JP2004357317A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】この発明の目的は、原稿台にセットされる原稿の位置に拘りなく記録材の中央に複写画像を形成する画像形成装置を提供することにある。
【解決手段】この発明の画像形成装置は、原稿台11により支持される原稿の位置を検知する原稿位置検知センサ17と、原稿台にセットすべき原稿の位置を示唆する基準表示装置12と、「角基準」と「中央基準」との切り換えを指示するコントロールパネル170を有し、CCDイメージセンサ24の受光面に結像された原稿の画像の読み取りを開始する位置を、原稿の大きさ、複写倍率、用紙の大きさ、及び、原稿が原稿台にセットされる位置に応じて任意に変更できる。これにより、不所望なミスコピーが防止され、複写コストが低減される。
【選択図】 図1

Description

この発明は、静電複写プロセスによって画像データに対応する画像を形成して用紙に出力する画像形成装置に関する。
静電複写プロセスが利用されている画像形成装置、たとえば、電子写真式複写装置は、複写すべき原稿を保持する原稿保持部、原稿保持部により保持された原稿の画像情報を光の明暗情報として取り出す画像読取部、及び、画像読取部により読取られた画像情報に基づいて複写像を形成したのち記録材に出力する画像形成部などを有している。
原稿保持部は、たとえば、ガラス板などの透明な材質により形成された原稿台と、複写対象としての原稿が載置されるべき位置を指示する原稿スケールとを有している。
画像読取部は、原稿台にセットされた原稿を照明する照明ランプ、照明ランプにより照明された原稿からの反射光を光電変換して画像情報に対応する電気信号に変換するCCD読み取り装置、及び、原稿からの反射光を安定な状態でCCD読み取り装置の受光面に入射させるための結像レンズ装置を有している。なお、原稿からCCD読み取り装置に向かう反射光は、一般に、装置の設置面積を低減する目的により、原稿台とCCD読み取り装置との間に配置される複数のミラーにより複数回折り曲げられたのちCCD読み取り装置の受光面に案内される。
画像形成部は、CCD読み取り装置により読取られた原稿の像に対応する静電潜像を保持する感光体、感光体を所定の電圧に帯電させる帯電装置、帯電装置により帯電された感光体に静電潜像を形成するための画像情報光を照射する像露光装置、像露光装置により感光体に形成された静電潜像に現像剤を供給することで現像する現像装置、現像装置により感光体上に形成された現像剤像を画像出力材としての記録材に転写する転写装置、及び、転写装置に向けて記録材を給送する記録材給送機構などにより構成される。なお、転写装置を介して記録材に転写された現像剤像は、定着装置により加熱されることで溶融され、定着装置から供給される圧力により記録材に定着される。
ところで、原稿保持部に原稿をセットする場合の位置基準として、原稿の先端と先端に接する2辺の内の1辺とからなる2辺を利用する角基準と、原稿の先端とそのの中央部を利用する中央基準とが知られている。
角基準の電子写真式複写装置では、原稿保持部に原稿をセットする場合に原稿の大きさを考慮する必要がなく、常に、同一位置に原稿をセットすればよい。しかしながら、原稿の大きさと複写倍率に基づいて必要となる記録材の大きさと実際に供給される記録材の大きさとが一致しない場合には、複写により得られる複写画像が記録材の隅に偏って複写されることが知られている。また、記録材給送機構が部分的に磨耗あるいは経時変化しやすいことおよび結像レンズ装置のレンズ動作ならびにコサイン4乗則にともなう明るさの補正などが複雑になることが知られている。
これに対して、中央基準の電子写真式複写装置では、原稿の大きさと複写倍率に基づいて必要となる記録材の大きさと実際に供給される記録材の大きさとが一致しない場合であっても、所定の複写倍率の範囲では、原稿の画像が記録材のおおむね中央に複写できる。その一方で、原稿台に原稿をセットする際に中心がずれやすく、不所望な複写物が発生しやすくなることが知られている。
ところで、現在、市場には、上述した角基準の電子写真式複写装置と中央基準の電子写真式複写装置の双方が混在している。このことは、利用者が、それ以前に利用していた複写装置と原稿基準位置が異なる複写装置に交換した場合に、不所望な複写物を頻繁に発生させる問題がある。また、利用者が複数の複写装置を保有し、その複写装置が角基準と中央基準の双方である場合には、記録材の中心と複写によって得られた画像の中心とが一致しない複写物が生じやすい問題がある。
このことは、複写コストを増大させるばかりでなく、さらに、現像剤の部分的な消費すなわち複写によって得られた画像の特定の領域における画像濃度の低下などを引き起こす問題がある。
この発明の目的は、原稿台にセットされる原稿の位置に拘りなく記録材の中央に複写画像を形成する画像形成装置を提供することにある。
この発明は、上記問題点に基づきなされたもので、原稿を支持する原稿支持手段と、この原稿支持手段にセットされる前記原稿の第1の位置とこの第1の位置とは異なる第2の位置とを検知する原稿位置検知手段と、前記原稿支持手段に前記原稿がセットされるべき第1および第2の位置を指示する原稿位置指示手段と、前記原稿支持手段にセットされた前記原稿の画像を光の明暗情報として読み取る画像読取手段と、前記原稿位置指示手段の指示を前記第1の位置および前記第2の位置との間で切り換える原稿位置入力手段と、前記画像読取手段により読み取られた画像を出力するための用紙を給送する用紙給送手段と、前記画像読取手段により前記原稿の画像の読取を開始する位置を、前記原稿位置検知手段により検知された位置と前記原稿位置入力手段により入力された位置とに基づいて、前記第1の位置および前記第2の位置との間で切り換える読取位置制御手段と、前記画像読取手段により読み取られた前記原稿の画像を、前記原稿支持手段に前記原稿がセットされた位置と前記用紙給送手段を介して給送される前記用紙の所定の位置に、前記読取位置制御手段により変更された前記読み取りを開始する位置に対応して画像を形成する画像形成手段と、を、有する画像形成装置を提供するものである。
また、この発明は、原稿を支持する原稿支持手段と、この原稿支持手段にセットされる前記原稿の第1の位置とこの第1の位置とは異なる第2の位置とを検知する原稿位置検知手段と、前記原稿支持手段に前記原稿がセットされるべき第1および第2の位置を指示する原稿位置指示手段と、前記原稿支持手段にセットされた前記原稿の画像を光の明暗情報として読み取る画像読取手段と、前記原稿位置指示手段の指示を前記第1の位置および前記第2の位置との間で切り換える原稿位置入力手段と、前記画像読取手段により読み取られた画像を出力するための用紙を給送する用紙給送手段と、前記画像読取手段により読み取られた画像を出力する倍率を入力する倍率入力手段と、前記画像読取手段により前記原稿の画像の読取を開始する位置を、前記原稿位置検知手段による検知結果と前記原稿位置入力手段により指示された位置とに基づいて前記第1の位置および前記第2の位置のいずれか一方を選択した後、前記倍率入力手段により前記倍率が入力された場合には、入力された前記倍率と前記用紙給送手段により給送される前記用紙の大きさに基づいて前記第1の位置および前記第2の位置を変更する読取位置制御手段と、前記画像読取手段により読み取られた前記原稿の画像を、前記原稿支持手段に前記原稿がセットされた位置と前記用紙給送手段を介して給送される前記用紙の所定の位置に、前記読取位置制御手段により変更された前記読み取りを開始する位置に対応して画像を形成する画像形成手段と、を、有する画像形成装置を提供するものである。
さらに、この発明は、原稿を支持する原稿支持手段と、この原稿支持手段にセットされる前記原稿の第1の位置とこの第1の位置とは異なる第2の位置とを検知する原稿位置検知手段と、前記原稿支持手段に前記原稿がセットされる際に前記原稿の先端が接触されるものであって、前記原稿の前記先端と直交する前記原稿の2辺が前記原稿支持手段の前記原稿の先端と平行な方向のおおむね中央に位置するよう前記原稿がセットされる位置を指示する第1の位置と前記原稿の前記先端と直交する前記原稿の2辺の内の1辺が前記原稿支持手段の前記原稿の先端と直交する2辺の内の1辺と接するよう前記原稿がセットされる位置を指示する第2の位置を指示する原稿位置指示手段と、前記原稿支持手段にセットされた前記原稿の画像を光の明暗情報として読み取る画像読取手段と、この画像読取手段により前記原稿の画像の読取を開始する位置を、前記原稿位置検知手段により検知された結果と前記原稿位置入力手段により入力された前記第1の位置および前記第2の位置との間で切り換える読取位置制御手段と、前記画像読取手段により読み取られた画像を出力するための用紙を給送する用紙給送手段と、前記画像読取手段により読み取られた前記原稿の画像を、前記原稿支持手段に前記原稿がセットされた位置と前記用紙給送手段を介して給送される前記用紙の所定の位置に、前記読取位置制御手段により変更された前記読み取りを開始する位置に対応して画像を形成する画像形成手段と、を、有する画像形成装置を提供するものである。
以上説明したように、この発明の画像形成装置によれば、原稿台により支持される原稿の画像を読み取る読み取りを開始する位置は、原稿位置検知センサで検知された「角基準」位置と「中央基準」位置との間でCPUにより切り換えられる。
また、原稿台により支持される原稿の画像を読み取る読み取りを開始する位置は、基準表示装置により指示された位置とコントロールパネルにより入力された位置とに基づいて、「角基準」位置と「中央基準」位置との間でCPUにより切り換えられる。
さらに、CCDイメージセンサの受光面に結像された原稿の画像の読み取りが開始される位置は、基準表示装置により指示された位置とコントロールパネルにより入力された位置とに基づいて、CPUにより「角基準」位置と「中央基準」位置との間で切り換えられるとともに、コントロールパネルにより入力されたと各カセットおよびLCFならびに手差フィーダのいづれかにより給送される用紙の大きさに基づいて、CPUで変更された読み取りを開始する位置に対応して画像が形成される。
これにより、原稿台に原稿がセットされる位置が変化された場合であっても、原稿台に原稿がセットされた状態とおおむね等しい状態で、用紙に原稿の画像を提供できる。また、利用者が複数の複写装置を保有し、その複写装置が角基準と中央基準の双方である場合には、記録材の中心と複写によって得られた画像の中心とが一致しないという不所望な複写物が生じることが防止でき、コピーコストが低減できる。
以下、図面を参照してこの発明の実施例を詳細に説明する。
図2に示される通り、画像形成装置すなわち電子写真式ディジタル複写装置2は、読み取り手段として機能する画像読取部4と画像形成手段として機能する画像形成部6とを有している。なお、画像読取部4の上部には、画像読取部4の後述する原稿台に対して開閉可能に形成され、読取対象物すなわち原稿Dを、原稿台に向けて1枚ずつ給送するとともに、原稿台に載置された原稿Dを原稿台に密着させる原稿押さえとして機能する原稿自動給送装置 (以下、ADFと示す) 8がセットされている。
画像読取部4は、その上部に、閉じた状態にあるADF8に対向され、原稿Dがセットされる透明なガラスからなる原稿台11と、原稿台11の一端に配置され、原稿台11に原稿Dをセットすべき位置を示す基準表示装置12とを有している。なお、原稿台11を取り巻く原稿台11の近傍には、図3を用いて後述するコントロールパネルが配置されている。
原稿台11の下方には、画像読取部4の構成として、原稿台11に載置された原稿Dを照明する露光ランプ13、露光ランプ13からの光を原稿Dに集光させるための補助反射板14、及び、原稿Dからの反射光を図中左方向に折曲げる第1ミラー15などが配置されている。露光ランプ13、補助反射板14および第1ミラー15は、第一キャリッジ16に固定されており、第一キャリッジ16の移動にともなって原稿台11と平行に移動可能に配置されている。なお、第一キャリッジ16は、図示しない歯付きベルト等を介して図示しないパルスモータの駆動力が伝達されて、原稿台11に沿って平行に移動される。
原稿台11の下方であって、基準表示装置12と原稿台11とが接せられている近傍の所定の位置には、図4を用いて後述する原稿台11のどこに原稿Dがセットされたかを検知するための原稿位置検知センサ17が配置されている。
原稿台11の図中左方、第1ミラー15により反射された反射光が案内される方向には、図示しない駆動機構たとえば歯付きベルトならびにDCモータなどを介して原稿台11と平行に移動可能に形成された第二キャリッジ20が配設されている。
第二キャリッジ20には、第1ミラー15により案内される原稿Dからの反射光を下方に折曲げる第2ミラー21および図中右方に折り曲げる第3ミラー22が互いに直角に配置されている。第二キャリッジ20は、第一キャリッジ16を駆動する図示しない歯付きベルトなどにより第一キャリッジ16に従動されるとともに、第一キャリッジ16に対して1/2の速度で原稿台11に沿って平行に移動される。
第一キャリッジ16の下方であって、第二キャリッジ20を介して折返された光の光軸を含む面内には、第二キャリッジ20からの反射光を所定の倍率で結像させる結像レンズ23、及び、結像レンズ23により集束性が与えられた反射光を電気信号すなわち画像データに変換するCCDイメージセンサ24が配置されている。
画像形成部6は、複写装置2のほぼ中央に回転自在に位置された像担持体としての感光体ドラム30を有している。感光体ドラム30は、図示しないモータにより所定の回転速度で回転される。
感光体ドラム30の周囲の所定の位置には、ドラム表面を所定の電荷に帯電させる帯電チャージャ31、後述する画像処理部から供給される画像データすなわち画像形成すべき画像情報に対応する図示しないレーザダイオードから発生されたレーザビームを、偏向装置としてのポリゴンミラー32aにより感光体ドラム30の軸線方向に偏向するとともに第1および第2の折り返しミラー32bおよび32cならびにfθレンズ32dを介して感光体ドラム30の表面に露光することで感光体ドラム30の表面に静電潜像を形成するレーザ露光装置32、レーザ露光装置32による露光により感光体ドラム30の表面上に形成された静電潜像に現像剤としてのトナーを供給して所望の画像濃度で現像する現像ローラ33aを有する現像装置33、後述する用紙カセットから給紙された被転写材すなわちコピー用紙Pに感光体ドラム30に形成されたトナー像を転写するとともにトナー像が転写された用紙Pを感光体ドラム30から分離させるための転写・剥離チャージャ34、感光体ドラム30の表面からコピー用紙Pを剥離する剥離爪35、感光体ドラム30の表面に残留したトナーを清掃するクリーニング装置36、及び、感光体ドラム30の表面に残った電位を除電する除電装置37が、順に、配置されている。
感光体ドラム30の下方に位置される複写装置2の底部には、複写装置2の正面側より着脱自在に上下複数段に装着された給紙手段としての多段給紙装置 (以下、PFPと示す) 40が複写装置2と一体的に配置されている。
PFP40は、さまざまな大きさのコピー用紙Pを複数種類収納するための上段カセット41、中段カセット42および下段カセット43を含み、それぞれのカセット41,42および43は、たとえば、長手方向に沿って搬送されるよう置かれたA4サイズのコピー用紙、B4サイズのコピー用紙およびA3サイズのコピー用紙を、それぞれ、500枚程度収納可能に形成されている。
上段カセット41、中段カセット42および下段カセット43の所定の位置には、それぞれのカセット41,42および43から用紙Pを1枚づつ取り出すピックアップローラ44a,44bおよび44cが配置されている。
それぞれのピックアップローラ44a,44bおよび44cにより各カセット41,42および43から取り出された用紙Pの先端部が通過される位置には、用紙Pを1枚づつ分離するための搬送ローラ45a,45bおよび45cと、それぞれの搬送ローラと一体的に配置された分離ローラ46a,46bおよび46cが配置されている。分離ローラ46a,46bおよび46cは、それぞれ、相互に組み合わせられた搬送ローラに対して軸線が平行に、かつ、所定の圧力で接触するよう配置されるとともに、搬送ローラの回転方向と逆方向に回転されることで、各カセットから取り出された用紙Pの最も上の1枚のみを後述する搬送路へ送出する。
PFP40の図中右方には、使用頻度の高いサイズの用紙P、たとえば、A4サイズの用紙Pを3000枚程度収納可能に形成された大容量フィーダ (以下、LCFと示す) 47が設けられている。LCF47の所定の位置には、LDF47に収容された用紙Pを1枚づつ取り出すピックアップローラ48が配置されている。ピックアップローラ48と感光体ドラム30との間には、上下一対に組み合わせられた搬送ローラ49aおよび分離ローラ49bを含む分離機構49が配置されている。分離機構49は、分離ローラ49bを搬送ローラ49aが回転される方向に対して逆方向に回転させることで、ピックアップローラ48によりLDF47から取り出された用紙Pの最も上の1枚のみを後述する搬送路へ送出する。
LCF47の上部には、各カセット41,42,43およびLCF47とは独立に、コピー用紙Pを給送可能な手差しフィーダ50が形成されている。手差しフィーダ50と感光体ドラム30との間には、手差しフィーダ50に挿入された用紙Pを取り込む手差し用ピックアップローラ51、ピックアップローラ51により取り込まれた用紙Pをガイドする手差しガイド52、及び、手差しガイド52を介して感光体ドラム30に向かって案内される用紙Pを搬送する搬送ローラ53が設けられている。
それぞれのカセット41,42および43ならびにLCF47と感光体ドラム30との間には、各カセット41,42および43ならびにLCF47から感光体ドラム30に向かって用紙Pを案内する搬送路54が形成されている。この搬送路54は、さらに、感光体ドラム30と転写・剥離チャージャ33との間に規定される転写領域を経て、複写装置2の外部まで延出されている。また、搬送路54には、いずれかのカセットまたはLCFもしくは手差しガイドから給送された用紙Pを、感光体ドラム30に向かって搬送するための複数の搬送ローラ55が設けられている。
搬送路54の感光体ドラム30の近傍、かつ、上流側には、搬送路54を案内されたコピー用紙Pの傾きを補正するとともに、感光体ドラム30上のトナー像の先端とコピー用紙Pの先端とを整合させ、感光体ドラム30の外周面の移動速度と同じ速度でコピー用紙Pを、転写領域へ給紙するアライニングローラ56が配設されている。また、アライニングローラ56の手前すなわち搬送ローラ55側には、アライニングローラ56へのコピー用紙Pの到達を検出するアライニングセンサ56aが設けられている。
転写領域を通過された用紙Pが進行する方向には、用紙Pを搬送する搬送ベルト57が組み込まれている。搬送ベルト57により用紙Pが搬送される方向であって、感光体ドラム30に対して熱を与えにくい位置には、ローラ表面が互いに圧接されたヒートローラ対を含み、トナー像が転写された用紙Pを加熱することでトナー像を溶融させつつトナー像と用紙Pとを加圧して用紙Pにトナー像を定着させる定着装置58が設けられている。
定着装置58に対向した複写装置2の側壁には、定着装置58によりトナー像が定着された用紙Pが排出される排出トレイ59が配置されている。
定着装置58と排出トレイ59との間には、定着装置58によりトナー像が定着されたコピー用紙Pを、後述する用紙反転部あるいは排出トレイ59のいづれかに案内する排出切換ユニット60が配置されている。
排出切換ユニット60は、定着装置58を通過された用紙Pを推進する第1および第2の排出ローラ61および62、及び、第1および第2の排出ローラ61および62の間に配置され、定着装置58を通過されたコピー用紙Pを、排出トレイ59あるいは後述する用紙反転部のいづれかに選択的に振り分ける振り分けゲート63を有している。
反転機構64は、既に転写領域および定着装置58を通過されたコピー用紙Pを一時的に集積する一時集積部65、定着装置58を通過したコピー用紙Pの表裏を反転して一時集積部65に導く反転路66、一時集積部に集積されたコピー用紙Pを一枚づつ取り出すピックアップローラ67、一時集積部65に収容された用紙Pを再びアライニングローラ56に案内する反転搬送路68、及び、反転搬送路68に案内された用紙Pをアライニングローラ56に向かって給紙する給紙ローラ69を有している。
ADF8は、カバー71を有し、カバー71の後端縁部が複写装置2の上面後端縁部に図示しないヒンジ装置を介して取付けられており、必要に応じてADF8全体を回動変位させることで、既に得に説明したように、画像読取部4の原稿台11に対して開閉可能に形成されている。
カバー71の上面やや左方向部位には、複数枚の原稿Dを保持する原稿給紙台72が設けられている。原稿給紙台72の図中左方すなわちADF8の一端側には、原稿給紙台72にセットされた原稿Dを順次一枚ずつ取出すとともに、図中左端側から画像読取部4の原稿台11の一端側に供給するためのピックアップローラ73が配置されている。原稿給紙台72の所定の位置には、原稿給紙台72への原稿Dがセットされたか否かを検知する原稿検知センサとしてのエンプテイセンサ73が配設されている。なお、原稿給紙台72には、原稿台11に原稿Dがセットされた位置を検知する原稿位置検知センサ17と同様に機能する図示しない原稿幅検知センサが配置されてもよい。
ピックアップローラ73の原稿取出し方向には、ピックアップローラ73により取り出された原稿Dを原稿台11に向けて送出する給紙ローラ74、給紙ローラ74により給送された原稿Dの先端を整位するアライニングローラ75が配置されている。なお、アライニングローラ75と給紙ローラ74との間には、原稿Dのアライニングローラ75への到達を検出するアライニングセンサ75aが配置されている。
カバー71の内側であって、ADF8が閉じられた状態で画像読取部4の原稿台11と対向される位置には、原稿台11のほぼ全体を覆う大きさが与えられ、ピックアップローラ73、給紙ローラ74およびアライニングローラ75を介して原稿給紙台72から搬送された原稿Dを原稿台11の所定の位置に搬送する搬送ベルト76が配置されている。搬送ベルト76は、図中左右一対に配置されたベルトローラ77に掛渡され、図示しないベルト駆動機構によって、図中右側および図中左側の両方向に向けて回転される。
ADF8の右側部位には、搬送ベルト76により図中左側から図中右側に移動される原稿Dをカバー71の外側に向けて送出する反転ローラ78、反転ローラ78に原稿Dを押し付けるピンチローラ79、反転ローラ78とピンチローラ79により搬送される原稿Dを、再び搬送ベルト76へ戻すか所定の排出位置すなわちカバー71上に排出させるかを切り換えるフラッパ80、フラッパ80が排出側に切り換えられている場合に、反転ローラ78により搬送された原稿Dを排出させる排紙ローラ81、及び、反転ローラ78の近傍での原稿のジャムを検知するジャムセンサ82などが配置されている。
図1は、図2に示した電子写真式ディジタル複写装置2の制御機構を概略的に示すブロック図である。
電子写真式ディジタル複写装置2の制御機構は、図3を用いて後述するコントロールパネルならびに原稿台11に原稿をセットする際の基準位置を示す基準表示装置12を制御するコントロールパネル部110、原稿Dの画像情報を読み取るスキャナ部120、入力された画像情報に基づいて用紙Pに画像を形成するプリンタ部130、スキャナ部120および後述する外部装置から供給される画像データを処理するメモリ編集部140、たとえば、ファクシミリ装置、ハードディスク装置、あるいは、周知のローカルエリアネットワーク (以下、LANと示す) に接続されたコンピュータおよびワードプロセッサなどからの画像データの入力を管理するシステム部150、及び、コントロールパネル部110、スキャナ部120、プリンタ部130、メモリ編集部140およびシステム部150のそれぞれの間の信号の受け渡しを制御するメインコントロール部160に大別される。
コントロールパネル部110は、コントロールパネルCPU111と、コントロールパネルCPU111に接続されたリード・オンリ・メモリ (以下、ROMと示す) 112およびランダム・アクセス・メモリ (以下、RAMと示す) 113により構成されている。
コントロールパネルCPU111は、ROM112およびRAM113に記憶されているデータをもとに、図3を用いて後述するコントロールパネルならびに基準表示装置12に配置されているさまざまなスイッチおよびタッチパネルによる入力の検知、タッチパネルへの表示、及び、LEDの点灯および消灯などを制御する。
スキャナ部120は、スキャナCPU121と、スキャナCPU121に接続されたROM122およびRAM123を含み、ROM122およびRAM123に記憶されている制御データに基づいたスキャナCPU121の制御により、画像読み取り部4のCCDイメージセンサ24を動作させて原稿Dの画像を光の明暗情報として取り込むとともに、第一キャリッジ16および第二キャリッジ20を所定の速度で移動させるための図示しないDCモータなどを付勢するための機構制御部124に所定の駆動信号を出力する。
また、スキャナ部120は、CCDイメージセンサ24から出力されたアナログ画像データを周知のA/D変換によりディジタル信号に変換するA/D変換回路125、A/D変換回路125を介してディジタル信号に変換された画像信号からCCDイメージセンサ24の出力の個体誤差ならびに照明ランプ13からの光量の不均一性などに関する影響を除去するシェーディング補正回路126、及び、CCDイメージセンサ24により読み取られた原稿Dの画像情報を所定のタイミングで後段に接続されたメモリ編集部140に供給するためのラインメモリ127を有し、ROM122およびRAM123のデータに基づいたスキャナCPU121の制御により、CCDイメージセンサ24により読み取られた原稿Dの画像情報を電気信号に変換したのち所定のスレショルドレベルで2値化して後段に接続されたメモリ編集部140の後述するページメモリに出力する。
なお、スキャナCPU121には、ADF8も接続されている。ADF8は、後述するメインコントロール部160による制御に基づくスキャナCPU121の制御により原稿Dを給送する。また、スキャナCPU121には、図示しない座標入力装置からの編集データが入力された場合に、メモリ編集部140の後述するページメモリに、所定の制御データを出力するとともに画像形成に利用される画像データを保持するためのメモリエリアの大きさを制御するエディタ128も接続されている。
プリンタ部130は、プリンタCPU131と、プリンタCPU131に接続されたROM132およびRAM133を含み、画像読み取り部4を介して読み取られた画像情報および後述する外部装置から供給される画像データに基づいて用紙Pに画像を形成する。
プリンタCPU131には、感光体ドラム30、現像装置33の現像ローラ33a、アライニングローラ、搬送ベル−ト、定着装置、反転機構、及び、多段給紙装置40の各カセット41,42および43ならびにLDF47のそれぞれに配置されたピックアップローラならびに搬送ローラおよび分離ローラなど回転する図示しないモータを駆動するモータ駆動回路134、原稿台11にセットされた原稿Dの位置を検知する原稿位置検知センサ17、各カセット41,42および43ならびにLDF47のそれぞれに配置された図示しないペーパーエンプティスイッチ、搬送路54および反転機構64の所定の位置に配置され、用紙Pの詰まりなどを検知する図示しないレバースイッチ、及び、アライニングセンサ56aなどのスイッチおよびセンサから出力される信号の入力に利用される入力回路135、及び、たとえば、排出切換ユニット60の振り分けゲート63あるいは清掃装置35に含まれる図示しないソレノイドなどを付勢するための機構制御部136などが接続されている。
プリンタCPU131には、また、定着装置58の温度を制御する温度制御回路137、帯電チャージャ、現像装置および転写・剥離チャージャなどに所定の電圧を与える電圧供給回路138、及び、レーザ露光装置32の図示しないレーザダイオードから出射されるレーザビームの光強度を後述するページメモリから供給される画像データに対応して強度変調するレーザ駆動回路139などが接続され、ROM132およびRAM133のデータに基づいたプリンアCPU131の制御により、用紙Pに画像を形成する。
メモリ編集部140は、メモリ制御CPU141を含み、メインコントロール部160の後述するメインCPUとシステム部150の後述するシステムCPUとの双方からの指示に応じてスキャナ部120あるいは外部装置から供給される画像データをプリンタ部130のレーザ露光装置32のレーザダイオードから出射されるレーザビームの強度変調に利用されるビットマップデータに変換したのち、後段に示すページメモリに一時的に記憶させる。
メモリ制御CPU141には、システム部150を経由して外部装置から供給された画像データと、スキャナ部120を介して読み取られたのちメインコントロール部160の後段に説明する画像処理部により所定の形式に変換された原稿Dの画像データとを編集する画像編集部142、入力された画像データを圧縮または伸張する圧縮/伸張部143、入力された画像データを拡大、縮小または回転する拡大/縮小/回転部144、画像編集部142、圧縮/伸張部143および拡大/縮小/回転部144を介して処理された画像データを1ページ分ずつ記憶するページメモリ145、メモリアドレスを管理するアドレス制御部146、メモリのデータを管理するメモリ管理制御部147、及び、画像編集部142に取り込まれた画像データに対して圧縮/伸張および拡大/縮小/回転などの処理のための指示を与える割込制御部148とが接続されている。
システム部150は、スキャナ部120以外から供給される画像データの取り込みを制御するシステムCPU151を含み、システムCPU151に接続された外部装置としてのファクシミリ装置152、ハードディスク装置153、図示しないコンピュータおよびワードプロセッサなどが接続されたLAN154、及び、ファクシミリ152、ハードディスク装置153およびLAN154を介して供給される画像データをコードデータから複写装置2が処理可能な形式の画像データに変換するプリンタコントローラ155のそれぞれを制御することでメモリ編集部140の画像編集部142に画像データを入力させる。
メインコントロール部160は、複写装置2の動作すなわちコントロールパネル部110、スキャナ部120、プリンタ部130、メモリ編集部140およびシステム部150のそれぞれのCPU121,131,141および151を制御するメインCPU161を有している。
メインCPU161には、複写装置2を動作させるためのイニシャルデータなどが記憶されているROM162と、各CPU121,131,141および151の制御によりコントロールパネル部110、スキャナ部120、プリンタ部130、メモリ編集部140およびシステム部150のそれぞれから入力されたさまざまなデータを保持するRAM163とが接続されている。
メインCPU161には、また、システム部150を介して入力されたコードデータをメモリ編集部140のページメモリ145に記憶させるために利用されるプリンタフォントを保持するプリンタフォントROM164、図示しない編集用表示装置に対してシステム部150を介して入力されたコードデータに対応する画像を表示させるとともに、図3を用いて後述するコントロールパネルの液晶表示/入力パネルに対して所定の画像を表示させるためのディスプレイフォントを保持するディスプレイフォントROM165、スキャナ部120で読み取った画像データの送り先の指定およびプリンタ部130へ供給する画像データの切り替えなどに利用されるとともに、スキャナ部120のラインメモリ127とメモリ編集部140のページメモリ145との間およびページメモリ145とレーザ露光装置32との間を転送される画像データに対してバッファメモリとして機能するデータ切り換え/バッファメモリ166、及び、入力された画像データをマスキングあるいはトリミングする画像処理部167が接続されている。
図3は、図2に示した複写装置に組み込まれるコントロールパネルの一例を示す概略平面図である。
図3によれば、コントロールパネル170は、複写条件、画像編集操作あるいはファクシミリ装置通信機能操作として、たとえば、カタカナにより送信相手先名などを入力可能な複数の入力キーとファクシミリ送信相手先の特定のファクシミリ番号をプリセット可能な短縮ダイアルモードに利用される短縮ダイアルキーとして利用されるタッチパネル171、タッチパネル171と一体に形成され、複写装置2およびADF8の動作状態あるいはタッチパネルを構成するさまざまなキーエリアを表示する液晶表示/入力装置 (以下、LCDパネルと示す) 172、及び、複写装置2の状態たとえば用紙切れあるいは用紙詰まりなどを表示するLEDパネル173を有している。なお、LCDパネル172には、メインコントロール部160のROM162に記憶されている表示データに対応するさまざまな表示パターンおよび入力キーエリア、たとえば、原稿Dを原稿台11にセットする際の基準位置を変更可能な基準位置選択モードの入力を示唆するパターンなどが表示される。
コントロールパネル170には、また、たとえば、複写枚数の入力に利用される0から9までの数字キー181、コピー枚数をクリアすなわち「1」に戻すクリアキー182、コピーをスタートするプリントキー183、複写条件を初期状態にするオールクリアキー184、複写倍率を設定する倍率設定キー185、基準表示装置12を中央基準あるいは角基準のいづれかで動作させるための基準位置の変更を入力するための基準変更キー186、両面/両面、片面/両面などの複写モードを設定するための複写モード設定キー187、画像データを印字するための用紙の大きさすなわち大きさの異なる用紙を収容している用紙供給元としてのカセットおよびLCFを切り換えるための指示に対応する切り換え信号を出力するカセット切り換えキー188、及び、用紙に形成される出力画像の画像を所定の濃度にセットするための濃度調整キー189などが配置されている。
図4は、図2に示した複写装置に組み込まれる原稿位置検知センサの例を示す概略図である。
図4に示されるように、原稿位置検知センサ17は、複写装置2の原稿台11の下方であって、原稿台11と基準表示装置12とにより囲まれる2辺の隅すなわち原稿台11上で原稿Dがセット可能な領域の角部に対応される位置に配置されている。
原稿位置検知センサ17は、たとえば、所定の波長の光を出射するLED素子17aとLED素子17aから出射された光が原稿Dで反射された場合にのみ反射光が入射するよう配置されたフォトディテクタ17bを有し、フォトディテクタ17bに所定の光強度を有する反射光が入射された場合に、プリンタ部130の入力回路135に、所定の大きさの原稿検知電圧を出力する。なお、原稿Dが原稿台11に対して中央基準でセットされた場合であっても、原稿Dの大きさが複写装置2が複写可能な原稿サイズの上限に近い場合には、基準表示装置12と接する原稿台11の端部と原稿Dの端部との間の隙間Sが僅かになることから、原稿位置検知センサ17は、原稿台11の端部に近接して配置される。
図5は、図2に示した複写装置に組み込まれる基準表示装置の一例を示す概略平面図である。
基準表示装置12は、原稿台11の図中左方の先端部11aを押さえ込むよう原稿台11の上方から配置される。
基準表示装置12は、表示装置本体200と表示装置本体200内部に組み込まれた複数の発光体201,202および211ないし219とを有している。また、表示装置本体200の上面には、各発光体201,202および211ないし219が点灯した場合に独立に照明される基準マーク221,222およびサイズマーク231ないし239が配置されている。
発光体201および202は、それぞれ、原稿台11に原稿Dがセットされる場合の基準となる位置を示すための基準マーク221および222を照明するもので、コントロールパネル170の基準変更キー186が押されるごとに、角基準であることを示す発光体201および中央基準であることを示す発光体202が交互に点灯される。これにより、基準変更キー186が押されるごとに、基準マーク221および222が交互に表示される。
発光体211ないし219は、それぞれ、サイズマーク231ないし239を照明するもので、発光体211ないし213は、それぞれ、基準変更キー186を介して角基準が入力された場合に、角基準マーク221とともに、「A4」,「B4」および「A3」の原稿の大きさに対応する位置に配置されているサイズマーク231ないし233を表示させる。また、発光体214ないし219は、それぞれ、基準変更キー186を介して中央基準が入力された場合に、中央基準マーク222とともに、「A4」,「B4」および「A3」の原稿の2辺に対応する位置に配置されているサイズマーク234ないし239を表示させる。
次に、複写装置により原稿の画像を複写する際の原稿の基準位置と複写装置の動作について説明する。
図6は、原稿台11に原稿Dをセットする場合の角基準と中央基準との相違を示すものである。
図6に示されるように、「A3」サイズの原稿Dが角基準で原稿台11にセットされる場合には、原稿Dの先端が基準表示装置12の基準線12aに接せられるとともに、先端に接する2辺のうちの一方の側辺が基準線12aと直交するよう配置された原稿台11の側規制部材11aに突き当てられる。これにより、原稿Dは、図5に示した基準マーク221と原稿Dの4角の1つとが一致された状態で原稿台11の図中上方かつ図中左寄りにセットされる。
これに対して、「A3」サイズの原稿Dが中央基準で原稿台11にセットされる場合には、原稿Dの先端部の中心が図5に示した基準マーク222と整合された状態で原稿Dの先端部が基準表示装置12の基準線12aに接せられる。すなわち、「A3」サイズの原稿Dは、基準表示装置12の図5に示したサイズマーク238と239との間にセットされる。
ここで、「A3」サイズの原稿Dの角基準と中央基準との間の原稿Dの画像の読みだし位置の差すなわち原稿台11の側規制部材11aの位置すなわち角基準における原稿Dの側辺Daの位置と中央基準における原稿Dの側辺Da´の位置との間の距離QA3 [mm] を求めると、角基準と中央基準との間の基準位置の差がn [mm] で、「A3」サイズの原稿Dの幅がPA3 [mm] で、それぞれ示されるとき、
QA3 = n − PA3/2
と求められる。
同様にして、すべてのサイズの原稿Dに関し、角基準と中央基準との間の原稿Dの画像の読みだし位置の差Q [mm] を求めると、角基準と中央基準との間の基準位置の差がn [mm] で、対応する原稿Dの幅がP [mm] で、それぞれ示されるとき、
Q = n − P/2
で示される。
次に、図7ないし図9を用いて、原稿Dの画像の読みだし位置と用紙Pに形成される画像の書き出し位置との関係について説明する。
一般に、複写装置2において、原稿台11にセットされた原稿Dの画像を読み取る場合には、原稿Dに含まれる画像領域をCCDイメージセンサ24の長手方向と一致した第1の方向すなわち主走査方向とこの主走査方向と直交する第2の方向すなわち副走査方向とに便宜上分割し、主走査方向に関して所定の副走査方向の幅で画像情報を読み取ったのち、副走査方向に関して1回の読み取りにより得られた副走査方向の幅に対応する分だけ読取り位置をずらして、原稿Dの長さ方法に読取りを繰り返すことで原稿Dのすべての画像情報を光電変換する方法が利用される。
多くの場合、第一キャリッジ16の照明ランプ13および感光体ドラム30の軸線が延出される方向すなわち基準表示装置12が延出されている方向と主走査方向とが一致され、第一キャリッジ16が移動される方向および観光態度らm卯30が回転される方向すなわち基準表示装置12の基準線12aと直交する方向と副走査方向とが一致される。
これにより、第一キャリッジ16の照明ランプ17により照明された原稿Dの所定幅の領域からの反射光が第1ミラー15、第2ミラー21および第3ミラー22により順に反射されたのち結像レンズ23によりCCDイメージセンサ24の受光面に結像され、副走査方向に所定の幅を有する主走査方向の第1の画像情報が光電変換される。続いて、第一キャリッジ16が副走査方向の所定の幅の分だけ移動されることで、副走査方向に所定の幅を有する主走査方向の第2の画像情報が光電変換される。以下、第一キャリッジ16が移動されるにつれて、副走査方向に所定の幅を有する主走査方向の第3,第4,第5‥‥‥の画像情報が、CCDイメージセンサ24により順に光電変換されて、原稿Dの画像情報が照明ランプ17に照明されることによる明暗情報として読み取られる。なお、CCDイメージセンサ24による1回の読み取りにより光電変換される原稿Dの副走査方向の画像領域の幅は、CCDイメージセンサ24に固有の読み取り解像度あるいはCCDイメージセンサ24に固有の読み取り解像度を上限としたコントロールパネルからの入力に対応する解像度に応じて、たとえば、1/400ドット・パー・インチ (以下、 [dpi] とする) あるいは1/200 [dpi] に規定される。
ところで、図7 (a) に示されるように原稿Dが角基準でセットされた場合には、CCDイメージセンサ24を介して原稿Dの画像情報が読み取られる場合の読取り開始位置は、図7 (b) に示されるように原稿Dを表面すなわち原稿Dの画像情報面から見た状態で原稿Dの大きさすなわち原稿サイズに拘りなく、CCDイメージセンサ24の画像読取り位置の左端に一致される。
これに対して、図8 (a) に示されるように原稿Dが中央基準でセットされた場合には、CCDイメージセンサ24を介して原稿Dの画像情報が読み取られる場合の読取り開始位置は、図8 (b) に示されるように原稿Dの大きさすなわち原稿サイズに固有の読取り開始位置に一致される。
一方、複写装置2のレーザ露光装置32は、PFP40、LCF47および手差しフィーダ50のそれぞれから感光体ドラム30に向けて給送される用紙Pと感光体ドラム30との相対位置から求められる書き出し位置に、画像形成すべき画像データに対応するレーザビームを照射する。
ところで、感光体ドラム30に向けて給送される用紙Pは、用紙Pを搬送するためのさまざまなローラおよび搬送ベルトなどに代表される用紙搬送機構の部分的な磨耗あるいは定着装置を通過された用紙Pに生じることのある「しわ」を防止するために、用紙サイズに拘りなく、主走査方向の中心と用紙Pが搬送される方向と直交する方向の用紙Pの中心とが一致するよう給送される。
このことから、図9に示されるように、レーザ露光装置32から感光体ドラム30に向けて照射されるレーザビームの書き出し位置は、画像が形成される用紙Pの大きさに応じてあらかじめ規定される固有の書き出しに一致されなければならない。なお、用紙Pの大きさは、原稿Dの大きさとコントロールパネル170から入力される複写倍率との応じて規定されることから、レーザ露光装置32からのレーザビームの書き出し位置は、原稿Dの大きさに依存しないことはいうまでもない。
すなわち、レーザ露光装置32から感光体ドラム30に向けて出射されるレーザビームの書き出し開始位置すなわち書き出しタイミングは、原稿Dが原稿台11に「角基準」および「中央基準」のいづれの方法でセットされた場合であっても、用紙Pの大きさが「A3」である場合を基準として、実際に利用される用紙Pn (nは、用紙のサイズを示す) の大きさの差をx [mm] 、及び、用紙Pnに対する書き出し位置の遅れ分をy [mm] とすると、用紙Pnの大きさが「A4」の場合には、
yA4 = xA4/2
で示され、同様に、用紙Pnの大きさが「B4」の場合には、
yB4 = xB4/2
で示されるように、用紙Pの大きさに固有の書き出し位置が与えられる。
次に、図1および図2に示した複写装置による原稿の画像の複写動作について説明する。
複写装置2は、図示しないメインスイッチがオンされることにより、ROM162に記憶されている制御プログラムに従ってウォームアップされてイニシャライズされる。また、メインCPU161の制御によるスキャナ部120のスキャナCPU121の指示により、図示しないADFROMに記憶されている制御プログラムにしたがってADF8もイニシャライズされる。なお、ADF8は、原稿台11に対して、原稿Dを「中央基準」で給送するものとする。
複写すべき原稿DがADF8の原稿トレイ72にセットされたのちコントロールパネル170のプリントキー183がオンされると、ADF8の図示しないエンプティセンサがオンであることが図示しないADFCPUによりチェックされる。エンプティセンサにより原稿Dが原稿トレイ72にセットされたことが検知されると、図示しないモータ駆動回路からの図示しない給紙モータへの駆動電流の供給にともなってピックアップローラ73が駆動されて、原稿トレイ72にセットされた原稿Dの最下部の原稿が給紙ローラ74に案内される。給紙ローラ74に案内された原稿Dは、さらに、アライニングローラ75に向かって搬送される。
続いて、原稿Dの先端がアライニングセンサ75aを通過されることにより図示しないADF機構制御部を介して図示しないクラッチがオンされて、アライニングローラ75が停止される。これにより、ピックアップローラ73により原稿トレイ72から取り出された原稿Dが一時的に停止されることで、原稿Dにおける原稿搬送方向に対する傾きが補正される。こののち、図示しない駆動モータによりベルトローラ77が第1の方向すなわち原稿給紙方向に回転されて搬送ベルト76が回転されたのち、所定のタイミングで図示しないクラッチがオフされ、アライニングローラ75から搬送ベルト76へ原稿Dが給送される。こののち、搬送モータにより搬送ベルト76が所定時間回転されることで、原稿Dが複写装置2の原稿台11上に搬送される。なお、搬送ベルト76は、原稿Dの後端がアライニングセンサ75aを通過されてから一定時間すなわちアライニングセンサ75aと基準指示装置12との間隔により予め決められている時間経過後に停止されるとともに、図示しないブレーキにより慣性による回転が防止される。
アライニングセンサ75aにより原稿Dの先端が検知された時点で、図示しないADFCPUから複写装置2のスキャナ部120のスキャナCPU121に対して原稿Dが所定位置に搬送されたことが報知され、続いて、ADF8を介して検知された原稿Dの大きさとコントロールパネル170を介して設定された複写倍率とに基づいてメインCPU161により最適な大きさを有する用紙Pを収容しているカセットが選択される。続いて、入力された複写倍率に応じて、CCDラインセンサ24からラインメモリ127に画像データを取り込む画像データの読み込み開始位置がROM162から呼び出されたのちRAM163に記憶される。このとき、原稿Dの大きさと入力された複写倍率とに基づいてメインCPU161により算出された用紙Pの大きさと複写倍率に従って規定される画像領域の大きさが一致しない場合には、用紙Pの大きさを基準とした読み込み開始位置すなわち複写可能原稿領域が算出される。また、同時に、レーザ露光装置32による感光体ドラム30への書き出し開始位置も同様の方法で規定されたのちROM162から読み出されてRAM163に記憶される。
なお、複写可能原稿領域の大きさは、複写装置2が給送可能な最大の大きさの用紙サイズにより上限が制限されることから、給送可能な最大の大きさの用紙サイズを「A3」とすれば、たとえば、原稿Dのサイズが「B4」であって複写倍率として141%が入力された場合であっても、実際に複写可能な大きさは「A4」サイズ分に制限される。従って、この場合、読み込み開始位置は、「A4」サイズに対応する位置に設定される。また、たとえば、「A4」サイズの原稿Dに対して105%の複写倍率が入力された場合には、「B4」サイズの用紙Pを収容しているカセットが選択されるとともに、原稿Dの読取り開始位置として、複写倍率に対応する読取り位置の変位分を含む「B4」サイズ原稿の読取り開始位置がROM162から呼び出される。これとは別に、「A4」サイズよりも小さく「B5」サイズよりも大きな原稿Dが原稿台11にセットされ、100%の複写倍率が選択された場合には、「A4」サイズの用紙Pを収容しているカセットが選択されるとともに、原稿Dの読取り開始位置として、複写倍率100%の「A4」サイズの原稿の読取り開始位置がROM162から呼び出される。
次に、第一キャリッジ16の照明ランプ13が所定の明るさで点灯され、図示しないパルスモータの回転によって、第一キャリッジ16が原稿台11上の原稿Dに沿って所定の速度で移動される。続いて、原稿台11に載置された原稿Dの画像情報は、露光ランプ13および反射板14を介して照明されることにより生じる反射光として、第一キャリッジ16の第1ミラー15、及び、第二キャリッジ20の第2ミラー21および第3ミラー22を順に反射され、結像レンズ23を介して、CCDラインセンサ24の読取面に結像される。
CCDラインセンサ24に結像された原稿Dの画像情報すなわち原稿Dからの反射光は、CCDラインセンサ24により所定の解像度で光電変換されたのち、RAM163に記憶された読み込み開始位置に対応するCCDラインセンサ24の図示しない所定位置の画素から順にとりこまれ、A/D変換回路125により2値化され、シェーディング補正回路126を介してスレショルドレベルが補正されてラインメモリ127に出力される。
ラインメモリ127に入力された画像データは、データ切り換え/バッファメモリ166を経由して画像処理部167に転送され、たとえば、文字特定および輪郭補正などの所定の補正および変換が施されて、ページメモリ145に出力される。ページメモリ145に入力された画像データは、図示しないパラレル−シリアル変換回路を介してレーザ駆動信号 (印字信号) に変換されたのち、レーザ露光装置32へ供給される。
スキャナ部120による原稿Dの画像情報の読取りと平行して (あるいは所定のタイミングで) 、メインCPU161の制御によりモータ駆動回路134からのモータ駆動電圧の供給によって図示しないモータが付勢され、感光体ドラム30が所望の速度で回転される。同時に、電圧供給回路138の制御により帯電装置31から感光体ドラム30の表面に所定の電位が与えられる。一例を示すと、感光体ドラム30に供給される初期表面電位は、おおむね、−650ボルトに設定される。
引き続いて、レーザ露光装置32により、感光体ドラム32の表面に、原稿Dの画像に対応する画像データすなわちページメモリ145に記憶され、図示しないパラレル−シリアル変換回路を介してビットマップデータからシリアルデータに変換された印字信号に応じて変調されたレーザビームが照射される。なお、レーザ露光装置32から出射されるレーザビームの出射タイミングすなわち書き出し開始位置は、既に説明したように、用紙Pの大きさに対応されてRAM163に記憶されている書き出し位置に基づいて、図示しない水平同期信号から所定の主走査方向クロック分だけディレイが付加されることはいうまでもない。
これにより、感光体ドラム30の外周面に、印字信号 (画像データ) に対応する静電潜像が形成される。このようにして形成された静電潜像は、電圧供給回路138により、たとえば、−450ボルトの現像バイアス電圧が印加されている現像装置33の現像ローラ33aから供給されるトナーによって現像され、同様に、電圧供給回路138により所定の転写電圧が印加されている転写・剥離チャージャ34からの転写出力により、用紙Pに、トナー像として転写される。
用紙Pに転写されたトナー像は、電圧供給回路138により所定の剥離電圧が印加されている転写・剥離チャージャ34からの剥離出力と剥離爪35により、用紙Pとともに感光体ドラム30の表面から剥離され、搬送ベルト57によって定着装置58へ搬送され、定着装置58を介して用紙Pに定着される。
トナー像が定着された用紙Pは、第1および第2の排出ローラ61および62を介して複写装置2の外部に配置されている排紙トレイ59に排紙される。
用紙Pにトナー像を転写した感光体ドラム30は、引き続き回転され、クリーニング装置36を介して残存トナーが取り除かれたのち除電装置37により除電され、引き続いて、次の画像形成に利用される。
一方、現在、原稿台11上に位置されている第一の原稿Dの読み取りが終了した時点で、メインCPU161の制御によるスキャンCPU121の指示により図示しないADFCPUに、次の原稿Dの給送すなわち原稿Dの入れ換えが要求される。すなわち、図示しないモータ駆動回路からの図示しない搬送モータへの駆動電流により搬送モータが回転されて、搬送ベルト76が回転される。これにより、現在原稿台11にセットされている第一の原稿が反転ローラ78に向かって搬送され、フラッパ80および排紙ローラ81によりカバー71の所定の位置に形成されている原稿受け領域に排出される。
続いて、図示しないエンプティセンサにより、引き続く原稿Dの有無がチェックされ、原稿Dが残っている場合には、原稿給送動作が繰り返され、以下、第一の原稿と同様にして、原稿台11に、第二の原稿がセットされ、第二の原稿の画像情報が読み取られる。
このようにして、ADF8の原稿トレイ72にセットされたすべての原稿Dについて、一連の画像形成が繰り返される。
次に、図1および図2に示した複写装置において、利用者により原稿Dが原稿台11に直接セットされた場合の複写動作について説明する。
図10は、利用者により原稿台11に原稿Dがランダムにセットされた場合の複写装置2の動作の一例を示すフローチャートである。
図10に示される通り、複写装置2がスタンバイ状態にあるとき、利用者により原稿台11に原稿Dがセットされたのち、コントロールパネル170を介して利用者が複写物を得たい大きさの用紙サイズが入力される (STP1) 。
次に、利用者によるコントロールパネル170の操作により、複写すべき複写倍率が入力される (STP2) 。
続いて、入力された用紙サイズと複写倍率に基づいて、複写可能原稿領域が規定される (STP3) 。
こののち、原稿位置検出センサ17により、原稿台11にセットされた原稿Dの位置が「角基準」であるか否かが判断される (STP4) 。
ステップSTP4において原稿Dが「角基準」でセットされたことが検知されない場合 (STP4−No) には、引き続いて、原稿Dが「中央基準」でセットされたか否かが判断される (STP5) 。
ステップSTP5において原稿Dが「中央基準」でセットされたことが検知された場合 (STP5−Yes) には、RAM163に記憶されている読み込み開始位置のデータがクリアされるとともに、RAM163に、「読み込みディレイ値T=Q」がセットされる。なお、「Q」は、既に説明したように、角基準と中央基準との間の基準位置の差がn [mm] で、対応する原稿Dの幅がPで、それぞれ示されるとき、
Q = n − P/2
で示される (STP6) 。
続いて、原稿Dからの反射光がRAM163に記憶された読み込み開始位置に対応するCCDラインセンサ24の図示しない所定位置の画素から順にとりこまれ、A/D変換回路125により2値化され、シェーディング補正回路126を介してスレショルドレベルが補正されてラインメモリ127に出力される (STP7) 。
以下、既に説明した画像形成動作に従って所定の電位が与えられた感光体ドラム30の所定の位置に、RAM163に記憶されている書き出し位置に基づいて主走査方向クロック分だけディレイ値Tが付加されたレーザ露光装置32からの記録レーザビームが照射され、感光体ドラム30に、原稿Dの画像情報が複写倍率に応じて拡大あるいは縮小された状態に対応する静電潜像が形成される。この静電潜像は、現像装置33により現像され、トナー像に変換される。現像装置33により感光体ドラム30に形成されたトナー像は、転写・剥離チャージャ34を介して既に給送されている用紙Pに転写されて、定着装置58により用紙Pに定着される (STP8) 。
一方、ステップSTP4において原稿Dが「角基準」でセットされたことが検知された場合 (STP4−Yes) には、RAM163に記憶されている読み込み開始位置のデータがクリアされるとともに、RAM163に、「読み込みディレイT=0」がセットされる (STP9) 。
以下、ステップSTP7およびSTP8により、原稿Dが「中央基準」でセットされた場合と同様に、原稿Dの画像が用紙Pに複写される。なお、ステップSTP5において原稿Dが「中央基準」でセットされたことが検知されない場合すなわち「角基準」あるいは「中央基準」のいづれとも判断されない場合 (STP5−No) には、スタンバイ状態に、一旦、戻される。
図11は、コントロールパネル170を介して、原稿台11に原稿Dがセットされる位置が利用者から入力された場合の複写装置2の動作の一例を示すフローチャートである。
図11に示される通り、複写装置2がスタンバイ状態にあるとき、利用者により原稿台11に原稿Dがセットされることで、原稿位置検知センサ17が動作される (STP11) 。ここで、原稿位置検知センサ17からの出力がオンである場合 (STP11−Yes) には、原稿Dが原稿台11に「角基準」でセットされたことを示すRAM163内のフラグFsに「1」がセットされる。一方、原稿位置検知センサ17からの出力がオフである場合 (STP11−No) には、フラグFsに「0」がセットされる。
続いて、コントロールパネル170の基準変更キー186により、原稿Dを原稿台11にセットするための基準位置が変更されたか否かが検知される (STP12) 。ここで、コントロールパネル170により基準位置の変更が入力された場合 (STP12−Yes) には、基準位置が変更されたことを示すRAM163内のフラグFcに「0」がセットされる。一方、コントロールパネル170により基準位置の変更が入力されない場合 (STP12−No) には、フラグFcに「1」がセットされる。
次に、フラグFsとフラグFcの内容が比較される (STP13) 。ここで、Fs=FcすなわちFs=Fc=0またはFs=Fc=1である場合 (STP13−Yes) には、原稿台11に原稿Dが「角基準」でセットされたことが判定される。この場合、RAM163に記憶されている読み込み開始位置のデータがクリアされるとともに、RAM163に、「読み込みディレイT=0」がセットされる (STP14) 。
続いて、原稿Dからの反射光がRAM163に記憶された読み込み開始位置に対応するCCDラインセンサ24の図示しない所定位置の画素から順にとりこまれ、A/D変換回路125により2値化され、シェーディング補正回路126を介してスレショルドレベルが補正されてラインメモリ127に出力される (STP15) 。
以下、既に説明した画像形成動作に従って所定の電位が与えられた感光体ドラム30の所定の位置に、RAM163に記憶されている書き出し位置に基づいて主走査方向クロック分だけディレイ値Tが付加されたレーザ露光装置32からの記録レーザビームが照射され、感光体ドラム30に、原稿Dの画像情報が複写倍率に応じて拡大あるいは縮小された状態に対応する静電潜像が形成される。この静電潜像は、現像装置33により現像され、トナー像に変換される。現像装置33により感光体ドラム30に形成されたトナー像は、転写・剥離チャージャ34を介して既に給送されている用紙Pに転写されて、定着装置58により用紙Pに定着される (STP16) 。
一方、ステップSTP13において、FsおよびFcのいづれかが「1」である場合 (STP13−No) には、原稿Dが原稿台11に「中央基準」でセットされたことになる。この場合、RAM163に記憶されている読み込み開始位置のデータがクリアされるとともに、RAM163に、「読み込みディレイ値T=Q」がセットされる。なお、「Q」は、既に説明したように、角基準と中央基準との間の基準位置の差がn [mm] で、対応する原稿Dの幅がPで、それぞれ示されるとき、
Q = n − P/2
で示される (STP17) 。
以下、ステップSTP15およびSTP16により、原稿Dが「角基準」でセットされた場合と同様にして、原稿Dの画像が用紙Pに複写される。
なお、図4に示した原稿位置検知センサに換えて、以下に示す図12に表されるような基準表示装置12の基準線12aと原稿Dの先端とが接触することを検知する先端検知スイッチ251および原稿台11の側規制部材11aと原稿Dの先端に接する2辺のうちの一方の側辺とが接触することを検知する側辺検知スイッチ252が配置されてもよい。この場合、先端検知スイッチ251が配置される位置を工夫することで、側辺検知スイッチ252が省略されてもよい。
以上説明したように、この発明によれば、原稿支持手段により支持される原稿の画像を読み取る読み取りを開始する位置は、原稿位置検知手段で検知された第1の位置と第2の位置との間で読取位置制御手段により切り換えられる。従って、原稿支持手段に原稿がセットされる位置が変化された場合であっても、原稿支持手段に原稿がセットされた状態とおおむね等しい状態で、用紙に原稿の画像を提供できる。
また、この発明によれば、原稿支持手段により支持される原稿の画像を読み取る読み取りを開始する位置は、原稿位置指示手段により指示された位置と原稿位置入力手段により入力された位置とに基づいて、第1の位置と第2の位置との間で読取位置制御手段を介して切り換えられる。従って、原稿支持手段に原稿がセットされる位置が変化された場合であっても、原稿支持手段に原稿がセットされた状態とおおむね等しい状態で、用紙に原稿の画像を提供できる。
さらに、この発明によれば、画像読取手段により原稿の画像の読み取りが開始される位置は、原稿位置指示手段により指示された位置と原稿位置入力手段により入力された位置とに基づいて第1の位置と第2の位置との間で切り換えられるとともに、倍率入力手段により入力された倍率と用紙給送手段により給送される用紙の大きさに基づいて第1の位置および第2の位置を変更する読取位置制御手段により、原稿支持手段に原稿がセットされた位置と用紙給送手段を介して給送される前記用紙の所定の位置に、読取位置制御手段により変更された読み取りを開始する位置に対応して画像が形成される。従って、原稿支持手段に原稿がセットされる位置が変化された場合であっても、原稿支持手段に原稿がセットされた状態とおおむね等しい状態で、用紙に原稿の画像を提供できる。
またさらに、この発明によれば、原稿位置指示手段は、原稿がセットされる際に原稿の先端が接触されるものであって、原稿の先端と直交する原稿の2辺が原稿支持手段の原稿の先端と平行な方向のおおむね中央に位置するよう原稿がセットされる位置を指示する第1の位置と原稿の先端と直交する原稿の2辺の内の1辺が原稿支持手段の原稿の先端と直交する2辺の内の1辺と接するよう原稿がセットされる位置を指示する第2の位置を指示することから、画像読取手段により読み取られた原稿の画像を、原稿支持手段に原稿がセットされた位置と用紙給送手段を介して給送される用紙の所定の位置に、読取位置制御手段により変更された読み取りを開始する位置に対応して画像を形成することが可能となる。これにより、原稿支持手段に原稿がセットされる位置が変化された場合であっても、原稿支持手段に原稿がセットされた状態とおおむね等しい状態で、用紙に原稿の画像を提供できる。
さらにまた、この発明によれば、読取位置制御手段により、原稿支持手段における第1の位置と第2の位置との間の距離をn [mm] 、原稿の2辺間の距離をP [mm] 、及び、原稿が第1の位置にセットされた場合と第2の位置にセットされた場合とにより画像読取手段により原稿の画像の読み取りが開始される位置の変更量をQ [mm] とするとき、 Q = n − P/2 で、画像読取手段により原稿の画像の読み取りが開始される位置が第1の位置および第2の位置との間で切り換られることから、画像読取手段により読み取られた原稿の画像を、原稿支持手段に原稿がセットされた位置と用紙給送手段を介して給送される用紙の所定の位置に、読取位置制御手段により変更された読み取りを開始する位置に対応して画像を形成することが可能となる。これにより、原稿支持手段に原稿がセットされる位置が変化された場合であっても、原稿支持手段に原稿がセットされた状態とおおむね等しい状態で、用紙に原稿の画像を提供できる。
この発明の実施例が組込まれる画像形成装置を示す概略ブロック図。 図1に示した画像形成装置の一例を示す概略断面図。 図1および図2に示した画像形成装置のコントロールパネルの一例を示す概略平面図。 図1および図2に示した画像形成装置に組み込まれる原稿位置検知センサの位置を示す概略図。 図1および図2に示した画像形成装置に組み込まれる基準表示装置の一例を示す概略図。 図1および図2に示した画像形成装置に原稿をセットする場合の中央基準と角基準との相違を示す概略図。 図1および図2に示した画像形成装置の原稿台に角基準でセットされた原稿の画像の読みだし開始位置とCCDイメージセンサの画像読取り位置との関係を示す概略図。 図1および図2に示した画像形成装置の原稿台に中央基準でセットされた原稿の画像の読みだし開始位置とCCDイメージセンサの画像読取り位置との関係を示す概略図。 図1および図2に示した画像形成装置においてレーザ露光装置から感光体ドラムに向けて照射されるレーザビームの書き出し位置と用紙の大きさとの関係を示す概略図。 図1ないし図5に示した画像形成装置における原稿の画像の読みだし開始位置の変更手順を示すフローチャート。 図10に示した原稿の画像の読みだし開始位置の変更手順とは異なる変更手順を示すフローチャート。 図4に示した原稿位置検知センサの他の例を示す概略図。
符号の説明
2…ディジタル複写装置、4…画像読取部、6…画像形成部、8…ADF (原稿自動給送装置) 、11…原稿台、12…基準表示装置、13…露光ランプ、14…補助反射板、15…第1ミラー、16…第一キャリッジ、17…原稿位置検知センサ、17a…LED素子、17b…フォトディテクタ、20…第二キャリッジ、21…第2ミラー、22…第3ミラー、23…結像レンズ、24…CCDイメージセンサ、30…感光体ドラム、31…帯電チャージャ、32…レーザ露光装置、33…現像装置、34…転写・剥離チャージャ、35…剥離爪、36…クリーニング装置、37…除電装置、40…多段給紙装置、41…上段カセット、42…中段カセット、43…下段カセット、44a,44b,44c…ピックアップローラ、45a,45b,45c…搬送ローラ、46a,46b,46c…分離ローラ、47…LCF (大容量フィーダ) 、48…ピックアップローラ、49a…搬送ローラ、49b…分離ローラ、50…手差しフィーダ、51…ピックアップローラ、52…手差しガイド、53…搬送ローラ、54…搬送路、55…搬送ローラ、56…アライニングローラ、56a…アライニングセンサ、57…搬送ベルト、58…定着装置、59…排出トレイ、60…排出切換ユニット、61…第1の排出ローラ、62…第2の排出ローラ、63…振り分けゲート、64…反転機構、65…一時集積部、66…反転路、67…ピックアップローラ、68…反転搬送路、69…給紙ローラ、71…カバー、72…原稿給紙台、73…ピックアップローラ、74…給紙ローラ、75…アライニングローラ、75a…アライニングセンサ、76…搬送ベルト、77…ベルトローラ、78…反転ローラ、79…ピンチローラ、80…フラッパ、81…排紙ローラ、82…ジャムセンサ、110…コントロールパネル部、111…コントロールパネルCPU、112…ROM、113…RAM、120…スキャナ部、121…スキャナCPU、122…ROM、123…RAM、124…機構制御部、125…A/D変換回路、126…シェーディング補正回路、127…ラインメモリ、128…エディタ、130…プリンタ部、131…プリンタCPU、132…ROM、133…RAM、134…モータ駆動回路、135…入力回路、136…機構制御部、137…温度制御回路、138…電圧供給回路、139…レーザ駆動回路、140…メモリ編集部、141…メモリ制御CPU、142…画像編集部、143…圧縮/伸張部、144…拡大/縮小/回転部、145…ページメモリ、146…アドレス制御部、147…メモリ管理制御部、148…割込制御部、150…システム部、151…システムCPU、152…ファクシミリ装置、153…ハードディスク装置、154…LAN (ローカル・エリア・ネットワーク) 、155…プリンタコントローラ、160…メインコントロール部、161…メインCPU、162…ROM、163…RAM、164…プリンタフォントROM、165…ディスプレイフォントROM、166…データ切り換え/バッファメモリ、167…画像処理部、170…コントロールパネル、171…タッチパネル、172…LCDパネル、173…LEDパネル、181…数字キー、182…クリアキー、183…プリントキー、184…オールクリアキー、185…倍率設定キー、186…基準変更キー、187…複写モード設定キー、188…カセット切り換えキー、189…濃度調整キー、201,202…発光体、211〜219…発光体、221…角基準マーク、222…中央基準マーク、231〜233…サイズマーク、234〜239…サイズマーク、251…先端検知スイッチ、252…側辺検知スイッチ。

Claims (3)

  1. 原稿を支持する原稿支持手段と、
    この原稿支持手段にセットされる前記原稿の第1の位置とこの第1の位置とは異なる第2の位置とを検知する原稿位置検知手段と、
    前記原稿支持手段に前記原稿がセットされるべき第1および第2の位置を指示する原稿位置指示手段と、
    前記原稿支持手段にセットされた前記原稿の画像を光の明暗情報として読み取る画像読取手段と、
    前記原稿位置指示手段の指示を前記第1の位置および前記第2の位置との間で切り換える原稿位置入力手段と、
    前記画像読取手段により読み取られた画像を出力するための用紙を給送する用紙給送手段と、
    前記画像読取手段により前記原稿の画像の読取を開始する位置を、前記原稿位置検知手段により検知された位置と前記原稿位置入力手段により入力された位置とに基づいて、前記第1の位置および前記第2の位置との間で切り換える読取位置制御手段と、
    前記画像読取手段により読み取られた前記原稿の画像を、前記原稿支持手段に前記原稿がセットされた位置と前記用紙給送手段を介して給送される前記用紙の所定の位置に、前記読取位置制御手段により変更された前記読み取りを開始する位置に対応して画像を形成する画像形成手段と、
    を、有する画像形成装置。
  2. 原稿を支持する原稿支持手段と、
    この原稿支持手段にセットされる前記原稿の第1の位置とこの第1の位置とは異なる第2の位置とを検知する原稿位置検知手段と、
    前記原稿支持手段に前記原稿がセットされるべき第1および第2の位置を指示する原稿位置指示手段と、
    前記原稿支持手段にセットされた前記原稿の画像を光の明暗情報として読み取る画像読取手段と、
    前記原稿位置指示手段の指示を前記第1の位置および前記第2の位置との間で切り換える原稿位置入力手段と、
    前記画像読取手段により読み取られた画像を出力するための用紙を給送する用紙給送手段と、
    前記画像読取手段により読み取られた画像を出力する倍率を入力する倍率入力手段と、
    前記画像読取手段により前記原稿の画像の読取を開始する位置を、前記原稿位置検知手段による検知結果と前記原稿位置入力手段により指示された位置とに基づいて前記第1の位置および前記第2の位置のいずれか一方を選択した後、前記倍率入力手段により前記倍率が入力された場合には、入力された前記倍率と前記用紙給送手段により給送される前記用紙の大きさに基づいて前記第1の位置および前記第2の位置を変更する読取位置制御手段と、
    前記画像読取手段により読み取られた前記原稿の画像を、前記原稿支持手段に前記原稿がセットされた位置と前記用紙給送手段を介して給送される前記用紙の所定の位置に、前記読取位置制御手段により変更された前記読み取りを開始する位置に対応して画像を形成する画像形成手段と、
    を、有する画像形成装置。
  3. 原稿を支持する原稿支持手段と、
    この原稿支持手段にセットされる前記原稿の第1の位置とこの第1の位置とは異なる第2の位置とを検知する原稿位置検知手段と、
    前記原稿支持手段に前記原稿がセットされる際に前記原稿の先端が接触されるものであって、前記原稿の前記先端と直交する前記原稿の2辺が前記原稿支持手段の前記原稿の先端と平行な方向のおおむね中央に位置するよう前記原稿がセットされる位置を指示する第1の位置と前記原稿の前記先端と直交する前記原稿の2辺の内の1辺が前記原稿支持手段の前記原稿の先端と直交する2辺の内の1辺と接するよう前記原稿がセットされる位置を指示する第2の位置を指示する原稿位置指示手段と、
    前記原稿支持手段にセットされた前記原稿の画像を光の明暗情報として読み取る画像読取手段と、
    この画像読取手段により前記原稿の画像の読取を開始する位置を、前記原稿位置検知手段により検知された結果と前記原稿位置入力手段により入力された前記第1の位置および前記第2の位置との間で切り換える読取位置制御手段と、
    前記画像読取手段により読み取られた画像を出力するための用紙を給送する用紙給送手段と、
    前記画像読取手段により読み取られた前記原稿の画像を、前記原稿支持手段に前記原稿がセットされた位置と前記用紙給送手段を介して給送される前記用紙の所定の位置に、前記読取位置制御手段により変更された前記読み取りを開始する位置に対応して画像を形成する画像形成手段と、
    を、有する画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115941852A (zh) * 2019-03-13 2023-04-07 佳能株式会社 图像读取装置

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