JPH10224606A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH10224606A
JPH10224606A JP9020465A JP2046597A JPH10224606A JP H10224606 A JPH10224606 A JP H10224606A JP 9020465 A JP9020465 A JP 9020465A JP 2046597 A JP2046597 A JP 2046597A JP H10224606 A JPH10224606 A JP H10224606A
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JP
Japan
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image
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document
image forming
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Application number
JP9020465A
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English (en)
Inventor
Tatsumi Matsumoto
辰巳 松本
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Publication of JPH10224606A publication Critical patent/JPH10224606A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】両面複写機能実行時における用紙の表面及び裏
面に形成される画像の位置関係を制御できる画像形成装
置を提供すること。 【解決手段】原稿画像を読み取る読取手段(4)と、こ
の読取手段により読み取られた前記原稿画像に相当する
画像データを記憶する記憶手段(140)と、この記憶
手段に記憶された画像データの展開形式を指定する指定
手段(160)と、この指定手段により指定された展開
形式に従い、前記記憶手段に記憶された画像データを展
開する展開手段と(140)、この展開手段により展開
された画像データに基づく画像を形成する画像形成手段
(6)とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、原稿画像を読み
取り、この原稿画像から得られる画像データを記憶し、
この記憶された画像データに基づく画像を形成する画像
形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、デジタル複写機の開発研究が盛ん
に進められている。デジタル複写機は、CCDセンサを
有し、このCCDセンサにより原稿画像を読み取る。読
み取られた原稿画像に相当する画像データはA/D変換
されデジタル画像データとして記憶される。そして、必
要に応じて、この記憶されたデジタル画像データに基づ
き画像形成処理が行われる。
【0003】さらに、このようなデジタル複写機には、
両面複写機能なるものが搭載されたものも開発されてい
る。この両面複写機能とは、被画像形成媒体の第1面と
第2面、つまりコピー用紙の表面と裏面に画像を形成す
る機能である。この両面複写機能では、用紙の表面に形
成される画像に対して裏面に形成される画像の方向が自
動的に決定されるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、従来
の複写機では、両面複写機能実行時において、用紙の表
面に形成される画像に対して裏面に形成される画像の方
向が自動的に決定されるため、ユーザの期待するコピー
結果が得られないことがあった。
【0005】一般的に、原稿用紙の長手方向に原稿の上
下方向が沿った原稿(いわゆる縦長原稿)を原稿台テー
ブルの所定位置に縦置きにセットしコピーを開始する
と、用紙の表面に形成される画像と裏面に形成される画
像とは上下が同一方向になる。また、このような縦長原
稿を原稿台テーブルの所定位置に横置きにセットしコピ
ーを開始すると、用紙の表面に形成される画像と裏面に
形成される画像とは上下が反対方向になる。
【0006】即ち、用紙の表面及び裏面に上下同一方向
の画像を形成する場合には、縦長原稿を原稿台テーブル
の所定位置に縦置きにセットすればよい。反対に、用紙
の表面及び裏面に上下反対方向の画像を形成する場合に
は、縦長原稿を原稿台テーブルの所定位置に横置きにセ
ットすればよいということになる。
【0007】しかしながら、このように用紙の表面に形
成される画像と裏面に形成される画像との位置関係を考
慮し、原稿を原稿台テーブルにセットするのは面倒であ
る同時に、間違える可能性が高い。
【0008】この発明の目的は、上記したような事情に
鑑み成されたものであって、両面複写機能実行時におけ
る用紙の表面及び裏面に形成される画像の位置関係を制
御できる画像形成装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記問題点
に基づきなされたもので、この発明によれば、原稿画像
を読み取る読取手段と、この読取手段により読み取られ
た前記原稿画像に相当する画像データを記憶する記憶手
段と、この記憶手段に記憶された画像データの展開形式
を指定する指定手段と、この指定手段により指定された
展開形式に従い、前記記憶手段に記憶された画像データ
を展開する展開手段と、この展開手段により展開された
画像データに基づく画像を形成する画像形成手段と、を
備えたことを特徴とする画像形成装置が提供される。
【0010】また、この発明によれば、原稿画像を読み
取る読取手段と、この読取手段により読み取られた前記
原稿画像に相当する画像データを記憶する記憶手段と、
この記憶手段に記憶された画像データの展開形式を第1
の展開形式に指定する第1の指定手段と、前記記憶手段
に記憶された画像データの展開形式を前記第1の展開形
式と異なる第2の展開形式に指定する第2の指定手段
と、前記第1又は第2の指定手段により指定された展開
形式に従い、前記記憶手段に記憶された画像データを展
開する展開手段と、この展開手段により展開された画像
データに基づく画像を形成する画像形成手段と、を備え
たことを特徴とする画像形成装置が提供される。
【0011】さらに、この発明によれば、原稿画像を読
み取り、読み取られた原稿画像に相当する画像を被画像
形成媒体の第1面及び第2面に形成する両面画像形成機
能を有する画像形成装置において、原稿画像を読み取る
読取手段と、この読取手段により読み取られた前記原稿
画像に相当する画像データを記憶する記憶手段と、この
記憶手段に記憶された画像データのうち、被画像形成媒
体の第1面及び第2面に出力される画像データの展開形
式を第1の展開形式に指定する第1の指定手段と、前記
記憶手段に記憶された画像データのうち、被画像形成媒
体の第1面に出力される画像データの展開形式を前記第
1の展開形式に指定し、被画像形成媒体の第2面に出力
される画像データの展開形式をこの第1の展開形式と異
なる第2の展開形式に指定する第2の指定手段と、前記
第1又は第2の指定手段により指定された展開形式に従
い、前記記憶手段に記憶された画像データを展開する展
開手段と、前記第1の指定手段で指定され前記展開手段
により第1の展開形式で展開された画像データに基づく
画像を被画像形成媒体の第1面及び第2面に形成し、前
記第2の指定手段で指定され前記展開手段により第1の
展開形式で展開された画像データに基づく画像を被画像
形成媒体の第1面に形成し、前記第2の指定手段で指定
され前記展開手段により第2の展開形式で展開された画
像データに基づく画像を被画像形成媒体の第2面に形成
する画像形成手段と、を備えたことを特徴とする画像形
成装置が提供される。
【0012】さらにまた、この発明によれば、原稿画像
を読み取り、読み取られた原稿画像に相当する画像を被
画像形成媒体の第1面及び第2面に形成する両面画像形
成機能を有する画像形成装置において、原稿台と、この
原稿台にセットされた原稿が原稿の長手方向に画像の上
下方向が沿った縦長画像、又は原稿の短手方向に画像の
上下方向が沿った横長画像のどちらに該当するものか、
さらにこの縦長画像又は横長画像が原稿台に対してどの
ようにセットされているのかの情報を獲得する第1の獲
得手段と、被画像形成媒体の第1面及び第2面に形成さ
れる画像の上下が同一方向となる画像形成結果、又は画
像の上下が反対方向となる画像形成結果のどちらが必要
かの情報を獲得する第2の獲得手段と、前記原稿台の所
定位置にセットされた原稿画像を読み取る読取手段と、
この読取手段により読み取られた前記原稿画像に相当す
る画像データを記憶する記憶手段と、前記第1及び第2
の獲得手段により獲得された情報を基にして、被画像形
成媒体の第1面及び第2面に出力される画像データの展
開形式を前記記憶手段に書き込んだ順序と同じ順序で読
み出して展開する第1の展開形式に指定する第1の指定
手段と、前記第1及び第2の獲得手段により獲得された
情報を基にして、被画像形成媒体の第1面に出力される
画像データの展開形式を前記第1の展開形式に指定し、
被画像形成媒体の第2面に出力される画像データの展開
形式を前記記憶手段に書き込んだ順序と逆の順序で読み
出して展開する第2の展開形式に指定する第2の指定手
段と、前記第1又は第2の指定手段により指定された展
開形式に従い、前記記憶手段に記憶された画像データを
展開する展開手段と、前記第1の指定手段で指定され前
記展開手段により第1の形式で展開された画像データに
基づく画像を被画像形成媒体の第1面及び第2面に形成
し、前記第2の指定手段で指定され前記展開手段により
第1の形式で展開された画像データに基づく画像を被画
像形成媒体の第1面に形成し、前記第2の指定手段で指
定され前記展開手段により第2の形式で展開された画像
データに基づく画像を被画像形成媒体の第2面に形成す
る画像形成手段と、を備えたことを特徴とする画像形成
装置が提供される。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態に
係る画像形成装置について図面を参照して説明する。図
1は、この発明の実施の一形態に係る画像形成装置の内
部構造を概略的に示す断面図である。
【0014】図1に示すように、この発明の画像形成装
置、例えば電子写真式ディジタル複写装置2は、読取手
段として機能するスキャナ部4、及び画像形成手段とし
て機能するプリンタ部6を有している。また、複写装置
2は、このスキャナ部4の上部に、スキャナ部4の原稿
台テーブル11に対して開閉可能に形成されて読取対象
物としての原稿Dを原稿台テーブル11に向けて1枚ず
つ給送するとともに、原稿台テーブル11に載置された
原稿Dを原稿台テーブル11に密着させる原稿押さえと
して機能する原稿自動給送装置8を備えている。
【0015】スキャナ部4は、その上部に、閉じた状態
にある原稿自動給送装置8に対向されるとともに原稿D
がセットされる透明なガラスからなる原稿テーブル11
と、原稿テーブル11の一端に配置されるとともに原稿
テーブル11に原稿Dをセットすべき位置を示す原稿ス
ケール12と、を有している。
【0016】原稿テーブル11の下方には、原稿テーブ
ル11に載置された原稿Dを照明する露光ランプ13、
露光ランプ13からの光ビームを原稿Dに集光させるた
めの補助反射板14、及び、原稿Dからの反射ビームを
図中左方向に折曲げる第1ミラー15などが配置されて
いる。露光ランプ13、補助反射板14および第1ミラ
ー15は、第一キャリッジ16に固定されており、第一
キャリッジ16の移動にともなって原稿テーブル11と
平行に移動可能に配置されている。なお、第一キャリッ
ジ16は、図示しない歯付きベルト等を介して図示しな
いパルスモータの駆動力が伝達されて、原稿テーブル1
1に沿って平行に移動される。
【0017】原稿テーブル11の図中左方、すなわち第
1ミラー15により反射された反射ビームが案内される
方向には、第二キャリッジ20が配設されている。第二
キャリッジ20には、第1ミラー15により案内される
原稿Dからの反射ビームを下方に折曲げる第2ミラー2
1、および図中右方に折り曲げる第3ミラー22が互い
に直角に配置されている。第二キャリッジ20は、第一
キャリッジ16を駆動する図示しない歯付きベルトなど
により第一キャリッジ16に従動されるとともに、第一
キャリッジ16に対して1/2の速度で原稿テーブル1
1に沿って平行に移動される。
【0018】第一キャリッジ16の下方であって、第二
キャリッジ20を介して折返されたビームの光軸を含む
面内には、第二キャリッジ20からの反射ビームを所定
の倍率で結像させる結像レンズ23、及び、結像レンズ
23により集束性が与えられた反射ビームを電気信号す
なわち画像データに変換するCCDイメージセンサ24
が配置されている。
【0019】プリンタ部6は、複写装置2のほぼ中央に
回転自在に位置された感光体ドラム30を有している。
感光体ドラム30は、図示しないモータにより所定の回
転速度で回転される。
【0020】感光体ドラム30の周囲の所定の位置に
は、ドラム表面を所定の電荷に帯電させる帯電チャージ
ャ31と、感光体ドラム30の表面に静電潜像を形成す
るレーザ露光装置32、静電潜像をトナーを含む現像剤
で現像してトナー像を形成する現像装置33、後述する
用紙カセットから供給された記録媒体としてのコピー用
紙Pに感光体ドラム30に形成されたトナー像を転写す
るとともにトナー像が転写された用紙Pを感光体ドラム
30から分離させるための転写・剥離チャージャ34、
感光体ドラム30の表面からコピー用紙Pを剥離する剥
離爪35、感光体ドラム30の表面に残留したトナーを
清掃するクリーニング装置36、及び、感光体ドラム3
0の表面に残った電位を除電する除電装置37が、順
に、配置されている。
【0021】レーザ露光装置32は、画像データに基づ
いて変調されたレーザビームを発生する半導体レーザ素
子、レーザビームを偏向する光偏向装置32a、偏向さ
れたレーザビームを感光体ドラム30上に結像させる結
像光学系32b、32c、32dなどを有している。そ
して、このレーザ露光装置32は、半導体レーザ素子か
ら発生されたレーザビームを感光体ドラム30の軸線方
向に沿って感光体ドラム30の表面に照射することによ
り感光体ドラム30の表面に静電潜像を形成する。
【0022】現像装置33は、トナーと、トナーを所定
の極性に摩擦帯電させるとともに磁気ブラシを形成する
キャリアと、からなる現像剤を有している。また、現像
装置33は、感光体ドラム30の表面上に現像剤を供給
して静電潜像にトナーを付着させることにより所望の画
像濃度で現像する現像ローラ33aを有している。
【0023】感光体ドラム30の下方に位置される複写
装置2の底部には、複写装置2の正面側より着脱自在に
上下複数段に装着された多段給紙装置40が配置されて
いる。
【0024】多段給紙装置40は、さまざまな大きさの
コピー用紙Pを複数種類収納するための上段カセット4
1、中段カセット42および下段カセット43を含んで
いる。それぞれのカセット41,42および43は、た
とえば、長手方向に沿って搬送されるよう置かれたA4
サイズのコピー用紙、B4サイズのコピー用紙およびA
3サイズのコピー用紙を、それぞれ、500枚程度収納
可能に形成されている。
【0025】上段カセット41、中段カセット42およ
び下段カセット43の所定の位置には、それぞれのカセ
ット41,42および43から用紙Pを1枚づつ取り出
すピックアップローラ44a,44bおよび44cが配
置されている。
【0026】それぞれのピックアップローラ44a,4
4bおよび44cにより各カセット41,42および4
3から取り出された用紙Pの先端部が通過される位置に
は、用紙Pを1枚づつ分離するための搬送ローラ45
a,45bおよび45cと、それぞれの搬送ローラと一
体的に配置された分離ローラ46a,46bおよび46
cが配置されている。分離ローラ46a,46bおよび
46cは、それぞれ、相互に組み合わせられた搬送ロー
ラに対して軸線が平行に、かつ、所定の圧力で接触する
よう配置されるとともに、搬送ローラの回転方向と逆方
向に回転されることで、各カセットから取り出された用
紙Pの最も上の1枚のみを後述する搬送路へ送出する。
【0027】多段給紙装置40の図中右方には、使用頻
度の高いサイズの用紙、たとえば、A4サイズの用紙P
を3000枚程度収納可能に形成された大容量フィーダ
47が設けられている。大容量フィーダ47の所定の位
置には、大容量フィーダ47に収容された用紙Pを1枚
づつ取り出すピックアップローラ48が配置されてい
る。ピックアップローラ48と感光体ドラム30との間
には、上下一対に組み合わせられた搬送ローラ49aお
よび分離ローラ49bを含む分離機構49が配置されて
いる。分離機構49は、分離ローラ49bを搬送ローラ
49aが回転される方向に対して逆方向に回転させるこ
とで、ピックアップローラ48により大容量フィーダ4
7から取り出された用紙Pの最も上の1枚のみを後述す
る搬送路へ送出する。
【0028】大容量フィーダ47の上部には、各カセッ
ト41,42,43および大容量フィーダ47とは独立
に、コピー用紙Pを給送可能な手差しフィーダ50が形
成されている。
【0029】手差しフィーダ50と感光体ドラム30と
の間には、手差しフィーダ50に挿入された用紙Pを取
り込む手差し用ピックアップローラ51、ピックアップ
ローラ51により取り込まれた用紙Pをガイドする手差
しガイド52、及び、手差しガイド52を介して感光体
ドラム30に向かって案内される用紙Pを搬送する搬送
ローラ53が設けられている。
【0030】それぞれのカセット41,42および43
ならびに大容量フィーダ47と感光体ドラム30との間
には、各カセット41,42および43ならびに大容量
フィーダ47から感光体ドラム30に向かって用紙Pを
案内する搬送路54が形成されている。この搬送路54
は、さらに、感光体ドラム30と転写・剥離チャージャ
33との間に規定される転写領域を経て、複写装置2の
外部まで延出されている。また、搬送路54には、いず
れかのカセットまたは大容量フィーダもしくは手差しガ
イドから給送された用紙Pを、感光体ドラム30に向か
って搬送するための複数の搬送ローラ55が設けられて
いる。
【0031】搬送路54の感光体ドラム30の近傍、か
つ、上流側には、搬送路54を案内されたコピー用紙P
の傾きを補正するとともに、感光体ドラム30上のトナ
ー像の先端とコピー用紙Pの先端とを整合させ、感光体
ドラム30の外周面の移動速度と同じ速度でコピー用紙
Pを、転写領域へ給紙するアライニングローラ56が配
設されている。また、アライニングローラ56の手前す
なわち搬送ローラ55側には、アライニングローラ56
へのコピー用紙Pの到達を検出するアライニングセンサ
56aが設けられている。
【0032】転写領域を通過された用紙Pが進行する方
向には、用紙Pを搬送する搬送ベルト57が組み込まれ
ている。搬送ベルト57により用紙Pが搬送される方向
であって、感光体ドラム30に対して熱を与えにくい位
置には、ローラ表面が互いに圧接されたヒートローラ対
を含み、トナー像が転写された用紙Pを加熱することで
トナー像を溶融させつつトナー像と用紙Pとを加圧して
用紙Pにトナー像を定着させる定着装置58が設けられ
ている。
【0033】定着装置58に対向した複写装置2の側壁
には、定着装置58によりトナー像が定着された用紙P
が排出されるフィニッシャ59が配置されている。フィ
ニッシャ59は、排紙ローラ62から排出されるコピー
用紙Pをフェイスダウンするローラ対59a、ローラ対
59aにより用紙Pが排紙される排紙トレイ59b、及
びステープルソートモードの際に1部毎にステープルす
るステープラ74cを有している。
【0034】定着装置58とフィニッシャ59との間に
は、定着装置58によりトナー像が定着されたコピー用
紙Pを、後述する用紙反転部あるいはフィニッシャ59
のいづれかに案内する排出切換ユニット60が配置され
ている。
【0035】排出切換ユニット60は、定着装置58を
通過された用紙Pを推進する第1および第2の排出ロー
ラ61および62、及び、第1および第2の排出ローラ
61および62の間に配置され、定着装置58を通過さ
れたコピー用紙Pをフィニッシャ59あるいは後述する
用紙反転部のいづれかに選択的に振り分ける振り分けゲ
ート63を有している。
【0036】反転機構64は、既に転写領域および定着
装置58を通過されたコピー用紙Pを一時的に集積する
一時集積部65、定着装置58を通過したコピー用紙P
の表裏を反転して一時集積部65に導く反転路66、一
時集積部に集積されたコピー用紙Pを一枚づつ取り出す
ピックアップローラ67、一時集積部65に収容された
用紙Pを再びアライニングローラ56に案内する搬送路
68、及び、搬送路68に案内された用紙Pをアライニ
ングローラ56に向かって給紙する給紙ローラ69を有
している。
【0037】原稿自動給送装置8は、自身の後端縁部が
複写装置2の上面後端縁部に図示しないヒンジ装置を介
して取付けられたカバー71を有し、必要に応じて原稿
自動給送装置8全体を回動変位させることで、既に説明
したように、スキャナ部4の原稿テーブル11に対して
開閉可能に形成されている。
【0038】カバー71の上面のやや左方向部位には、
複数枚の原稿Dを保持する原稿給紙台原稿給紙台が設け
られている。原稿給紙台72の図中左方すなわち原稿自
動給送装置8の一端側には、原稿給紙台72にセットさ
れた原稿Dを順次一枚ずつ取出すとともに、図中左端側
からスキャナ部4の原稿テーブル11の一端側に供給す
るためのピックアップローラ73が配置されている。
【0039】原稿給紙台72の所定の位置には、原稿給
紙台72への原稿Dがセットされたか否かを検知する原
稿検知センサとしてのエンプテイセンサ73が配設され
ている。なお、原稿給紙台72には、原稿テーブル11
に原稿Dがセットされた位置を検知する原稿位置検知セ
ンサ17と同様に機能する図示しない原稿幅検知センサ
が配置されてもよい。
【0040】ピックアップローラ73の原稿取出し方向
には、ピックアップローラ73により取り出された原稿
Dを原稿テーブル11に向けて送出する給紙ローラ7
4、及び、給紙ローラ74により給送された原稿Dの先
端を整位するアライニングローラ75が配置されてい
る。
【0041】アライニングローラ75と給紙ローラ74
との間には、原稿Dのアライニングローラ75への到達
を検出するアライニングセンサ75aが配置されてい
る。カバー71の内側であって、原稿自動給送装置8が
閉じられた状態でスキャナ部4の原稿テーブル11と対
向される位置には、原稿テーブル11のほぼ全体を覆う
大きさが与えられ、ピックアップローラ73、給紙ロー
ラ74およびアライニングローラ75を介して原稿給紙
台72から搬送された原稿Dを原稿テーブル11の所定
の位置に搬送する搬送ベルト76が配置されている。搬
送ベルト76は、図中左右一対に配置されたベルトロー
ラ77に掛渡され、図示しないベルト駆動機構によっ
て、図中右側および図中左側の両方向に向けて回転され
る。
【0042】原稿自動給送装置8の右側部位には、搬送
ベルト76により図中左側から図中右側に移動される原
稿Dをカバー71の外側に向けて送出する反転ローラ7
8、反転ローラ78に原稿Dを押し付けるピンチローラ
79、反転ローラ78とピンチローラ79により搬送さ
れる原稿Dを、再び搬送ベルト76へ戻すか所定の排出
位置すなわちカバー71上に排出させるかを切り換える
フラッパ80、フラッパ80が排出側に切り換えられて
いる場合に、反転ローラ78により搬送された原稿Dを
排出させる排紙ローラ81、及び、反転ローラ78の近
傍での原稿のジャムを検知するジャムセンサ82などが
配置されている。
【0043】また、装置本体2の前面上部には、図2に
示すように様々な複写条件並びに複写動作を開始させる
複写開始信号などを入力するコントロールパネル200
が設けられている。
【0044】図2に示すように、コントロールパネル2
00には、複写機能を実行するための複写モードを設定
する複写ボタン202、ファクシミリ機能を実行するた
めのFAXモードを設定するFAXボタン204、及び
プリンタ機能を実行するためのプリンタモードを設定す
るプリンタボタン206が設けられている。
【0045】また、コントロールパネル200には、複
写モードにおいて複写枚数などの数値を入力するための
テンキー208、複写の開始を指示する複写ボタン21
0、複写枚数を訂正するときや複写動作を停止させると
きなどに使用されるクリア/ストップボタン212、選
択したモードや各種設定した条件等をすべてクリアする
オールクリアボタン214、及び、複写倍率(読取倍
率)を設定するための倍率設定ボタン216が設けられ
ている。
【0046】さらに、コントロールパネル200には、
画像を形成したい用紙のサイズを選択設定するための用
紙サイズボタン218、原稿台テーブル11に載置され
た原稿のサイズを検知して自動的に用紙サイズを設定す
る自動用紙選択ボタン220、原稿サイズを設定するた
めの原稿サイズボタン222、及び、用紙サイズボタン
218によって設定された用紙サイズと検知した原稿サ
イズとに基づいて自動的に複写倍率を設定する自動倍率
選択ボタン224が設けられている。
【0047】これらの各種設定ボタンの他に、さらに、
設定されたモードの内容や操作手順などの案内情報を表
示させる操作ガイドボタン226、予熱状態を設定する
予熱ボタン228、プリンタ部の動作中に割り込みを指
示する割り込みボタン230などが設けられている。
【0048】そして、このコントロールパネル200の
略中央には、装置の状態、操作手順、及び、ユーザに対
して各種のメッセージを文字や図形で表示するタッチパ
ネル式の液晶表示装置(LCD)によって構成された表
示パネル240が設けられている。この表示パネル24
0は、各機能毎にその操作が画面を表示するものであ
る。
【0049】次に、図3を参照して複写装置の制御機構
について説明する。この図3は、複写装置の制御機構を
概略的に示すブロック図である。電子写真式ディジタル
複写装置2は、コントロールパネル部110、スキャナ
部4、プリンタ部130、メモリ編集部140、システ
ム部150、及び、メインコントロール部160に大別
される。
【0050】コントロールパネル部110は、複写装置
2の複写動作の開始の指示、複写枚数および複写倍率な
どの数値データの入力ならびに用紙サイズの選択のため
の制御信号の入力等に利用されるコントロールパネル2
00、コントロールパネル200のさまざまなボタンお
よびタッチパネル式の表示パネル240による入力の検
知、表示パネル240への表示、及び、各種LEDの点
灯および消灯等を制御するコントロールパネルCPU1
11、コントロールパネルCPU111に接続されたリ
ード・オンリ・メモリ (以下、ROMと示す) 112お
よびランダム・アクセス・メモリ (以下、RAMと示
す) 113を含み、さまざまなボタンおよび表示パネル
240による入力の検知、表示パネル240への表示、
及び、LEDの点灯および消灯などにより、利用者との
間の制御データの受け渡しに利用される。
【0051】コントロールパネルCPU111は、RO
M112およびRAM113に記憶されているデータを
もとに、コントロールパネル200の各種ボタンおよび
表示パネル240による入力の検知、表示パネル240
への表示ならびにLEDの点灯消灯などを制御する。
【0052】スキャナ部4は、スキャナCPU121
と、スキャナCPU121に接続されたROM122お
よびRAM123を含み、ROM122およびRAM1
23に記憶されている制御データに基づいたスキャナC
PU121の制御により、画像読み取り部4のCCDイ
メージセンサ24を動作させて原稿Dの画像を光の明暗
情報として取り込むとともに、第一キャリッジ16およ
び第二キャリッジ20を所定の速度で移動させるための
図示しないパルスモータなどを付勢するための機構制御
部124に所定の駆動信号を出力する。
【0053】また、スキャナ部4は、CCDイメージセ
ンサ24により光電変換されて出力されたアナログ画像
データを周知のA/D変換によりディジタル信号に変換
するA/D変換回路125、A/D変換回路125を介
してディジタル信号に変換された画像信号からCCDイ
メージセンサ24の出力の個体誤差ならびに照明ランプ
13からの光量の不均一性などに関する影響を除去する
シェーディング補正回路126、及び、CCDイメージ
センサ24により読み取られた原稿Dの画像情報を所定
のタイミングで後段に接続されたメモリ編集部140に
供給するためのラインメモリ127を有し、ROM12
2およびRAM123のデータに基づいたスキャナCP
U121の制御により、CCDイメージセンサ24によ
り読み取られた原稿Dの画像情報を電気信号に変換した
のち所定のスレショルドレベルで2値化して後段に接続
されたメモリ編集部140の後述するデータ蓄積装置1
45に出力する。
【0054】なお、スキャナCPU121には、原稿自
動給送装置8も接続されている。原稿自動給送装置8
は、後述するメインコントロール部160による制御に
基づくスキャナCPU121の制御により原稿Dを給送
する。また、スキャナCPU121には、図示しない座
標入力装置からの編集データが入力された場合に、メモ
リ編集部140の後述するデータ蓄積装置に、所定の制
御データを出力するとともに画像形成に利用される画像
データを保持するためのメモリエリアの大きさを制御す
るエディタ128も接続されている。
【0055】プリンタ部130は、プリンタCPU13
1と、プリンタCPU131に接続されたROM132
およびRAM133を含み、画像読み取り部4すなわち
スキャナ部4を介して読み取られた画像情報および後述
する外部装置から供給される画像データに基づいて用紙
Pに画像を形成する。
【0056】プリンタCPU131には、感光体ドラム
30、現像装置33の現像ローラ33a、アライニング
ローラ、搬送ベルト、定着装置、反転機構、及び、多段
給紙装置40の各カセット41,42および43ならび
に大容量フィーダ47のそれぞれに配置されたピックア
ップローラならびに搬送ローラおよび分離ローラなど回
転する図示しないモータを駆動するモータ駆動回路13
4、原稿テーブル11にセットされた原稿Dの位置を検
知する原稿位置検知センサ17、各カセット41,42
および43ならびに大容量フィーダ47のそれぞれに配
置された図示しないペーパーエンプティスイッチ、搬送
路54および反転機構64の所定の位置に配置され、用
紙Pの詰まりなどを検知する図示しないレバースイッ
チ、及び、アライニングセンサ56aなどのスイッチお
よびセンサから出力される信号の入力に利用される入力
回路135、及び、たとえば、排出切換ユニット60の
振り分けゲート63あるいは清掃装置35に含まれる図
示しないソレノイドなどを付勢するための機構制御部1
36などが接続されている。
【0057】プリンタCPU131には、また、定着装
置58の温度を制御する温度制御回路137、帯電チャ
ージャ31、現像装置33、および転写・剥離チャージ
ャ34などに所定の電圧を与える電圧供給回路138、
及び、レーザ露光装置32の図示しないレーザダイオー
ドから出射されるレーザビームの光強度を後述するデー
タ蓄積装置から供給される画像データに対応して強度変
調するレーザ駆動回路139などが接続され、ROM1
32およびRAM133のデータに基づいたプリンタC
PU131の制御により、用紙Pに画像を形成する。
【0058】メモリ編集部140は、メモリ制御CPU
141を含み、メインコントロール部160の後述する
メインCPUとシステム部150の後述するシステムC
PUとの双方からの指示に応じてスキャナ部4あるいは
外部装置から供給される画像データをプリンタ部130
のレーザ露光装置32のレーザダイオードから出射され
るレーザビームの強度変調に利用されるビットマップデ
ータに変換したのち、後段に示すデータ蓄積装置に一時
的に記憶させる。
【0059】メモリ制御CPU141には、システム部
150を経由して外部装置から供給された画像データ
と、スキャナ部4を介して読み取られたのちメインコン
トロール部160の後段に説明する画像処理部により所
定の形式に変換された原稿Dの画像データとを編集する
画像編集部142、入力された画像データを圧縮または
伸張する圧縮/伸張部143、入力された画像データを
拡大、縮小または回転する拡大/縮小/回転部144、
画像編集部142、圧縮/伸張部143および拡大/縮
小/回転部144を介して処理された画像データを1ペ
ージ分ずつ記憶するデータ蓄積装置145、メモリアド
レスを管理するアドレス制御部146、データ蓄積装置
145のデータを管理するメモリ管理制御部147、及
び、画像編集部142に取り込まれた画像データに対し
て圧縮/伸張および拡大/縮小/回転などの処理のため
の指示を与える割込制御部148とが接続されている。
【0060】システム部150は、スキャナ部4以外か
ら供給される画像データの取り込みを制御するシステム
CPU151を含み、システムCPU151に接続され
た通信制御部152、外部装置としてのハードディスク
装置153、及び、通信制御部152、ハードディスク
装置153を介して供給される画像データをコードデー
タから複写装置2が処理可能な形式の画像データに変換
するプリンタコントローラ155のそれぞれを制御する
ことでメモリ編集部140の画像編集部142に画像デ
ータを入力させる。
【0061】通信制御部152は、一般公衆回線に接続
され、外部からのファクシミリデータを受信すると共
に、スキャナ部4によって読み取られた画像データをフ
ァクシミリデータとして外部に送信することが可能であ
る。また、通信制御部152は、図示しないコンピュー
タおよびワードプロセッサなどが接続されたLANに接
続されている。
【0062】メインコントロール部160は、複写装置
2の動作すなわちコントロールパネル部110、スキャ
ナ部4、プリンタ部130、メモリ編集部140および
システム部150のそれぞれのCPU121,131,
141および151を制御するメインCPU161を有
し、コントロールパネル部110、スキャナ部4、プリ
ンタ部130、メモリ編集部140およびシステム部1
50のそれぞれの間の信号の受け渡しを制御する。
【0063】メインCPU161には、複写装置2を動
作させるためのイニシャルデータなどが記憶されている
ROM162と、各CPU121,131,141およ
び151の制御によりコントロールパネル部110、ス
キャナ部4、プリンタ部130、メモリ編集部140お
よびシステム部150のそれぞれから入力されたさまざ
まなデータを保持するRAM163とが接続されてい
る。なお、メインCPU161には、詳述しないクロッ
ク発生部からの基準クロックCKが供給されている。
【0064】メインCPU161には、また、システム
部150を介して入力されたコードデータをメモリ編集
部140のデータ蓄積装置145に記憶させるために利
用されるプリンタフォントを保持するプリンタフォント
ROM164、図示しない編集用表示装置に対してシス
テム部150を介して入力されたコードデータに対応す
る画像を表示させるとともに、コントロールパネル部1
10の液晶表示/入力パネルに対して所定の画像を表示
させるためのディスプレイフォントを保持するディスプ
レイフォントROM165、スキャナ部4で読み取った
画像データの送り先の指定およびプリンタ部130へ供
給する画像データの切り替えなどに利用されるととも
に、スキャナ部4のラインメモリ127とメモリ編集部
140のデータ蓄積装置145との間、およびデータ蓄
積装置145とレーザ露光装置32との間を転送される
画像データに対してバッファメモリとして機能するデー
タ切り換え/バッファメモリ166、及び、入力された
画像データをマスキングあるいはトリミングする画像処
理部167が接続されている。
【0065】次に、上記説明した画像形成装置による複
写動作について説明する。複写装置2は、図示しないメ
インスイッチがオンされることにより、ROM162に
記憶されている制御プログラムに従ってウォームアップ
されてイニシャライズされる。また、メインCPU16
1の制御によるスキャナ部4のスキャナCPU121の
指示により、原稿自動給送装置8の図示しないADFR
OMに記憶されている制御プログラムに基づいて原稿自
動給送装置8もイニシャライズされる。
【0066】複写すべき原稿Dが原稿自動給送装置8の
原稿原稿給紙台72にセットされたのちコントロールパ
ネル200の複写ボタン210がオンされると、原稿自
動給送装置8の図示しないエンプティセンサがオンであ
ることが原稿自動給送装置8の図示しないADFCPU
によりチェックされる。
【0067】エンプティセンサにより原稿Dが原稿給紙
台72にセットされたことが検知されると、図示しない
モータ駆動回路からの図示しない給紙モータへの駆動電
流の供給にともなってピックアップローラ73が駆動さ
れて、原稿給紙台72にセットされた原稿Dの最下部の
原稿が給紙ローラ74に案内される。
【0068】給紙ローラ74に案内された原稿Dは、さ
らに、アライニングローラ75に向かって搬送される。
続いて、原稿Dの先端がアライニングセンサ75aを通
過されることにより図示しないADF機構制御部を介し
て図示しないクラッチがオンされて、アライニングロー
ラ75が停止される。これにより、ピックアップローラ
73により原稿給紙台72から取り出された原稿Dが一
時的に停止されることで、原稿Dにおける原稿搬送方向
に対する傾きが補正される。こののち、図示しない駆動
モータによりベルトローラ77が第1の方向すなわち原
稿給紙方向に回転されて搬送ベルト76が回転されたの
ち、所定のタイミングで図示しないクラッチがオフさ
れ、アライニングローラ75から搬送ベルト76へ原稿
Dが給送される。
【0069】続いて、搬送モータにより搬送ベルト76
が所定時間回転されることで、原稿Dが複写装置2の原
稿テーブル11上に搬送される。なお、搬送ベルト76
は、原稿Dの後端がアライニングセンサ75aを通過さ
れてから一定時間すなわちアライニングセンサ75aと
基準指示装置12との間隔により予め決められている時
間経過後に停止されるとともに、図示しないブレーキに
より慣性による回転が防止される。
【0070】アライニングセンサ75aにより原稿Dの
先端が検知された時点で、図示しないADFCPUから
複写装置2のスキャナ部4のスキャナCPU121に対
して原稿Dが所定位置に搬送されたことが報知され、続
いて、原稿自動給送装置8を介して検知された原稿Dの
大きさと図示しないコントロールパネルを介して設定さ
れた複写倍率とに基づいてメインCPU161により最
適な大きさを有する用紙Pを収容しているカセットが選
択される。
【0071】続いて、入力された複写倍率に応じて、C
CDラインセンサ24からラインメモリ127に画像デ
ータを取り込む画像データの読み込み開始位置がROM
162から呼び出されたのちRAM163に記憶され
る。
【0072】次に、第一キャリッジ16の照明ランプ1
3が所定の明るさで点灯され、図示しないパルスモータ
の回転によって、第一キャリッジ16が原稿テーブル1
1上の原稿Dに沿って所定の速度で移動される。原稿テ
ーブル11に載置された原稿Dの画像は、第一キャリッ
ジ16上の露光ランプ13および反射板14からの照明
光により、たとえば、8〜15 [mm] の幅の帯状に照
明される。なお、第一キャリッジ16の照明ランプ13
の点灯が開始される位置は、原稿スケール12の直下で
あって、照明ランプ13から出射される照明光の光量が
安定した時点で、原稿スケール12の照明ランプ13と
対向する側の面に形成されている図示しない黒基準部お
よび白基準部のそれぞれを照明して得られる反射光によ
るシェーディング補正に利用される。
【0073】原稿Dからの反射光は、次第に拡散されな
がら、第一キャリッジ16の第1ミラー15、及び、第
二キャリッジ20の第2ミラー21および第3ミラー2
2で順に反射され、結像レンズ23の図示しない前側主
点に案内される。
【0074】結像レンズ23の図示しない前側主点に案
内された原稿Dからの反射光は、結像レンズ23の図示
しない後側主点に向けて光軸に平行に案内されて、今度
は、次第に集束されながら、CCDラインセンサ24の
読取面に結像される。
【0075】CCDラインセンサ24に結像された原稿
Dの画像情報すなわち原稿Dからの反射光は、CCDラ
インセンサ24により光電変換されて所定の規則に従っ
て出力される。
【0076】CCDラインセンサ24からの出力信号
は、RAM163に記憶された読み込み開始位置に対応
するCCDラインセンサ24の図示しない所定位置の画
素から順にとりこまれ、A/D変換回路125により2
値化され、シェーディング補正回路126を介してスレ
ショルドレベルが補正されてラインメモリ127に出力
される。
【0077】ラインメモリ127に入力された画像デー
タは、データ切り換え/バッファメモリ166を経由し
て画像処理部167に転送され、たとえば、文字特定お
よび輪郭補正などの所定の補正および変換が施されて、
データ蓄積装置145に出力される。データ蓄積装置1
45に入力された画像データは、図示しないパラレル−
シリアル変換回路を介してレーザ駆動信号 (印字信号)
に変換されたのち、レーザ露光装置32へ供給される。
【0078】スキャナ部4による原稿Dの画像情報の読
取りと平行して (あるいは所定のタイミングで) 、メイ
ンCPU161の制御によりモータ駆動回路134から
のモータ駆動電圧の供給によって図示しないモータが付
勢され、感光体ドラム30が所望の速度で回転される。
【0079】同時に、電圧供給回路138の制御により
帯電装置31から感光体ドラム30の表面に所定の電位
が与えられる。一例を示すと、感光体ドラム30の初期
表面電位は、概ね、−650ボルトに設定される。
【0080】引き続いて、レーザ露光装置32により、
感光体ドラム32の表面に、原稿Dの画像に対応する画
像データすなわちデータ蓄積装置145に記憶され、図
示しないパラレル−シリアル変換回路を介してビットマ
ップデータからシリアルデータに変換された印字信号に
応じて変調されたレーザビームが照射される。なお、レ
ーザ露光装置32から出射されるレーザビームの出射タ
イミングすなわち書き出し開始位置は、既に説明したよ
うに、用紙Pの大きさに対応されてRAM163に記憶
されている書き出し位置に基づいて、図示しない水平同
期信号から所定の主走査方向クロック分だけディレイが
付加されることはいうまでもない。
【0081】これにより、感光体ドラム30の外周面
に、印字信号 (画像データ) に対応する静電潜像が形成
される。このようにして形成された静電潜像は、電圧供
給回路138により、たとえば、−450ボルトの現像
バイアス電圧が印加されている現像装置33の現像ロー
ラ33aから供給されるトナーによって現像され、同様
に、電圧供給回路138により所定の転写電圧が印加さ
れている転写・剥離チャージャ34からの転写出力によ
り、用紙Pに、トナー像として転写される。
【0082】用紙Pに転写されたトナー像は、電圧供給
回路138により所定の剥離電圧が印加されている転写
・剥離チャージャ34からの剥離出力と剥離爪35によ
り、用紙Pとともに感光体ドラム30の表面から剥離さ
れ、搬送ベルト57によって定着装置58へ搬送され、
定着装置58を介して用紙Pに定着される。
【0083】トナー像が定着された用紙Pは、第1およ
び第2の排出ローラ61および62を介して複写装置2
の外部に配置されている排紙トレイ59に排紙される。
用紙Pにトナー像を転写した感光体ドラム30は、引き
続き回転され、クリーニング装置36を介して残存トナ
ーが取り除かれたのち除電装置37により除電され、引
き続いて、次の画像形成に利用される。
【0084】一方、現在、原稿テーブル11上に位置さ
れている第一の原稿Dの読み取りが終了した時点で、メ
インCPU161の制御によるスキャンCPU121の
指示により図示しないADFCPUに、次の原稿Dの給
送すなわち原稿Dの入れ換えが要求され、図示しないモ
ータ駆動回路からの図示しない搬送モータへの駆動電流
により搬送モータが回転されて、搬送ベルト76が回転
される これにより、現在原稿テーブル11にセットさ
れている第一の原稿が反転ローラ78に向かって搬送さ
れ、フラッパ80および排紙ローラ81によりカバー7
1の所定の位置に形成されている原稿受け領域に排出さ
れる。
【0085】続いて、図示しないエンプティセンサによ
り、引き続く原稿Dの有無がチェックされ、原稿Dが残
っている場合には、原稿給送動作が繰り返され、以下、
第一の原稿と同様にして、原稿テーブル11に、第二の
原稿がセットされ、第二の原稿の画像情報が読み取られ
る。
【0086】このようにして、原稿自動給送装置8の原
稿給紙台72にセットされたすべての原稿Dについて、
一連の画像形成が繰り返される。次に、この発明のポイ
ントについて説明する。つまり、両面複写機能実行時に
おける用紙(被画像形成媒体)の表面(第1面)及び裏
面(第2面)に形成される画像の位置関係の制御につい
て説明する。
【0087】ここでは、次の4つのケースを例に取り説
明する。第1のケースは、図4に示すように、A4サイ
ズの用紙の長手方向に原稿上下方向が沿った原稿、いわ
ゆる縦長原稿が原稿台テーブル11の所定位置に縦置き
にセットされる場合である。なお、図4は、この縦長原
稿の印字面が原稿台テーブル11に接するようにセット
された状態を示している。勿論、このケースには、原稿
自動給紙装置8の原稿給紙台2の所定位置に縦長原稿が
縦置きにセットされる場合を含む(結果的に原稿台テー
ブル11の所定位置に縦長原稿が縦置きにセットされる
ことになるため)。
【0088】第2のケースは、図5に示すように、A4
サイズの用紙の長手方向に原稿上下方向が沿った原稿、
いわゆる縦長原稿が原稿台テーブル11の所定位置に横
置きにセットされる場合である。図5は、この縦長原稿
の印字面が原稿台テーブル11に接するようにセットさ
れた状態を示している。勿論、このケースには、原稿自
動給紙装置8の原稿給紙台2の所定位置に縦長原稿が横
置きにセットされる場合を含む(結果的に原稿台テーブ
ル11の所定位置に縦長原稿が横置きにセットされるこ
とになるため)。
【0089】第3のケースは、図6に示すように、A4
サイズの用紙の短手方向に原稿上下方向が沿った原稿、
いわゆる横長原稿が原稿台テーブル11の所定位置に横
置きにセットされる場合である。図6は、この横長原稿
の印字面が原稿台テーブル11に接するようにセットさ
れた状態を示している。勿論、このケースには、原稿自
動給紙装置8の原稿給紙台2の所定位置に横長原稿が横
置きにセットされる場合を含む(結果的に原稿台テーブ
ル11の所定位置に横長原稿が横置きにセットされるこ
とになるため)。
【0090】第4のケースは、図7に示すように、A4
サイズの用紙の短手方向に原稿上下方向が沿った原稿、
いわゆる横長原稿が原稿台テーブル11の所定位置に縦
置きにセットされる場合である。図7は、この横長原稿
の印字面が原稿台テーブル11に接するようにセットさ
れた状態を示している。勿論、このケースには、原稿自
動給紙装置8の原稿給紙台2の所定位置に横長原稿が縦
置きにセットされる場合を含む(結果的に原稿台テーブ
ル11の所定位置に横長原稿が縦置きにセットされるこ
とになるため)。
【0091】続いて、画像データを記憶する記憶手段と
してのデータ蓄積装置145に蓄積された画像データの
展開形式について説明する。展開形式には、後述する第
1の展開形式と第2の展開形式とがある。なお、展開手
段としての、メモリ制御CPU142、アドレス制御部
146、及びメモリ管理制御部147によりこれら展開
形式に沿った展開が実現されるものとする。
【0092】データ蓄積装置145のページメモリに
は、例えば、図8に示すようにアドレスが割り当てられ
ているとする。つまり、A行1列目、A行2列目、…、
F行5列目、F行6列目のようにアドレスが割り当てら
れているとする。スキャナ部4により獲得されたデジタ
ル画像データは、このようにアドレスが割り当てられた
ページメモリに書き込まれるものとする。仮に、このと
き、画像データは、A行1列目、A行2列目、…、F行
5列目、F行6列目の順にこのページメモリに書き込ま
れるものとする。
【0093】第1の展開形式では、ページメモリに書き
込まれた順と同じ順序でページメモリから画像データが
読み出される。つまり、図9に示すように、画像データ
が展開される。第2の展開形式では、ページメモリに書
き込まれた順の反対の順序でページメモリから画像デー
タが読み出される。つまり、図10に示すように、画像
データが展開される。第1の展開形式により展開された
画像データに基づき形成される画像に対して、第2の展
開形式により展開された画像データに基づき形成される
画像は上下が反対となる。
【0094】この発明では、このような第1の展開形式
及び第2の展開形式を前記した4つのケース夫々におい
て使い分けることにより、両面複写機能実行時における
用紙の表面及び裏面に形成される画像の位置関係を制御
する。なお、第1の展開形式及び第2の展開形式の使い
分け、即ち第1の展開形式及び第2の展開形式の指示
は、コントロールパネル200から獲得される情報に基
づき、指示手段としてのメインCPU161により指示
される。コントロールパネル200から獲得される情報
とは、原稿の種類及び原稿のセット状態の情報である。
つまり、原稿台テーブル11に原稿がセットされた状態
が、図4〜図7に示す第1のケース〜第4のケースのど
れに該当しているかを示す情報である。
【0095】画像の位置関係の制御について説明する前
に、まず、前提について説明する。第1のケースのよう
に原稿がセットされ両面複写が実行された場合に第1の
展開形式が利用されると、次のような複写結果が得られ
るものとする。まず、第1のケースのようにセットされ
た原稿から読み取られた画像データはデータ蓄積装置1
45に蓄積される。この蓄積された画像データは第1の
展開形式で展開され、この展開された画像データに基づ
く画像が用紙の表面に形成される。さらに、蓄積された
画像データは第1の展開形式で展開され、この展開され
た画像データに基づく画像が用紙(表面に画像形成済み
の用紙)の裏面に形成される。この場合、この画像形成
装置の特性により、用紙の表面と裏面に形成された画像
の上下が同一方向となった複写結果が得られるものとす
る。
【0096】第2のケースのように原稿がセットされ両
面複写が実行された場合に第1の展開形式が利用される
と、次のような複写結果が得られるものとする。まず、
第2のケースのようにセットされた原稿から読み取られ
た画像データはデータ蓄積装置145に蓄積される。こ
の蓄積された画像データは第1の展開形式で展開され、
この展開された画像データに基づく画像が用紙の表面に
形成される。さらに、蓄積された画像データは第1の展
開形式で展開され、この展開された画像データに基づく
画像が用紙(表面に画像形成済みの用紙)の裏面に形成
される。この場合、この画像形成装置の特性により、用
紙の表面と裏面に形成された画像の上下が反対方向とな
った複写結果が得られるものとする。
【0097】第3のケースのように原稿がセットされ両
面複写が実行された場合に第1の展開形式が利用される
と、次のような複写結果が得られるものとする。まず、
第3のケースのようにセットされた原稿から読み取られ
た画像データはデータ蓄積装置145に蓄積される。こ
の蓄積された画像データは第1の展開形式で展開され、
この展開された画像データに基づく画像が用紙の表面に
形成される。さらに、蓄積された画像データは第1の展
開形式で展開され、この展開された画像データに基づく
画像が用紙(表面に画像形成済みの用紙)の裏面に形成
される。この場合、この画像形成装置の特性により、用
紙の表面と裏面に形成された画像の上下が同一方向とな
った複写結果が得られるものとする。
【0098】第4のケースのように原稿がセットされ両
面複写が実行された場合に第1の展開形式が利用される
と、次のような複写結果が得られるものとする。まず、
第4のケースのようにセットされた原稿から読み取られ
た画像データはデータ蓄積装置145に蓄積される。こ
の蓄積された画像データは第1の展開形式で展開され、
この展開された画像データに基づく画像が用紙の表面に
形成される。さらに、蓄積された画像データは第1の展
開形式で展開され、この展開された画像データに基づく
画像が用紙(表面に画像形成済みの用紙)の裏面に形成
される。この場合、この画像形成装置の特性により、用
紙の表面と裏面に形成された画像の上下が反対方向とな
った複写結果が得られるものとする。
【0099】上記説明したような前提が成り立つものと
すると、次のようにして画像の位置関係を制御すること
ができる。第1のケースの場合、用紙の表面及び裏面に
形成される画像データを第1の展開形式で展開するよう
制御すると、図11上段に示すように用紙の表面と裏面
に形成される画像の上下は同一方向となる。また、用紙
の表面に形成される画像データを第1の展開形式で展開
し、用紙の裏面に形成される画像データを第2の展開形
式で展開するよう制御すると、図11下段に示すように
用紙の表面と裏面に形成される画像の上下は反対方向と
なる。
【0100】第2のケースの場合、用紙の表面及び裏面
に形成される画像データを第1の展開形式で展開するよ
う制御すると、図12上段に示すように用紙の表面と裏
面に形成される画像の上下は反対方向となる。また、用
紙の表面に形成される画像データを第1の展開形式で展
開し、用紙の裏面に形成される画像データを第2の展開
形式で展開するよう制御すると、図12下段に示すよう
に用紙の表面と裏面に形成される画像の上下は同一方向
となる。
【0101】第3のケースの場合、用紙の表面及び裏面
に形成される画像データを第1の展開形式で展開するよ
う制御すると、図13上段に示すように用紙の表面と裏
面に形成される画像の上下は同一方向となる。また、用
紙の表面に形成される画像データを第1の展開形式で展
開し、用紙の裏面に形成される画像データを第2の展開
形式で展開するよう制御すると、図13下段に示すよう
に用紙の表面と裏面に形成される画像の上下は反対方向
となる。
【0102】第4のケースの場合、用紙の表面及び裏面
に形成される画像データを第1の展開形式で展開するよ
う制御すると、図14上段に示すように用紙の表面と裏
面に形成される画像の上下は反対方向となる。また、用
紙の表面に形成される画像データを第1の展開形式で展
開し、用紙の裏面に形成される画像データを第2の展開
形式で展開するよう制御すると、図14下段に示すよう
に用紙の表面と裏面に形成される画像の上下は同一方向
となる。
【0103】この発明では、上記説明した各ケース毎の
展開形式の組み合わせ(第1のケースで展開形式1の
み、第1のケースで展開形式1+展開形式2、第2のケ
ースで展開形式1のみ、第2のケースで展開形式1+展
開形式2、第3のケースで展開形式1のみ、第3のケー
スで展開形式1+展開形式2、第4のケースで展開形式
1のみ、第4のケースで展開形式1+展開形式2)を選
択可能とする。これにより、原稿をどのようにセットし
ても、ユーザが期待する複写結果を得ることができる。
各ケース毎の展開形式の組み合わせの選択は、コントロ
ールパネル200から選択できるようにする。次に、コ
ントロールパネル200による各ケース毎の展開形式の
組み合わせの選択について説明する。
【0104】画像形成装置が待機状態(複写待ち状態)
のときには、コントロールパネル200のタッチパネル
として機能する表示パネル240には、図15に示すよ
うな待機画面が表示されるものとする。例えば、原稿が
自動給送装置8の原稿給紙台72にセットされ、両面/
ブックが選択されるとする。この場合、表示パネル24
0には、図16に示すような、両面複写の設定画面が表
示される。仮に、この両面複写の設定画面から片面→両
面の項目が選択されるとする。この場合、表示パネル2
40には、図17に示すような原稿のセット状態を選択
する選択画面が表示される。この選択画面から現在の原
稿のセット状態が選択されると、画像形成装置側(厳密
にはメインCPU161)において現在の原稿のセット
状態が認識される。仮に、原稿のセット状態を選択する
選択画面から、第1のケースが選択されるとする。この
場合、図18に示すような複写結果を選択する選択画面
が表示される。この選択画面からユーザが必要とする複
写結果が選択されると、画像形成装置側(厳密にはメイ
ンCPU161)では、原稿のセット状態からこの選択
された複写結果を出力するための展開形式が設定され
る。
【0105】つまり、原稿のセット状態として第1のケ
ースが選択され、用紙の表裏の画像の上下が同一方向と
なる複写結果が選択されると、用紙の表面及び裏面に形
成される画像の画像データは共に第1の展開形式で展開
される。原稿のセット状態として第1のケースが選択さ
れ、用紙の表裏の画像の上下が反対方向となる複写結果
が選択されると、用紙の表面に形成される画像の画像デ
ータは第1の展開形式で展開され、用紙の裏面に形成さ
れる画像の画像データは第2の展開形式で展開される。
【0106】また、原稿のセット状態として第2のケー
スが選択され、用紙の表裏の画像の上下が反対方向とな
る複写結果が選択されると、用紙の表面及び裏面に形成
される画像の画像データは共に第1の展開形式で展開さ
れる。原稿のセット状態として第2のケースが選択さ
れ、用紙の表裏の画像の上下が同一方向となる複写結果
が選択されると、用紙の表面に形成される画像の画像デ
ータは第1の展開形式で展開され、用紙の裏面に形成さ
れる画像の画像データは第2の展開形式で展開される。
原稿のセット状態として第3のケースが選択され、用紙
の表裏の画像の上下が同一方向となる複写結果が選択さ
れると、用紙の表面及び裏面に形成される画像の画像デ
ータは共に第1の展開形式で展開される。原稿のセット
状態として第3のケースが選択され、用紙の表裏の画像
の上下が反対方向となる複写結果が選択されると、用紙
の表面に形成される画像の画像データは第1の展開形式
で展開され、用紙の裏面に形成される画像の画像データ
は第2の展開形式で展開される。原稿のセット状態とし
て第4のケースが選択され、用紙の表裏の画像の上下が
反対方向となる複写結果が選択されると、用紙の表面及
び裏面に形成される画像の画像データは共に第1の展開
形式で展開される。原稿のセット状態として第4のケー
スが選択され、用紙の表裏の画像の上下が同一方向とな
る複写結果が選択されると、用紙の表面に形成される画
像の画像データは第1の展開形式で展開され、用紙の裏
面に形成される画像の画像データは第2の展開形式で展
開される。
【0107】このように、この発明の画像形成装置で
は、原稿のセット状態及びユーザが必要とする複写結果
を受け取り、これら受け取られた情報からユーザが必要
とする複写結果を出力する。これにより、原稿のセット
状態に関係なく、ユーザが必要とする複写結果を得るこ
とができる。また、複写結果を一枚一枚単体で見る場合
には、一般的に用紙の表面及び裏面の画像の上下が同一
方向に向いている方が見易い。複写結果を綴じて見る場
合には、綴じ位置や捲る方向によっては、用紙の表面及
び裏面の画像の上下が反対方向となっている方が見易い
ことがある。このように、複写結果の利用方法に応じて
必要とされる複写結果が異なる。この発明の画像形成装
置では、このような様々な利用方法に適した複写結果を
確実に得ることができる。
【0108】
【発明の効果】この発明によれば、両面複写機能実行時
における用紙の表面及び裏面に形成される画像の位置関
係の制御が可能な画像形成装置が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の一形態に係る画像形成装置の
内部構造を概略的に示す断面図。
【図2】図1に示す画像形成装置に設けられたコントロ
ールパネルを概略的に示す上面図。
【図3】図1に示す画像形成装置の構成を機能的に示す
ブロック図。
【図4】原稿台テーブルにセットされた原稿の種類及び
状態(第1のケース)を説明する図。
【図5】原稿台テーブルにセットされた原稿の種類及び
状態(第2のケース)を説明する図。
【図6】原稿台テーブルにセットされた原稿の種類及び
状態(第3のケース)を説明する図。
【図7】原稿台テーブルにセットされた原稿の種類及び
状態(第4のケース)を説明する図。
【図8】データ蓄積装置のページメモリに割り振られた
アドレスのイメージを示す図。
【図9】第1の展開形式のイメージを説明する図。
【図10】第2の展開形式のイメージを説明する図。
【図11】第1のケースにおける第1の展開形成及び第
2の展開形式の使い分けによる画像の位置関係の制御に
ついて説明する図。
【図12】第2のケースにおける第1の展開形成及び第
2の展開形式の使い分けによる画像の位置関係の制御に
ついて説明する図。
【図13】第3のケースにおける第1の展開形成及び第
2の展開形式の使い分けによる画像の位置関係の制御に
ついて説明する図。
【図14】第4のケースにおける第1の展開形成及び第
2の展開形式の使い分けによる画像の位置関係の制御に
ついて説明する図。
【図15】表示パネルに表示される待機画面の一例を示
す図。
【図16】表示パネルに表示される両面複写の設定画面
の一例を示す図。
【図17】表示パネルに表示される原稿のセット状態を
選択する選択画面の一例を示す図。
【図18】表示パネルに表示される複写結果を選択する
選択画面の一例を示す図。
【符号の説明】
2…複写装置 4…画像読取部 6…画像形成部 110…コントロールパネル部 111…コントロールパネルCPU 131…プリンタCPU 140…メモリ編集部 141…メモリ制御CPU 145…データ蓄積装置 146…アドレス制御部 150…システム部 151…システムCPU 160…メインコントロール部 161…メインCPU 200…コントロールパネル

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原稿画像を読み取る読取手段と、 この読取手段により読み取られた前記原稿画像に相当す
    る画像データを記憶する記憶手段と、 この記憶手段に記憶された画像データの展開形式を指定
    する指定手段と、 この指定手段により指定された展開形式に従い、前記記
    憶手段に記憶された画像データを展開する展開手段と、 この展開手段により展開された画像データに基づく画像
    を形成する画像形成手段と、 を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】原稿画像を読み取る読取手段と、 この読取手段により読み取られた前記原稿画像に相当す
    る画像データを記憶する記憶手段と、 この記憶手段に記憶された画像データの展開形式を第1
    の展開形式に指定する第1の指定手段と、 前記記憶手段に記憶された画像データの展開形式を前記
    第1の展開形式と異なる第2の展開形式に指定する第2
    の指定手段と、 前記第1又は第2の指定手段により指定された展開形式
    に従い、前記記憶手段に記憶された画像データを展開す
    る展開手段と、 この展開手段により展開された画像データに基づく画像
    を形成する画像形成手段と、 を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】原稿画像を読み取り、読み取られた原稿画
    像に相当する画像を被画像形成媒体の第1面及び第2面
    に形成する両面画像形成機能を有する画像形成装置にお
    いて、 原稿画像を読み取る読取手段と、 この読取手段により読み取られた前記原稿画像に相当す
    る画像データを記憶する記憶手段と、 この記憶手段に記憶された画像データのうち、被画像形
    成媒体の第1面及び第2面に出力される画像データの展
    開形式を第1の展開形式に指定する第1の指定手段と、 前記記憶手段に記憶された画像データのうち、被画像形
    成媒体の第1面に出力される画像データの展開形式を前
    記第1の展開形式に指定し、被画像形成媒体の第2面に
    出力される画像データの展開形式をこの第1の展開形式
    と異なる第2の展開形式に指定する第2の指定手段と、 前記第1又は第2の指定手段により指定された展開形式
    に従い、前記記憶手段に記憶された画像データを展開す
    る展開手段と、 前記第1の指定手段で指定され前記展開手段により第1
    の展開形式で展開された画像データに基づく画像を被画
    像形成媒体の第1面及び第2面に形成し、前記第2の指
    定手段で指定され前記展開手段により第1の展開形式で
    展開された画像データに基づく画像を被画像形成媒体の
    第1面に形成し、前記第2の指定手段で指定され前記展
    開手段により第2の展開形式で展開された画像データに
    基づく画像を被画像形成媒体の第2面に形成する画像形
    成手段と、 を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】原稿画像を読み取り、読み取られた原稿画
    像に相当する画像を被画像形成媒体の第1面及び第2面
    に形成する両面画像形成機能を有する画像形成装置にお
    いて、 原稿画像を読み取る読取手段と、 この読取手段により読み取られた前記原稿画像に相当す
    る画像データを記憶する記憶手段と、 この記憶手段に記憶された画像データのうち、被画像形
    成媒体の第1面及び第2面に出力される画像データの展
    開形式を前記記憶手段に書き込んだ順序と同じ順序で読
    み出して展開する第1の展開形式に指定する第1の指定
    手段と、 前記記憶手段に記憶された画像データのうち、被画像形
    成媒体の第1面に出力される画像データの展開形式を前
    記第1の展開形式に指定し、被画像形成媒体の第2面に
    出力される画像データの展開形式を前記記憶手段に書き
    込んだ順序と逆の順序で読み出して展開する第2の展開
    形式に指定する第2の指定手段と、 前記第1又は第2の指定手段により指定された展開形式
    に従い、前記記憶手段に記憶された画像データを展開す
    る展開手段と、 前記第1の指定手段で指定され前記展開手段により第1
    の形式で展開された画像データに基づく画像を被画像形
    成媒体の第1面及び第2面に形成し、前記第2の指定手
    段で指定され前記展開手段により第1の形式で展開され
    た画像データに基づく画像を被画像形成媒体の第1面に
    形成し、前記第2の指定手段で指定され前記展開手段に
    より第2の形式で展開された画像データに基づく画像を
    被画像形成媒体の第2面に形成する画像形成手段と、 を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】原稿台と、 この原稿台にセットされた原稿の種類及び原稿のセット
    状態の情報を獲得する第1の獲得手段と、 必要とされる画像形成結果の情報を獲得する第2の獲得
    手段と、 前記原稿台の所定位置にセットされた原稿画像を読み取
    る読取手段と、 この読取手段により読み取られた前記原稿画像に相当す
    る画像データを記憶する記憶手段と、 前記第1及び第2の獲得手段により獲得された情報を基
    にして、前記記憶手段に記憶された画像データの展開形
    式を指定する指定手段と、 この指定手段により指定された展開形式に従い、前記記
    憶手段に記憶された画像データを展開する展開手段と、 この展開手段により展開された画像データに基づく画像
    を形成する画像形成手段と、 を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】原稿画像を読み取り、読み取られた原稿画
    像に相当する画像を被画像形成媒体の第1面及び第2面
    に形成する両面画像形成機能を有する画像形成装置にお
    いて、 原稿台と、 この原稿台にセットされた原稿が原稿の長手方向に画像
    の上下方向が沿った縦長画像、又は原稿の短手方向に画
    像の上下方向が沿った横長画像のどちらに該当するもの
    か、さらにこの縦長画像又は横長画像が原稿台に対して
    どのようにセットされているのかの情報を獲得する第1
    の獲得手段と、 被画像形成媒体の第1面及び第2面に形成される画像の
    上下が同一方向となる画像形成結果、又は画像の上下が
    反対方向となる画像形成結果のどちらが必要かの情報を
    獲得する第2の獲得手段と、 前記原稿台の所定位置にセットされた原稿画像を読み取
    る読取手段と、 この読取手段により読み取られた前記原稿画像に相当す
    る画像データを記憶する記憶手段と、 前記第1及び第2の獲得手段により獲得された情報を基
    にして、被画像形成媒体の第1面及び第2面に出力され
    る画像データの展開形式を前記記憶手段に書き込んだ順
    序と同じ順序で読み出して展開する第1の展開形式に指
    定する第1の指定手段と、 前記第1及び第2の獲得手段により獲得された情報を基
    にして、被画像形成媒体の第1面に出力される画像デー
    タの展開形式を前記第1の展開形式に指定し、被画像形
    成媒体の第2面に出力される画像データの展開形式を前
    記記憶手段に書き込んだ順序と逆の順序で読み出して展
    開する第2の展開形式に指定する第2の指定手段と、 前記第1又は第2の指定手段により指定された展開形式
    に従い、前記記憶手段に記憶された画像データを展開す
    る展開手段と、 前記第1の指定手段で指定され前記展開手段により第1
    の形式で展開された画像データに基づく画像を被画像形
    成媒体の第1面及び第2面に形成し、前記第2の指定手
    段で指定され前記展開手段により第1の形式で展開され
    た画像データに基づく画像を被画像形成媒体の第1面に
    形成し、前記第2の指定手段で指定され前記展開手段に
    より第2の形式で展開された画像データに基づく画像を
    被画像形成媒体の第2面に形成する画像形成手段と、 を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】画像データの展開形式を指定し、 原稿画像を読み取り、 この読み取られた前記原稿画像に相当する画像データを
    記憶し、 この記憶された画像データを前記指定された展開形式に
    従い展開し、 この展開された画像データに基づく画像を形成すること
    を特徴とする画像形成方法。
  8. 【請求項8】原稿画像を読み取り、読み取られた原稿画
    像に相当する画像を被画像形成媒体の第1面及び第2面
    に形成する両面画像形成機能を有する画像形成装置にお
    いて、 被画像形成媒体の第1面及び第2面に出力される画像デ
    ータの展開形式を第1の展開形式に指定する第1の指定
    手段、又は被画像形成媒体の第1面に出力される画像デ
    ータの展開形式を前記第1の展開形式に指定し、被画像
    形成媒体の第2面に出力される画像データの展開形式を
    この第1の展開形式と異なる第2の展開形式に指定する
    第2の指定手段により展開形式を指定し、 原稿画像を読み取り、 この読み取られた前記原稿画像に相当する画像データを
    記憶し、 前記第1又は第2の指定手段により指定された展開形式
    に従い、前記記憶された画像データを展開し、 前記第1の指定手段で指定され第1の展開形式で展開さ
    れた画像データに基づく画像を被画像形成媒体の第1面
    及び第2面に形成し、前記第2の指定手段で指定され第
    1の展開形式で展開された画像データに基づく画像を被
    画像形成媒体の第1面に形成し、前記第2の指定手段で
    指定され第2の展開形式で展開された画像データに基づ
    く画像を被画像形成媒体の第2面に形成する、 ことを特徴とする画像形成方法。
  9. 【請求項9】原稿画像を読み取り、読み取られた原稿画
    像に相当する画像データを記憶手段に記憶し、この記憶
    された画像データに基づく画像を被画像形成媒体の第1
    面及び第2面に形成する両面画像形成機能を有する画像
    形成装置において、 原稿台にセットされた原稿が原稿の長手方向に画像の上
    下方向が沿った縦長画像、又は原稿の短手方向に画像の
    上下方向が沿った横長画像のどちらに該当するものか、
    さらにこの縦長画像又は横長画像が原稿台に対してどの
    ようにセットされているのかの情報を獲得し、 被画像形成媒体の第1面及び第2面に形成される画像の
    上下が同一方向となる画像形成結果、又は画像の上下が
    反対方向となる画像形成結果のどちらが必要かの情報を
    獲得し、 これら獲得された情報を基にして、被画像形成媒体の第
    1面及び第2面に出力される画像データの展開形式を前
    記記憶手段に書き込んだ順序と同じ順序で読み出して展
    開する第1の展開形式に指定する第1の指定手段、又は
    被画像形成媒体の第1面に出力される画像データの展開
    形式を前記第1の展開形式に指定し、被画像形成媒体の
    第2面に出力される画像データの展開形式を前記記憶手
    段に書き込んだ順序と逆の順序で読み出して展開する第
    2の展開形式に指定する第2の指定手段により展開形式
    を指定し、 原稿画像を読み取り、 この読み取られた前記原稿画像に相当する画像データを
    記憶し、 前記第1又は第2の指定手段により指定された展開形式
    に従い、前記記憶された画像データを展開し、 前記第1の指定手段で指定され第1の形式で展開された
    画像データに基づく画像を被画像形成媒体の第1面及び
    第2面に形成、又は前記第2の指定手段で指定され第1
    の形式で展開された画像データに基づく画像を被画像形
    成媒体の第1面に形成し、前記第2の指定手段で指定さ
    れ第2の形式で展開された画像データに基づく画像を被
    画像形成媒体の第2面に形成する、 ことを特徴とする画像形成方法。
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