には、画像光に複写倍率に対応する集束性を与える結像レンズ45を通過された画像光を受光して光電変換するCCDセンサユニット46が配置されている。CCDセンサユニット46は、内部に収容しているCCDセンサにより画像光を光電変換して、不図示の画像メモリに、原稿画像に対応する画像信号を供給する。尚、不図示の画像メモリに記憶された原稿画像の画像信号は、以下に説明する感光体ドラムに向けて記録要レーザビームを照射する露光ユニット48により、画像信号に対応して強度変調されたレーザビームとして露光されることとなる。画像読取部4の下方であって複写装置本体10の概ね中央には、露光ユニット48からのレーザビームにより、画像情報に対応する静電潜像が形成される感光体ドラム50が配置されている。
【0072】
感光体ドラム50は、不図示のモータにより所定の速度で矢印の方向に回転される。感光体ドラム50の周囲には、感光体ドラム50が回転される方向に沿って、感光体ドラム50に所定の電荷を帯電させる帯電装置52、不図示の操作パネルから入力された用紙サイズあるいは画像形成倍率に対応する画像形成領域の外側に相当する感光体動ドラム50上の電荷を消去する消去LED54、感光体ドラム50に形成された潜像にトナーを供給して現像する現像装置56、感光体ドラム50上に現像装置56により形成されたトナー像(トナー)を用紙に転写させると共にトナー像が転写される際に感光体ドラム50に吸着された用紙を感光体ドラム50から分離させるための転写分離装置58、及び感光体度ドラム50の表面に残ったトナーをかき落とすと共に、同ドラム50の表面に残った電荷を除去するクリーニング除電装置60等が順に配置されている。
【0073】
感光体ドラム50が回転される方向であって、現像装置56により現像されたトナー像が感光体ドラム50の回転によって搬送される方向の上流側に対応する位置には、所定のサイズの記録用紙(被転写材)を収容可能に形成されると共に、自身が収容している記録用紙のサイズを表示する不図示のサイズ表示機構を有する用紙カセットCn・・・が挿入される第1,第2,第3のスロット62a、62bおよび62cが形成されている。
【0074】
各スロット62a〜62cには、カセットCn・・・に収容されている用紙のサイズに対応して設定された不図示のサイズ表示に基づいて、カセットCn・・・に収容されている記録用紙の大きさを、不図示の制御部に報知する第1乃至第3のサイズ検知センサ64a、64bおよび64cが配置されている。
【0075】
また、第2のスロット62aの上方右側には、定型以外の記録材料を給送可能とする手差通路66が形成されている。手差通路66には、用紙が搬送される方向に対して通路に案内される用紙が傾くことを防止する用紙ガイド66aが配置されている。用紙ガイド66aは、用紙のサイズ(幅)に合わせて移動可能、且つ用紙ガイド66aの位置を検知することで手差通路53に挿入される用紙の大きさ(幅)を検出する不図示の用紙センサに対して、用紙の大きさの入力可能に、形成されている。
【0076】
感光体ドラム50と各スロット62a,62b,62cの間には、それぞれのスロット62a,62b,62cに対応して配置され、各スロットに挿入されたカセットCn・・・のそれぞれから用紙を1枚ずつ引き出す給紙ローラ68a,68b,68c、給紙ローラ68a,68b及び68cのいずれかを介して引き出された用紙を感光体ドラム50に向けて送出する搬送ローラ70a,70b及び70c、搬送ローラ70a,70b及び70cのいずれかにより感光体ドラム50へ向けられる用紙を一時的に停止することで用紙が搬送される方向に対する用紙の傾きを補正すると共に、感光体ドラム50上のトナー像の先端と用紙の先端とを整合させて感光体ドラム50の表面が移動される速度と等しい速度で用紙を送り出すアライニングローラ72が配置されている。尚、手差通路66から供給される用紙は、搬送ローラ70aに向けて案内される。
【0077】
アライニングローラ72の近傍には、アライニングローラ72を介して用紙を停止させるために、搬送されている用紙の先端を検知するアライニングスイッチ72aが配置されている。
【0078】
感光体ドラム50の回転方向下流に対応する位置には、感光体ドラム50上に形成されたトナー像が転写され、トナーが静電的に付着している状態の用紙を搬送する搬送ベルト74、ローラ表面が互いに圧接されたヒートローラ対を含み、ローラ間を用紙が通過される際に用紙に転写されたトナーを加熱しながら用紙を加圧することで用紙に定着させる定着装置76及びトナー像が定着された用紙を複写装置本体10の外部のフィニッシャ80へ向かって排出させる排紙ローラ78が配置されている。排紙ローラ78の近傍には、定着装置76と排紙ローラ78の間に用紙が存在するか否かを検知する排紙スイッチ78aが配置されている。排紙スイッチ78aは、用紙の後端を検知することで、現在搬送されている用紙に対する画像形成の終了および定着装置76あるいはその近傍での用紙の詰まり(ジャム)を検知する。
【0079】
自動原稿送り装置8は、原稿Dが載置される原稿トレイ201と、原稿の有無を検出するエンプティセンサ202、原稿トレイ201から原稿を一枚ずつ取り出すピックアップローラ203、取り出された原稿を搬送する給紙ローラ204、原稿の先端を整位するアライニングローラ205、アライニングローラ205の上流(トレイ201)側に設けられ、原稿の到達を検出するアライニングセンサ206および原稿テーブル20の略全体を覆うように配設され、トレイ201から給送された原稿を原稿テーブル20の所定の位置に搬送すると共に、画像が読み取られた原稿を排出する搬送ベルト207等からなる。
【0080】
また、自動原稿送り装置8には、搬送ベルト207により搬送された原稿Dを反転させる反転ローラ210、反転ローラ210により案内される原稿を、搬送ベルト207へ戻すか、所定の排出位置(後述する本体カバー上)に排出させるかを切り換えるフラッパ211、フラッパ211が排出側に切り換えられている場合に、反転ローラ210により搬送された原稿Dを排出させる排紙ローラ212および反転ローラ210の近傍での原稿のジャムを検知するジャムセンサ213などが配置されている。尚、自動原稿送り装置8の搬送ベルト207、ピックアップローラ203、給紙ローラ204、アライニングローラ205、反転ローラ210、フラッパ211及び排紙ローラ212等に代表される多くの回転・駆動要素は、本体カバー220により(利用者が)不用意に触れることのないように覆われている。
【0081】
図2は上記デジタル複写装置に適用される操作パネルを平面方向から示した概略図である。図2に示されるように、操作パネル90は、複写枚数の設定あるいはファクシミリ送信のための番号入力のための数字入力要のテンキーパット91、複写条件、画像編集操作および機能操作として、例えばカタカナによる送信相手先名等を入力可能な複数の入力キー常時や複写装置における動作状態もしくは操作手順などを表示可能な液晶表示装置一体型のタッチセンサパネルが設けられている入力装置92および複写開始を指示するプリントキー93等を有している。なお、タッチパネル92には、後述する複写モードあるいはファクシミリモードなどに対応してROM101aに記憶されている表示データに基づいて、種々の表示パターンや入力キーエリアが表示される。
【0082】
図3は図1に示したデジタル複写装置の電気的接続および制御のための信号の流れを説明する概略ブロック図である。
【0083】
この図3に示されるように、複写装置2は、主制御装置であるメインCPU101を含む主制御部100と、主制御部100に接続され、画像読取部4と画像形成部6を制御する機構制御部110を有している。
【0084】
主制御部100のメインCPU101は、操作パネル90内に設けられているパネルCPU102及び機構制御部110内に設けられているメカコン(メカニカルコントローラ)CPU103に接続され、各CPU間の信号の受け渡しあるいは所定の制御の許可を出力する。尚、メカコンCPU103には、自動原稿送り装置(ADF)8のADFCPU222も接続されている。
【0085】
メインCPU101には、また、画像信号の転送を制御する画像バスライン104が接続されている。尚、メインCPU102からの動作指示に対し、メカコンCPU103は、その指示に基づいて動作を実行して状態ステータスを返す。これにより、機構制御部110すなわち画像読取部4、画像形成部6および自動原稿送り装置8の各部の動作状態は、状態ステータスとしてメインCPU101に返される。以上のようにして、メインCPU101は、機構制御部110の動作状態を把握するとともに、それらと操作パネル90からの入力内容を判断して、複写装置全体をコントロールできる。
【0086】
メインCPU101には、制御プログラムが記憶されているROM101a、データを一時的に記憶するRAM101b、バッテリにバックアップされ、電源が遮断された場合であってもデータが消失されないNVM(不揮発性)105、メインCPU101とメカコンCPU103の間の双方向通信に利用される共有RAM106、画像処理装置107、ページメモリ制御装置108およびページメモリ109等が接続されている。
【0087】
パネルCPU102には、前述した操作パネル90から入力される入力信号に応じてメインCPU101に画像形成部6及び画像読取部4のそれぞれを動作させるためのコマンドを出力するとともに、メインCPU101からの制御信号に基づいて、所定の表示を表示させ、或いは次の入力を一時的に禁止する。
【0088】
メカコンCPU103には、制御プログラムが記憶されているROM113とデータを一時的に記憶するRAM114が接続されている。
【0089】
メカコンCPU103には、また、露光ユニット48の不図示の半導体レーザの発光を制御するレーザドライバ115、露光ユニット48のポリゴンモータの回転を制御するポリゴンモータドライバ116、感光体ドラム50、現像装置56および定着装置76の詳述しないヒートローラを含む用紙搬送系等の回転を制御する図示しないメインモータの回転を制御するメインモータドライバ117等が接続されている。
【0090】
また、メカコンCPU103は、帯電装置52に所定の電圧を提供し、感光体ドラム50の表面を所定の表面電位に帯電させるとともに転写・分離装置58に所定の電圧を供給する電源回路118、定着装置76の不図示のヒータランプの点灯を制御するヒータランプ制御回路119、CCDセンサ46を駆動するCCDドライバ121、第1及び第2のキャリッジ30,40を所定速度で移動するスキャンモータ38の回転を制御するスキャンモータドライバ122、読み取り対象である原稿等を照射する露光ランプ32を点灯すると共に、ランプ32が放射する光の光量が所定の値となるよう発光量を制御するランプレギュレータ123、フィニッシャー装置80を駆動する駆動回路124、各カセット内の用紙の残量を検知する不図示のエンプティセンサおよびそれぞれのカセットの不図示のサイズセンサおよび装置内部の多くの検出スイッチから出力された信号を受け入れる入力回路125、装置内部の多くのソレノイドあるいはクラッチ等を駆動する機構制御回路126等と接続され、各機構及び回路のそれぞれに対して所定の制御信号を出力し、それぞれの機構及び回路から返されるステータスをモニタする。尚、各機構及び回路から返されたステータスは、機構制御部110即ち画像読取部4及び画像形成部6の各部の動作状態として、既に説明したようにメインCPU101に返される。
【0091】
以下、上記構成をふまえて、本発明の実施の形態の動作を詳細に述べる。
【0092】
先ず、本発明の第1の実施の形態について説明する。
【0093】
図10は第1の実施の形態に係る画像形成装置の処理過程を示す図である。
【0094】
第1の実施の形態では、ADF使用の「片面→片面」コピーの場合に、途中で中断して「片面→両面」コピーに設定変更した場合に適用される。
【0095】
例えば、前述した第2の先行例の行程Aにおいて、2部目の用紙の給紙を開始してからユーザがストップキーを押下して中断した後、「片面→両面」コピーに設定変更したとする。このときは、前述のようにプリントが終了した用紙を排紙する行程まで終えてから動作を停止する。このとき、原稿1枚目、2枚目の画像はPM上に蓄積されている。従って、ユーザが再スタートを指示すると、原稿1枚目の画像データの印刷動作を再開することとなる。
【0096】
以下、第1の実施の形態の動作を詳細に説明する。
【0097】
図4のフローチャートに示されるように、原稿4枚、「片面→片面」コピーの動作が開始されると、PM領域を確保し(ステップS1)、ADFで原稿1枚を給紙し(ステップS2)、スキャンを開始し、PB1に画像データを格納する(ステップS3)。次いで、1部目の用紙の給紙を開始し(ステップS4)、原稿1枚目、1部目をプリントし(ステップS5)、2枚目の原稿をADFで給紙し(ステップS6)、原稿をスキャンし、PB2に画像データを格納し(ステップS7)、2部目の用紙の給紙開始する(ステップS8)。ここで、C/Sが押下されると(ステップS9)、原稿1枚目、2部目をプリントした後(ステップS10)、コピー動作を中断する(ステップS11)。以上の動作は、後述する第2乃至第4の実施の形態と同様のものである。
【0098】
以下、再開時の動作を図5のフローチャートを参照して説明する。
【0099】
「片面→両面」コピーの設定をして、コピーを再開すると(ステップS101)、継続ジョブの開始を受付け、残り部数2部を自動的に設定する(ステップS102)。次いで、1部目の用紙を給紙し(ステップS103)、原稿1枚目のPM書き込みは既に終了しているので、PMを読み出しモードに設定し、プリント(PM読み出し)を開始し、PM内の画像を順次読み出して、レーザスキャナで感光体ドラム上に描画し、PM書き込み終了を待ち、感光体ドラム上の潜像を用紙に転写・定着し、プリントが終了した用紙をADUに排出する(ステップS104)。以上で、原稿1枚目の画像の1部目の表面コピーを終了する。
【0100】
続いて、2部目の用紙の給紙を開始し(ステップS105)、PMを読み出しモードに設定し、プリントを(PM読み出し)開始し、PM内の画像を順次読み出して、レーザスキャナで感光体ドラム上に描画し、PM書き込み終了を待ち、感光体ドラム上の潜像を用紙に転写・定着し、プリントが終わった用紙をADUに排出する(ステップS106)。以上の行程により、原稿1枚目の画像の2部目の表面コピーを終了する。
【0101】
次いで、原稿1枚目の画像は表面印刷であるから、PM領域を解放せず、保持したままで次の処理へ以降し、原稿2枚目の画像は既にPM書き込み終了しているので、PMを読み出しモードに設定する。また、印刷部数は、本ジョブが裏面印刷なので前回表面印刷部数である「2部」を自動的に設定する。そして、ADFから用紙の給紙を開始し、プリント(PM読み出し)を開始し、PM内の画像を順次読み出して、レーザスキャナで感光体ドラム上に描画し、PM書き込み終了を待ち、感光体ドラム上の潜像を用紙に転写・定着し、プリントが終わった用紙を排出し、こうして原稿2枚目の画像の1部目の裏面コピー終了(ステップS107,S108)。
【0102】
続いて、ADUから2部目の用紙の給紙開始し、プリント(PM読み出し)を開始し、PM内の画像を順次読み出して、レーザスキャナで感光体ドラム上に描画し、PM書き込み終了を待ち、感光体ドラム上の潜像を用紙に転写・定着し、プリントが終わった用紙を排出し、こうして原稿2枚目の画像の2部目の裏面コピーを終了する(ステップS109,S110)。
【0103】
続く3枚目以降のコピー動作は、図9のフローチャートに示される。
【0104】
尚、この動作は後述する第2乃至第4の実施の形態と同様のものである。
【0105】
即ち、裏面の印刷を終了したので、原稿1枚目及び2枚目のPM領域(PB1及びPB2)を解放し、PM領域(PB1)を確保し、3枚目の原稿をADFで給紙し、スキャンを開始し、用紙の給紙を開始し、PMの書き込み終了を待ち、PMの書き込みが終了したら、PMを読み出しモードに設定し、プリントを開始し、原稿3枚目の画像の1部目のプリント開始する(ステップS21乃至S24)。ここで、1部目のプリントが始まったので、4枚目の原稿をADFで給紙し、PM領域(PB2)を確保し、スキャンを開始し、3枚目の画像の1部目のための用紙を給紙し、PM領域(PB2)へ書き込み開始し、書き込み終了を待ち、4枚目の原稿スキャンを開始し、PM内の画像を順次読み出して、レーザースキャナで感光体ドラム上に描画し、PM書き込み終了を待ち、感光体ドラム上の潜像を用紙に転写・定着し、プリントが終わった用紙を排紙し、こうして3枚目の画像の1部目のコピー終了する(ステップS25,S26)。
【0106】
次いで、2部目のための用紙の給紙開始し、プリント(PM読み出し)を開始し、2枚目のPM内の画像を順次読み出して、レーザースキャナで感光体ドラム上に描画し、PM書き込み終了を待ち、感光体ドラム上の潜像を用紙に転写・定着し、プリントが終わった用紙を排紙し、3枚目の画像の2部目のコピーを終了する(ステップS27,S28)。
【0107】
続いて、3部目の用紙の給紙を開始し、プリント(PM読み出し)を開始し、PM内の画像を順次読み出して、レーザースキャナで感光体ドラム上に描画し、PM書き込み終了を待ち、感光体ドラム上の潜像を用紙に転写・定着し、プリントが終わった用紙を排紙し、3枚目の画像の3部目のコピーを終了する(ステップS29,S30)。
【0108】
次いで、4部目の用紙の給紙開始し、プリント(PM読み出し)開始し、PM内の画像を順次読み出して、レーザースキャナで感光体ドラム上に描画し、PM書き込み終了を待ち、感光体ドラム上の潜像を用紙に転写・定着し、プリントが終わった用紙を排紙し、3枚目の画像の4部目のコピーを終了する(ステップS31,S32)。
【0109】
続いて、原稿3枚目の画像は表面印刷であるから、PM領域を解放せず、保持したままで次の処理へ行くする。このときまでに4枚目のスキャンとPM書き込みは終了しているので、PMを読み出しモードに設定し、プリント(PM読み出し)を開始し、4枚目の画像の1部目(合計5枚目)のための用紙を給紙し、3枚目の画像の1部目のプリント開始し、PM内の画像を順次読み出して、レーザースキャナで感光体ドラム上に描画し、PMの書き込み終了を待ち、感光体ドラム上の潜像を用紙に転写・定着し、プリントが終わった用紙を排紙し、4枚目の画像の1部目のコピーを終了する(ステップS33,S34)。
【0110】
次いで、2部目のための用紙の給紙を開始し、プリント(PM読み出し)を開始し、2枚目のPM内の画像を順次読み出して、レーザースキャナで感光体ドラム上に描画し、PM書き込み終了を待ち、感光体ドラム上の潜像を用紙に転写・定着し、プリントが終わった用紙を排紙し、4枚目の画像の2部目のコピーを終了(ステップS35,S36)。
【0111】
続いて、3部目の用紙の給紙を開始し、プリント(PM読み出し)を開始し、PM内の画像を順次読み出して、レーザースキャナで感光体ドラム上に描画し、PMの書き込み終了を待ち、感光体ドラム上の潜像を用紙に転写・定着し、プリントが終わった用紙を排紙し、4枚目の画像の3部目のコピーを終了する(ステップS37,S38)。
【0112】
次いで、4部目の用紙の給紙を開始し、プリント(PM読み出し)を開始し、PM内の画像を順次読み出して、レーザースキャナで感光体ドラム上に描画し、PMの書き込み終了を待ち、感光体ドラム上の潜像を用紙に転写・定着し、プリントが終わった用紙を排紙し、4枚目の画像の4部目のコピーを終了し、PM領域(PB1およびPB2)を解放し、次回のコピーボタン押下待ちに入る(ステップS39,S40)。
【0113】
以上説明したように、第1の実施の形態によれば、先に説明した問題事例の場合に、一旦PM上に読み込んだ画像データを有効活用し、無駄な再スキャン動作をすることなく、両面印刷への機能変更を実現することができる。
【0114】
次に本発明の第2の実施の形態を説明する。
【0115】
図11は第2の実施の形態に係る画像形成装置の処理を示す図である。
【0116】
第2の実施の形態は、上記第1の実施の形態で、再開コピー動作中に、もう一度コピー中断した場合においても有効なものである。
【0117】
例えば、上記第1の実施の形態の再開後の処理(図5)のステップS105後に、ユーザがストップキーを押下して中断(「ユーザーによるストップキー押下」)したとする。このときは前述のようにステップS106まで終えてから動作を停止する。このとき、原稿1枚目、2枚目の画像はPM上に蓄積されているので、ユーザが再スタートを指示すると、再度、原稿1枚目の画像データの印刷動作を再開することとなる。
【0118】
以下、図6のフローチャートを参照して、再開後の処理・動作を説明する。
【0119】
継続ジョブの開始を受付け、コピーを再開し、残り部数2部を自動的に設定し、1部目の用紙の給紙を開始する。ここでC/Sが押下されても、PMを読み出しモードに設定し、プリント(PM読み出し)を開始し、PM内の画像を順次読み出して、レーザスキャナで感光体ドラム上に描画し、PM書き込み終了を待ち、感光体ドラム上の潜像を用紙に転写・定着し、プリントが終わった用紙をADFに排出し、原稿1枚目の画像の1部目の表面コピー終了する(ステップS201乃至S205)。
【0120】
ここで、はじめてコピー動作を中断し、ユーザが両面印刷装置内の紙を取り除くと、コピーを再開する。原稿1枚目の画像は表面印刷であるから、PMを解放せず、保持したまま次の処理へ以降し、原稿2枚目の画像は既にPM書き込み終了しているので、PMを読み出しモードに設定する。また、印刷部数は、本ジョブが裏面印刷なので前回表面印刷部数である、1部を自動的に設定する(ステップS206乃至S209)。
【0121】
次いで、ADUから用紙の給紙を開始し、プリント(PM読み出し)を開始し、PM内の画像を順次読み出して、レーザスキャナで感光体ドラム上に描画し、PM書き込み終了を待ち、感光体ドラム上の潜像を用紙に転写・定着し、プリントが終わった用紙を排出し、原稿2枚目の画像の1部目の裏面コピーを終了する(ステップS210乃至S213)。以降、前述した図9と同様の処理により、原稿3枚目、4枚目の両面コピー動作を行う。
【0122】
以上説明したように、第2の実施の形態によれば、再開コピー動作を再度中断された場合においても、一旦PM上に読み込んだ画像データを有効活用し、無駄な再スキャン動作をすることなく動作を継続することができる。
【0123】
尚、上記第2の実施の形態では、両面印刷装置よりユーザが紙を取り除いた後にコピーを再開する例を示したが、図12に示されるように、両面印刷装置より紙を取り除くことなくコピーを再開することもできる。この場合、コピー再開後に原稿1枚目のプリントを1部(表)、原稿2枚目のプリントを2部(裏)、コピーすることになる。この場合、最終的に得られるコピーの枚数がユーザーの所望とするものになる。
【0124】
ここで、図13のフローチャートを参照して、上記第1及び第2の実施の形態に共通するコピー開始、PM確保の制御の流れを説明する。
【0125】
コピー開始・PM確保のシーケンスに入ると、メインCPU101は、中断されたか否かを検出し(ステップS51)、中断されている場合にはスキャン終了しているか検出し(ステップS52)、スキャンが終了している場合には両面印刷ジョブであるか検出し、両面印刷ジョブである場合には印刷ジョブを再スタートし、PMを開放することとなる(ステップS53,S54,S55)。
【0126】
次に本発明の第3の実施の形態について説明する。
【0127】
図14は第3の実施の形態に係る画像形成装置の処理を示す図である。
【0128】
この第3の実施の形態は、ADF使用の「片面→片面」コピーの場合に、途中で中断して「片面→両面」コピーに設定した場合に有効である。
【0129】
例えば、従来技術に第2の先行例として説明した行程Aにおいて、2部目の用紙の給紙を開始した後に、ユーザがストップキーを押下して中断(上記「ユーザーによるストップキー押下」)した後、「片面→両面」コピーに設定変更したとする。このときは、前述のようにプリントが終了した用紙を排紙してから動作を停止する。このとき、原稿1枚目、2枚目の画像はPM上に蓄積されている。従って、ユーザが再スタートを指示すると、原稿1枚目の画像データの印刷動作を再開することとなる。
【0130】
以下、図7のフローチャートを参照して、再開時の動作を説明する。
【0131】
「片面→両面」コピーが設定され、コピーボタンが再び押下されてコピーを再開すると(ステップS301)、継続ジョブの開始を受付け、残り部数2部を自動的に設定する(ステップS302)。次いで、1部目の用紙の給紙を開始し(ステップS304)、PMを読み出しモードに設定し、プリント(PM読み出し)を開始し、PM内の画像を順次読み出して、レーザスキャナで感光体ドラム上に描画し、PMの書き込み終了を待ち、感光体ドラム上の潜像を用紙に転写・定着し、プリントが終わった用紙を両面印刷装置に排出し、原稿1枚目の画像の1部目の表面コピーを終了する(ステップS305)。
【0132】
続いて、2部目の用紙の給紙を開始し(ステップS306)、PMを読み出しモードに設定し、プリント(PM読み出し)を開始し、PM内の画像を順次読み出して、レーザスキャナで感光体ドラム上に描画し、PMの書き込み終了を待ち、感光体ドラム上の潜像を用紙に転写・定着し、プリントが終わった用紙をADFに排出し、原稿1枚目の画像の2部目の表面コピーを終了する(ステップS307)。
【0133】
次いで、原稿1枚目の画像は表面印刷であるから、PMを解放せず、保持したまま次の処理へ以降し、原稿2枚目の画像は、既にPM書き込み終了しているので、PMを読み出しモードに設定する。また、印刷部数は、本ジョブが裏面印刷なので前回表面印刷部数である、2部を自動的に設定する。そして、ADUから用紙の給紙を開始し、プリント(PM読み出し)を開始し、PM内の画像を順次読み出して、レーザスキャナで感光体ドラム上に描画し、PMの書き込み終了を待ち、感光体ドラム上の潜像を用紙に転写・定着し、プリントが終わった用紙を排出し、原稿2枚目の画像の1部目の裏面コピーを終了する(ステップS308乃至S309)。
【0134】
続いて、ADFから2部目の用紙の給紙を開始し、プリント(PM読み出し)を開始し、PM内の画像を順次読み出して、レーザスキャナで感光体ドラム上に描画し、PMの書き込み終了を待ち、感光体ドラム上の潜像を用紙に転写・定着し、プリントが終わった用紙を排出し、原稿2枚目の画像の2部目の表面コピーを終了する(ステップS310、S311)。
【0135】
裏面の印刷を終了したので、通常は原稿1枚目及び原稿2枚目の画像のPM領域を解放するか否かを判断するために、ユーザが設定した元々の部数と再開後に印刷した部数を比較する。ユーザ設定部数の方が大きければ次の処理へ以降し、小さければ、PM領域を解放する(ステップS312)。
【0136】
次いで、ユーザ設定部数が再開後印刷した部数よりも大きい場合、その差分を部数、この例では2部に設定し、自動的に足りない分の印刷動作を開始する。
【0137】
先ず、用紙の給紙を開始し、PMを読み出しモードに設定し、プリント(PM読み出し)を開始し、PM内の画像を順次読み出して、レーザスキャナで感光体ドラム上に描画し、PMの書き込み終了を待つ。そして、感光体ドラム上の潜像を用紙に転写・定着し、プリントが終わった用紙をADUに排出し、原稿1枚目の画像の1部目の表面コピー終了(ステップS313、S314)。
【0138】
次いで、2部目の用紙の給紙開始し、PMを読み出しモードに設定し、プリント(PM読み出し)を開始し、PM内の画像を順次読み出して、レーザスキャナで感光体ドラム上に描画し、PMの書き込み終了を待ち、感光体ドラム上の潜像を用紙に転写・定着し、プリントが終わった用紙をADUに排出し、原稿1枚目の画像の2部目の表面コピーを終了する(ステップS315、S316)。
【0139】
続いて、原稿1枚目の画像は表面印刷であるから、PMを解放せず、保持したまま次の処理へ以降し、原稿2枚目の画像は既にPM書き込み終了しているので、PMを読み出しモードに設定する。また、印刷部数は、本ジョブが裏面印刷なので前回表面印刷部数である、2部を自動的に設定し、両面印刷装置から用紙の給紙開始し、プリント(PM読み出し)を開始し、PM内の画像を順次読み出して、レーザスキャナで感光体ドラム上に描画し、PM書き込み終了を待ち、感光体ドラム上の潜像を用紙に転写・定着し、プリントが終わった用紙を排出し、原稿2枚目の画像の1部目の裏面コピーを終了する(ステップS317、S318)。
【0140】
次いで、ADUから2部目の用紙の給紙を開始し、プリント(PM読み出し)を開始し、PM内の画像を順次読み出して、レーザスキャナで感光体ドラム上に描画し、PMの書き込み終了を待ち、感光体ドラム上の潜像を用紙に転写・定着し、プリントが終わった用紙を排出し、原稿2枚目の画像の2部目の裏面コピーを終了する(ステップS319、S320)。
【0141】
以上で、裏面の印刷を終了したので、原稿1枚目および原稿2枚目の画像のPM領域(PB1およびPB2)を解放する。以降、前述した図9と同様の処理により、原稿3枚目、4枚目の両面コピー動作を行う。
【0142】
以上説明したように、第3の実施の形態によれば、問題事例の場合に、一旦PM上に読み込んだ画像データを有効活用し、無駄な再スキャン動作をすることなく、両面印刷への機能変更を実現することができる。更に、中断・再開後の始めセットも、ユーザが指定した部数のコピーを提供できる。
【0143】
次に、本発明の第4の実施の形態を説明する。
【0144】
図15に第4の実施の形態における画像形成装置の処理を示す図である。
【0145】
この第4の実施の形態は、上記第3の実施の形態において、再開コピー動作中に、もう一度コピー中断した場合においても有効とする。
【0146】
例えば、上記第3の実施の形態のシーケンス(図7)において、ステップS306後に、ユーザがストップキーを押下して中断(上記「ユーザによるストップキー押下」)したとする。このときは、前述のようにステップS307まで終えてから動作を停止する。原稿1枚目、2枚目の画像はPM上に蓄積されている。ここで、例えば、枠消しの設定をしたとする。枠消し処理は印刷時の印字範囲を狭めることにより実現するので、PM上の画像データが使用可能であるから、継続ジョブだと自動的に判断する。ユーザが再スタートを指示すると、再度、原稿1枚目の画像データの印刷動作を再開することとなる。
【0147】
以下、図8のフローチャートを参照して、再開時の動作を説明する。
【0148】
「片面→両面」コピーの設定をして、コピーボタンが押下されると、継続ジョブの開始を受付け、残り部数2部を自動的に設定し、用紙の給紙を開始する。ここで、C/S押下されても、PMを読み出しモードに設定し、プリント(PM読み出し)を開始し、PM内の画像を順次読み出して、レーザスキャナで感光体ドラム上に描画し、PM書き込み終了を待ち、感光体ドラム上の潜像を用紙に転写・定着し、プリントが終わった用紙をADFに排出し、原稿1枚目の画像の1部目の表面コピーを終了する(ステップS401乃至S403)。
【0149】
原稿1枚目の画像は表面印刷であるから、PMを解放せず、保持したまま次の処理へ以降し、原稿2枚目の画像は既にPM書き込み終了しているので、PMを読み出しモードに設定する。また、印刷部数は、本ジョブが裏面印刷なので前回表面印刷部数である、1部を自動的に設定する。そして、両面印刷装置から用紙の給紙開始し、プリント(PM読み出し)を開始し、PM内の画像を順次読み出して、レーザスキャナで感光体ドラム上に描画し、PMの書き込み終了を待ち、感光体ドラム上の潜像を用紙に転写・定着し、プリントが終わった用紙を排出し、原稿2枚目の画像の1部目の裏面コピー終了する(ステップS404乃至S411)。
【0150】
次いで、裏面の印刷を終了したので、通常は原稿1枚目および原稿2枚目の画像のPM領域を解放するか否かを判断するために、ユーザが設定した元々の部数と再開後に印刷した部数を比較する。ユーザ設定部数の方が大きければ、次の処理へ以降し、小さければPM領域を解放する。そして、ユーザ設定部数が再開後印刷した部数よりも大きい場合、その差分を部数、この例では3部に設定し、自動的に足りない分の印刷動作を開始する。そして、用紙の給紙を開始し、PMを読み出しモードに設定し、プリント(PM読み出し)を開始し、PM内の画像を順次読み出して、レーザスキャナで感光体ドラム上に描画し、PM書き込み終了を待ち、感光体ドラム上の潜像を用紙に転写・定着し、プリントが終わった用紙を両面印刷装置に排出し、原稿1枚目の画像の1部目の表面コピーを終了する(ステップS412乃至S416)。
【0151】
続いて、2部目の用紙の給紙を開始し、PMを読み出しモードに設定し、プリント(PM読み出し)を開始し、PM内の画像を順次読み出して、レーザスキャナで感光体ドラム上に描画し、PM書き込み終了を待ち、感光体ドラム上の潜像を用紙に転写・定着し、プリントが終わった用紙をADUに排出し、原稿1枚目の画像の2部目の表面コピーを終了する(ステップS417、S418)。
【0152】
続いて、3部目の用紙の給紙開始し、PMを読み出しモードに設定し、プリント(PM読み出し)を開始し、PM内の画像を順次読み出して、レーザスキャナで感光体ドラム上に描画し、PM書き込み終了を待ち、感光体ドラム上の潜像を用紙に転写・定着し、プリントが終わった用紙を両面印刷装置に排出し、原稿1枚目の画像の3部目の表面コピーを終了する(ステップS419、S420)。
【0153】
原稿1枚目の画像は表面印刷であるから、PMを解放せず、保持したまま次の処理へ以降する。そして、原稿2枚目の画像は既にPM書き込み終了しているので、PMを読み出しモードに設定する。また、印刷部数は、本ジョブが裏面印刷なので前回表面印刷部数である、3部を自動的に設定する。そして、ADUから用紙の給紙開始し、プリント(PM読み出し)を開始し、PM内の画像を順次読み出して、レーザスキャナで感光体ドラム上に描画し、PM書き込み終了を待ち、感光体ドラム上の潜像を用紙に転写・定着し、プリントが終わった用紙を排出し、原稿2枚目の画像の1部目の裏面コピーを終了する(ステップS421、S422)。
【0154】
次いで、ADFから2部目の用紙の給紙を開始し、プリント(PM読み出し)を開始し、PM内の画像を順次読み出して、レーザスキャナで感光体ドラム上に描画し、PM書き込み終了を待ち、感光体ドラム上の潜像を用紙に転写・定着し、プリントが終わった用紙を排出し、原稿2枚目の画像の2部目の表面コピーを終了する(ステップS423乃至S424)。
【0155】
続いて、ADFから3部目の用紙の給紙開始し、プリント(PM読み出し)を開始し、PM内の画像を順次読み出して、レーザスキャナで感光体ドラム上に描画し、PM書き込み終了を待ち、感光体ドラム上の潜像を用紙に転写・定着し、プリントが終わった用紙を排出し、原稿2枚目の画像の3部目の表面コピーを終了する(ステップS425乃至S426)。
【0156】
こうして、裏面の印刷を終了したので、原稿1枚目および原稿2枚目の画像のPM領域を解放する。以降、前述した図9と同様の処理により、原稿3枚目、4枚目の両面コピー動作を行う。
【0157】
以上説明したように、第4の実施の形態によれば、再開コピー動作を再度中断された場合においても、いったんPM上に読み込んだ画像データを有効活用し、無駄な再スキャン動作をすることなく動作を継続することができる。さらに、中断・再開後のはじめのセットも、ユーザが指定した部数のコピーを提供できる。
【0158】
尚、上記第4の実施の形態では、両面印刷装置よりユーザが紙を取り除いた後にコピーを再開する例を示したが、図16に示されるように、両面印刷装置より紙を取り除くことなくコピーを再開することもできる。この場合、コピー再開後に原稿1枚目のプリントを1部(表)、原稿2枚目のプリントを2部(裏)、コピーすることになる。この場合、最終的に得られるコピーの枚数がユーザーの所望とするものになる。
【0159】
ここで、図17のフローチャートを参照して、上記第3及び第4の実施の形態に係る画像形成装置に共通するの制御の流れを説明する。
【0160】
コピー開始・PM確保が指示のシーケンスに入ると、メインCPU101は、コピーが中断されたか否かを検出し(ステップS61)、中断されている場合には、スキャンが終了しているか否かを検出する(ステップS62)。ここで、スキャンが終了している場合には、メインCPU101は、両面印刷ジョブであるかを検出し(ステップS63)、両面印刷ジョブである場合には、印刷ジョブを再スタートする(ステップS64)。
【0161】
次いで、メインCPU101は、裏面印刷終了しているか否かを検出し(ステップS65)、表面である場合には上記ステップS62に戻り、上記同様の処理を実行し、裏面が終了している場合には、指定部数印刷完了しているかを検出する(ステップS66)。ここで終了していない場合には再両面印刷の部数設定を行い(ステップS67)、上記ステップS64に戻る。一方、終了している場合には、PMを開放して(ステップS68)、全ての動作を終了する。
【0162】
以上説明したように、本発明によれば、ユーザがジョブ途中でを中断して、再開後両面印刷コピーを設定した場合に、既に画像メモリに蓄積された画像データを残り部数分の両面印刷を行い、裏面印刷終了まで表面及び裏面の画像データを共に保持するという制御を実行し、「先行入力」した原稿を再スキャンすることなく、また、両面印刷装置紙無しの警告表示もなく、効率よくコピー動作を継続することが可能となる。
【0163】
さらに、中断で「片面→両面」コピーを設定したときには、「先行入力」した画像を表面印刷用と裏面印刷用の2枚分を、両面印刷動作完了まで保持しておくことにより、無駄な再スキャンを省き、「先行入力」した画像データを有効に活用することができる。また、両面印刷動作完了まで表面・裏面の画像データを保持することにより、中断・再開後、はじめのセットのみ部数が足りない、という不具合を解消することができる。
【0164】
【発明の効果】
以上詳述したように、一連の複写動作の過程で当該複写動作の中断が生じ、諸機能の設定変更の後、複写動作が再開された場合においても、当該一連の複写動作が完了するまで画像情報を記憶しておくことで、迅速且つ高効率の動作を実現する画像形成装置及び画像形成方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る画像形成装置の構成図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る画像形成装置に適用される操作パネルを平面方向から示した概略図である。
【図3】図1に示した画像形成装置の電気的接続および制御のための信号の流れを説明する概略ブロック図である。
【図4】第1乃至第4の実施の形態に共通するコピー動作開始から中断までの動作を示すフローチャートである。
【図5】第1の実施の形態による再開後の複写動作を示すフローチャートである。
【図6】第2の実施の形態による再開後の複写動作を示すフローチャートである。
【図7】第3の実施の形態による再開後の複写動作を示すフローチャートである。
【図8】第4の実施の形態による再開後の複写動作を示すフローチャートである。
【図9】第1乃至第4の実施の形態に共通する中断後、原稿3枚目以降の複写動作を示すフローチャートである。
【図10】第1の実施の形態に係る画像形成装置の処理過程を示す図である。
【図11】第2の実施の形態に係る画像形成装置の処理過程を示す図である。
【図12】第2の実施の形態の改良例に係る画像形成装置の処理過程を示す図である。
【図13】第1及び第2の実施の形態に共通するコピー開始、PM確保の制御の流れを説明するためのフローチャートである。
【図14】第3の実施の形態に係る画像形成装置の処理過程を示す図である。
【図15】第4の実施の形態に係る画像形成装置の処理過程を示す図である。
【図16】第4の実施の形態の改良例に係る画像形成装置の処理過程を示す図である。
【図17】上記第3及び第4の実施の形態に係る画像形成装置に共通するの制御の流れを説明するためのフローチャートである。
【図18】従来技術による手置きコピーの基本動作を説明するための図である。
【図19】従来技術によるADFコピーの基本動作を説明するための図である。
【符号の説明】
2 デジタル複写装置
4 画像読取部
6 画像形成部
8 自動原稿送り装置
100 主制御部
101 メインCPU
108 ページメモリ制御装置
109 ページメモリ
Claims (4)
- 原稿を光学的に走査する走査手段と、上記走査手段により走査された光を画像信号に変換する光電変換手段と、上記光電変換手段によって得られる画像信号を蓄積する画像蓄積手段と、からなる画像読込手段と、
上記画像蓄積手段により蓄積された画像信号を読み出し出力する出力手段と、
上記画像読込手段と出力手段とを独立して実行し、原稿画像を読み取り、被画像形成媒体上に画像を形成する画像形成手段と、
上記被画像形成媒体を反転搬送して積載し、上記被画像形成媒体の表裏を逆にして排出する反転積載手段と、
上記被画像形成媒体の表面上に画像を形成した後、当該被画像形成媒体を上記反転積載手段を用いて積載し、上記被画像形成媒体の表裏を逆にして排出して、被画像形成媒体の裏面上に画像を形成するという一連の両面印刷動作が完了するまで、上記被画像形成媒体の表面及び裏面に形成すべき画像を上記画像蓄積手段上に保持するよう制御する制御手段と、
上記画像読込手段による画像読み込み、及び上記出力手段による画像出力動作の少なくともいずれか一方の中止を指示する操作指示手段を有し、
上記制御手段は、当該操作指示手段により片面印刷動作の中止が指示されたときは、印刷の終了した上記被画像形成媒体を排紙する工程まで終えた後に動作を停止し、次に両面印刷に動作モードが変更されてこの両面印刷動作が再開されたときは、前記画像蓄積手段上に保持した画像を読み出して、残部数について表面印刷を実行し、次に裏面印刷を実行する両面印刷動作を実行するとともに、
再開後の上記両面印刷動作において表面印刷を実行中に更に中止が指示されたときは、表面印刷が終了した上記被画像形成媒体を保存する工程まで終えた後に動作を停止し、上記表面印刷が終了した上記被画像形成媒体が排除されて上記両面印刷動作が再開されたときは、残部数から表面印刷を行った部数を減じた部数について上記両面印刷動作を実行することを特徴とする画像形成装置。 - 上記制御手段は、上記表面印刷が終了した上記被画像形成媒体が排除されずに上記両面印刷動作が再開されたときは、前記中止がされた表面印刷動作から継続して実行することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 原稿を光学的に走査するステップと、上記走査された光を画像信号に変換するステップと、上記得られた画像信号を蓄積するステップと、上記蓄積された画像信号を読み出し出力するステップと、
上記の画像信号の読み込み、出力を独立して実行し、原稿画像を読み取り、被画像形成媒体上に画像を形成するステップと、
上記被画像形成媒体を反転搬送して積載し、上記被画像形成媒体の表裏を逆にして排出するステップと、
上記被画像形成媒体の表面上に画像を形成した後、当該被画像形成媒体を上記反転積載ステップにおいて積載し、上記被画像形成媒体の表裏を逆にして排出して、被画像形成媒体の裏面上に画像を形成するという一連の両面印刷動作が完了するまで、上記被画像形成媒体の表面及び裏面に形成すべき画像を保持するよう制御するステップと、
上記画像読み込み、出力の少なくともいずれか一方の中止を指示するステップとを有し、
上記制御するステップでは、中止を指示するステップにおいて片面印刷動作の中止が指示されたときは、印刷の終了した上記被画像形成媒体を排紙する工程まで終えた後に動作を停止し、次に両面印刷に動作モードが変更されてこの両面印刷動作が再開されたときは、蓄積された画像信号を読み出して、残部数について表面印刷を実行し、次に裏面印刷を実行する両面印刷動作を実行するとともに、
再開後の上記両面印刷動作において表面印刷を実行中に更に中止が指示されたときは、表面印刷が終了した上記被画像形成媒体を保存する工程まで終えた後に動作を停止し、上記表面印刷が終了した上記被画像形成媒体が排除されて上記両面印刷動作が再開されたときは、残部数から表面印刷を行った部数を減じた部数について上記両面印刷動作を実行することを特徴とする画像形成方法。 - 上記制御するステップでは、上記表面印刷が終了した上記被画像形成媒体が排除されずに上記両面印刷動作が再開されたときは、前記中止がされた表面印刷動作から継続して実行することを特徴とする請求項3に記載の画像形成方法。
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