JPH11355527A - 画像形成装置及び画像形成方法 - Google Patents

画像形成装置及び画像形成方法

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JPH11355527A
JPH11355527A JP10155951A JP15595198A JPH11355527A JP H11355527 A JPH11355527 A JP H11355527A JP 10155951 A JP10155951 A JP 10155951A JP 15595198 A JP15595198 A JP 15595198A JP H11355527 A JPH11355527 A JP H11355527A
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JP
Japan
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Application number
JP10155951A
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English (en)
Inventor
Norio Kurosawa
紀雄 黒沢
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】装置本体のコスト増大及び装置本体の大型化を
抑え、且つ、高速度で複数枚の原稿画像を読み取ること
が可能である画像形成装置及びこの画像形成装置に適用
される画像形成方法を提供することを目的とする。 【解決手段】第1読取モードでは、スキャナ部4におい
て第一及び第二キャリッジ16、20の正スキャン動作
時に読み取った原稿画像の画像データのうち、読み取り
開始列の先頭位置に対応する画像データから出力して正
像を形成する。第2読取モードでは、正スキャン動作時
に読み取った原稿画像の画像データのうち、読み取り開
始列の先頭位置に対応する画像データから出力し、逆ス
キャン動作時に読み取った原稿画像の画像データのう
ち、読み取り終了列の先頭位置に対応する画像データか
ら出力して正像を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、画像形成装置に
係り、特に、原稿画像に対応した画像データを一時的に
記憶して、この画像データに基づいて用紙上に画像を形
成するディジタル複写装置などの画像形成装置及びこの
画像形成装置に適用可能な画像形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、原稿画像を光学的に読み取って原
稿画像に対応した画像データを作成し、この画像データ
を一時的に記憶して、所定のタイミングで記憶していた
画像データに基づいて用紙上に画像を形成するディジタ
ル複写装置が実用化されている。
【0003】このディジタル複写装置は、複数枚の原稿
をセット可能に形成されているとともにセットされた原
稿を1枚ずつ所定のタイミングで原稿台の所定位置に給
送する原稿自動給送装置、原稿台の所定位置に載置され
た原稿の画像を読み取って画像情報を画像データに変換
するスキャナ部、スキャナ部によって読み取られた原稿
画像の画像データを一時的に記憶する画像メモリ、記録
媒体としての用紙を複数枚収容可能に形成されていると
ともに用紙を1枚ずつ供給する給紙装置、画像メモリに
記憶された画像データに基づいて給紙装置から供給され
た用紙上に画像を形成するプリンタ部等を有している。
【0004】このようなディジタル複写装置において
は、スキャナ部は、原稿台の所定位置に載置された原稿
を照明する露光ランプ、原稿からの反射ビームを折曲げ
るミラーなどを備えた第一キャリッジと、原稿からの反
射ビームを折曲げる複数のミラーを備えた第二キャリッ
ジと、反射ビームを所定の倍率で結像させる結像レンズ
と、結像レンズにより集束性が与えられた反射ビームを
電気信号すなわち画像データに変換する複数のCCDイ
メージセンサとによって構成されている。第一キャリッ
ジ及び第二キャリッジは、原稿台に対して平行に移動す
る。
【0005】なお、ここでは、複数のCCDイメージセ
ンサが配列されている方向を主走査方向とし、第一キャ
リッジ及び第二キャリッジが移動する方向を副走査方向
とする。
【0006】このようなスキャナ部では、正スキャン動
作の間、すなわち第一キャリッジ及び第二キャリッジが
原稿の一端部側に位置する基準位置から原稿の他端部側
に向かう副走査方向に移動している間に、露光ランプを
点灯して原稿の画像を照明し、原稿からの反射ビームが
CCDイメージセンサに入射することによって、原稿画
像に対応した画像データに変換される。
【0007】そして、第一キャリッジが原稿の他端部側
に到達すると、第一キャリッジ及び第2キャリッジを原
稿の他端部側から一端部側に向かう副走査方向に移動す
る逆スキャン動作を実行する。この逆スキャン動作の間
は、露光ランプを消灯し、第一キャリッジ及び第二キャ
リッジは、正スキャン動作より高速の移動速度で原稿一
端部側の基準位置まで移動される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来、ディジタル複写
装置では、正スキャン動作の間に原稿画像を読み取り、
逆スキャン動作の間には原稿画像を読み取っていない。
また、複数枚の原稿画像を高速度で読み取るためには、
逆スキャン動作を正スキャン動作より高速度で行う必要
がある。
【0009】このように、原稿画像を読み取る度には、
正スキャン動作及び逆スキャン動作をそれぞれ1回ずつ
行う必要があり、原稿画像の1スキャン当りに要する時
間が長くなるといった問題がある。
【0010】また、1スキャン当りに要する時間を短縮
して、高速度で原稿画像を読み取るために、逆スキャン
動作を高速度で行うことが考えられるが、これを達成す
るためには、より大きなトルクを有する高性能なモータ
が必要であるとともに、そのモータを駆動するための周
辺回路も大型化する。このため、装置本体のコストが増
大するとともに、より大きな空間が占有されることによ
り装置が大型化する問題が発生する。
【0011】そこで、この発明は、上述した課題を解決
するためになされたものであって、装置本体のコスト増
大及び装置本体の大型化を抑え、且つ、高速度で複数枚
の原稿画像を読み取ることが可能である画像形成装置及
びこの画像形成装置に適用される画像形成方法を提供す
ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記問題点
に基づきなされたものであって、請求項1に記載の画像
形成装置は、原稿台の所定位置に載置された原稿の画像
を、原稿の一端部から他端部に向かって前記原稿台に平
行に移動しながら読み取る第1読取モードと、原稿の他
端部から一端部に向かって前記原稿台に平行に移動しな
がら読み取る第2読取モードとを有する読取手段と、前
記第1読取モード及び第2読取モードによって読み取ら
れた原稿画像の画像データのうち、原稿の一端部側に対
応する画像データから順に出力して画像を形成する画像
形成手段と、を備えたことを特徴とする。
【0013】請求項2に記載の画像形成装置は、原稿台
の所定位置に載置された原稿の画像を、原稿の一端部か
ら他端部に向かって前記原稿台に平行に移動しながら原
稿の一端部と他端部との間を複数の列毎に読み取る第1
読取モードと、原稿の他端部から一端部に向かって前記
原稿台に平行に移動しながら原稿の一端部と他端部との
間を複数の列毎に読み取る第2読取モードとを有する読
取手段と、前記第1読取モード及び第2読取モードによ
って読み取られた原稿画像の画像データを記憶する記憶
手段と、前記記憶手段に記憶された原稿画像に対応した
画像データのうち、原稿の一端部側の列に対応する画像
データから順に出力して、画像を形成する画像形成手段
と、を備えたことを特徴とする。
【0014】請求項3に記載の画像形成装置は、複数の
原稿を1枚ずつ原稿台の所定位置に供給する原稿供給手
段と、前記原稿供給手段により前記原稿台の所定位置に
供給された奇数枚目の原稿の一端部から他端部に向かっ
て前記原稿台に平行に移動しながら原稿の一端部と他端
部との間を複数の列毎に読み取る第1読取モードと、前
記原稿供給手段により前記原稿台の所定位置に供給され
た偶数枚目の原稿の他端部から一端部に向かって前記原
稿台に平行に移動しながら原稿の一端部と他端部との間
を複数の列毎に読み取る第2読取モードとを有する読取
手段と、前記第1読取モード及び第2読取モードによっ
て読み取られた原稿画像の画像データを記憶する記憶手
段と、前記記憶手段に記憶された原稿画像に対応した画
像データのうち、原稿の一端部側の列に対応する画像デ
ータから順に出力して、画像を形成する画像形成手段
と、を備えたことを特徴とする。
【0015】請求項4に記載の画像形成装置は、複数の
原稿を1枚ずつ原稿台の所定位置に供給する原稿供給手
段と、前記原稿供給手段により前記原稿台の所定位置に
供給された奇数枚目の原稿の一端部から他端部に向かっ
て前記原稿台に平行に移動しながら原稿の一端部と他端
部との間を複数の列毎に読み取る第1読取モードと、前
記原稿供給手段により前記原稿台の所定位置に供給され
た偶数枚目の原稿の他端部から一端部に向かって前記原
稿台に平行に移動しながら原稿の一端部と他端部との間
を複数の列毎に読み取る第2読取モードとを有する読取
手段と、前記第1読取モード及び第2読取モードによっ
て読み取られた原稿画像の画像データを記憶する記憶手
段と、前記記憶手段に記憶された原稿画像に対応した画
像データのうち、原稿の一端部側の列に対応する画像デ
ータから順に出力して、画像を形成する画像形成手段
と、前記読取手段により1枚目の原稿画像を第1読取モ
ードで読み取った後、2枚目の原稿画像を第2読取モー
ドで読み取っている間に、前記画像形成手段により1枚
目の画像を形成させる制御手段と、を備えたことを特徴
とする。
【0016】請求項5に記載の画像形成方法は、複数の
原稿を1枚ずつ原稿台の所定位置に供給し、前記原稿台
に供給された奇数枚目の原稿の一端部側から他端部側ま
で移動しながら、原稿の画像を複数の列毎に読み取り、
読み取った原稿画像に対応する画像データを記憶し、前
記原稿台に供給された偶数枚目の原稿の他端部側から一
端部側まで移動しながら、原稿の画像を複数の列毎に読
み取り、読み取った原稿画像に対応する画像データを記
憶し、記憶された原稿画像に対応した画像データのう
ち、原稿の一端部側の列に対応する画像データから順に
出力し、出力された画像データに基づいて原稿画像に対
応した画像を形成する、ことを特徴とする。
【0017】請求項6に記載の画像形成方法は、複数の
原稿を1枚ずつ原稿台の所定位置に供給し、前記原稿台
に供給された奇数枚目の原稿の一端部側から他端部側ま
で移動しながら、原稿の画像を複数の列毎に読み取る第
1読取モードを実行し、前記原稿台に供給された偶数枚
目の原稿の他端部側から一端部側まで移動しながら、原
稿の画像を複数の列毎に読み取る第2読取モードを実行
し、前記第2読取モードを実行している間に、第1読取
モードで読み取られた奇数枚目の原稿画像に対応した画
像データを、原稿の一端部側の列に対応する画像データ
から順に出力し、出力された画像データに基づいて奇数
枚目の原稿画像に対応した画像を形成する、ことを特徴
とする。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態に
係る画像形成装置及びこの画像形成装置に適用可能な画
像形成方法について図面を参照して説明する。この画像
形成装置は、例えば原稿画像を複写する複写機能、通信
回線を介して画像データを送受信するファクシミリ機
能、及び、外部I/Fを介して外部装置から供給される
画像データに基づいてプリントするプリンタ機能を備え
た画像形成装置、すなわち複合型ディジタル複写装置
(以下、複写装置と略称する)として構成される。
【0019】図1は、この複写装置の内部構造を概略的
に示す断面図である。図1に示したように、この発明の
画像形成装置、例えば電子写真式ディジタル複写装置2
は、原稿画像を読み取って画像データを生成する読取手
段として機能する画像読取部すなわちスキャナ部4、及
び画像データに基づいて画像を形成する画像形成手段と
して機能する画像形成部すなわちプリンタ部6を有して
いる。また、複写装置2は、このスキャナ部4の上部
に、スキャナ部4の後述する原稿台すなわち原稿テーブ
ルに対して開閉可能に形成されて読取対象物としての原
稿Dを原稿台に向けて1枚ずつ給送するとともに、原稿
台に載置された原稿Dを原稿台に密着させる原稿押さえ
として機能する搬送手段としての原稿自動給送装置8を
備えている。
【0020】スキャナ部4は、その上部に、閉じた状態
にある原稿自動給送装置8に対向されるとともに原稿D
がセットされる透明なガラスからなる原稿テーブル11
と、原稿テーブル11の一端に配置されるとともに原稿
テーブル11に原稿Dをセットすべき位置を示す原稿ス
ケール12と、を有している。
【0021】原稿テーブル11の下方には、原稿テーブ
ル11に載置された原稿Dを照明する露光ランプ13、
露光ランプ13からの光ビームを原稿Dに集光させるた
めの補助反射板14、及び、原稿Dからの反射ビームを
図中左方向に折曲げる第1ミラー15などが配置されて
いる。露光ランプ13、補助反射板14および第1ミラ
ー15は、第一キャリッジ16に固定されており、第一
キャリッジ16の移動にともなって原稿テーブル11と
平行に移動可能に配置されている。なお、第一キャリッ
ジ16は、図示しない歯付きベルト等を介して図示しな
いパルスモータの駆動力が伝達されて、原稿テーブル1
1に沿って平行に移動される。
【0022】原稿テーブル11の図中左方、すなわち第
1ミラー15により反射された反射ビームが案内される
方向には、第二キャリッジ20が配設されている。第二
キャリッジ20には、第1ミラー15により案内される
原稿Dからの反射ビームを下方に折曲げる第2ミラー2
1、および図中右方に折り曲げる第3ミラー22が互い
に直角に配置されている。第二キャリッジ20は、第一
キャリッジ16を駆動する図示しない歯付きベルトなど
により第一キャリッジ16に従動されるとともに、第一
キャリッジ16に対して1/2の速度で原稿テーブル1
1に沿って平行に移動される。
【0023】第一キャリッジ16の下方であって、第二
キャリッジ20を介して折返されたビームの光軸を含む
面内には、第二キャリッジ20からの反射ビームを所定
の倍率で結像させる結像レンズ23、及び、結像レンズ
23により集束性が与えられた反射ビームを電気信号す
なわち画像データに変換する複数のCCDイメージセン
サからなるラインセンサ24が配置されている。
【0024】なお、ここでは、ラインセンサ24におけ
る複数のCCDイメージセンサが配列されている方向を
主走査方向とし、第一キャリッジ16及び第二キャリッ
ジ20が移動する方向を副走査方向とする。
【0025】プリンタ部6は、複写装置2のほぼ中央に
回転自在に位置された感光体ドラム30を有している。
感光体ドラム30は、図示しないモータにより所定の回
転速度で回転される。
【0026】感光体ドラム30の周囲の所定の位置に
は、ドラム表面を所定の電荷に帯電させる帯電チャージ
ャ31と、感光体ドラム30の表面に静電潜像を形成す
るレーザ露光装置32、静電潜像をトナーを含む現像剤
で現像してトナー像を形成する現像装置33、後述する
用紙カセットから供給された記録媒体としてのコピー用
紙Pに感光体ドラム30に形成されたトナー像を転写す
るとともにトナー像が転写された用紙Pを感光体ドラム
30から分離させるための転写・剥離チャージャ34、
感光体ドラム30の表面からコピー用紙Pを剥離する剥
離爪35、感光体ドラム30の表面に残留したトナーを
清掃するクリーニング装置36、及び、感光体ドラム3
0の表面に残った電位を除電する除電装置37が、順
に、配置されている。
【0027】レーザ露光装置32は、画像データに基づ
いて変調されたレーザビームを発生する半導体レーザ素
子、レーザビームを偏向する光偏向装置32a、偏向さ
れたレーザビームを感光体ドラム30上に結像させる結
像光学系32b、32c、32dなどを有している。そ
して、このレーザ露光装置32は、半導体レーザ素子か
ら発生されたレーザビームを感光体ドラム30の軸線方
向に沿って感光体ドラム30の表面に照射することによ
り感光体ドラム30の表面に静電潜像を形成する。
【0028】現像装置33は、トナーと、トナーを所定
の極性に摩擦帯電させるとともに磁気ブラシを形成する
キャリアと、からなる現像剤を有している。また、現像
装置33は、感光体ドラム30の表面上に現像剤を供給
して静電潜像にトナーを付着させることにより所望の画
像濃度で現像する現像ローラ33aを有している。
【0029】感光体ドラム30の下方に位置される複写
装置2の底部には、複写装置2の正面側より着脱自在に
上下複数段に装着された多段給紙装置40が配置されて
いる。
【0030】多段給紙装置40は、さまざまな大きさの
コピー用紙Pを複数種類収納するための上段カセット4
1、中段カセット42および下段カセット43を含んで
いる。それぞれのカセット41,42および43は、た
とえば、長手方向に沿って搬送されるよう置かれたA4
サイズのコピー用紙、B4サイズのコピー用紙およびA
3サイズのコピー用紙を、それぞれ、500枚程度収納
可能に形成されている。
【0031】上段カセット41、中段カセット42およ
び下段カセット43の所定の位置には、それぞれのカセ
ット41,42および43から用紙Pを1枚づつ取り出
すピックアップローラ44a,44bおよび44cが配
置されている。
【0032】それぞれのピックアップローラ44a,4
4bおよび44cにより各カセット41,42および4
3から取り出された用紙Pの先端部が通過される位置に
は、用紙Pを1枚づつ分離するための搬送ローラ45
a,45bおよび45cと、それぞれの搬送ローラと一
体的に配置された分離ローラ46a,46bおよび46
cが配置されている。分離ローラ46a,46bおよび
46cは、それぞれ、相互に組み合わせられた搬送ロー
ラに対して軸線が平行に、かつ、所定の圧力で接触する
よう配置されるとともに、搬送ローラの回転方向と逆方
向に回転されることで、各カセットから取り出された用
紙Pの最も上の1枚のみを後述する搬送路へ送出する。
【0033】多段給紙装置40の図中右方には、使用頻
度の高いサイズの用紙、たとえば、A4サイズの用紙P
を3000枚程度収納可能に形成された大容量フィーダ
47が設けられている。大容量フィーダ47の所定の位
置には、大容量フィーダ47に収容された用紙Pを1枚
づつ取り出すピックアップローラ48が配置されてい
る。ピックアップローラ48と感光体ドラム30との間
には、上下一対に組み合わせられた搬送ローラ49aお
よび分離ローラ49bを含む分離機構49が配置されて
いる。分離機構49は、分離ローラ49bを搬送ローラ
49aが回転される方向に対して逆方向に回転させるこ
とで、ピックアップローラ48により大容量フィーダ4
7から取り出された用紙Pの最も上の1枚のみを後述す
る搬送路へ送出する。
【0034】大容量フィーダ47の上部には、各カセッ
ト41,42,43および大容量フィーダ47とは独立
に、コピー用紙Pを給送可能な手差しフィーダ50が形
成されている。
【0035】手差しフィーダ50と感光体ドラム30と
の間には、手差しフィーダ50に挿入された用紙Pを取
り込む手差し用ピックアップローラ51、ピックアップ
ローラ51により取り込まれた用紙Pをガイドする手差
しガイド52、及び、手差しガイド52を介して感光体
ドラム30に向かって案内される用紙Pを搬送する搬送
ローラ53が設けられている。
【0036】それぞれのカセット41,42および43
ならびに大容量フィーダ47と感光体ドラム30との間
には、各カセット41,42および43ならびに大容量
フィーダ47から感光体ドラム30に向かって用紙Pを
案内する搬送路54が形成されている。この搬送路54
は、さらに、感光体ドラム30と転写・剥離チャージャ
33との間に規定される転写領域を経て、複写装置2の
外部まで延出されている。また、搬送路54には、いず
れかのカセットまたは大容量フィーダもしくは手差しガ
イドから給送された用紙Pを、感光体ドラム30に向か
って搬送するための複数の搬送ローラ55が設けられて
いる。
【0037】搬送路54の感光体ドラム30の近傍、か
つ、上流側には、搬送路54を案内されたコピー用紙P
の傾きを補正するとともに、感光体ドラム30上のトナ
ー像の先端とコピー用紙Pの先端とを整合させ、感光体
ドラム30の外周面の移動速度と同じ速度でコピー用紙
Pを、転写領域へ給紙する供給手段として機能するアラ
イニングローラ56が配設されている。また、アライニ
ングローラ56の手前すなわち搬送ローラ55側には、
アライニングローラ56へのコピー用紙Pの到達を検出
するアライニングセンサ56aが設けられている。
【0038】転写領域を通過された用紙Pが進行する方
向には、用紙Pを搬送する搬送ベルト57が組み込まれ
ている。搬送ベルト57により用紙Pが搬送される方向
であって、感光体ドラム30に対して熱を与えにくい位
置には、ローラ表面が互いに圧接されたヒートローラ対
を含み、トナー像が転写された用紙Pを加熱することで
トナー像を溶融させつつトナー像と用紙Pとを加圧して
用紙Pにトナー像を定着させる定着装置58が設けられ
ている。
【0039】定着装置58に対向した複写装置2の側壁
には、定着装置58によりトナー像が定着された用紙P
が排出される排出手段として機能するフィニッシャ59
が配置されている。
【0040】フィニッシャ59は、排紙ローラ62から
排出されるコピー用紙Pをフェイスダウンするローラ対
59a、ローラ対59aにより用紙Pが排紙される排紙
トレイ59b、及びステープルソートモードの際に1部
毎にステープルするステープラ74cを有している。
【0041】定着装置58とフィニッシャ59との間に
は、定着装置58によりトナー像が定着されたコピー用
紙Pを、後述する用紙反転部あるいはフィニッシャ59
のいづれかに案内する排出切換ユニット60が配置され
ている。
【0042】排出切換ユニット60は、定着装置58を
通過された用紙Pを推進する第1および第2の排出ロー
ラ61および62、及び、第1および第2の排出ローラ
61および62の間に配置され、定着装置58を通過さ
れたコピー用紙Pをフィニッシャ59あるいは後述する
反転機構のいづれかに選択的に振り分ける振り分けゲー
ト63を有している。
【0043】反転手段として機能する反転機構64は、
既に転写領域および定着装置58を通過されたコピー用
紙Pを一時的に集積する一時集積部65、定着装置58
を通過したコピー用紙Pの表裏を反転して一時集積部6
5に導く反転路66、一時集積部に集積されたコピー用
紙Pを一枚づつ取り出すピックアップローラ67、一時
集積部65に収容された用紙Pを再びアライニングロー
ラ56に案内する搬送路68、搬送路68に案内された
用紙Pをアライニングローラ56に向かって給紙する給
紙ローラ69、及び、一時集積部65に集積されたコピ
ー用紙Pの有無を検知する検知手段としてのセンサSを
有している。
【0044】原稿自動給送装置8は、自身の後端縁部が
複写装置2の上面後端縁部に図示しないヒンジ装置を介
して取付けられたカバー71を有し、必要に応じて原稿
自動給送装置8全体を回動変位させることで、既に説明
したように、画像読取部4の原稿テーブル11に対して
開閉可能に形成されている。
【0045】カバー71の上面のやや左方向部位には、
所定枚数、例えば50枚の原稿Dを保持することが可能
な原稿給紙台72が設けられている。原稿給紙台72の
図中左方すなわち原稿自動給送装置8の一端側には、原
稿給紙台72にセットされた原稿Dを順次一枚ずつ取出
すとともに、図中左端側から画像読取部4の原稿テーブ
ル11の一端側に供給するためのピックアップローラ7
3が配置されている。
【0046】原稿給紙台72の所定の位置には、原稿給
紙台72への原稿Dがセットされたか否かを検知する検
知手段として機能する原稿検知センサとしてのエンプテ
イセンサ72aが配設されている。なお、原稿給紙台7
2には、原稿テーブル11に原稿Dがセットされた位置
を検知する原稿位置検知センサ17と同様に機能する図
示しない原稿幅検知センサが配置されてもよい。
【0047】ピックアップローラ73の原稿取出し方向
には、ピックアップローラ73により取り出された原稿
Dを原稿テーブル11に向けて送出する給紙ローラ7
4、及び、給紙ローラ74により給送された原稿Dの先
端を整位するアライニングローラ75が配置されてい
る。
【0048】アライニングローラ75と給紙ローラ74
との間には、原稿Dのアライニングローラ75への到達
を検出するアライニングセンサ75aが配置されてい
る。カバー71の内側であって、原稿自動給送装置8が
閉じられた状態で画像読取部4の原稿テーブル11と対
向される位置には、原稿テーブル11のほぼ全体を覆う
大きさが与えられ、ピックアップローラ73、給紙ロー
ラ74およびアライニングローラ75を介して原稿給紙
台72から搬送された原稿Dを原稿テーブル11の所定
の位置に搬送する搬送ベルト76が配置されている。搬
送ベルト76は、図中左右一対に配置されたベルトロー
ラ77に掛渡され、図示しないベルト駆動機構によっ
て、図中右側および図中左側の両方向に向けて回転され
る。
【0049】原稿自動給送装置8の右側部位には、搬送
ベルト76により図中左側から図中右側に移動される原
稿Dをカバー71の外側に向けて送出する反転ローラ7
8、反転ローラ78に原稿Dを押し付けるピンチローラ
79、反転ローラ78とピンチローラ79により搬送さ
れる原稿Dを、再び搬送ベルト76へ戻すか所定の排出
位置すなわちカバー71上に排出させるかを切り換える
フラッパ80、フラッパ80が排出側に切り換えられて
いる場合に、反転ローラ78により搬送された原稿Dを
排出させる排紙ローラ81、及び、反転ローラ78の近
傍での原稿のジャムを検知するジャムセンサ82などが
配置されている。
【0050】また、装置本体2の前面上部には、図2に
示すように、様々な複写条件並びに複写動作を開始させ
る複写開始信号などを入力するコントロールパネル20
0が設けられている。
【0051】図2に示すように、コントロールパネル2
00には、複写機能を実行するための複写モードを設定
する複写ボタン202、ファクシミリ機能を実行するた
めのFAXモードを設定するFAXボタン204、及び
プリンタ機能を実行するためのプリンタモードを設定す
るプリンタボタン206が設けられている。
【0052】また、コントロールパネル200には、複
写モードにおいて複写枚数などの数値を入力するための
テンキー208、複写の開始を指示するスタートボタン
210、複写枚数を訂正するときや複写動作を停止させ
るときなどに使用されるクリア/ストップボタン21
2、選択したモードや各種設定した条件等をすべてクリ
アするオールクリアボタン214、及び、複写倍率を設
定するための倍率設定ボタン216が設けられている。
【0053】スタートボタン210は、原稿給紙台72
にセットされた原稿の読み取り開始を指示するととも
に、画像データに基づいた画像の形成を指示する入力手
段として機能する。
【0054】さらに、コントロールパネル200には、
画像を形成したい用紙のサイズを選択設定するための用
紙サイズボタン218、原稿台に載置された原稿のサイ
ズを検知して自動的に用紙サイズを設定する自動用紙選
択ボタン220、原稿サイズを設定するための原稿サイ
ズボタン222、及び、用紙サイズボタン218によっ
て設定された用紙サイズと検知した原稿サイズとに基づ
いて自動的に複写倍率を設定する自動倍率選択ボタン2
24が設けられている。
【0055】これらの各種設定ボタンの他に、さらに、
設定されたモードの内容や操作手順などの案内情報を表
示させる操作ガイドボタン226、予熱状態を設定する
予熱ボタン228、プリンタ部の動作中に割り込みを指
示する割り込みボタン230などが設けられている。
【0056】そして、このコントロールパネル200の
略中央には、装置の状態、操作手順、及び、ユーザに対
して各種のメッセージを文字や図形で表示する報知手段
として機能するタッチパネル式の液晶表示装置(LC
D)によって構成された表示パネル240が設けられて
いる。この表示パネル240は、各機能毎にその操作を
画面に表示するものである。
【0057】表示パネル240は、例えば図3に示すよ
うに、ユーザに情報を提供するための上段242a、中
段242b、下段242cの3つのエリアからなるメッ
セージエリア242と、基本操作を指定するための「基
本」ボタン、編集操作を指定するための「編集」ボタ
ン、拡張操作を指定するための「拡張」ボタン、設定操
作を指定するための「指定」ボタンなどのタイトル切り
替えボタンが配置されたタイトルエリア244と、原稿
枚数やコピー枚数などを表示するためのフィールドエリ
ア246を有している。
【0058】基本操作では、通常の複写動作、すなわち
原稿画像を読み取って原稿画像に対応した画像すなわち
正像を用紙上に形成する第1画像形成モードが実行され
る。編集操作では、特殊な複写動作、すなわち原稿画像
を読み取って原稿画像を副走査方向に反転させた画像す
なわち鏡像を用紙上に形成する第2画像形成モードを設
定することができる。
【0059】メッセージエリア242の上段エリア24
2aには、複写倍率、複写部数、用紙サイズ、読み取っ
た画像データを一時的に記憶する後述する画像メモリの
メモリ残量などが表示される。
【0060】メッセージエリア242の下段エリア24
2cには、「編集」ボタンが押下されることにより編集
操作が指定された場合に、編集操作によって指定可能な
動作モードに対応したアイコンが表示される。この編集
操作では、鏡像モードを指定することが可能である。
【0061】図4は、図1に示した画像形成装置として
のディジタル複写装置2を制御する制御回路の構成を概
略的に示した図である。図4に示すように、複写装置2
は、装置全体を統括制御する制御手段としてのメインC
PU100を有している。このメインCPU100に
は、上述した読取手段としてのスキャナ部4、画像形成
手段としてのプリンタ部6、および、搬送手段としての
原稿給送装置8が接続され、これらの駆動を制御すると
ともに、スキャナ部4で読み取られた原稿の画像データ
を処理し、スキャナ部4、プリンタケーブル402、電
話回線404を介して供給された画像データを用紙上に
形成する画像に対応した画像データとしてプリンタ部6
に出力する。
【0062】メインCPU100には、ROM102、
RAM104、記憶手段として機能する画像メモリM、
内部インタフェース122、外部インターフェース12
3、ファクシミリインターフェース126、プリンタイ
ンターフェース128、補助記憶装置インターフェース
130、画像処理部132などが接続されている。
【0063】内部インタフェース122には、図2を用
いて既に説明したコントロールパネル200が接続され
ている。外部インターフェース123には、外部装置1
24が接続されている。ファクシミリインターフェース
126には、電話回線404を介して外部のファクシミ
リなどの外部通信機器137が接続されている。プリン
タインターフェース128には、プリンタケーブル40
2を介してパーソナルコンピュータなどの外部装置13
8が接続されている。補助記憶装置インターフェース1
30には、ICカード用リーダ・ライタ142やハード
ディスクドライブ144等が接続されている。
【0064】画像メモリMは、スキャナ部4で読み取ら
れた原稿画像に対応した画像データとしての複写デー
タ、電話回線404及びファクシミリインタフェース1
26を介して外部通信機器137から供給された画像デ
ータとしてのファクシミリデータ、及びプリンタケーブ
ル402及びプリンタインタフェース128を介して外
部装置138から供給された画像データとしての印刷デ
ータを一時的に記憶する。
【0065】この画像処理部132は、2値画像データ
を拡大したり縮小する画像変換回路、画像データを圧縮
したり伸長したりする圧縮/伸長回路、及び、画像メモ
リMに記憶された各種画像データを所定の出力順序に編
集する編集手段としての編集部を含んでいる。
【0066】メインCPU100は、画像処理部132
及び画像メモリMを制御して、プリンタケーブル402
及びプリンタインタフェース128を介して外部装置1
38から供給された印刷データを処理してプリンタ部6
でプリント可能な画像データに変換し、プリンタ部6に
出力する順序に画像データを編集した後、所定のタイミ
ングでプリンタ部6に画像データを出力するプリンタ機
能を有している。このプリンタ機能では、画像メモリM
に、外部装置138から供給された画像データを一時的
に記憶する。
【0067】また、メインCPU100は、画像処理部
132及び画像メモリMを制御して、電話回線404を
介して供給されたファクシミリデータを処理してプリン
ト部6でプリント可能な画像データに変換するととも
に、スキャナ部4で読み取られた原稿の画像データを処
理して、プリンタ部6に出力する順序に画像データを編
集した後、所定のタイミングでプリンタ部6に出力する
ファクシミリ機能を有している。このファクシミリ機能
では、画像メモリMに、電話回線404を介して供給さ
れたファクシミリデータが受信画像データとして一時的
に記憶するとともに、スキャナ部4で読み取られた画像
データを送信画像データとして一時的に記憶する。
【0068】さらに、メインCPU100は、画像処理
部132及び画像メモリMを制御して、スキャナ部4に
よって読み取られた原稿の画像データを処理して、プリ
ンタ部6に出力する順序に画像データを編集した後、所
定のタイミングでプリンタ部6に出力する複写機能を有
している。この複写機能では、画像メモリMに、スキャ
ナ部4から供給された画像データを一時的に記憶する。
【0069】このような構成において、ファクシミリ機
能を用いて文書などの画像データを送信する際には、メ
インCPU100は、スキャナ部4から取り込んだ例え
ば文書の画像データを画像メモリMに記憶させる。この
記憶された画像データは、送信先の用紙サイズに応じて
必要に応じて画像処理部132の画像変換回路により拡
大または縮小し、このサイズ変換した画像データを画像
処理部132の圧縮/伸長回路により符号化した後、フ
ァクシミリインターフェース126および電話回線40
4を介して送信先の外部通信機器137へ送信する。
【0070】また、ファクシミリ機能を用いて画像デー
タを外部から受信する際には、送信元の外部通信機器1
37から電話回線404およびファクシミリインターフ
ェース126を介して供給される画像データが画像メモ
リMに記憶される。この際、この画像データは、画像処
理部132の圧縮/伸長回路により復号化した後、所定
のタイミングでプリンタ部6へ出力される。
【0071】複写機能を用いて原稿画像を複写する際に
は、メインCPU100は、スキャナ部4から取り込ん
だ画像データを画像メモリMに記憶させる。この記憶さ
れた画像データは、画像処理部132で所定の画像処理
が施された後、所定のタイミングでプリンタ部6に出力
される。
【0072】プリンタ機能を用いて外部から供給された
画像データを出力する際には、外部装置138からプリ
ンタケーブル402およびプリンタインターフェース1
28を介して供給される画像データが画像メモリMに記
憶される。そして、この記憶された画像データは、所定
のタイミングでプリンタ部6へ出力される。
【0073】画像データの記憶/出力は、メインCPU
100によって行われる。例えば画像データを記憶する
場合、スキャナ部4によって読みこまれた画像データ、
電話回線404を介して供給されたFAXデータとして
の画像データ、及びプリンタケーブル402を介して供
給された印刷データとしての画像データは、メインCP
U100の指示により画像メモリMに記憶される。メイ
ンCPU100の指示は、コントロールパネル200か
らのモード指定キ―入力によって決定されたモードに従
って行われる。
【0074】特に、複写機能における第1画像形成モー
ド及び第2画像形成モードでのスキャナ部4を介して読
み取られた原稿画像に対応した画像データの記憶/出力
に関しては、後に詳述する。
【0075】プリンタ部6では、メインCPU100か
らの指示により、画像メモリMに記憶された画像データ
に基づいて用紙上に画像を形成する。ところで、上述し
たような機能を有する画像形成装置において、複写機能
は、原稿画像を読み取って原稿画像に対応した画像デー
タを生成する画像読取モードと、画像データに基づいて
画像を用紙上に形成する画像形成モードとを有してい
る。
【0076】この画像読取モードは、第1読取モード
と、第2読取モードを有している。まず、第1読取モー
ドについて説明する。第1読取モードは、原稿自動給送
装置8を使用しない場合における1部数の複写動作時
や、複数の異なるサイズを有する原稿の複写動作時に実
行される。この第1読取モードでは、原稿テーブル11
の所定位置に載置された原稿Dの一端部側すなわち原稿
スケール12の下方位置の基準位置から原稿Dの他端部
側に向かって、第一キャリッジ16及び第二キャリッジ
20を平行に移動しながら、原稿Dの画像を読み取る。
【0077】すなわち、図5に示したように、第一キャ
リッジ16及び第二キャリッジ20は、図中の矢印B1
及びB2で示したような副走査方向に移動する。第一キ
ャリッジ16及び第二キャリッジ20が矢印B1で示し
た方向、すなわち原稿スケール側に位置する原稿Dの一
端部側から他端部側に向かう方向に移動する動作を、正
スキャン動作と称する。また、第一キャリッジ16及び
第二キャリッジ20が矢印B2で示した方向、すなわち
原稿Dの他端部側から一端部側に向かう方向に移動する
動作を、逆スキャン動作と称する。
【0078】第1読取モードでは、図5に示したよう
に、第一キャリッジ16及び第二キャリッジ20が正ス
キャン動作を実行している間に、第一キャリッジ16に
搭載された露光ランプを点灯して原稿Dの画像を照明す
る。そして、原稿Dからの反射ビームは、第一キャリッ
ジ16に搭載された第1ミラー15によって第二キャリ
ッジ20に搭載された第2ミラー21に向けて反射され
る。そして、この反射ビームは、第2ミラー21によっ
て第3ミラー22に向けて反射される。第3ミラー22
によって反射された反射ビームは、図示しない結像レン
ズを介して、所定の倍率でラインセンサ24の受光面上
に結像される。
【0079】ラインセンサ24は、図中の矢印A1で示
したような主走査方向に沿って配列された複数のCCD
イメージセンサによって構成されている。ラインセンサ
24に入射した原稿Dからの反射ビームがCCDイメー
ジセンサによってビームの光量すなわち強度に対応した
電気信号に変換されることにより、原稿画像に対応した
画像データが生成される。
【0080】このような正スキャン動作時に、ラインセ
ンサ24によって画像データを生成することにより、原
稿画像を副走査方向に沿った複数の列に分割して、各列
毎に原稿画像が画像データに変換されることになる。
【0081】ラインセンサ24で生成された画像データ
は、各列毎にA1の方向に順に画像メモリMに格納され
る。そして、第一キャリッジ16が原稿Dの他端部側に
到達すると、第一キャリッジ16及び第2キャリッジ2
0を原稿Dの他端部側から一端部側に向かって移動する
逆スキャン動作が実行される。この逆スキャン動作の間
は、露光ランプを消灯し、第一キャリッジ16及び第二
キャリッジ20は、正スキャン動作より高速の移動速度
で原稿一端部側の基準位置まで移動される。
【0082】このように、第1読取モードでは、正スキ
ャン動作時のみに原稿画像を読み取って画像データに変
換する処理を実行し、逆スキャン動作時には、原稿画像
を読み取らない。
【0083】このような第1読取モードにおいて、正ス
キャン動作時に読み取られた原稿画像は、図6の(a)
に示すように、副走査方向のB1方向に沿って複数の列
La、Lb…Ly、Lzに分割され、各列毎に主走査方
向のA1方向に沿って順に生成された画像データを画像
メモリMに格納している。
【0084】すなわち、読み取り開始列Laの先頭位置
Paを読み取り開始位置とし、この読み取り開始位置L
a−Paの画像データから順に画像メモリMに格納され
る。そして、各列毎に先頭位置Paから後尾位置Pbま
での画像データが、順に画像メモリMに格納される。そ
して、読み取り終了列Lzの後尾位置Pbを読み取り終
了位置とし、読み取り終了列Lzの後尾位置Lz−Pb
までの画像データが画像メモリMに格納され、1枚分の
原稿画像の画像データが生成される。
【0085】続いて、このようにして生成された画像デ
ータに基づいて、原稿画像の正像を用紙上に形成する第
1画像形成モードを実行する場合について説明する。第
1画像形成モードでは、出力手段として機能するメイン
CPU100の制御に基づいて、第1出力モードによっ
て画像メモリMに格納された画像データが出力される。
すなわち、この第1出力モードでは、画像メモリMに格
納された画像データのうち、読み取り開始列Laの先頭
位置La−Paの画像データから順に出力され、読み取
り終了列Lzの後尾位置Lz−Pbの画像データまで出
力される。
【0086】このようにして第1出力モードで出力され
た画像データに基づいて、プリンタ部6が制御され、用
紙上に、図6の(b)に示したような画像すなわち正像
が形成される。
【0087】続いて、原稿画像に対応して生成された画
像データに基づいて、原稿画像の鏡像を用紙上に形成す
る第2画像形成モードを実行する場合について説明す
る。第2画像形成モードでは、出力手段として機能する
メインCPU100の制御に基づいて、第2出力モード
によって画像メモリMに格納された画像データが出力さ
れる。すなわち、この第2出力モードでは、画像メモリ
Mに格納された画像データのうち、読み取り終了列Lz
の先頭位置Lz−Paの画像データから順に出力され、
読み取り開始列Laの後尾位置La−Pbの画像データ
まで出力される。
【0088】このようにして第2出力モードで出力され
た画像データに基づいて、プリンタ部6が制御され、用
紙上に、図6の(c)に示したような画像すなわち鏡像
が形成される。
【0089】次に、第2読取モードについて説明する。
この第2読取モードでは、上述したような正スキャン動
作時に原稿画像を読み取るほかに、逆スキャン動作時に
おいても原稿画像を読み取る。このような第2読取モー
ドは、原稿自動給送装置8を使用して複数枚の原稿を読
み取って複写動作を実行する場合や、原稿自動給送装置
8を使用しない場合であって2部数以上の複写動作を実
行する場合に実行される。
【0090】このような第2読取モードでは、まず、図
5に示したように、第一キャリッジ16及び第二キャリ
ッジ20が副走査方向のB1方向に移動している間に、
原稿テーブル11の所定位置に載置された原稿Dの画像
を読み取る。
【0091】すなわち、第一キャリッジ16及び第二キ
ャリッジ20が正スキャン動作を実行している間に、第
一キャリッジ16に搭載された露光ランプを点灯して原
稿Dの画像を照明する。そして、原稿Dからの反射ビー
ムは、第一キャリッジ16に搭載された第1ミラー15
によって第二キャリッジ20に搭載された第2ミラー2
1に向けて反射される。そして、この反射ビームは、第
2ミラー21によって第3ミラー22に向けて反射され
る。第3ミラー22によって反射された反射ビームは、
図示しない結像レンズを介して、所定の倍率でラインセ
ンサ24の受光面上に結像される。
【0092】このような正スキャン動作時に、ラインセ
ンサ24によって画像データを生成することにより、原
稿画像を副走査方向B1に沿った複数の列に分割して、
各列毎に原稿画像が画像データに変換されることにな
る。
【0093】ラインセンサ24で生成された画像データ
は、各列毎にA1の方向に順に画像メモリMに格納され
る。そして、第一キャリッジ16が原稿Dの他端部側に
到達すると、第一キャリッジ16及び第二キャリッジ2
0は、その位置で待機され、複数枚の原稿の画像を読み
取る場合には原稿が交換される。
【0094】そして、図5に示したように、第一キャリ
ッジ16及び第二キャリッジ20が副走査方向のB2方
向に移動している間に、原稿テーブル11の所定位置に
載置された原稿Dの画像を読み取る。
【0095】すなわち、第一キャリッジ16及び第二キ
ャリッジ20が逆スキャン動作を実行している間に、第
一キャリッジ16に搭載された露光ランプを点灯して原
稿Dの画像を照明する。そして、原稿Dからの反射ビー
ムは、第一キャリッジ16に搭載された第1ミラー15
によって第二キャリッジ20に搭載された第2ミラー2
1に向けて反射される。そして、この反射ビームは、第
2ミラー21によって第3ミラー22に向けて反射され
る。第3ミラー22によって反射された反射ビームは、
図示しない結像レンズを介して、所定の倍率でラインセ
ンサ24の受光面上に結像される。
【0096】このような逆スキャン動作時にも、正スキ
ャン動作時と同様に、ラインセンサ24によって画像デ
ータを生成することにより、原稿画像を副走査方向B2
に沿った複数の列に分割して、各列毎に原稿画像が画像
データに変換されることになる。
【0097】ラインセンサ24で生成された画像データ
は、各列毎にA1の方向に順に画像メモリMに格納され
る。なお、この第2読取モードでは、逆スキャン動作時
において、第一キャリッジ16及び第二キャリッジ20
の移動速度は、正スキャン動作時の移動速度と同程度で
ある。
【0098】このように、第2読取モードでは、正スキ
ャン動作時及び逆スキャン動作時に原稿画像を読み取っ
て画像データに変換する処理を実行する。このような第
2読取モードにおいて、正スキャン動作時に読み取られ
た原稿画像は、上述したように、図6の(a)に示すよ
うに、副走査方向のB1方向に沿って複数の列La、L
b…Ly、Lzに分割され、各列毎に主走査方向のA1
方向に沿って順に生成された画像データを画像メモリM
に格納している。
【0099】すなわち、読み取り開始列Laの先頭位置
Paを読み取り開始位置とし、この読み取り開始位置L
a−Paの画像データから順に画像メモリMに格納され
る。そして、各列毎に先頭位置Paから後尾位置Pbま
での画像データが、順に画像メモリMに格納される。そ
して、読み取り終了列Lzの後尾位置Pbを読み取り終
了位置とし、読み取り終了列Lzの後尾位置Lz−Pb
までの画像データが画像メモリMに格納され、1枚分の
原稿画像の画像データが生成される。
【0100】そして、原稿画像の正像を用紙上に形成す
る第1画像形成モードが設定されている場合には、上述
したように、第1出力モードで画像メモリMに格納され
た画像データを出力することにより、出力された画像デ
ータに基づいて、用紙上に図6の(b)に示したような
画像すなわち正像が形成される。
【0101】また、原稿画像の鏡像を用紙上に形成する
第2画像形成モードが設定されている場合には、上述し
たように、第2出力モードで画像メモリMに格納された
画像データを出力することにより、出力された画像デー
タに基づいて、用紙上に図6の(c)に示したような画
像すなわち鏡像が形成される。
【0102】一方、このような第2読取モードにおい
て、逆スキャン動作時に読み取られた原稿画像は、図7
の(a)に示すように、副走査方向のB2方向に沿って
複数の列La、Lb…Ly、Lzに分割され、各列毎に
主走査方向のA1方向に沿って順に生成された画像デー
タを画像メモリMに格納している。
【0103】すなわち、読み取り開始列Laの先頭位置
Paを読み取り開始位置とし、この読み取り開始位置L
a−Paの画像データから順に画像メモリMに格納され
る。そして、各列毎に先頭位置Paから後尾位置Pbま
での画像データが、順に画像メモリMに格納される。そ
して、読み取り終了列Lzの後尾位置Pbを読み取り終
了位置とし、読み取り終了列Lzの後尾位置Lz−Pb
までの画像データが画像メモリMに格納され、1枚分の
原稿画像の画像データが生成される。
【0104】そして、原稿画像の正像を用紙上に形成す
る第1画像形成モードが設定されている場合には、上述
したような第2出力モードで画像メモリMに格納された
画像データを出力することにより、出力された画像デー
タに基づいて、用紙上に図7の(b)に示したような画
像すなわち正像が形成される。
【0105】すなわち、この第2出力モードでは、画像
メモリMに格納された画像データのうち、読み取り終了
列Lzの先頭位置Lz−Paの画像データから順に出力
され、読み取り開始列Laの後尾位置La−Pbの画像
データまで出力される。
【0106】このようにして第2出力モードで出力され
た画像データに基づいて、プリンタ部6が制御され、用
紙上に、図7の(b)に示したような画像すなわち正像
が形成される。
【0107】また、原稿画像の鏡像を用紙上に形成する
第2画像形成モードが設定されている場合には、上述し
たような第1出力モードで画像メモリMに格納された画
像データを出力することにより、出力された画像データ
に基づいて、用紙上に図7の(c)に示したような画像
すなわち鏡像が形成される。
【0108】すなわち、この第1出力モードでは、画像
メモリMに格納された画像データのうち、読み取り開始
列Laの先頭位置La−Paの画像データから順に出力
され、読み取り終了列Lzの後尾位置Lz−Pbの画像
データまで出力される。
【0109】このようにして第1出力モードで出力され
た画像データに基づいて、プリンタ部6が制御され、用
紙上に、図7の(c)に示したような画像すなわち鏡像
が形成される。
【0110】上述したように、このディジタル複写装置
は、原稿自動給送装置を使用せずに1部数の複写動作を
実行する場合及び複数の異なるサイズを有する原稿の複
写動作を実行する場合に設定される第1読取モードと、
原稿自動給送装置を使用して複数枚の原稿の複写動作を
実行する場合及び原稿自動給送装置を使用せずに且つ複
数部数を複写動作を実行する場合に設定される第2読取
モードとを有している。
【0111】また、このディジタル複写装置は、原稿画
像の正像を用紙上に形成する第1画像形成モードと、原
稿画像の鏡像を用紙上に形成する第2画像形成モードと
を有している。
【0112】さらに、このディジタル複写装置は、読み
取った原稿画像に対応した画像データを画像メモリから
出力する方式として、読み取り開始列の先頭位置に相当
する画像データから順に読み取り終了列の後尾位置に相
当する画像データまでを出力する第1出力モードと、読
み取り終了列の先頭位置に相当する画像データから順に
読み取り開始列の後尾位置に相当する画像データまでを
出力する第2出力モードとを有している。
【0113】第1読取モードでは、第1画像形成モード
が設定されている場合、正スキャン動作時に読み取った
原稿画像の画像データを第1出力モードで出力して画像
を形成することにより正像が形成される。また、この第
1読取モードでは、第2画像形成モードが設定されてい
る場合、第2出力モードで出力された画像データに基づ
いて画像を形成することにより鏡像が形成される。
【0114】第2読取モードでは、第1画像形成モード
が設定されている場合、正スキャン動作時に読み取った
原稿画像の画像データを第1出力モードで出力して画像
を形成し、逆スキャン動作時に読み取った原稿画像の画
像データを第2出力モードで出力して画像を形成するこ
とにより正像が形成される。
【0115】また、この第2読取モードでは、第2画像
形成モードが設定されている場合、正スキャン動作時に
読み取った原稿画像の画像データを第2出力モードで出
力して画像を形成し、逆スキャン動作時に読み取った原
稿画像の画像データを第1出力モードで出力して画像を
形成することにより鏡像が形成される。
【0116】次に、このディジタル複写装置において、
原稿画像の正像を形成する第1画像形成モードが設定さ
れている場合の制御工程について説明する。図8は、第
1画像形成モードを実行するための制御工程を示すフロ
ーチャートである。
【0117】まず、メインCPU100は、原稿自動給
送装置8のエンプティセンサ72aからの出力信号に基
づいて、原稿自動給送装置8を使用するか否かを判断す
る(ST1)。メインCPU100がエンプティセンサ
72aからの出力信号に基づいて、原稿自動給送装置8
の原稿給紙台72に原稿がセットされたことを検知した
場合には(ST1、Y)、続いて、メインCPU100
は、コントロールパネル200を介して入力された入力
信号に基づいて、セットされた原稿が異なる複数のサイ
ズを有する混サイズ原稿であるか否かを判断する(ST
2)。
【0118】そして、メインCPU100が混サイズ原
稿であると判断した場合には(ST2、Y)、メインC
PU100は、第1読取モードで原稿画像を読み取るよ
うに設定する(ST3)。また、メインCPU100が
混サイズ原稿ではないと判断した場合には(ST2、
N)、メインCPU100は、第2読取モードで原稿画
像を読み取るように設定する(ST4)。
【0119】また、メインCPU100がエンプティセ
ンサ72aからの出力信号に基づいて、原稿自動給送装
置8を使用しないと判断した場合には(ST1、N)、
続いて、メインCPU100は、コントロールパネル2
00を介して入力された入力信号に基づいて、同一原稿
を2部数以上複写するか否かを判断する(ST5)。
【0120】そして、メインCPU100が同一原稿を
2部数以上複写すると判断した場合には(ST5、
Y)、メインCPU100は、第2読取モードで原稿画
像を読み取るように設定する(ST6)。また、メイン
CPU100が同一原稿を1部数のみ複写すると判断し
た場合には(ST5、N)、メインCPU100は、第
1読取モードで原稿画像を読み取るように設定する(S
T3)。
【0121】第1読取モードが設定された場合(ST
3)、メインCPU100は、コントロールパネル20
0のスタートボタン210が押下されたタイミングで、
原稿を原稿テーブル11の所定位置に配置し、スキャナ
部4を駆動して画像メモリMに原稿画像に対応した画像
データを一時的に記憶する。すなわち、原稿スケール1
2の下方の基準位置に待機していた第一キャリッジ16
及び第二キャリッジ20の正スキャン動作時を実行する
(ST7)。
【0122】そして、この正スキャン動作時に、原稿画
像が読み取られ、ラインセンサ24によって読み取られ
た原稿画像に対応する画像データが生成される。この画
像データは、画像メモリMに格納される。
【0123】正スキャン動作が終了して原稿端に第一キ
ャリッジ16が到達すると、メインCPU100は、第
一キャリッジ16及び第二キャリッジ20の逆スキャン
動作を開始して基準位置まで正スキャン動作より高速度
で移動する。この時には、原稿画像の読み取り動作は、
実行しない。
【0124】同時に、メインCPU100は、画像メモ
リMに格納された原稿1枚分の画像データを第1出力モ
ードによって出力させ(ST8)、出力された画像デー
タに基づいて、プリンタ部6を駆動して原稿画像に対応
した正像を用紙上に形成する(ST9)。
【0125】混サイズ原稿の場合には、原稿テーブル1
1に配置された原稿が交換されて、同様にステップST
3→ステップST7→ステップST8→ステップST9
が繰り返し実行されることによって、原稿自動給送装置
8の原稿給紙台72にセットされたすべての原稿に対応
した正像が形成される。
【0126】また、原稿自動給送装置8を使用せずに、
1枚の原稿画像を1部数のみ複写する場合には、1回の
ステップST3→ステップST7→ステップST8→ス
テップST9までの工程を実行することにより、原稿に
対応した正像が形成される。
【0127】ステップST4の第2読取モードが設定さ
れた場合、メインCPU100は、コントロールパネル
200のスタートボタン210が押下されたタイミング
で、原稿自動給送装置8の原稿給紙台72にセットされ
た原稿を原稿テーブル11の所定位置に給送させる。そ
して、メインCPU100は、給送させた原稿が奇数枚
目の原稿であるか否かを判断する(ST10)。
【0128】そして、メインCPU100が奇数枚目の
原稿であると判断した場合には(ST10、Y)、原稿
スケール12の下方の基準位置に待機していた第一キャ
リッジ16及び第二キャリッジ20の正スキャン動作時
を実行する(ST7)。
【0129】そして、この正スキャン動作時に、原稿画
像が読み取られ、ラインセンサ24によって読み取られ
た原稿画像に対応する画像データが生成される。この画
像データは、画像メモリMに格納される。
【0130】正スキャン動作が終了して原稿端に第一キ
ャリッジ16が到達すると、メインCPU100は、第
一キャリッジ16及び第二キャリッジ20をその位置で
待機させる。
【0131】そして、メインCPU100は、画像メモ
リMに格納された原稿1枚分の画像データを第1出力モ
ードによって出力させ(ST8)、出力された画像デー
タに基づいて、プリンタ部6を駆動して原稿画像に対応
した正像を用紙上に形成する(ST9)。
【0132】この第1出力モードによって出力された画
像データに基づいて原稿画像を形成している間に以下の
動作が実行される。まず、原稿テーブル11に配置され
た原稿が交換される。すなわち、偶数枚目の原稿が原稿
自動給送装置8の原稿給紙台72から原稿テーブル11
の所定位置に給送される。そして、メインCPU100
は、給送された原稿が偶数枚目の原稿であると判断して
(ST10、N)、待機していた第一キャリッジ16及
び第二キャリッジ20の逆スキャン動作を実行させて原
稿スケール12下方の基準位置に向けて移動させる(S
T11)。
【0133】そして、この逆スキャン動作時に、原稿画
像が読み取られ、ラインセンサ24によって読み取られ
た原稿画像に対応する画像データが生成される。この画
像データは、画像メモリMに格納される。
【0134】逆スキャン動作が終了して基準位置に第一
キャリッジ16が到達すると、メインCPU100は、
第一キャリッジ16及び第二キャリッジ20をその位置
で待機させる。
【0135】そして、メインCPU100は、画像メモ
リMに格納された原稿1枚分の画像データを第2出力モ
ードによって出力させ(ST12)、出力された画像デ
ータに基づいて、プリンタ部6を駆動して原稿画像に対
応した正像を用紙上に形成する(ST13)。
【0136】以後、同様にステップST7→ステップS
T8→ステップST9及びステップST11→ステップ
ST12→ステップST13が繰り返し実行されること
によって、原稿自動給送装置8の原稿給紙台72にセッ
トされたすべての原稿に対応した正像が形成される。
【0137】ステップST6の第2読取モードが設定さ
れた場合、メインCPU100は、コントロールパネル
200のスタートボタン210が押下されたタイミング
で、原稿テーブル11の所定位置に配置された原稿のス
キャン動作が奇数回目の原稿であるか否かを判断する
(ST11)。
【0138】そして、メインCPU100が奇数回目の
原稿であると判断した場合には(ST11、Y)、原稿
スケール12の下方の基準位置に待機していた第一キャ
リッジ16及び第二キャリッジ20の正スキャン動作時
を実行する(ST7)。
【0139】そして、この正スキャン動作時に、原稿画
像が読み取られ、ラインセンサ24によって読み取られ
た原稿画像に対応する画像データが生成される。この画
像データは、画像メモリMに格納される。
【0140】正スキャン動作が終了して原稿端に第一キ
ャリッジ16が到達すると、メインCPU100は、第
一キャリッジ16及び第二キャリッジ20をその位置で
待機させる。
【0141】そして、メインCPU100は、画像メモ
リMに格納された原稿1枚分の画像データを第1出力モ
ードによって出力させ(ST8)、出力された画像デー
タに基づいて、プリンタ部6を駆動して原稿画像に対応
した正像を用紙上に形成する(ST9)。
【0142】この第1出力モードによって出力された画
像データに基づいて原稿画像を形成している間に以下の
動作が実行される。まず、メインCPU100は、原稿
のスキャン回数が偶数回目であると判断して(ST1
1、N)、待機していた第一キャリッジ16及び第二キ
ャリッジ20の逆スキャン動作を実行させて原稿スケー
ル12下方の基準位置に向けて移動させる(ST1
1)。
【0143】そして、この逆スキャン動作時に、原稿画
像が読み取られ、ラインセンサ24によって読み取られ
た原稿画像に対応する画像データが生成される。この画
像データは、画像メモリMに格納される。
【0144】逆スキャン動作が終了して基準位置に第一
キャリッジ16が到達すると、メインCPU100は、
第一キャリッジ16及び第二キャリッジ20をその位置
で待機させる。
【0145】そして、メインCPU100は、画像メモ
リMに格納された原稿1枚分の画像データを第2出力モ
ードによって出力させ(ST12)、出力された画像デ
ータに基づいて、プリンタ部6を駆動して原稿画像に対
応した正像を用紙上に形成する(ST13)。
【0146】以後、同様にステップST7→ステップS
T8→ステップST9及びステップST11→ステップ
ST12→ステップST13が繰り返し実行されること
によって、設定された部数の複写画像としての正像が形
成される。
【0147】次に、このディジタル複写装置において、
原稿画像の鏡像を形成する第2画像形成モードが設定さ
れている場合の制御工程について説明する。この第2画
像形成モードでは、図8に示したフローチャートのう
ち、ステップST8において選択した第1出力モードを
第2出力モードに変更し、ステップ12において選択し
た第2出力モードを第1出力モードに変更することによ
り達成できる。
【0148】上述したように、このディジタル複写装置
は、原稿自動給送装置を使用せずに1部数の複写動作を
実行する場合及び複数の異なるサイズを有する原稿の複
写動作を実行する場合に設定される第1読取モードと、
原稿自動給送装置を使用して複数枚の原稿の複写動作を
実行する場合及び原稿自動給送装置を使用せずに且つ複
数部数を複写動作を実行する場合に設定される第2読取
モードとを有している。
【0149】第1読取モードでは、第1画像形成モード
が設定されている場合、正スキャン動作時に読み取った
原稿画像の画像データを第1出力モードで出力して画像
を形成することにより正像が形成される。また、この第
1読取モードでは、第2画像形成モードが設定されてい
る場合、第2出力モードで出力された画像データに基づ
いて画像を形成することにより鏡像が形成される。
【0150】第2読取モードでは、第1画像形成モード
が設定されている場合、正スキャン動作時に読み取った
原稿画像の画像データを第1出力モードで出力して画像
を形成し、逆スキャン動作時に読み取った原稿画像の画
像データを第2出力モードで出力して画像を形成するこ
とにより正像が形成される。
【0151】また、この第2読取モードでは、第2画像
形成モードが設定されている場合、正スキャン動作時に
読み取った原稿画像の画像データを第2出力モードで出
力して画像を形成し、逆スキャン動作時に読み取った原
稿画像の画像データを第1出力モードで出力して画像を
形成することにより鏡像が形成される。
【0152】この第2読取モードでは、正スキャン動作
によって読み取られた原稿画像に対応した画像データ
は、逆スキャン動作時に出力される。すなわち、逆スキ
ャン動作が実行されている間に、正スキャン動作で読み
取られた原稿画像に対応した画像が形成される。これに
より、複数枚の原稿画像を複写する場合の処理時間が短
縮できる。
【0153】また、処理時間短縮のために、逆スキャン
動作を高速度で行う必要がなくなるため、第一キャリッ
ジ16及び第二キャリッジ20を移動させるモータの高
トルク化を抑制することが可能となり、小型で安価なモ
ータを利用することが可能となる。このため、コストの
増大、及び、占有空間の増大に伴う装置の大型化を防止
することが可能となる。
【0154】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、装置本体のコスト増大及び装置本体の大型化を抑
え、且つ、高速度で複数枚の原稿画像を読み取ることが
可能である画像形成装置及びこの画像形成装置に適用さ
れる画像形成方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明の実施の一形態に係る画像形
成装置、すなわちディジタル複写装置の構成を概略的に
示す断面図である。
【図2】図2は、図1に示した画像形成装置に備えれる
コントロールパネルを概略的に示す平面図である。
【図3】図3は、図2に示したコントロールパネルにお
ける表示パネルの構成を示す平面図である。
【図4】図4は、図1に示した画像形成装置の制御回路
の構成を概略的に示した図である。
【図5】図5は、この発明の画像形成装置に適用される
スキャナ部の正スキャン動作及び逆スキャン動作を説明
するための図である。
【図6】図6の(a)は、正スキャン動作によって読み
取られる原稿のイメージであり、(b)は、正スキャン
動作によって読み取られた原稿画像の正像を形成する第
1画像形成モードを説明するための図であり、(c)
は、正スキャン動作によって読み取られた原稿画像の鏡
像を形成する第2画像形成モードを説明するための図で
ある。
【図7】図7の(a)は、逆スキャン動作によって読み
取られる原稿のイメージであり、(b)は、逆スキャン
動作によって読み取られた原稿画像の正像を形成する第
1画像形成モードを説明するための図であり、(c)
は、逆スキャン動作によって読み取られた原稿画像の鏡
像を形成する第2画像形成モードを説明するための図で
ある。
【図8】図8は、第1画像形成モードを実行するための
制御工程を示すフローチャートである。
【符号の説明】
2…画像形成装置 4…スキャナ部 6…プリンタ部 8…原稿自動給送装置 11…原稿テーブル 12…原稿スケール 16…第一キャリッジ 20…第二キャリッジ 23…結像レンズ 24…ラインセンサ 100…メインCPU 200…コントロールパネル M…画像メモリ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原稿台の所定位置に載置された原稿の画像
    を、原稿の一端部から他端部に向かって前記原稿台に平
    行に移動しながら読み取る第1読取モードと、原稿の他
    端部から一端部に向かって前記原稿台に平行に移動しな
    がら読み取る第2読取モードとを有する読取手段と、 前記第1読取モード及び第2読取モードによって読み取
    られた原稿画像の画像データのうち、原稿の一端部側に
    対応する画像データから順に出力して画像を形成する画
    像形成手段と、 を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】原稿台の所定位置に載置された原稿の画像
    を、原稿の一端部から他端部に向かって前記原稿台に平
    行に移動しながら原稿の一端部と他端部との間を複数の
    列毎に読み取る第1読取モードと、原稿の他端部から一
    端部に向かって前記原稿台に平行に移動しながら原稿の
    一端部と他端部との間を複数の列毎に読み取る第2読取
    モードとを有する読取手段と、 前記第1読取モード及び第2読取モードによって読み取
    られた原稿画像の画像データを記憶する記憶手段と、 前記記憶手段に記憶された原稿画像に対応した画像デー
    タのうち、原稿の一端部側の列に対応する画像データか
    ら順に出力して、画像を形成する画像形成手段と、 を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】複数の原稿を1枚ずつ原稿台の所定位置に
    供給する原稿供給手段と、 前記原稿供給手段により前記原稿台の所定位置に供給さ
    れた奇数枚目の原稿の一端部から他端部に向かって前記
    原稿台に平行に移動しながら原稿の一端部と他端部との
    間を複数の列毎に読み取る第1読取モードと、前記原稿
    供給手段により前記原稿台の所定位置に供給された偶数
    枚目の原稿の他端部から一端部に向かって前記原稿台に
    平行に移動しながら原稿の一端部と他端部との間を複数
    の列毎に読み取る第2読取モードとを有する読取手段
    と、 前記第1読取モード及び第2読取モードによって読み取
    られた原稿画像の画像データを記憶する記憶手段と、 前記記憶手段に記憶された原稿画像に対応した画像デー
    タのうち、原稿の一端部側の列に対応する画像データか
    ら順に出力して、画像を形成する画像形成手段と、 を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】複数の原稿を1枚ずつ原稿台の所定位置に
    供給する原稿供給手段と、 前記原稿供給手段により前記原稿台の所定位置に供給さ
    れた奇数枚目の原稿の一端部から他端部に向かって前記
    原稿台に平行に移動しながら原稿の一端部と他端部との
    間を複数の列毎に読み取る第1読取モードと、前記原稿
    供給手段により前記原稿台の所定位置に供給された偶数
    枚目の原稿の他端部から一端部に向かって前記原稿台に
    平行に移動しながら原稿の一端部と他端部との間を複数
    の列毎に読み取る第2読取モードとを有する読取手段
    と、 前記第1読取モード及び第2読取モードによって読み取
    られた原稿画像の画像データを記憶する記憶手段と、 前記記憶手段に記憶された原稿画像に対応した画像デー
    タのうち、原稿の一端部側の列に対応する画像データか
    ら順に出力して、画像を形成する画像形成手段と、 前記読取手段により1枚目の原稿画像を第1読取モード
    で読み取った後、2枚目の原稿画像を第2読取モードで
    読み取っている間に、前記画像形成手段により1枚目の
    画像を形成させる制御手段と、 を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】複数の原稿を1枚ずつ原稿台の所定位置に
    供給し、 前記原稿台に供給された奇数枚目の原稿の一端部側から
    他端部側まで移動しながら、原稿の画像を複数の列毎に
    読み取り、 読み取った原稿画像に対応する画像データを記憶し、 前記原稿台に供給された偶数枚目の原稿の他端部側から
    一端部側まで移動しながら、原稿の画像を複数の列毎に
    読み取り、 読み取った原稿画像に対応する画像データを記憶し、 記憶された原稿画像に対応した画像データのうち、原稿
    の一端部側の列に対応する画像データから順に出力し、 出力された画像データに基づいて原稿画像に対応した画
    像を形成する、 ことを特徴とする画像形成方法。
  6. 【請求項6】複数の原稿を1枚ずつ原稿台の所定位置に
    供給し、 前記原稿台に供給された奇数枚目の原稿の一端部側から
    他端部側まで移動しながら、原稿の画像を複数の列毎に
    読み取る第1読取モードを実行し、 前記原稿台に供給された偶数枚目の原稿の他端部側から
    一端部側まで移動しながら、原稿の画像を複数の列毎に
    読み取る第2読取モードを実行し、 前記第2読取モードを実行している間に、第1読取モー
    ドで読み取られた奇数枚目の原稿画像に対応した画像デ
    ータを、原稿の一端部側の列に対応する画像データから
    順に出力し、 出力された画像データに基づいて奇数枚目の原稿画像に
    対応した画像を形成する、 ことを特徴とする画像形成方法。
JP10155951A 1998-06-04 1998-06-04 画像形成装置及び画像形成方法 Pending JPH11355527A (ja)

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